JPH10312645A - 光ディスク及び光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク及び光ディスク装置

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JPH10312645A
JPH10312645A JP9120017A JP12001797A JPH10312645A JP H10312645 A JPH10312645 A JP H10312645A JP 9120017 A JP9120017 A JP 9120017A JP 12001797 A JP12001797 A JP 12001797A JP H10312645 A JPH10312645 A JP H10312645A
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JP
Japan
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optical disk
error correction
information recording
recording surface
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Application number
JP9120017A
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English (en)
Inventor
Susumu Chiaki
進 千秋
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ディスク又は光ディスク装置に適用して、従
来に比して誤り訂正能力を強化する。 【解決手段】ガロア体(29 )上における演算処理によ
り誤り訂正処理することにより、符号長を長く設定して
誤り訂正処理できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク及び光
ディスク装置に関し、例えば基板厚の薄い光ディスクを
高開口数の光学系により再生する場合に適用することが
できる。本発明は、ガロア体(29 )上における演算処
理により誤り訂正するように、光ディスク、光ディスク
装置等を構成することにより、従来に比して誤り訂正能
力を強化すする。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスク装置においては、所定
の誤り訂正符号用いてユーザーデータのビットエラーレ
ートを実用上充分な程度に改善するようになされてい
る。
【0003】すなわち図3は、ISO(International
Organization for Standardization)により規程された
光磁気ディスクのセクタフォーマットを示す略線図であ
る。なおこの図3においては、アドレス部、ギャップ、
VFO、同期信号等の記載を省略し、ユーザーデータと
誤り訂正符号の関係についてだけ示す。このフォーマッ
トによる光磁気ディスク装置は、順次入力されるユーザ
ーデータをブロック化した後、誤り訂正符号を付加して
ECC (Error Correcting Code)ブロックを形成し、1
ECCブロックを1のセクタに割り当てて記録する。
【0004】このとき光磁気ディスク装置は、1ECC
ブロックを10インターリーブラインにより形成し、各
インターリーブラインを符号長120ワードにより形成
する。またこの120ワードのうち104ワードをユー
ザーデータに割り当て、残る16ワードをLDC(Long
Distance Code)による誤り訂正符号(パリティ)に割
り当てる。なおこのとき各ワードは、8ビットである。
これにより光磁気ディスク装置は、光磁気ディスクに対
する記録ワードを1ECCブロックで120×10ワー
ドに設定し、これに16ワードのコントロールデータを
付加して光磁気ディスクの各セクタに割り当てる。
【0005】このフォーマットにおいて、生成多項式G
(x)及び原始多項式p(x)は、次式により表され
る。これによりこの種の光磁気ディスク装置では、光磁
気ディスクより得られる再生データを誤り訂正処理し
て、この種のユーザーデータの記録再生に求められる1
×10-12 以下のエラーレートを確保できるようになさ
れている。
【0006】
【数1】
【0007】
【数2】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種の光磁
気ディスク装置においては、光学系の開口数NAを向上
して記録密度を向上することができる。ところが開口数
NAを向上すると、その分スキューの影響を受け易くな
り、安定して所望のデータを記録再生することが困難に
なる。この場合、レーザービームを透過する光磁気ディ
スクの基板厚を低減して、スキューによる影響を有効に
回避することができる。ところが光磁気ディスクの基板
厚を低減すれば、その分再生信号の信号レベルがディス
ク表面の塵、傷等により変化することになり、その分従
来に比して誤り訂正能力を強化することが必要になる。
【0009】実験した結果によれば、基板厚を従来の約
1/10程度に低減すると、光磁気ディスクより再生し
た直後の再生データにPbe=1×10-3程度のビット誤
り(raw bit error rate)が発生することが分かった。
これを1ワードに換算すると、エラーレート(raw symb
ol error rate )は、Pse=8×Pbe=8×1×10-3
程度になり、符号内に9シンボルの誤りが発生する確率
は、 1198 ×Pse9=1.05×10-7となる。
【0010】これに対して従来の光磁気ディスク装置に
おけるセクタフォーマットにおいては、1符号長に16
パリティが割り当てられていることにより、符号内に9
シンボルの誤りが発生すると、誤り訂正困難になる。
【0011】これにより従来と同一のセクタフォーマッ
トによる場合、開口数NAを向上してディスク基板厚を
低減すると、訂正後のバイトエラーレートが1.05×
10-7程度となり、実用上充分なエラーレートを確保す
ることが困難になる。
【0012】これを解決する1つの方法として、例えば
図4に示すようなセクタフォーマットによりユーザーデ
ータを記録する方法が考えられる。すなわち一般的に、
再生直後のエラーレート(raw error rate)が1に比べ
て十分小さいことを前提として、冗長度が等しい場合、
符号長を長くすることにより訂正後のエラーレートを向
上することができる。図4に示すフォーマットは、この
関係を利用して図3について上述したユーザーデータと
誤り訂正符号の比率を維持したまま、符号長を従来の2
倍に拡大したフォーマットである。
【0013】すなわちライン数を5インターリーブライ
ン、符号長を240ワードに設定し、うちユーザーデー
タに208ワードを、誤り訂正符号に32ワードを割り
当てる(すなわち図3の場合と冗長度を等しく設定す
る)。この場合、例えば次式の生成多項式G(x)を適
用することができ、原始多項式p(x)は、(2)式を
適用することができる。
【0014】
【数3】
【0015】この場合、1符号内で誤り訂正困難な誤り
の発生確率は、従来のセクタフォーマットを利用した場
合の 1198 ×Pse9 より 23916×Pse17に低減する
ことにができる。
【0016】しかしながら、この場合でも再生直後のバ
イトエラーレート(raw symbol error rate )は、 239
16×Pse17=7.2×10-12 となり、従来の光磁気
ディスク装置以下のエラーレートしか確保できなくな
る。
【0017】この場合に、さらに符号長を長くする方法
も考えられるが、1バイト8ワードによる設定では、結
局、ガロア体(28 )でユーザーデータ及び誤り訂正符
号を表現することになり、符号長は最大でも255ワー
ドにしか設定し得ない。
【0018】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、従来に比して格段的に誤り訂正能力を強化すること
ができる光ディスク及び光磁気ディスク装置を提案しよ
うとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、所定のブロック単位で、ユーザー
データ及び誤り訂正符号を記録した光ディスク、このよ
うな光ディスクにユーザーデータを記録する光ディスク
装置等に適用する。この光ディスク及び光ディスク装置
において、ユーザーデータ及び誤り訂正符号をガロア体
(29 )上で表現する。
【0020】また同様の光ディスク及び光ディスク装置
に適用して、ユーザーデータ及び誤り訂正符号の1ワー
ドを9ビットにより表現する。
【0021】また光ディスクを再生する場合に、ガロア
体(29 )上における演算処理により誤り訂正処理す
る。
【0022】また光ディスクを再生して得られるシリア
ルデータを9ビット単位で誤り訂正処理する。
【0023】光ディスク及び光ディスク装置に適用し
て、ユーザーデータ及び誤り訂正符号をガロア体(2
9 )上で表現すれば、符号長を最大で511ワードに設
定することができる。従ってその分必要に応じて符号長
を増大して誤り訂正能力を強化することができる。
【0024】またユーザーデータ及び誤り訂正符号の1
ワードを9ビットにより表現する場合には、ガロア体
(29 )上でユーザーデータ及び誤り訂正符号を定義で
き、同様に誤り訂正能力を強化することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0026】図2は、本発明の実施の形態に係る光ディ
スク装置を示すブロック図である。この光ディスク装置
1は、開口数(NA)が0.7に設定された光ピックア
ップ2を用いて、コンピュータ等の外部機器より順次入
力されるユーザーデータD1を光ディスク3に記録し、
またこの光ディスク3に記録したデータを再生して出力
する。
【0027】すなわちこの光ディスク装置1において、
光ディスク3は、相変化型の光ディスクでなり、透明の
ディスク基板、情報記録面、背面の保護基板を積層して
全体の板厚が1.2〔mm〕に設定される。このうち透
明のディスク基板は、厚さが0.1〔mm〕に設定さ
れ、光ピックアップ2より射出されるレーザービームを
透過して情報記録面に導くようになされている。これに
より光ディスク3は、光ピックアップ2の開口数NAを
大きく設定して高密度に情報を記録しても、スキューの
影響を低減できるようになされている。
【0028】さらに光ディスク3は、レーザービームの
ガイド溝を担うグリーブが情報記録面に形成され、この
グルーブが蛇行して形成されるようになされている。こ
れにより光ディスク3は、このグルーブを基準にしてレ
ーザービームをトラッキング制御できるようになされな
されている。また光ディスク3は、このグルーブの蛇行
を基準にしてスピンドルモータ4をスピンドル制御して
所定の回転速度により回転駆動できるようになされてい
る。またこの蛇行の変位を検出してレーザービーム照射
位置のアドレスを検出できるようになされている。
【0029】これに対応して光ピックアップ2は、開口
数(NA)が0.7の光学系を介して緑色のレーザービ
ームを光ディスク3の情報記録面に集光するように形成
され、このレーザービームの戻り光を受光する。これに
より光ピックアップ2は、トラッキングエラー量に応じ
て信号レベルが変化するトラッキングエラー信号、フォ
ーカースエラー量に応じて信号レベルが変化するフォー
カスエラー信号を生成し、これらトラッキングエラー信
号及びフォーカスエラー信号に基づいて光学系が駆動さ
れてトラッキング制御及びフォーカス制御できるように
なされている。
【0030】さらに光ピックアップ2は、記録時、書き
込み読み出し回路5より出力される変調信号SMに応じ
てレーザービームの光量を間欠的に立ち上げ、これによ
り順次光ディスク3の情報記録面の結晶構造を変化させ
て、変調信号SMに対応するピットを形成する。このと
き光ピックアップ2は、高開口数の光学系を介して短波
長のレーザービームを照射することにより、最短マーク
長が0.6〔μm〕になるように順次ピットを形成し、
これによりユーザーデータD1を高密度に記録する。
【0031】また光ピックアップ2は、再生時、一定の
光量によりレーザービームを照射し、その戻り光の光量
に応じて信号レベルが変化する再生信号RFを出力す
る。かくするにつき、この光ディスク装置1では、ディ
スク基板の厚さを薄くしたことにより、光ディスク表面
の塵、傷等によりこの再生信号RFの信号レベルが変化
し、これにより再生データのエラーレートが従来に比し
て格段的に劣化することになる。
【0032】このような記録再生系に対して、光ディス
ク装置1において、バッファ7は、コンピュータ等の外
部機器との間で入出力するユーザーデータD1を一旦保
持する。
【0033】誤り訂正回路(ECC)8は、記録時、バ
ッファ7を介してユーザーデータD1を受け、このユー
ザーデータを図1に示すセクタフォーマットにより変復
調回路9に出力する。すなわち誤り訂正回路(ECC)
8は、バッファ7より8ビットパラレルで順次入力され
るユーザーデータD1を受け、このユーザーデータD1
を1024バイト単位でブロック化する。さらに各ブロ
ックにおいて、ユーザーデータD1のビットの配列を変
更することにより、このユーザーデータを1ワード9ビ
ットのパラレル入力データに変換する。このとき誤り訂
正回路8は、各ブロックの所定箇所に何ら意味を持たな
いダミーデータを介挿し、8ビット1024バイトによ
るユーザーデータを、9ビット936バイトによるパラ
レル入力データに変換する。
【0034】さらに誤り訂正回路8は、この1ワード9
ビットのパラレル入力データを312ワード単位で順次
ブロック化し、リードソロモン符号でなる1ワード9ビ
ットによる48ワードの誤り訂正符号を各ブロックに付
加する。これにより誤り訂正回路8は、312ワードの
ユーザーデータと48ワードの誤り訂正符号とによる3
60ワードを1の符号長に設定し、この360ワードの
3ラインにより1のECCブロックを形成する。
【0035】これにより誤り訂正回路8は、図3につい
て上述した従来のセクタフォーマットに対して、等しい
ユーザーデータ量を1セクタに割り当てるように1EC
Cブロックを形成する。なお従来のセクタフォーマット
においては、1040バイト(1バイト=8ビット)が
1セクタに割り当てられるのに対し、この実施の形態で
は、312×3×9/8=1053バイト(1バイト=
8ビット)のパラレル入力データうちの、1040バイ
トがユーザーデータD1に振り分けられる。
【0036】またこれらにより従来のセクタフォーマッ
トにおけるユーザーデータと誤り訂正符号の比率を維持
したまま(すなわち従来と等しい冗長度でなる)、符号
長を従来の3倍に拡大する。
【0037】誤り訂正回路8は、記録時、このようにし
て生成したECCブロックのデータをインターリーブ処
理して出力する。さらにこのとき各ECCブロックに2
9ワードのコントロールデータを付加して出力する。
【0038】これに対して再生時、誤り訂正回路8は、
変復調回路9より9ビットパラレルによる再生データD
2を受け、この再生データD2をメモリに保持してデイ
ンターリーブ処理する。さらに誤り訂正回路8は、この
再生データD2をECCブロック単位で誤り訂正処理
し、その処理結果よりユーザーデータD1を選択して8
ビットパラレルによりバッファ7に出力する。
【0039】このようにして誤り訂正符号を付加し、ま
た誤り訂正処理するにつき、誤り訂正回路8は、ガロア
体(29 )を適用して、例えば次式に示す生成多項式G
(x)及び原始多項式p(x)によりこれらの処理を実
行する。
【0040】
【数4】
【0041】
【数5】
【0042】変復調回路9は、記録時、ECC回路8の
出力データを光ディスク3に適した変調方式により変調
し、その結果得られる変調データをシリアルデータ列に
変換して出力する。また変復調回路9は、再生時、書き
込み読み出し回路5の出力データを復調して再生データ
D2を得、この再生データD2を9ビットパラレルによ
り出力する。かくするにつき光ディスク3のディスク基
板厚を0.1〔mm〕程度にすると、この再生データD
2において、Pbe=1×10-3程度のビット誤り(raw
bit error rate)が発生することになる。
【0043】書き込み読み出し回路5は、記録時、変復
調回路9より出力されるシリアルデータに応じて変調信
号SMを出力し、これにより光ピックアップ2より出力
されるレーザービームの光量を間欠的に立ち上げてこの
シリアルデータを光ディスク3に記録する。また書き込
み読み出し回路5は、再生時、再生信号RFを波形等化
した後、2値化し、これにより再生信号RFを識別して
シリアルデータでなる再生データを再生する。
【0044】以上の構成において、光ディスク装置1に
おいて、コンピュータ等の外部機器より入力されるユー
ザーデータD1は、例えば8ビットパラレルによりバッ
ファ7に一旦保持された後、1024バイト単位でEC
C回路8に入力され、ここで1ワード9ビットのパラレ
ル入力データに変換される。このとき所定のダミーデー
タが付加されることにより、8ビット1024バイトの
ユーザーデータは、1セクタ当たり9ビット936バイ
トによるパラレル入力データに変換される。
【0045】このパラレル入力データは、3ランイに振
り分けられて、各ライン312ワード単位で順次ブロッ
ク化され、リードソロモン符号でなる1ワード9ビット
による48ワードの誤り訂正符号が各ブロックに付加さ
れる。かくするにつき1ワードを9ビットにより構成す
れば、ユーザーデータ及び誤り訂正符号をガロア体(2
9 )上で表現することができる。このガロア体(29
を適用すれば、符号長を最大で511に設定することが
できる。
【0046】これによりこの実施の形態では、ガロア体
(29 )を適用して、9ビット312ワードのパラレル
入力データに対して48ワードの誤り訂正符号を付加
し、符号長が360ワードに設定される。これにより符
号長を増大した分、従来に比して誤り訂正能力を強化し
て、ディスク基板厚を0.1〔mm〕に設定しても、エ
ラーレートを実用上充分な程度に低減できるようになさ
れている。
【0047】すなわちこのようにして生成された360
ワード×3ラインのデータは、1ECCブロックを形成
し、これらのデータがインターリーブ処理されて続く変
復調回路9においてシリアルデータ列に変換される。さ
らに書き込み読み出し回路5において、このシリアルデ
ータ列により変調信号SMが生成され、この変調信号S
Mに応じてレーザービームの光量が間欠的に立ち上げら
れ、このシリアルデータ列に応じたピット列が光ディス
ク3の情報記録面に形成される。
【0048】このとき光ディスク装置1では、開口数N
Aが0.7の光学系を介して、短波長のレーザービーム
が照射されることにより、最短マーク長0.3〔μm〕
により光ディスク3に順次ピットが形成される。さらに
光ディスク3のディスク基板厚が0.1〔mm〕に設定
されていることにより、スキューによるレーザービーム
の光学的光路長の変化、光路自体の変化が低減され、こ
れによりスキューによるトラッキングエラー等を有効に
回避して順次ピット列が形成される。
【0049】このようにしてユーザーデータの記録され
た光ディスク3は、再生時、光ピックアップ2より一定
光量のレーザービームが照射されて、その戻り光が受光
され、これにより情報記録面に形成されたピット列に応
じて順次信号レベルの変化する再生信号RFが検出され
る。このとき開口数NAが0.7の光学系、厚さ0.1
〔mm〕のディスク基板を介して、短波長のレーザービ
ームが光ディスク3の情報記録面に照射されることによ
り、ピット列に応じて信号レベルの変化する再生信号を
確実に検出することができる。
【0050】さらにこの再生信号RFは、書き込み読み
出し回路5により識別されてシリアルデータ列でなる再
生データが生成され、この再生データが変復調回路9に
おいて復号され、9ビット単位で区切られて再生データ
D2としてECC回路8に出力される。光ディスク装置
1では、この再生データD2がECC回路8において誤
り訂正処理される。
【0051】実験した結果によれば、開口数NAが0.
7、最短マーク長0.3〔mm〕、ディスク基板厚0.
1〔mm〕に設定した場合、この再生データD2におい
ては、Pbe=1×10-3程度のビット誤り(raw bit er
ror rate)が発生し、これにより1バイト当たりのエラ
ーレート(raw symbol error rate )は、Pse=9×P
be=9×1×10-3程度になることが分かった。
【0052】これに対して符号長を360ワードに設定
して誤り訂正符号を48ワードに設定すると、1符号長
につき24ワードまで誤り訂正可能なことにより、誤り
訂正回路8において誤り訂正困難なエラーの発生確率
は、Pse= 35924×Pse25=1.11×10-14 とな
る。これによりこの種の光ディスク装置に求められる1
×10-12 以上のエラーレートが確保される。
【0053】これにより光ディスク装置1では、このよ
うにECC回路8において、ユーザーデータD1がダミ
ーデータと共に誤り訂正処理された後、元の8ビットパ
ラレルのデータに変換されて外部機器に出力される。
【0054】このようにしてユーザーデータを外部機器
との間で入出力するにつき、この実施の形態において
は、符号長を長くした分、ライン数を低減し、1ECC
ブロックに割り当てるユーザーデータ量を従来の光ディ
スク装置と等しい値に設定したことにより、ユーザーデ
ータの入出力インターフェースについては、従来の光デ
ィスク装置に使用していた集積回路等を利用して光ディ
スク装置1を構成することができ、その分簡易に光ディ
スク装置1を構成することができる。
【0055】以上の構成によれば、ガロア体(29 )上
でユーザーデータ及び誤り訂正符号を表現するようにし
たことにより、その分符号長を増大して誤り訂正能力を
強化することができる。これにより開口数の大きな光学
系、厚さの薄いディスク基板、短波長のレーザービーム
を用いて、光ディスクに高密度に記録されたデータを再
生するにつき、この光ディスクに記録されたデータを確
実に再生することができる。
【0056】なお上述の実施の形態においては、開口数
を0.7に、ディスク基板の厚さを0.1〔mm〕に、
最短マーク長を0.3〔μm〕に設定する場合について
述べたが、本発明はこれらの条件による場合に限らず、
ディスク表面の傷等により再生データのエラーレートが
従来に比して劣化する場合に広く適用することができ
る。
【0057】シュミレーションした結果によれば、ディ
スク基板厚を0.6〔mm〕以下に低減する場合に、上
述の実施の形態による符号長により誤り訂正処理を実行
して、強化された誤り訂正能力によるエラーレートの改
善効果を確認することができた。
【0058】また開口数と、スキューの影響を有効に回
避して安定にピット列を再生することができる関係とを
考慮してシュミレーションした結果によれば、開口数を
0.6以上に設定する場合に適用して、同様に強化され
た誤り訂正能力によるエラーレートの改善効果を確認す
ることができた。
【0059】またこれを最短マーク長との関係でシュミ
レーションしたところ、最短マーク長が0.3〔μm〕
以下の場合に、効果を確認することができた。
【0060】さらに上述の実施の形態においては、符号
長を360ワードに設定する場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、必要に応じて最大511ワードの
範囲で自由に符号長を設定することができる。
【0061】また上述の実施の形態においては、1EC
Cブロックを3インターリーブラインに設定する場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、必要に応じて
種々のライン数により構成する場合にも広く適用するこ
とができる。なおインターリーブの距離を大きく設定す
れば、その分バーストエラーに対する誤り訂正能力を強
化することができる。
【0062】また上述の実施の形態においては、1EC
Cブロックを1セクタに割り当てる場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、複数のECCブロックを1
セクタに割り当てる場合、またこれとは逆に1のECC
ブロックを複数のセクタに割り当てる場合にも広く適用
することができる。
【0063】さらに上述の実施の形態においては、LD
Cによる誤り訂正処理に本発明を適用する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、積符号形式の誤り訂
正符号により誤り訂正処理する場合にも広く適用するこ
とができる。
【0064】また上述の実施の形態においては、コンピ
ュータ等の外部機器より入力される1ワード8ビットの
ユーザーデータを記録再生する場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、種々のビット長によるユーザー
データを記録再生する場合、さらにはビデオデータ、オ
ーディオデータの記録再生等にも広く適用することがで
きる。
【0065】さらに上述の実施の形態においては、相変
化型の光ディスクを用いて所望のデータを記録再生する
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば
光磁気ディスクを用いて所望のデータを記録再生する場
合、さらには再生専用の光ディスク等にも広く適用する
ことができる。
【0066】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、ガロア体
(29 )上における演算処理により誤り訂正処理するこ
とにより、符号長を長く設定して従来に比して誤り訂正
能力を強化することができる。従ってその分、再生デー
タのビットエラーレートが従来に比して著しく劣化する
場合に適用して、訂正後の誤り率を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る光ディスク装置にお
けるセクタフォーマットを示す略線図である。
【図2】図1の光ディスク装置の全体構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】従来の光ディスク装置におけるセクタフォーマ
ットを示す略線図である。
【図4】図3に示すセクタフォーマットを改良した場合
を示す略線図である。
【符号の説明】
1……光ディスク装置、2……光ピックアップ、3……
光ディスク、8……ECC回路

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のブロック単位で、ユーザーデータ及
    び誤り訂正符号を記録した光ディスクにおいて、 前記ユーザーデータ及び前記誤り訂正符号がガロア体
    (29 )上で表現されてなることを特徴とする光ディス
    ク。
  2. 【請求項2】情報記録面及び基板を積層して形成され、 前記情報記録面は、 前記ユーザーデータ及び誤り訂正符号が記録され、 前記基板は、 前記情報記録面に照射されるレーザービームを透過し、 厚さが0.6〔mm〕以下に設定されたことを特徴とす
    る請求項1に記載の光ディスク。
  3. 【請求項3】前記光ディスクは、 最短マーク長が0.3〔μm〕以下でなることを特徴と
    する請求項2に記載の光ディスク。
  4. 【請求項4】所定のブロック単位で、ユーザーデータ及
    び誤り訂正符号を記録した光ディスクにおいて、 前記ユーザーデータ及び前記誤り訂正符号の1ワードが
    9ビットにより表現されたことを特徴とする光ディス
    ク。
  5. 【請求項5】情報記録面及び基板を積層して形成され、 前記情報記録面は、 前記ユーザーデータ及び誤り訂正符号が記録され、 前記基板は、 前記情報記録面に照射されるレーザービームを透過し、 厚さが0.6〔mm〕以下に設定されたことを特徴とす
    る請求項4に記載の光ディスク。
  6. 【請求項6】前記光ディスクは、 最短マーク長が0.3〔μm〕以下でなることを特徴と
    する請求項5に記載の光ディスク。
  7. 【請求項7】順次入力されるユーザーデータを所定のブ
    ロック単位でブロック化した後、各ブロックに誤り訂正
    符号を付加して光ディスクに記録する光ディスク装置に
    おいて、 前記各ブロックの前記ユーザーデータ及び前記誤り訂正
    符号をガロア体(29)上で表現して、前記誤り訂正符
    号を生成したことを特徴とする光ディスク装置。
  8. 【請求項8】前記光ディスクは、 情報記録面及び基板を積層して形成され、 前記情報記録面は、 前記ユーザーデータ及び誤り訂正符号が記録され、 前記基板は、 前記情報記録面に照射されるレーザービームを透過し、 厚さが0.6〔mm〕以下に設定されたことを特徴とす
    る請求項7に記載の光ディスク装置。
  9. 【請求項9】前記光ディスクは、 最短マーク長が0.3〔μm〕以下でなることを特徴と
    する請求項8に記載の光ディスク装置。
  10. 【請求項10】順次入力されるユーザーデータを所定の
    ブロック単位でブロック化した後、各ブロックに誤り訂
    正符号を付加して光ディスクに記録する光ディスク装置
    において、 前記各ブロックの前記ユーザーデータの1ワードを9ビ
    ットに変換して、前記誤り訂正符号を生成することを特
    徴とする光ディスク装置。
  11. 【請求項11】前記光ディスクは、 情報記録面及び基板を積層して形成され、 前記情報記録面は、 前記ユーザーデータ及び誤り訂正符号が記録され、 前記基板は、 前記情報記録面に照射されるレーザービームを透過し、 厚さが0.6〔mm〕以下に設定されたことを特徴とす
    る請求項10に記載の光ディスク装置。
  12. 【請求項12】前記光ディスクは、 最短マーク長が0.3〔μm〕以下でなることを特徴と
    する請求項11に記載の光ディスク装置。
  13. 【請求項13】光ディスクより得られる再生信号を識別
    して再生データを得、前記再生データを誤り訂正処理し
    て前記光ディスクに記録されたデータを再生する光ディ
    スク装置において、 ガロア体(29 )上における演算処理により前記誤り訂
    正処理を実行することを特徴とする光ディスク装置。
  14. 【請求項14】前記光ディスクは、 情報記録面及び基板を積層して形成され、 前記情報記録面は、 前記ユーザーデータ及び誤り訂正符号が記録され、 前記基板は、 前記情報記録面に照射されるレーザービームを透過し、 厚さが0.6〔mm〕以下に設定されたことを特徴とす
    る請求項13に記載の光ディスク装置。
  15. 【請求項15】前記光ディスクは、 最短マーク長が0.3〔μm〕以下でなることを特徴と
    する請求項14に記載の光ディスク装置。
  16. 【請求項16】開口数が0.6以上の光学系を介して前
    記光ディスクにレーザービームを照射し、戻り光を受光
    して前記再生信号を生成することを特徴とする請求項1
    4に記載の光ディスク装置。
  17. 【請求項17】光ディスクより得られる再生信号を識別
    してシリアルデータ列を得、前記シリアルデータ列を誤
    り訂正処理して前記光ディスクに記録されたデータを再
    生する光ディスク装置において、 前記シリアルデータ列を9ビット単位で処理して前記誤
    り訂正処理を実行することを特徴とする光ディスク装
    置。
  18. 【請求項18】前記光ディスクは、 情報記録面及び基板を積層して形成され、 前記情報記録面は、 前記ユーザーデータ及び誤り訂正符号が記録され、 前記基板は、 前記情報記録面に照射されるレーザービームを透過し、 厚さが0.6〔mm〕以下に設定されたことを特徴とす
    る請求項17に記載の光ディスク装置。
  19. 【請求項19】前記光ディスクは、 最短マーク長が0.3〔μm〕以下でなることを特徴と
    する請求項18に記載の光ディスク装置。
  20. 【請求項20】開口数が0.6以上の光学系を介して前
    記光ディスクにレーザービームを照射し、戻り光を受光
    して前記再生信号を生成することを特徴とする請求項1
    8に記載の光ディスク装置。
JP9120017A 1997-05-12 1997-05-12 光ディスク及び光ディスク装置 Pending JPH10312645A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010097263A (ko) * 2000-04-21 2001-11-08 전주범 고밀도 디브이디에서 에러정정을 위한 인터리빙 방법

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