JPH10313412A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents
画像処理装置及び画像処理方法Info
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- JPH10313412A JPH10313412A JP9121290A JP12129097A JPH10313412A JP H10313412 A JPH10313412 A JP H10313412A JP 9121290 A JP9121290 A JP 9121290A JP 12129097 A JP12129097 A JP 12129097A JP H10313412 A JPH10313412 A JP H10313412A
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Abstract
リを使用して正確な色再現が可能な画像処理装置及び画
像処理方法の提供。 【解決手段】 ROM109に予め記憶されている色変
換のためのデータは、カラー複写機の起動時に3次元ル
ックアップテーブル(LUT)108に転送される。C
PU101は、プリンタ202の印刷動作に同期して出
力するM,C,Y,Bkの何れかの信号出力に応じてバ
ッファメモリ107に格納したR,G,B信号を参照
し、LUT108のデータを適切なデータ(MCYBk
の出力信号値)に書き換える。色信号処理回路106
は、更新されたLUT108を参照し、入力されたR,
G,B信号に対応するMCYBkの色信号を出力する。
Description
た画像データの色空間を変換する画像処理装置及び画像
処理方法に関する。
て、カラー原稿を画素毎に色分解して読み取り、得られ
たデジタル色分解画像信号に基づいて原稿画像の複製画
像を印刷出力するカラー複写機が普及している。このよ
うなカラー複写機においては、カラー原稿をR(赤),
G(緑),B(青)の3色に色分解し、これを減法混色
の3原色であるC(シアン),M(マゼンダ),Y(イ
エロー)信号に変換する処理を行っている。
号の変換処理を説明する図である。
色R,G,Bの画像信号は、それぞれ信号処理回路1,
2,3に入力され、C,M,Yの色信号が得られる。
を生成する変換手法として、例えば、信号処理回路1,
2,3では、それぞれ次式のような所謂マスキング演算
を行う(Aijは、出力デバイスの特性に応じて決められ
る係数である)。
を行うのではなく、予め演算結果をルックアップテーブ
ルとしてメモリに記憶しておき、入力されるR,G,B
信号値に対してそのルックアップテーブルから演算結果
を読み出して出力する方式がある。
演算結果を読み出す場合には、入力されるR,G,B信
号値が各色8ビットで表現されているとすると、必要と
される記憶領域のアドレス数は2↑24(但し、a↑bは
aのb乗を表わす。以下同様)(即ち、1600万アド
レス以上)となり、必要とされるメモリのコストを考慮
すると現実的ではない。
Y信号それぞれについて用意し、入力されたR,G,B
信号を、上位・下位ビット分割回路11にて上位ビット
データRu,Gu,Buと下位ビットデータRl,Gl,
Blとに分割する。そして、R,G,Bの3次元ルック
アップテーブルであるテーブルメモリ13には、上位ビ
ットデータRu,Gu,Buに対応する演算結果(C,
M,Yの色信号値)だけを予め格納する。すると、ある
R,G,B信号値の上位ビットデータRu,Gu,Bu
が入力されたとき、テーブルメモリ13はその上位ビッ
トデータに対応する出力値14を出力する。補間回路1
5には、出力値14と下位ビットデータRl,Gl,Bl
とが入力され、出力値14が下位ビットデータRl,G
l,Blに応じて線形補間され、出力信号16が得られる
(図11ではC信号を出力する状態を示している)。こ
の構成によれば、テーブルメモリ13の記憶領域は、上
位ビットのビット数に必要とされるアドレス数だけ備え
ればよいことになり、例えば上位ビットとして各色3ビ
ットとすれば、必要とされる記憶領域は2↑9アドレス
(即ち、512アドレス)となり、記憶領域の容量の削
減が可能となる。
ルメモリ13に予め格納したデータは、連続的なデータ
ではない。従って、補間回路15からの出力信号16
は、下位ビットデータRl,Gl,Blが0である場合に
は、上位ビットデータRu,Gu,Buに対応した出力
信号がそのまま出力されるため正確な色再現が得られ
る。一方、下位ビットデータRl,Gl,Blが0でない
場合には、テーブルメモリ13からの出力信号値14は
補間回路15にて下位ビットデータに応じて線形補間さ
れるため、線形補間による補間誤差が発生し、所望する
正確な色再現が得られないという問題がある。
クアップテーブルメモリを使用して正確な色再現が可能
な画像処理装置及び画像処理方法の提供を目的とする。
ルックアップテーブルを容易に生成できる画像処理装置
及び画像処理方法の提供を目的とする。
め、本発明の画像処理装置は以下の構成を特徴とする。
換する画像処理装置であって、前記画像データを、上位
ビット及び下位ビットのデータに分割する分割手段と、
前記上位ビットのビット数に対応する異なる色空間の色
データが予め格納されたルックアップテーブルメモリ
と、前記上位ビットのデータをアドレスとして前記ルッ
クアップテーブルメモリから読み出した色データを、前
記下位ビットのデータに基づいて補間し出力する色信号
処理手段と、そのルックアップテーブルメモリの所定ア
ドレスの色データを選択的に書き換える書き換え手段
と、を備えることを特徴とする。
とも1色のデータを指定する指定手段と、その指定手段
により指定されたデータの上位ビットをアドレスとし、
その近傍のアドレスを生成する生成手段と、その生成手
段により生成されたアドレスに対応する、前記ルックア
ップテーブルの色データを書き換える色データ書き換え
手段と、を含むことを特徴とする。
明の画像処理方法は以下の構成を特徴とする。
換する画像処理方法であって、前記画像データを、上位
ビット及び下位ビットのデータに分割する分割工程と、
前記上位ビットのビット数に対応する異なる色空間の色
データが予め格納されたルックアップテーブルメモリか
ら、前記上位ビットのデータをアドレスとして読み出し
た色データを、前記下位ビットのデータに基づいて補間
し出力する色信号処理工程と、そのルックアップテーブ
ルメモリの所定アドレスの色データを選択的に書き換え
る書き換え工程と、を有することを特徴とする。
くとも1色のデータを指定し、その指定されたデータの
上位ビットをアドレスとし、その近傍のアドレスを生成
し、その生成されたアドレスに対応する、前記ルックア
ップテーブルの色データを書き換えることを特徴とす
る。
る多次元入力のルックアップテーブルを用いて色処理を
行う画像処理方法であって、特定色の色データを入力
し、前記特定色の近傍の色に相当する前記ルックアップ
テーブルの入出力データの関係を求め、前記入出力デー
タの関係に基づいて、前記ルックアップテーブルの一部
を変更することを特徴とする。
理装置をカラー複写機に適用した実施形態について、図
面を参照して詳細に説明する。
複写機の概要を説明する。
カラー複写機の概要を示す図である。
原稿を読み取り、ディジタル信号処理を行う。202
は、プリンタであり、イメージスキャナ201によって
読み取られた原稿画像を記録紙にフルカラーでプリント
出力する。
は鏡面圧板であり、原稿台ガラス(以下、プラテン)2
03上の原稿204は、ランプ205で照射され、原稿
204からの反射光がミラー206,207,208に
導かれ、レンズ209によって、3ラインの個体撮像素
子センサ(以下、CCD)210上に像を結び、フルカ
ラー情報としてのR,G,Bの3色の画像信号(アナロ
グ信号)が信号処理部211に送られる。尚、ランプ2
05,ミラー206は、速度V、ミラー207,208
は速度1/2VでCCD210の電気的走査(主走査)
方向に対して垂直方向に機械的に動くことにより、プラ
テン203上の原稿全面を走査(副走査)する。ここ
で、原稿204は、主走査及び副走査ともに400dp
i(dots/inch)の解像度で読み取られる。
号を電気的に処理し、M,C,Y,Bk(ブラック)の
各成分の分解し、プリンタ202に送る。また、本カラ
ー複写機は、イメージスキャナ201における一回の原
稿走査につき、M,C,Y,Bkの各色成分の内の1成
分がプリンタ202に送られ、計4回の原稿走査にいよ
って、一枚のプリントアウトが完了する。
M,C,Y,Bkの各画像信号は、レーザドライバ21
2に送られる。レーザドライバ212は、送られてきた
画像信号に応じ、半導体レーザ213を変調駆動する。
レーザ光は、ポリゴンミラー214、f−θレンズ21
5、ミラー216を介して感光ドラム217上を走査
し、感光ドラム217上に400dpi(dots/inch)の
解像度で静電潜像を形成する。
タ現像部219、シアン現像部220、イエロー現像部
221、ブラック現像部222より構成され、4つの現
像部が交互に感光ドラム217に接し、感光ドラム21
7上に形成された静電潜像をトナーにより現像する。2
23は転写ドラムであり、用紙カセット224または2
25より供給される用紙をこの転写ドラム223に巻き
付け、感光ドラム上に現像されたトナー像を記録紙に転
写する。そして、定着ユニット226にて記録紙にトナ
ーを定着した後、排紙される。
部211について説明する。
信号処理部の概要を示すブロック構成図である。
より画素毎に色分解して得られたR,G,B信号102
は、アナログ/デジタル(A/D)変換回路103でデ
ジタル信号に変換され、シェーディング補正回路104
でCCD210の感度ムラや原稿照明ランプの照明ムラ
等を補正された後セレクタ105に送られる。
シェーディング補正回路104で得られたR,G,B信
号を、色信号処理回路106へ送るか、バッファメモリ
107ヘ送るかをCPU101からの制御信号に従って
切り替える。
(デジタル信号)をプリンタ202にて印刷するための
色信号M,C,Y,Bk信号110を生成する。具体的
には、CPU101等の制御装置の指示に従って、M,
C,Y,Bkの各色を面順次の色信号に変換し、プリン
タ202の印刷動作に同期して出力する。
は、書き込みが可能であり、記憶保持動作が必要なメモ
リである。
ROM109に予め記憶されている色変換のためのデー
タを、ルックアップテーブル108に転送する。尚、R
OM109に予め記憶するデータの求め方については、
一般的な手法を用いることとし、説明を省略する。
機の動作の概要を図6を参照して説明する。
カラー複写機の動作概要を示すフローチャートである。
不図示の操作パネルからコピーモードを選択したかを判
断する。
ードが選択された(YESの)場合は、通常のコピー処
理を行う。
ピーモードが選択されなかった(NOの)場合は、後述
するルックアップテーブルの書き換え処理を行う。
U101は、プリンタ202の印刷動作に同期して出力
するM,C,Y,Bkのいずれかの信号出力に応じてバ
ッファメモリ107に格納したR,G,B信号を参照
し、3次元ルックアップテーブル(以下、ルックアップ
テーブル)108のデータを、適切なデータ(M,C,
Y,Bkの出力信号値)に更新する(書き換える)。
尚、書き換えるべき適切なデータの求め方については後
述する。
れたルックアップテーブル108を参照し、入力された
R,G,B信号に対応するM,C,Y,Bkの色信号を
出力する。
は、M,C,Y,Bkの4色で印刷するものとしたが、
M,C,Yの3色のみで印刷する場合、または特別な色
等を用いて5色以上で印刷する構成であってもよいこと
は言うまでもない。
理回路106の詳細について説明する。
色信号処理回路106のブロック構成図である。
号31は、各々8ビットのデジタル信号であり、ビット
分割回路32に並列に入力される。R,G,B信号31
は、ビット分割回路32においてそれぞれ上位ビット信
号Ru,Gu,Buと下位ビット信号Rl,Gl,Blと
に分割される。ここで上位ビット信号Ru,Gu,Bu
のビット数をNビットとすれば、入力信号(R,G,B
信号31)のビット数は各色8ビットなので、下位ビッ
ト信号Rl,Gl,Blのビット数は(8−N)ビットと
なる。
レス信号としてルックアップテーブル108に入力さ
れ、ルックアップテーブル108に予め記憶されている
データの中から該アドレス信号に対応する1組みのデー
タ(詳細は後述する)が出力信号値37として読み出さ
れる。一方、下位ビット信号Rl,Gl,Blは、重み係
数発生回路36に入力され、補間演算のための重み係数
38が生成される。
ル108の出力信号値37と重み係数38とを用いて、
後述する線形補間演算を行い、例えば、第1の出力信号
としてマゼンダの色信号を生成する。
に、ルックアップテーブル108の構成とROM109
に予め格納するデータの求め方とについて説明する。こ
のROM109に予め格納するデータは、設計時に決定
され、工場出荷時に設定される。
4は、本発明の第1の実施形態としての3次元ルックア
ップテーブルの構成を説明する図である。同図において
は、R,G,Bの3次元の入力信号を、説明の便宜上、
R,Gの2次元であるものとすると、ルックアップテー
ブル108の入力信号R,G(それぞれ8ビットのデジ
タル信号)は、図4に示すように2次元平面上に縦横0
〜255の数値で表される。
108には、R(横軸),G(縦軸)の各入力信号値に
より座標上に規定される位置、即ち、白または黒の丸印
で示される位置には、そのR,Gの入力信号値に対応す
るルックアップテーブル108からの出力信号値が記憶
されている。以下、これらの白または黒の丸印の位置
を、格子点と呼ぶことにする。
上位ビットのビット数Nで決まり、 Q=2↑(N×2) Δd=2↑(8-N) となる。図4では、N=2の場合を示してあるので、Q
=16,Δd=32である。
について上位ビット信号Ru,Guで定まる4つの格子
点(図中の黒丸)のデータをルックアップテーブル10
8から読み出す。同図において、4つの格子点は、C0
0,C10,C01,C11である。
数発生回路36にて線形補間演算の重み係数38を生成
する。重み係数38の算出は、任意の入力信号R,G
(図中×印)が入力されたルックアップテーブル108
が出力すべき信号を、その任意の入力信号R,Gの座標
上の格子点近傍の4つの格子点データから線形補間によ
り求めることに相当する。
00,C10,C01,C11)について1個づつ合計4個必要
であり、これらを順にA00,A10,A01,A11とする
と、以下の式で求められる。
A10,A01,A11を使用して次式の演算を行い、例えば
第1の出力信号として出力信号Mを生成する。
01+A11×C11)/(Δd↑2) 以上は、2次元の入力信号R,Gに対する演算方法であ
る。次に、2次元の場合に基づいて3次元の入力信号の
場合を図9を参照して説明する。
3次元ルックアップテーブルの書き換えを説明する図で
ある。
合は、3次元空間上の立方体の頂点である8個の格子点
データが必要となる。これらを2次元の場合と同様に、
(C000,C100,C010,C001,C110,C101,C01
1,C111)とする。
合計8個必要であるが、これらは3次元入力信号の下位
ビットの信号を、Rl,Gl,Blとすれば次式により求
められる。
l)×(Δd−Bl) A100 = Rl×(Δd−Gl)×(Δd−Bl) A010 = (Δd−Rl)×Gl×(Δd−Bl) A001 = (Δd−Rl)×(Δd−Gl)×Bl A110 = Rl×Gl×(Δd−Bl) A101 = Rl×(Δd−Gl)×Bl A011 = (Δd−Rl)×Gl×Bl A111 = Rl×Gl×Bl 次に、線形補間回路39は、算出した各重み係数A00
0,A100,A010,A001,A110,A101,A011,A111
を使用して次式の演算を行い、例えば第1の出力信号と
して出力信号Mを生成する。
0×C010+A001×C001+A110×C110+A101×C101
+A011×C011+A111×C111)/(Δd↑3) また、3次元ルックアップテーブルの容量に関係する格
子点の数Qと、出力信号の精度に影響する格子点間隔Δ
dとは、R,G,B3次元の入力信号の場合、次のよう
になる。
号変換により実現したい精度に応じて決定される。ビッ
トNの値を大きくすればする程、Δdが小さくなり、図
4の格子点の間隔が密になる。従って、ルックアップテ
ーブルからの出力信号の精度は向上するが、その分ルッ
クアップテーブルのメモリ容量が増加する(例えば、N
=2の場合Q=64,Δd=32である)。
ルックアップテーブル108には、カラー原稿の色分解
信号R,G,Bをプリンタ202により正確に色再現す
るのに十分なM,C,Y,Bk信号を予め格納する必要
がある。
ップテーブル108に読み込まれるデータの求め方)プ
リンタ202は、上述の印刷機構を駆動して、色信号処
理回路106から与えられたM,C,Y,Bkの色信号
に基づいてある1色を記録紙上に再現している。そこ
で、原稿上のある1色について色信号処理回路106に
入力される色分解信号R,G,Bと、その色分解信号
R,G,BをM,C,Y,Bk信号に変換した後、プリ
ンタ202により記録紙上に再現し、改めてスキャナ2
01で色分解して得られるある1色に対応する色分解信
号R,G,Bとを比較した場合に、R,G,Bの各色信
号が一致していれば、原稿上のある色を正確に再現して
いることになる。
タ202により記録紙上に出力された色を、改めてスキ
ャナ201で色分解して得られる色分解信号R,G,B
を、次式のようなM,C,Y,Bkの関数Fとして表
す。
スキャナ201で色分解してR,G,B信号を得た場
合、それを(1)式の左辺に代入して(1)式の逆関数
を求めることによりM,C,Y,Bk信号を求め、その
信号値を用いてプリンタ202を駆動すれば原稿と同じ
色が再現されることになる。関数Fの逆関数をGとする
と、求めるM,C,Y,Bkは次のように表される。
く、関数Fr,Fg,Fbを解析的に求めるのは困難で
ある。従って、その逆変換であるGm,Gc,Gy,G
kも解析的に求めることも困難である。そこで、(1)
式によりR,G,B信号に対応するM,C,Y,Bkを
求める代わりに、ルックアップテーブル108からの出
力信号として予め複数のM,C,Y,Bkの組み合わせ
を用意し、その内のあるM,C,Y,Bkの組み合わせ
についてプリンタ202により実際にプリント出力を行
い、得られた出力をスキャナ201で色分解することに
より、あるM,C,Y,Bkの組み合わせに対応する
R,G,B信号値を求める。
ビットで表されるものとして、 Mp=0,64,128,192,255(p=1〜5) Cq=0,64,128,192,255(q=1〜5) Yr=0,64,128,192,255(r=1〜5) Bks=0,64,128,192,255(s=1〜5) …(3) の全ての組み合わせ(合計625色(=5×5×5×5
色))について印刷出力を行い、それらの出力をスキャ
ナ201で色分解して色分解信号R,G,Bを予め求め
る。即ち、 Rpqrs=R(Mp,Cq,Yr,Bks) Gpqrs=G(Mp,Cq,Yr,Bks) Bpqrs=B(Mp,Cq,Yr,Bks) …(4) を予め求め、これを(1)式の関数Fr,Fg,Fbの
代わりとする。つまり、M,C,Y,Bkに対する色分
解信号R,G,Bはこれら625通りの値から補間によ
り求めるようにする。
Gkも解析的に求めることが困難なため、ある関数を仮
定することにする。例えば、次式のような線形の関数を
仮定する。尚、係数Aijは未知数とする。
関係にあり、(5)式のような線形の関数で近似するの
は困難である。但し、本実施形態では、対象とする格子
点近傍のR,G,B信号に対してのみ、この関係が成り
立つものとして扱い、格子点毎に係数Aijの値を求める
ようにするので、このような単純な近似値式が採用でき
る。
ブル108に格納すべきM,C,Y,Bkの色信号値で
ある。これは、ある色として格子点で表わされるR,
G,B入力信号を、印刷出力時にM,C,Y,Bkの各
色成分によって正確に再現するための値である。そこ
で、まず係数Aijをある初期値に設定し、ある格子点に
対応するR,G,B入力信号をR0,G0,B0として、
これを(5)式に代入してM,C,Y,Bk値を求め
る。次に、得られたM,C,Y,Bk値に基づいて、
(4)式の色分解信号値を内挿補間することにより、対
応するR,G,B値を求める。そして、これにより得ら
れたR,G,B値が、元のR0,G0,B0と等しくなる
ように(5)式の係数Aijを決定すれば良い。そのため
には誤差関数Eとして、 E=((R−R0)↑2+(G−G0)↑2 +(B−B0)↑2)↑1/2 …(6) を定義し、上記の手順を繰り返し適用し、誤差関数Eが
最小となるように最急降下法等の周知の最適化手法を用
いて未知数Aijを決定するようにする。
傍のN個の色信号の組R0i,G0i,B0i(i=1〜
N)を設定し、これらに対して上記の手順で色分解信号
値Ri,Gi,Biを求めて、その平均誤差を評価する
ようにしても良い。この場合、誤差評価式は次の式とな
る。尚、Σ(シグマ)は、iが1からNまでの総和を表
わす。
0i)↑2+(Bi−B0i)2)↑1/2} このようにして係数Aijを求め、格子点のR,G,B値
を(5)式に代入してM,C,Y,Bkを得る。これを
全ての格子点について実行し、各格子点に対応させて得
られたM,C,Y,Bkを格納することにより、3次元
ルックアップテーブル108が得られる。
08に格納するデータが求められる。本実施形態では、
このデータを予めROM109に登録し、カラー複写機
の起動時またはリセット時にCPU101の指示により
ルックアップテーブル108に転送する。
データの求め方)色信号処理回路106に入力される色
分解信号R,G,Bが、ルックアップテーブル108の
格子点上のデータであれば正確な色再現が可能である。
しかしながら、ルックアップテーブル108に予め格納
したデータは、連続的なデータではない。従って、色分
解信号R,G,Bが、格子点から外れた色信号である場
合には、ルックアップテーブル108から出力される
M,C,Y,Bk信号は線形補間回路39にて線形補間
されるため、正確に色再現されない可能性が有る。そこ
で、本実施形態では、以下の手順を適用してルックアッ
プテーブル108上のR,G,B値を更新する(書き換
える)ことにより、特に正確に再現したい色の再現性を
向上させる。以下、その手法について説明する。
タは、スキャナ201を操作して、特に正確に再現した
い色(以下、特定色)をスキャナ201で色分解するた
め、原稿中に含まれる特定色の領域を原稿位置指定装置
等を使用して読み込ませる(特定色の色票を読み込ませ
るてもよい)。
2のセレクタ105をバッファメモリ107側に切り替
え、特定色の画像(色分解信号値Rs,Gs,Bs)をバ
ッファメモリ107に書き込む。次にCPU101は、
バッファメモリ107に書き込んだ画像の中からオペレ
ータが指定した領域(特定色の領域)のR,G,B値R
s,Gs,Bsを抽出する。ここでは、誤差評価式Eとし
て(6)式の代わりに次の(7)式のE’を用いる。
B0をRs,Gs,Bsに置き換えて(5)式の係数Aijを
求める。係数Aijが求められたら、その係数Aijを用い
た(5)式にルックアップテーブル108の格子点R
0,G0,B0を代入してM,C,Y,Bkを求め、その
値を当該格子点のM,C,Y,Bk値としてルックアッ
プテーブル108に書き込む。このとき、M,C,Y,
Bk値を書き込む格子点を、Rs,Gs,Bs近傍の格子
点のみとし、他の格子点は前述の手順で予め求めた値を
そのまま格納しておく。従って、特定色の近傍の色分解
信号だけが書き換えられるため、他の色の再現はルック
アップテーブル108に予め格納されたM,C,Y,B
k値によるものに保たれる。このときの様子を図5に模
式的に示す。
3次元ルックアップテーブルの書き換えを2次元的に示
した図である。ここでは、説明の便宜上、3次元ルック
アップテーブルを一次元のルックアップテーブルとして
説明する。
ル108の入力信号R,G,B、縦軸は出力信号値M,
C,Y,Bkである。また、入力信号R,G,Bの下位
ビット信号Rl,Gl,Blが0になる点は、横軸上の△
(三角)印で示されており、それらの各点に対応する格
子点を○(白丸)印で示す。従って、○印の格子点は、
ルックアップテーブル108に予め格納されている出力
信号値M,C,Y,Bkを表わす。
l,Gl,Blが0でない入力信号に対しては、○印の格
子点の出力信号値を線形補間して出力信号値を得る。例
えば、入力信号値が図5の横軸上でRs,Gs,Bsであ
る場合には、○印の502の2つの格子点の値を線形補
間して出力信号値503が得られる。但し、出力信号値
503は、格子点上の2つのデータを補間して求めてい
るので、入力信号色Rs,Gs,Bsを正確に再現するデ
ータにはなっていない。
8の書き換え処理の手順を適用し、格子点502を●
(黒丸)印の格子点504の値に変更することにより新
たな出力信号値505が得られる。この出力信号505
で示される色信号M,C,Y,Bkを使用して(4)式
のデータの内挿補間によりRpqrs,Gpqrs,Bpqrs値を
求め、これがRs,Gs,Bsに近づくように格子点50
4を移動させればよい。このように、内挿補間により得
られたRpqrs,Gpqrs,Bpqrs値を、入力信号値Rs,
Gs,Bsに近づける処理は、(5)式の係数Aijを変化
させることにより、Rs,Gs,Bsに対する出力信号値
504を移動させるのと等価となる。
現性を向上すべくその特定色についての入力信号値の近
傍の格子点だけを移動させるので、他の領域の入力信号
への影響を少なくすることができる。
しての信号処理部の概要を示すブロック構成図である。
ックは、図1と同様であるため説明を省略する。色信号
処理回路601は、色信号処理回路106と略同様の色
信号処理を行うが、図3に示した色信号処理回路106
がM,C,Yのそれぞれの色に対応して備えられてお
り、M,C,Yの出力信号603を出力する。従って、
3次元ルックアップテーブル602にもM,C,Y3つ
の出力を生成するためのデータが格納されている。
分抽出回路604で次式により黒信号Bkを生成する。
最終的な出力信号M’,C’,Y’,Bk’を出力す
る。尚、αm,αc,αy,αk,は予め決められた所
定値である。
ではM,C,Y,Bkの4信号を用いなければならなか
ったのに対し、M,C,Yの3信号を扱えばよいことに
なり、演算を簡略化することができる。
しての信号処理部の概要を示すブロック構成図である。
1と同様であるため説明を省略する。本実施形態では、
シェーディング補正回路104の次段にマトリックス変
換回路701を設けてある。これはR,G,B色分解信
号をCIE(国際照明委員会)で定められたXYZ標準
表色系信号に変換する回路であり、次式の演算を実行す
る。
特性によって決まる定数であり、これによって得られた
X,Y,Z信号は第1の実施形態と同様にセレクタ10
5へ送られる。
処理回路106に入力される色信号が標準的な測色値と
なるため、ルックアップテーブル108に格納するデー
タ()ROM109に予め格納するデータ)を求める
際、プリンタ202から出力される印刷出力をスキャナ
201で読み取る必要が無くなり、CIE標準の測色系
で測定した値を用いることができるようになる。
けではなく、CIEで定義されている他の標準色空間信
号を適用しても良いことは言うまでもない。
に正確に色を再現したい特定の色の色分解信号Rs,G
s,Bsが、印刷出力するときに正確に再現されることを
目的としたが、この特定色を原稿とは異なる所望の色に
再現するように指定することも可能である。
Bsであるが、これを正確な色から若干赤みがかった色
として再現されるようにするには、(5)式に入力する
R,G,B値をRs,Gs,Bsのままとし、(7)の評
価式を、 E=((R−(Rs+△R))↑2 +(G−Gs)↑2+(B−Bs)↑2)↑1/2 …(8) とすることにより容易に実現できる。ここで、△Rはオ
ペレータが指定してもよいし、または再現したい色のデ
ータとして別途スキャナ201から読み込ませるように
しても良い。
色毎に出力信号をひとつだけ出力するようにしたが、例
えばプリンタ202としてM,C,Y,Kを同時に印刷
可能な装置を用いる場合、M,C,Y,Kの4つの異な
る信号を並列に出力するように構成すればよい。
コンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリンタ
等)から構成されるシステムに適用しても、上述した各
実施形態のように一つの機器からなる装置に適用しても
よい。
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM等
を用いることができる。
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部
を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処
理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も
含まれることは言うまでもない。
記憶容量の小さなルックアップテーブルメモリを使用し
て正確な色再現が可能な画像処理装置及び画像処理方法
の提供が実現する。
ルックアップテーブルを容易に生成できる画像処理装置
及び画像処理方法の提供が実現する。また、使用者の所
望する色に対する色再現性を補償することができる。
の概要を示す図である。
概要を示すブロック構成図である。
路106のブロック構成図である。
アップテーブルの構成を説明する図である。
アップテーブルの書き換えを2次元的に示した図であ
る。
機の動作概要を示すフローチャートである。
概要を示すブロック構成図である。
概要を示すブロック構成図である。
アップテーブルの書き換えを説明する図である。
図である。
図である。
Claims (21)
- 【請求項1】 入力された画像データの色空間を変換す
る画像処理装置であって、 前記画像データを、上位ビット及び下位ビットのデータ
に分割する分割手段と、 前記上位ビットのビット数に対応する異なる色空間の色
データが予め格納されたルックアップテーブルメモリ
と、 前記上位ビットのデータをアドレスとして前記ルックア
ップテーブルメモリから読み出した色データを、前記下
位ビットのデータに基づいて補間し出力する色信号処理
手段と、 そのルックアップテーブルメモリの所定アドレスの色デ
ータを選択的に書き換える書き換え手段と、を備えるこ
とを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項2】 前記書き換え手段は、 少なくとも1色のデータを指定する指定手段と、 その指定手段により指定されたデータの上位ビットをア
ドレスとし、その近傍のアドレスを生成する生成手段
と、 その生成手段により生成されたアドレスに対応する、前
記ルックアップテーブルの色データを書き換える色デー
タ書き換え手段と、を含むことを特徴とする請求項1記
載の画像処理装置。 - 【請求項3】 前記指定手段は、 原稿画像の中の所望する領域を指定する領域指定手段
と、 その領域指定手段により指定された領域の画像データを
抽出する抽出手段と、を含むことを特徴とする請求項2
記載の画像処理装置。 - 【請求項4】 更に、前記データを生成すべく、前記原
稿画像を読み取って画素毎に色分解する読み取り手段を
備えることを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。 - 【請求項5】 前記書き換え手段は、前記原稿画像の複
製画像を出力する出力手段の駆動信号、その出力手段に
より出力された色を前記読み取り手段で色分解したデー
タとの対応関係、並びに前記指定された領域のデータに
基づいて、書き換えるべきデータを生成することを特徴
とする請求項4記載の画像処理装置。 - 【請求項6】 更に、前記読み取り手段により得られた
データを測定する測色手段を備え、前記書き換え手段
は、前記出力手段の駆動信号、前記測色手段で測定した
値との対応関係、並びに前記指定された領域のデータに
基づいて、書き換えるべきデータを生成することを特徴
とする請求項4記載の画像処理装置。 - 【請求項7】 前記色データは、マゼンダ、シアン、並
びにイエローの色データであることを特徴とする請求項
1乃至請求項6の何れかに記載の画像処理装置。 - 【請求項8】 前記色データは、マゼンダ、シアン、イ
エロー、並びにブラックの色データであることを特徴と
する請求項1乃至請求項6の何れかに記載の画像処理装
置。 - 【請求項9】 入力された画像データの色空間を変換す
る画像処理方法であって、 前記画像データを、上位ビット及び下位ビットのデータ
に分割する分割工程と、 前記上位ビットのビット数に対応する異なる色空間の色
データが予め格納されたルックアップテーブルメモリか
ら、前記上位ビットのデータをアドレスとして読み出し
た色データを、前記下位ビットのデータに基づいて補間
し出力する色信号処理工程と、 そのルックアップテーブルメモリの所定アドレスの色デ
ータを選択的に書き換える書き換え工程と、を有するこ
とを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項10】 前記書き換え工程では、 少なくとも1色のデータを指定し、 その指定されたデータの上位ビットをアドレスとし、そ
の近傍のアドレスを生成し、 その生成されたアドレスに対応する、前記ルックアップ
テーブルの色データを書き換えることを特徴とする請求
項9記載の画像処理方法。 - 【請求項11】 原稿画像の中の所望する領域を指定
し、 その指定された領域の画像データを抽出することを特徴
とする請求項10記載の画像処理方法。 - 【請求項12】 更に、前記データを生成すべく、前記
原稿画像を予め読み取って画素毎に色分解する読み取り
工程を有することを特徴とする請求項11記載の画像処
理方法。 - 【請求項13】 前記書き換え工程は、前記複製画像を
出力する際の駆動信号、その駆動信号により出力された
色を色分解して得られるデータとの対応関係、並びに前
記指定された領域のデータに基づいて、書き換えるべき
データを生成することを特徴とする請求項12記載の画
像処理方法。 - 【請求項14】 更に、前記読み取り工程により得られ
たデータの色を測定する測色工程を有し、 前記書き換え工程は、前記複製画像を出力する際の駆動
信号、前記測色工程で測定した値との対応関係、並びに
前記指定された領域のデータに基づいて、書き換えるべ
きデータを生成することを特徴とする請求項12記載の
画像処理方法。 - 【請求項15】 前記ルックアップテーブルメモリに予
め格納された色データは、 予め用意した複数の色データの組み合わせについて、そ
のそれぞれの色データの組み合わせを出力し、 その結果得られた出力を読み取り、 その結果得られたデータを、前記色データの組み合わせ
に対応するデータとして格納することを特徴とする請求
項9乃至請求項14の何れかに記載の画像処理方法。 - 【請求項16】 画像データに対して、格納されている
多次元入力のルックアップテーブルを用いて色処理を行
う画像処理方法であって、 特定色の色データを入力し、 前記特定色の近傍の色に相当する前記ルックアップテー
ブルの入出力データの関係を求め、 前記入出力データの関係に基づいて、前記ルックアップ
テーブルの一部を変更することを特徴とする画像処理方
法。 - 【請求項17】 前記特定色として、使用者のマニュア
ル指示に基づく色データを入力することを特徴とする請
求項16記載の画像処理方法。 - 【請求項18】 前記色処理は、画像出力手段の出力特
性に応じた色処理を行うことを特徴とする請求項16記
載の画像処理方法。 - 【請求項19】 画像データに対して色処理を行う画像
処理装置であって、 多次元入力のルックアップテーブルを記憶する記憶手段
と、 特定色の色データを入力する入力手段と、 前記特定色の近傍の色に相当する前記ルックアップテー
ブルの入出力データの関係を求める演算手段と、 前記演算手段により求めた入出力データの関係に基づい
て、前記ルックアップテーブルの一部を変更する変更手
段と、を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項20】 入力された画像データの色空間を変換
する画像処理のプログラムコードを納めたコンピュータ
可読メモリであって、 前記画像データを、上位ビット及び下位ビットのデータ
に分割する分割工程のコードと、 前記上位ビットのビット数に対応する異なる色空間の色
データが予め格納されたルックアップテーブルメモリか
ら、前記上位ビットのデータをアドレスとして読み出し
た色データを、前記下位ビットのデータに基づいて補間
し出力する色信号処理工程のコードと、 そのルックアップテーブルメモリの所定アドレスの色デ
ータを選択的に書き換える書き換え工程のコードと、を
備えることを特徴とするコンピュータ可読メモリ。 - 【請求項21】 メモリに格納されている多次元入力の
ルックアップテーブルを用いて色処理を行うプログラム
コードを納めたコンピュータ可読メモリであって、 特定色の色データを入力する入力工程のコードと、 前記特定色の近傍の色に相当する前記ルックアップテー
ブルの入出力データの関係を求める演算工程のコード
と、 前記演算工程にて求めた入出力データの関係に基づい
て、前記ルックアップテーブルの一部を変更する変更工
程のコードと、を備えることを特徴とするコンピュータ
可読メモリ。
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