JPH10311358A - 緩衝器 - Google Patents

緩衝器

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Publication number
JPH10311358A
JPH10311358A JP11708297A JP11708297A JPH10311358A JP H10311358 A JPH10311358 A JP H10311358A JP 11708297 A JP11708297 A JP 11708297A JP 11708297 A JP11708297 A JP 11708297A JP H10311358 A JPH10311358 A JP H10311358A
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JP
Japan
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accumulator
rod guide
shock absorber
rod
chamber
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Application number
JP11708297A
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English (en)
Inventor
Masashi Nakai
政司 中井
Osamu Fushihara
修 伏原
Yuichi Ito
雄一 伊藤
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CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性に優れるばかりでなく製造が簡単な緩
衝器を提供すること。 【解決手段】 ケース2内に区画された第1の室6に
は、ロッドガイド9が設けられる。ピストンロッド5の
ロッド部3は、ロッドガイド9に挿通される。加圧によ
り体積変化を生じるアキュムレータ14は、ロッドガイ
ド9の外周面側に配置される。衝撃緩衝用流体は加圧時
に第2の室7から第1の室6に流入し、ロッドガイド9
に形成された流体通路23を介して導かれる。そして、
流体23はアキュムレータ収容領域25に一時的に保持
される。ロッドガイド9は一対のフランジ部12,13
を有する略糸巻き状に形成される。ピストンロッド5の
ピストン部4側に位置するフランジ部12に流体通路2
3を複数形成する。一対のフランジ部12,13間に無
端状に形成されたアキュムレータ14を嵌着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は緩衝器に係り、特に
は緩衝器におけるアキュムレータ及びロッドガイドの構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】生産ライン等においてワークを搬送する
際、ワークを所定位置において衝撃を与えることなくス
ムーズに停止させたい場合がある。このような場合に使
用される装置として、従来より緩衝器(いわゆるショッ
クアブソーバ)が知られている。ここで、従来における
緩衝器51の一例を図4に示す。
【0003】この緩衝体51を構成するケース52内に
は、ロッド部53とピストン部54とを備えるピストン
ロッド55が移動可能に収容されている。ピストン部5
4は、ケース52内を2つの室56,57に区画してい
る。これらの室56,57内には、衝撃緩衝用流体とし
てのオイルが満たされている。第1の室56にはロッド
ガイド58が設けられている。図5に示されるように、
ロッドガイド58は略糸巻き状に形成されていて、両端
に一対のフランジ部59,60を有している。これらの
フランジ部59,60には1箇所ずつ溝61が形成され
ている。ピストンロッド55のロッド部53の先端は、
そのロッドガイド58のロッド挿通孔に挿通されるとと
もに、ケース52の外部に突出している。ロッドガイド
58の軸部62の外周面側には、図5に示されるように
アキュムレータ63が配置されている。アキュムレータ
63は加圧により体積変化を生じる部材である。このア
キュムレータ63は、ロッドガイド58の軸部62に接
着剤を塗布したうえで、そこにシート状材料を巻き付け
ることにより作製されている。従って、作製されたアキ
ュムレータ63は断面略C字状となっている。
【0004】このような緩衝器51では、ロッド部53
の先端にワークが衝突すると、ピストン部54により第
2の室57内のオイルが加圧される。すると、オリフィ
ス溝65を介して第2の室57側から第1の室56側へ
とオイルが流入する。このとき、オイルの移動に伴う抵
抗は、ピストンロッド55に対する抗力として作用す
る。それゆえ衝撃緩衝が図られる。
【0005】衝撃緩衝時において、前記オイルは流体通
路である溝61を介してアキュムレータ収容領域側にも
導かれる。このとき、アキュムレータ63はオイルの圧
力を受けることにより自身の体積を減少させ、かつアキ
ュムレータ収容領域にオイルが一時的に保持される。ま
た、ワークが存在しなくなると、第2の室57内に設け
られたコイルスプリング64のばね力により、ピストン
ロッド55が突出方向に付勢される。すると、アキュム
レータ収容領域に保持されていたオイルは、溝61等を
経て第2の室57に還流されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、溝61を各
フランジ部59,60の1箇所にのみ形成していた従来
装置51では、オイルの流れによりアキュムレータ63
が変形し、アキュムレータ63の一部(特に分断端部6
3a)が溝61を介してピストン部54側にはみ出すと
いう不具合が生じていた。そして、このような場合には
緩衝器51が正常に作動しなくなることから、装置の信
頼性に問題があった。
【0007】また、アキュムレータ63を装着する際に
は接着剤を用いた接着作業が必要であったため、緩衝器
51の製造が面倒であり、かつ作業効率も悪かった。本
発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その第
1の目的は、信頼性に優れた緩衝器を提供することにあ
る。
【0008】また、本発明の第2の目的は、信頼性に優
れるばかりでなく製造が簡単な緩衝器を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、ピストンロッドのピ
ストン部によってケース内に区画される2つの室のうち
第1の室にロッドガイドを設け、そのロッドガイドに前
記ピストンロッドのロッド部を挿通させ、加圧により体
積変化を生じるアキュムレータを前記ロッドガイドの外
周面側に配置し、加圧時に第2の室から前記第1の室に
流入する衝撃緩衝用流体を前記ロッドガイドに形成され
た流体通路を介して前記アキュムレータ収容領域側に導
き、かつその流体を当該収容領域に一時的に保持するよ
うに構成した緩衝器において、略糸巻き状に形成された
ロッドガイドの有する一対のフランジ部間に、無端状に
形成されたアキュムレータを嵌着したことを特徴とする
緩衝器をその要旨とする。
【0010】請求項2に記載の発明では、ピストンロッ
ドのピストン部によってケース内に区画される2つの室
のうち第1の室にロッドガイドを設け、そのロッドガイ
ドに前記ピストンロッドのロッド部を挿通させ、加圧に
より体積変化を生じるアキュムレータを前記ロッドガイ
ドの外周面側に配置し、加圧時に第2の室から前記第1
の室に流入する衝撃緩衝用流体を前記ロッドガイドに形
成された流体通路を介して前記アキュムレータ収容領域
側に導き、かつその流体を当該収容領域に一時的に保持
するように構成した緩衝器において、略糸巻き状に形成
されたロッドガイドの有する一対のフランジ部のうち、
前記ピストンロッドのピストン部側に位置するものに、
前記流体通路を複数形成したことを特徴とする緩衝器を
その要旨とする。
【0011】請求項3に記載の発明では、ピストンロッ
ドのピストン部によってケース内に区画される2つの室
のうち第1の室にロッドガイドを設け、そのロッドガイ
ドに前記ピストンロッドのロッド部を挿通させ、加圧に
より体積変化を生じるアキュムレータを前記ロッドガイ
ドの外周面側に配置し、加圧時に第2の室から前記第1
の室に流入する衝撃緩衝用流体を前記ロッドガイドに形
成された流体通路を介して前記アキュムレータ収容領域
側に導き、かつその流体を当該収容領域に一時的に保持
するように構成した緩衝器において、略糸巻き状に形成
されたロッドガイドの有する一対のフランジ部のうち、
前記ピストンロッドのピストン部側に位置するものに、
前記流体通路を複数形成するとともに、前記一対のフラ
ンジ部間に無端状に形成されたアキュムレータを嵌着し
たことを特徴とする緩衝器をその要旨とする。
【0012】請求項4に記載の発明では、請求項2また
は3において、前記流体通路は前記ロッドガイドの中心
軸線を基準として回転対称となるように形成されている
とした。
【0013】請求項5に記載の発明では、請求項4にお
いて、前記流体通路は前記一対のフランジ部の両方にそ
れぞれ複数形成され、かつ前記流体通路は両フランジ部
において対応した箇所に存在するとした。
【0014】請求項6に記載の発明では、請求項1乃至
5のいずれか1項において、前記流体通路は前記フラン
ジ部の径方向に沿って延びる切欠溝であるとした。請求
項7に記載の発明では、請求項1乃至6のいずれか1項
において、前記アキュムレータは、独立気泡を有する弾
性発泡体であるとした。
【0015】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1に記載の発明によると、有端状に形成され
たアキュムレータとは異なり分断した箇所がないことか
ら、流体通路を介したアキュムレータの一部のはみ出し
という不具合が生じにくくなる。従って、信頼性に優れ
たものとなる。また、無端状(分断した箇所のない形
状、例えば円筒状など)に形成されたアキュムレータの
嵌着時には接着剤が不要であるため、緩衝器の製造が簡
単になりかつ作業効率も向上する。なお、嵌着されたア
キュムレータはロッドガイドの一対のフランジによって
その両端側から位置決め固定される。
【0016】請求項2に記載の発明によると、ピストン
ロッドのピストン側に位置するフランジ部に流体通路を
複数形成した構成であれば、流体通路を1つのみ形成し
た構成に比べて、個々の流路断面積を小さく設定するこ
とができる。このため、流体通路を介したアキュムレー
タの一部のはみ出しという不具合が生じにくくなる。従
って、信頼性に優れたものとなる。
【0017】請求項3に記載の発明によると、上記2つ
の発明の作用が相乗的に奏されることにより、信頼性に
極めて優れるばかりでなく製造が簡単な緩衝器を実現す
ることができる。
【0018】請求項4に記載の発明によると、流体通路
の流路断面積を小さく設定したときでも、流体が流体通
路を介してアキュムレータ収容領域内をムラなく均一に
流れることができるため、さらなる信頼性の向上が図ら
れる。
【0019】請求項5に記載の発明によると、両フラン
ジ部において対応した箇所に流体通路が存在している構
成であると、流体通路の加工形成が比較的容易になる。
従って、緩衝器をより簡単に製造することができる。ま
た、両方のフランジ部に流体通路が形成されていると、
流体が流体通路を介してアキュムレータ収容領域内をム
ラなく均一に流れることができるため、さらなる信頼性
の向上が図られる。
【0020】請求項6に記載の発明によると、切削具を
用いた切欠加工によって、流体断面積の小さな流体通路
を両方のフランジ部に極めて容易にかつ確実に形成する
ことができる。従って、緩衝器をよりいっそう簡単に製
造することができる。
【0021】請求項7に記載の発明によると、アキュム
レータが弾性発泡体であるため、無端状に形成したとき
でも径を広げることが可能である。ゆえに、ロッドガイ
ドの外周面への嵌着に際して有利なものとなり、製造が
よりいっそう簡単な緩衝器を実現することができる。ま
た、同アキュムレータは独立気泡を有しているため、流
体の圧力の増減に伴って体積が増減する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態の緩衝器1を図1,図2に基づき詳細に説明する。
【0023】図1に示されるように、この緩衝器1を構
成するケース2は筒状の部材である。このケース2の内
部にある空間には、ピストンロッド5がケース2の軸線
方向に沿って移動可能に収容されている。ピストンロッ
ド5はロッド部3とピストン部4とを備えている。ピス
トン部4は複数の部材からなり、図示しない戻り流路を
備えている。ロッド部3の一端はピストン部4に固定さ
れ、他端は開口2aを介してケース2の外部に突出され
ている。ケース2におけるロッド部3の突出端側を前側
と呼ぶことにする。ピストン部4は、ケース2内部の空
間を第1の室としての前室6及び第2の室としての後室
7の2つに区画している。前室6及び後室7には、衝撃
緩衝用流体としてのオイルが満たされている。ケース2
の内周面には、オリフィス溝8が形成されている。この
オリフィス溝8はケース2の長手方向に沿って延びてお
り、前方から後方に行くに従って徐々に浅くなるように
形成されている。このオリフィス溝8によって前室6と
後室7とが連通されている。なお、オリフィス溝8はケ
ース2の内周面に1本のみ形成されてもよいほか、複数
本(2本,3本,4本…)形成されていてもよい。後者
の構成のほうがオイルの流れがよりスムーズになる点で
好ましいからである。また、オリフィス溝8は、後述す
る切欠溝23の位置に対応して形成されていることがよ
い。この場合もオイルの流れがよりスムーズになるから
である。
【0024】ケース2内において前室6となる部分に
は、ロッドガイド9が移動不能に嵌挿されている。図2
に示されるように、本実施形態のロッドガイド9は略糸
巻き状(ボビン状)の部材である。同ロッドガイド9を
構成する軸部10は、その中心にロッド挿通孔11を有
している。この軸部10の両端には、流体通路を備える
一対のフランジ部12,13が形成されている。ピスト
ンロッド5のロッド部3は、ロッドガイド9のロッド挿
通孔11に摺動可能に挿通されている。そして、ロッド
ガイド9の軸部10の外周面側には、加圧により体積変
化を生じるアキュムレータ14が配置されている。同ア
キュムレータ14はアキュムレータ収容領域25に収容
された状態となっている。アキュムレータ収容領域25
とは、ケース2の内周面とロッドガイド9の外周面との
間にできる円筒状の領域を指す。なお、ロッドガイド9
及びアキュムレータ14の詳細については後述する。
【0025】ロッドガイド9よりも前方側の位置には、
環状のオイルシール20が設置されている。このオイル
シール20に対しても、ロッド部3が摺動可能に挿通さ
れている。
【0026】後室7内には付勢手段としてのコイルスプ
リング21が設けられている。このコイルスプリング2
1の一端はピストン部4の後端面に当接し、他端はケー
ス2の内底面に当接している。従って、コイルスプリン
グ21のばね力は、常にピストンロッド5を突出させる
方向に働いている。
【0027】次に、アキュムレータ14及びロッドガイ
ド9について述べる。図2に示されるように、本実施形
態のアキュムレータ14は無端状に形成されている。そ
の形成材料は独立気泡を有する弾性発泡体であり、本実
施形態ではNBR(ニトリルブタジエンラバー)が使用
されている。NBRに代えて、例えばウレタンゴムやフ
ッ素ゴム等を使用してもよい。このアキュムレータ14
は独立気泡を有しているため、オイルの圧力の増減に伴
って体積が確実に増減するという特性を有する。アキュ
ムレータ14は円筒状であり、その中心部には端面14
a,14bを貫通する中心孔14cが形成されている。
中心孔14cの内径は、前記軸部10の外径と同程度
(好ましくは若干小さめ)に設定されている。アキュム
レータ14の直径は、フランジ部12,13の直径と同
程度に設定されている。このような構造のアキュムレー
タ14は、例えばチューブ状に押出成形された弾性発泡
体を、径方向に沿って所定長さに分割することによって
製造されることが可能である。そして、かかるアキュム
レータ14は、ロッドガイド9における一対のフランジ
部12,13間に嵌着されている。アキュムレータ14
の長さは、フランジ部12,13同士の離間距離にほぼ
等しく設定されている。従って、アキュムレータ14の
両方の端面14a,14bは、ともにフランジ部12,
13に接触している。なお、アキュムレータ14の中心
孔14cの壁面と軸部10の外周面との間には、特に接
着剤等は介在されていない。
【0028】図2に示されるように、ロッドガイド9は
流体通路としての切欠溝23を備えている。ピストンロ
ッド5のピストン部4側に位置する後側フランジ部12
には、切欠溝23が複数(本実施形態では2つ)形成さ
れている。ここでは、2つの切欠溝23は、ロッドガイ
ド9の中心軸線を基準として回転対称となるように18
0°をなす位置に形成されている。一方、前側フランジ
部13にも、切欠溝24が複数(本実施形態では2つ)
形成されている。即ち、切欠溝23,24は一対のフラ
ンジ部12,13の両方にそれぞれ2つずつ形成され、
かつそれらは対応した箇所に存在している。また、これ
らの切欠溝23,24は、いずれもフランジ部12,1
3の径方向に沿って延びるように形成されている。前記
切欠溝23,24は、例えば切削具を用いた切欠加工に
よって作製されることができる。
【0029】ここで、切欠溝23,24の幅は、アキュ
ムレータ収容領域25の断面積に比べて十分に小さく設
定されていることがよい。より具体的にいうと、切欠溝
23,24の幅は、アキュムレータ収容領域25の断面
積の1/4以下、好ましくは1/8以下、特に好ましく
は1/16に設定されていることがよい。このように設
定すると、個々の切欠溝23,24の流路断面積が小さ
くなり、それら23,24を介したアキュムレータ14
の一部のはみ出しが確実に防止されるからである。
【0030】次に、このように構成された緩衝器1の動
作について説明する。図示しないワークは、図示しない
搬送ラインによって搬送されてくる。ワークによる力が
ロッド部3に加わっていない状態では、コイルスプリン
グ21のばね力のみが作用している。ゆえに、ピストン
ロッド5は前方側(突出側)のストロークエンドにあ
り、オイルの大部分は後室7内に保持されている。
【0031】ロッド部3の先端にワークが衝突すると、
ピストンロッド5が後方側(没入側)へ押圧される結
果、ピストン部4により後室7内のオイルが加圧され
る。すると、オリフィス溝8を介して後室7側から前室
6側へとオイルが流入する。このようなオイルの流入に
伴い、後室7と前室6との圧力差が小さくなるため、ピ
ストンロッド5は移動を続けることができる。その際、
オイルはオリフィス溝8を通過するにあたって壁面から
抵抗を受ける。このようなオイルの移動に伴う抵抗は、
ピストンロッド5に対する抗力として作用する。
【0032】オリフィス溝8は、上記のとおり前方から
後方に向かうに従って浅くなるように形成されている。
それゆえ、ピストンロッド5が後方に移動する従い、ピ
ストン部4の周面とオリフィス溝8との間に形成される
流路の断面積は徐々に小さくなる。従って、ピストンロ
ッド5の後方への移動に伴って、オイルの通過抵抗が増
加し、かつピストンロッド5の受ける抗力が増加する。
その結果、ワークの運動エネルギーが吸収され、最終的
にワークが停止する。即ち、衝撃緩衝が図られる。
【0033】上記の衝撃緩衝時において、オイルは切欠
溝23を介してアキュムレータ収容領域25側にも導か
れる。このとき、アキュムレータ14はオイルの圧力を
受けることにより自身の体積を減少させ、かつアキュム
レータ収容領域25にオイルが一時的に保持される。こ
のようにオイルが前室6側の所定領域に保持される結
果、ピストンロッド5の後室7側への移動に伴うオイル
収容容積の変動が吸収される。なお、オイルは切欠溝2
4がある部分にも保持される。
【0034】ピストンロッド5の先端にワークが存在し
なくなると、後室7内に設けられたコイルスプリング2
1のばね力により付勢されることで、ピストンロッド5
が突出側ストロークの方向に移動しようとする。また、
アキュムレータ収容領域25に保持されていたオイルに
加わる圧力も低下し、アキュムレータ14がもとの体積
に復帰しようとする。すると、それに伴ってアキュムレ
ータ収容領域25内のオイルは、切欠溝23、オリフィ
ス溝8、図示しない戻り流路を経て後室7に還流する。
【0035】さて、以下に本実施形態において特徴的な
作用効果を列挙する。 (イ)この実施形態では、略糸巻き状に形成されたロッ
ドガイド9の有する一対のフランジ部12,13間に、
無端状に形成されたアキュムレータ14を嵌着させた構
成を採用している。このため、有端状に形成されたアキ
ュムレータとは異なり分断した箇所がなく、切欠溝23
を介したアキュムレータ14の一部のはみ出しという不
具合が生じにくくなる。また、後側フランジ部12に切
欠溝23を複数形成した構成であるため、切欠溝23を
1つのみ形成した従来構成に比べて、個々の流路断面積
を小さく設定することができる(図2,図5参照)。こ
のため、前記アキュムレータ14の一部のはみ出しとい
う不具合が生じにくくなる。従って、上記2つの作用が
相乗的に奏されることにより、信頼性に極めて優れた緩
衝器1を実現することができる。
【0036】また、無端状に形成されたアキュムレータ
14を用いたこの実施形態では、アキュムレータ14の
嵌着時に接着剤が不要になることから、緩衝器1の製造
が簡単になりかつ作業効率も向上する。さらに、嵌着さ
れたアキュムレータ14は、一対のフランジ12,13
によってその両端側から位置決め固定される。このた
め、使用を続けてもアキュムレータ14に位置ずれ等が
起こりにくく、このことも信頼性の向上に寄与してい
る。
【0037】(ロ)本実施形態では、切欠溝23,24
がロッドガイド9の中心軸線を基準として回転対称とな
るように形成されている。従って、流路断面積を小さく
設定したときでも、オイルが切欠溝23を介してアキュ
ムレータ収容領域25内をムラなく均一に流れることが
できる。そして、このことによりさらなる信頼性の向上
が図られている。
【0038】(ハ)本実施形態では、両フランジ部1
2,13において対応した箇所に切欠溝23,24が存
在している。ゆえに、上記の切削具を用いた切欠加工に
よって、流路断面積の小さな流体通路の加工形成を極め
て容易に、かつ両フランジ部12,13に対して同時に
行うことができる。よって、緩衝器1をよりいっそう簡
単に製造することができる。また、両方のフランジ部1
2,13に切欠溝23,24が形成されていると、オイ
ルがそれら23,24を介してアキュムレータ収容領域
25内をムラなく均一に流れることができる。このこと
は、さらなる信頼性の向上にも寄与している。
【0039】(ニ)本実施形態のアキュムレータ14が
弾性発泡体であるため、無端状に形成したときでも径を
広げることが可能である。ゆえに、ロッドガイド9の外
周面への嵌着に際して有利なものとなる。つまり、この
アキュムレータ14は弾性体であるため径を広げた後で
も元の形状に復帰し、接着剤を用いなくても軸部10の
外周面に対して確実に密着するからである。そのため、
製造がよりいっそう簡単な緩衝器1を実現することがで
きる。
【0040】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ことはなく、例えば次のような別の形態に変更すること
が可能である。 ◎ 図3(a)に示される別例のロッドガイド31のよ
うに、切欠溝32を1つのフランジ部12,13につい
て3箇所に形成してもよい。また、図3(b)に示され
る別例のロッドガイド34のように、切欠溝35を1つ
のフランジ部12,13について4箇所に形成してもよ
い。かかる別例の構成であっても、実施形態と同様の作
用効果を奏することはいうまでもない。なお、前記2つ
の別例の構成であると、個々の切欠溝32,35の断面
積をさらに小さく設定することができる点で若干有利で
ある。勿論、切欠溝32,35を1つのフランジ部1
2,13について5箇所以上形成してもよい。
【0041】◎ 図3(c)に示される別例のロッドガ
イド37のように、切欠溝23,24に代わる流体流路
としてのD字状切欠部48をフランジ部12,13の2
箇所にそれぞれ形成してもよい。ただし、実施形態や前
記別例に比べると流路断面積が極めて大きくなっている
ため、図3(c)の別例はそれらより性能が劣るものと
なることは否めない。
【0042】◎ 切欠溝23,24の断面形状は実施形
態のような矩形状に限定されることはなく、例えば図3
(d)に示される別例のロッドガイド41の切欠溝42
のように三角形状であってもよい。この形状にすると、
加工形成が極めて簡単になり、かつ流路断面積を小さく
することも容易になるという点で有利である。
【0043】◎ 図3(e)に示される別例のロッドガ
イド44のように、切欠溝23,24,42に代わる流
体通路として貫通孔45を複数箇所(同図では2箇所)
に透設してもよい。この構成であると、ドリル等の穿孔
具を用いた穴あけ加工によって、流体断面積の小さな流
体通路を両方のフランジ部12,13に極めて容易にか
つ確実に形成することができる。従って、緩衝器1をよ
りいっそう簡単に製造することができる。
【0044】◎ 図3(f)に示される別例のように、
2つに分割されたアキュムレータ47を使用し、それら
を軸線方向に並べるようにして配置してもよい。 ◎ 複数の流体通路がロッドガイド9の中心軸線を基準
として回転対称となっていない構成を採用することも許
容される。また、流体流路が両フランジ部12,13に
おいて対応した箇所に存在していない構成を採用するこ
とや、流体通路が片方のフランジ部12,13のみに形
成された構成を採用することも同じく許容される。
【0045】◎ 加圧により体積変化を起こすものであ
れば、独立気泡を有する弾性発泡体からなるもの以外の
ものであっても、アキュムレータ14として使用するこ
とができる。
【0046】ここで、特許請求の範囲に記載された技術
的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される
技術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1) 請求項1乃至5のいずれか1項において、前記
流体通路は前記フランジ部に透設された貫通孔であるこ
とを特徴とする緩衝器。この構成であると、ドリル等の
穿孔具を用いた穴あけ加工によって、流体断面積の小さ
な流体通路を両方のフランジ部に極めて容易にかつ確実
に形成することができる。従って、緩衝器をよりいっそ
う簡単に製造することができる。
【0047】(2) 請求項7,技術的思想1におい
て、前記切欠溝の幅または前記貫通孔の径は、前記アキ
ュムレータ収容領域の断面積に比べて十分に小さく設定
されていることを特徴とする緩衝器。この構成である
と、個々の切欠溝または貫通孔の流路断面積が小さくな
り、それらを介したアキュムレータの一部のはみ出しを
確実に防止できる。
【0048】(3) 請求項7,技術的思想1におい
て、前記切欠溝の幅または前記貫通孔の径は、前記アキ
ュムレータ収容領域の断面積の1/4以下(好ましくは
1/8以下、特に好ましくは1/16)に設定されてい
ることを特徴とする緩衝器。この構成であると、個々の
切欠溝または貫通孔の流路断面積が小さくなり、それら
を介したアキュムレータの一部のはみ出しを確実に防止
できる。
【0049】(4) 請求項7において、前記アキュム
レータはチューブ状に押出成形された弾性発泡体を、径
方向に沿って所定長さに分割することによって製造され
たものであることを特徴とする緩衝器。このようにすれ
ば、極めて簡単にアキュムレータを作製することがで
き、ひいては緩衝器の製造がよりいっそう簡単なものに
なる。
【0050】なお、本明細書中において使用した技術用
語を次のように定義する。 「衝撃緩衝用流体: 緩衝器内を移動することによりピ
ストンロッドに対する抗力を生じる流体であって、例え
ばオイル等の液体やそれに準ずる性質を持つものをい
う。」
【0051】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、信頼性に優れた緩衝器を提供することが
できる。
【0052】請求項2に記載の発明によれば、信頼性に
優れるばかりでなく製造が簡単な緩衝器を提供すること
ができる。請求項3に記載の発明によれば、信頼性に極
めて優れるばかりでなく製造が簡単な緩衝器を提供する
ことができる。
【0053】請求項4に記載の発明によれば、流体通路
の流路断面積を小さく設定したときでも流体がムラなく
均一に流れるため、さらなる信頼性の向上を図ることが
できる。
【0054】請求項5に記載の発明によれば、緩衝器を
より簡単に製造することができることに加え、流体がム
ラなく均一に流れるため、さらなる信頼性の向上を図る
ことができる。
【0055】請求項6に記載の発明によれば、流体断面
積の小さな流体通路を極めて容易にかつ確実に形成する
ことができるので、緩衝器をよりいっそう簡単に製造す
ることができる。
【0056】請求項7に記載の発明によれば、嵌着に際
して有利な構造となるので、製造がよりいっそう簡単な
緩衝器を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態の緩衝器を示す
断面図。
【図2】実施形態の緩衝器に使用されるロッドガイド及
びアキュムレータの分解斜視図。
【図3】(a)〜(f)は、別例のロッドガイドを示す
斜視図。
【図4】(a)は従来の緩衝器の通常時の様子を示す断
面図、(b)はその衝撃緩衝時の様子を示す断面図。
【図5】従来の緩衝器に使用されるロッドガイド及びア
キュムレータの分解斜視図。
【符号の説明】
1…緩衝器、2…ケース、3…ロッド部、4…ピストン
部、5…ピストンロッド、6…第1の室としての前室、
7…第2の室としての後室、9,31,34,37,4
1,44…ロッドガイド、12,13…フランジ部、1
4,47…アキュムレータ、23,24,32,35,
42…流体通路としての切欠溝、25…アキュムレータ
収容領域、38…流体通路としてのD字状切欠部、45
…流体通路としての貫通孔。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピストンロッドのピストン部によってケー
    ス内に区画される2つの室のうち第1の室にロッドガイ
    ドを設け、そのロッドガイドに前記ピストンロッドのロ
    ッド部を挿通させ、加圧により体積変化を生じるアキュ
    ムレータを前記ロッドガイドの外周面側に配置し、加圧
    時に第2の室から前記第1の室に流入する衝撃緩衝用流
    体を前記ロッドガイドに形成された流体通路を介して前
    記アキュムレータ収容領域側に導き、かつその流体を当
    該収容領域に一時的に保持するように構成した緩衝器に
    おいて、 略糸巻き状に形成されたロッドガイドの有する一対のフ
    ランジ部間に、無端状に形成されたアキュムレータを嵌
    着したことを特徴とする緩衝器。
  2. 【請求項2】ピストンロッドのピストン部によってケー
    ス内に区画される2つの室のうち第1の室にロッドガイ
    ドを設け、そのロッドガイドに前記ピストンロッドのロ
    ッド部を挿通させ、加圧により体積変化を生じるアキュ
    ムレータを前記ロッドガイドの外周面側に配置し、加圧
    時に第2の室から前記第1の室に流入する衝撃緩衝用流
    体を前記ロッドガイドに形成された流体通路を介して前
    記アキュムレータ収容領域側に導き、かつその流体を当
    該収容領域に一時的に保持するように構成した緩衝器に
    おいて、 略糸巻き状に形成されたロッドガイドの有する一対のフ
    ランジ部のうち、前記ピストンロッドのピストン部側に
    位置するものに、前記流体通路を複数形成したことを特
    徴とする緩衝器。
  3. 【請求項3】ピストンロッドのピストン部によってケー
    ス内に区画される2つの室のうち第1の室にロッドガイ
    ドを設け、そのロッドガイドに前記ピストンロッドのロ
    ッド部を挿通させ、加圧により体積変化を生じるアキュ
    ムレータを前記ロッドガイドの外周面側に配置し、加圧
    時に第2の室から前記第1の室に流入する衝撃緩衝用流
    体を前記ロッドガイドに形成された流体通路を介して前
    記アキュムレータ収容領域側に導き、かつその流体を当
    該収容領域に一時的に保持するように構成した緩衝器に
    おいて、 略糸巻き状に形成されたロッドガイドの有する一対のフ
    ランジ部のうち、前記ピストンロッドのピストン部側に
    位置するものに、前記流体通路を複数形成するととも
    に、前記一対のフランジ部間に無端状に形成されたアキ
    ュムレータを嵌着したことを特徴とする緩衝器。
  4. 【請求項4】前記流体通路は前記ロッドガイドの中心軸
    線を基準として回転対称となるように形成されているこ
    とを特徴とする請求項2または3に記載の緩衝器。
  5. 【請求項5】前記流体通路は前記一対のフランジ部の両
    方にそれぞれ複数形成され、かつ前記流体通路は両フラ
    ンジ部において対応した箇所に存在することを特徴とす
    る請求項4に記載の緩衝器。
  6. 【請求項6】前記流体通路は前記フランジ部の径方向に
    沿って延びる切欠溝であることを特徴とする請求項1乃
    至5のいずれか1項に記載の緩衝器。
  7. 【請求項7】前記アキュムレータは、独立気泡を有する
    弾性発泡体であることを特徴とする請求項1乃至6のい
    ずれか1項に記載の緩衝器。
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