JPH10308022A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

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JPH10308022A
JPH10308022A JP11677997A JP11677997A JPH10308022A JP H10308022 A JPH10308022 A JP H10308022A JP 11677997 A JP11677997 A JP 11677997A JP 11677997 A JP11677997 A JP 11677997A JP H10308022 A JPH10308022 A JP H10308022A
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JP
Japan
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solvent
kneading
weight
dilution
recording medium
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JP11677997A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kawai
健一 川井
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品位の磁性塗料を用いて高品質の磁性記録
媒体を得ること。 【解決手段】 磁性粉と結合剤等の固形分を混練装置3
で混練する途中で溶剤投入口4〜7から溶剤を添加しつ
つ混練希釈してペースト状の塗料を製造する際に、溶剤
による希釈を断続的に希釈用の溶剤を混練中の固形分に
添加して混練希釈を進めて、溶剤の各添加段階間の希釈
度合が10重量%以下の間隔で混練固形分の希釈度を高
める。また、溶剤による希釈混練終了時に50重量%以
下とすることにより比較的得られる磁気記録媒体の特性
が向上している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば磁気テープ、磁気ディスクなどの
磁気記録媒体を製造する際、磁性塗料として、磁性粉等
をバインダー溶液中に均一に分散させて使用している。
このような磁性粉の混合分散を行うために、一般的にニ
ーダー、コンティニアスニーダー等で練り込む必要があ
る。また、磁気記録媒体の生産性を考えるとバッチ式よ
りも連続式が有利であり、その製造装置として連続式混
練装置が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記連続式混練装置を
用いた混練処理において、高せん断を加えた場合、ペー
スト温度の上昇による混練状態の悪化が起こり、角形比
が悪くなり、更に塗料化の際にペーストが十分に溶解せ
ず、最終的には分散が十分ではない塗料、例えば磁性粉
のみが一部に凝集した塗料が得られることがあった。こ
のような磁性塗料は媒体上に塗布する工程においては、
凝集物等による磁性層表面の微細な欠陥が生じ、これが
磁気記録媒体の品質上大きな問題となる。
【0004】そこで、前記特性劣化を無くし、高剪断混
練を行うために磁性塗料の混練希釈が行われている。こ
の混練希釈の際、希釈のスピードおよび程度が最終的な
磁気記録媒体の特性を左右する重要な因子になるという
事は、現在のところ推測の域を脱していない。
【0005】本発明の課題は、前記のような問題を解決
するためになされたものであり、磁性材料の混練希釈に
より磁性塗料の特性を向上させることと、更に混練希釈
のスピードおよび程度による変化が明らかにし、最適処
理条件を見いだす事を提供することである。本発明の課
題は、高品位の磁性塗料を用いて高品質の磁性記録媒体
を得ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は次の
構成によって解決される。磁性粉と結合剤等の固形分を
混練する途中で溶剤を添加しつつ混練希釈してペースト
状の塗料を製造する磁気記録媒体の製造方法において、
溶剤による希釈を断続的に希釈用の溶剤を混練中の固形
分に添加して混練希釈を進めて、溶剤の各添加段階間の
希釈度合が10重量%以下の間隔で混練固形分の希釈度
を高めることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法であ
る。溶剤による希釈混練終了時に50重量%以下とする
ことにより比較的得られる磁気記録媒体の特性が向上し
ている。
【0007】本発明の上記磁気記録媒体の製造方法はバ
ッチ的製造方法に限らず連続的製造方法としても用いる
ことができる。本発明は上記磁気記録媒体の製造方法で
得られる磁気記録媒体も含む。本発明の磁気記録媒体の
製造方法において、段階的に混練固形分の混練希釈を進
め、急激に希釈を行わないようにし、できるだけ穏やか
に希釈していくことを下げることが肝心である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態につい
て説明するが、この発明はこの実施の形態に限定される
ものでは無いことは言うまでもない。試料は下記組成の
原材料を混練処理し、得られたペーストを、ディスパー
装置(撹拌装置)で2時間、メチルエチルケトン、トル
エン、シクロヘキサノン混合溶媒により固形分を35%
まで希釈した。
【0009】 酸化鉄磁性粉 100重量部 塩ビ系共重合体 14上量部 ポリウレタン樹脂 6重量部 アルミナ 10重量部 メチルエチルケトン 適量 トルエン 適量 シクロヘキサノン 適量 得られた希釈分散液をサンドミルで3時間分散し、フィ
ルターに通過させ濾過を行い最終生成物とした。その
後、この分散液をベースフィルムに塗布前にイソシアネ
ート等の硬化剤を4重量部、ミリスチン酸等の滑剤を2
重量部添加した。
【0010】上記方法における分散液の混練希釈処理は
図1に示す連続式混練希釈装置により行い得られた塗料
は図示しない塗布装置で7μm厚のベースフィルムに、
厚さ3.2μmで塗布を行った。
【0011】図1に示す連続式混練希釈装置には、処理
物投入口1とスクリュウ供給機2が連続式混練機3の入
口部側に設けられ、連続式混練機3の中央部付近には溶
剤投入口4〜7、該溶剤投入口4〜7にそれぞれ対応さ
せて溶剤入り容器8〜11が設けられている。この溶剤
投入口4〜7と溶剤入り容器8〜11の間をつなぐ流路
にはそれぞれポンプ12〜15と流量計16〜19が設
けられている。
【0012】混合撹拌した上記組成の処理物を処理物投
入口1から投入し、スクリュウ供給機2により処理物を
連続式混練機3に供給する。溶剤入り容器8〜11に貯
蔵されている溶剤は、ポンプ12〜15と流量計16〜
19を通り、溶剤投入口4〜7から連続式混練機3の途
中に滴下され、混練希釈される。連続式混練機3内部に
は図2に示すような混練手段が設けられている。
【0013】上記方法で下記に示す実施例1〜7と比較
例1の磁性塗料を作製した。 実施例1 処理物投入口1に投入する処理物の固形分を77重量%
とし、溶剤投入口4から溶剤シクロヘキサノンを投入
し、74重量%まで希釈する。次に溶剤投入口5から溶
剤シクロヘキサノンを投入し、72重量%に希釈し、溶
剤投入口6から溶剤をメチルエチルケトン投入し、70
重量%に希釈し、溶剤投入口7から溶剤メチルエチルケ
トンを投入し、68重量%まで処理物を希釈しながら混
練を行い、塗料を作成し、塗布を行った。
【0014】実施例2 投入口1に投入する処理物の固形分を77重量%とし、
溶剤投入口4から溶剤シクロヘキサノンを投入し、74
重量%まで希釈する。次に溶剤投入口5から溶剤シクロ
ヘキサノンを投入し、70重量%に希釈し、溶剤投入口
6から溶剤メチルエチルケトンを投入し、65重量%に
希釈し、溶剤投入口7から溶剤メチルエチルケトンを投
入し、59重量%まで処理物を希釈しながら混練を行い
上記方法で塗料を作成し、塗布を行った。
【0015】実施例3 投入口1に投入する処理物の固形分を77重量%とし、
溶剤投入口4から溶剤シクロヘキサノンを投入し、72
重量%まで希釈する。次に溶剤投入口5から溶剤シクロ
ヘキサノンを投入し、63重量%に希釈し、溶剤投入口
6から溶剤メチルエチルケトンを投入し、55重量%に
希釈し、溶剤投入口7から溶剤メチルエチルケトンを投
入し、50重量%まで処理物を希釈しながら混練を行い
上記方法で塗料を作成し、塗布を行った。
【0016】実施例4 投入口1に投入する処理物の固形分を77重量%とし、
溶剤投入口4から溶剤シクロヘキサノンを投入し、68
重量%まで希釈する。次に溶剤投入口5から溶剤シクロ
ヘキサノンを投入し、58重量%に希釈し、溶剤投入口
6から溶剤メチルエチルケトンを投入し、48重量%に
希釈し、溶剤投入口7から溶剤メチルエチルケトンを投
入し、38重量%まで処理物を希釈しながら混練を行い
上記方法で塗料を作成し、塗布を行った。
【0017】実施例5 投入口1に投入する処理物の固形分を77重量%とし、
溶剤投入口4から溶剤シクロヘキサノンを投入し、65
重量%まで希釈する。次に溶剤投入口5から溶剤シクロ
ヘキサノンを投入し、53重量%に希釈し、溶剤投入口
6から溶剤メチルエチルケトンを投入し、41重量%に
希釈し、溶剤投入口7から溶剤メチルエチルケトンを投
入し、35重量%まで処理物を希釈しながら混練を行い
上記方法で塗料を作成し、塗布を行った。
【0018】実施例6 投入口11に投入する処理物の固形分を80重量%と
し、溶剤投入口4から溶剤シクロヘキサノンを投入し、
77重量%まで希釈する。次に溶剤投入口5から溶剤シ
クロヘキサノンを投入し、74重量%に希釈し、溶剤投
入口6から溶剤メチルエチルケトンを投入し、71重量
%に希釈し、溶剤投入口7から溶剤メチルエチルケトン
を投入し、68重量%まで処理物を希釈しながら混練を
行い上記方法で塗料を作成し、塗布を行った。
【0019】実施例7 投入口11に投入する処理物の固形分を80重量%と
し、溶剤投入口4から溶剤シクロヘキサノンを投入し、
74重量%まで希釈する。次に溶剤投入口5から溶剤シ
クロヘキサノンを投入し、67重量%に希釈し、溶剤投
入口6から溶剤メチルエチルケトンを投入し、57重量
%に希釈し、溶剤投入口7から溶剤メチルエチルケトン
を投入し、50重量%まで処理物を希釈しながら混練を
行い上記方法で塗料を作成し、塗布を行った。
【0020】比較例1 投入口11に投入する処理物の固形分を77重量%まで
希釈しながら混練を行い上記方法で塗料を作成し、塗布
を行った。
【0021】実施例1〜7の結果と、比較例1の結果
を、まとめて表1に示す。
【表1】
【0022】なお、角形比Rsについては試料振動型磁
力計(VSM東栄工業社製)を用いて測定した。また光
沢度は磁性層の分散性の指標となるものであり、グロス
計によって入射角45゜で測定した。
【0023】この表1に示す結果から、固形分の混練途
中で希釈を行うことにより得られる塗料の角形比Rs、
表面性を向上させることができるが、急激に固形分を低
下させての混練希釈は、十分なせん断力が処理物に付加
されず、混練希釈の効果が見られなくなる。そのため希
釈するスピードはできるだけ穏やかに、好ましくは一回
の希釈で固形分が10重量%以下の割合で希釈されるよ
うにそれぞれの希釈の間隔を設定すること、また低固形
分側まで、好ましくは50重量%以下まで希釈を行うこ
とにより更なる特性の上昇が見られる。
【0024】本発明の溶媒による混練希釈条件を採用す
ることで、従来の作成方法(比較例1)に比べ同等以上
の品質が得られる(実施例1、2等)が、さらに混練希
釈条件を最適化(実施例3、4等)する事でさらに高品
質となる。また、こうして得られたデータは、原材料、
組成等が違う他品種の塗料の混練希釈を行う場合でも参
考になるデータであり、希釈の程度による特性の変化が
見られ目安とすることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、求める塗料性能を事前
に予測しながら、混練希釈条件を最適化して高品質の磁
性塗料を設計することができる。また、こうして得られ
た高品質の磁性塗料を用いて、高性能の磁気記録媒体を
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態の連続式混練希釈装置
の構成図を示す。
【図2】 図1の連続式混練希釈装置内部の混練手段の
構成図である。
【符号の説明】
1 処理物投入口 2 スクリュウ供給機 3 連続式混練機 4〜7 溶剤投入口 8〜11 溶剤入り容器 12〜15 ポンプ 16〜19 流量計

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性粉と結合剤等の固形分を混練する途
    中で溶剤を添加しつつ混練希釈してペースト状の塗料を
    連続的に製造する磁気記録媒体の製造方法において、 断続的に希釈用の溶剤を混練中の固形分に添加して混練
    希釈を進めて、溶剤の各添加段階間の希釈度合が10重
    量%以下の間隔で混練固形分の希釈度を高めることを特
    徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】 溶剤による希釈混練終了時に50重量%
    以下とすることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒
    体の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の磁気記録媒体の製造方法
    で得られる磁気記録媒体。
JP11677997A 1997-05-07 1997-05-07 磁気記録媒体の製造方法 Pending JPH10308022A (ja)

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