JPH10310837A - 耳率の低いキャンボディ用アルミニウム合金板の製造方法 - Google Patents

耳率の低いキャンボディ用アルミニウム合金板の製造方法

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JPH10310837A
JPH10310837A JP12073997A JP12073997A JPH10310837A JP H10310837 A JPH10310837 A JP H10310837A JP 12073997 A JP12073997 A JP 12073997A JP 12073997 A JP12073997 A JP 12073997A JP H10310837 A JPH10310837 A JP H10310837A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耳率を安定して低くでき、かつ強度と成形性
に優れたキャンボディ用Al合金板を製造する。 【解決手段】 Mgを0.8〜1.4wt%、Mnを0.
7〜1.3wt%、Feを0.2〜0.5wt%、Siを
0.1〜0.5wt%、Cuを0.1〜0.3wt%、Ti
0.005〜0.05wt%を単独で或いはB0.000
1〜0.01wt%とともに含有し、残部がAlと不可避
的不純物からなるAl合金鋳塊に、560〜620℃の
温度範囲で1時間以上の均質化処理を施し、次いで20
℃/時間以上の冷却速度で450〜550℃まで冷却し
て、或いはそのまま室温まで冷却したのち30℃/時間
以上の昇温速度で450〜550℃まで再加熱して熱間
粗圧延を、終了板厚12〜50mm、終了温度300〜
450℃、最終パスの圧下率RがR≦70−0.2S
(S:圧延速度m/分) になる条件で施し、その後、熱
間仕上圧延、焼鈍、最終冷間圧延、仕上焼鈍などを所定
条件にて施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に飲料缶胴材に
適した、高強度で、しごき加工性、塗装焼付け後のフラ
ンジ成形性に優れた、耳率の低いキャンボディ用アルミ
ニウム合金板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、飲料缶胴材は、JIS−3004
合金鋳塊を均質化処理し、その後、熱間圧延、冷間圧
延、焼鈍、冷間圧延して製造されている。冷間圧延後、
必要に応じ、仕上焼鈍、脱脂、洗浄、カッピング用潤滑
油塗布などが施される。
【0003】飲料缶用胴材をカップ(円筒)状に絞ると
カップの周縁部に凹凸が生じる場合がある。前記凸部と
凹部高さのカップ高さに対する比率を耳率と言うが、前
記耳率が高いと、カップ成形およびしごき成形時に耳先
端からチップが飛び込んでピンホールやティアーオフが
発生したり、フランジ成形後の缶の寸法精度が低下した
りする。そこで耳率が高い場合は、缶ボディ成形後のト
リミング量を増やすが、トリミング後も凹部が残ってし
まうという問題がある。また最近増えだした缶径の小さ
い缶の場合、耳率の高い材料を用いると、フランジング
やネッキング加工の際、フランジ長さのばらつきが大き
くなり、蓋との巻締めに支障をきたすという新たな問題
が生じている。このようなことから、飲料缶胴材には、
これまで以上に低耳率の材料が要求されるようになって
きている。
【0004】ところで、耳は、圧延材の結晶学的異方性
に起因して生じるものであり、その高低は、熱延終了後
或いは焼鈍中に進行する再結晶により形成される立方体
方位の再結晶粒の集合組織成分(主に0°−90°耳)
と、圧延加工(冷間圧延)により形成される圧延集合組
織成分(45°耳)とのバランスによって決まる。たと
えば、缶強度を重視する場合は、冷間加工を高圧下率で
行うため圧延集合組織が強く形成される。そこで、この
場合は、熱間圧延または焼鈍条件を厳密に規定して立方
体方位再結晶粒を優先成長させて対処している(特開平
4-228551号、特開平6-158244号)。しかし、近年は、缶
径の縮小に伴って、耳率に対するユーザーの要求が益々
厳しくなり、熱間圧延条件または焼鈍条件を規定するだ
けではユーザーの要求する低耳率は実現できず、耳率を
さらに低くするには、熱間圧延条件に加え、その上工程
の均質化処理条件などについても広く検討する必要がで
てきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、縮径管に対
しても、耳率を十分安定して低くでき、かつ成形性と強
度に優れたキャンボディ用アルミニウム合金板の製造方
法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、Mgを 0.
8〜1.4wt%、Mnを0.7〜1.3wt%、Feを
0.2〜0.5wt%、Siを0.1〜0.5wt%、Cu
を0.1〜0.3wt%、Ti0.005〜0.05wt%
を単独で或いはB0.0001〜0.01wt%とともに
含有し、残部がAlと不可避的不純物からなるアルミニ
ウム合金鋳塊に、560〜620℃の温度範囲で1時間
以上の均質化処理を施し、次いで均質化処理温度から2
0℃/時間以上の冷却速度で450〜550℃まで冷却
して熱間粗圧延を施すか、或いは均質化処理後そのまま
室温まで冷却したのち30℃/時間以上の昇温速度で4
50〜550℃まで再加熱して熱間粗圧延を施し、前記
熱間粗圧延を終了板厚が12〜50mm、終了温度が3
00〜450℃、最終パス圧下率RがR≦70−0.2
S(S:圧延速度m/分)の条件で施し、熱間粗圧延終
了後t秒(t=2.8×104exp(−0.012T),
T:熱間粗圧延終了温度℃) 以内に熱間仕上圧延を開始
し、前記熱間仕上圧延をスタンド数3以上のタンデム式
熱間仕上圧延機を用い、総圧下率80%以上、各スタン
ドでの圧下率30%以上、終了板厚1.6〜3.0m
m、終了温度290℃以上の条件で施し、熱間仕上圧延
後室温まで冷却し、続いて箱型焼鈍炉を用いて300〜
450℃で30分以上保持して焼鈍するか、連続焼鈍炉
を用いて100℃/分以上の昇温速度で360〜560
℃の温度に保持して焼鈍し、前記温度に到達後直ちに或
いは120秒以下の時間保持後100℃/分以上の冷却
速度で70℃以下に冷却して焼鈍した後、圧下率60〜
90%の最終冷間圧延を施し、或いは熱間仕上圧延後焼
鈍しないで圧下率60〜90%の最終冷間圧延を施し、
その後必要に応じ100〜150℃の温度で仕上焼鈍を
施すことを特徴とする耳率の低いキャンボディ用アルミ
ニウム合金板の製造方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明にて製造するアルミ
ニウム合金板の合金組成について説明する。Mgは強度
向上に寄与し、特に缶底部の高強度化に有効である。そ
の含有量を0.8〜1.4wt%に限定する理由は、0.
8wt%未満ではその効果が十分に得られず、1.4wt%
を超えるとDI成形時に加工硬化し易くなり、しごき加
工時の割れの発生頻度が増加するためである。Mgの最
適含有量は、他元素の添加量や製造条件によりやや変化
するが、強度とDI(Drawn and Ironing) 成形性のバラ
ンスが良好な組成範囲は1.0〜1.35wt%で、さら
に望ましくは1.1 〜1.3wt%の範囲である。
【0008】Mnは強度とDI成形性の向上に寄与す
る。MnがDI成形性を向上させるのは、Mnが固体潤
滑作用を有するAl−Mn系、Al−Mn−Fe系、A
l−Mn−Fe−Si系等の晶出物を形成するためであ
る。すなわち、DI成形には、通常エマルジョン型の潤
滑剤が使用されるが、これだけでは潤滑が不十分であ
り、アルミニウム合金板と金型との凝着によるビルトア
ップが発生してゴーリング又はスコアリングと呼ばれる
擦り傷や焼付きが発生することがある。Mnは前記晶出
物を形成することでビルトアップの発生を抑制する。
Mnの含有量を0.7〜1.3wt%に限定する理由は、
0.7wt%未満ではDI成形性の改善効果が不十分なば
かりか強度も不足し、1.3wt%を超えるとDI成形性
および強度向上効果が飽和する上、溶解鋳造時に、後述
するFeと反応してAl−Mn−Fe系の巨大な(時と
して数mm程度のサイズの)初晶化合物を形成してDI
成形時に割れやピンホールを誘発するためである。Mn
の望ましい含有量は0.9〜1.2wt%、さらに望まし
くは1.0〜1.2wt%である。
【0009】Feは前記Mnの晶出物の生成を促進する
とともにその分布状態を均一化してDI成形性をより一
層向上させる。Feの含有量を0.2〜0.5wt%に限
定する理由は、0.2wt%未満ではその効果が十分に得
られず、0.5wt%を超えると前述のAl−Mn−Fe
系の巨大初晶化合物が発生し易くなるためである。Fe
の望ましい含有量は0.3〜0.5wt%、さらに望まし
くは0.35〜0.45wt%である。
【0010】Siは、Al−Mn−Fe系の晶出物に相
変態を起こさせ、より硬度の高いAl−Mn−Fe−S
i系析出物を形成して、しごき加工性を向上させる。S
iの含有量を0.1〜0.5wt%に限定する理由は、
0.1wt%未満ではその効果が十分に得られず、0.5
wt%を超えると晶出物が巨大化して、逆にしごき加工性
が低下するためである。
【0011】CuはMgと同じように缶底部の高強度化
に有効である。Cuの含有量を0.1〜0.3wt%に限
定する理由は、0.1wt%未満ではその効果が十分に得
られず、また耐圧強度を確保するために必要な最終冷間
圧延での圧下率が大きくなってDI成形性が低下し、
0.3wt%を超えると合金板は加工硬化し易くなり、し
ごき加工時に硬化して、逆にしごき加工性が低下するた
めである。
【0012】Ti、又はTiおよびBは、鋳塊の結晶粒
を均一に微細化して成形加工性を改善する。Tiの含有
量を0.005〜0.05wt%に限定する理由は、0.
005wt%未満ではその効果が十分に得られず、0.0
5wt%を超えるとAl−Ti系の巨大双晶化合物が溶解
鋳造時に発生し易くなり、これが圧延後も残存してDI
成形時に割れやピンホールの発生原因になるためであ
る。
【0013】BはTiの結晶粒微細化効果を助長する。
Bが0.0001wt%未満ではその効果が十分に得られ
ず、0.01wt%を超えるとTi−B系の巨大な双晶化
合物が溶解鋳造時に発生し易くなり、これが圧延後も残
存して成形時における割れやピンホールの発生頻度が増
加する原因になる。不純物については、本発明を損なわ
ない程度で許容できる。例えばZnは0.3wt%以下、
Crは0.3wt%以下、Zrは0.1wt%以下、Vは
0.1wt%以下であれば問題ない。
【0014】次に本発明の製造方法について説明する。
前記組成のアルミニウム合金を、例えば、通常のDC鋳
造法(半連続鋳造法)により鋳造し、得られた鋳塊を所
定温度で均質化処理する。この均質化処理条件を560
〜620℃で1時間以上に限定する理由は、均質化処理
温度が560℃未満でも1時間未満でも十分に均質化さ
れず、620℃を超えると鋳塊表面に膨れが生じるため
である。生産性とその効果を勘案した最も望ましい均質
化処理条件は560〜620℃で3〜12時間加熱する
条件である。
【0015】本発明では、均質化処理後、放冷し鋳塊表
面に存在する偏析層、酸化膜等を切削除去した後、再び
適当な温度に加熱して熱間粗圧延と仕上圧延を施す。こ
の熱間粗圧延と熱間仕上圧延工程で歪み(再結晶駆動
力)を多く蓄積させることにより、マトリクス中の遷移
帯(transition band) から核生成し成長する1種の再結
晶集合組織である立方体方位が優先的に生じた組織を形
成させる。熱間粗圧延を450〜550℃に加熱して行
う理由は、450℃未満では十分な圧延加工性が得られ
ず、550℃を超えると粗圧延板の表面が酸化したり、
再結晶粒が粗大化して成形性が低下するためである。本
発明では均質化処理後、20℃/時間以上の冷却速度で
450〜550℃まで冷却し、続いて熱間粗圧延を施す
か、或いはそのまま室温まで冷却後30℃/時間以上の
昇温速度で450〜550℃に再加熱して熱間粗圧延を
施す。
【0016】前記均質化処理後熱間粗圧延温度までの冷
却速度を20℃/時間以上にするのは、表面酸化や結晶
粒が成長し易い550℃を超える温度域を素早く通過さ
せて表面酸化などを抑えるためである。また室温から熱
間粗圧延までの昇温速度を30℃/時間以上にするの
は、析出物の個数密度(単位体積当たりの析出物の個
数)が急激に増加する450℃未満の温度域を素早く通
過させて前記析出物の増加を抑えるためである。前記均
質化処理温度から室温までの間、および室温から450
℃に達するまでの間に生成する析出物は微細で耳率に悪
影響を及ぼす。すなわちこの微細析出物は後の焼鈍過程
において、0°−90°耳成分となる立方体方位再結晶
粒の成長を妨げる。
【0017】本発明において、熱間粗圧延を終了板厚1
2〜50mmに限定する理由は、熱間粗圧延終了板厚が
12mm未満では熱間仕上圧延に入る前に熱延板が冷え
てしまい、所望の粗圧延終了温度(300〜450℃)
が得難くなり、50mmを超えると熱延板の表面性状
(焼付き、肌荒れ等)を悪化させずに熱間仕上圧延での
最終板厚を1.6〜3.0mmにすることが難しくなる
ためである。また熱間粗圧延終了温度は300〜450
℃に規定する理由は、熱間粗圧延終了温度が300℃未
満では熱間仕上圧延開始温度が低くなりすぎて仕上圧延
時にエッジ部が割れる等の問題が生じ、前記終了温度が
450℃を超えると粗圧延終了時の再結晶率が30%を
超える程度に多くなり、後の工程で仕上圧延を行っても
歪を十分蓄積できず、仕上圧延後室温まで冷却した後の
再結晶で立方体方位を優先的に生じた組織にすることが
できないためである。特に望ましい粗圧延終了温度は3
30〜380℃である。また熱間粗圧延の最終パス圧下
率Rを〔70−0.2S(S:圧延速度m/分) 〕%以
下にする理由は、前記圧下率Rが前記圧下率を超える
と、圧延材が加工発熱して450℃を超えるとともに、
粗圧延での歪み(再結晶駆動力)が大きくなって、熱間
粗圧延終了後に再結晶率が30%を超えてしまうためで
ある。また熱間粗圧延終了後熱間仕上圧延開始までの時
間t秒〔t=2.8×104exp(−0.012T),
T:熱間粗圧延終了温度℃) 〕以内に行う理由は、t秒
を超えると歪みが回復し、再結晶率が30%を超えてし
まうためである。
【0018】本発明において、熱間仕上圧延を、スタン
ド数3以上のタンデム式熱間仕上圧延機を用い、総圧下
率を80%以上とし、各スタンドでの圧下率を30%以
上の条件で行う理由は、前記仕上圧延機のスタンド数が
3未満でも、総圧下率が80%未満でも、各スタンドで
の圧下率が30%未満でも、歪みの蓄積が不十分であ
り、熱間仕上圧延後に立方体方位再結晶粒を得るための
駆動力が不足し耳率が増加するためである。また熱間仕
上圧延の終了板厚1.6〜3.0mmとする理由は、前
記終了板厚が1.6mm未満では、熱延板の表面性状
(焼付き、肌荒れなど)および板厚分布が悪化し、3.
0mmを超えると後工程の最終冷間圧延で圧下率が高く
なって、耳率の低いアルミニウム合金板を得ることが困
難になるためである。また熱間仕上圧延の終了温度を2
90℃以上に限定する理由は、前記終了温度が290℃
未満では、熱間仕上圧延終了後の再結晶率が80%未満
となって立方体方位優先の再結晶集合組織が十分発達し
ないためである。なお、その後に仕上焼鈍を施して再結
晶率を80%以上に高めても0°−90°耳を低下させ
る立方体方位以外の方位(例えばR方位)も発達するた
め効果がない。この傾向は焼鈍を施さずに最終冷間圧延
を行う場合に一層強く現れる。
【0019】本発明では、熱間仕上圧延後、そのまま、
または中間焼鈍(箱型焼鈍、連続焼鈍)後に、圧下率6
0〜90%の最終冷間圧延を施す。この最終冷間圧延に
より缶胴材として必要な缶強度が付与される。前記冷間
圧延の圧下率を60〜90%に限定する理由は、60%
未満では十分な耐圧強度が得られず、90%を超えると
深絞り成形時の45°耳の耳率が高くなるとともに、強
度が高くなりすぎてDI成形性が低下し、カッピング割
れ、缶底割れの発生頻度が高くなるためである。この最
終冷間圧延の終了板厚は0.28〜0.4mmである。
【0020】本発明において、箱型焼鈍炉を用いて行う
焼鈍を、300〜450℃の温度に30分以上保持して
行う理由は、前記焼鈍温度が300℃未満でも、焼鈍時
間が30分未満でも、完全再結晶組織が十分得られず、
450℃を超えると再結晶した結晶粒が粗大に成長し、
この粗大再結晶組織は加工性を低下させる危険があると
同時に、特定方位の結晶粒が優先的に成長して冷間圧延
板の45°耳を大きくする場合があるためである。
【0021】本発明において、連続焼鈍炉を用いて行う
焼鈍を、100℃/分以上の加熱速度で360〜560
℃の温度に加熱し、前記温度に到達後直ちに或いは12
0秒以下の時間保持後100℃/分以上の冷却速度で7
0℃以下に冷却して行う理由は、前記焼鈍温度が360
℃未満では、再結晶が不十分なため冷間圧延板の強度が
上がりすぎてDI成形性が低下し、560℃を超えると
CuやSi等の析出物が再固溶しすぎて、これが塗装焼
付け時に析出してフランジ成形性が低下し、また保持時
間が120秒を超えると、焼鈍温度が560℃以下でも
析出物が再固溶しすぎ、この再固溶元素(CuやSiな
ど)が塗装焼付け時に析出してフランジ成形性を低下さ
せる。保持時間は0でも良い。すなわち目標温度に到達
後直ちに冷却してもよい。加熱および冷却速度をともに
100℃/分以上にしたのは生産性を高めるためであ
る。冷却速度の場合は、100℃/分未満では、固溶し
たCuおよびSiが析出して次の最終冷間圧延で十分な
強度が得られなくなるためでもある。
【0022】熱間圧延終了後直ちに、或いは焼鈍後に最
終冷間圧延を施す理由は、この最終冷間圧延により、缶
胴材として必要な強度を付与するためである。この最終
冷間圧延の終了板厚は通常0.28〜0.4mmであ
る。この最終冷間圧延での圧下率を60〜90%に限定
する理由は、60%未満では合金板の強度が低く耐圧強
度が不足し、90%を超えると、深絞り成形時の45°
耳の耳率が高くなるとともに、冷間圧延板強度が高くな
りすぎてDI成形性が低下し、カッピング割れ、缶底割
れの発生頻度が高くなるためである。
【0023】最終冷間圧延後、必要に応じて、仕上焼鈍
を施す。この仕上焼鈍により加工組織に回復が起きて、
カッピング成形性や缶底成形性が向上する。前記仕上焼
鈍を100〜150℃の温度で行う理由は、100℃未
満ではその効果が十分に得られず、150℃を超える
と、固溶元素が析出しすぎてDI成形性やフランジ成形
性が低下するようになる。最も望ましい仕上焼鈍条件は
115〜150℃である。前記仕上焼鈍時間は8時間以
下、特に望ましくは1〜4時間である。
【0024】
【実施例】以下に本発明を実施例により詳細に説明す
る。 (実施例1)表1に示す本発明組成のAl合金組成A〜
E、および比較例として本発明と組成の異なるAl合金
F〜Mを常法により溶解鋳造して、厚さ500mmの鋳
塊(スラブ)を得た。次にこの鋳塊を厚さ490mmに
面削し、次いで600℃で6時間の均質化処理を施し、
その後350℃まで放冷し、そこから室温まで水冷し、
次いで昇温速度50℃/時間で520℃まで再加熱して
熱間粗圧延を行った。前記熱間粗圧延は終了板厚25m
m、最終パスの圧下率25%、圧延速度120m/分、
圧延終了温度360℃の条件で行った。熱間粗圧延が終
了した180秒後に熱間仕上圧延を開始し、厚さ2.2
mmの熱延板を得た。熱間仕上圧延は4スタンドの仕上
圧延機を用い、総圧下率90.4%、各スタンドでの圧
下率F1:53%、F2:47%、F3:44%、F4:37
%、圧延終了温度330℃の条件で行った。再結晶率は
熱間仕上圧延前が5%、圧延終了後が100%であっ
た。前記再結晶率とは熱延板断面に占める再結晶粒の面
積比率である。熱間仕上圧延終了後、連続焼鈍炉により
400℃で0分(材料400℃に到達後直ちに空冷)焼
鈍した。このときの加熱速度は850℃/分、冷却速度
は1000℃/分とした。続いて常法により板厚0.3
mmまで最終冷間圧延 (最終冷間圧下率87.5%)
し、次いで115℃で2時間の仕上焼鈍を施して缶胴用
Al合金板を製造した。
【0025】このようにして得られた各々のAl合金板
について、耳率、引張強度(引張強さ(TS)と0.2%耐
力(YS))、DI成形性、フランジ成形性を調査し
た。耳率は、直径33mm、肩R2.5mmのポンチを
用いて57mmφの円板をクリアランス30%で深絞り
して測定した。引張強度は、200℃で20分間加熱
(塗装焼付け条件)後にも測定した。DI成形性は、炭
酸飲料用のDI缶胴(内径66mmφ、側壁板厚103
μm、側壁先端部板厚165μm) に成形して調査し
た。フランジ成形性は、前記成形したDI缶をトリミン
グと洗浄後、200℃で20分間加熱し、次いで4段ネ
ッキング加工を施して開口部の内径dを57mmφに縮
小し、最後に頂角90°の円錐状の治具の頂部を割れが
発生するまで押し込み、割れが発生した時の開口部の径
Dを測定し、開口部の径の増加率Pを、P=〔(D−
d)/d〕×100%の式により計算して評価した。結
果を表2に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】表2より明らかなように、本発明例品の N
o.A〜Eは耳率が2.5%以下と低く、フランジ成形で
の口径の限界増加率が1.5%以上と大きくフランジ成
形性が良好であった。また200℃で20分間加熱後の
耐力(YS)も250MPa以上あり、缶底部の耐圧強
度も問題のない水準であった。またDI成形性も良好で
あった。これに対し、比較例品の No.Fと No.Gはそれ
ぞれMgまたはMnの含有量が多かったために200℃
で20分間の加熱により引張強さが高くなり、このため
缶胴側壁先端部の塗装焼付け加熱による軟化が不十分と
なりDI成形でしごき割れが生じた。No. HはSi、C
uが多いためフランジ成形性が劣った。 No.IはMgの
含有量が少ないため強度が低下し、 No.JはMnの含有
量が少ないためDI成形において焼付きが生じた。 No.
KはCuとSiの含有量が少ないため強度が低下した。
No. L、Mは不純物のZnまたはCrが多いため強度が
高くなり、DI成形でしごき割れが生じた。
【0029】(実施例2)表1に示した No.AのAl合
金を常法により溶解鋳造して厚さ500mmの鋳塊(ス
ラブ)を得た。次にこの鋳塊を厚さ490mmまで面削
し、次いで均質化処理、冷却、加熱処理、熱間粗圧延、
熱間仕上圧延を順に施して熱延コイルを得た。この熱延
コイルを室温まで冷却した後、箱型焼鈍または連続焼鈍
により焼鈍し、または焼鈍を行わずに、引続き常法によ
り冷間圧延して缶胴用Al合金板を製造した。均質化処
理、熱延、焼鈍、最終冷間圧延の条件は表3、5に示す
ように種々に変化させた。なお、本発明と異なる条件で
実施した比較例を表4、6に示す。
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】
【表5】
【0033】
【表6】
【0034】このようにして得られた各々のAl合金板
について、実施例1と同じ方法により、耳率、引張強
度、DI成形性、フランジ成形性を調査した。耳率
(%)は、直径33mm、肩R2.5mmのポンチを用
いて57mmφの円板をクリアランス30%で深絞りし
て測定した。表3〜6に製造条件、表7、8に測定結果
を示す。評価基準は、耳率2.5%以内、加熱処理(2
00℃×20分) 後の耐力260MPa以上、フランジ
成形での口径の限界増加率15%以上を良好とした。
【0035】
【表7】
【0036】
【表8】
【0037】表7より明らかなように本発明例 (No.1〜
11) は耳率が2.5%以下と低く、フランジ成形性も良
好であった。また塗装焼付けに相当する加熱処理後の強
度(耐力)も250MPa以上で、缶底部の耐圧性にも
問題のない強度水準を有し、更にDI成形性も良好であ
った。
【0038】これに対し、比較例はいずれも、表8より
明らかなように、何らかの特性が不良であった。すなわ
ち、比較例のNo.1は均質化処理温度が低かったため、均
質化が不十分で耳率が高くなった。No.2は均質化処理温
度が高く鋳塊表面に膨れが生じ、仕上圧延終了後の表面
性状が悪化した。No.3,4は冷却速度または昇温速度が遅
かったために、析出物の個数密度が増加し耳率が基準値
を上回った。No.5は昇温温度が低かったために、析出物
の個数密度が増加し耳率が基準値を上回った。No.6,7は
熱間粗圧延最終パスR、熱間粗圧延終了後熱間仕上圧延
開始までの時間t秒が本発明の規定値から外れており、
粗圧延終了から仕上圧延開始までの再結晶率が30%を
超えたため歪みの蓄積が不十分で耳率が基準値を上回っ
た。No.8は終了板厚が厚かったため、最終冷間圧下率が
高くなり、その結果DI成形で絞り割れが発生し、耳率
が基準値を上回った。No.9は終了板厚が薄く熱間仕上圧
延後に焼付きが生じ、缶に成形したときの缶表面にキズ
が発生した。No.10 は熱間仕上圧延終了温度が低すぎた
ために、終了後の再結晶率が低く、耳率が基準値を上回
った。No.11,12は熱間仕上圧延での各パス圧下率が30
%未満であり、熱間仕上げ圧延での総圧下率が80%未
満であるために、歪みの蓄積が不十分で耳率が基準値を
上回った。No.13 は最終冷間圧下率が高くなったために
DI成形で絞り割れが発生し、耳率が基準値を上回っ
た。No.14 は仕上焼鈍温度が高いために析出により強度
(焼付け前の耐力)が高くなり、しごき割れが発生し
た。No.15 は中間焼鈍温度が本発明の条件より高かった
ため200℃で20分の焼付けによる引張強さが向上
し、従って缶胴側壁先端部分の塗装焼付け加熱による熱
軟化が起こらないので、フランジ成形での口径の限界増
加率が小さくフランジ成形性が劣った。
【0039】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
強度、しごき加工性、塗装焼付け後のフランジ成形性に
優れた耳率の低いキャンボディ用Al合金板が得られ、
工業上顕著な効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22F 1/00 682 C22F 1/00 682 683 683 684 684C 685 685Z 686 686A 691 691B 691C 691A 692 692A 692B 693 693A 694 694A 694B

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Mgを 0.8〜1.4wt%、Mnを
    0.7〜1.3wt%、Feを0.2〜0.5wt%、Si
    を0.1〜0.5wt%、Cuを0.1〜0.3wt%、T
    i0.005〜0.05wt%を単独で或いはB0.00
    01〜0.01wt%とともに含有し、残部がAlと不可
    避的不純物からなるアルミニウム合金鋳塊に、560〜
    620℃の温度範囲で1時間以上の均質化処理を施し、
    次いで均質化処理温度から20℃/時間以上の冷却速度
    で450〜550℃まで冷却して熱間粗圧延を施すか、
    或いは均質化処理後そのまま室温まで冷却したのち30
    ℃/時間以上の昇温速度で450〜550℃まで再加熱
    して熱間粗圧延を施し、前記熱間粗圧延を終了板厚が1
    2〜50mm、終了温度が300〜450℃、最終パス
    圧下率RがR≦70−0.2S(S:圧延速度m/分)
    の条件で施し、熱間粗圧延終了後t秒(t=2.8×1
    4exp(−0.012T),T:熱間粗圧延終了温度
    ℃) 以内に熱間仕上圧延を開始し、前記熱間仕上圧延を
    スタンド数3以上のタンデム式熱間仕上圧延機を用い、
    総圧下率80%以上、各スタンドでの圧下率30%以
    上、終了板厚1.6〜3.0mm、終了温度290℃以
    上の条件で施し、熱間仕上圧延後室温まで冷却し、続い
    て箱型焼鈍炉を用いて300〜450℃で30分以上保
    持して焼鈍するか、連続焼鈍炉を用いて100℃/分以
    上の昇温速度で360〜560℃の温度に保持して焼鈍
    し、前記温度に到達後直ちに或いは120秒以下の時間
    保持後100℃/分以上の冷却速度で70℃以下に冷却
    して焼鈍した後、圧下率60〜90%の最終冷間圧延を
    施し、或いは熱間仕上圧延後焼鈍しないで圧下率60〜
    90%の最終冷間圧延を施し、その後必要に応じ100
    〜150℃の温度で仕上焼鈍を施すことを特徴とする耳
    率の低いキャンボディ用アルミニウム合金板の製造方
    法。
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