JPH10309957A - デファレンシャル装置 - Google Patents

デファレンシャル装置

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JPH10309957A
JPH10309957A JP12078897A JP12078897A JPH10309957A JP H10309957 A JPH10309957 A JP H10309957A JP 12078897 A JP12078897 A JP 12078897A JP 12078897 A JP12078897 A JP 12078897A JP H10309957 A JPH10309957 A JP H10309957A
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JP
Japan
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differential
shaft
clutch
driving force
axle
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JP12078897A
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Yasuhiko Ishikawa
泰彦 石川
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GKN Driveline Japan Ltd
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Tochigi Fuji Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動力授受機構を備えながら、軸方向に短く
する。 【解決手段】 デフケ−ス3に入力するエンジンの駆動
力を出力側ギヤ61、63を介して配分する差動機構5
と、出力側ギヤ61、63と車輪側とを連結する車軸6
5、67と、変速機構26及びクラッチ27、29とこ
のクラッチ27、29を開閉操作するアクチュエ−タ3
1、33とからなり、車軸65、67の間で駆動力を増
減する駆動力授受機構7と、車軸65、67に隣接配置
され駆動力授受機構7の一部をなす副軸9、11と、副
軸11上に配置され副軸11の回転によって駆動される
潤滑ポンプ35とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両のデファレ
ンシャル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】「自動車工学 1996年8月号94
頁」に図9のような左右駆動力配分システム301が記
載されている。又、「NIKKEI MECHANIC
AL 1996.9.30 no.490の14頁」に
図10のような駆動力制御装置303が記載されてい
る。
【0003】図9の左右駆動力配分システム301は、
デファレンシャル装置(図示されていない)によって駆
動力を配分される一対の車軸305、307と、これら
の間に並列に配置され一方が増速ギヤ組になり他方が減
速ギヤ組になる一対の変速ギヤ組309、311と、こ
れらの変速ギヤ組309、311に各別に直列配置され
た一対のクラッチ313、315と、クラッチ313、
315を各別に締結し変速ギヤ組309、311を断続
する一対の油圧アクチュエ−タ317、319と、油圧
アクチュエ−タ317、319に油圧を与え、各潤滑部
にオイルを与えるオイルポンプ321などから構成され
ている。
【0004】又、図10の駆動力制御装置303は、デ
ファレンシャル装置323と、一対の車軸325、32
7と、デフケ−ス329と車軸327との間にそれぞれ
直列配置された増速ギヤ組331とクラッチ333及び
減速ギヤ組335とクラッチ337と、各クラッチ33
3、337を各別に締結して増速ギヤ組331と減速ギ
ヤ組335とを断続する一対の油圧アクチュエ−タ(図
示されていない)などから構成されている。
【0005】左右駆動力配分システム301と駆動力制
御装置303は、いずれも、クラッチ操作によって増速
経路と減速経路とを切り換えることにより、駆動力の一
部を一方の車輪側から他方の車輪側に移動させ、車両の
旋回性や直進安定性などを向上させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】左右駆動力配分システ
ム301と駆動力制御装置303共に、各クラッチ31
3、315、333、337は充分に潤滑する必要があ
る。
【0007】図10の駆動力制御装置303は、潤滑用
のオイルポンプを持たないから、デフキャリヤ339に
オイル溜りを設け、そのオイルレベルを車軸325、3
27の中心線近く(例えば、中心線より15mm低いレ
ベル)にし、撥ね掛けオイルによって各部を潤滑してい
る。
【0008】しかし、このような方法では潤滑効率が悪
く、オイルが多量に必要であり、その上、デファレンシ
ャル装置323、増速ギヤ組331、減速ギヤ組33
5、クラッチ333、337などが受けるオイルの回転
抵抗によって、駆動力ロスが大きく、エンジン燃費が悪
い。
【0009】図9の左右駆動力配分システム301で
は、オイルポンプ321による強制潤滑により、各部が
効率良く潤滑される。
【0010】しかし、デファレンシャル装置の軸方向に
は車軸305、307のゴムブ−ツやサスペンションア
−ムなどが配置されており、これら周辺部材との干渉を
避けるために、デファレンシャル装置の軸方向寸法はな
るべく短くしたい。
【0011】ところが、オイルポンプ321が車軸30
5、307上に配置されているから、軸方向にスペ−ス
の余裕が無く、クラッチ313、315の容量が不足し
易い。
【0012】そこで、この発明は、車両の旋回性や直進
安定性などを向上させるための変速機構とクラッチとア
クチュエ−タなどを備えながら、軸方向に短く構成され
たデファレンシャル装置の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1のデファレンシ
ャル装置は、デフケ−スに入力するエンジンの駆動力を
一対の出力側ギヤを介して配分する差動機構と、各出力
側ギヤと車輪側とを連結する出力軸と、変速機構及びク
ラッチとこのクラッチを開閉操作するアクチュエ−タと
からなり、両出力軸の間、あるいは、デフケ−スと出力
軸の間で駆動力を増減する駆動力授受機構と、前記両出
力軸に隣接配置され駆動力授受機構の一部をなす副軸
と、この副軸上に配置され副軸の回転によって駆動され
る潤滑ポンプとを備えたことを特徴とする。
【0014】クラッチを連結すると、両出力軸の間、あ
るいは、デフケ−スと出力軸の間の差動トルクが変速機
構によって増速又は減速され、これらの間で授受されて
車両の旋回性や直進安定性などを向上させる。
【0015】又、請求項1のデファレンシャル装置は、
潤滑ポンプを副軸上に配置し、出力軸廻り(特に、出力
軸の径方向)のデッドスペ−スを有効に利用したから、
オイルポンプを車軸上に配置した図9の従来例と異なっ
て、出力軸の軸方向にスペ−ス上の余裕が得られる。
【0016】従って、例えば、ゴムブ−ツやサスペンシ
ョンア−ムのような出力軸周辺の部材との干渉を避ける
ために、デファレンシャル装置の軸方向寸法を特別短く
する必要がなくなり、駆動力授受用クラッチの容量不足
が避けられる。
【0017】なお、デファレンシャル装置の径方向は配
置スペ−スに余裕があるから、副軸と潤滑ポンプを配置
したことによって径方向寸法が増加しても問題は生じな
い。
【0018】請求項2の発明は、請求項1のデファレン
シャル装置であって、副軸上に前記クラッチが配置され
たことを特徴とし、請求項1の構成と同等の効果を得
る。
【0019】これに加えて、駆動力授受用クラッチの配
置箇所を出力軸上から副軸上にしたことによって、出力
軸上の軸方向スペ−スの余裕が更に大きくなるから、例
えば、駆動力授受用クラッチを充分な容量にしながら、
デファレンシャル装置の軸方向寸法を短くすることが可
能になり、周辺部材との干渉防止効果が更に向上する。
【0020】請求項3の発明は、請求項2記載のデファ
レンシャル装置であって、副軸を複数本設け、第1の副
軸上に潤滑ポンプとクラッチとを配置し、第1の副軸と
出力軸との間にこれらを連結する第2の副軸を配置した
ことを特徴とし、請求項2の構成と同等の効果を得る。
【0021】これに加えて、第1の副軸上に潤滑ポンプ
とクラッチとを配置したことにより、潤滑ポンプからク
ラッチにオイルを送る油路が短くなり、油路の構成が簡
単になると共に、油路での流路損失が低減し、潤滑効率
が向上する。又、潤滑ポンプとクラッチとを配置した第
1の副軸と出力軸との間に、これらを連結する第2の副
軸を設けたことによって、潤滑ポンプ及びクラッチと出
力軸との距離がそれだけ大きくなるから、周辺部材との
干渉防止効果が更に向上する。
【0022】請求項4の発明は、請求項2記載のデファ
レンシャル装置であって、副軸を複数本設け、第1の副
軸上に潤滑ポンプを配置し、第2の副軸上にクラッチを
配置したことを特徴とし、請求項2の構成と同等の効果
を得る。
【0023】これに加えて、第1の副軸上に潤滑ポンプ
を配置し、第2の副軸上にクラッチを配置したことによ
り、各副軸上でも軸方向スペ−スの余裕が大きくなるか
ら、周辺部材との干渉を防止するために有利である。
【0024】又、副軸を複数本設けたことによって、潤
滑ポンプ及びクラッチと出力軸との距離が大きくなるか
ら、周辺部材との干渉防止効果が更に向上する。
【0025】
【発明の実施の形態】図1乃至図5により本発明の第1
実施形態を説明する。この実施形態は請求項1、2、4
の特徴を備えている。図1はこの実施形態のデファレン
シャル装置1を示しており、左右の方向はデファレンシ
ャル装置1が用いられた車両及び図1と図3での左右の
方向である。又、図2、3、4、5の上下方向は重力の
上下方向である。
【0026】図1に示すように、デファレンシャル装置
1は、デフケ−ス3、ベベルギヤ式の差動機構5、駆動
力授受機構7などから構成されている。
【0027】この駆動力授受機構7は、第1と第2の副
軸9、11と、変速ギヤ13、15、17、19、2
1、23、25からなる変速機構26と、一対の多板ク
ラッチ27、29と、一対の油圧アクチュエ−タ31、
33と、潤滑ポンプ35などから構成されている。
【0028】デファレンシャル装置1はデフキャリヤ3
7の内部に収納されており、デフキャリヤ37には左の
カバ−39と、隔壁40、41と、右のカバ−43とが
設けられている。デフケ−ス3はベアリング45、47
によってそれぞれ隔壁40、41に支承されている。
【0029】デフケ−ス5に固定されたリングギヤ49
はドライブピニオンギヤ51と噛み合っている。ドライ
ブピニオンギヤ51はドライブピニオンシャフト53の
後端に一体形成されており、前端側のベアリングと中央
部側のベアリング55と後端側のベアリング56によっ
てデフキャリヤ37に支承されている。
【0030】ドライブピニオンシャフト53は前端にス
プライン連結されたフランジを介してプロペラシャフト
側に連結されている。デフキャリヤ37とこのフランジ
との間にはシ−ルが配置され、外部へのオイル洩れを防
止している。
【0031】こうして、エンジンの駆動力はトランスミ
ッションからプロペラシャフトを介してデフケ−ス3を
回転させる。
【0032】デフケ−ス3の内部には複数本のピニオン
シャフト57が放射状に配置されており、各ピニオンシ
ャフト57上にはピニオンギヤ59が回転自在に支承さ
れている。ピニオンギヤ59には左右からサイドギヤ6
1、63(出力側ギヤ)が噛み合って、ベベルギヤ式の
差動機構5を構成している。サイドギヤ61、63はピ
ニオンギヤ59との噛み合いによって径方向外側から支
持されている。
【0033】サイドギヤ61、63はそれぞれ左右の車
軸(出力軸)65、67にスプライン連結されており、
止め輪69で位置決めされている。各車軸65、67は
それぞれ等速継ぎ手71、73などを介して左右の車輪
に連結されている。デフキャリヤ37と各車軸65、6
7との間にはシ−ル75が配置され、外部へのオイル洩
れを防止している。
【0034】デフケ−ス3を回転させるエンジンの駆動
力は、ピニオンシャフト57からピニオンギヤ59を介
してサイドギヤ61、63に分配され、左右の車輪側に
伝達される。又、悪路などで車輪間に駆動抵抗差が生じ
ると、エンジンの駆動力はピニオンギヤ59の自転によ
って各車輪側に差動分配される。
【0035】変速ギヤ13は左のサイドギヤ61にスプ
ライン連結され、ベアリング77によってデフキャリヤ
37の左カバ−39に支承されている。又、変速ギヤ1
7は右のサイドギヤ63にスプライン連結され、ベアリ
ング79によってデフキャリヤ37の右カバ−43に支
承されている。
【0036】第1の副軸9は車軸65、67と平行に配
置されている。図3のように、副軸9はドライブピニオ
ンギヤ51との干渉が生じないように、差動機構5の上
方に配置されている。
【0037】変速ギヤ15は副軸9の左端部にスプライ
ン連結されており、図4のように、変速ギヤ13と噛み
合っている。図1のように、変速ギヤ15の左端部はベ
アリング81によってデフキャリヤ37の左カバ−39
に支承され、右端部はベアリング83によってデフキャ
リヤ37の隔壁40に支承されている。
【0038】図1と図3のように、副軸9の右端側外周
には内側と外側の中空軸85、87が配置されている。
【0039】変速ギヤ19は内側の中空軸85にスプラ
イン連結されており、変速ギヤ17と噛み合っている。
又、変速ギヤ25は外側の中空軸87に一体形成されて
いる。中空軸87はベアリング89によってデフキャリ
ヤ37の右カバ−43に支承されており、変速ギヤ19
は左端部をベアリング91によってデフキャリヤ37の
隔壁41に支承され、右端部をベアリング93によって
変速ギヤ25の内周に支承されている。
【0040】副軸9と隔壁41との間にはシ−ル95が
配置されており、隔壁41の左右で異質のオイルが混じ
り合うのを防止している。
【0041】デフキャリヤ37の右カバ−43にはケ−
シング97が固定されている。副軸9はこのケ−シング
97に貫入しており、その右端部にはクラッチドラム9
9がスプライン連結されている。
【0042】左の多板クラッチ27はクラッチドラム9
9と外側の中空軸87との間に設けられ、右の多板クラ
ッチ29はクラッチドラム99と内側の中空軸85との
間に設けられている。クラッチドラム99には、各多板
クラッチ27、29の間に、これらの押圧力を受ける受
圧板101が固定されている。
【0043】左の油圧アクチュエ−タ31はデフキャリ
ヤ37の右カバ−43に設けられており、クラッチドラ
ム99を貫通する押圧部材103を介して左の多板クラ
ッチ27を受圧板101との間で押圧し締結させる。
又、右の油圧アクチュエ−タ33はケ−シング97の右
端部105に設けられており、クラッチドラム99を貫
通する押圧部材107を介して右の多板クラッチ29を
受圧板101との間で押圧し締結させる。
【0044】図3のように、デフキャリヤ37とケ−シ
ング97には、それぞれオイルプラグ108、108が
取り付けられており、外部に配置されたオイルポンプか
ら作動オイルを各油圧アクチュエ−タ31、33に供給
する。
【0045】図3のように、第2の副軸11は第1の副
軸9の下方に配置されている。図3と図5のように、副
軸11は基部111の軸心に中空孔109を設けてあ
る。副軸11はベアリング115によってデフキャリヤ
37の右カバ−43に支承され、ベアリング117によ
ってケ−シング97に支承されている。
【0046】図3と図5のように、変速ギヤ21、23
は副軸11に形成されており、図3のように、変速ギヤ
21は変速ギヤ19と噛み合い、変速ギヤ23は変速ギ
ヤ25と噛み合っている。
【0047】各多板クラッチ27、29は、センサ−に
よって車体のヨ−モ−メントなどを検知するコントロ−
ラにより、それぞれの油圧アクチュエ−タ31、33を
介して各別に締結され、締結力を制御される。
【0048】左の多板クラッチ27が締結され右の多板
クラッチ29が開放されると、左のサイドギヤ61(左
車軸65)は、変速ギヤ13、変速ギヤ15、副軸9、
多板クラッチ27、変速ギヤ25、変速ギヤ23、変速
ギヤ21、変速ギヤ19、変速ギヤ17を介して、右の
サイドギヤ63(右車軸67)に連結される。
【0049】又、右の多板クラッチ29が締結され左の
多板クラッチ27が開放されると、左のサイドギヤ61
は、変速ギヤ13、変速ギヤ15、副軸9、多板クラッ
チ29、変速ギヤ19、変速ギヤ17を介して、右のサ
イドギヤ63に連結される。
【0050】図5のように、潤滑ポンプ35は副軸11
に連結されており、ポンプボデイ119はケ−シング9
7に固定されている。ケ−シング97にはオイル溜りが
設けられており、図2と図5のように、潤滑ポンプ35
はこのオイル溜りのオイルをオイルストレ−ナ121と
油路123とを介して吸入孔125から吸い上げて加圧
し、吐出孔127から吐き出す。図2と図3のように吐
き出された加圧オイルは油路129を介してクラッチド
ラム99の外周から、図1と図3のようにクラッチドラ
ム99に設けられた多数のオイル孔131を介して各多
板クラッチ27、29に与えられ、これらを強制潤滑す
る。
【0051】なお、クラッチドラム99の外周にはメタ
ルブッシュ130,132が設けられ、クラッチドラム
99の外周とケ−シング97の内周面とメタルブッシュ
130,132とによって環状のオイル室を形成し、強
制潤滑作用を効率的に行わせている。
【0052】なお、潤滑ポンプ35のオイル圧で油圧ア
クチュエ−タ31、33を駆動するように構成してもよ
い。
【0053】図2のように、潤滑ポンプ35、多板クラ
ッチ27、29、油圧アクチュエ−タ31、33などは
差動ギヤ機構5から離して配置されているから、車軸6
7や等速継ぎ手73などとの干渉は生じない。
【0054】車両の走行中に生じた差動機構5の差動ト
ルクは、上記のように、サイドギヤ61、63から取り
出され、駆動力授受機構7の上記各経路を介して左車軸
65と右車軸67との間で授受される。
【0055】左の多板クラッチ27が締結された場合、
左車軸65に対する右車軸67の速度比は、この経路の
各変速ギヤの歯数比によって1以上になり、右車軸67
の駆動トルクが増加すると共に、左車軸65の駆動トル
クはそれだけ減少する。
【0056】又、右の多板クラッチ29が締結された場
合、左車軸65に対する右車軸67の速度比は、この経
路の各変速ギヤの歯数比によって1以下になり、左車軸
65の駆動トルクが増加すると共に、右車軸67の駆動
トルクはそれだけ減少する。
【0057】このように、車軸65、67の間で駆動ト
ルクを授受することによって車両の旋回性や直進安定性
などを向上させることができる。又、操舵条件や路面条
件などに応じて多板クラッチ27、29の滑りを制御し
トルクの移動量を無段階に制御できるから、旋回性や直
進安定性などが大きく向上する。
【0058】こうして、デファレンシャル装置1が構成
されている。
【0059】上記のように、デファレンシャル装置1で
は、潤滑ポンプ35を副軸9上に配置したことにより、
右車軸67の径方向のデッドスペ−スが有効に利用され
ており、オイルポンプを車軸上に配置した図9の従来例
と異なって、車軸65、67の軸方向にスペ−ス上の余
裕が得られる。
【0060】従って、ゴムブ−ツやサスペンションア−
ムのような車軸65、67の周辺部材との干渉を避ける
ために、デファレンシャル装置1の軸方向寸法を特別短
くする必要がなくなり、駆動力授受機構7の多板クラッ
チ27、29の容量不足が避けられる。
【0061】又、一方の副軸9に多板クラッチ27、2
9と油圧アクチュエ−タ31、33とを配置し、他方の
副軸11に潤滑ポンプ35を配置したことにより、各副
軸9、11上でも軸方向にスペ−スの余裕が大きくなる
から、周辺部材との干渉を防止するために有利である。
【0062】又、副軸11と車軸67との間に副軸9を
設けたことによって、副軸11上の潤滑ポンプ35と車
軸67との距離が大きくなるから、周辺部材との干渉防
止効果が更に向上している。
【0063】次に、図6によって本発明の第2実施形態
を説明する。この実施形態は請求項1の特徴を備えてい
る。図6はこの実施形態のデファレンシャル装置133
を示しており、左右の方向はデファレンシャル装置13
3を用いた車両及び図6での左右の方向である。
【0064】なお、図6と第2実施形態の説明のなか
で、第1実施形態のデファレンシャル装置1と同機能の
部材には同一の符号を与えて引用し、これら同機能部材
の重複説明は省く。
【0065】デファレンシャル装置133は、デフケ−
ス3、ベベルギヤ式差動機構5、駆動力授受機構135
などから構成されている。
【0066】駆動力授受機構135は、副軸137、変
速ギヤ139、141、143、145、147、14
9からなる変速機構151と、多板クラッチ27、29
と、油圧アクチュエ−タ31、33と、潤滑ポンプ35
などから構成されている。
【0067】多板クラッチ27、29と油圧アクチュエ
−タ31、33は右の車軸67上に配置されており、多
板クラッチ27、29のクラッチドラム99は車軸67
に連結されている。
【0068】変速ギヤ139はデフケ−ス3に連結さ
れ、変速ギヤ145は多板クラッチ29側の内側中空軸
85に連結され、変速ギヤ149は多板クラッチ27側
の外側中空軸87に連結されている。
【0069】副軸137は車軸65、67と平行に配置
されており、変速ギヤ141、143、147は副軸1
37に連結されている。変速ギヤ141は変速ギヤ13
9と噛み合い、変速ギヤ143は変速ギヤ145と噛み
合い、変速ギヤ147は変速ギヤ149と噛み合ってい
る。
【0070】潤滑ポンプ35は副軸137上に配置され
ており、副軸137の回転によって駆動され、破線のよ
うにオイルを多板クラッチ27、29側に送り、これら
を潤滑する。
【0071】各多板クラッチ27、29はコントロ−ラ
により、それぞれの油圧アクチュエ−タ31、33を介
して各別に締結され、締結力を制御される。
【0072】左の多板クラッチ27が締結され右の多板
クラッチ29が開放されると、デフケ−ス3は、変速ギ
ヤ139、変速ギヤ141、副軸137、変速ギヤ14
7、変速ギヤ149、多板クラッチ27、右車軸67を
介して右のサイドギヤ63に連結される。
【0073】又、右の多板クラッチ29が締結され左の
多板クラッチ27が開放されると、デフケ−ス3は、変
速ギヤ139、変速ギヤ141、副軸137、変速ギヤ
143、変速ギヤ145、多板クラッチ29、右車軸6
7を介して右のサイドギヤ63に連結される。
【0074】車両の走行中に生じた差動機構5の差動ト
ルクは、上記のように、デフケ−ス3と右のサイドギヤ
63から取り出され、駆動力授受機構135の上記各経
路を介してデフケ−ス3と右車軸67との間で授受され
る。
【0075】多板クラッチ27側経路では変速ギヤの変
速比が1以上になって右車軸67が増速し、多板クラッ
チ29側経路では変速ギヤの変速比が1以下になって右
車軸67が減速される。
【0076】このように、デフケ−ス3と車軸67との
間で駆動トルクを授受することによって車両の旋回性や
直進安定性などを向上させることができ、操舵条件や路
面条件などに応じて多板クラッチ27、29の滑りを制
御すれば、旋回性や直進安定性などが大きく向上する。
【0077】こうして、デファレンシャル装置133が
構成されている。
【0078】上記のように、デファレンシャル装置13
3では、潤滑ポンプ35を副軸137上に配置したこと
により、右車軸67の径方向のデッドスペ−スを有効に
利用できると共に、図9の従来例と異なって、車軸6
5、67の軸方向にスペ−ス上の余裕が得られる。
【0079】従って、車軸65、67の周辺部材との干
渉を避けるために、デファレンシャル装置133の軸方
向寸法を特別短くする必要がなくなり、多板クラッチ2
7、29の容量不足が避けられる。
【0080】次に、図7によって本発明の第3実施形態
を説明する。この実施形態は請求項1、2、3の特徴を
備えている。図7はこの実施形態のデファレンシャル装
置153を示しており、左右の方向はデファレンシャル
装置153を用いた車両及び図7での左右の方向であ
る。
【0081】なお、図7と第3実施形態の説明のなか
で、上記各実施形態のデファレンシャル装置1、131
と同機能の部材には同一の符号を与えて引用し、これら
同機能部材の重複説明は省く。
【0082】デファレンシャル装置153は、デフケ−
ス155、プラネタリ−ギヤ式の差動機構157、駆動
力授受機構159などから構成されている。
【0083】駆動力授受機構159は、第1と第2の副
軸161、163と、変速ギヤ165、167、16
9、171、173、175、177、179からなる
変速機構180と、多板クラッチ27、29と、油圧ア
クチュエ−タ31、33と、潤滑ポンプ35などから構
成されている。
【0084】デファレンシャル装置153はデフキャリ
ヤ181の内部に収容されている。デフキャリヤ181
は隔壁183によって左右の隔室185、187に2分
割されており、デフケ−ス155は左の隔室185に収
容され、ベアリング189、191によって支承されて
いる。デフケ−ス155はリングギヤ49とドライブピ
ニオンギヤ51との噛み合いによりエンジンの駆動力に
よって回転駆動される。
【0085】駆動力授受機構159は右の隔室187に
収容されている。
【0086】プラネタリ−ギヤ式の差動機構157は、
インタ−ナルギヤ193と、ピニオンギヤ195(出力
側ギヤ)と、ピニオンギヤ195を支承するピニオンキ
ャリヤ197と、サンギヤ199(出力側ギヤ)などか
らなり、ピニオンキャリヤ197は左の車軸65に連結
され、サンギヤ199は右の車軸67に連結されてい
る。車軸67はベアリング200によって支承されてい
る。車軸65、67とデフキャリヤ181との間には外
部へのオイル洩れを防止するシ−ル201がそれぞれ配
置されている。
【0087】デフケ−ス155を回転させるエンジンの
駆動力は、インタ−ナルギヤ193からピニオンキャリ
ヤ197とサンギヤ199に分配され、左右の車輪側に
伝達される。又、悪路などで車輪間に駆動抵抗差が生じ
ると、エンジンの駆動力はピニオンギヤ195の公転に
よって各車輪側に差動分配される。
【0088】副軸161、163は車軸65、67と平
行に配置されており、多板クラッチ27、29と油圧ア
クチュエ−タ31、33と潤滑ポンプ35は副軸161
上に配置されている。油圧アクチュエ−タ31、33は
各多板クラッチ27、29の右側に配置され、油圧アク
チュエ−タ33は油圧アクチュエ−タ31の内側に配置
されている。多板クラッチ27、29のクラッチドラム
99は副軸161に連結されている。
【0089】変速ギヤ165はピニオンキャリヤ197
に連結された中空軸203に固定され、変速ギヤ171
は右の車軸67に固定されている。変速ギヤ167、1
73、177は副軸163上に回転自在に支承されてお
り、変速ギヤ173、177は一体に形成されている。
又、変速ギヤ169は副軸161に固定され、変速ギヤ
175は中空軸205を介して多板クラッチ29のハブ
207に連結され、変速ギヤ179は多板クラッチ27
のハブ209に連結されている。
【0090】変速ギヤ167は変速ギヤ165、169
と噛み合い、変速ギヤ173は変速ギヤ171、175
と噛み合い、変速ギヤ177は変速ギヤ179と噛み合
っている。
【0091】潤滑ポンプ35は副軸161の回転によっ
て駆動され、オイルを多板クラッチ27、29側に送
り、これらを潤滑する。
【0092】各多板クラッチ27、29はコントロ−ラ
により、それぞれの油圧アクチュエ−タ31、33を介
して各別に締結され、締結力を制御される。
【0093】左の多板クラッチ27が締結され右の多板
クラッチ29が開放されると、左車軸65(ピニオンキ
ャリヤ197)は、変速ギヤ165、変速ギヤ167、
変速ギヤ169、副軸161、多板クラッチ27、変速
ギヤ179、変速ギヤ177、変速ギヤ173、変速ギ
ヤ171を介して右車軸67(サンギヤ199)に連結
される。
【0094】又、右の多板クラッチ29が締結され左の
多板クラッチ27が開放されると、左車軸65は、変速
ギヤ165、変速ギヤ167、変速ギヤ169、副軸1
61、多板クラッチ29、変速ギヤ175、変速ギヤ1
73、変速ギヤ171を介して右車軸67に連結され
る。
【0095】車両の走行中に生じた差動機構157の差
動トルクは、このように、ピニオンキャリヤ197とサ
ンギヤ199から取り出され、駆動力授受機構159の
上記各経路を介して左右の車軸65、67間で授受され
る。
【0096】多板クラッチ27側経路で変速ギヤの変速
比が1以上になれば、右車軸67が増速して左車軸65
が減速し、多板クラッチ29側経路で変速ギヤの変速比
が1以下になれば、右車軸67が減速して左車軸65が
増速する。
【0097】このように、車軸65、67間で駆動トル
クを授受することによって車両の旋回性や直進安定性な
どを向上させることができ、操舵条件や路面条件などに
応じて多板クラッチ27、29の滑りを制御すれば、旋
回性や直進安定性などが大きく向上する。
【0098】こうして、デファレンシャル装置153が
構成されている。
【0099】上記のように、デファレンシャル装置15
3では、潤滑ポンプ35を副軸161上に配置したこと
により、右車軸67の径方向のデッドスペ−スを有効に
利用できると共に、図9の従来例と異なって、車軸6
5、67の軸方向にスペ−ス上の余裕が得られる。
【0100】従って、車軸65、67の周辺部材との干
渉を避けるために、デファレンシャル装置153の軸方
向寸法を特別短くする必要がなくなり、多板クラッチ2
7、29の容量不足が避けられる。
【0101】又、副軸161上に潤滑ポンプ35だけで
なく、多板クラッチ27、29も配置したことによっ
て、車軸65、67上の軸方向スペ−スの余裕が更に大
きくなるから、例えば、多板クラッチ27、29のを容
量を充分に大きくしながら、デファレンシャル装置15
3の軸方向寸法を短くすることが可能になり、周辺部材
との干渉防止効果が更に向上する。
【0102】又、このように副軸161上に潤滑ポンプ
35と多板クラッチ27、29とを配置したことによ
り、潤滑ポンプ35から多板クラッチ27、29にオイ
ルを送る油路が短くなり、油路の構成が簡単になると共
に、油路での流路損失が低減し、潤滑効率が向上する。
【0103】又、副軸161と車軸67との間に副軸1
63を設けたことによって、副軸161上の潤滑ポンプ
35及び多板クラッチ27、29と車軸67との距離が
それだけ大きくなるから、周辺部材との干渉防止効果が
更に向上する。
【0104】次に、図8によって本発明の第4実施形態
を説明する。この実施形態は請求項1、2、3の特徴を
備えている。図8はこの実施形態のデファレンシャル装
置211を示しており、左右の方向はデファレンシャル
装置211を用いた車両及び図8での左右の方向であ
る。
【0105】なお、図8と第4実施形態の説明のなか
で、上記各実施形態のデファレンシャル装置1、13
1、153と同機能の部材には同一の符号を与えて引用
し、これら同機能部材の重複説明は省く。
【0106】デファレンシャル装置211は、デフケ−
ス3、ベベルギヤ式差動機構5、駆動力授受機構159
などから構成されている。
【0107】デフケ−ス3はデフキャリヤ181の左の
隔室185に収容され、ベアリング189、191によ
って支承されている。又、駆動力授受機構159は右の
隔室187に収容されている。
【0108】駆動力授受機構159の変速ギヤ165は
デフケ−ス3に連結された中空軸213に固定されてい
る。
【0109】車両の走行中に生じた差動機構5の差動ト
ルクは、デフケ−ス3とサイドギヤ63から取り出さ
れ、駆動力授受機構159を介してデフケ−ス3と右車
軸67との間で授受される。
【0110】右車軸67は、多板クラッチ27側経路で
変速ギヤの変速比が1以上になれば増速され、多板クラ
ッチ29側経路で変速ギヤの変速比が1以下になれば減
速される。
【0111】このように、デフケ−ス3と車軸67との
間で駆動トルクを授受することによって車両の旋回性や
直進安定性などを向上させることができ、操舵条件や路
面条件などに応じて多板クラッチ27、29の滑りを制
御すれば、旋回性や直進安定性などが大きく向上する。
【0112】こうして、デファレンシャル装置211が
構成されている。
【0113】デファレンシャル装置153と同様に、デ
ファレンシャル装置211では、潤滑ポンプ35を副軸
161上に配置したことにより、右車軸67の径方向の
デッドスペ−スを有効に利用すると共に、車軸65、6
7の軸方向にスペ−ス上の余裕が得られるから、周辺部
材との干渉を避けるためにデファレンシャル装置211
の軸方向寸法を特別短くする必要がなく、多板クラッチ
27、29の容量不足が避けられる。
【0114】又、副軸161上に潤滑ポンプ35と多板
クラッチ27、29とを配置したことにより、車軸6
5、67上の軸方向スペ−スの余裕が更に大きくなり、
周辺部材との干渉防止効果が向上すると共に、このよう
に副軸161上に潤滑ポンプ35と多板クラッチ27、
29とを配置したことにより、潤滑ポンプ35から多板
クラッチ27、29にオイルを送る油路が短くなり、油
路の構成が簡単になると共に、油路での流路損失が低減
し、潤滑効率が向上する。
【0115】又、副軸163を設けたことによって、潤
滑ポンプ35及び多板クラッチ27、29と車軸67と
の距離が大きくなり、周辺部材との干渉防止効果が更に
向上する。
【0116】なお、本発明のデファレンシャル装置は、
フロントデフ(エンジンの駆動力を左右の前輪に分配す
るデファレンシャル装置)とリヤデフ(エンジンの駆動
力を左右の後輪に分配するデファレンシャル装置)とセ
ンタ−デフ(エンジンの駆動力を前輪と後輪に分配する
デファレンシャル装置)のいずれにも用いることができ
る。
【0117】
【発明の効果】請求項1のデファレンシャル装置は、潤
滑ポンプを副軸上に配置し、出力軸廻りのデッドスペ−
スを有効に利用したことにより、出力軸の軸方向にスペ
−ス上の余裕が得られるから、周辺部材との干渉を避け
るためにデファレンシャル装置の軸方向寸法を特別短く
する必要がなくなり、駆動力授受用クラッチの容量不足
が避けられる。
【0118】請求項2の発明は、請求項1の構成と同等
の効果を得ると共に、駆動力授受用クラッチの配置箇所
を出力軸上から副軸上にしたことによって、出力軸上の
軸方向スペ−スの余裕が更に大きくなり、周辺部材との
干渉防止効果が更に向上する。
【0119】請求項3の発明は、請求項2の構成と同等
の効果を得ると共に、第1の副軸上に潤滑ポンプとクラ
ッチとを配置したことにより、潤滑ポンプからクラッチ
にオイルを送る油路が短くなり、油路の構成が簡単にな
ると共に、油路での流路損失が低減し、潤滑効率が向上
する。又、第1の副軸と出力軸との間に第2の副軸を設
けたことによって、第1副軸上の潤滑ポンプとクラッチ
と出力軸との距離がそれだけ大きくなるから、周辺部材
との干渉防止効果が更に向上する。
【0120】請求項4の発明は、請求項2の構成と同等
の効果を得ると共に、第1の副軸上に潤滑ポンプを配置
し、第2の副軸上にクラッチを配置したことにより、各
副軸上でも軸方向スペ−スの余裕が大きくなるから、周
辺部材との干渉を防止するために有利である。
【0121】又、副軸を複数本設けたことによって、潤
滑ポンプ及びクラッチと出力軸との距離が大きくなるか
ら、周辺部材との干渉防止効果が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す断面図であり、図
2のA−A断面図である。
【図2】図1のB矢視図である。
【図3】図1のC−C断面図である。
【図4】図1のD−D断面図である。
【図5】図2のE−E断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態を示すスケルトン機構図
である。
【図7】本発明の第3実施形態を示すスケルトン機構図
である。
【図8】本発明の第4実施形態を示すスケルトン機構図
である。
【図9】従来例の断面図である。
【図10】他の従来例の断面図である。
【符号の説明】
1、133、153、211 デファレンシャル装置 3、155 デフケ−ス 5、157 差動機構 7、135、159 駆動力授受機構 9、11、137、161、163 副軸 29、151、180 変速機構 27、29 多板クラッチ(クラッチ) 31、33 油圧アクチュエ−タ(アクチュエ−タ) 35 潤滑ポンプ 61、63 サイドギヤ(出力側ギヤ) 65、67 車軸(出力軸) 195 ピニオンギヤ(出力側ギヤ) 199 サンギヤ(出力側ギヤ)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デフケ−スに入力するエンジンの駆動力
    を一対の出力側ギヤを介して配分する差動機構と、各出
    力側ギヤと車輪側とを連結する出力軸と、変速機構及び
    クラッチとこのクラッチを開閉操作するアクチュエ−タ
    とからなり、両出力軸の間、あるいは、デフケ−スと出
    力軸の間で駆動力を増減する駆動力授受機構と、前記両
    出力軸に隣接配置され前記駆動力授受機構の一部をなす
    副軸と、この副軸上に配置され副軸の回転によって駆動
    される潤滑ポンプとを備えたことを特徴とするデファレ
    ンシャル装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、副軸上に
    前記クラッチが配置されたことを特徴とするデファレン
    シャル装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の発明であって、副軸を複
    数本設け、第1の副軸上に潤滑ポンプとクラッチとを配
    置し、第1の副軸と出力軸との間にこれらを連結する第
    2の副軸を配置したことを特徴とするデファレンシャル
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の発明であって、副軸を複
    数本設け、第1の副軸上に潤滑ポンプを配置し、第2の
    副軸上にクラッチを配置したことを特徴とするデファレ
    ンシャル装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6960148B2 (en) * 2001-05-26 2005-11-01 Gkn Automotive Gmbh Differential drive with integrated constant velocity joints
US7011594B2 (en) * 2001-05-26 2006-03-14 Gkn Automotive Gmbh Differential having integrated homocinetic joints
JP2007118770A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Gkn ドライブライン トルクテクノロジー株式会社 駆動装置
JP2014194242A (ja) * 2013-03-28 2014-10-09 Honda Motor Co Ltd 駆動力伝達装置

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