JPH10309667A - スラリ循環装置、ワイヤソー及び記録媒体 - Google Patents

スラリ循環装置、ワイヤソー及び記録媒体

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JPH10309667A
JPH10309667A JP12105897A JP12105897A JPH10309667A JP H10309667 A JPH10309667 A JP H10309667A JP 12105897 A JP12105897 A JP 12105897A JP 12105897 A JP12105897 A JP 12105897A JP H10309667 A JPH10309667 A JP H10309667A
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slurry
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wire
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Mitsuhiro Shiragami
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  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ワークの切削中において、スラリ中に含まれる
遊離砥粒の割合をほぼ一定にすることが可能なスラリ循
環装置、スラリ循環装置を備えたワイヤソー及びスラリ
循環装置を動作させるためのプログラムを記録した記録
媒体を提供すること。 【解決手段】制御部はワーク21に関する情報に基づい
て、そのワークのスライス加工終了後のスラリ中に含ま
れる切粉含有率を予測算出する。予測算出された切粉含
有率が予め設定した規定値以下の場合は一定量のスラリ
が、そして、予測算出された切粉含有率が予め設定した
規定値を超える場合はすべてのスラリが、スラリ貯留タ
ンク36からスラリ廃液タンク39に排出され、新しい
スラリがスラリ補充タンク45からスラリ貯留タンク3
6に補充される。従って、ワーク21のスライス加工中
に切粉含有率が規定値以上になることはない。故に、ス
ラリ中に含まれる遊離砥粒の割合をほぼ一定にすること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤを用いて、
半導体材料、磁性材料、セラミック等の硬脆材料のワー
クを切削加工するためのワイヤソーに装設されるスラリ
循環装置、そのスラリ循環装置を備えたワイヤソー及び
スラリ循環装置を動作させるためのプログラムを記録し
た記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワイヤソーにおいては、複数の加工用ロ
ーラが所定間隔おきに配設され、それらのローラの外周
には複数の環状溝が所定ピッチで形成されている。ま
た、各加工用ローラ間において、環状溝には1本のワイ
ヤが順に巻回されている。そして、ワイヤが走行されな
がら、そのワイヤ上に遊離砥粒を含む水性または油性の
スラリが供給され、この状態でワイヤに対しワークが押
し付け接触されて、そのワークが切削されてウェハ状に
スライス加工される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ワークがワ
イヤによってスライス加工される際、ワークから切粉が
削り出されてスラリに混入する。そして、ワークのスラ
イス加工に伴ってスラリに混入する切粉が増加して、ス
ラリに含まれる遊離砥粒が相対的に減少する。その結
果、ワークに対する切削能力が低下して切削効率が低下
するとともに、加工後におけるスライス面の形状精度も
低下する。そのため、新しいスラリを一定量の割合で交
換したり、すべてのスラリを交換したりして、スラリに
含まれる遊離砥粒の割合を水または油に対して常時ほぼ
一定に維持しておく必要がある。
【0004】しかしながら、従来、スラリの交換は、作
業者の勘や経験に頼られていたため、常時スラリに含ま
れる遊離砥粒の割合をほぼ一定に維持することは困難で
あった。
【0005】本発明は、このような従来の技術に存在す
る問題点に着目してなされたもので、その目的は、ワー
クの切削中において、スラリ中に含まれる遊離砥粒の割
合をほぼ一定にすることが可能なスラリ循環装置、スラ
リ循環装置を備えたワイヤソー及びスラリ循環装置を動
作させるためのプログラムを記録した記録媒体を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
おいては、分散液に遊離砥粒を分散させて調合したスラ
リをスラリ貯留タンクからワークの切削加工部に供給し
た後、そのスラリを前記スラリ貯留タンクに回収して再
び切削加工部に供給するスラリ循環装置において、スラ
リ寿命を予測算出する予測算出手段と、予測算出手段の
算出結果に基づいて、スラリ貯留タンク内のスラリを新
しいスラリと交換するスラリ交換手段とを備えた。
【0007】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載のスラリ循環装置において、予測算出手段の算
出結果に基づいて、スラリ交換手段は、予め定めたスラ
リ量を交換する定量交換またはスラリ貯留タンク内のす
べてのスラリを交換する全量交換を実行する。
【0008】請求項3に記載の発明においては、請求項
2に記載のスラリ循環装置において、スラリの全量交換
は、予測算出手段によって予測算出された算出結果が規
定値を超えている場合に実行する。
【0009】請求項4に記載の発明においては、請求項
1に記載のスラリ循環装置において、予測算出手段の算
出結果に基づいて、スラリ交換手段は、予め定められた
基準量と基準量の単位との積で算出される算出量交換ま
たはすべてのスラリを交換する全量交換を実行する。
【0010】請求項5に記載の発明においては、請求項
4に記載のスラリ循環装置において、全量交換は、基準
量の単位が設定値を超える場合に実行する。請求項6に
記載の発明においては、請求項1に記載のスラリ循環装
置において、予測算出手段の算出結果に基づいて、スラ
リ交換手段は、交換すべきスラリ量を予測算出して実行
する算出量交換またはすべてのスラリを交換する全量交
換を実行する。
【0011】請求項7に記載の発明においては、請求項
6に記載のスラリ循環装置において、全量交換は、算出
された交換量が設定量を超えている場合に実行する。請
求項8に記載の発明においては、請求項2、請求項4及
び請求項6のいずれか1項に記載のスラリ循環装置にお
いて、スラリ交換手段は、スラリ貯留タンクからスラリ
廃液タンクへスラリを排出するスラリ排出手段と、新し
いスラリをスラリ補充タンクからスラリ貯留タンクへ補
充するスラリ補充手段とを含む。
【0012】請求項9に記載の発明においては、請求項
8に記載のスラリ循環装置において、スラリ排出手段が
スラリ補充手段に先だって動作する。請求項10に記載
の発明においては、請求項8に記載のスラリ循環装置に
おいて、スラリ排出手段とスラリ補充手段とが同時に動
作する。
【0013】請求項11に記載の発明においては、請求
項2、請求項4及び請求項6のいずれか1項に記載のス
ラリ循環装置において、予測算出手段は、ワークに関す
る情報から切削加工前に、切削加工後のスラリ寿命を予
測算出し、この算出結果に基づいてスラリ交換手段が作
用する。
【0014】請求項12に記載の発明においては、請求
項2、請求項4及び請求項6のいずれか1項に記載のス
ラリ循環装置において、予測算出手段は、ワークに関す
る情報から切削加工時或いは切削加工後に、切削加工後
のスラリ寿命を予測算出し、この算出結果に基づいてス
ラリ交換手段が作用する。
【0015】請求項13に記載の発明においては、請求
項11または請求項12に記載のスラリ循環装置におい
て、予測算出手段は、バーコードリーダを含み、そのバ
ーコードリーダがワークに貼付されたバーコードを読み
込むことによって、ワークに関する情報を得る。
【0016】請求項14に記載の発明においては、請求
項1〜請求項13のいずれか1項に記載のスラリ循環装
置において、スラリ寿命は、スラリ中の切粉含有率を表
す。請求項15に記載の発明においては、複数の加工用
ローラ間にワイヤを所定ピッチで巻回し、そのワイヤを
走行させながら、ワイヤ上に遊離砥粒を含むスラリを供
給するとともに、ワイヤに対しワークを接触させて、切
削加工を行うようにしたワイヤソーにおいて、請求項1
〜請求項14のいずれか1項に記載のスラリ循環装置を
備えた。
【0017】請求項16に記載の発明においては、請求
項1〜請求項14のいずれか1項に記載のスラリ循環装
置において、コンピュータに予測算出手段及びスラリ交
換手段の動作を実行させるためのプログラムを記録し
た。
【0018】なお、以下に述べる発明の実施の形態にお
いて、特許請求の範囲または課題を解決するための手段
に記載の「予測算出手段」は制御部51に相当し、同じ
く「スラリ交換手段」はスラリ排出手段及びスラリ補充
手段に相当し、同じく「スラリ排出手段」はスラリ供給
ポンプ38、供給配管路37、分岐配管路37a、第1
バルブ38a及び第2バルブ38bに相当し、同じく
「スラリ補充手段」は補充配管路46、スラリ補充ポン
プ47及び第3バルブ47aに相当し、同じく「コンピ
ュータ」はCPU51a、ROM51b、RAM51c
に相当する。
【0019】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]以下、本発明を具体化した第1の実
施形態について図面を用いて説明する。
【0020】先ず、始めにワイヤソーの構成について説
明する。図1及び図2に示すように、切断機構11は装
置基台12上に装設されている。この切断機構11は平
行に延びる加工用駆動ローラ13及び加工用被動ローラ
14を備え、それらの外周には環状溝13a,14aが
所定ピッチで形成されている。なお、図面においては理
解を容易にするために、環状溝13a,14aの数を実
際よりも少なく描いてある。
【0021】1本の線材よりなるワイヤ15は前記加工
用ローラ13,14の各環状溝13a,14aに連続的
に巻回されている。ワイヤ走行用モータ16は装置基台
12上に配設され、このモータ16により加工用駆動ロ
ーラ13が回転されると、ワイヤ15を介して加工用被
動ローラ14が回転される。そして、これらの加工用ロ
ーラ13,14の回転によって、ワイヤ15が所定の走
行速度で走行される。このワイヤ15の走行は、一定量
前進(例えば10m)及び一定量後退(例えば9m)を
繰り返し、全体として歩進的に前進するように行われ
る。
【0022】ワーク支持機構19は前記切断機構11の
上方に位置するように、装置基台12上に立設されたコ
ラム20に上下動可能に支持され、その下部には硬脆材
料よりなるワーク21が着脱自在にセットされる。ワー
ク昇降用モータ22はコラム20上に配設され、このモ
ータ22により図示しないボールスクリュー等を介して
ワーク支持機構19が上下動される。スラリ供給機構3
4は切断機構11の上方に対向配置され、加工用ローラ
13,14と平行に延び、ワーク21の前後両側に位置
する複数のスラリ供給パイプ35を備えている。
【0023】そして、このワイヤソーの運転時には、ワ
イヤ15が切断機構11の加工用ローラ13,14間で
走行されながら、ワーク支持機構19が切断機構11に
向かって下降される。このとき、スラリ供給機構34の
スラリ供給パイプ35からワイヤ15上へ、遊離砥粒を
含む水性または油性のスラリが供給されるとともに、そ
のワイヤ15に対しワーク21が押し付け接触され、砥
粒のラッピング作用によってワーク21がウェハ状に切
削加工される。故に、切削加工部17は、加工用ローラ
13,14、ワイヤ15及びスラリ供給パイプ35で構
成されている。
【0024】リール機構23は前記装置基台12上に装
設され、ワイヤ15を繰り出すための繰出しリール24
と、ワイヤ15を巻き取るための巻取りリール25とを
備えている。回転方向及び回転速度が変更可能なサーボ
モータよりなる一対のリール回転用モータ26,27は
装置基台12に配設され、それらのモータ軸には図示し
ない伝達機構を介してリール24,25がそれぞれ連結
されている。
【0025】トラバース機構28は前記リール機構23
に隣接して装置基台12上に装設され、繰出しリール2
4からのワイヤ15の繰出し及び巻取りリール25への
ワイヤ15の巻取りを、上下にトラバースしながら案内
する。そして、前記リール機構23の両リール24,2
5の回転により、繰出しリール24から切断機構11へ
ワイヤ15が繰り出されるとともに、加工後のワイヤ1
5が巻取りリール25に巻き取られる。
【0026】張力付与機構29及びガイド機構30は、
前記リール機構23と切断機構11との間に配設されて
いる。そして、切断機構11の加工用ローラ13,14
間に巻回されたワイヤ15の両端が、ガイド機構30の
各ガイドローラ31を介して張力付与機構29に掛装さ
れている。この状態で、張力付与機構29により、加工
用ローラ13,14間のワイヤ15に所定の張力が付与
される。
【0027】張力低減機構32は前記リール機構23と
張力付与機構29との間に配設され、一対の回転ローラ
33を備えている。そして、これらの回転ローラ33に
はワイヤ15が掛装され、両回転ローラ33が回転され
ることによって、張力付与機構29からリール機構23
の各リール24,25側へ波及するワイヤ15の張力が
低減される。
【0028】次に、前記スラリ供給機構34の構成につ
いて説明する。図3に示すように、ワイヤソーの下部に
位置するスラリ貯溜タンク36は遊離砥粒を含む水性ま
たは油性のスラリを貯溜している。このスラリは、ワイ
ヤソーの外部で調合され、油性または水性の分散液にS
iC等の遊離砥粒が分散されている。スラリ貯溜タンク
36とスラリ供給パイプ35との間には、配管路として
の供給配管路37が接続されている。供給ポンプ38は
供給配管路37中に配設され、スラリ貯溜タンク36内
のスラリが、この供給ポンプ38の動作により、供給配
管路37を介してスラリ供給パイプ35からワイヤ15
上に供給される。
【0029】第1バルブ38aは、供給配管路37中に
配設され、第1バルブ38aの開閉量に応じてスラリ供
給パイプ35に供給するスラリ量が調整される。第2バ
ルブ38bは、供給配管路37から分岐した分岐配管路
37a中に配設され、第1バルブ38aが全閉の際に、
この第2バルブ38bを全開にすることにより、供給配
管路37中に存在するスラリが分岐配管路37aを介し
てワイヤソーの外部に位置するスラリ廃液タンク39に
排出される。
【0030】熱交換器40は、供給ポンプ38の下流側
において、縦方向に延びる供給配管路37を取り巻くよ
うに縦方向を指向して配設されている。そして、スラリ
が、この熱交換器40内の供給配管路37中を下部から
上部に向かって通過する際に冷却される。流量計41は
供給配管路37中において、熱交換器40の下流側に配
設され、この流量計41により供給配管路37内を流れ
るスラリの流量が測定される。
【0031】スラリ回収タンク42は前記切断機構11
の下方に配設され、このスラリ回収タンク42とスラリ
貯溜タンク36との間には、配管路としての回収配管路
43が接続されている。回収ポンプ44は回収配管路4
3中に配設され、ワイヤ15上からスラリ回収タンク4
2内に落下したスラリが、この回収ポンプ44の動作に
より、回収配管路43を介してスラリ貯溜タンク36に
戻される。
【0032】ワイヤソーの外部に位置するスラリ補充タ
ンク45は、遊離砥粒を含む水性または油性の補充用ス
ラリを貯溜してなり、このスラリ補充タンク45とスラ
リ貯留タンク36との間には、配管路としての補充配管
路46が接続されている。新しいスラリは、このスラリ
補充タンク45の外部で予め調合されてからスラリ補充
タンク45に供給される。補充ポンプ47は補充配管路
46中に配設され、スラリ補充タンク45内のスラリ
が、この補充ポンプ47の動作により、補充配管路46
及び第3バルブ47aを介してスラリ貯留タンク36に
供給される。
【0033】次に、前記スラリ循環装置の制御回路図に
ついて説明する。図4に示すように、制御回路50は制
御部51、各タンク36,39,42,45の液面レベ
ルセンサ36a,39a,42a,45a、バーコード
リーダ52、供給ポンプ38、回収ポンプ44、補充ポ
ンプ47、第1バルブ38a、第2バルブ38b、第3
バルブ47aで構成されている。各液面レベルセンサ3
6a,39a,42a,45aは、それぞれの各タンク
36,39,42,45に備えられ、制御部51に液面
レベルの信号を送出する。
【0034】流量計41は、供給配管路37内を流れる
スラリの流量を測定し、その測定結果を制御部51に送
出する。制御部51はCPU(Central Processing Uni
t)51a、ROM(Read OnlyMemory)51b、RAM
(Randam Access Memory)51c,入力キー51d等で
構成されている。CPU51aは制御回路50全体の制
御を行う。ROM51bは制御回路50の制御を行うた
めのプログラムを記憶している。RAM51cはフラッ
シュメモリ等で構成され、プログラム実行時に発生する
一時的なデータを記憶する。入力キー51dは入力に必
要なテンキー等を備えている。
【0035】各液面レベルセンサ36a,39a,42
a,45aは、各タンク内のスラリ量を監視している。
バーコードリーダ52はワーク21の表面等に添付され
ているバーコードを読み取る。
【0036】供給ポンプ38、回収ポンプ44及び補充
ポンプ47は、制御部51からの制御信号に基づいて動
作するように構成されている。第1バルブ38a、第2
バルブ38b及び第3バルブ47aも制御部51からの
制御信号に基づいて開閉動作するように構成されてい
る。
【0037】次に、前記のように構成されたワイヤソー
の動作を説明する。さて、このワイヤソーにおいては、
ワイヤ15がリール機構23の繰出しリール24から繰
り出され、切断機構11の加工用ローラ13,14間に
おいて歩進的に往復走行された後、巻取りリール25に
巻き取られる。そして、スラリ供給機構34のスラリ供
給パイプ35から、加工用ローラ13,14間のワイヤ
15上に、遊離砥粒を含むスラリが供給されながら、ワ
ーク支持機構19の下降により、ワイヤ15に対してワ
ーク21が押し付け接触される。これにより、ワーク2
1が所定の厚さに切削加工される。
【0038】次に、スラリ貯留タンク36内のスラリを
交換する方法について、図5に示すフローチャートを用
いて説明する。なお、この図5をはじめ、図6〜図11
に示すフローチャートは制御部51のROM51bに記
憶されているプログラムに基づいて、CPU51aの制
御のもとに進行する。
【0039】S1においては、先ず、ワーク21のスラ
イス加工に先だってワーク21に関する情報(例えば、
直径、長さ、スライスの厚み(換言すればワイヤのピッ
チ幅相当)、定数等)がワーク21の表面に貼付された
バーコードをバーコードリーダ52で読み込むことによ
り、制御部51に入力される。
【0040】S2においては、ワーク21に関する情報
に基づいて、スライス加工後のスラリ寿命を表す具体的
手段としてスラリ中に含まれる切粉含有率が予測算出さ
れる。なお、このS2における切粉含有率の予測算出方
法については後述する。
【0041】S3においては、予測算出された切粉含有
率が予め設定された規定値以下か否かが判断される。切
粉含有率が予め設定した規定値以下の場合はS8に移行
して、スライス加工が実行される。切粉含有率が予め設
定した規定値を超える場合はS4に移行する。
【0042】S4においては、一定量のスラリを新たな
スラリと交換(定量交換)した場合におけるスラリ中の
切粉含有率が予測算出される。なお、このS4における
切粉含有率の予測算出方法については後述する。
【0043】S5においては、S4で予測算出された切
粉含有率が予め設定された規定値以下か否かが判断され
る。予測算出された切粉含有率が予め設定した規定値以
下の場合はS6に移行する。切粉含有率が予め設定した
規定値を超える場合はスラリ貯留タンク36内における
遊離砥粒の量が切削に不適なレベルまで低下しているこ
とを示し、S7に移行して、スラリ貯留タンク36内に
おけるすべてのスラリが新たなスラリと交換(全量交
換)される。なお、このS7における全量交換の動作に
ついては後述する。
【0044】S6においては、スラリ貯留タンク36内
におけるスラリの一定量を交換する定量交換が実行され
る。なお、このS6における定量交換の動作については
後述する。
【0045】S8においては、ワーク21にスライス加
工が実行される。次に、前記S2及びS4におけるスラ
リ中に含まれる切粉含有率(%)の予測算出方法につい
て説明する。
【0046】前記S1において、ワーク21に関するバ
ーコードの情報には、ワーク21の直径(D)、長さ
(L)、スライスの厚み、すなわちワイヤ15のピッチ
幅(P)、定数(K)が書き込まれている。
【0047】ここで、切粉量をMとすると、 M=K*D*L/P ………(式1) で示される。なお、*は積を示す。
【0048】次に、スラリ中に含まれる切粉含有率を
T、スラリの全量をVとすると、 T=M/(V+M)*100 ………(式2) で示される。
【0049】ここで、スラリの全量(V)に対して、切
粉量(M)の割合は、 M<<V ………(式3) で示されるため、式2は、 T=M/(V+M)*100≒M/V*100 ………(式4) で示すことができる。
【0050】故に、S2において、スライス加工後にス
ラリ中に含まれる切粉含有率は、式4によって示すこと
ができる。次に、スラリの定量をXとし、定量交換した
場合の切粉含有率をTMとすると、 TM=(M−(X/V)*M)/V*100 =(1−X/V)/V*M*100 ………(式5) で示される。
【0051】故に、定量交換した場合のスラリ中に含ま
れる切粉含有率は、式5によって示すことができる。次
に、スラリ貯留タンク36内のスラリを前記定量交換す
るときの動作(図5におけるS6の動作)について、図
6に示すフローチャートを用いて説明する。
【0052】S11においては、第1バルブ38aが全
閉にされるとともに、第2バルブ38bが全開にされ
る。すると、供給ポンプ38によって、スラリ貯留タン
ク36内におけるスラリの排出が開始され、スラリ廃液
タンク39へ移送される。このとき、流量計41によっ
て供給配管路37内を流れるスラリの流量が測定され
る。
【0053】S12においては、流量計41を流れるス
ラリの流量が予め設定した定量になったか否かが判断さ
れる。設定した定量になると、流量計41は、定量のス
ラリが流量計41を流れた旨の信号を制御部51に送出
する。
【0054】S13においては、第1バルブ38aが全
開にされるとともに、第2バルブ38bが全閉にされ
て、スラリ廃液タンク39への排出が停止される。S1
4においては、第3バルブ47aが全開にされ、スラリ
補充ポンプ47が起動される。すると、スラリ補充ポン
プ47によって、スラリ補充タンク45内における新し
いスラリの補充が開始され、スラリ貯留タンク36へ移
送される。
【0055】S15においては、スラリ貯留タンク36
に設けられた液面レベルセンサ36aからのセンサ信号
が送出されてくるまで、換言すればスラリ貯留タンク3
6内においてスラリが所定量になるまで補充される。
【0056】S16においては、スラリ補充ポンプ47
が停止されるとともに、第3バルブ47aが全閉にされ
る。その結果、スラリ貯留タンク36内のスラリは、定
量をスラリ廃液タンク39に排出し、その排出した定量
だけスラリ補充タンク45から補充されて、スラリの定
量交換が実行される。
【0057】次に、スラリ貯留タンク36内のスラリが
全量交換されるときの動作(図5におけるS7の動作)
について説明する。なお、この制御も制御部51のRO
M51bに記憶されているプログラムに基づいて、CP
U51aの制御のもとに行われている。
【0058】スラリの全量交換は、先ず、スラリ貯留タ
ンク36内のすべてのスラリを供給ポンプ38によっ
て、スラリ廃液タンク39に排出させる。このとき、ス
ラリ貯留タンク用液面レベルセンサ36aによって、ス
ラリ貯留タンク36内には、すべてのスラリがなくなっ
た旨の信号が制御部51に送出される。これに基づい
て、補充ポンプ47が起動される。
【0059】すると、第3バルブ47aが全開にされ
て、スラリ補充タンク45内の新しいスラリを補充ポン
プ47によって、スラリ貯留タンク36に補充させる。
そして、スラリ貯留タンク用液面レベルセンサ36aに
よって、スラリ貯留タンク36内には、所定量のスラリ
が貯留された旨の信号が制御部51に送出される。
【0060】すると、制御部51から補充ポンプ47に
停止の旨を示す信号が送出されて、補充ポンプ47が停
止されるとともに、第3バルブ47aが全閉にされる。
その結果、スラリ貯留タンク36内のスラリは、すべて
スラリ廃液タンク39に排出され、スラリ補充タンク4
5から新しいスラリが補充される。
【0061】以上、詳述したように第1の実施形態によ
れば、次のような効果を得ることができる。 ・ワーク21の情報に基づいて、切削加工前に、そのワ
ーク21のスライス加工終了後のスラリ中に含まれる切
粉含有率が予測算出される。そして、予測算出された切
粉含有率が予め設定した規定値以下の場合には、ワーク
21のスライス加工が実行される。予測算出された切粉
含有率が予め設定した規定値を超える場合は、スラリの
定量交換を実行した場合の切粉含有率が予測算出され
る。そして、この切粉含有率が規定値以下の場合は、定
量交換することでスラリ中に含まれる切粉含有率を規定
値以下にすることができると判断して、定量交換を実行
させる。
【0062】しかし、定量交換しても切粉含有率が規定
値を超えると判断された場合は、スラリの定量交換を実
行するよりもスラリの全量交換を実行した方が、ワーク
21の切削効率やスラリのコスト的にも経済的であるた
め、全量交換を実行させる。このため、ワーク21のス
ライス加工中に切粉含有率が規定値以上になることはな
い。従って、ワーク21の切削中において、スラリに含
まれる遊離砥粒の割合をほぼ一定にすることができる。
その結果、ワイヤソーの切削能力が低下することはな
い。
【0063】・スラリ貯留タンク36内のスラリをスラ
リ廃液タンク39に排出する際にも、ワイヤ15にスラ
リを供給するための供給ポンプ38が用いられている。
すなわち、第1バルブ38aと第2バルブ38bとの開
閉を制御部51からの制御信号にて制御することによ
り、スラリの交換が行われる。このため、スラリ貯留タ
ンク36内のスラリをスラリ廃液タンク39に排出する
ための専用のポンプを設ける必要はない。
【0064】[第2の実施形態]次に、本発明を具体化
した第2の実施形態について、図7に示すフローチャー
トを用いて説明する。なお、前記第1の実施形態と同様
な方法で算出される切粉含有率の算出方法についての説
明は省略する。
【0065】S21〜S23においては、前記第1の実
施形態におけるS1〜S3と同様な処理を行われる。そ
して、S23において、算出された切粉含有率が規定値
以下の場合は、S31に移行してスライス加工が実行さ
れる。算出された切粉含有率が規定値を超える場合は、
S24に移行する。
【0066】S24においては、スラリ交換単位の加算
が行われる。このスラリ交換単位の加算は「1」から順
次行われ、スラリ交換単位「1」は、予め定めた定量に
より交換される回数「1」に相当する。
【0067】S25においては、S24において、スラ
リ交換単位の加算された値が設定値以下か否かが判断さ
れる。この設定値は、作業者によって予め設定される。
加算された値が設定値以下の場合は、S26に移行す
る。加算された値が設定値を超える場合は、S30に移
行して、スラリの全量交換が実行される。
【0068】S26においては、基準量(定量に相当す
る)と前記S24におけるスラリ交換単位の加算された
値との積から交換すべきスラリ量が算出される。すなわ
ち、初めてS24におけるスラリ交換単位の加算が実行
された場合では、スラリ交換単位が「1」であるため、
交換すべきスラリ量は基準量となる。
【0069】S27においては、前記S26で算出され
たスラリ量でスラリの交換を実行した場合に、予測され
る切粉含有率を算出する。S28においては、前記S2
7で予測算出した切粉含有率が予め設定した規定値以下
か否かが判断される。切粉含有率が予め設定した規定値
以下の場合は、S29に移行して、前記S24でのスラ
リ交換単位の加算された値と、基準量との積に従った算
出量でスラリ交換が実行される。切粉含有率が予め設定
した規定値を超える場合は、S24に戻って、スラリ交
換単位の加算が行われて「2」となる。そして、S26
において、交換するスラリ量を基準量の2倍にし、再
度、S27において、切粉含有率が予測算出される。す
なわち、S24に戻る度にスラリ交換単位を加算して交
換すべきスラリ量を増加させる。そして、S25におけ
るスラリ交換単位が設定値以下で、且つS28における
切粉含有率が規定値以下になった場合のみS29に移行
する。また、スラリ交換単位が設定値(例えば「5」)
を超える場合は、S30に移行する。
【0070】S30においては、スラリ貯留タンク36
内のスラリをすべて交換する全量交換が行われる。すな
わち、スラリの算出量交換を実行するよりもスラリの全
量交換を実行した方が、ワーク21の切削効率やスラリ
のコスト的にも経済的であるため、全量交換が実行され
る。なお、スラリの全量交換は、前記第1の実施形態の
全量交換と同様に行われる。
【0071】S31においては、ワーク21のスライス
加工が実行される。S32においては、前記S24にお
けるスラリ交換単位の加算された値がクリアされて、次
回のワーク21のスライス加工に備える。そして、この
処理が終了する。
【0072】以上、詳述したように第2の実施形態によ
れば、第1の実施形態の効果に加えて、次のような効果
を得ることができる。 ・スラリ交換するための基準量を設けて、切粉含有率が
規定値以下になるまで、その基準量を加算することで交
換すべきスラリ量を算出している。このため、交換すべ
きスラリ量は、基準量の倍数で算出される。従って、前
記第1の実施形態における定量が基準量と設定値との積
になるように、基準量と設定値を設定すれば、定量に満
たない場合であっても、スラリの交換を実行させること
ができる。故に、前記第1の実施形態よりも、さらに経
済的なスラリ交換を行うことができる。
【0073】[第3の実施形態]次に、本発明を具体化
した第3の実施形態について、図8に示すフローチャー
トを用いて説明する。なお、前記第1の実施形態と同様
な方法で算出される切粉含有率の算出方法についての説
明は省略する。
【0074】S41、S42及びS43においては、前
記第1の実施形態におけるS1〜S3と同様の処理が行
われる。そして、S43において、切粉含有率が規定値
以下の場合には、S48に移行し、切粉含有率が規定値
を超える場合には、S44に移行する。
【0075】S44においては、切粉含有率に応じたス
ラリ交換量が算出される。尚、このS44における算出
方法については後述する。S45においては、前記S4
4で算出されたスラリ交換量が予め設定した設定量以下
か否かが判断される。スラリ交換量が予め設定した設定
量以下の場合には、S46に移行し、スラリ交換量が設
定した設定量を超える場合には、S47に移行する。
【0076】S46においては、前記S44で算出され
たスラリの交換量をスラリ貯留タンク36からスラリ廃
液タンク39に排出させるとともに、スラリ補充タンク
45から排出量と同量の新しいスラリをスラリ貯留タン
ク36に補充させる。
【0077】S47においては、スラリの全量交換が行
われる。つまり、前記S45において、スラリの交換量
が設定した設定量を超えているため、スラリの全量交換
が行われる。なお、スラリの全量交換は、前記第1の実
施形態の全量交換と同様に行われる。
【0078】S48においては、ワーク21にスライス
加工が実行されて、この処理を終了する。次に、前記S
44におけるスラリの交換量を算出方法について説明す
る。
【0079】前記第1の実施形態の式5を変形すると、
スラリの交換量(X)は、 X=(1−TM*V/(M*100))*V ………(式6) で示される。
【0080】ここで、スラリの交換量(X)は、この第
3の実施形態におけるスラリ交換量のことである。以
上、詳述したように第3の実施形態によれば、前記第1
及び第2の実施形態の効果に加えて、次のような効果を
得ることができる。
【0081】・ワーク21の情報に基づいて、そのワー
ク21のスライス加工終了後のスラリ中に含まれる切粉
含有率が予測算出する。予測算出された切粉含有率が予
め設定した規定値を超える場合には、交換すべきスラリ
交換量が式6にて算出される。そして、算出されたスラ
リ交換量がスラリ貯留タンク36からスラリ廃液タンク
39に排出させて、スラリ補充タンク45からスラリ貯
留タンク36に補充することにより、スラリ貯留タンク
36内の切粉含有率を常時規定値以下にしている。ま
た、算出されたスラリ交換量が設定量を超えている場合
には、スラリ貯留タンク36内のスラリがすべてスラリ
廃液タンク39に排出され、スラリ補充タンク45の新
しいスラリがスラリ貯留タンク36に補充されて、スラ
リの全量交換が行われる。つまり、交換すべきスラリ量
がワーク21に関する情報に基づいて予測算出されるた
め、スラリの交換に際してスラリが無駄に交換されたり
することはない。従って、前記第1及び第2の実施形態
よりも、さらに経済的なスラリ交換を行うことができ
る。
【0082】[第4の実施形態]次に、本発明を具体化
した第4の実施形態について、図9に示すフローチャー
トを用いて説明する。なお、前記第1の実施形態と同様
な方法で算出される切粉含有率の算出方法についての説
明は省略する。また、図9のフローチャートにおいて、
前記図5のフローチャートと同一の処理については同一
の符号を付して、その説明を省略する。
【0083】この第4の実施形態は、前記第1の実施形
態において、ワーク21のスライス加工を実行するタイ
ミングが異なる。すなわち、S1においては、先ず、ワ
ーク21のスライス加工に先だってワーク21に関する
情報(例えば、直径、長さ、スライスの厚み(換言すれ
ばワイヤのピッチ幅相当)、定数等)がワーク21の表
面等に貼付されたバーコードをバーコードリーダ52で
読み込むことにより、制御部51に入力される。
【0084】S51においては、ワーク21のスライス
加工が実行される。S2〜S7においては、前記第1の
実施形態と同様に処理が実行される。以上、この第4の
実施形態によれば、前記第1〜第3の実施形態の効果に
加えて、次のような効果を得ることができる。
【0085】・ワーク21に関する情報の入力が終了す
ると、すぐにワーク21のスライス加工が実行される。
そして、ワーク21のスライス加工中に、このワーク2
1のスライス加工後の切粉含有率が予測算出される。そ
の結果、S3において切粉含有率が規定値を超える場合
は、加工後すぐにスラリ交換が実行され、スラリ状態を
適正にしておくことができる。なお、この第4の実施形
態の場合、S3での規定値の設定を前記第1の実施形態
での設定値よりも低めに設定してある。これにより、次
ワーク21のスライス加工をすぐに開始することができ
る。
【0086】[第5の実施形態]この第5の実施形態に
おいては、第4の実施形態と同様に、第2の実施形態に
おいて、ワーク21のスライス加工を実行するタイミン
グが異なる。
【0087】すなわち、図10に示すフローチャートに
おいて、S21の処理が終了した後、S52において、
ワーク21のスライス加工が実行される。S22〜S3
0及びS32においては、前記第2の実施形態と同様に
処理が実行される。
【0088】以上、この第5の実施形態によれば、前記
第2の実施形態の効果に加えて、前記第4の実施形態の
効果と同様な効果を得ることができる。 [第6の実施形態]この第6の実施形態においては、第
4の実施形態と同様に、第3の実施形態において、ワー
ク21のスライス加工を実行するタイミングが異なる。
【0089】すなわち、図11に示すフローチャートに
おいて、S41の処理が終了した後、S53において、
ワーク21のスライス加工が実行される。S42〜S4
7においては、前記第3の実施形態と同様に処理が実行
される。
【0090】以上、この第6の実施形態によれば、前記
第2の実施形態の効果に加えて、前記第4の実施形態の
効果と同様な効果を得ることができる。なお、前記各実
施形態は次のように変更して具体化することも可能であ
る。
【0091】・スラリ寿命を表すために、切粉含有率に
限らず、ワーク21に対する仕事量に比例するものであ
れば、他のいかなる算出手段を用いることもできる。ま
た、ワーク21の情報としては、加工スケジュールにお
けるワーク加工数等を含めることもできる。
【0092】・図3に2点鎖線で示すように、供給ポン
プ38の直近下流側からスラリ廃液タンク39まで分岐
する廃液配管路48を設け、分岐した廃液配管路48中
に第4バルブ49aを備える。このように構成すれば、
スラリ貯留タンク36内のスラリをより素早くスラリ廃
液タンク39に移送することができる。
【0093】・図3に2点鎖線で示すように、スラリ回
収タンク42の底面からスラリ廃液タンク39まで接続
する廃液配管路48を設け、その廃液配管路48中に第
5バルブ49bを備える。このように構成すれば、スラ
リ回収タンク42内のスラリをより素早くスラリ廃液タ
ンク39に移送することができる。
【0094】・ワーク21に関する情報をバーコードに
代えて、ワーク21の情報を示す一覧表であっても良
い。なお、この場合のワーク21に関する情報は、作業
者が制御部51の入力キー51dにて入力すれば良い。
【0095】・供給ポンプ38、回収ポンプ44及び補
充ポンプ47の各ポンプを2台備え、各ポンプを交互運
転させても良い。このように構成すれば、各ポンプの寿
命が延命されるとともに、万一各ポンプ38,44,4
7のうち一方のポンプが故障しても他方のポンプでワイ
ヤソーを稼働させることができる。しかも、故障したポ
ンプはワイヤソーを稼働させながら修理することも可能
である。
【0096】・制御部51に代えて、制御盤に供給ポン
プ38、回収ポンプ44、補充ポンプ47及び第1〜第
3バルブ38a、38b、47aを操作する手動スイッ
チ及びスラリ貯留タンク36、スラリ廃液タンク39、
スラリ回収タンク42、スラリ補充タンク45に備えら
れている各液面レベルセンサ36a、39a、42a、
45aの動作時に警報が鳴る警報スピーカで構成させ
て、作業者が制御盤に設けられた手動スイッチを操作す
ることにより、スラリの算出量交換及び全量交換を行わ
せても良い。
【0097】・スラリの算出量交換及び全量交換におい
て、スラリ貯留タンク36からスラリ廃液タンク39に
排出することと、スラリ補充タンク45からスラリ貯留
タンク36に補充することとを同時に行わせても良い。
【0098】さらに、前記各実施形態から把握される請
求項以外の技術的思想について、その効果とともに以下
に記載する。 ・請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のスラリ循
環装置において、スラリ交換手段は新しいスラリを一時
的に貯留するためのスラリ補充タンクを有するスラリ循
環装置。
【0099】このように構成すれば、新しいスラリと供
給しているスラリとを素早く交換することができる。 ・請求項2、請求項4及び請求項6に記載のスラリ循環
装置において、スラリの全量交換は、スラリ貯留タンク
内に貯留されているスラリ量を検出するためのセンサの
出力から全量交換を制御する情報を得ているスラリ循環
装置。
【0100】このように構成すれば、スラリ貯留タンク
内のスラリを所定量に保つことができる。ところで、本
明細書において、記録媒体とは、読み出しが可能な半導
体記憶装置、磁気記憶装置の記録媒体、光磁気記憶装置
の記録媒体など、コンピュータのプログラムを記録でき
るものならどのようなものでもよい。具体的には、半導
体ROM、フロッピーディスク、ハードディスク、光デ
ィスク、光磁気ディスク、相変化ディスク、磁気テープ
などを含むものとする。
【0101】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明
によれば、スラリ寿命を予測算出することによって、ス
ラリ交換時期が予知でき、タイミング良くスラリ交換を
行うことができる。このため、ワークの切削中におい
て、スラリ中に含まれる遊離砥粒の割合をほぼ一定にす
ることができ、高い切削効率とスライス面の精度とを維
持することができる。
【0102】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、状況に応じて定量交換ま
たは全量交換が行われるため、確実に切粉含有率を規定
値以下に維持することができる。
【0103】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加えて、切粉含有率が規定値を超
える場合は全量交換が実行されるため、切削加工部に供
給したすべてのスラリを新しいスラリに交換することが
できる。
【0104】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、基準量を一単位とした算
出量交換または全量交換を実行することができる。請求
項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明の効
果に加えて、基準量の単位が設定値を超える場合は全量
交換が実行されるため、切粉含有率の予測算出結果に応
じたスラリ交換を行うことができる。
【0105】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、交換すべきスラリ量が算
出されて、算出量交換または全量交換が実行されるた
め、切粉含有率の予測算出結果に応じたスラリ交換を行
うことができる。
【0106】請求項7に記載の発明によれば、請求項6
に記載の発明の効果に加えて、算出量交換が設定量を超
えている場合は全量交換が実行されるため、切削加工部
に供給したすべてのスラリを新しいスラリに交換するこ
とができる。
【0107】請求項8に記載の発明によれば、請求項
2、請求項4及び請求項6のいずれか1項に記載の発明
の効果に加えて、スラリ排出手段とスラリ補充手段とで
スラリの全量交換が実行されるため、切削加工部に供給
したすべてのスラリを排出させ、新しいスラリを補充す
ることができる。
【0108】請求項9に記載の発明によれば、請求項8
に記載の発明の効果に加えて、スラリ排出手段の動作が
実行された後にスラリ補充手段の動作が実行されるた
め、切削加工部に供給したすべてのスラリを排出させた
後、新しいスラリを補充することができる。
【0109】請求項10に記載の発明によれば、請求項
8に記載の発明の効果に加えて、スラリ排出手段の動作
とスラリ補充手段の動作とが同時に実行されるため、ス
ラリの交換を素早く実行させることができる。
【0110】請求項11に記載の発明によれば、請求項
2、請求項4及び請求項6のいずれか1項に記載の発明
の効果に加えて、切粉含有率が切削加工する前に予測算
出されるため、ワークの切削中にスラリ中に含まれる遊
離砥粒の割合が急増して、ワークの切削効率が低下する
ことはなく、常に一定の切れ味でワークをスライス加工
することができる。
【0111】請求項12に記載の発明によれば、請求項
2、請求項4及び請求項6のいずれか1項に記載の発明
の効果に加えて、スラリ寿命の予測算出結果をワークの
切削加工時或いは切削加工後に得ることができる。この
ため、ワークの切削加工が終了した後に、その算出量に
基づくスラリ交換を実行し、スラリ状態を適正にしてお
くことができる。これにより、次ワークの切削加工をす
ぐに開始することができる。
【0112】請求項13に記載の発明によれば、請求項
11または請求項12に記載の発明の効果に加えて、ワ
ークに関する情報をバーコードリーダによって、簡便且
つ確実に得ることができる。
【0113】請求項14に記載の発明によれば、ワーク
の情報に基づいて、容易にワーク寿命を予測算出するこ
とができる。請求項15に記載の発明によれば、スラリ
寿命予測に基づく、スラリ交換を自動的に行わせること
ができ、ワークの切削中において、スラリ中に含まれる
遊離砥粒の割合をほぼ一定にすることが可能なスラリ循
環装置を備えたワイヤソーを提供することができる。
【0114】請求項16に記載の発明によれば、スラリ
寿命予測に基づく、スラリ交換を自動的に行わせること
ができ、ワークの切削中において、スラリ中に含まれる
遊離砥粒の割合をほぼ一定にすることが可能なスラリ循
環装置の動作をコンピュータのプログラムとして記録し
た記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態を示すワイヤソーの正面図。
【図2】同じく、そのワイヤソーの平面図。
【図3】同じく、そのワイヤソーのスラリ供給機構を示
す配管図。
【図4】同じく、そのワイヤソーの電気ブロック構成
図。
【図5】同じく、定量交換及び全量交換を示すフローチ
ャート。
【図6】同じく、定量交換動作を示すフローチャート。
【図7】第2の実施形態を示す算出量交換及び全量交換
を示すフローチャート。
【図8】第3の実施形態を示す算出量交換及び全量交換
を示すフローチャート。
【図9】第4の実施形態を示す定量交換及び全量交換を
示すフローチャート。
【図10】第5の実施形態を示す算出量交換及び全量交
換を示すフローチャート。
【図11】第6の実施形態を示す算出量交換及び全量交
換を示すフローチャート。
【符号の説明】
17…切削加工部、37…スラリ排出手段を構成する供
給配管路、37a…スラリ排出手段を構成する分岐配管
路、38…スラリ排出手段を構成する供給ポンプ、38
a…スラリ排出手段を構成する第1バルブ、38b…ス
ラリ排出手段を構成する第2バルブ、46…スラリ補充
手段を構成する補充配管路、47…スラリ補充手段を構
成するスラリ補充ポンプ、47a…スラリ補充手段を構
成する第3バルブ、51…予測算出手段及びスラリ交換
手段としての制御部、51a…コンピュータを構成する
CPU、51b…コンピュータを構成するROM、51
c…コンピュータを構成するRAM。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散液に遊離砥粒を分散させて調合した
    スラリをスラリ貯留タンクからワークの切削加工部に供
    給した後、そのスラリを前記スラリ貯留タンクに回収し
    て再び切削加工部に供給するスラリ循環装置において、 スラリ寿命を予測算出する予測算出手段と、 予測算出手段の算出結果に基づいて、スラリ貯留タンク
    内のスラリを新しいスラリと交換するスラリ交換手段と
    を備えたスラリ循環装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスラリ循環装置におい
    て、 予測算出手段の算出結果に基づいて、スラリ交換手段
    は、予め定めたスラリ量を交換する定量交換またはスラ
    リ貯留タンク内のすべてのスラリを交換する全量交換を
    実行するスラリ循環装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のスラリ循環装置におい
    て、 スラリの全量交換は、予測算出手段によって予測算出さ
    れた算出結果が規定値を超えている場合に実行するスラ
    リ循環装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のスラリ循環装置におい
    て、 予測算出手段の算出結果に基づいて、スラリ交換手段
    は、予め定められた基準量と基準量の単位との積で算出
    される算出量交換またはすべてのスラリを交換する全量
    交換を実行するスラリ循環装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のスラリ循環装置におい
    て、 全量交換は、基準量の単位が設定値を超える場合に実行
    するスラリ循環装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のスラリ循環装置におい
    て、 予測算出手段の算出結果に基づいて、スラリ交換手段
    は、交換すべきスラリ量を予測算出して実行する算出量
    交換またはすべてのスラリを交換する全量交換を実行す
    るスラリ循環装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のスラリ循環装置におい
    て、 全量交換は、算出された交換量が設定量を超えている場
    合に実行するスラリ循環装置。
  8. 【請求項8】 請求項2、請求項4及び請求項6のいず
    れか1項に記載のスラリ循環装置において、 スラリ交換手段は、スラリ貯留タンクからスラリ廃液タ
    ンクへスラリを排出するスラリ排出手段と、 新しいスラリをスラリ補充タンクからスラリ貯留タンク
    へ補充するスラリ補充手段とを含むスラリ循環装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のスラリ循環装置におい
    て、 スラリ排出手段がスラリ補充手段に先だって動作するス
    ラリ循環装置。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載のスラリ循環装置にお
    いて、 スラリ排出手段とスラリ補充手段とが同時に動作するス
    ラリ循環装置。
  11. 【請求項11】 請求項2、請求項4及び請求項6のい
    ずれか1項に記載のスラリ循環装置において、 予測算出手段は、ワークに関する情報から切削加工前
    に、切削加工後のスラリ寿命を予測算出し、この算出結
    果に基づいてスラリ交換手段が作用するスラリ循環装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項2、請求項4及び請求項6のい
    ずれか1項に記載のスラリ循環装置において、 予測算出手段は、ワークに関する情報から切削加工時或
    いは切削加工後に、切削加工後のスラリ寿命を予測算出
    し、この算出結果に基づいてスラリ交換手段が作用する
    スラリ循環装置。
  13. 【請求項13】 請求項11または請求項12に記載の
    スラリ循環装置において、 予測算出手段は、バーコードリーダを含み、そのバーコ
    ードリーダがワークに貼付されたバーコードを読み込む
    ことによって、ワークに関する情報を得るスラリ循環装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項1〜請求項13のいずれか1項
    に記載のスラリ循環装置において、 スラリ寿命は、スラリ中の切粉含有率を表すスラリ循環
    装置。
  15. 【請求項15】 複数の加工用ローラ間にワイヤを所定
    ピッチで巻回し、そのワイヤを走行させながら、ワイヤ
    上に遊離砥粒を含むスラリを供給するとともに、ワイヤ
    に対しワークを接触させて、切削加工を行うようにした
    ワイヤソーにおいて、 請求項1〜請求項14のいずれか1項に記載のスラリ循
    環装置を備えたワイヤソー。
  16. 【請求項16】 請求項1〜請求項14のいずれか1項
    に記載のスラリ循環装置において、 コンピュータに予測算出手段及びスラリ交換手段の動作
    を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
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KR20210065009A (ko) * 2019-11-26 2021-06-03 주식회사 이건 친환경적 와이어 집진 장치

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