JPH10309268A - 凹凸画像入力装置 - Google Patents

凹凸画像入力装置

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JPH10309268A
JPH10309268A JP9121108A JP12110897A JPH10309268A JP H10309268 A JPH10309268 A JP H10309268A JP 9121108 A JP9121108 A JP 9121108A JP 12110897 A JP12110897 A JP 12110897A JP H10309268 A JPH10309268 A JP H10309268A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歪みの少ない画像を得ることができる凹凸画
像入力装置を提供する。 【解決手段】 指紋画像入力装置10は、画像入力部1
2、接触順序判断部14、制御部16、記憶部18、表
示部20、テンキー22から構成されている。画像入力
部12は、照明装置24、ガイド26、CCD28、F
OP30、指の付け根がFOP30の測定面に接触した
ことを検出する第1の接触センサ32、指先がFOP3
0の測定面に接触したことを検出する第2の接触センサ
34とから構成されている。接触順序判断部14は、指
の第1関節部分がFOP30の測定面に接触したタイミ
ングt1と指紋中心部分がFOP30の測定面に接触し
たタイミングt2との先後関係を判断し、t1がt2に
比較して早い場合にのみ、制御部16は入力画像を記憶
部18に取り込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば指紋検出装
置や、牛の鼻紋検出装置などに用いられる、凹凸画像入
力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光を透過させる測定台の測定面に被測定
対象を接触させ、測定面における被測定対象の凹凸情報
を、画像情報として取り込む凹凸画像入力装置は、例え
ば、指紋検出装置、牛の鼻紋検出装置など様々な分野で
利用されている。これらの凹凸画像入力装置は、例えば
プリズムなどの光を透過させる測定台の測定面上に、凹
凸面を持った被測定対象を押しつけて、ここに光を照射
し、測定面を例えばCCDカメラなどの撮像装置にて撮
像し、被測定対象の凹凸情報を画像情報として取り込む
装置である。
【0003】中でも、最近は、光学センサを利用して、
被測定対象の位置決めを行うことが可能なものなども利
用されている(特開昭62−235691)。また、被
測定対象を押しつける物体として、Fiber Opt
ic Plate(以下FOP)を用いることにより、
コントラストの良い画像を得ることもできる(特開平7
−174947)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術に示した
方法を用いることにより、凹凸画像入力装置によって、
非常にきれいな凹凸画像が得られるようになった。しか
し、凹凸画像の代表的な例である指紋画像について考え
てみると、指と測定面との摩擦により、指紋画像に歪み
が加わってしまうことが多い。この歪みが、指紋照合な
どの画像認識における誤認識の大きな原因となってい
た。
【0005】本発明は、上記問題点を解決し、常に歪み
の少ない安定した凹凸画像を得ることが可能である凹凸
画像入力装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、これらの歪みは、
光を透過させる測定台の測定面に被測定対象を接触させ
る場合の不適切な接触のさせ方に起因しており、接触の
させ方を所定の手順に統一することにより、歪みの無
い、きれいな凹凸画像が得られることを見いだした。
【0007】その結果、本発明の凹凸画像入力装置は、
光を透過させる材質から形成されていると共に、被測定
対象を接触させる測定面を有する測定台と、被測定対象
が測定面に接触することによって測定面に形成される被
測定対象の凹凸情報を、測定台側から撮像する撮像手段
と、測定面内の2つ以上の異なる位置に被測定対象が接
触したことを、それぞれ検出する接触状態検出手段と、
接触状態検出手段からの接触情報に基づき、被測定対象
が、測定面内の各位置に接触した順序を検出する接触順
序検出手段とを有し、接触順序が所定の順序の場合に、
測定面に形成される被測定対象の凹凸情報を画像情報と
して取り込むことを特徴としている。
【0008】被測定対象内各部位の測定面への接触順序
を検出し、接触順序が所定の順序の場合のみに、被測定
対象の凹凸情報を画像情報として取り込むことにより、
被測定対象の測定面への接触のさせ方を統一することが
可能となり、接触のさせ方に起因する、凹凸画像の歪み
を排除することができる。
【0009】また、本発明の凹凸画像入力装置は、上記
接触状態検出手段が、測定面上に設置された2つ以上の
電極対を有し、各電極対間を流れる電流の大きさから、
測定面の各位置に被測定対象が接触したことをそれぞれ
検出することを特徴としても良い。
【0010】また、本発明の凹凸画像入力装置は、接触
状態検出手段が、各位置に対応する、撮像手段の撮像面
内における各部分の検出光量から、測定面の各位置に被
測定対象が接触したことをそれぞれ検出することを特徴
としても良い。
【0011】また、本発明の凹凸画像入力装置は、接触
状態検出手段が、測定台下方から、測定面に対して斜め
上方に光を投射する光源と、光源から投射され、測定面
によって反射された反射光を検出する光検出器との組み
合わせを2組以上有しており、各光検出器における検出
光量から、測定面の各位置に被測定対象が接触したこと
をそれぞれ検出することを特徴としても良い。
【0012】さらに、本発明の凹凸画像入力装置は、光
を透過させる材質から形成されていると共に、被測定対
象を接触させる測定面を有する測定台と、被測定対象が
測定面に接触することによって測定面に形成される被測
定対象の凹凸情報を、測定台側から撮像する撮像手段
と、測定面内の2つ以上の異なる位置に前記被測定対象
が近接したことを、それぞれ検出する近接状態検出手段
と、近接状態検出手段からの近接情報に基づき、被測定
対象が、測定面内の各位置に近接した順序を検出する近
接順序検出手段とを有し、近接順序が所定の順序の場合
に、測定面に形成される被測定対象の凹凸情報を画像情
報として取り込むことを特徴としても良い。
【0013】被測定対象内各部位の測定面への近接順序
を検出し、近接順序が所定の順序の場合のみに、被測定
対象の凹凸情報を画像情報として取り込むことによって
も、被測定対象の測定面への接触のさせ方を統一するこ
とが可能となり、接触のさせ方に起因する、凹凸画像の
歪みを排除することができる。
【0014】また、本発明の凹凸画像入力装置は、近接
状態検出手段が、測定面に近接し、且つこれに平行なビ
ーム光を投射する光源と、光源から投射されたビーム光
を検出する光検出器との組み合わせを2組以上有し、各
光検出器における検出光量から、測定面の各位置に被測
定対象が近接したことを検出することを特徴としても良
い。
【0015】また、本発明の凹凸画像入力装置は、近接
状態検出手段が、測定面上に設置された2つ以上の電極
対を有し、各電極対間の静電容量から、測定面の各位置
に被測定対象が近接したことを検出することを特徴とし
ても良い。
【0016】また、本発明の凹凸画像入力装置は、被測
定対象は指であり、凹凸情報は指紋であることを特徴と
していることが好適である。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係る凹凸画像
入力装置について、図面を参照して説明する。以下、本
発明の第1〜第5の実施形態に係る凹凸画像入力装置
は、指紋の凹凸情報を画像として取り込むことを目的と
した指紋画像入力装置である。
【0018】はじめに、本発明の第1の実施形態に係る
指紋画像入力装置について説明する。まず、本実施形態
に係る指紋画像入力装置の構成について説明する。図1
は本実施形態に係る指紋画像入力装置の構成図である。
指紋画像入力装置10は、被測定対象の凹凸情報を画像
情報として入力する画像入力部12、画像入力部12か
らの接触信号に基づき、被測定対象物内各部位の測定面
への接触順序を判断する接触順序判断部14、接触順序
判断部14の出力に基づき、取り込まれた画像信号の取
り込み、保存及び、保存されている指紋データと取り込
まれた指紋データとの照合などを制御する制御部16、
取り込まれた画像を保存する記憶部18、接触順序の良
否、画像取り込み結果等を表示する表示部20、暗証番
号等の入力を行うテンキー22から構成されている。
【0019】画像入力部12は、被測定対象である指に
光を照射する照明装置24、指を置く方向や位置を固定
するためのガイド26、凹凸画像を撮像する撮像装置で
あるCCDカメラ28、被測定対象である指を置く測定
台となるとともに、被測定対象の凹凸情報をCCDカメ
ラ28に導くFOP30、指の第1関節部分がFOP3
0の測定面に接触したことを検出する第1の接触センサ
32、指の指紋部分がFOP30の測定面に接触したこ
とを検出する第2の接触センサ34とから構成されてい
る。
【0020】図2は本実施形態に係る指紋画像入力装置
の平面図である。指紋画像入力装置10の上面パネルに
は、テンキー22、表示部20及び画像入力部12の一
部を構成するガイド26、照明装置24、第1の接触セ
ンサ32、第2の接触センサ34が配置されている。
【0021】表示部20は、ディスプレイになってお
り、テキストデータあるいは画像データの表示が可能と
なっている。ガイド26は、指を測定面の所定の位置に
接触させることができるように、指の形に切り出されて
いる。また、照明装置24は、ガイド26内の左右2カ
所ずつ合計4カ所に光照射端を有しており、効果的に指
先を照射できるようになっている。
【0022】第1の接触センサ32及び第2の接触セン
サ34としては、2組のITO透明電極対を用いてい
る。ITO透明電極対は、縦5mm×横5mmのITO
透明伝導膜を1mmの間隔をあけて並べて配置したもの
である。第1の接触センサ32は、FOP30上であっ
て、ガイド26に従ってFOP30の測定面に指を接触
させたときに指の第1関節付近の下側になるような位置
に配置されている。また、第2の接触センサ34は、F
OP30上であって、ガイド26に従ってFOP30の
測定面に指を接触させたときに指紋部分の下側になるよ
うな位置に配置されている。
【0023】図3は、ITO透明電極対を用いた接触状
態の検出原理を示した図である。第1の接触センサ3
2、第2の接触センサ34におけるITO透明電極間に
は、DC10Vの電圧が印加されており、それぞれのI
TO透明電極間を流れる電流を計測できるように電流計
36が接続されている。指が接触していないときは、2
枚のITO透明電極の間隔が1mmあることにより、電
流はほとんど流れない。しかし、指がFOP30の測定
面に接触すると、つまり指がITO電極対に接触する
と、指の表面を介して電流が流れ、電流計36によって
接触状態を検出することができる。
【0024】通常、1mm間隔の指の抵抗は数kΩ〜数
MΩであり、ITO透明電極間にDC10Vを印加した
場合、数mA〜数μAの電流が流れる。この電流を、例
えばオペアンプ回路を用いて電流−電圧変換することに
より、接触順序判断部14に電圧として接触情報を取り
込むことができる。
【0025】次に、本実施形態に係る指紋画像入力装置
の作用について説明する。接触順序判断部14には、上
記第1の接触センサ32及び第2の接触センサ34から
接触情報が逐次入力されている。よって、接触順序判断
部14においては、指の第1関節部分がFOP30の測
定面に接触したタイミングt1と指紋中心部分がFOP
30の測定面に接触したタイミングt2との先後関係を
判断することが可能となる。
【0026】t2がt1に比較して早い場合、つまり指
の指紋部分を先にFOP30の測定面に接触させた場合
は、指紋画像が歪むことが多いため、接触順序判断部1
4は、制御部16に対して”画像不良”の信号を送出す
る。”画像不良”の信号を受けた制御部16は、画像入
力部12に入力された入力画像を取り込まず、表示部2
0を介して”画像不良”あるいは”入力エラー”である
旨を表示する。
【0027】一方、t1がt2に比較して早い場合、つ
まり指の第1関節部分を先にFOP30の測定面に接触
させた場合は、歪みのない、きれいな指紋画像が得られ
るため、接触順序判断部14は、制御部16に対して”
画像良好”の信号を送出する。”画像良好”の信号を受
けた制御部16は、画像入力部12に入力された入力画
像を取り込み、取り込み画像を記憶部18に保存すると
ともに、表示部20を介して”画像良好”あるいは”入
力良好”である旨を表示する。
【0028】また、接触順序判断部14の”画像良好”
信号に基づいて、制御部16が入力画像を記憶部18に
取り込んだ後、あらかじめ登録しておいた指紋との照合
などを実施する。
【0029】さらに、本実施形態に係る指紋画像入力装
置の効果について説明する。本実施形態に係る指紋画像
入力装置のように、第1の接触センサ32及び第2の接
触センサ34を利用して、FOP30の測定面に対する
指の第1関節部分と指の指紋部分との接触順序を検出
し、指紋部分から先に測定面に接触した場合の画像を排
除することにより、指紋画像入力時の不適切な指の置き
方に起因する歪み等が排除できる。その結果、安定した
指紋画像が得られることになり、指紋画像を用いた画像
認識装置においても高い認識率を確保することが可能と
なる。
【0030】続いて、本発明の第2の実施形態に係る指
紋画像入力装置について説明する。本実施形態に係る指
紋画像入力装置が第1の実施形態に係る指紋画像入力装
置と構成上異なる点は、第1の実施形態に係る指紋画像
入力装置においては、接触状態を検出するセンサとして
2組のITO透明電極対を用いていたが、本実施形態に
係る指紋画像入力装置においては、CCDカメラ28の
画像情報を利用して指の各部位の接触状態を検出する点
である。
【0031】CCDカメラ28を用いた接触状態の検出
原理は、図4に示すとおりである。画像入力部12に入
力されるCCD撮像画像内の2つの異なる小さな領域に
注目する。第1の領域38は、CCD撮像画像内の指の
第1関節部分の画像が得られる位置に設定されており、
第2の領域40は、CCD撮像画像内の指の指紋部分の
画像が得られる位置に設定されている。CCD撮像画像
は、指が接触することにより、検出光量が変化する。よ
って、第1の領域38内、第2の領域40内それぞれの
検出光量の時間的変化から、指の第1関節部分がFOP
30の測定面に接触したタイミング及び指の指紋部分が
FOP30の測定面に接触したタイミングが検出でき
る。上記検出タイミングに基づき、接触順序判断部14
は、接触順序の判断を行い、接触順序の良否を制御部1
6に通知する。
【0032】本実施形態に係る指紋画像入力装置におい
ては、CCDカメラ28の画像情報から接触状態を検出
することにより、FOP30に新たに接触センサを配置
しなくて良い。その結果、構造が簡単になり、接触セン
サによる光の反射、散乱等による画像への影響は皆無と
なる。
【0033】次に、本発明の第3の実施形態に係る指紋
画像入力装置について説明する。上記第1の実施形態に
係る指紋画像入力装置においては、接触状態を検出する
センサとして、ITO透明電極対を用いていたが、本実
施形態に係る指紋画像入力装置は、接触状態を検出する
センサとして、光を投射する光源であるLEDと光検出
器であるPDとの組み合わせを用いている。また、上記
第1の実施形態に係る指紋画像入力装置においては、被
測定対象を接触させる測定台として、FOP30を用い
ていたが、本実施形態に係る指紋画像入力装置は、被測
定対象を接触させる測定台として、プリズムを用いてい
る。図5は、本実施形態に係る指紋画像入力装置の画像
入力部の構成図である。画像入力部12は、被測定対象
である指に光を照射する照明装置24、指を置く方向や
位置を固定するためのガイド26、凹凸画像を撮像する
CCDカメラ28、被測定対象である指を置く測定台と
なるとともに、被測定対象の凹凸情報をCCDカメラ2
8に導くプリズム42、指の第1関節部分がプリズム4
2の測定面に接触したことを検出する第1の接触セン
サ、指の指紋部分がプリズム42の測定面に接触したこ
とを検出する第2の接触センサとから構成されている。
被測定対象への光の照射は、プリズム42の面のうち、
被測定対象が接触していない一つの斜面に対して行い、
被測定対象が接触していないもう一つの斜面からでてき
た光をCCDカメラ28で検出する。各接触センサは、
プリズムの下方から、プリズムの測定面に向けて光を投
射するLED44と、LED44から投射された投射光
の測定面における反射光を検出するPD(Photo
Diode)46との組から構成されている。接触順序
判断部14は、上記PD46の出力信号に基づいて、指
の各部位の測定面への接触順序を判断する。
【0034】被測定対象の各部位が測定面に接していな
いときは、LED44からの投射光は、測定面で全反射
するが、被測定対象の各部位が測定面に接触すると、測
定面における全反射条件が崩れるために、反射光強度が
小さくなる。よって、PD46によって、上記の反射光
強度を検出することにより、被測定対象が測定面に接触
したかどうかを検出することができる。
【0035】本実施形態のような構成にしても、第1の
実施形態に係る指紋画像入力装置と同様の作用及び効果
が期待できる。
【0036】続いて、本発明の第4の実施形態に係る指
紋画像入力装置について説明する。図6は、本実施形態
に係る指紋画像入力装置の構成図、図7は本実施形態に
係る指紋画像入力装置の平面図である。第1の実施形態
に係る指紋画像入力装置においては、被測定対象内の各
部位が所定の接触順序でFOP30の測定面に接触した
場合のみ入力画像を取り込むことによって、歪みの無い
指紋画像を得ていたが、本実施形態に係る指紋画像入力
装置においては、被測定対象内の各部位が所定の近接順
序でFOP30の測定面に近接した場合のみ入力画像を
取り込むことによって、歪みの無い指紋画像を得ること
を目的としている。そのため、第1の実施形態に係る指
紋画像入力装置においては、接触情報を検出するセンサ
として2組のITO透明電極対を用いていたが、本実施
形態に係る指紋画像入力装置においては近接情報を検出
するセンサである、LED48とPD50との組み合わ
せを2組用いている。つまり、第1の近接センサ52と
して1組のLED48とPD50、第2の近接センサ5
4としてもう1組のLED48とPD50を用いてい
る。
【0037】LEDとPDを用いた近接状態の検出原理
は、図8に示すとおりである。画像入力部12内のガイ
ド26部には、指の第1関節部分がFOP30の測定面
に近接したことを検出する第1近接センサ52、つまり
第1のLED48とPD50との組と、指の指紋部分が
FOP30の測定面に近接したことを検出する第2の近
接センサ54、つまり第2のLED48とPD50との
組が設置されている。指の各部位がLED48とPD5
0との間に挿入されることにより、LED48から発せ
られてPD50に入射する光が遮光され、指の第1関節
部分がFOP30の測定面に近接したタイミング及び指
の指紋部分がFOP30の測定面に近接したタイミング
が検出できる。上記検出タイミングに基づき、近接順序
判断部56は、近接順序の判断を行い、制御部16に通
知する。
【0038】本発明の第1の実施形態に係る指紋画像入
力装置においては、指の第1関節部分と指紋部分のFO
P30の測定面への接触順序を検出していたが、本実施
形態に係る指紋画像入力装置のように、指の第1関節部
分と指紋部分のFOP30の測定面への近接状態を検出
し、近接順序判断部56によって近接順序を判断し、指
紋部分から先に測定面に接触した場合の画像を排除する
ことにより、指紋画像入力時の不適切な指の置き方に起
因する歪み等が排除できる。その結果、第1の実施形態
と同様に常に歪みのない指紋画像を得ることが可能とな
る。
【0039】また、本実施形態に係る指紋画像入力装置
のように、近接センサを用いることによりFOP30測
定面の構造が簡単になる。
【0040】さらに、本発明の第5の実施形態に係る指
紋画像入力装置について説明する。本実施形態に係る指
紋画像入力装置が、本発明の第4の実施形態に係る指紋
画像入力装置と構成上異なる点は、本発明の第4の実施
形態に係る指紋画像入力装置では、近接状態を検出する
センサとして、LEDとPDとの組み合わせを用いてい
たが、本実施形態に係る指紋画像入力装置は、近接状態
を検出するセンサとして、FOP30の測定面上に配置
された2枚の平板電極からなるキャパシタを用いてい
る。
【0041】図9はキャパシタを用いた近接状態の検出
原理を示した図である。近接センサは、第1の実施形態
と同様に、FOP30の測定面上に配置された2組のI
TO透明電極対から構成されている。第1の近接センサ
58は、FOP30の測定面上であって、FOP30の
測定面に指を近接させたときに指の第1関節付近の下側
になるような位置に配置されている。また、第2の近接
センサ60は、FOP30の測定面上であって、FOP
30の測定面に指を近接させたときに指紋部分の下側に
なるような位置に配置されている。
【0042】第1の実施形態においては、これらの電極
対にDC電圧を印加していたが、これらの電極対を近接
センサとして用いる場合は、これらの電極間に高周波電
圧を印加する。この2枚の平板に指が近接すると、上記
2枚の電極板から構成されるキャパシタの静電容量が変
化する。この静電容量の変化を、電極間を流れる電流の
変化として電流計により検出する。近接順序判断部56
は、この電流の時間的変化から指の各部位の、FOP3
0の測定面への近接状態を検出することが可能となる。
【0043】本実施形態の様な構成としても、本発明の
第4の実施形態に係る指紋画像入力装置と同様の作用、
効果が期待できる。
【0044】さらに、上記実施形態においては、表示部
20として、テキストデータ及び画像データを表示する
ことが可能なディスプレイを用いたが、これはテキスト
データのみを表示できる簡易ディスプレイであっても良
い。また、ディスプレイを用いずに、LEDのON−O
FF情報を利用して、画像の良否を示すものであっても
良い。
【0045】また、上記実施形態にに係る凹凸画像入力
装置は、指紋を入力する指紋画像入力装置であったが、
ガイド26の形状を変えることにより、牛や馬の鼻紋を
入力する鼻紋画像入力装置、足裏の画像から健康度を測
定するための足裏画像入力装置あるいは掌紋を入力する
掌紋画像入力装置などにも用いることができる。
【0046】
【発明の効果】本発明に係る凹凸画像入力装置は、接触
センサあるいは近接センサを用いることにより、被測定
対象の各位置が撮像面に接触する順序を検出し、その接
触順序が所定の順序の時にのみ入力画像を凹凸画像とし
て取り込むこととした。その結果、常に歪みの少ない安
定した凹凸画像を得ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る指紋画像入力装
置の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る指紋画像入力装
置の平面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る指紋画像入力装
置における接触状態検出原理を示した図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る指紋画像入力装
置における接触状態検出原理を示した図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る指紋画像入力装
置の画像入力部の構成を示した図である。
【図6】本発明の第4の実施形態に係る指紋画像入力装
置の構成図である。
【図7】本発明の第4の実施形態に係る指紋画像入力装
置の平面図である。
【図8】本発明の第4の実施形態に係る指紋画像入力装
置における近接状態検出原理を示した図である。
【図9】本発明の第5の実施形態に係る指紋画像入力装
置における近接状態検出原理を示した図である。
【符号の説明】
10…指紋画像入力装置、12…画像入力部、14…接
触順序判断部、16…制御部、18…記憶部、20…表
示部、22…テンキー、24…照明装置、26…ガイ
ド、28…CCDカメラ、30…FOP、32…第1の
接触センサ、34…第2の接触センサ、36…電流計、
38…第1の領域、40…第2の領域、42…プリズ
ム、44、48…LED、46、50…PD、52、5
8…第1の近接センサ、54、60…第2の近接セン
サ、56…近接順序判断部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を透過させる材質から形成されている
    と共に、被測定対象を接触させる測定面を有する測定台
    と、 前記被測定対象が前記測定面に接触することによって前
    記測定面に形成される前記被測定対象の凹凸情報を、前
    記測定台側から撮像する撮像手段と、 前記測定面内の2つ以上の異なる位置に前記被測定対象
    が接触したことを、それぞれ検出する接触状態検出手段
    と、 前記接触状態検出手段からの接触情報に基づき、前記被
    測定対象が、前記測定面内の前記各位置に接触した順序
    を検出する接触順序検出手段と、を有し、 前記接触順序が所定の順序の場合に、前記測定面に形成
    される前記被測定対象の凹凸情報を画像情報として取り
    込む、ことを特徴とする凹凸画像入力装置。
  2. 【請求項2】 前記接触状態検出手段は、 前記測定面上に設置された2つ以上の電極対を有し、 前記各電極対間を流れる電流の大きさから、前記測定面
    の前記各位置に前記被測定対象が接触したことをそれぞ
    れ検出する、ことを特徴とする請求項1に記載の凹凸画
    像入力装置。
  3. 【請求項3】 前記接触状態検出手段は、 前記各位置に対応する、前記撮像手段の撮像面内におけ
    る各部分の検出光量から、前記測定面の前記各位置に前
    記被測定対象が接触したことをそれぞれ検出する、こと
    を特徴とする請求項1に記載の凹凸画像入力装置。
  4. 【請求項4】 前記接触状態検出手段は、 前記測定台下方から、前記測定面に対して斜め上方に光
    を投射する光源と、前記光源から投射され、前記測定面
    によって反射された反射光を検出する光検出器との組み
    合わせを2組以上有しており、 前記各光検出器における検出光量から、前記測定面の前
    記各位置に前記被測定対象が接触したことをそれぞれ検
    出する、ことを特徴とする請求項1に記載の凹凸画像入
    力装置。
  5. 【請求項5】 光を透過させる材質から形成されている
    と共に、被測定対象を接触させる測定面を有する測定台
    と、 前記被測定対象が前記測定面に接触することによって前
    記測定面に形成される前記被測定対象の凹凸情報を、前
    記測定台側から撮像する撮像手段と、 前記測定面内の2つ以上の異なる位置に前記被測定対象
    が近接したことを、それぞれ検出する近接状態検出手段
    と、 前記近接状態検出手段からの近接情報に基づき、前記被
    測定対象が、前記測定面内の前記各位置に近接した順序
    を検出する近接順序検出手段と、を有し、 前記近接順序が所定の順序の場合に、前記測定面に形成
    される前記被測定対象の凹凸情報を画像情報として取り
    込む、ことを特徴とする凹凸画像入力装置。
  6. 【請求項6】 前記近接状態検出手段は、 前記測定面に近接し、且つこれに平行なビーム光を投射
    する光源と、 前記光源から投射されたビーム光を検出する光検出器
    と、の組み合わせを2組以上有し、 前記各光検出器における検出光量から、前記測定面の前
    記各位置に前記被測定対象が近接したことを検出する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の凹凸画像入力装置。
  7. 【請求項7】 前記近接状態検出手段は、 前記測定面上に設置された2つ以上の電極対を有し、 前記各電極対間の静電容量から、前記測定面の前記各位
    置に前記被測定対象が近接したことを検出する、ことを
    特徴とする請求項5に記載の凹凸画像入力装置。
  8. 【請求項8】 前記被測定対象は指であり、前記凹凸情
    報は指紋である、ことを特徴とする請求項1〜7のいず
    れか1項に記載の凹凸画像入力装置。
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