JPH10311710A - 寸法測定方法 - Google Patents

寸法測定方法

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JPH10311710A
JPH10311710A JP12236397A JP12236397A JPH10311710A JP H10311710 A JPH10311710 A JP H10311710A JP 12236397 A JP12236397 A JP 12236397A JP 12236397 A JP12236397 A JP 12236397A JP H10311710 A JPH10311710 A JP H10311710A
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line
intersection
dimension
pair
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JP12236397A
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English (en)
Inventor
Atsushi Naito
敦之 内藤
Takaaki Kishida
任晤 岸田
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一方の高位面から低位面を介して他方の高位
面まで曲線で連続した輪郭を持つ被測定物の寸法を測定
する。 【解決手段】 演算装置では、被測定物の段差寸法及び
隙間寸法を演算する。被測定物に対するデータを直線近
似し(200) 、一対の高位面における極大点に最も近くか
つ極大点の外側に位置する線分を選択する(202)。次に
選択された線分の延長線が交差する交点Rを通り、鋭角
側の対頂角αの二等分線Lを設定し(204)、角部に円O
1 、O2 を形成する(206) 。二等分線Lを平行移動させ
てそれぞれの円O1 、O2 と最初に交わる交点U1 、U
2 のY座標値の差を演算して段差寸法Hを測定できる(2
08、210) 。一方、隙間寸法Sは二等分線Lと交差する法
線Mを設定し(214) 、法線Mを平行移動させることによ
ってそれぞれの円O1 、O2と交わる交点V1 、V2
X座標値の差を演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寸法測定方法に係
り、特に形状測定対象面が凹面形状とされ、一方の高位
面から低位面を介して他方の高位面まで曲線で連続した
輪郭を持つ被測定物の寸法を測定する寸法測定方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、被測定物の寸法測定を行うに
際して、種々の方法が提案されている。その一つとし
て、以下のような方法がある。
【0003】これは、まず測定装置に設けられた光源か
ら被測定物に向かってスリット状の光ビーム(以下、こ
れをスリット光という)を所定の角度で照射する。さら
に、照射されたスリット光の被測定物上に映った輝点の
軌跡(以下、これを輝線という)をTVカメラを用いて
撮影し、これより出力されるビデオ信号に基づいて演算
処理を施す。これによって、被測定物の表面各点におけ
る座標測定を行い、寸法を測定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、被測定
物に対するデータをカメラの走査線数と同じ480個程
度の点群データとして取り扱い、各々のデータに対して
演算処理を施すことによって被測定物の寸法を測定して
いる。このため、被測定物に対するデータ量が多く、演
算装置内において複雑な回帰計算が必要となる。従っ
て、処理に多大な時間を有すると共に、結果として出力
される被測定物の寸法が実際の寸法と異なる場合がある
という問題が生じている。また、被測定物の予め定めら
れている部位を測定するには充分であるが、測定部位が
複数となった場合には測定が困難であるという問題を有
している。
【0005】これに対して、被測定物のデータに対して
予め直線近似を施した後に演算処理を行い、被測定物の
寸法を測定する方法が提案されている(特願平8−10
2642号)。これによれば、図9に示されるように、
形状測定対象面が凹面形状とされた被測定物400の一
対の高位面400B、400C及び低位面400Aのそ
れぞれが共にX軸方向の基準面と平行な平面によって形
成されている場合に有効である。すなわち、一方の高位
面400Bから低位面400Aを介して他方の高位面4
00Cまで複数の線分が連続された輪郭を有する被測定
物400の場合に有効である。
【0006】しかしながら、一方の高位面から低位面を
介して他方の高位面まで曲線で連続した輪郭を持つ被測
定物の寸法を測定することはできないという問題を有し
ている。
【0007】本発明は上記事実を考慮して、一方の高位
面から低位面を介して他方の高位面まで曲線で連続した
輪郭をもつ被測定物の寸法を測定することができる寸法
測定方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、形状測定対象面が凹面形状
とされ、一方の高位面から低位面を介して他方の高位面
まで曲線で連続した輪郭を持つ被測定物の寸法を測定す
る寸法測定方法であって、少なくとも一対の高位面を複
数の点で表現し、それぞれ隣り合う点を結ぶ線分を想定
し、前記一対の高位面における極大点に最も近く、かつ
極大点に対して外側に位置する線分を選択し、前記線分
又は線分の延長線が交差したときの交点及び鋭角側の対
頂角を通過する基準直線を設定し、前記基準直線に基づ
いて被測定物の段差寸法及び隙間寸法の少なくとも一方
を測定することを特徴としている。
【0009】被測定物は、形状測定対象面が凹面形状と
され、一方の高位面から低位面を介して他方の高位面ま
で曲線で連続した輪郭を有している。このような被測定
物の寸法を測定するにあたり、請求項1に記載の発明に
よれば、少なくとも一対の高位面を複数の点で表現し、
それぞれ隣り合う点を結ぶ線分を想定する。例えば、被
測定物に対するデータに直線近似を施す。これによっ
て、被測定物に対するデータ量が減少されると共に、隣
り合うデータ(点)を結ぶ線分が生成される。これによ
り、後述する処理において複雑な回帰計算が不要とな
り、処理に要する時間を短縮させることができる。
【0010】次に、一対の高位面における極大点に最も
近く、かつ極大点よりも外側に存在する線分を選択す
る。すなわち、一対の高位面におけるそれぞれの極大点
に最も近く、かつ被測定物の低位面と反する側に存在す
る線分をそれぞれ選択する。また、選択された線分又は
線分の延長線が交差したときの交点を通り、かつ鋭角側
の対頂角を通過する基準直線を設定する。基準直線は、
対頂角を所定角度に分割する角の分割線であり、例えば
二等分線等がある。さらに、設定された基準直線に基づ
いて被測定物の段差寸法及び隙間寸法の少なくとも一方
を測定する。
【0011】請求項2に記載の発明は、前記基準直線が
前記一対の高位面から離反する位置を開始点として平行
移動させ、該一対の高位面のそれぞれとの最初の交点を
求め、該交点の座標値に基づいて被測定物の段差寸法を
測定することを特徴としている。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、設定され
た基準直線を平行移動させて一対の高位面のそれぞれと
最初に交わる交点を求める。こうして求められた2つの
交点の座標値におけるY座標値の差を演算することによ
って、被測定物の段差寸法を測定することができる。
【0013】また、基準直線を設定した場合に、この基
準直線が一対の高位面の少なくとも一方と交差すること
がある。この場合には、まず、設定した基準直線を一対
の高位面から離反する位置に平行移動させる。その後、
基準直線を一対の高位面に向かって改めて平行移動さ
せ、それぞれの高位面との最初の交点を求め、この交点
の座標値におけるY座標値の差を演算することによって
被測定物の段差寸法を測定することができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、前記基準直線の
垂直線を設定し、該垂直線が低位面と交差する略中央を
開始点として平行移動させ、該一対の高位面のそれぞれ
との最初の交点を求め、該交点の座標値に基づいて被測
定物の隙間寸法を測定することを特徴としている。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、前述した
方法によって設定された基準直線の垂直線を設定する。
続いて、設定された垂直線を平行移動させて一対の高位
面のそれぞれとの最初の交点を求め、この交点のX座標
値の差を演算することによって被測定物の隙間寸法を測
定することができる。
【0016】また、垂直線を設定したときに、この垂直
線が一対の高位面の少なくとも一方と交差している場合
には、垂直線を低位面の略中央に平行移動させる。その
後、垂直線を改めて平行移動させ、それぞれの高位面と
最初に交わる交点のX座標値の差を演算することによっ
て、被測定物の隙間寸法を測定することができる。
【0017】請求項4に記載の発明は、前記基準直線
は、前記線分又は線分の延長線が交差したときの鋭角側
の対頂角の二等分線に対する所定範囲内に設定すること
を特徴としている。
【0018】前述したように、基準直線は選択された線
分又は線分の延長線が交差したときの交点を通り、かつ
鋭角側の対頂角を通過するように設定される。そこで、
請求項4に記載の発明によれば、基準直線は鋭角側の対
頂角を二等分する二等分線に近い直線とする。すなわ
ち、設定される基準直線が一対の高位面の極大点を通
り、傾きが0となる直線と平行な直線であることが好ま
しい。これにより、被測定物の寸法を正確に測定するこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1には、本実施の形態に係る寸
法測定装置10及び被測定物12が示されている。被測
定物12の寸法測定を行う場合に、オペレータは寸法測
定装置10のスリット光14の出力/入力面を被測定物
12に対向させて保持する。
【0020】本実施の形態において寸法測定の対象とさ
れる被測定物12は、形状測定対象面12Aが凹面形状
とされている。また、一方の高位面12Bから低位面1
2Dを介して他方の高位面12Cまで曲線で連続した輪
郭を有している。なお、この被測定物12の角部はR形
状とされている。
【0021】寸法測定装置10は、略直方体であるケー
シング16によって被覆されている。ケーシング16に
はスリット光14を射出する投光装置18と被測定物1
2の形状測定対象面12Aに照射されたスリット光14
の照射位置を撮像する受光装置20が備えられている。
また、受光装置20から出力される電気信号に基づいて
寸法測定等を行うための演算装置22が備えられてい
る。
【0022】さらに、スリット光14の出力/入力面と
反対側の面には、寸法測定の開始又は停止を指示するス
イッチ24が設けられていると共に、演算装置22内で
の演算結果、すなわち被測定物12に対する測定値等が
表示される液晶ディスプレイ26が設けられている。こ
の液晶ディスプレイ26には、被測定物12の寸法、す
なわち段差寸法H及び隙間寸法Sの少なくとも一方が数
値として表示されるようになっている。
【0023】図2には、本実施の形態に係る寸法測定装
置10の詳細構造が示されている。投光装置18は、ス
リット光14を照射するために必要な光源としての半導
体レーザー28、ビームを収束させるために球面レンズ
で構成されたコリメータレンズ30、及び収束させたビ
ームを一方向に発散させるロッドレンズ32を有してい
る。また、受光装置20には、受光レンズ34及び二次
元CCDセンサ36が備えられている。
【0024】この寸法測定装置10によれば、投光装置
18内に設けられているロッドレンズ32から射出され
たスリット光14が被測定物12の形状測定対象面12
Aに照射されると、形状測定対象面12Aには輝点の軌
跡13(以下、これを輝線という)が生じる。形状測定
対象面12Aに照射されたスリット光14は、受光レン
ズ34を通過して、二次元CCDセンサ36の受光面に
結像される。すなわち、二次元CCDセンサ36の受光
面には、形状測定対象面12Aの輝線の像35(以下、
これをスリット像という)が結像される。また、二次元
CCDセンサ36は、スリット像35の位置や光強度に
応じた電気信号を引き続いて処理が行われる演算装置2
2に出力する。
【0025】演算装置22は、増幅回路(AMP)3
8、アナログデジタル変換器40(以下、A/D変換器
と示す)及びマイクロコンピュータ42(マイコン)を
備えている。増幅回路38の入力端は2次元CCDセン
サ36に接続されており、ここから出力された信号を所
定の増幅率で増幅して出力する。また、増幅回路38の
出力端は、A/D変換器40の入力端に接続されてい
る。従って、増幅回路38から出力されたデータは、A
/D変換器40に入力される。さらに、A/D変換器4
0の出力端は、マイコン42に接続されている。マイコ
ン42では、A/D変換器40から出力されたデータに
基づいて寸法測定に関する演算が行われるようになって
いる。マイコン42には、CPU46、ROM48、R
AM50が備えられており、後述する図4及び図5に示
されるフローチャートが予め記憶されている。また、マ
イコン42には外部の装置との入出力を行う入出力ポー
ト44が備えられている。CPU46、ROM48、R
AM50と入出力ポート44は、バス52によって接続
されている。これにより、データ及びコマンドのやりと
りを相互に行うことができるようになっている。さら
に、入出力ポート44にはスリット光14の射出の開始
または停止を指示するためのスイッチ24、及び測定結
果を表示するための液晶ディスプレイ26が接続されて
いる。
【0026】図3(A)には、スリット光14を被測定
物12に照射することによって二次元CCDセンサ36
上に結像されるスリット像35が示されている。また、
図3(B)にはスリット像35の拡大図が示されてい
る。二次元CCDセンサ36に結像されるスリット像3
5は、通常、カメラの走査線数と同じ480個程度の点
群データによって表されている(但し、図3(B)にお
いては主要点のみ図示)。このデータに対して直線近似
を施すと、図3(C)に示されるようにデータ数を減少
させることができ、被測定物12に関するデータは線分
60〜104によって表される。
【0027】このように、被測定物12のデータに対し
て直線近似を施し、データ量を減少させた後に演算処理
を施して、被測定物12の寸法測定を行う。
【0028】次に、本発明の実施の形態の作用を図4乃
至図8を参照して説明する。オペレータは、図1に示さ
れるように寸法測定装置10から射出されるスリット光
14が被測定物12の被測定面に対向するようにして寸
法測定装置10を手持ちの状態で保持する。被測定物1
2の寸法測定を開始する場合には、寸法測定装置10に
取り付けられているスイッチ24をオンにする。これに
よって、光源である投光装置18からスリット光14が
射出され、被測定物12の被測定面に照射される。従っ
て、被測定物12の形状測定対象面12Aには輝線13
が現れる。被測定面で反射されたスリット光14は、受
光レンズ34を通過して2次元CCDセンサ36の受光
面に形状測定面12Aの形状に応じて変化する輝線13
の像(スリット像35)が結像される。さらに、二次元
CCDセンサ36はスリット像35の位置及び光強度に
応じた電気信号を演算装置22に出力する。
【0029】演算装置22に入力されたスリット像35
の電気信号は、増幅回路38によって所定の増幅率で増
幅されてA/D変換器40に入力される。このA/D変
換器40では所定時間毎にサンプリングされ、ディジタ
ル信号に変換された後にマイコン42に出力される。
【0030】ディジタル信号がマイコン42に入力され
ると、これをCPU46が検出する。CPU46がディ
ジタル信号の入力を検出すると、図4に示される測定ル
ーチンが実行される。
【0031】ステップ200では、被測定物12のデー
タに対して直線近似を施す。これによって、被測定物1
2に対するデータ量は減少されると共に、複数の線分6
0〜104によって表される。このようにデータ量が減
少されることによって、後述する処理では複雑な回帰計
算が不要となり、処理に要する時間を短縮することがで
きる。
【0032】次のステップ202では、ステップ200
によって生成された複数の線分60〜104のうち、そ
れぞれの高位面12B、12Cにおける極大点に最も近
い線分でありかつ低位面12Dと反する側に存在する線
分を選択する。この線分の選択方法についての詳細は後
述する。なお、このステップ202においては線分62
及び線分102が選択される。
【0033】ステップ204では、ステップ202にお
いて選択された線分62、102の延長線が交差すると
きの交点Rを通り、かつ鋭角側の対頂角αを二等分する
二等分線Lを設定し、次のステップ206では、高位面
12B、12Cにおける低位面12D側の角部に円
1 、O2 を形成する。この円O1 、O2 は、角部を構
成する複数のデータを円周上の点とする円とされてい
る。これにより、高位面12Bの角部には円O1 、高位
面12Cの角部には円O2 が形成される。
【0034】また、ステップ208ではステップ204
において設定された二等分線Lを平行移動させ、ステッ
プ206で形成された円O1 、O2 との交点U1 、U2
の座標値を演算し、次のステップ210では、交点
1 、U2 のY座標値の差を演算する。これによって、
被測定物12の段差寸法Hを測定することができる。
【0035】続いて、ステップ212では、被測定物1
2の隙間寸法Sを測定するか否かを判定する。このステ
ップ212において、隙間寸法Sを測定すると判定され
た場合には、ステップ214で二等分線Lと交差する法
線Mを設定する。次のステップ216では、ステップ2
08と同様に法線Mを平行移動させてステップ206で
形成された円O1 、O2 との交点V1 、V2 の座標値を
演算し、ステップ218において交点V1 、V2 のX座
標値の差を演算する。これにより、被測定物12の隙間
寸法Sを測定することができる。こうして隙間寸法Sが
測定されると、ステップ220に移行する。
【0036】一方、ステップ212において隙間寸法S
を測定しないと判定された場合には、ステップ214か
らステップ218の処理を実行せずにステップ220に
移行する。
【0037】ステップ220では、寸法測定装置10の
ケーシング16に備えられている液晶ディスプレイ26
に測定された被測定物12の段差寸法H及び隙間寸法S
を表示する。本実施の形態においては、段差寸法H及び
隙間寸法Sが数値として表示される。従って、オペレー
タが液晶ディスプレイ26を目視することにより、被測
定物12の段差寸法H及び隙間寸法Sを認識することが
できる。
【0038】以上の処理を施すことにより、被測定物1
2の段差寸法H及び隙間寸法Sの少なくとも一方の寸法
を測定することができる。すなわち、形状測定対象面1
2Aが凹面形状とされ、一方の高位面12Bから低位面
12Dを介して他方の高位面12Cまで曲線で連続した
輪郭を持つ被測定物12の寸法を測定することができ
る。
【0039】ここで、線分の選択方法を図5に示される
フローチャートに沿って説明する。まず、ステップ30
0では線分60〜104を識別する変数i、jに0を代
入する。例えば、直線近似が施されたスリット像35の
左最端位置に存在する線分60を基準として変数iで識
別し、右最端位置に存在する線分104を基準として変
数jで識別する。
【0040】ステップ302では、線分iと隣接する線
分i+1が交差するときの鋭角側の交差角度β1 を求め
る。すなわち、スリット像35の左最端位置に存在する
線分60と線分62の交差角度β1 を演算する。次のス
テップ304では、演算された交差角度β1 が予め定め
られたしきい値thを超えたか否かを判定する。このし
きい値thは予備実験により予め定められ、本実施の形
態においてはしきい値thを10°に設定している。こ
のステップ304において、交差角度β1 がしきい値t
hを超えていないと判定された場合には、ステップ30
8で変数iをインクリメントし、ステップ302に移行
する。すなわち、隣接する線分の交差角度β1 がステッ
プ304においてしきい値thを超えたと判定されるま
で順次演算する。
【0041】一方、ステップ304において交差角度β
1 がしきい値thを超えたと判定された場合には、ステ
ップ306で線分iを選択する。例えば、スリット像3
5においては線分62と線分64の交差角度β1 が15
°であり、しきい値thを超えたと判定されるため、線
分62が選択される。これにより、被測定物12の高位
面12Bにおける極大点に最も近く、かつ極大点に対し
て低位面12Dと反する側に位置する線分が選択され
る。
【0042】また、前述した処理と同様にステップ31
0からステップ316を実行し、交差角度β2 がしきい
値thを超えたか否かを判定することによって、被測定
物12の高位面12Cにおける極大点に最も近く、かつ
極大点に対して低位面12Dと反する側に位置する線分
が選択される。本実施の形態におけるスリット像35に
おいては、線分102が選択される。
【0043】以上のようにして、高位面12B、12C
における極大点に最も近く、かつ極大点に対して低位面
12Dと反する側に位置する線分を選択することができ
る。
【0044】なお、本実施の形態では投光装置18内に
設けられたロッドレンズ32を利用することでスリット
状の光を得る例について説明したが、スリット状の光を
得る素子としてシリンドリカルレンズ、シリンドリカル
ミラー等を用いることもでき、回転多面鏡等のレーザー
ビームをスキャンすることによりスリット状の光を得る
こともできる。
【0045】また、被測定物12にスリット光を照射し
て、二次元CCDセンサ36にスリット像35が結像さ
れる構成となっているが、被測定物12に関するデータ
を得る手段はこの方法に限定されるものではない。例え
ば、被測定物12に照射するスポット光を走査する方法
など、他の手段を用いてもよい。
【0046】さらに、本実施の形態においては寸法測定
装置10をオペレータが手持ちの状態で保持する場合を
例として説明したが、これに限るものではない。例え
ば、被測定物12の被測定面にスリット光14が照射さ
れるように自動設定するようにしてもよい。
【0047】また、被測定物12の寸法を測定するにあ
たり、選択された線分の延長線が交差するときの対頂角
αの二等分線L、及び二等分線Lと交差する法線Mを設
定したが、これに限定されるものではない。但し、二等
分線と近い直線、すなわち高位面における極大点を通
り、傾きが0の直線と平行な直線を設定し、これに基づ
いて法線を設定することが好ましい。
【0048】さらに、二等分線L及び法線Mを設定した
ときに、この二等分線L及び法線Mが高位面12B、1
2Cの少なくとも一方と交差する場合がある。この場合
には、二等分線Lにおいては高位面12B、12Cから
離反する位置、法線においては低位面12Dの略中央に
平行移動させ、この位置を開始点として改めて高位面1
2B、12Cに向かって平行移動させることにより、交
点を求める。
【0049】なお、本実施の形態に係る寸法測定装置1
0は、被測定物12の角部に円O1、O2 を形成し、か
つこれらの円O1 、O2 と平行移動させた二等分線L及
び法線Mが最初に交わる交点のX座標値、Y座標値の差
を求めることによって段差寸法H及び隙間寸法Sを測定
するようになっているが、これに限定されるものではな
い。例えば、円を形成せずに二等分線L及び法線Mを平
行移動させたときに最初に交わる高位面12B、12C
の交点の座標値を求め、この座標値のX座標値、Y座標
値の差を求めることによって寸法を測定するようにして
もよい。
【0050】また、本実施の形態では被測定物12の寸
法測定を行った結果を液晶ディスプレイ26に表示する
構成について説明したが、これに限定されるものではな
く、プリンタ等により紙等の記憶媒体に印刷することに
よって測定結果を出力する方法や、スピーカー等の音声
出力装置によって測定結果を音声出力する方法を採用し
てもよい。
【0051】さらに、本実施の形態では図示される形状
の被測定物12の段差寸法H及び幅寸法Wを測定する例
について説明したが、寸法測定装置10を実用化する目
的として、乗用車等のドア部分に生じる段差や隙間等の
寸法を測定し、所定の規格に準じているか否か等を判定
するために使用してもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、設
定された基準直線及び垂直線が一対の高位面のそれぞれ
と最初に交わる交点の座標値に基づいて演算するので、
一方の高位面から低位面を介して他方の高位面まで曲線
で連続した輪郭を持つ被測定物の寸法を測定することが
できる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る寸法測定装置を示す
概略外観図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る寸法測定装置の概略
構成を示すブロック図である。
【図3】二次元CCDセンサに結像されたスリット像を
示す概略図である。(A)は二次元CCDセンサに結像
されたスリット像を示す線図であり、(B)及び(C)
はスリット像の拡大図を示している。
【図4】寸法測定装置の測定ルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図5】線分の選択方法を示すフローチャートである。
【図6】被測定物のスリット像を示す詳細図である。
【図7】被測定物のスリット像を示す詳細図である。
【図8】被測定物のスリット像の一部を示す拡大図であ
る。
【図9】従来の寸法測定装置によって測定可能な被測定
物を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 寸法測定装置 12 被測定物 12A 形状測定対象面 12B、12C 高位面 12D 低位面 22 演算装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形状測定対象面が凹面形状とされ、一方
    の高位面から低位面を介して他方の高位面まで曲線で連
    続した輪郭を持つ被測定物の寸法を測定する寸法測定方
    法であって、 少なくとも一対の高位面を複数の点で表現し、それぞれ
    隣り合う点を結ぶ線分を想定し、 前記一対の高位面における極大点に最も近く、かつ極大
    点に対して外側に位置する線分を選択し、 前記線分又は線分の延長線が交差したときの交点及び鋭
    角側の対頂角を通過する基準直線を設定し、 前記基準直線に基づいて被測定物の段差寸法及び隙間寸
    法の少なくとも一方を測定することを特徴とする寸法測
    定方法。
  2. 【請求項2】 前記基準直線が前記一対の高位面から離
    反する位置を開始点として平行移動させ、該一対の高位
    面のそれぞれとの最初の交点を求め、該交点の座標値に
    基づいて被測定物の段差寸法を測定することを特徴とす
    る請求項1記載の寸法測定方法。
  3. 【請求項3】 前記基準直線の垂直線を設定し、該垂直
    線が低位面と交差する略中央を開始点として平行移動さ
    せ、該一対の高位面のそれぞれとの最初の交点を求め、
    該交点の座標値に基づいて被測定物の隙間寸法を測定す
    ることを特徴とする請求項1記載の寸法測定方法。
  4. 【請求項4】 前記基準直線は、前記線分又は線分の延
    長線が交差したときの鋭角側の対頂角の二等分線に対す
    る所定範囲内に設定することを特徴とする請求項1乃至
    請求項3のいずれか1項に記載の寸法測定方法。
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