JPH10310564A - オキサニリド系uv吸収剤 - Google Patents
オキサニリド系uv吸収剤Info
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- JPH10310564A JPH10310564A JP10001956A JP195698A JPH10310564A JP H10310564 A JPH10310564 A JP H10310564A JP 10001956 A JP10001956 A JP 10001956A JP 195698 A JP195698 A JP 195698A JP H10310564 A JPH10310564 A JP H10310564A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C233/00—Carboxylic acid amides
- C07C233/01—Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms
- C07C233/56—Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms having carbon atoms of carboxamide groups bound to carbon atoms of carboxyl groups, e.g. oxamides
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K5/00—Use of organic ingredients
- C08K5/16—Nitrogen-containing compounds
- C08K5/20—Carboxylic acid amides
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
マーとしてのシュウ酸ジアリールアミドの提供。 【解決手段】 次の式(I)の化合物。 【化1】 式(I)中、nは0又は1の整数であり、xは0〜4の
整数であり、Rは次の式(II)又は(III)の一価
原子団である。 【化2】 式中、R1 はアルキル又はアリールであり、R2 はアル
キレンを表す。上記化合物をモノマー又はコモノマーと
してポリカーボネートの重合に使用すると、紫外線照射
による分解に対して抵抗性を示す樹脂生成物が得られ
る。上記化合物はポリエステル、ポリエーテル、ポリエ
ーテルスルホン樹脂にモノマー又はコモノマーとして組
み込むこともでき、上記ポリマー系におけるUV安定剤
としても使用できる。
Description
アミドに関するものであり、より具体的にはシュウ酸ビ
ス−ヒドロキシジアリールアミド並びにその紫外線吸収
剤としての用途に関する。
ニリドは紫外線吸収性化合物として有用であることが知
られている。例えば米国特許第4618638号の記載
を参照されたい。この米国特許には、かかるオキサニリ
ドが、ポリカーボネートを始めとする各種ポリマー系に
組み込んでそれらを紫外線曝露による分解に対して安定
化するための有用な単量体化合物である旨記載されてい
る。
は、紫外線吸収性化合物として有用なシュウ酸ジアリー
ルアミドが記載されている。
る。
あり、xは0〜4の整数であり、Rは次の式(II)又
は(III)の一価原子団を表す。
り、R2 はアルキレンを表す。本明細書で用いる「アル
キル」という用語は、母体となるアルカンから水素原子
1個を取り除いて得られる一価原子団を意味する。代表
的なアルキルには、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニ
ル、ウンデシル、デシル及びドデシルがある。好ましい
アルキルは炭素原子数が1〜12のものである。
語は、母体炭化水素たるアルカンから水素原子2個を取
り除いて得られる二価原子団を意味し、例えば、メチレ
ン、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘ
プチレン、オクチレン並びにこれらの異性体及び脂環族
形が挙げられ、好ましくは炭素原子数1〜8のものであ
る。
I)の一価原子団を表すものは、Rが式(III)の一
価原子団を表す化合物(I)を合成するための中間化合
物として有用であるとともに、縮合重合における連鎖停
止剤としても有用である。上記に示す式(I)の化合物
でRが式(III)の一価原子団を表すものは、有機物
質、とりわけポリマー類、コポリマー類及びそれらのブ
レンドを、紫外線の有害な作用から保護するための紫外
線吸収性化合物として有用である。2つの独立した水酸
基の存在により、これらの化合物はビスフェノールAと
概念的に類似している。これらは、ポリカーボネート、
ポリエステル、ポリエーテルスルホン、ポリエーテル、
ポリウレタンなどのポリマー合成用のモノマー又はコモ
ノマーとして、並びにヒドロキシメチルメラミン及び/
又はアルコキシメチルメラミン硬化剤で架橋されるアク
リル系及びポリエステル系エナメルのある種の塗料成分
として使用できる。さらに、本発明の化合物は高分子量
であるとともにヒドロキシルアンカー(anchor)をもつの
で、加工処理及び/又は屋外曝露時における樹脂組成物
からの揮発及び滲出に対して抵抗性である。
系のオキサニリドとは異なり、それらの吸収特性に何ら
の悪影響も及ぼさずに高波長で光を吸収する。アミノフ
ェノールの誘導体とは対照的に、オキサニリド官能基の
形成はヒドロキシル基の反応性に影響を与えない。それ
らは同じフェニル環にはなく、アルキレン又は脂環族橋
かけ基によって隔てられているからである。
示す反応式にしたがって式(IV)のヒドロキシルアミ
ノジフェニルアルカンとシュウ酸ジアルキル(V)との
化学量論比での反応によって調製し得る。
と同様に周知であり、例えば独国特許出願公開第294
5179号及び独国特許出願公告第1251334号に
記載されている。式(V)の化合物も概してその製造方
法と同様に周知である。公知の化合物(V)の代表例
は、シュウ酸ジメチル、シュウ酸ジエチル、シュウ酸ジ
プロピル、シュウ酸ジブチル、シュウ酸ジペンチル、シ
ュウ酸及び二塩化オキサリル(ClOCCOCl)であ
る。
イス酸及び不活性溶媒の存在下で還流温度及び周囲圧力
にて進行する。本明細書中で用いる「不活性溶媒」とい
う用語は反応体のための溶媒であって、所望の反応の過
程には加わらず悪影響も及ぼさない溶媒を意味する。代
表的な不活性溶媒にはベンゼン、トルエン、シクロヘキ
サンがあり、好ましくはジクロロベンゼンのようなハロ
ゲン化芳香族溶媒である。
どの慣用手段によって反応混合物から所望の生成物
(I)を分離し得る。必要とは限らないが、本発明の化
合物(I)の調製を窒素ガスシールのような不活性雰囲
気下で行うのが有利であることもある。
理解できよう。これらの実施例は例示を目的としたもの
であって限定のためのものではなく、本発明を実施する
ための最良の形態と思料されるものを開示したものであ
る。実施例1
ン・スターク(Dean Stark)トラップ及び温度計を備え付
けた3リットル丸底フラスコに、113.64gの2−
(4−アミノフェニル)−2−(4′−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン(0.5モル)、36.53gのシュウ
酸ジエチル(0.25モル)、20gのホウ酸及び60
0mlのオルトジクロロベンゼンを投入した。
し、185℃で6時間還流した。上記175℃での保温
中にトラップにエタノールが回収された。次に、反応混
合物を120℃まで放冷し、トルエンの氷冷溶液中に注
ぎ込んだ。生成物(VI)が析出沈殿した。これを濾過
により回収し、水洗し、120℃でオーブン乾燥した。
生成物をトルエン中で再結晶した。融点(MP)は23
4〜235℃。その構造は 1H及び13C NMRで確認
した。収率は80%であった。
ーバーヘッド式撹拌機及び温度計を備え付けた丸底フラ
スコに、シュウ酸ジエチル700g、ホウ酸60g及び
2,2−(4−アミノフェニル)(4′−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン117gを投入した。得られた混合物
を150℃で6時間加熱して撹拌した。ディーン・スタ
ークトラップに回収されたエタノールを除いた後、反応
混合物を185℃で6時間還流した。しかる後、400
ml近くのシュウ酸ジエチルを蒸留除去した。反応混合
物の残りを120℃まで放冷し、続いてトルエン150
0mlの入った氷冷ビーカーに注ぎ込んだ。生成物(V
II)が析出沈殿し、これを濾過により回収し、最終的
にトルエン中で再結晶した。分光学的データは帰属した
構造(VII)と一致した。収率は95%であった。
ン・スタークトラップ及び温度計を備え付けた丸底フラ
スコに、オルトジクロロベンゼン500ml、ホウ酸2
0g、上記実施例2で調製した化合物32.7g及び
2,2−(4−アミノフェニル)(4′−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン23gを投入した。得られた混合物を
撹拌しながら175℃で12時間加熱した。トラップを
空にした後、反応混合物を185℃でさらに6時間還流
した。しかる後に、反応混合物を120℃まで放冷し、
トルエンの氷冷溶液中に注ぎ込んだ。生成物(VI)が
析出沈殿した。これを濾過により回収し、120℃で乾
燥した。生成物(VI)は反応混合物を激しく撹拌しな
がら室温に冷却することによっても回収できる。トルエ
ンから再結晶させることで純粋な生成物が得られ、その
分光学的データは上記実施例1で調製した生成物のもの
と一致した。
20mμの領域の紫外光を吸収する。これらは、紫外線
曝露による分解に対して抵抗性のポリカーボネート樹脂
を得るため、例えば米国特許第3989682号の手順
にそってビスフェノールAの1〜10重量%を置き換え
ることにより、ポリカーボネートポリマー系に組み込む
ことができ、或いは添加剤としてその他任意のポリマー
のバルク中に添加することもできる。
Claims (6)
- 【請求項1】 次の式(I): 【化1】 [式中、nは0又は1の整数であり、xは0〜4の整数
であり、Rは次の式(II)又は(III): 【化2】 (式中、R1 はアルキル又はアリールであり、R2 はア
ルキレンを表す)の一価原子団を表す]の化合物。 - 【請求項2】 Rが式(II)の原子団を表す、請求項
1記載の化合物。 - 【請求項3】 Rが式(III)の原子団を表す、請求
項1記載の化合物。 - 【請求項4】 nが0である、請求項1記載の化合物。
- 【請求項5】 次の式(VII): 【化3】 (式中、R1 及びR2 は請求項1で定義した通りであ
り、Ry はアルキル、アルコキシ又はアルキルアリール
であり、Ry′はBr、Cl、アルキル、アルコキシ又
はアルキルアリールである)の化合物。 - 【請求項6】 次の式(VI): 【化4】 (式中、R2 は請求項1で定義した通りであり、Ry1及
びRy2はアルキル、アルコキシ又はアルキルアリールで
あり、Ry′1 及びRy′2 はBr、Cl、アルキル、ア
ルコキシ又はアルキルアリールである)の化合物。
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