JPH10307958A - 自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パック商品用の幅広の商品コラムを設定する
に際して取り外す仕切板を少なくし、付属部品点数を削
減し得るコラム構造の自動販売機を提供する。 【解決手段】 所定の商品収納空間を横方向に区画して
複数列の商品コラムを設定する複数の仕切板と、仕切板
によって設定される商品コラムに組み込まれる商品払出
機構と、商品払出機構を支持して商品コラムの下部に位
置付ける払出機構支持台とを具備し、特に前記払出機構
支持台を、商品コラムの幅に応じて前記商品払出機構の
支持位置を横方向に変位可能に支持する構造とし、商品
コラムを規定する２枚の仕切板の一方を基準として商品
コラムの幅を規定するようにする。そして幅広の商品コ
ラム内に設定される幅狭の商品コラムを規定する１枚の
仕切板の着脱だけで商品コラムの幅を変更可能な構造と
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はたばこ等のパッケー
ジ化された商品の自動販売機に係り、特に所定個数の商
品を更にパッケージ化したパック商品に対応可能な簡易
な商品コラム構造を有する自動販売機に関する。

【０００２】

【関連する背景技術】たばこ等のパッケージ化された商
品の自動販売機は、図６に示すように販売機本体１の内
部に商品を積み重ねて収納する複数列の商品コラム２を
備え、各商品コラム２から選択的に払い出される商品
を、ドア部３に設けた商品取出口４に導く如く構成され
ている。各商品コラム２は、例えばその下部に組み込ま
れた商品払出ユニット（商品払出機構）５を指定商品に
応じて選択的に駆動することで、当該商品コラム２に収
納された商品を最下位置のものから順に、その前面側に
払い出すように構成される。このようにして商品コラム
２の前面に払い出された商品は、ドア部３の裏面に設け
られた幅狭の商品シュート６を介して前記商品取出口４
に導かれる。

【０００３】さて複数列の商品コラム２は、例えばその
奥部壁面を構成する背面板に取り付けられる複数の仕切
板により、前記商品払出ユニット５を支持する払出機構
支持台上の空間（所定の商品収納空間）を横方向に区画
して設定される。これらの仕切板は商品コラム２の側部
壁面をなすものであり、隣接する２つの仕切板によって
挟まれる空間が商品コラム２の幅として定められる。
尚、各商品コラム２の幅は、専ら、販売対象商品の最大
横幅サイズに応じて設定される。

【０００４】このようにして設定される商品コラム２の
下部位置に、前記払出機構支持台に支持された商品払出
ユニット５を位置付けることで、該商品払出ユニット５
の上面を商品載置面とし、前記仕切板によって横幅が規
定され、更に前記背面板によって奥行き長が規定された
縦長の商品コラム２が構成される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで前記商品コラ
ム２は、基本的には複数の商品を積み重ねて収納し、そ
の最下位置の商品から順に１個ずつ払い出すように構成
されるが、最近では、所定個数の商品を更にパッケージ
化したパック商品、例えば５個パック商品の販売にも適
合し得るように商品コラムを構成することが種々試みら
れている。ちなみに商品が箱状にパッケージ化されたた
ばこである場合、商品コラムはたばこ１個の横幅に相当
する幅として構成される。これに対して５個パック商品
を横置きにしたときの横幅は、上記たばこ１箱の横幅の
略２倍であることから、上記商品コラムを２列分形成す
る空間を利用して、上記パック商品用の幅広の商品コラ
ムを形成することが考えられている。

【０００６】しかしながら自動販売機の使用形態によっ
ては、必ずしも上述した５個パック商品を取り扱うとは
限らない。そこで従来においては、例えば図７(ａ)に示
すように、払出機構支持台１１に設けられた商品払出ユ
ニット５を間にして２枚の仕切板７,７を背面板１２に
取り付け、これらの仕切板７,７によって幅広の商品コ
ラムを形成するようにしている。そしてこの幅広の商品
コラム内に、更に前記商品払出ユニット５を挟んで２つ
の仕切板８,８を取り外し可能に設け、これらの仕切板
８,８によって幅狭の商品コラムを形成するようにして
いる。つまり仕切板７,７によって形成される幅広の商
品コラム内に、仕切板８,８によって形成される幅狭の
商品コラムを設けるようにしている。尚、仕切板７,７
は、隣接する商品コラムの側壁面としての役割も果たす
ので、一般的には背面板１２に対して固定的に取り付け
られる。

【０００７】このような構成によれば、図７(ｂ)に示す
ように仕切板８,８を取り外すことで、図７(ｃ)に示す
ように仕切板７,７による幅広の商品コラムを設定する
ことができるので、この幅広の商品コラムに５個パック
商品を収納することが可能となる。また逆に５個パック
商品を取り扱わない場合には、図７(ａ)に示すように仕
切板８,８を装着することで幅狭の商品コラムに変更
し、他の商品コラムと同様に商品を１個ずつ取り扱うこ
とが可能となる。

【０００８】しかし上述した構成にあっては、商品コラ
ムの幅を変更するに際して、常に２枚の仕切板８,８を
対として着脱する必要がある。従って５個パック商品を
取り扱う場合には、上述した如く取り外した２枚の仕切
板８,８を付属部品として保管する必要が生じ、付属部
品点数増大の要因となっている。本発明はこのような事
情を考慮してなされたもので、その目的は、所定個数の
商品を更にパッケージ化したパック商品に対応可能な幅
広の商品コラムを容易に設定することができ、しかも幅
広の商品コラムを設定するに際して取り外した仕切板等
の付属部品の点数を削減することのできる簡易な構成の
商品コラム構造を有する自動販売機を提供することにあ
る。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明は、商品を積層して収納する複数列の商品コ
ラムを備えた自動販売機に係り、所定の商品収納空間を
横方向に区画して複数列の商品コラムを設定する複数の
仕切板と、これらの仕切板によって設定される複数の商
品コラムにそれぞれ組み込まれる商品払出機構と、これ
らの商品払出機構を支持して前記各商品コラムの下部に
位置付ける払出機構支持台とを具備したものであって、
特に前記払出機構支持台を、商品コラムの幅に応じて前
記商品払出機構の支持位置を横方向に変位可能に支持す
る構造としたことを特徴としている。

【００１０】つまり払出機構支持台上に設けられる商品
払出機構を、仕切板によって設定される商品コラムの幅
に応じて横方向に移動可能に設けることで、仕切板の着
脱によって商品コラムの幅が変更された場合であって
も、簡単にその商品コラムの中央部に位置付け得る構造
としている。そして商品コラムを規定する２枚の仕切板
の一方を基準として商品コラムの幅を設定するようにす
ることで、幅広の商品コラム内に設定される幅狭の商品
コラムを規定する１枚の仕切板の着脱だけで商品コラム
の幅を変更可能とし、且つ取り外した仕切板等の付属部
品点数の削減を図ったことを特徴としている。

【００１１】特に前記仕切板を、商品コラムの奥部壁面
をなす背面板に着脱自在に取り付けられる構造として、
所定個数の商品をパッケージ化したパック商品に対応さ
せて取り外すようにし、一方、払出機構支持台上に設け
られる前記商品払出機構を、商品サイズに対応させた前
記仕切板の取り外しによって新たに設定される幅広の商
品コラムの中央に位置付けるように、払出機構支持台に
対する商品払出機構の支持構造を変えたことを特徴とし
ている。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係る自動販売機における商品コラムについて
説明する。尚、図５に示す従来の商品コラム２と同じ構
成部品については同一符号を付して説明する。図１はこ
の実施形態に係る商品コラム２とその周辺部の要部概略
構成を示すもので、２１は商品コラムの奥部壁面を構成
する背面板１２に取り付けられて所定の商品収納空間を
横方向に区画して複数列の商品コラム２を設定する仕切
板である。また５は払出機構支持台１１上に取り付けら
れ、前記仕切板２１によって区画された商品コラム２の
下部にそれぞれ組み込まれる商品払出ユニット（商品払
出機構）である。

【００１３】この商品払出ニット５は、その上面を商品
コラム２内に積層して収納される商品の載置面としたも
ので、上面（載置面）に突出して商品コラム２の奥部か
ら手前側に移動して最下位置の商品を押し出すプッシャ
（押圧部材）５ａを備えている。尚、図１に示す商品払
出ユニット５は、その上面に沿って走行駆動される無端
状ベルト５ｂに、該ベルト５ｂよりも幅広のプッシャ５
ａを取り付けた構造となっているが、スクリューねじに
より押圧爪（プッシャ）を移動させる方式のもの等、従
来より提唱されている種々方式の商品払出ユニットを適
宜用いることが可能である。また商品払出ユニット５の
上面に突出して設けられた円弧状のレバー５ｃは、その
上面に載置された商品の荷重を受けてユニット内部に押
し込められるもので、該上面上における商品の存在を検
出する商品検知スイッチ（売り切れスイッチ）の作動片
をなす。

【００１４】さて前記仕切板２１は合成樹脂性の部材か
らなり、商品コラム２の側壁面をなす板状の主体部２２
と、この主体部２２の後端部にＴ字状に張り出されて背
面板１２への取付部をなすフランジ部２３とを備えてい
る。このフランジ部２３は、主体部２２がなす側壁面に
対して直角な取付面をなすものである。尚、フランジ部
２３は、例えば図２に拡大して示すように主体部２２の
後端部にＬ字状に設けられて、商品コラム２の奥部壁面
の一部をなすものであっても良い。

【００１５】このようなフランジ部２３を備えた仕切板
２１の背面板１２への取付構造について図２および図３
を参照して説明すると、前記フランジ部２３の取付面に
は裏面側に突出する２つの係合片２３ａ,２３ｂが上下
に並べて設けられている。これらの係合片２３ａ,２３
ｂは、後述するように背面板１２に穿たれた仕切板取付
孔１３の縁部に係合するもので、その下面部には上記仕
切板取付孔１３の縁部を挟み込む幅狭のスリット溝を形
成したフック形状をなしている。

【００１６】また前記フランジ部２３の上記係合片２３
ｂの上方位置には、該フランジ部２３にコ字状の溝２３
ｃを設けることで、該フランジ部２３に一体に形成され
た弾性片２３ｄが設けられている。そしてこの弾性片２
３ｄの先端裏側には、図２に示すようにストッパ体をな
す突起２３ｅが設けられている。この突起２３ｅは、前
記係合片２３ａ,２３ｂを前記仕切板取付孔１３,１３に
填め込んだときに前記背面板１２の面に当接して該弾性
片２３ｄを撓ませる。この状態で仕切板２１を下方にス
ライドさせて前記係合片２３ａ,２３ｂを前記仕切板取
付孔１３,１３の縁部を挟み込んで係合させたとき、前
記突起２３ｅは前記背面板１２との当接が解除されて該
弾性片２３ｄを弾性復帰させて仕切板取付孔１３に入り
込み、該仕切板取付孔１３の反対側縁部と係合してフラ
ンジ部２３（仕切板２１）の移動を阻止する役割を担
う。

【００１７】このような構造のフランジ部２３を備えた
仕切板２１の背面板１２への取り付けは、図３(ａ)に示
すように背面板１２に穿たれた仕切板取付孔部１３,１
３に前記フランジ部２３の各係止片２３ａ,２３ｂをそ
れぞれ填め込むことによってなされる。この際、弾性片
２３ｃの上端部裏面に設けられた突起２３ｅが上記仕切
板取付孔部１３の上部において背面板１２に当接し、弾
性片２３ｃは図３(ｂ)に示すように主体部２２側に撓み
を生じる。このような状態で仕切板２１を押し下げる
と、前記各係止片２３ａ,２３ｂのスリット溝が仕切板
取付孔部１３,１３の縁部を挟み込んで係合する。この
とき前記突起２３ｅが背面板１２から外れて上記仕切板
取付孔部１３に入り込むので、図３(ｃ)に示すように弾
性片２３ｄは元の直立状態に復帰する。すると前記突起
２３ｅが仕切板取付孔部１３の上縁部に係合し、仕切板
２１の移動を阻止することになる。この結果、仕切板２
１が前記係止片２３ａ,２３ｂおよび突起２３ｅによっ
て背面板１２に強固に固定されることになる。

【００１８】尚、この仕切板２１の背面板１２からの取
り外しは、前記弾性片２３ｄの上端を引き起こして前記
突起２３ｅと前記仕切板取付孔部１３の上縁部との係合
を解除した上で、前記仕切板２１を持ち上げて前記係止
片２３ａ,２３ｂと仕切板取付孔部１３,１３の下縁部と
の係合を解除する。この状態で仕切板２１を手前側に引
き出し、前記係止片２３ａ,２３ｂを仕切板取付孔部１
３,１３から引き抜くことによってなされる。

【００１９】このようにこの実施形態に係る仕切板２１
は、上述した係止片２３ａ,２３ｂ等を備えたフランジ
部２３の作用によって、ねじ止め等の固定手段を用いる
ことなしに、所謂ワンタッチ操作により背面板１２に対
する装着とその取り外しを行い得るように構成されてい
る。尚、フランジ部２３が図１に示すように主体部２２
の後縁部にＴ字状に形成される場合には、前記各係止片
２３ａ,２３ｂ等が主体部２２の後縁部の裏側位置に設
けられることになる。従ってこの場合には、前述した弾
性片２３ｄの撓みを許容するべく、主体部２２の上記弾
性片２３ｄの裏面に位置する部位に逃げ孔２２ａを設け
ておくようにすれば良い。

【００２０】さて上述した如く商品コラムの奥部壁面を
なす背面板１２に対して着脱自在に取り付けられる仕切
板２１は、基本的には販売対象商品の最大横幅サイズに
応じて設定された所定幅の商品コラム２を複数列設定す
るべく、図１(ａ)に示すように一定の配列ピッチ（幅狭
の商品コラム２の幅）で前記背面板１２に取り付けられ
る。また仕切板２１によって区画設定される複数の商品
コラム２の下部に組み込まれる商品払出ユニット５は、
払出機構支持台１１上に一定の配列ピッチ（幅狭の商品
コラム２の幅）で取り付けられて前記各商品コラム２の
中央に位置付けられる。

【００２１】尚、上記商品に代えてパック商品を収納す
る為の、例えばコラム幅を２倍に拡張した幅広の商品コ
ラム１３を設定する為に予め準備された予備的な商品コ
ラム２ａについては、その下部に商品払出ユニット５を
組み込まない状態とする。つまりこの商品コラム２ａ
は、幅広の商品コラム１３を設定する上での予備スペー
スを確保する為に設定される。そしてこの予備的な商品
コラム２ａの空間を利用し、この商品コラム２ａに隣接
する商品コラム２との間で、その間に存在する仕切板２
１を取り外して幅広の商品コラム１３を設定する場合に
は、上記商品コラム２の下部中央に位置付けられている
商品払出ユニット５の取り付け位置を横方向にスライド
させ、幅広の商品コラム１３の下部中央に位置付け得る
ものとなっている。

【００２２】即ち、この幅広の商品コラム１３を設定可
能な部位においては、前記払出機構支持台１１上に取り
付けられる商品払出ユニット５の取り付け位置を横方向
にスライドさせ得るようになっている。例えば標準的な
商品コラム２の２倍のコラム幅の商品コラム１３を設定
する場合には、上記標準的な商品コラム２の幅の半分に
相当する量だけ、前記払出機構支持台１１上の商品払出
ユニット５の取り付け位置をスライドさせて、該商品払
出ユニット５を上記幅広の商品コラム１３の下部中央に
位置付ける。

【００２３】ちなみにこの商品払出ユニット５の横方向
へのスライドは、予め払出機構支持台１１上に、標準的
な商品コラム２を形成する場合と、幅広の商品コラム１
３を形成する場合とにおいて商品払出ユニット５の取り
付け位置をそれぞれ規定するガイド（図示せず）を設け
ておき、これらのガイドを選択的に用いることで商品払
出ユニット５の取り付け位置を変更するようにすれば良
い。

【００２４】また或いは幅広の商品ユニット１３の設定
時に取り外される仕切板２１の取り外しに連動させて、
例えばばね力を利用して商品払出ユニット５を横方向に
所定量スライドさせるような支持構造としておくように
しても良い。即ち、図４に示すように払出機構支持台１
１上に、その幅方向に延びる長溝からなるガイドレール
３１を設けておき、一方、商品払出ユニット５の下面に
上記ガイドレール３１に嵌合可能なフック３２を設け
る。そして上記フック３２をガイドレール３１に嵌め込
むことで、前記商品払出ユニット５を払出機構支持台１
１上にスライド可能に設ける。そして払出機構支持台１
１の裏面側に切り起こしたばね掛け３３と上記フック３
２との間に引っ張りばね３４を張架し、商品払い出しユ
ニット５を一方向に付勢偏倚した構成とすれば良い。

【００２５】しかして商品払出ユニット５を標準的な商
品コラム２の位置にセットする場合には、図５(ａ)に示
すように引っ張りばね３４に抗して商品払出ユニット５
を移動させた状態で仕切板２１を装着し、該仕切板２１
によって商品払出ユニット５の位置を規定するようにす
れば良い。また図５(ｂ)に示すように仕切板２１を取り
外せば、商品払出ユニット５は位置規制が解除され、前
記引っ張りばね３４の力を受けて前記ガイドレール３１
に沿ってスライドすることになり、該ガイドレール３１
の端部にて位置規制され、幅広の商品コラムの中央に位
置付けられることになる。

【００２６】かくして上述した如く商品コラムを構成し
てなる自動販売機によれば、商品払出ユニット５を組み
込んでいない予備的な商品コラム２ａの隣り位置する商
品コラム２に対しては、図１(ａ)に示すように商品を装
填して販売に供することができる。この場合、上記予備
的な商品コラム２ａは、例えば商品コラム２に収納しき
れなかった商品等の予備商品のストッカ等として用いら
れる。

【００２７】しかして５個パック商品を取り扱うべく、
上記標準的なコラム幅の商品コラム２を幅広の商品コラ
ム１３に変更する場合には、上記商品コラム２を形成し
ている２枚の仕切板２１の一方、特に上記ストッカ等と
して用いられている予備的な商品コラム２ａ側の仕切板
２１（図１(ａ)中、中央に示される仕切板２１）を図１
(ｂ)に示すように取り外す。この場合、上記商品コラム
２内に予備商品が収納されている場合には、これを予め
取り出しておくことは勿論のことである。

【００２８】すると上記仕切板２１の取り外しにより、
標準的な商品コラム２と予備的な商品コラム２ａとの間
の区画がなくなるので、図１(ｃ)に示すように商品コラ
ム２を形成していた左側の仕切板２１と、予備的な商品
コラム２ａを形成していた右側の仕切板２１とからなる
２枚の仕切板２１によって幅広の商品コラム１３が形成
されることになる。換言すれば、商品コラム２の右側側
壁面をなし、且つ予備的な商品コラム２ａの左側側壁面
をなす中央の仕切板２１を取り外すことで、コラム幅を
２倍に広げた幅広の商品コラム１３が形成される。この
際、上記仕切板２１の取り外しに伴って、標準的な商品
コラム２の下部中央に位置付けられていた商品払出ユニ
ット５の取り付け位置を横方向にスライドさせ、幅広の
商品コラム１３の下部中央に位置付ける。この結果、パ
ック商品を収納可能な商品コラム１３が形成されること
になる。

【００２９】従って上述した構造であれば、仕切板２１
の取り外しに応じて商品払出ユニット５の支持位置を変
更するので、図１に示す左側の仕切板２１を基準として
標準サイズの商品コラム２のコラム幅を規定し，更に幅
広の商品コラム１３のコラム幅を規定することが可能と
なる。従って１枚の仕切板２１の着脱だけでコラム幅の
変更が可能であり、例えば取り外した仕切板２１等の付
属部品点数を減らすことが可能となる。特に従来のよう
に、常に２枚の仕切板８,８を対として取り扱う必要が
ないので、その取り扱い性や付属部品の管理に対する煩
雑さを避けることができる。また払出機構支持台１１上
における商品払出ユニット５の支持位置の変更自体は簡
単に行うことができるので、コラム幅の変更に対してさ
ほど負担になることがない。

【００３０】ちなみに自動販売機に設定される商品コラ
ムは、一般的には、予め要求されている仕様に応じて決
定され、自動販売機の出荷時に上述した図１(ａ)または
図１(ｃ)に示すいずれかの商品コラム形態の一方に設定
される。そして自動販売機の設置時や、その使用中にお
ける販売形態の変更に伴って、標準的な商品コラム２を
パック商品用の商品コラム１３に変更するか、逆にパッ
ク商品用の商品コラム１３を標準的な商品コラム２に変
更されるだけであり、その変更の頻度はさほど多くな
い。従って前述した如くして商品払出ユニット５の支持
位置を変更するようにしてもさほど大きな問題は生じな
い。むしろコラム幅の変更に伴って着脱される仕切板２
１の数が少ない方が、付属部品管理等の面で都合が良い
等の利点がある。

【００３１】尚、本発明は上述した実施形態に限定され
るものではない。例えば仕切板２１は商品コラム２の長
さに応じて準備されることは勿論のことである。またこ
の仕切板２１の背面板１２に対する着脱構造も、例えば
ねじ止めにより行うようにしても良く、また仕切板２１
を払出機構支持台１１に対して着脱する構成としても良
い。また払出機構支持台１１に対する商品払出ユニット
５の支持構造も種々変形可能である。その他、本発明は
その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施すること
ができる。

【００３２】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、所
定の商品収納空間を横方向に区画して複数列の商品コラ
ムを設定する複数の仕切板と、これらの仕切板によって
設定される複数の商品コラムにそれぞれ組み込まれる商
品払出機構と、これらの商品払出機構を支持して前記各
商品コラムの下部に位置付ける払出機構支持台とを具備
した自動販売機において、特に前記払出機構支持台によ
る商品払出機構の支持構造を、商品コラムの幅に応じて
前記商品払出機構の支持位置を横方向に変位可能な構造
としている。従って本発明によれば、商品コラムを形成
する２枚の仕切板の一方を基準として商品コラムの幅を
規定し、その商品コラムの中央部に商品払出機構を位置
付けることができるので、幅広の商品コラム内に設定さ
れる幅狭の商品コラムを規定する１枚の仕切板の着脱だ
けで商品コラムの幅を変更することができ、取り外した
仕切板等の付属部品点数の削減を図ることができる。

【００３３】特に前記仕切板を、商品コラムの奥部壁面
をなす背面板に着脱自在に取り付け可能な構造として、
所定個数の商品をパッケージ化したパック商品に対応さ
せて取り外すようにし、更には払出機構支持台上に設け
られる前記商品払出機構を、商品サイズに対応させた前
記仕切板の着脱に応じて設定される商品コラムの中央に
位置付けるようにしているので、１枚の仕切板の着脱だ
けで簡単にコラム幅を変更することができる等の利点が
奏せられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係る自動販売機における
商品コラムの構成と、仕切板の取り外しによるコラム幅
の変更の手順を示す図。

【図２】商品コラムの奥部壁面をなす背面板への仕切板
の取付構造を模式的に示す図。

【図３】図２に示す仕切板の背面板への取り付け作業工
程を段階的に示す図。

【図４】払出機構支持台に対する商品払出ユニットの取
り付け構造の一例を示す図。

【図５】図４に示す取り付け構造による該商品払出ユニ
ットのスライドと、その位置決めの過程を模式的に示す
図。

【図６】自動販売の概略的な構成を示す図。

【図７】従来の自動販売機における商品コラムの構成
と、標準的な商品コラムからパック商品用の幅広の商品
コラムへの変更手順を示す図。

【符号の説明】

２ 商品コラム ２ａ 商品コラム（予備スペース） ５ 商品払出ユニット（商品払出機構） ７ 仕切板（固定） ８ 仕切板（着脱可能） １１ 払出機構支持台 １２ 背面板 １３ 商品コラム（パック商品用） ２１ 仕切板 ２２ 主体部 ２３ フランジ部 ３１ ガイドレール ３２ フック ３４ 引っ張りばね

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品を積層して収納する複数列の商品コ
   ラムを備えた自動販売機であって、 所定の商品収納空間を横方向に区画して複数列の商品コ
   ラムを設定する複数の仕切板と、これらの仕切板によっ
   て設定される複数の商品コラムにそれぞれ組み込まれる
   商品払出機構と、これらの商品払出機構を支持して前記
   各商品コラムの下部に位置付ける払出機構支持台とを具
   備してなり、 前記払出機構支持台は、前記商品払出機構の支持位置
   を、商品コラムの幅に応じて横方向に変位可能に支持し
   てなることを特徴とする自動販売機。
2. 【請求項２】 前記仕切板は、商品コラムの奥部壁面を
   なす背面板に着脱自在に取り付けられるものであって、 前記商品払出機構は、商品サイズに対応させた前記仕切
   板の取り外しによって新たに設定される幅広の商品コラ
   ムの中央に位置付けられることを特徴とする請求項１に
   記載の自動販売機。
3. 【請求項３】 前記仕切板の取り外しによる幅広の商品
   コラムの設定は、所定個数の商品をパッケージ化したパ
   ック商品に対応させて行われるものである請求項１また
   は２に記載の自動販売機。