JPH10310307A - 印刷物を搬送流路系から取り出すと共に取り出した印刷物を積み重ねる方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷物を搬送流路系から取り出すと共に、取
り出した印刷物を積み重ねることに役立つ方法を提供す
ること。 【解決手段】 搬送流路系は印刷物２の搬送流路系であ
り、印刷物２は保持手段１によって垂下保持され、その
主面に対してほぼ垂直な方向に搬送される。印刷物２を
搬送流路系から取り出し、印刷物２を積み重ねるため、
保持手段１によって保持された印刷物は積重ね面４の上
方に搬送され、積重ね面４を搬送流路系内に突出させる
と、搬送流路系で搬送された各印刷物２の下部は積重ね
面４又は積重ね面４に既に置かれた印刷物に接触する。
流路系から取り出される印刷物２は積重ね面４の領域内
で保持手段１から離され、積重ね面４又は積重ね面４上
の印刷物の案内によって、支持台５に落下する。支持台
５は積重ね面４の下部に設けられ、印刷物は積重ね面に
積み重ねられ、支持台によって支持される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、特許請求の範囲の
請求項１における前文に開示の方法に関する。本方法
は、印刷物を搬送流路系から取り出すと共に取り出した
印刷物を積み重ねるべく創案されたものである。本発明
は、さらに、本方法を実施する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】処理の際、例えば、一連の処理ステーシ
ョン間を、印刷物は、通常、連続的にストリーム状に搬
送される。このような搬送流路系において、印刷物は、
例えば、次々に並んで又は互いに重なり合った状態（以
下「スケールストリーム（scaled stream）」という）
で搬送面に載置され、印刷物の主面に対してほぼ平行に
搬送される。或いはまた、印刷物を個々に例えば把持器
によって吊り下げた状態で保持した場合、印刷物の主面
は搬送方向に対してほぼ垂直になる。

【０００３】印刷物は、種々の処理（中間保管、梱包）
のために積み重ねて集められ、さらに、積み重ねられた
状態（束、処理可能な積重体又は包装体）で搬送及び／
又は処理される。

【０００４】通常、積重ね装置は搬送流路系の端部を形
成する。すなわち、搬送流路系で搬送されたすべての印
刷物はこの装置によって積み重ねられる。従って、積重
体をさらに搬送又は処理する装置の能力は、搬送流路系
の搬送能力に合わせるべきであり、或いは、切替点が、
複数の並列な積重ね装置に印刷物を案内する搬送流路系
に導入されなければならない。積重体をさらに搬送又は
処理（例えば、ひも締め又は包装）する装置が時間単位
当たりに処理できる印刷物数はほぼ一定であり、形成さ
れるすべての積重体がほぼ同数の印刷物を含む限り、印
刷物の供給によって問題が生じることはない。しかしな
がら、それぞれ著しく異なる数量の印刷物を含む積重体
を形成する場合（例えば、標準包装と端数包装又は厚さ
が異なる印刷物からなる標準サイズの包装の場合）、装
置の処理印刷物数に関わる積重ね処理装置の能力は非常
に速く変化しがちである。このため、問題が生じ、積重
体の形成を個々の印刷物（個別に処理された印刷物）の
特徴に合わせなければならない場合にはさらに問題が増
える。

【０００５】スイス特許第６６７８５４号（米国特許第
４６８３７０８号）には、スケールストリームに供給さ
れた印刷物を積重ねシャフトに選択的に落下させるプラ
ント、又は、印刷物を別の積重ね装置にさらに搬送する
プラントについて記載されている。別の積重ね装置で
は、積重体を形成した直後にフィルムで包装し、搬送す
る。このプラントは、大部分の印刷物を積重ねシャフト
に落下させる場合、又は、供給流路系の搬送性能が両方
の積重ね装置の瞬間的な能力に適応する場合、特に別の
積重ね装置の能力に適応する場合にのみ用いることがで
きる。上記のプラントを用いる場合、個々の印刷物をス
ケール・ストリームから取り出し、印刷物を積重ねシャ
フトに落下させることが不可能である。すなわち、個別
に処理された印刷物を個々に処理することができない。
これらの理由のため、上記プラントは非常に狭い範囲の
用途に限られてしまう。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、個々
の印刷物又は一連の印刷物のまとまりを印刷物搬送流路
系から所定の方法で取り出し、個々に又は積み重ねてま
とめた状態のままさらに処理を行うことができる方法を
示すことである。本方法は容易であると共に、多種多様
な状況に適応できる。さらに、本発明の目的は、本発明
の方法を実施する装置を作成することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この目的は、特許請求の
範囲に記載される方法及び装置によって達成される。

【０００８】本発明の方法によれば、印刷物が供給され
る搬送流路系は印刷物流路系であり、この印刷物流路系
において、印刷物は、それぞれ、その主面を搬送方向に
対してほぼ垂直に向けた状態で保持手段によって吊り下
げられる。この搬送流路系は積重ね面の上方を通過して
おり、積重ね面は、当該積重ね面が下方から搬送流路系
内に突出すると共に、通過した各印刷物の少なくとも底
部が積重ね面上又はすでに積重ね面にある印刷物上に一
時的に載置されるように配置されている。印刷物を積重
ね面に形成されている積重体に追加したい場合は、印刷
物が積重ね面に接触したとき、又は、この直前に、印刷
物を保持手段から落下させる。落下した印刷物は、重力
と共に積重ね面又はすでに積重ね面に積み重ねられてい
る印刷物によって案内されて、支持台上に落下し、そこ
で直立した状態になる。

【０００９】積重ね面に形成された積重体を搬出するた
め、支持台は、例えば取り除かれ、支持台上の１枚又は
複数の印刷物は重力によって落下し、例えば、フィルム
ウェブ間の積重体を包装する装置でさらに処理される。
積重ね面に形成された積重体を搬出するため（この積重
体は１枚又は複数の印刷物からなる）、この積重体を積
重ね面から横方向に押し出すこともできる。

【００１０】印刷物を搬送流路系から選択的に取り出
し、取り出した印刷物を積み重ねる処理を、１つの方法
の工程で行ってもよい。これは、流路系から取り出さな
い印刷物は積重ね面域内では把持手段から落下させず、
把持手段によって吊り下げられたまま積重ね面上を引き
ずって通過させることを意味する。

【００１１】しかしながら、印刷物を流路系から選択的
に取り出し、印刷物を積み重ねる処理を、２つの別個の
工程で行ってもよい。この場合、積重ね面の上流に切替
点を設け、ここで、取り出す印刷物の進路を変更し、そ
の印刷物を保持手段から吊り下げたまま積重ね面に向け
て搬送する一方、取り出さない印刷物は元の搬送流路系
で搬送される。本発明の方法の本実施の形態では、積重
体をさらに処理する際の障害を克服するため、印刷物を
切替点と積重ね面との間で一時溜込み（buffering）を
することもできる。

【００１２】

【発明の実施の形態】本発明の方法及び本発明の装置に
ついて、以下の図面を参照しながらより詳細に説明す
る。

【００１３】図１〜図４は、搬送流路系の一連の段階に
よって本発明の方法の機能的原理を概略的に示したもの
である。搬送流路系は搬送方向Ｆを有し、この搬送流路
系において、保持手段１によって吊り下げられた状態で
保持された印刷物２は、その主面を搬送方向に対してほ
ぼ垂直にして搬送される。個々の印刷物２は搬送流路系
から取り出され、積重体３の状態で搬送される。このよ
うな処理を行うため、下方から搬送流路系内に突出する
積重ね面４が設けられている。積重ね面４の上縁４．１
（紙面に対してほぼ垂直）は印刷物の主面に平行な平面
に置かれている。搬送流路系の下方に位置する積重ね面
の下縁には、支持台５が配置されている。積重ね面４は
垂直方向又は斜め方向に向けることができ、斜め方向と
した場合、積重ね面４の上縁４．１は搬送方向Ｆに対し
て下縁よりさらに下流に位置する。

【００１４】図１は一段階における搬送流路系の一部分
を示している。この図の状態では、１つの保持手段１．
１によって垂下保持された１枚の印刷物２．１は、積重
ね面４に接触する位置に到達している。この印刷物２．
１は搬送流路系から取り出されるべきものではない。こ
のため、保持手段１．１は、印刷物を離すことなく、積
重ね面上方の点を通過し、印刷物２．１は積重ね面を越
えて引っ張られる。

【００１５】図２は、積重ね面４を通過して搬送されて
いる印刷物２．１を示している。次の印刷物２．２は保
持手段１．２によって搬送され、積重ね面４にちょうど
到達したところである。印刷物２．２は搬送流路系から
取り出すべきものであるので、保持手段１．２は解放さ
れ、当該印刷物２．２は落下される。印刷物２．２は積
重ね面４によって案内され、最終的には支持台５に到達
しそこで直立状態となる。

【００１６】図３は、保持手段１．３を開いて、さらに
後続の印刷物２．３を積重ね面上又は積重ね面にすでに
ある印刷物上に載置する態様を示している。

【００１７】図４は、支持台５を移動させて、積重ね面
４に形成され図示例の印刷物２．２及び２．３からなる
積重体３を重力（矢印Ｗ）によって搬出する方法を示し
ている。この搬出を有利に行うために適当な案内が設け
られている（図示せず）。このため、積重ね面は再び空
になり、支持台５を元の位置に戻すと（矢印Ｒ）、再び
新しい積重体の形成に備え、例えば、後続の印刷物２．
４を図示するように取り出し始める。

【００１８】当然、複数の印刷物からなる積重体の代わ
りに、個々の印刷物（１枚の印刷物からなる積重体）を
積重ね面４から搬出し、さらに処理を行うこともでき
る。

【００１９】図１〜図４のそれぞれには搬送流路系の一
部分が示されているが、これらの図面に示される部分の
下流に別の積重ね面又は複数の一連の積重ね面を設ける
ことも容易にでき、これにより、第１の積重ね面で取り
出されない印刷物を落下させて積重体を形成させること
が可能となる。

【００２０】図１〜図４には、１回折り畳まれた状態の
印刷物が概略的に示されている。この印刷物の折畳み縁
は上向きとされ、すなわち、保持手段によって保持され
ている。同様に、様々な印刷物、例えば、互いに内側に
折り畳まれた数枚のシートからなる印刷物又はステープ
ル綴じ／糸綴じされた複数頁の印刷物も処理できるの
で、これらの印刷物を、その折り畳まれた縁又はステー
プル綴じ／糸綴じされた背をそれぞれ上方、下方又は側
方に向けて搬送することができる。

【００２１】図１〜図４に示される本発明の方法の主要
な利点は、その簡易性と共に、本方法の実施に必要な装
置もまた極めて簡易であるという点である。

【００２２】本発明による装置は、例えば、個々の印刷
物を垂下搬送する把持器を備える搬送チェーンとして設
計された搬送ラインと、１つ又は複数の積重ね面（当該
積重ね面は、そこに形成された積重体を取り出す移動可
能な支持台又は別の適当な手段を有する）とからほぼ構
成される。さらに、積重ね面上方の領域の適所で把持器
を開くために、制御手段が設けられる。また、開いた把
持器からの印刷物を案内する案内手段が設けられてもよ
い。このような案内手段は、把持器から取り出される印
刷物が無秩序に引きずられるのを防ぐ。この種の案内手
段は、例えば、案内テンプレート又は案内バンドであ
り、搬送流路系内に移動して印刷物を取り出すものであ
るが（図５参照）、すべての印刷物を搬送流路系から取
り出す場合には固定したものであってもよい。

【００２３】図５は、本発明の方法を実施するための装
置の一実施形態を示している。本実施形態はチェーン１
０（実線で概略的に示す）を備え、チェーン１０は搬送
ラインに沿って搬送方向Ｆに移動する。チェーン１０に
は把持器（保持手段１）が等間隔に設けられ、これらの
把持器１を用いて、折り畳まれた印刷物２を垂下状態で
積重ね面４の上方に搬送する。把持器１を開く開放手段
１１は積重ね面４の上方に設置され、この開放手段１１
は所定の把持器１を選択的に開くように制御可能となっ
ている。

【００２４】図５に示すように、搬送ライン（搬送チェ
ーン１０のコース）の一部を上向きにして、取り出さな
い印刷物の搬送を容易にしてもよい。

【００２５】図５に示す装置の積重ね面４及び支持台５
は、図１〜図４の積重ね面及び支持台に相当する。ま
た、搬送流路系から取り出さない印刷物を容易に搬出す
るため、二方向の矢印Ｖが示すように、（例えば、積重
ね面４の向きに対して平行に）上下動できるように積重
ね面４を配置することができる。このような移動が可能
な積重ね面を上部に移動させて印刷物を取り出し、ま
た、下部に移動させると印刷物は取り出されない。この
ような移動を行うためには、積重ね面は、それに対応し
て制御される駆動装置に機能的に接続される。

【００２６】また、図５は案内手段１６を示している。
この案内手段１６は、流路系から取り出される印刷物を
開いた把持器１から案内するためのものである。このよ
うな案内手段１６は、印刷物を取り出すために搬送流路
系に入ると共に印刷物を取り出さないために搬送流路系
から出ることができるように設計されている。案内手段
１６は、例えば、１対の案内シリンダとして設計され、
この案内シリンダは把持器の両側に設けられ、伸張状態
時（図５）に印刷物を開いた把持器から案内し、その待
機状態では、取り出さない印刷物に接触しないようにな
っている。

【００２７】図５に概略的に示すような把持器及び把持
器開放制御手段を備えるチェーンは、例えば、スイス特
許第６４４８１６号（米国特許第４３８１０５６号、Ｆ
１１３）、欧州特許０５５７６８０号（米国特許第５３
８８８２０号、Ｆ３２８）又は米国特許第５３９５１５
１号（Ｆ３４３）等の各刊行物に記載されている。この
ため、ここで詳細に説明しない。同様に、取り出される
印刷物を開いた把持器から案内する案内手段について
も、例えば、スイス特許第６４８２６１号（米国特許第
４４４５６８１号、Ｆ１２３）又はスイス特許第６５４
２７５号（Ｆ１２８）に記載されているので、ここでは
詳細に説明しない。

【００２８】図６は、本発明の方法を実施する装置の別
の実施形態の例を示す。この場合、搬送ラインは、レー
ル１２ないしはレール装置（実線で概略的に示す）とし
て設計されており、このレールにおいて、個々の搬送手
段１３が別個独立に搬送されるようになっている。各搬
送手段は、保持手段１、例えば把持器を搬送する。制御
式切替点１４で、レール１２はレール１２．１とレール
１２．２とに分岐し、レール１２．１では保持手段が搬
送流路系から取り出されない印刷物を保持した状態で搬
送手段を搬送し、レール１２．２は積重ね面上方に向か
う。搬送流路系から取り出されるべき印刷物を搬送する
搬送手段はレール１２．２に案内される。

【００２９】レール１２．２は、例えば、下方に向かう
ことができ、制御可能な停止手段１５を備えることがで
きる。この停止手段１５は、例えば、制御可能なホイー
ルの形を取り、時計仕掛けで解除及びカウントを行うこ
とができる。この停止手段は、重力によって停止手段の
方向に搬送された搬送手段を停止させたり一時的に溜め
たりし（buffering）、保持手段１を開く手段１１に向
かう必要に応じて搬送手段を解放する。取り出されるべ
き印刷物であって、積重ね面４に積み重ねられるべきも
ののみをレール１２．２で搬送する場合は、すべての把
持手段を積重ね面上で開き、開放手段１１を選択的に制
御しないようにしなければならない。開放手段１１は、
例えば、保持手段の対応する制御ロールと協働する制御
テンプレートとして設計されうる。

【００３０】図６に示す積重ね面は、図１〜図４を参照
して説明してきた積重ね面にほぼ相当する。図６に示す
実施形態によれば、搬送流路系から取り出されない印刷
物を積重ね面４の上方に引っ張る必要がないので、取り
出しには最適である位置であって、引張り動作を困難又
は不可能にさえする位置を取ることができる。

【００３１】レールと、切替点と、レール上を別個に進
行する保持手段を有する搬送手段とからなるシステムに
ついては、スイス特許第３８２７６８号（すなわち、米
国特許第３０３２３４１号、Ｆ２）、スイス特許第５６
９１９７号（すなわち、米国特許第３９４８５５１号、
Ｆ６２）、スイス特許第５９６０６１号（すなわち、米
国特許第４０３９１８２号、Ｆ８２）、又は、スイス特
許出願１８１６／９６（Ｆ４３４）及び１８１８／９６
（Ｆ４３６）に記載されているので、ここで、さらに詳
細に説明する必要はないであろう。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の方法の機能的原理を示す概略説明図で
ある。

【図２】本発明の方法の機能的原理を示す概略説明図で
あり、図１の次の段階を示す図である。

【図３】本発明の方法の機能的原理を示す概略説明図で
あり、図２の次の段階を示す図である。

【図４】本発明の方法の機能的原理を示す概略説明図で
あり、図３の次の段階を示す図である。

【図５】本発明の方法を実施する具体的な装置の一実施
形態を示す概略図である。

【図６】本発明の方法を実施する具体的な装置の別の実
施形態を示す概略図である。

【符号の説明】

１…保持手段（把持器）、２…印刷物、３…積重体（st
ack）、４…積重ね面、５…支持台、１０…チェーン
（搬送ライン）、１１…開放手段、１２…搬送ライン、
１３…搬送手段、１４…切替点、１６…案内手段。

Claims (15)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 搬送方向（Ｆ）を有する搬送流路系から
   印刷物（２）を取り出すと共に、それぞれ複数の印刷物
   （２）又は１枚の印刷物（１）からなる積重体（３）を
   前記取り出した印刷物（２）から形成する方法であっ
   て、 前記印刷物（２）を保持手段（１）によって垂下保持し
   ながら、その主面を搬送方向に対してほぼ垂直に向けた
   状態で搬送流路系内にて搬送し、 前記搬送流路系内に突出する積重ね面（４）の上に、前
   記保持手段（１）によって保持された前記印刷物（２）
   を搬送し、前記搬送流路系内において搬送されている前
   記印刷物の各々の下部部分を前記積重ね面（４）に又は
   前記積重ね面（４）上に既に置かれた印刷物（２）に接
   触させるようにし、 前記搬送流路系から取り出されるべき前記印刷物（２）
   を前記積重ね面（４）の領域内で前記保持手段（１）か
   ら解放し、前記積重ね面（４）又は前記積重ね面（４）
   上に既に置かれた印刷物（２）によって案内された前記
   印刷物（２）を、前記積重ね面（４）の下方に配置され
   た支持台（５）に落下させ、前記積重ね面に積重体を形
   成し、前記支持台によって支持するようにしたことを特
   徴とする方法。
2. 【請求項２】 前記搬送流路系から取り出さない印刷物
   （２）については前記積重ね面（４）の領域内で前記保
   持手段（１）から解放せず、前記積重ね面（４）上を引
   っ張って通過させることを特徴とする請求項１記載の方
   法。
3. 【請求項３】 前記積重ね面を上方に移動して印刷物の
   取出し及び積重ねを行い、下方に移動して取り出さない
   印刷物を通過させることを特徴とする請求項２記載の方
   法。
4. 【請求項４】 前記搬送流路系から取り出さない印刷物
   （２）を、印刷物（２）を垂下状態で搬送する保持手段
   （１）と共に、切替点（１４）を通過させ、前記積重ね
   面を越える搬送ライン１２．１から偏向させることを特
   徴とする請求項１記載の方法。
5. 【請求項５】 前記保持手段（１）は前記印刷物（２）
   と共に、前記切替点（１４）と前記積重ね面（４）との
   間で一時的に溜め込まれることを特徴とする請求項４記
   載の方法。
6. 【請求項６】 前記支持台（５）に支持された印刷物
   （２）の積重体（３）を取り出すため、前記支持台
   （５）を移動させ、前記積重体（３）を重力によって搬
   出することを特徴とする請求項１〜５のいずれか１項に
   記載の方法。
7. 【請求項７】 前記保持手段（１）は、前記保持された
   印刷物（２）を解放するために開放可能な把持器である
   ことを特徴とする請求項１〜６のいずれか１項に記載の
   方法。
8. 【請求項８】 前記印刷物（２）は、解放されたとき
   に、案内手段（１６）によって、開いた把持器から案内
   されることを特徴とする請求項７記載の方法。
9. 【請求項９】 請求項１〜８のいずれか１項に記載の方
   法を実施するための装置であって、印刷物（２）の主面
   に対してほぼ垂直な搬送方向に搬送流路系内で印刷物
   （２）を搬送するため、保持手段（１）を搬送ラインに
   沿って搬送する搬送手段（１０）又は複数の搬送手段
   （１３）を備える装置において、 下端に支持台（５）が設けられた積重ね面（４）を備
   え、 前記積重ね面（４）は下方から搬送流路系内に突出し、
   かかる場合に、前記積重ね面（４）の上縁（４．１）は
   前記搬送流路系内に位置し、前記上縁は前記印刷物
   （２）の主面にほぼ平行な平面内に置かれるようになっ
   ており、 前記積重ね面は垂直方向又は斜め方向に向けられ、前記
   上縁（４．１）が下縁よりもさらに下流に位置するよう
   になっており、 前記保持手段（１）を開く手段（１１）が前記積重ね面
   （４）の領域内に設けられていることを特徴とする装
   置。
10. 【請求項１０】 前記搬送ラインに沿った複数の積重ね
    面を備えることを特徴とする請求項９記載の装置。
11. 【請求項１１】 前記積重ね面（４）に位置し前記支持
    台（５）によって支持されている印刷物の積重体（３）
    を重力によって搬出するため、前記支持台（５）が移動
    可能となっていることを特徴とする請求項９又は１０記
    載の装置。
12. 【請求項１２】 前記保持手段（１）は搬送手段（１
    ０）上に等間隔に設けられ、前記保持手段（１）を開く
    手段（１１）は前記保持手段のうち所定のものを開くよ
    うに制御されることを特徴とする請求項９〜１１のいず
    れか１項に記載の装置。
13. 【請求項１３】 前記保持手段（１）は前記搬送ライン
    上を個別に搬送することができる搬送手段に設けられて
    おり、 切替点（１４）が前記積重ね面（４）の上流に設けら
    れ、取り出すべき印刷物を保持する保持手段を備える搬
    送手段を、前記積重ね面（４）の方向に向かう搬送ライ
    ン（１２．２）に案内するようになっており、 前記積重ね面（４）の領域内に、すべての保持手段
    （１）を開く手段（１１）が設けられていることを特徴
    とする請求項９〜１１のいずれか１項に記載の装置。
14. 【請求項１４】 前記保持手段（１）は前記印刷物を解
    放するために開放可能な把持器であることを特徴とする
    請求項９〜１３のいずれか１項に記載の装置。
15. 【請求項１５】 前記印刷物を開いた把持器から案内す
    るための案内手段（１６）が設けられていることを特徴
    とする請求項１４記載の装置。