JPH10310988A - 生又はリサイクル化学紙パルプの脱リグニン化及び/又は漂白のための連続方法 - Google Patents

生又はリサイクル化学紙パルプの脱リグニン化及び/又は漂白のための連続方法

Info

Publication number
JPH10310988A
JPH10310988A JP11688898A JP11688898A JPH10310988A JP H10310988 A JPH10310988 A JP H10310988A JP 11688898 A JP11688898 A JP 11688898A JP 11688898 A JP11688898 A JP 11688898A JP H10310988 A JPH10310988 A JP H10310988A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper pulp
peroxide
suspension
treatment
oxygen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11688898A
Other languages
English (en)
Inventor
Annie Renders
ランデール アニー
Johan Devenyns
デヴァニン ジョアーン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Solvay SA
Original Assignee
Solvay SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Solvay SA filed Critical Solvay SA
Publication of JPH10310988A publication Critical patent/JPH10310988A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C9/00After-treatment of cellulose pulp, e.g. of wood pulp, or cotton linters ; Treatment of dilute or dewatered pulp or process improvement taking place after obtaining the raw cellulosic material and not provided for elsewhere
    • D21C9/10Bleaching ; Apparatus therefor
    • D21C9/147Bleaching ; Apparatus therefor with oxygen or its allotropic modifications
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C9/00After-treatment of cellulose pulp, e.g. of wood pulp, or cotton linters ; Treatment of dilute or dewatered pulp or process improvement taking place after obtaining the raw cellulosic material and not provided for elsewhere
    • D21C9/10Bleaching ; Apparatus therefor
    • D21C9/1057Multistage, with compounds cited in more than one sub-group D21C9/10, D21C9/12, D21C9/16
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C9/00After-treatment of cellulose pulp, e.g. of wood pulp, or cotton linters ; Treatment of dilute or dewatered pulp or process improvement taking place after obtaining the raw cellulosic material and not provided for elsewhere
    • D21C9/10Bleaching ; Apparatus therefor
    • D21C9/16Bleaching ; Apparatus therefor with per compounds
    • D21C9/163Bleaching ; Apparatus therefor with per compounds with peroxides

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 流出液の排出量を減じ、一方脱リグニン化及
び漂白に関する良好な性能を維持した、生又はリサイク
ル化学紙パルプの脱リグニン化及び/又は漂白のための
連続方法を提供する。また、過酸化物により処理すべき
紙パルプ懸濁液における有機化合物の蓄積を減じる。 【解決手段】 生又はリサイクル化学紙パルプの脱リグ
ニン化及び/又は漂白のための連続方法であって、(a)
紙パルプ懸濁液を調製し、(b) 懸濁液を酸素による前処
理に供し、過酸化物による処理が続き、(c) 処理された
紙パルプ懸濁液を集め、(d) 集めた懸濁液から液体の少
なくとも一部を分離し、及び(e) 分離した液体の少なく
とも一部をリサイクルして、その液体を紙パルプ懸濁液
の調製のための段階(a) へ導入する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生又はリサイクル
化学紙パルプの脱リグニン化及び/又は漂白の連続方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】紙パルプの漂白及び脱リグニン化の方法
は慣用的に、紙パルプ懸濁液を幾つかの連続的な処理の
シーケンスに供することからなる。これらの処理はしば
しば、塩素化反応体によって実施される。環境保護の目
的のために、最早、塩素化反応体を必要とすることのな
い多くの方法が開発されている。環境はさらに、流出物
の排出量の低減、実のところは解消により保護すること
ができる。これは、実際には連続方法において、紙パル
プが処理された水性媒体の一部を処理の下流で抜き取
り、及びこの水性媒体をこの処理の上流に再使用するこ
とによって実施する。特許出願 CA 2,132,057 では、紙
パルプは過酸化水素によって漂白される。この処理は高
温、及び高圧で実施され、及び酸素の存在下でのオゾン
による処理が先行することが可能である。流出液のリサ
イクルに関して指示はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、紙パルプの
漂白及び/又は脱リグニン化のための連続した方法を提
供することを目的として、その方法において流出液の排
出量を減じ、実際には解消し、一方脱リグニン化及び漂
白に関する良好な性能を維持する。本発明の別の目的
は、過酸化物により処理すべき紙パルプ懸濁液における
有機化合物の蓄積を減じ、それは化学酸素要求量の減少
に反映している。
【0004】
【課題を解決するための手段】従って本発明は、生又は
リサイクル化学紙パルプの脱リグニン化及び/又は漂白
のための連続方法に関し、それによれば、(a) 紙パルプ
懸濁液を調製し、(b) 懸濁液を酸素による前処理に供
し、過酸化物による処理が続き、(c) 処理された紙パル
プ懸濁液を集め、(d) 集めた懸濁液から液体の少なくと
も一部を分離し、及び(e) 分離した液体の少なくとも一
部をリサイクルして、その液体を紙パルプ懸濁液の調製
のための段階(a) へ導入する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の方法は段階(a) から(e)
を含む。任意に他の中間段階を含むことができる。本発
明の方法は、処理の複雑なシーケンスからなる生又はリ
サイクル化学紙パルプ製造工程の肝要な部分を形成する
ことができる。よって、本発明の方法は、そのような化
学紙パルプ製造工程の始めに、すなわち紙パルプの蒸解
の直後に実施することができる。別の形態では本発明の
方法は、紙パルプの他の処理の前及び後に実施すること
ができる。また別の形態では、本発明の方法は、紙パル
プ製造工程の最後に実施することができ、段階(e) がそ
の製造工程の最終の段階となる。本発明の本質的な特徴
の一つは段階(e) にあって、それによれば、処理された
懸濁液から分離された液体の一部が段階(a) にリサイク
ルされる。
【0006】本発明の方法の多様な段階は以下に説明さ
れる。本発明の方法の段階(a) は、紙パルプと液体を混
合することによって紙パルプ懸濁液を調製することから
なる。それは一般的に、水性液体である。得られた懸濁
液のコンシステンシーは通常8%に等しいか又はそれよ
りも大きく、とりわけ10%に等しいか又はそれよりも
大きい。コンシステンシーは一般的に、35%に等しい
か又はそれよりも小さく、とりわけ20%に等しいか又
はそれよりも小さい。段階(a) は当業者に公知の紙パル
プを洗浄又は混合するための任意のデバイスで実施する
ことができる。特に、ロータリーフィルター又は洗浄プ
レスで実施することができる。
【0007】本発明の方法の段階(b) は、酸素による最
初の処理を含む。酸素によるこの前処理は紙パルプ懸濁
液を気体状酸素に接触させることからなる。酸素による
前処理は、7又はそれ以上のpHで、好ましくは8又は
それ以上のpHで実施することができる。そのpHは一
般的にアルカリ度の源の添加により調節することができ
る。水酸化ナトリウムが好ましく使用される。酸素によ
る前処理は通常、80℃又はそれ以上の温度で、より具
体的には90℃又はそれ以上の温度で実施され、100
℃又はそれ以上の値が好ましい。温度は一般的に140
℃又はそれ以下で、具体的には130℃又はそれ以下
で、より具体的には120℃又はそれ以下が一般的であ
る。温度は一般に、処理すべき懸濁液に適当量の蒸気を
添加することによって調節する。酸素による前処理は一
般的に、1バールに等しいか又はそれ以上の、好ましく
は2バールに等しいか又はそれ以上の酸素圧で実施す
る。酸素圧は一般的に10バールに等しいか又はそれ以
下、より具体的には8バールに等しいか又はそれ以下で
ある。
【0008】酸素による前処理は通常、8%に等しいか
又はそれ以上の、具体的には10%に等しいか又はそれ
以上のコンシステンシーで実施する。コンシステンシー
は一般に35%に等しいか又はそれ以下で、特に20%
に等しいか又はそれ以下である。酸素による前処理の時
間は一般的に、5分に等しいか又はそれ以上で、10分
に等しいか又はそれ以上である。その時間は一般的に、
120分に等しいか又はそれ以下で、好ましくは60分
に等しいか又はそれ以下である。酸素による前処理は有
利には、pH7〜12で、温度80〜140℃、酸素圧
1〜10バール、8〜35%のコンシステンシーで及び
5〜120分の時間で実施される。酸素による前処理の
間に任意に安定剤を加えることができる。これらの安定
剤はマグネシウム塩、リン酸塩、ホスホン酸塩及びカル
ボン酸塩から選択することができる。マグネシウム塩が
好ましい。硫酸マグネシウムが特に好ましい。とりわけ
式 MgSO4・7H2Oの硫酸マグネシウムである。
【0009】本発明の方法の具体的態様では、酸素によ
る前処理は過酸化水素の存在下で実施される。添加する
過酸化水素の量は一般的に、乾燥パルプに対して0.05
重量%に等しいか又はそれ以上である。その量は通常、
乾燥パルプに対して2重量%に等しいか又はそれよりも
少ない。酸素による前処理には過酸化物による処理が続
く。この過酸化物は過酸化水素、過酸、及びオゾンから
選ぶことができる。アルカリ性媒体中の過酸化水素が好
ましく使用される。過酸化物による処理は一般的に、p
H7に等しいか又はそれ以上のpHで、好ましくは9に
等しいか又はそれ以上のpHで実施される。そのpHは
通常、12に等しいか又はそれ以下である。pHは一般
的に処理すべき懸濁液にアルカリ源を添加することによ
って調節される。水酸化ナトリウムが好ましく使用され
る。
【0010】過酸化物による処理は、80℃又はそれ以
上の温度で、より具体的には90℃又はそれ以上の温度
で実施され、100℃又はそれ以上の値が好ましい。温
度は一般的に140℃又はそれ以下で、具体的には13
0℃又はそれ以下で、より具体的には120℃又はそれ
以下が一般的である。温度は一般に、処理すべき懸濁液
に適当量の蒸気を添加することによって調節する。酸素
による前処理と同じ温度で過酸化物による処理を実施す
ることが有利であることが判る。過酸化物による処理は
大気圧で実施することができる。好ましい別の態様で
は、気体状酸素の添加による圧力下で実施する。その圧
力は一般的には、1バールに等しいか又はそれ以上で、
好ましくは2バールに等しいか又はそれ以上である。酸
素圧は一般に、10バール又はそれ以下で、より具体的
には8バール又はそれ以下である。過酸化物による処理
を酸素による前処理と同じ圧力で実施することが有利で
あることが判る。別の有利な態様では、段階(b) は酸素
による前処理と過酸化物による処理の間に減圧の工程を
含まない。
【0011】過酸化物による処理は通常、8%に等しい
か又はそれ以上の、具体的には10%に等しいか又はそ
れ以上のコンシステンシーで実施する。コンシステンシ
ーは一般に35%に等しいか又はそれ以下で、特に20
%に等しいか又はそれ以下である。過酸化物による処理
の時間は一般的に、30分に等しいか又はそれ以上で、
より具体的には60分に等しいか又はそれ以上である。
その時間は一般的に、240分に等しいか又はそれ以下
で、好ましくは120分に等しいか又はそれ以下であ
る。使用する過酸化物の量は一般的に乾燥パルプに対し
て、0.05重量%に等しいか又はそれ以上、特に1重量
%に等しいか又はそれ以上である。通常、乾燥パルプに
対して8重量%に等しいか又はそれ以下、特に2.5重量
%に等しいか又はそれ以下である。
【0012】過酸化物による処理は有利には80〜14
0℃の温度、圧力1〜10バール、8〜35%のコンシ
ステンシーで、pH7〜12で、30〜240分の時間
で、及び乾燥パルプに対して8重量%に等しいか又はそ
れ以下の量の過酸化物を使用することによって実施す
る。過酸化物による処理は好ましくは、100〜120
℃の温度で、2〜8バールの圧力で、10〜20%のコ
ンシステンシーで、pH9〜12で、60〜120分の
時間で、乾燥パルプに対して1〜2.5重量%の量の過酸
化物を使用することによって実施する。過酸化物による
処理の間、任意に安定剤を加えることができる。これら
の安定剤はマグネシウム塩、リン酸塩、ホスホン酸塩及
びカルボン酸塩から選択することができる。マグネシウ
ム塩が好ましい。硫酸マグネシウムが特に好ましく、と
りわけ式 MgSO4・7H2Oの硫酸マグネシウムである。段階
(b) の間、酸素による前処理と過酸化物による処理の間
の温度、圧力、pH及びコンシステンシーの条件を大き
く変化させないことが有利であることが判った。
【0013】本発明の方法の段階(b) はまた、他の処理
を含むことが可能である。しかしながら、段階(b) が酸
素による前処理と過酸化物による処理との間に中間洗浄
を含まない時に、良好な結果が得られる。良好な結果は
また、段階(b) が酸素による前処理と過酸化物による処
理との間に減圧段階を含まない時に得られる。段階(b)
は好ましくは、中間洗浄も中間減圧も含まない。最良の
結果が段階(b) が酸素による前処理と過酸化物による処
理の間に中間段階を含まないときに得られる。洗浄と
は、紙パルプ懸濁液の液体が、漂白剤を含まない別の液
体で置換されることを意味すると解される。
【0014】本発明の方法の段階(d) は、段階(b) で処
理されて及び段階(c) で収集された紙パルプ懸濁液を、
2つの部分に、すなわち、一方は液体、及び他方は紙パ
ルプに分離することからなる。この分離は濾過によって
実施することができ、紙パルプ懸濁液のコンシステンシ
ーを変化させる。別の態様では、洗浄して懸濁液の液体
を別の液体に置換することができる。この別の態様で
は、懸濁液のコンシステンシーは変動するか又は一定に
保つことができる。段階(d) は当業者に公知の紙パルプ
を洗浄又は混合するための任意のデバイスで実施するこ
とができる。それは特にロータリーフィルター又は洗浄
プレスである。段階(d) で分離された液体は、段階(b)
の処理の間に溶解したリグニン、ヘミセルロース及びセ
ルロースのフラグメントを含む。これらの溶解性有機化
合物は液体の化学酸素要求量を増加させる原因となり、
該液体が続く過酸化物による漂白及び/又は脱リグニン
化に使用されるときに、過酸化物の一部を消費すること
になる。
【0015】本発明の方法の段階(e) では、すでに処理
された紙パルプの懸濁液から分離される液体は、再利用
されて、まだ処理されていない紙パルプと混合されて、
処理すべき紙パルプ懸濁液を形成する。リサイクルされ
た液体は最初に、過酸化物による処理に使用される前
に、酸素による前処理における酸素と接触し、そこで溶
解性の有機化合物の大部分は分解し過酸化物の効力を増
し、脱リグニン化及び/又は漂白に関する性能を減じる
ことなくその液体の再利用の高レベルを維持することが
できる。
【0016】本発明の具体的態様は、図1に概略的に示
されて、その説明は下記のとおりである。本発明の方法
の段階(a) は容器1中で実施され、それはパイプ2を介
して紙パルプ懸濁液が仕込まれ、パイプ3を介して液体
が仕込まれる。容器1中で調製された懸濁液はパイプ4
を介して第1の受け器5に移され、そこでは懸濁液は酸
素による前処理が施される。パイプ4には、パイプ6を
介して酸素、任意に他の反応体及び任意に蒸気が仕込ま
れる。前処理された懸濁液を反応器5からパイプ7を介
して取り出し、第2の受け器8へ移す。この第2の受け
器において、前処理した懸濁液を過酸化物による処理に
供する。その過酸化物、任意の他の反応体、及び任意の
蒸気をパイプ9を介してパイプ7へ導入する。酸素によ
る前処理をして及び過酸化物による処理をした懸濁液を
その後、パイプ10を介して受け器8から取り出し、容
器11へ移動させる。この容器内で液体の一部が紙パル
プから分離される。このようにして分離した液体をパイ
プ3を介して容器11から取り出し、その一部を容器1
へリサイクルして処理すべき別の懸濁液を調製する。リ
サイクルされた液体の一部はパイプ12を介して排出さ
せることができる。紙パルプはパイプ13を介して容器
11から取り出す。
【0017】本発明の方法は、任意の生又はリサイクル
化学紙パルプに適用することができる。化学紙パルプ
は、化学反応体の存在下で脱リグニン化処理を施された
パルプを意味すると解される。その化学反応体の具体例
として、アルカリ性媒体中の硫化ナトリウム(クラフト
又は硫酸塩蒸解)又は亜硫酸マグネシウム、亜硫酸カル
シウム又は亜硫酸アンモニウム、又は任意の他の有機溶
媒が挙げられる。例1は以下のとおりで、本発明による
方法を説明する。例2は比較のためのものである。カッ
パー価は ISOスタンダードR302 により測定され、白色
度はISO スタンダード3688による。
【0018】例1(本発明による) 開始白色度46.8°ISO 、及びカッパー価9.9 を示す紙パ
ルプを、O−PO漂白及び脱リグニン化処理に供し、そ
の処理はPO段階からの流出液のO段階の上流へのリサ
イクルを伴った。O段階は10%のコンシステンシー、
圧力6バール及び温度100℃で30分間、乾燥パルプ
に対して1.5%のNaOHを加えて実施した。30分間の後、
パルプを減圧することなく、2%の過酸化水素をパルプ
に添加して、その後PO段階を開始した。PO段階の時
間は90分にセットした。90分の後、PO段階から出
たプルプを濾過して、その濾液を、酸素による処理のた
めのパルプの調製における希釈水として新鮮なパルプに
かけた。このサイクルを、PO段階からの濾液における
不純物の濃度が安定する定常状態に到達するのに十分な
回数(6回)繰り返した。これは、流出液のリサイクル
を伴った脱リグニン化のための連続系のバッチ方法を介
した実験室シミュレーションを表す。結果は表1のとお
りである。新鮮な水で得られた値はまた、比較として表
1に示される。
【0019】
【表1】 ───────────────────────────────── 白色度、°ISO カッパー価 開始 46.8 9.9 新鮮水でのO−PO 78.3 2.0 リサイクル水でのO−PO 77.5 2.2 ─────────────────────────────────
【0020】例2(比較のため) 開始白色度44.5°ISO 、及びカッパー価7.8 を示す紙パ
ルプを、PO漂白及び脱リグニン化処理に供し、その処
理はPO段階からの流出液のPO段階の上流へのリサイ
クルを伴った。PO段階をコンシステンシー12%、圧
力6バール、及び温度110℃で60分間で、乾燥パル
プに対して1.5 %のNaOH及び2%の過酸化水素を添加す
ることによって実施した。60分後、PO段階から出て
きたパルプを濾過してその濾液を、PO段階のためのパ
ルプの調製における希釈水として新鮮なパルプにかけ
た。このサイクルを、PO段階からの濾液における不純
物の濃度が安定する定常状態に到達するのに十分な回数
(6回)繰り返した。これは、流出液のリサイクルを伴
った脱リグニン化のための連続系のバッチ方法による実
験室シミュレーションを表す。結果は表2のとおりであ
る。新鮮な水で得られた値はまた、比較として表2に示
される。
【0021】
【表2】 ───────────────────────────────── 白色度、°ISO カッパー価 開始 44.5 7.8 新鮮水でのO−PO 75.6 4.4 リサイクル水でのO−PO 70.8 5.1 ─────────────────────────────────
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的態様を概略的に示す。
【符号の説明】
1 容器 2 パイプ 3 パイプ 4 パイプ 5 反応器 6 パイプ 7 パイプ 8 受け器 9 パイプ 10 パイプ 11 容器 12 パイプ 13 パイプ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生又はリサイクル化学紙パルプの脱リグ
    ニン化及び/又は漂白のための連続方法であって、(a)
    紙パルプ懸濁液を調製し、(b) 懸濁液を酸素による前処
    理に供し、過酸化物による処理が続き、(c) 処理された
    紙パルプ懸濁液を集め、(d) 集めた懸濁液から液体の少
    なくとも一部を分離し、及び(e) 分離した液体の少なく
    とも一部をリサイクルして、その液体を紙パルプ懸濁液
    の調製のための段階(a) へ導入する方法。
  2. 【請求項2】 段階(b) が、酸素による前処理と過酸化
    物による処理との間に中間洗浄を含まない、請求項1記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 段階(b) が酸素による前処理と過酸化物
    による処理との間に中間減圧段階を含まない、請求項1
    又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 酸素による前処理が7〜12のpH、8
    0〜140℃の温度、1〜10バールの酸素圧、8〜3
    5%のコンシステンシー、及び5〜120分間で実施さ
    れる請求項1〜3のいずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 酸素による前処理が乾燥パルプに対して
    2重量%又はそれ以下の量の過酸化水素の存在下で実施
    される、請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 過酸化物による処理がアルカリ性媒体中
    の過酸化水素による処理である、請求項1〜5のいずれ
    か1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 過酸化物による処理が80〜140℃の
    温度、1〜10バールの圧力、8〜35%のコンシステ
    ンシー、7〜12のpH及び30〜240分の時間で実
    施され、及び過酸化物が乾燥パルプに対して8重量%又
    はそれ以下の量で使用される、請求項1〜6のいずれか
    1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 過酸化物による処理が100〜120℃
    の温度、2〜8バールの圧力、10〜20%のコンシス
    テンシー、9〜12のpH及び60〜120分の時間で
    実施され、及び過酸化物が乾燥パルプに対して1〜2.5
    重量%の量で使用される、請求項7記載の方法。
JP11688898A 1997-04-25 1998-04-27 生又はリサイクル化学紙パルプの脱リグニン化及び/又は漂白のための連続方法 Pending JPH10310988A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
BE09700383 1997-04-25
BE9700383A BE1011129A4 (fr) 1997-04-25 1997-04-25 Procede continu de delignification et/ou de blanchiment de pate a papier chimique vierge ou recyclee.

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10310988A true JPH10310988A (ja) 1998-11-24

Family

ID=3890489

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11688898A Pending JPH10310988A (ja) 1997-04-25 1998-04-27 生又はリサイクル化学紙パルプの脱リグニン化及び/又は漂白のための連続方法

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP0874082A1 (ja)
JP (1) JPH10310988A (ja)
BE (1) BE1011129A4 (ja)
BR (1) BR9801454A (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI45574C (fi) * 1970-05-11 1972-07-10 Kymin Oy Kymmene Ab Menetelmä selluloosapitoisten aineiden valkaisemiseksi.
FR2457339A1 (fr) * 1979-05-25 1980-12-19 Interox Procede pour la delignification et le blanchiment de pates cellulosiques chimiques et semi-chimiques
DE3428352A1 (de) * 1984-08-01 1986-02-13 Degussa Ag, 6000 Frankfurt Verfahren zur delignifizierung und bleiche von zellstoffen
US5011572A (en) * 1989-05-19 1991-04-30 Fmc Corporation Two stage process for the oxygen delignification of lignocellulosic fibers with peroxide reinforcement in the first stage

Also Published As

Publication number Publication date
BR9801454A (pt) 1999-09-28
BE1011129A4 (fr) 1999-05-04
EP0874082A1 (fr) 1998-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4459174A (en) Process for the delignification and bleaching of chemical and semi-chemical cellulosic pulps
JPH08503750A (ja) リグノセルロース含有パルプの脱リグニン化法
DK175185B1 (da) Fremgangsmåde til blegning af cellulosemasse og anvendelse af enzymer
US4897156A (en) Process for activating cellulose pulp with NO and/or NO2 and oxygen in the presence of nitric acid and then delignifying bleaching the activated cellulose pulp
NO178079B (no) Fremgangsmåte ved bleking av dissolving-masse
JPH02221482A (ja) パルプ漂白法
JP2008088606A (ja) 漂白パルプの製造方法
US2226356A (en) Process of purifying cellulosic material
JPH04214491A (ja) 漂白高収率パルプの製造方法
RU2097463C1 (ru) Способ отбеливания лигноцеллюлозосодержащей пульпы
JPH10310988A (ja) 生又はリサイクル化学紙パルプの脱リグニン化及び/又は漂白のための連続方法
JP3325324B2 (ja) 粗セルロースの脱リグニン化方法
US2127765A (en) Bleaching pulp
JP2008308812A (ja) ソーダおよびアントラキノンを用いた蒸解に続くリグノセルロースパルプの漂白プロセスおよびシステム
US1705897A (en) Bleaching of pulp
JPH07145583A (ja) 古紙の脱インキ、漂白方法
JP2004169243A (ja) 製紙用漂白パルプの製造方法
RU2019613C1 (ru) Способ отбелки лиственной сульфатной целлюлозы
RU2097462C1 (ru) Способ делигнификации и отбеливания лигноцеллюлозосодержащей пульпы
JPH0466954B2 (ja)
JPS61146894A (ja) アルカリ性又は中性条件下で製造したパルプの2工程式脱リグニン化法
RU2142529C1 (ru) Способ отбелки целлюлозы
JPH04272289A (ja) セルロースパルプの酸素漂白法
JPH10204785A (ja) 化学パルプの漂白前処理方法
JP2000273782A (ja) 漂白パルプの製造方法