JPH10309143A - 植物含有組成物 - Google Patents

植物含有組成物

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JPH10309143A
JPH10309143A JP10082771A JP8277198A JPH10309143A JP H10309143 A JPH10309143 A JP H10309143A JP 10082771 A JP10082771 A JP 10082771A JP 8277198 A JP8277198 A JP 8277198A JP H10309143 A JPH10309143 A JP H10309143A
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JP
Japan
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composition
water
present
plant
polymer
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Application number
JP10082771A
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English (en)
Inventor
Minoru Takeda
実 武田
Hirotaka Takoshi
宏孝 田越
Susumu Tago
進 多胡
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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  • Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)
  • Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 植物プランクトン等を継続的に生育させるこ
とのできる、これらの植物プランクトン等の固定手段の
提供。 【解決手段】 下記成分を含む組成物を提供すること: 藻類,蘚苔類,地衣類等の少なくとも水と光により生
育可能な植物;ノニオン系吸水性ポリマー、特に式C
2 =CHNR1 COR2 (式中、R1 及びR2は,そ
れぞれ同一でも相異なってもよく,水素原子又は低級ア
ルキル基を表すか、あるいはR1 及びR2 は一緒になっ
て−C3 6 −基を表す)で表されるN−ビニルカルボ
ン酸アミドを50重量%以上含有する単量体から誘導さ
れるN−ビニルカルボン酸アミド系ポリマー;および
水。この組成物は、動粘度を自在に変化させつつ、植物
プランクトンをこの組成物内で経時的に生育させること
が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水を含んだ特定の
吸水性ポリマーと植物の、その植物がその中で継続的に
生育可能な組成物に関する発明である。より詳細には、
少なくとも水と光により生育可能な植物を、少なくとも
水を含ませたノニオン系吸収性ポリマー,特にN−ビニ
ルカルボン酸アミド系ポリマー,とりわけN−ビニルア
セトアミド系ポリマーと共存させることにより、その植
物の継続的な生育を可能とした、植物をその中で養生す
ることが可能な組成物に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】近年、人間の活動によって、石油や石炭
に代表される化石燃料の消費量が加速度的に増大し、そ
れに伴って大気中の二酸化炭素濃度も加速度的に増加し
ていることは周知の事実である。元来、大気中の酸素と
二酸化炭素のバランスは、主に地球上の植物資源によっ
て保たれてきたが、上記の状況に森林の伐採もあいまっ
て、近年はそのバランスが二酸化炭素が増大する方向に
急激に偏ってきたのである。この大気中の二酸化炭素濃
度の急激な上昇は、近い将来いわゆる「温室効果」によ
り、地球の平均気温を上昇させる等、地球の気象に大き
な影響を及ぼすであろうことが予測されている。このた
め、自動車の排ガス規制、森林資源の保護などの地球環
境の保全、改善の試みが全世界でなされているが、どの
試みも残念ながら大気中の二酸化炭素濃度の増加を緩め
るには至っていない。
【0003】前記したごとく、大気中の酸素と二酸化炭
素のバランスを保つ上で、最も重要な要素は植物資源の
確保にあるのだが、一方では文化的生活を保つ上におい
て、森林資源を消費することが現時点ではある意味では
不可欠である。そのため、一向に森林資源の乱伐の傾向
はおさまらず、森林が伐採されるスピードに森林が回復
するスピードが全く追いついていかないのが現状であ
る。ここで着目されるのが、植物プランクトンや海藻や
蘚苔類等の比較的下等であるといわれている植物の存在
である。すなわち、これらの植物は、樹木のようなセル
ロース骨格の大きな体がないので、二酸化炭素の吸収効
率が極めて良好であることや、二酸化炭素の発生量の多
い工場やプラント設備のようなところで集約的に扱うこ
とに適しているの考えられる。さらに、陸上植物では考
えられない過酷な環境でも生育できるものが多く存在す
るという点においても優れている。
【0004】そこで、このような特徴を有する上記植物
プランクトン等を、大気中の酸素と二酸化炭素のバラン
スを回復させるための手段にしようと様々な試みがなさ
れている。しかしながら、上記植物プランクトン等を継
続的に生育させて、効率良く光合成を行わせるために、
常に系を攪拌等するための大掛かりな設備が必要とさ
れ、現時点では本格的に実用化されるまでには至ってい
ないのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記植物プランクトン
等を用いて、大気中の酸素と二酸化炭素のバランスの回
復を現実的に行うためには、可能な限り植物プランクト
ン等を集約して、かつ効率良く光合成を行わせるための
手段が提供される必要がある。この手段として、まず上
記植物プランクトンを生きたまま固定化することを挙げ
ることができる。そして、この固定化には、上記植物プ
ランクトンを生きたまま固定化するための担体を見出す
必要がある。この固定化担体として、第一候補に挙げら
れるのが、いわゆる「吸水性ポリマー」である。吸水性
ポリマーは、現在デンプン系,セルロース系及び合成ポ
リマー系の3種に大別され、いずれも優れた吸水能を有
するものである。
【0006】しかしながら、残念なことにいずれの吸水
性ポリマーも、水を含ませて上記植物プランクトン等と
現実に接触させても、これらの植物プランクトン等を継
続的に生育させることはできず、短期間のうちに死滅さ
せてしまうのが現状である。従って、本発明が解決しよ
うとする課題は、上記植物プランクトン等を継続的に生
育させることのできる、これらの植物プランクトン等の
固定手段を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、この課題の
解決に向けて鋭意検討を行い、数ある吸水性ポリマーの
中から合成ポリマーであるノニオン系の吸水性ポリマー
に着目して、その植物固定化担体としての特性を検討し
た。その結果、非常に驚くべきことに吸水を行わせたノ
ニオン系の吸水性ポリマー,特にN−ビニルカルボン酸
アミド系ポリマー,とりわけN−ビニルアセトアミド系
ポリマーと上記植物プランクトン等を接触固定して1年
間以上放置しても、この植物プランクトン等は雑菌等に
よる汚染もおこさずに継続的に生育することを、本発明
者は見出して、本発明を完成した。
【0008】また、さらに驚くべきことに、このポリマ
ーと水とを接触させて、これにより生成するゲル体の動
粘度を常温で500ストークス(Stokes)以下に調整し
て、この低粘度のゲル体を植物プランクトン等と接触混
合して静置したところ、その植物プランクトン等は、そ
の低粘度のゲル体上に浮きもせず,系の底に沈みもせ
ず,また系の壁面に付着もせず、均等に分散した状態を
保って、長期間にわたり継続的に生育することをも見出
した。
【0009】すなわち、本発明者は本願において、以下
の発明を提供するものである。請求項1において、少な
くとも水と光により生育可能な植物,ノニオン系吸水性
ポリマー及び水を含むことを特徴とする組成物を提供す
る。
【0010】請求項2において、ノニオン系吸水性ポリ
マーが、 CH2 =CHNR1 COR2 (I) (式中、R1 及びR2 は,それぞれ同一でも相異なって
もよく,水素原子又は低級アルキル基、例えばメチル
基、エチル基、n−プロピル基またはイソプロピル基を
表すか、あるいはR1 及びR2 は一緒になって−C3
6 −基を表す)で表されるN−ビニルカルボン酸アミド
を50重量%以上含有する単量体から誘導されるN−ビ
ニルカルボン酸アミド系ポリマーである、前記請求項1
記載の組成物を提供する。
【0011】請求項3において、N−ビニルカルボン酸
アミド系ポリマーが架橋ポリマーである、前記請求項2
記載の組成物を提供する。請求項4において、N−ビニ
ルカルボン酸アミド系ポリマーが、式(I)で表される
化合物を70.0重量%以上含有する単量体から誘導さ
れる、前記請求項2または3記載の組成物を提供する。
【0012】請求項5において、N−ビニルカルボン酸
アミドが、式(I)中、R1 が水素原子でありR2 がメ
チル基であるN−ビニルアセトアミドである、前記請求
項2乃至4のいずれかの請求項記載の組成物を提供す
る。請求項6において、少なくとも水と光により生育可
能な植物が、藻類,蘚苔類及び地衣類からなる群の分類
に属する植物のうち少なくとも1種の植物である、前記
請求項1乃至5のいずれかの請求項記載の組成物を提供
する。請求項7において、藻類が淡水産の藻類である、
前記請求項6記載の組成物を提供する。請求項8におい
て、少なくとも水と光により生育可能な植物が海洋産の
藻類であり、水が海水である、前記請求項1乃至5のい
ずれかの請求項記載の組成物を提供する。
【0013】請求項9において、その組成物の動粘度が
常温で500ストークス以上である、前記請求項1乃至
8のいずれかの請求項記載の組成物を提供する。請求項
10において、その組成物の動粘度が常温で500スト
ークス未満である、前記請求項1乃至8のいずれかの請
求項記載の組成物を提供する。
【0014】請求項11において、下記式(I): CH2 =CHNR1 COR2 (I) (式中、R1 及びR2 は,それぞれ同一でも相異なって
もよく,水素原子又は低級アルキル基、例えばメチル
基、エチル基、n−プロピル基またはイソプロピル基を
表すか、あるいはR1 及びR2 は一緒になって−C3
6 −基を表す)で表されるN−ビニルカルボン酸アミド
を50重量%以上含有する単量体から誘導されるN−ビ
ニルカルボン酸アミド系ポリマー及び水を接触させてな
るゲル体の中に、少なくとも水と光により生育可能な植
物を添加して、その植物を継続的に生育させることを特
徴とするN−ビニルカルボン酸アミド系ポリマーの使用
方法を提供する。
【0015】請求項12において、少なくとも水と光に
より生育可能な植物,ノニオン系吸水性ポリマー及び水
を含む組成物の、この少なくとも水と光により生育可能
な植物の培養の手段としての使用方法を提供する。
【0016】なお、本発明において「動粘度」は、ガー
ドナー社製の気泡粘度計を用いて把握し得る粘度であ
る。なお、この粘度計において,この「動粘度」は内径
1.065cmの試験管に,高さ0.8cmの空隙を残して
栓をし,この試験管を上下逆さまにして気泡の上昇速度
を観測して,この気泡上昇速度を,粘度が既知である液
体を充填した標品の気泡上昇速度と比較することにより
把握し得る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。 A.本発明組成物は、ノニオン系吸水性ポリマーをその
必須構成成分とする組成物である。本発明組成物の必須
構成成分となるノニオン系吸水性ポリマーは、特に限定
されず、例えばポリアクリルアミド系ポリマー,ポリビ
ニルアルコール系ポリマー等の合成ポリマーを用いるこ
とができるが、この本発明組成物の必須構成成分として
極めて好ましいノニオン系吸水性ポリマーとして、N−
ビニルカルボン酸アミド系ポリマー,とりわけN−ビニ
ルアセトアミド系ポリマーを挙げることができる。
【0018】N−ビニルカルボン酸アミド系ポリマー
は、上記式(I)で表される化合物を、通常は1種以上
の架橋剤の存在下で、重合させることによって形成され
る吸水性ポリマーである。このN−ビニルカルボン酸ア
ミド系ポリマーは、従来の吸水性ポリマーに比べて、水
のみならず、それ以外の電解質溶液や多価金属イオンが
存在する水性液体をも高い膨潤率を示す吸水性ポリマー
として、特開平3−223304号公報及び特開平4−
323213号公報に開示されている汎用性の非常に高
い吸水性ポリマーである。
【0019】このN−ビニルカルボン酸アミドポリマー
の製造方法は、基本的には以下の工程に従って製造する
ことができる。すなわち、N−ビニルアセトアミドに代
表される、上記式(I)で表されるN−ビニルカルボン
酸アミド〔これらの化合物は,例えば特開昭50−76
015号公報記載のN−(α−アルコキシアルキル)カ
ルボン酸アミドの熱分解反応等の公知の方法により製造
され得る〕を含む単量体を、通常は架橋剤とともに重合
することにより、所望するN−ビニルカルボン酸アミド
系ポリマーを製造することができる。
【0020】この重合反応に際して用いられ得る架橋剤
としては、例えばN,N'-メチレンビスアクリルアミ
ド, エチレングリコールジ(メタ)アクリレート,ジエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート,トリエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート,ポリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート,トリメチロールプロ
パントリ(メタ)アクリレート,ペンタエリスリトール
トリ(メタ)アクリレート,ジビニルベンゼン,ジビニ
ルエーテル、N,N'-ブチレンビス(N−ビニルアセト
アミド)、N,N'-ジアセチル- N,N'-ジビニル-
1,4- ビスアミノメチルシクロヘキサンジエチレング
リコールジアリルエーテル、トリメチロールプロパント
リアリルエーテル,テトラアリルオキシエタン,ペンタ
エリスリトールトリアリルエーテル,アジピン酸ジアリ
ル,テレフタル酸ジアリル,シュウ酸ジビニル,コハク
酸ジビニル,マロン酸ジビニル,アジピン酸ジビニル,
マレイン酸ジビニル,クエン酸トリビニル,ピロメリッ
ト酸テトラビニル等の1分子中にエチレン性不飽和基を
2個以上有する架橋剤を挙げることができる。
【0021】これらの架橋剤の重合反応における使用量
は、架橋剤/単量体の比を重量比で、10/90〜0.
0001/99.9999とする範囲から選択され得る
が、同2/98〜0.0005/99.9995とする
範囲で選択するのが特に好ましい。架橋剤の量が原料化
合物である単量体に対して過剰(上記10/90よりも
架橋剤の比率が大きい)であると、得られるN−ビニル
カルボン酸アミド系ポリマーの架橋密度が高くなり過ぎ
するために膨潤率が過少になり実質的に吸水性ポリマー
としての効果を発揮することが困難になるため好ましく
ない。また、逆に原料化合物である単量体の量が架橋剤
に対して過剰(上記0.0001/99.9999より
も単量体の比率が大きい)であると、架橋に関わらない
水溶性や親水性の高分子の生成率が増大して、この場合
も実質的に吸水性ポリマーとしての効果を発揮すること
が困難になるため好ましくない。
【0022】また、N−ビニルカルボン酸アミド系ポリ
マーは、その吸水性や耐久性等の性質が失われない範囲
で、前記N−ビニルカルボン酸アミドと共重合可能な他
のエチレン性不飽和化合物を共重合させて製造すること
も可能である。
【0023】このエチレン性不飽和化合物としては、例
えば(メタ)アクリル酸,(メタ)アクリル酸金属塩,
(メタ)アクリル酸メチル,(メタ)アクリル酸エチ
ル,(メタ)アクリル酸プロピル,ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート,ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート,(メタ)アクリルアミド,ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート,ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート−メチルクロライド4級塩,N−
ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド,N−
ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド−メチ
ルクロライド4級塩,アクリロニトリル,2−アクリル
アミド−2−メチルプロパンスルホン酸金属塩,酢酸ビ
ニル,ビニルエーテル類,ビニルケトン類等のビニル化
合物,スルホン酸ビニル金属塩,マレイン酸,マレイン
酸金属塩,フマル酸,フマル酸金属塩,イタコン酸,イ
タコン酸金属塩等を挙げることができるが、これらに限
定されるものではない。
【0024】なお、これらのエチレン性不飽和化合物
は、前記のN−ビニルカルボン酸アミド系ポリマーの優
れた特性を付与するうえにおいては、好ましくは原料化
合物全体の50重量%未満(前記N−ビニルカルボン酸
アミドが同50重量%以上)、さらに好ましくは同30
重量%未満に、その量を止めるべきである。エチレン性
不飽和化合物が50重量%以上では、得られるN−ビニ
ルカルボン酸アミドポリマーが植物の生育を著しく阻害
したり、このポリマー自体の耐久性が著しく低下するた
めに好ましくない。
【0025】重合反応を行うに際しては、水溶液重合,
逆相懸濁重合,逆相乳化重合,沈澱析出重合等の通常公
知の反応形式を選択することができる。なお、架橋され
たN−ビニルカルボン酸アミドポリマーの具体的形態
は、ポリマー粉体の架橋密度が大きく粒径が小さい形態
のN−ビニルカルボン酸アミド系ポリマー(以下,ミク
ロゲル型N−ビニルカルボン酸アミド系ポリマーとい
う)と、比較的その架橋密度が大きく粒径も大きい形態
のN−ビニルカルボン酸アミド系ポリマー(以下,吸液
型N−ビニルカルボン酸アミド系ポリマーという)とに
大別される。
【0026】この2つの形態のN−ビニルカルボン酸ア
ミド系ポリマーは、所望する形態に応じた上記重合反応
の形式を選択することにより、それぞれ製造することが
できる。すなわち、前者のミクロゲル型N−ビニルカル
ボン酸アミド系ポリマーが、重合反応として上記沈澱析
出重合(ポリマーを重合する媒体は基本的にはポリマー
を溶解しない有機溶媒:重合初期モノマーは溶媒に溶解
しているが,重合が進むにつれてポリマーの溶解度が低
くなるため,微細な粒子として析出する)を選択するこ
とにより製造される。これに対して後者の吸液型N−ビ
ニルカルボン酸アミド系ポリマーが重合反応として水溶
液重合又は逆相懸濁重合(ポリマーを重合する媒体は,
通常は水であり,重合後は水を含む含水ゲルが得られ
る)を選択することにより製造される。
【0027】重合触媒は、通常のラジカル重合触媒を用
いるのが一般的で、ラジカル開始剤としては、アゾビス
イソブチロニトリル、2,2'-アゾビス(2- アミジノ
プロパン)二塩酸塩等のアゾ系開始剤、ベンゾイルパー
オキサイド等の過酸化物、レドックス系触媒(過酸化物
若しくは過硫酸塩類,及びトリエタノールアミン若しく
はチオ硫酸ナトリウム等の還元剤を同一系内に存在させ
る触媒)等を用いることができる。
【0028】このようにして得られるN−ビニルカルボ
ン酸アミド系ポリマーにおいては、例えば吸水速度改良
のための界面活性剤処理やゲル強度向上を目的とする熱
処理等の表面処理を行うこともできる。このようにし
て、所望するN−ビニルカルボン酸アミド系ポリマーを
製造することができる。
【0029】なお、このN−ビニルカルボン酸アミド系
ポリマーを必須構成成分として本発明組成物中に配合す
ることができるが、このN−ビニルカルボン酸アミド系
ポリマーの市販品も用いることができることは勿論であ
る。この市販品として、昭和電工株式会社から、架橋さ
れた不溶性N−ビニルアセトアミド系ポリマーとして、
GX−205(ミクロゲル型N−ビニルアセトアミド系
ポリマー)並びにNA−010及びNA−300(吸液
型N−ビニルアセトアミド系ポリマー)が供給されてい
る。また、架橋されていない可溶性N−ビニルアセトア
ミド系ポリマーとして、GE−191も昭和電工株式会
社から供給されている。また、他のノニオン系吸水性ポ
リマーについても、通常公知の方法で製造して用いる
他、市販品を本発明組成物において用いることができ
る。
【0030】B.本発明組成物は、上記N−ビニルカル
ボン酸アミド系ポリマー等のノニオン系吸水性ポリマー
と共に「少なくとも水と光により生育可能な植物」をそ
の必須構成成分とする組成物である。この「少なくとも
水と光により生育可能な植物」は、その植物に照射され
る光(自然界においては太陽光)で光合成を行うことが
可能であり、その生育に他者からの有機物の供給を必要
としない「独立栄養植物」を意味する。この意味におい
て、たとえ光合成を行うことが可能であっても、他者に
由来する有機物をその生育のために必要とするいわゆる
高等植物は、この「少なくとも水と光により生育可能な
植物」から除外される。
【0031】この「少なくとも水と光により生育可能な
植物」としては、好ましくは藻類,蘚苔類又は地衣類に
属する植物を挙げることができるが、これらに限定され
るものではない。本発明組成物中に配合することが可能
な藻類は、上記の独立栄養的な性格を有する限り特に限
定されず、淡水産または海洋産のいずれでもよく、例え
ばシャジクモ類(シャジクモ属,シラタマモ属,ホシツ
リモ属,フラスコモ属等)、ホシミドロ類(ホシミドロ
属,ミカズキモ属,ネトリウム属等)、ミル類(ミル,
サボテングサ,イワヅタ類等)、ハネモ類(ハネモ属,
ニセハネモ属,ブリオプシデラ属,ツユノイト属,アシ
ツキイトゲ属)、カサノリ類(カサノリ,イソスギナ,
フデノホ,ウスガサネ,ミズタマ,ホソエガサ等)、ミ
ドリゲ類(バロニア類,アオモグサ類等)、シオグサ類
(ウキオリソウ,シオグサ類,マリモ,ジュズモ類
等)、アオサ類(アオサ属,アオノリ属等)、ヒビミド
ロ類(モツレグサ科,ランソウモドキ科,ヒトエグサ
科,クロロキスティス科等)、カワノリ類、クロレラ
類、クンショウモ類(クンショウモ属,アオミドロ属
等)、ボルボクス類(クラミドモナス属,パンドリナ
属,プレオドリナ属,ボルボクス属等)等の緑藻類;イ
ギス類(イギス科,コノハノリ科,ダジア科,フジマツ
モ科等)、マサゴシバリ類(ワツナギソウ科,マサゴシ
バリ科等)、スギノリ類(ススカケベニ科,ヒカゲノイ
ト科,オキツノリ科,オゴノリ科等)、カクレイト類
(カクレイト属等)、ダルス類、テングサ類(シマテン
グサ科等)、カギノリ類(ナッカリア科等)、ウミゾウ
メン類(ウミゾウメン科,コナハダ科,カサマツ科,ガ
ラガラ科等)、オオイシソウ類、ウシケノリ類(ウシケ
ノリ属,アマノリ属等)、チノリモ類(チノリモ属,イ
デユコゴメ属等)等の紅藻類;ホンダワラ類(ホンダワ
ラ科,ウガノモク科,アミジグサ科等),コンブ類(ニ
セツルモ科,ツルモ科,コンブ科,チガイソ科,レッソ
ニア科等)等の褐藻類;藍藻類(ミクロキスティス属,
アナベナ属,ユレモ属,スピルリナ属,スイゼンジノリ
等);灰色藻類(キアノフォラ属,グラウコキスティス
属等);クリプト藻類(クリプトモナス属,ロドモナス
属等);渦鞭藻類(プロロケントルム属,オルニトケル
クス属,ペリディニウム属,ゴニアウラクス属,ツノモ
属,ギムノディニウム属,ヤコウチュウ,ピロキスティ
ス属等);黄金色藻類(オクロモナス属,シヌラ属,マ
ロモナス属,サヤツナギ属等);珪藻類;真正眼点藻類
(ナンノクロロプシス属等);黄緑色藻類(フウセンモ
属,フシナシミドロ属等);ハプト藻類(エミリアニア
属,プレウロクリシス属等);ラフィド藻類(シャット
ネラ属,アカシオモ属等);ボーケリア藻類;ミドリム
シ藻類;クロララクニオン藻類;原核緑藻類;プラシノ
藻類;車軸藻類等を挙げることができる。
【0032】また、本発明組成物中に配合可能な蘚苔類
としては、セン類,タイ類及びツノゴケ類をいずれも挙
げることができる。セン類としては、例えばスナゴケ、
ハイスナゴケ、シモフリゴケ、クロカワキゴケ、キスナ
ゴケ、ヒメスナゴケ、ミヤマスナゴケ、ナガエノスナゴ
ケ、チョウセンスナゴケ、マルバナスナゴケ等のシモフ
リゴケ属(Racomitrium Bird.);カモジゴケ、シッポゴ
ケ、オオシッポゴケ、チャシッポゴケ、チシマシッポゴ
ケ、アオシッポゴケ、ナミシッポゴケ、ナガシッポゴ
ケ、ヒメカモジゴケ、コカモジゴケ、タカネカモジゴ
ケ、フジシッポゴケ、カギカモジゴケ、ナスシッポゴケ
等のシッポゴケ属(Dicranum Hedw.);ハイゴケ、オオ
ベニハイゴケ、ヒメハイゴケ、チチブハイゴケ、フジハ
イゴケ、ハイヒバゴケ、イトハイゴケ、キノウエノコハ
イゴケ、キノウエノハイゴケ、ミヤマチリメンゴケ、ハ
イサワラゴケモドキ、タチヒラゴケモドキ、エゾハイゴ
ケ等のハイゴケ属(Hypnum Hedw.);トヤマシノブゴ
ケ、ヒメシノブゴケ、オオシノブゴケ、コバノエゾシノ
ブゴケ、エゾシノブゴケ、アオシノブゴケ、チャボシノ
ブゴケ等のシノブゴケ属(Thuidium B.S.G);コウヤノ
マンネングサ、フロウソウ等のコウヤノマンネングサ属
Climacium Web.et Mohr);ヒノキゴケ、ヒロハヒノ
キゴケ、ハリヒノキゴケ等のヒノキゴケ属(Rhizogoniu
m Brid.)等を;
【0033】タイ類においては、ツクシウロコゴケ、ウ
ロコゴケ、オオウロコゴケ、トサカゴケモドキ、マルバ
ソコマメゴケ、アマノウロコゴケ等のウロコゴケ属(He
teroscyphus Schiffn. );ヤマトムチゴケ、ヨシナガ
ムチゴケ、フォウリィムチゴケ、エゾムチゴケ、タマゴ
バムチゴケ、フタバムチゴケ、サケバムチゴケ、ヤマム
チゴケ、ムチゴケ、コムチゴケ、マエバラムチゴケ等の
ムチゴケ属(BazzaniaS.Gray );クラマゴケモドキ、
カハルクラマゴケモドキ、トサクラマゴケモドキ、ヒメ
クラマゴケモドキ、ヤマトクラマゴケモドキ、ナガバク
ラマゴケモドキ、オオクラマゴケモドキ、ニスビキカヤ
ゴケ、ケクラマゴケモドキ、ホソクラマゴケモドキ等の
クラマゴケモドキ属(Porella.L )等を挙げることがで
きる。
【0034】さらに、ツノゴケ類〔ニワツノゴケ属(Pha
eoceros Prosk.) 、ツノゴケ属(Anthoceros L.) 、アナ
ナシツノゴケ属(Megaceros Campb.)、キノボリツノゴケ
(Dendroceros Nees)及びツノゴケモドキ属(Notothyla
s Sull.)〕も本発明組成物の構成成分とすることができ
る。また、本発明組成物中に配合可能な地衣類は、上記
の独立栄養的な性格を有する限り特に限定されず、子嚢
地衣類,担子地衣類,不完全地衣類のいずれの地衣類か
らも選択することができる。
【0035】なお、上記の「少なくとも水と光により生
育可能な植物」は、まず独立栄養的な性格を有する段階
のもの、言い換えれば光合成能力を有する段階の形態の
ものを本発明組成物の構成成分とすることができる。ま
た、その生育過程において光合成能力を獲得する段階の
ものをも本発明組成物の構成成分とすることができる。
例えば、上記の藻類においては,主に胞子体又は配偶
体,さらには胞子を;蘚苔類においては,主に植物体,
さらには胞子を;地衣類においては,主に地衣体を、本
発明組成物の構成成分として配合することができる。
【0036】本発明組成物中には、上記植物を1種類の
み配合するのみならず、2種以上の上記植物を組み合わ
せて配合することが可能である。また、本発明組成物の
必須構成成分の1つである水としては、海水を用いるこ
ともできる。
【0037】C.本発明組成物は、少なくとも水を含有
する上記N−ビニルカルボン酸アミド系ポリマー等のノ
ニオン系吸水性ポリマーに、上記の植物をその必須構成
成分として配合する組成物である。上記N−ビニルカル
ボン酸アミド系ポリマー等のノニオン系吸水性ポリマー
は、水と接触させることによって、その水を吸収して膨
潤し、水を含有するいわゆるハイドロゲルとなる。そし
て、本発明組成物はこのハイドロゲルが多数集まった,
いわばハイドロゲル集合体(本発明においては、特に断
らない限り、このハイドロゲル集合体のことを「ゲル
体」と表現する)として本発明の所期の効果を発揮す
る。
【0038】このゲル体は、見かけ上流動性を示す状態
から、見かけ上ほとんど流動性を示さない状態まで、上
記のN−ビニルカルボン酸アミド系ポリマーの粒子径,
架橋度,ポリマーに接触させる水の量又は使用するハイ
ドロゲルの総量等を適宜選択することによって自在に調
整することができる。そして、一般的にゲル体が流動性
のある状態とみなせるのは、ガードナーの気泡粘度計に
より把握される動粘度が常温で500ストークス未満の
場合であり、ゲル体の動粘度が同500ストークス以上
の場合は、一般的に流動性がないとみなすことができ
る。
【0039】ゲル体の流動性を決定付ける要素が上記の
ように多数存在するため、ゲル体の流動性をこれらの要
素で一義的に特定することは困難であるが、これらの要
素をほぼ一様に選択することが可能な上述したN−ビニ
ルカルボン酸アミド系ポリマー等のノニオン系吸水性ポ
リマーの市販品を基準として上記流動性を概ね把握する
ことは可能である。
【0040】N−ビニルカルボン酸アミド系ポリマーを
例にとって説明すると、動粘度が常温で500ストーク
ス未満であり,見かけ上流動性を示すゲル体は、例えば
平均粒径が50μm 以下のNA−010を1g に対し
て,水を40g 以上接触させることにより製造すること
が可能であり、平均粒径が1μm 以下のGX−205
を1g に対して水を30g 以上接触させることによって
も製造することが可能であり、さらにGE−191を1
g に対して水を50g 以上接触させることによっても製
造することが可能である。
【0041】また、動粘度が常温で500ストークス以
上であり,見かけ上ほとんど流動性を示さないゲル体
は、例えば平均粒径が100〜1000μm のNA−
010を1.0g に対して,水を10〜30g 接触させ
ることにより製造することが可能であり、平均粒径が
1μm 以下のGX−205を1g に対して水を5〜9g
接触させることにより製造することが可能である。なお
後述する実施例において、低粘度の本発明組成物と表現
する場合は,この本発明組成物の動粘度は常温で500
ストークス未満であり、逆に高粘度の本発明組成物と表
現する場合は,この本発明組成物の動粘度は常温で50
0ストークス以上である。
【0042】上述のように、ノニオン系吸水性高分子の
中でもN−ビニルカルボン酸アミド系ポリマーは、水の
みならず、アルコールや食塩水等も効率良く吸収する性
質を有するため、上記の植物の生育環境に合わせて水以
外の成分を配合させることができる。ただし、有機物を
配合することは、それにより本発明組成物が雑菌等によ
る汚染を受けることになり、本発明組成物の大きな特徴
である「雑菌に汚染されない」という点が損なわれる面
があるあことを否めない。よって、本発明組成物に配合
することができる水以外の成分は、事実上無機物であ
り、例えば塩化ナトリウムや塩化カルシウム等を追加し
て配合することができる。
【0043】D.本発明組成物は、配合する上記植物の
種類やその具体的用途に応じて、その配合の組み合わせ
を選択することができる。以下、その組み合わせの例を
列挙する。 本発明組成物に配合する上記植物が淡水を基に生育す
る植物、例えば蘚苔類,地衣類,淡水産の藻類の場合:
この場合には、本発明組成物に配合する植物は原則とし
て、光が供給される環境であれば、本発明組成物におい
て水以外の成分をその生育において必要としない。よっ
て、この場合には本発明組成物を「少なくとも水と光に
より生育可能な植物,N−ビニルカルボン酸アミド系ポ
リマー等のノニオン系吸水性ポリマー及び水からなる組
成物」とすることが妥当である。
【0044】本発明組成物に配合する上記植物が海洋
産、例えば上記藻類のうち海で採取される藻類を本発明
組成物に配合する場合:この場合には、本発明組成物に
配合する植物は原則として、本発明組成物において、少
なくとも海水に類似する環境を形成することが好まし
い。また、この場合には、ノニオン系吸水性ポリマーと
してN−ビニルカルボン酸アミド系ポリマーを選択する
ことが必要である。よって、この場合には本発明組成物
を「少なくとも水と光により生育可能な植物,N−ビニ
ルカルボン酸アミド系ポリマー及び水を含む組成物」、
すなわち「水以外に、塩化ナトリウム等の海水中に含ま
れる無機物」を配合した組成物とすることが妥当であ
る。なお、海水そのものをN−ビニルカルボン酸アミド
系ポリマーと接触させて本発明組成物とすることも可能
である。
【0045】上述の通り、所望する本発明組成物の性
状(その動粘度が常温で500ストークス以上又は同5
00ストークス未満)に応じて、N−ビニルカルボン酸
アミド系ポリマー等のノニオン系吸水性ポリマーの種類
や水の接触量等を選択することができる。驚くべきこと
に、このようにして調製した本発明組成物においては、
配合された上記植物に適した(生育可能な)日照条件及
び/又は温度条件下で放置することのみによって、その
植物の生育活動が継続する。すなわち、本発明組成物に
おいては、N−ビニルカルボン酸アミド系ポリマー等の
ノニオン系吸水性ポリマー及び水を含んでなる組成物は
「少なくとも水と光により生育可能な植物」の生育担体
として働き得る。本発明者は、本発明組成物のみなら
ず、このような植物の生育担体としての、ノニオン系吸
水性ポリマー,特にN−ビニルカルボン酸アミド系ポリ
マー,とりわけN−ビニルアセトアミド系ポリマーの使
用方法をも提供する。
【0046】E.本発明組成物は、多方面に応用するこ
とが可能である。例えば、本発明組成物を大気中の二
酸化炭素を酸素に変換し、さらに植物が放出する微量物
質をも放出する「環境浄化型リアクター」の基本部分と
することが可能である。この場合は、上記植物のうち、
例えば可能な限り光合成効率が良好なもの、例えばクロ
レラ等を選択することが好ましい。この「環境浄化型リ
アクター」においては、従来のような系を循環等させる
ための大掛かりな装置を必ずしも必要としないという点
で非常に優れている。
【0047】本発明組成物は、美的感覚に訴え得る可
能性を有する。すなわち、基本的にN−ビニルアセトア
ミド系ポリマー等のノニオン系吸水性高分子及び水を含
んでなる組成物は透明であり、配合した植物の色彩を直
接楽しむことができる。例えば、本発明組成物を建材の
構成要素とすることによって、配合した上記植物を鑑賞
し得ると同時に、環境浄化作用をも発揮させることがで
きる。
【0048】上記植物の人工培養の手段として用いる
ことができる。すなわち、従来上記の植物を人工培養す
る場合には、酸素を補給したり,装置へのその植物の付
着を防ぐために、攪拌装置が搭載された大掛かりなジャ
ーファーメンター等を用いる必要があったが、本発明組
成物を用いることによって、このような大掛かりな培養
装置を用いることなく、上記植物を培養することが可能
である。
【0049】上記植物の生態を知る手段とすることが
できる。上記植物には、その生活環が満足に知られてい
ないものが数多くあるが、本発明組成物中で生育させる
ことにより、これらの植物の生活環を知る上で非常に優
れた手段とすることができる可能性がある。
【0050】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。ただし、これにより、本発明の技術的範囲が
限定的に解釈されるべきものではない。
【0051】〔実施例1〕 微細藻類を含む高粘度の本
発明組成物の調製 微細藻類(多種の微細な藻類の混合物)を、本実施例に
おいて調製する高粘度の本発明組成物に配合する植物要
素とした。他方、昭和電工株式会社製の吸液型N−ビニ
ルアセトアミド系ポリマーであるNA−010(1.7
g )に対して、水(水道水:以下の実施例・試験例にお
いて同様である)40mlを接触させて高粘度のゲル体を
調製し、このゲル体に上記の微細藻類の懸濁水溶液を1
0mlを混入して、所望する高粘度の本発明組成物を調製
した。この微細藻類を含む高粘度の本発明組成物を、気
密性のあるパッキン付きの袋(製品名:ユニパック,株
式会社セイニチ製)の袋に充填して本発明組成物Aとし
て、後述の試験例1における生育試験に供した。
【0052】〔実施例2〕 コケの胞子を含む高粘度の
本発明組成物の調製 オオカサゴケの胞子体5本に由来する胞子を、本実施例
において調製する高粘度の本発明組成物に配合する植物
要素とした。他方、昭和電工株式会社製のNA−010
(1.7g )に対して、水40mlを接触させて高粘度の
ゲル体を調製し、このゲル体に上記のオオカサゴケの胞
子体5本分のオオカサゴケの胞子を懸濁させたオオカサ
ゴケの懸濁水溶液を10mlを混入して、所望する高粘度
の本発明組成物を調製した。このオオカサゴケの胞子を
含む高粘度の本発明組成物を、気密性のあるパッキン付
きの袋(製品名:ユニパック,株式会社セイニチ製)の
袋に充填して本発明組成物Bとして、後述の試験例1に
おける生育試験に供した。
【0053】〔実施例3〕 コケの植物体を含む高粘度
の本発明組成物の調製 栽培したスナゴケを、その頂茎から3〜8mmの部位で切
断してスナゴケ植物体の断片を調製した。このスナゴケ
植物体の断片をよく水で洗い、これを本実施例において
調製する高粘度の本発明組成物に配合する植物要素とし
た。他方、昭和電工株式会社製のNA−010(1.7
g )に対して、水40mlを接触させて高粘度のゲル体を
調製し、このゲル体に上記のスナゴケの植物体の断片を
32g 混入して、所望する高粘度の本発明組成物を調製
した。このスナゴケの植物体の断片を含む高粘度の本発
明組成物を、気密性のあるパッキン付きの袋(製品名:
ユニパック,株式会社セイニチ製)の袋に充填して本発
明組成物Cとして、後述の試験例1における生育試験に
供した。
【0054】〔実施例4〕 海洋産の藻類(海藻)を含
む高粘度の本発明組成物の調製 その中にアオノリが生息していることが認められる、冬
期の秋田県沿岸の海水を採取して、このアオノリを本実
施例において調製する高粘度の本発明組成物に配合する
植物要素とした。すなわち、上記海水30mlと昭和電工
株式会社製のNA−010(0.5g)とを接触させ
て、混合し、所望する高粘度の本発明組成物を調製し
た。このアオノリを含む高粘度の本発明組成物を、気密
性のあるパッキン付きの袋(製品名:ユニパック,株式
会社セイニチ製)の袋に充填して本発明組成物Dとし
て、後述の試験例1における生育試験に供した。
【0055】〔実施例5〕 微細藻類を含む低粘度の本
発明組成物の調製 実施例1において用いた微細藻類を、本実施例において
調製する高粘度の本発明組成物に配合する植物要素とし
た。他方、昭和電工株式会社製のミクロゲル型N−ビニ
ルアセトアミド系ポリマーであるGX−205(0.2
g )に対して、水16mlを接触させて低粘度のゲル体を
調製し、このゲル体中に実施例1において用いたと同様
の微細藻類の懸濁水溶液を4mlを混入して、所望する低
粘度の本発明組成物を調製した。 この微細藻類を含む
低粘度の本発明組成物を試験管内に入れて本発明組成物
Eとして、後述の試験例2における生育試験に供した。
【0056】〔実施例6〕 コケの胞子を含む低粘度の
本発明組成物の調製 オオカサゴケの原糸体を、本実施例において調製する高
粘度の本発明組成物に配合する植物要素とした。他方、
昭和電工株式会社製のミクロゲル型N−ビニルアセトア
ミド系ポリマーであるGX−205(0.2g )に対し
て、水25mlを接触させて低粘度のゲル体を調製し、こ
のゲル体中にオオカサゴケの胞子体5本分に相当するオ
オカサゴケの原糸体を10mlの水に懸濁した懸濁液4ml
を混入して、所望する低粘度の本発明組成物を調製し
た。このオオカサゴケの胞子を含む低粘度の本発明組成
物を試験管内に入れて、本発明組成物Fとして後述の試
験例2における生育試験に供した。
【0057】〔実施例7〕 コケの植物体を含む低粘度
の本発明組成物の調製 実施例3と同じくスナゴケ植物体の断片を、本実施例に
おいて調製する高粘度の本発明組成物に配合する植物要
素とした。他方、昭和電工株式会社製のミクロゲル型N
−ビニルアセトアミド系ポリマーであるGX−205
(0.2g )に対して、水16mlを接触させて低粘度の
ゲル体を調製し、このゲル体中に実施例3と同様に、上
記スナゴケ植物体の断片を6g 混入して、所望する低粘
度の本発明組成物を調製した。このスナゴケ植物体の断
片を含む低粘度の本発明組成物を試験管内に入れて本発
明組成物Gとして、後述の試験例2における生育試験に
供した。
【0058】〔試験例1〕 高粘度の本発明組成物の植
物生育試験: 袋に充填した実施例1〜4で調製した高粘度の本発明組
成物A〜Dを、通常の室内の壁面に吊り下げて何もせず
に1年間放置した。 本発明組成物Aについて 本発明組成物Aは、調製当初はほとんど目立たないごく
薄い緑色であったが、1年後には、本発明組成物Aは,
多少この袋内のゲル体の水分が減少していることが認め
られたものの、ゲル体内の微細藻類は,衰えるどころ
か,さらに増殖して試験開始当初よりも緑色が濃くなっ
ていた(第1図)。また、本発明組成物A中の微細藻類
を、試験開始前のものと,試験開始1年後のものについ
てそれぞれ顕微鏡観察を行ったところ、試験開始1年後
においても葉緑体も十分に認められ,全く異常は認めら
れなかった(第2図及び第3図)。
【0059】なお、第1図は、試験直後の本発明組成物
Aと試験開始1年後の本発明組成物Aを比較した生物の
形態を示す写真である。この写真において、左側が,試
験開始直後の本発明組成物Aであり、右側が試験開始1
年後の本発明組成物Aである。左側の本発明組成物A
は,試験終了時に試験開始時と全く同じ条件で調製した
本発明組成物Aである。また、第2図は、試験開始時の
微細藻類の生物の形態を示す顕微鏡写真(×400)で
あり、第3図は、試験終了時の微細藻類の生物の形態を
示す顕微鏡写真(×400)である。第3図から、試験
終了時の微細藻類は、第2図中の試験開始時の微細藻類
と同様であることがわかる。
【0060】本発明組成物Bについて 本発明組成物Bは、調製当初はほとんど目立たないごく
薄い色であったが、1年後には、本発明組成物Bは,多
少この袋内のゲル体の水分が減少していることが認めら
れたものの、ゲル体内のオオカサゴケの胞子は,衰える
どころか,試験開始当初よりも緑色が濃くなっていた
(第4図)。また、本発明組成物B中のオオカサゴケの
胞子を経時的に顕微鏡で観察したところ、驚くべきこと
に胞子が発芽していることが認められた(第5図〜第1
0図)。オオカサゴケを、試験開始前のものと,試験開
始1年後のものについてそれぞれ顕微鏡観察を行ったと
ころ、試験開始1年後においても葉緑体も十分に認めら
れ,全く異常は認められなかった。
【0061】なお、第4図は、試験直後の本発明組成物
Bと試験開始1年後の本発明組成物Bを比較した生物の
形態を示す写真である。この写真において、左側が,試
験開始直後の本発明組成物Bであり、右側が試験開始1
年後の本発明組成物Bである。左側の本発明組成物B
は,試験終了時に試験開始時と全く同じ条件で調製した
本発明組成物Bである。また、第5図〜第10図は、試
験開始時(第5図)から,試験終了時(第10図)まで
のオオカサゴケの胞子の成長の様子を経時的に写した生
物の形態を示す写真であり、オオカサゴケの胞子が本発
明組成物B中で順調に発芽していることがわかる。
【0062】本発明組成物Cについて 本発明組成物Cは、調製当初に比べると1年後は、多少
袋内のゲル体中の水分が減少していることが認められた
ものの、この組成物中のスナゴケの植物体の断片は,衰
えるどころか,この組成物を調製した当時よりも断片一
つ一つが成長していることが認められた(第11図及び
第12図)。
【0063】なお、第11図及び第12図は、試験開始
直後(第11図)及び試験開始1年後(第12図)の本
発明組成物Cを比較した生物の形態を示す写真である。
第11図の本発明組成物Cは,試験終了時に試験開始時
と全く同じ条件で調製した本発明組成物Cである。この
結果より、高粘度の本発明組成物は「少なくとも水と光
により生育可能な植物」を固定化する担体として極めて
優れており、上述した用途において極めて有用であるこ
とが明らかになった。
【0064】本発明組成物Dについて 本発明組成物Dは、調製当初に比べると1年後は、多少
袋内のゲル体中の水分が減少していることが認められた
ものの、この組成物中のアオノリは、衰えるどころか、
成長していることが認められた(第13図は、試験開始
1年後の、本発明組成物D中のアオノリの生育の様子を
光学顕微鏡で観察した、生物の形態を示す写真であ
る)。この結果より、海水と接触させてなる高粘度の本
発明組成物も、海藻を固定化する担体として極めて優れ
ており、上述した用途において、極めて有用であること
が明らかになった。
【0065】〔試験例2〕 低粘度の本発明組成物の植
物生育試験 試験管に入れた本発明組成物E〜Gを、振盪する等の何
も外力を加えずに、1年間通常の室内に放置した。その
結果、本発明組成物E,F,G共、試験終了時には、試
験開始当初と比べて本発明組成物E,Fは緑色が濃くな
り、本発明組成物G中のスナゴケの植物体の断片は、一
つ一つが成長していた。さらに本発明組成物E,F,G
共、試験開始当初と同様に、1年後もそれらの中の植物
要素は、試験管の底に沈澱もせず,試験管の管壁に付着
もせず,ゲル体集合物上に浮きもせず,試験管の中に系
の中に均一に分散した状態を保っていた。
【0066】第14図は、試験例2における生育試験終
了時の低粘度の本発明組成物の状態を示した生物の形態
を示す写真である。この写真において、左が本発明組成
物Gで,中央が同Eで,右が同Fである。各組成物と
も,健全な生育状態を保ち,しかも均一に分散してして
いることがわかる。なお,本発明組成物Fの試験管にお
ける上部の透明な部分は,GX−205に接触させる水
を多くしたことによる余剰の水である。下部のゲル体の
部分では,オオカサゴケの原糸体は均一な分散状態を維
持している。この結果より、低粘度の本発明組成物は
「少なくとも水と光により生育可能な植物」を、均一に
分散させた系に固定化する担体として極めて優れてお
り、上述した用途において極めて有用であることが明ら
かになった。
【0067】
【発明の効果】本発明により、少なくとも水と光により
成育可能な植物を継続的に生育させることのできる、こ
れらの植物の固定手段が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1図は、試験直後の本発明組成物Aと試験
開始1年後の本発明組成物Aを比較した生物の形態を示
す写真である。
【図2】 第2図は、試験開始時の微細藻類の生物の形
態を示す顕微鏡写真(×400)である。
【図3】 第3図は、試験終了時の微細藻類の生物の形
態を示す顕微鏡写真(×400)である。
【図4】 第4図は、試験直後の本発明組成物Bと試験
開始1年後の本発明組成物Bを比較した生物の形態を示
す写真である。
【図5】 第5図は、試験開始時のオオカサゴケの様子
を写した生物の形態を示す顕微鏡写真である。
【図6】 第6図は、試験開始後(第5図の写真の時点
より後で第7図の写真の時点より前)のオオカサゴケの
様子を写した生物の形態を示す顕微鏡写真である。
【図7】 第7図は、試験開始後(第6図の写真の時点
より後で第8図の写真の時点より前)のオオカサゴケの
様子を写した生物の形態を示す顕微鏡写真である。
【図8】 第8図は、試験開始後(第7図の写真の時点
より後で第9図の写真の時点より前)のオオカサゴケの
様子を写した生物の形態を示す顕微鏡写真である。
【図9】 第9図は、試験開始後(第8図の写真の時点
より後で第10図の写真の時点より前)のオオカサゴケ
の様子を写した生物の形態を示す顕微鏡写真である。
【図10】 第10図は、試験終了時のオオカサゴケの
胞子の様子を写した生物の形態を示す顕微鏡写真であ
る。
【図11】 第11図は、試験開始直後の本発明組成物
C中の生物の形態を示す写真である。
【図12】 第12図は、試験開始1年後の本発明組成
物C中の生物の形態を示す写真である。
【図13】 第13図は、試験開始1年後の、本発明組
成物D中のアオノリの生育の様子を光学顕微鏡で観察し
た、生物の形態を示す写真である。
【図14】 第14図は、試験直後の本発明組成物E,
F,およびG中の生物の形態を示す写真である。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも水と光により生育可能な植
    物,ノニオン系吸水性ポリマー及び水を含むことを特徴
    とする組成物。
  2. 【請求項2】 ノニオン系吸水性ポリマーが、 CH2 =CHNR1 COR2 (I) (式中、R1 及びR2 は,それぞれ同一でも相異なって
    もよく,水素原子又は低級アルキル基を表すか、あるい
    はR1 及びR2 は一緒になって−C3 6 −基を表す)
    で表されるN−ビニルカルボン酸アミドを50重量%以
    上含有する単量体から誘導されるN−ビニルカルボン酸
    アミド系ポリマーである、請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 N−ビニルカルボン酸アミド系ポリマー
    が架橋ポリマーである、請求項2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 N−ビニルカルボン酸アミド系ポリマー
    が、式(I)で表される化合物を70.0重量%以上含
    有する単量体から誘導される、請求項2または請求項3
    記載の組成物。
  5. 【請求項5】 N−ビニルカルボン酸アミドが、N−ビ
    ニルアセトアミドである、請求項2乃至4のいずれかの
    請求項記載の組成物。
  6. 【請求項6】 少なくとも水と光により生育可能な植物
    が、藻類,蘚苔類及び地衣類からなる群の分類に属する
    植物のうち少なくとも1種の植物である、請求項1乃至
    5のいずれかの請求項記載の組成物。
  7. 【請求項7】 藻類が淡水産の藻類である、請求項6記
    載の組成物。
  8. 【請求項8】 少なくとも水と光により生育可能な植物
    が海洋産の藻類であり、水が海水である、請求項1乃至
    5のいずれかの請求項記載の組成物。
  9. 【請求項9】 その組成物の動粘度が常温で500スト
    ークス以上である、請求項1乃至8のいずれかの請求項
    記載の組成物。
  10. 【請求項10】 その組成物の動粘度が常温で500ス
    トークス未満である、請求項1乃至8のいずれかの請求
    項記載の組成物。
  11. 【請求項11】 下記式(I): CH2 =CHNR1 COR2 (I) (式中、R1 及びR2 は,それぞれ同一でも相異なって
    もよく,水素原子又は低級アルキル基を表すか、あるい
    はR1 及びR2 は一緒になって−C3 6 −基を表す)
    で表されるN−ビニルカルボン酸アミドを50重量%以
    上含有する単量体から誘導されるN−ビニルカルボン酸
    アミド系ポリマー及び水を接触させてなるゲル体の中
    に、少なくとも水と光により生育可能な植物を添加し
    て、その植物を継続的に生育させることを特徴とする、
    N−ビニルカルボン酸アミド系ポリマーの使用方法。
  12. 【請求項12】 少なくとも水と光により生育可能な植
    物,ノニオン系吸水性ポリマー及び水を含む組成物の、
    この少なくとも水と光により生育可能な植物の培養の手
    段としての使用方法。
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