JPH10313940A - 脂取り紙の製造法 - Google Patents

脂取り紙の製造法

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JPH10313940A
JPH10313940A JP9144495A JP14449597A JPH10313940A JP H10313940 A JPH10313940 A JP H10313940A JP 9144495 A JP9144495 A JP 9144495A JP 14449597 A JP14449597 A JP 14449597A JP H10313940 A JPH10313940 A JP H10313940A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 箔打ち紙と同様の高品質を得ることができ、
しかも、作業能率を向上させることができ、また、箔打
ち紙と同様の外観を得ることができるようにした脂取り
紙の製造法を提供する。 【解決手段】 所望の漉き模様を有する原紙をカレンダ
ー加工して平滑度を高める。この原紙と、この原紙より
も堅い補助用シート状物とを交互に重ね合わせ、所望枚
数を一束として箔打ち機により束面から万遍なく繰り返
して叩く。原紙より堅い補助用シート状物を挟むことに
より、原紙の目を簡単に、かつ確実に潰して柔軟性、平
滑性を得ることができるとともに、摩擦によって光沢を
得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として女性が化
粧する際などに顔の脂を吸収させて取り除くために用い
るのに適する脂取り紙の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧用の脂取り紙として箔打ち紙
が知られている。この箔打ち紙は金箔を打ち延ばす際に
金箔を挟む。そして、これらの所望枚数を一束として箔
打ち機により束面から万遍なく繰り返して叩く。このと
き、箔打ち紙はその繊維が砕けるほどに叩かれることに
より、柔軟性、平滑性、光沢が与えられる。箔打ち紙は
これら柔軟性、平滑性により脂の吸収性に優れているこ
とがわかり、高品質の化粧用脂取り紙として使用されて
いる。
【0003】しかしながら、このような化粧用脂取り紙
は、箔打ちに使用した箔打ち紙の有効利用に過ぎず、自
ら供給量に限界がある。また、近年、化粧用としてのみ
ならず、清潔感等を得るために顔の脂分を取り除くため
に使用され、性別、年令の高低を問わず、使用者層が拡
がる傾向にあり、多量の脂取り紙の提供が要望されてい
る。
【0004】そこで、近年、箔を挟むことなく、原紙の
みを束ねた状態で箔打ち機により叩いた脂取り紙が提供
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな脂取り紙は、原紙のみを束状に重ねて箔打ち機によ
り叩いており、同じ種類の原紙同士が接触しているた
め、原紙の繊維が潰れ難く、しかも、光沢も得難い。し
たがって、柔軟性、平滑性を得ることができないため、
脂の吸収性に劣り、しかも、肌触りも劣り、箔打ち紙に
比べて品質において数段劣る。また、箔打ち紙は原紙の
製造時に格子、亀甲等の漉き模様を入れているが、上記
脂取り紙には漉き模様が入っていないため、箔打ち紙の
ような高級感を得ることができない。
【0006】本発明は、上記のような従来の問題を解決
するものであり、箔打ち紙と同様の脂分の吸収性、光
沢、肌触り等を得ることができ、したがって、箔打ち紙
と同様の高品質を得ることができ、しかも、作業能率を
向上させることができるようにした脂取り紙の製造法を
提供し、また、上記目的に加え、所望の漉き模様を得る
ことができ、したがって、箔打ち紙と同様の外観を得る
ことができるようにした脂取り紙の製造法を提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の脂取り紙の製造法は、原紙と、この原紙より
堅い補助用シート状物とを交互に重ね合わせ、これら原
紙および補助用シート状物の所望枚数を一束として束面
から叩くようにしたものである。
【0008】上記課題を解決するための本発明の他の脂
取り紙の製造法は、上記製造法において、所望の漉き模
様を有する原紙を用いたものである。
【0009】そして、上記各製造法において、原紙の原
料成分として、植物繊維、動物繊維から選択し、必要に
応じて無機質填料を添加することができ、また、原紙の
原料を所望の漉き模様で漉き、乾燥させて原紙を形成す
ることができる。
【0010】また、原紙は、カレンダー加工により平滑
度を高めておくのが好ましく、原紙をカレンダー加工す
る際にアロエ、絹タンパク、米ぬか、コラーゲンを選択
的に含浸させることができる。
【0011】上記本発明の製造法によれば、原紙と、こ
の原紙より堅い補助用シート状物とを交互に重ねて叩く
ので、原紙の繊維の目を比較的簡単に、かつ確実に潰し
て柔軟性、平滑性を得ることができるとともに、堅い補
助用シート状物との摩擦によって磨くようにすることが
でき、箔打ち紙と同様の脂分の吸収性、光沢、肌触り等
を得ることができる。
【0012】また、所望の漉き模様を有する原紙を用い
ることにより、所望の漉き模様を有する脂取り紙を得る
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。原紙の原料成分である植物繊維として、例え
ば、ガンピ、サンピ、パルプ、みつまた、マニラ麻等を
用い、動物繊維として、例えば、絹繊維を用い、無機質
填料として、例えば、泥を用いる。そして、従来の製紙
方法と同様に、ガンピ、サンピ、パルプ、みつまた、マ
ニラ麻、絹繊維等を単独で、若しくは所望の配合比で組
み合わせて用い、必要に応じて泥をガンピ等100部に
対して5部〜50部の配合比で添加し、紙の層の形成に
おいて異なったワイヤーパートを通し、それぞれについ
て従来の箔打ち紙で用いられている格子、亀甲など、所
望の漉き模様を有するシリンダを通すことにより、異な
った二層の紙を形成し、これをプレスロールにより合紙
する。この二層からなる合紙をドライヤーパートに通過
させることにより製紙する。ここで、ガンピ等に対して
泥を添加することにより紙の平滑性等を高めることがで
きるが、ガンピ等100部に対して泥が5部未満である
と平滑性等に劣り、50部を超えると紙の品質を害する
おそれがあり、したがって、5部〜50部の間で選択す
るのが好ましい。
【0014】次に、上記のように所望の漉き模様を有す
る原紙に水分を与えながらカレンダーロールに通すこと
により、平滑度を高める。上記水分として、純水にアロ
エ、絹タンパク、米ぬか、コラーゲン等のいずれか、若
しくはそれらの複数種を添加し、この水分を含浸法、若
しくは加湿法(水蒸気)により上記原紙に与え、その成
分を原紙に含有させる。
【0015】次に、上記原紙と、この原紙より堅い補助
用シート状物とを例えば、20cm以上の正方形、若し
くは長方形に形成して交互に重ね合わせ、これら原紙お
よび補助用シート状物の所望枚数、例えば、500枚〜
1000枚程度を一束として箔打ち機により束面から万
遍なく原紙の繊維が砕けるほど叩く。このとき、熱が発
生するため、冷ましながら叩く作業を繰り返して行う。
原紙の間にこれより堅い補助用シート状物を挟んでいる
ので、原紙の繊維の目を簡単に、かつ確実に潰して柔軟
性を得ることができるとともに、堅い補助用シート状物
との摩擦により磨くようにして光沢(艶)を得ることが
できる。この工程を加えることにより、箔打ち紙と同様
の脂の吸収性、光沢、肌触りを有する紙質を作り上げる
ことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。原
紙の原料として、ガンピとマニラ麻30対70の割合で
用い、このガンピとマニラ麻100部に対して泥を約2
5部の配合比で添加した。上記原料成分により従来の箔
打ち紙と同様の格子模様、若しくは亀甲模様となるよう
にそれぞれ上記のように二層漉きを行い、カレンダー加
工を行った。このようにして製造した原紙と、補助用シ
ート状物として、上記原紙より堅いパルプ100%のグ
ラシンなどとを20cm以上の正方形、若しくは正方形
に形成して交互に重ね合わせ、500枚〜1000枚を
一束として箔打ち機により大、小重さの異なるハンマー
を使い分けて束面から万遍なく繰り返して叩いて脂取り
紙を製造した。
【0017】比較例として、上記本発明実施例と同様の
原紙のみを重ね合わせ、同様に、500枚〜1000枚
を一束として上記本発明実施例と同様に叩いて脂取り紙
を製造した。
【0018】上記本発明実施例の脂取り紙と上記比較例
の脂取り紙と従来の箔打ち紙について複数の女性により
顔の脂の吸収テストを行った結果、脂の吸収性、肌触り
において、従来の箔打ち紙が最も優れ、比較例の脂取り
紙が最も劣り、本発明実施例の脂取り紙は比較例の脂取
り紙より優れ、従来の箔打ち紙よりやや劣るものの、こ
れに近い特性を有することがわかった。また、本発明実
施例の脂取り紙は、光沢において、比較例の脂取り紙よ
りも優れ、従来の箔打ち紙と同等であることがわかっ
た。また、本発明実施例の脂取り紙において、アロエ、
絹タンパク、米ぬか、コラーゲン等を含浸、若しくは加
湿により付与することにより、殺菌、美白、日焼け防
止、肌の柔軟性、優れた光沢等の効果を有することも明
らかである。
【0019】なお、上記実施例では、ガンピとマニラ麻
を用いた場合について説明したが、このほか、みつま
た、サンピ等を用いても同様の脂の吸収性、光沢、肌触
り等が得られることは明らかである。
【0020】
【発明の効果】以上要するに本発明の製造法によれば、
原紙と、この原紙より堅い補助用シート状物とを交互に
重ねて叩くので、原紙の繊維の目を比較的簡単に、かつ
確実に潰して柔軟性、平滑性を得ることができるととも
に、堅い補助用シート状物との摩擦によって磨くように
することができ、箔打ち紙と同様の脂分の吸収性、光
沢、肌触りを得ることができる。したがって、箔打ち紙
と同様の高品質を得ることができ、しかも、作業能率を
向上させることができる。
【0021】また、所望の漉き模様を有する原紙を用い
ることにより、所望の漉き模様を有する脂取り紙を得る
ことができる。したがって、箔打ち紙と同様の外観を得
ることができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原紙と、この原紙より堅い補助用シート
    状物とを交互に重ね合わせ、これら原紙および補助用シ
    ート状物の所望枚数を一束として束面から叩く脂取り紙
    の製造法。
  2. 【請求項2】 原紙が所望の漉き模様を有する請求項1
    記載の脂取り紙の製造法。
  3. 【請求項3】 原紙の原料成分が、植物繊維、動物繊維
    から選択され、必要に応じて無機質填料が添加される請
    求項1または2記載の脂取り紙の製造法。
  4. 【請求項4】 原紙の原料を所望の漉き模様で漉き、乾
    燥させて原紙を形成する請求項2または3記載の脂取り
    紙の製造法。
  5. 【請求項5】 原紙がカレンダー加工により平滑度を高
    めてある請求項1ないし4のいずれかに記載の脂取り紙
    の製造法。
  6. 【請求項6】 原紙をカレンダー加工する際にアロエ、
    絹タンパク、米ぬか、コラーゲンを選択的に含浸してあ
    る請求項5記載の脂取り紙の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002085156A (ja) * 2000-09-11 2002-03-26 Kinoshita Kamiten:Kk 脂取り紙およびその製造法

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