JPH10307443A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH10307443A
JPH10307443A JP9119621A JP11962197A JPH10307443A JP H10307443 A JPH10307443 A JP H10307443A JP 9119621 A JP9119621 A JP 9119621A JP 11962197 A JP11962197 A JP 11962197A JP H10307443 A JPH10307443 A JP H10307443A
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JP
Japan
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light beam
mirror
image
photoconductor
optical path
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Pending
Application number
JP9119621A
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English (en)
Inventor
Masanori Murakami
正典 村上
Hideyuki Kurahashi
秀幸 倉橋
Nozomi Kondo
望 近藤
Tetsuya Kagawa
哲哉 加川
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 減色プリントモード時に、走査速度を上げる
ことなく、画像書込速度を速めることができる画像形成
装置を提供することである。 【解決手段】Kの単色プリントモード時、移動ミラーM
Ma,MMc,MMdが光路切換ポジションに、回動ミ
ラーRM1が光路切換ポジションに配置され、レーザダ
イオード31a〜31dから出射され、ポリゴンミラー
33で偏向された4本の光ビームLa〜Ld全てが感光
体ドラム21Kに導かれる。そして、記録シートをデフ
ォルトの4倍のシステムスピードで供給させる。この記
録シートの供給に合わせてKの(4n−3),(4n−
2),(4n−1),4n番目の走査ラインの画像デー
タで変調された4本の光ビームLa〜Ldを並列的に出
射させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やレーザプ
リンターなどの画像形成装置に関し、特に、感光体への
画像書込速度の高速化技術に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のディジタルカラー複写機では、機
器の使用効率を図る観点から、カラープリントモードと
単色プリントモードとを切り換えて、カラーコピーや単
色コピーを行えるようになっている。このようなカラー
ディジタル複写機の従来例として、例えば特開平4−2
84468号公報において開示されている。
【0003】図10は、上記公報に開示されている従来
のディジタル式タンデム型のカラー複写機の構成を示す
図である。同図に示すように、当該複写機は、コピー用
紙や、OHPシートなどの記録シートを搬送路Lに沿っ
て搬送する搬送部1000と、搬送路L上に所定間隔を
空けて列設される大径の感光体ドラム3001a、小径
の感光体ドラム3001bを中心としてそれぞれ構成さ
れる画像形成プロセス部3000a,3000bと、不
図示のポリゴンミラーで偏向された光ビームLa,Lb
で感光体ドラム3001a,3001bを露光走査する
プリントヘッド4000a,4000bとからなる。
【0004】感光体ドラム3001aの周囲には、色再
現のためのイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)のトナーを有し、このドラムに形成された静電潜
像をこのトナーで現像する現像器3004Y,3004
M,3004Cと、トナー像を記録シートに転写する転
写チャージャ3005aなどが配設されている。感光体
ドラム3001bの周囲には、ブラック(K)のトナー
を有し、このドラムに形成された静電潜像をこのトナー
で現像する現像器3004Kなどが配設されている。こ
れにより、この複写機においては、4色フルカラーでコ
ピーを行うフルカラープリントモードと、2色カラー
(例えば、マゼンタ(M)とブラック(K))でコピー
を行う2色プリントモードと、単色(例えば、ブラック
(K))でコピーを行う単色プリントモードとを選択的
に実行できるようになっている。なお、上記2色プリン
トモードや、単色プリントモードのように、フルカラー
プリント時よりも少ない色数でコピーを行うモードを総
括して、以下「減色プリントモード」という。
【0005】フルカラープリントモードでは、記録シー
トの搬送速度と同じ周速度で回転駆動される感光体ドラ
ム3001aにおいて、まず、イエロー(Y)の画像デ
ータで変調された光ビームLaでドラム表面が1ライン
ずつ露光走査される。これによりドラム表面にイエロー
(Y)の静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像
器3004Yのイエロー(Y)のトナーで現像され、ト
ナー像は転写チャージャ3005aで記録シート上に転
写される(このような露光→現像→転写の順次的処理を
以下、単に「記録サイクル」という。)。さらに、マゼ
ンタ(M)についての記録サイクルと、シアン(C)に
ついての記録サイクルとが順次行われ、記録シート上に
同じ走査ライン上で3色のトナー像が重ね合わさった3
色トナー画像が得られる(このように記録サイクルをイ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)について
順番に3回行うことを、以下「単機能型3回転写法」と
いう。)。次いで、感光体ドラム3001bにおいて、
記録サイクルがブラック(K)について実行され、定着
装置5000で4色トナーを記録シートに熱定着させる
ことにより、記録シート上にイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー像が同
じ走査ライン上で重なり合ったフルカラーコピーが得ら
れるようになっている。
【0006】2色プリントモードでは、感光体ドラム3
001aにおいて記録サイクルをマゼンタ(M)につい
てだけ実行した後、感光体ドラム3001bにおいて記
録サイクルをブラック(K)について実行し、定着装置
5000で2色トナーを記録シートに熱定着させること
により、記録シート上にマゼンタ(M)、ブラック
(K)の2色カラーコピーが得られるようになってい
る。
【0007】単色プリントモードでは、大量のコピー枚
数を迅速に処理できるように、記録シートの搬送速度お
よび感光体ドラム3001bの周速度(この搬送速度お
よび感光体ドラムの周速度の両者を併せて以下「システ
ムスピード」という)をカラープリントモード時より上
げるとともに、ポリゴンミラーの回転速度や、光ビーム
をブラック(K)の画像データで変調する変調速度を決
定する画像クロックの周波数を上げることにより、感光
体ドラム3001に1ライン走査する走査速度を上げ、
感光体ドラム3001bにおいて記録サイクルをブラッ
ク(K)について行い、定着装置5000でトナーを記
録シートに熱定着させることにより、記録シート上にブ
ラック(K)の単色コピーが得られるようになってい
る。
【0008】これにより、図10に示す複写機では、プ
リントモードに合致したカラーコピーや、単色コピーを
行うことができ、単色プリントモード時にはカラープリ
ントモード時よりプリント速度を上げることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
複写機では、減色プリントモードにおいても、各感光体
ドラム3001a、感光体ドラム3001bをそれぞれ
1本の光ビームLa,Lbで走査しているため、各感光
体ドラム3001a,3001bに必要な色数の画像を
書き込む画像書込速度の向上に一定の限界がある。
【0010】特に、従来の複写機の単色プリントモード
では、画像書込時間を短縮するため、システムスピード
の他、光ビームLbの走査速度をフルカラープリントモ
ード時より上げる必要があるが、フルカラープリントモ
ードにおいても走査速度をできるだけ速くするために、
ポリゴンミラーの回転速度や画像クロックの周波数が限
界値に設定されているのが通例である。したがって、現
実には、単色プリントモード時の走査速度をフルカラー
プリントモード時よりさらに上げるのが事実上不可能で
あり、上述した従来の方法では単色プリントモード時の
画像書込速度の向上は望めない。
【0011】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、減色プリントモード時に、走査速度を上げ
ることなく、画像書込速度を速めることができる画像形
成装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る画像形成装置は、シート搬送手段と、
シート搬送路に沿って配設された複数の感光体と、各感
光体に対し1対1の関係で設けられ、各感光体表面を光
ビームで光走査して画像を書き込む光ユニットと、各光
ユニットから感光体に至る光路の少なくとも一つに設け
られ、当該光ユニットから発した光ビームを他の感光体
に達するように光路変更を行う光路変更手段と、を備え
ることを特徴とする。
【0013】また、本発明に係る画像形成装置において
は、前記光路変更手段は、1の感光体と対応して設けら
れた光ユニットによる感光体表面の走査ラインと走査ラ
インとの間を、他の光ユニットから発した光ビームが光
走査するように当該他の光ユニットの光路を変更するこ
とを特徴とする構成とすることができる。
【0014】また、本発明に係る画像形成装置において
は、前記1の感光体と対応して設けられた光ユニットと
前記他の光ユニットとに対し、前記他の感光体に書き込
むべき特定色画像の画像データをその感光体表面の走査
ラインに応じて分配する画像データ分配手段、をさらに
備え、それぞれに分配された特定色画像の画像データ
を、前記1の感光体と対応して設けられた光ユニットと
前記他の光ユニットとによって、前記他の感光体表面に
並列的に書き込むようにしたことを特徴とする構成とす
ることができる。
【0015】また、本発明に係る画像形成装置において
は、各感光体が、前記シート搬送手段のシート搬送速度
と同じ周速で回動され、当該シート搬送速度で搬送され
る記録シートに書き込まれた画像を転写する感光体ドラ
ムであり、前記1の感光体と対応して設けられた光ユニ
ットと前記他の光ユニットとの光ビーム数に応じて前記
シート搬送速度を増加させるシート搬送速度制御手段、
をさらに備えることを特徴とする構成とすることができ
る。
【0016】また、本発明に係る画像形成装置において
は、前記特定色が、黒であることを特徴とする構成とす
ることができる。
【0017】また、本発明に係る画像形成装置において
は、前記光路変更手段が、所定の位置間を平行移動し、
もしくは所定の位置において回動するミラーであること
を特徴とする構成とすることができる。
【0018】また、本発明に係る画像形成装置において
は、前記光路変更手段が、所定の位置において回動する
ミラーであり、前記光ユニットは、さらに、光ビームを
出射する光ビーム出射手段と、所定の速度で回転駆動さ
れ、光ビームを前記ミラー方向に偏向するポリゴンミラ
ーと、光ビームを分光し、分光した光ビームの一方を前
記ポリゴンミラーに導くとともに、その他方を前記ミラ
ーに直接導く光ビーム分光手段と、所定の位置に配置さ
れ、光ビームを受光する光ビーム受光手段と、前記光ビ
ーム分光手段から前記ミラーに直接導かれ、当該ミラー
により反射された光ビームを前記光ビーム受光手段が受
光できるように、前記ミラーの回動角度を調整するミラ
ー角度調整手段と、を備えることを特徴とする構成とす
ることができる。
【0019】また、本発明に係る画像形成装置において
は、前記光ビーム受光手段の配置位置が、前記感光体ド
ラム端部側方であることを特徴とする構成とすることが
できる。
【0020】さらに、本発明に係る画像形成装置におい
ては、前記光路変更手段が、シャッターであることを特
徴とする構成とすることもできる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
の実施の形態を、ディジタル式タンデム型のカラー複写
機に適用した場合について説明する。
【0022】(実施の形態1) (1) 複写機の全体構成 図1は、当該ディジタル式タンデム型のカラー複写機
(以下、単に「複写機」という。)1の全体の構成を示
す図である。同図に示すように、この複写機1は、大き
く分けて、原稿画像を光学的に読み取る原稿読取部IR
と、その読み取った画像を記録シート上に形成するプリ
ンタ部PR1とからなる。
【0023】原稿読取部IRは、原稿ガラス板11と、
スライダー12と、移動ミラー13,14と、読取部1
5などを備える。スライダー12は、原稿を照らす露光
ランプ(図示せず)および原稿からの反射光を移動ミラ
ー13方向に導くためのミラー12bを有し、読取部1
5は、レンズ15aおよびCCDカラーイメージセンサ
15bを有する。
【0024】スライダー12は、図示しないスキャンモ
ーターの駆動を受けて、所定の範囲で原稿ガラス板11
と平行に往復移動して、原稿のスキャン動作を行う。こ
のミラー12bで反射された原稿からの反射光は、原稿
とレンズ15との光路長を一定に維持する移動ミラー1
3,14を介してレンズ15aに入射され、CCDカラ
ーイメージセンサ15bの表面に導かれる。このCCD
カラーイメージセンサ15bで得られた赤(R),緑
(G),青(B)の各色成分ごとの画像データは制御部
100においてシェーディング補正や濃度変換、エッジ
強調などの必要なデータ処理を受け、さらにシアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック
(K)の各再現色の画像データに変換され(以下、シア
ン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各再現色を単に
「C,M,Y,K」と表し、各再現色に関連する部分の
番号にこの「C,M,Y,K」を付加する。)、これら
のC,M,Y,Kの画像データは、制御部100Aの画
像メモリ103(図2参照)に一旦格納され、その後記
録シートの供給と同期して読み出され、プリンタ部PR
1における画像形成に供される。
【0025】プリンタ部PR1は、公知の電子写真方式
で画像を複写紙などの記録シート上に形成するものであ
り、記録シートの搬送路Lに沿って列設される感光体ド
ラム21C,21K,21M,21Yを中心にして構成
された画像プロセス部20Aと、プリントモードにした
がって所定の感光体ドラム21C〜21Yを光ビームL
a〜Ldで露光走査する露光走査部30Aと、画像プロ
セス部20に記録シートを給送する給紙部40などから
構成されている。
【0026】画像プロセス部20Aは、同径の感光体ド
ラム21C〜21Yと、各感光体ドラム21C〜21Y
の周囲にそれぞれ配設されるクリーナ22C〜22Y、
イレースランプ23C〜23Y、帯電チャージャ24C
〜24Y、C〜Yのトナーを有する現像器25C〜25
Yおよび転写チャージャ26C〜26Yなどで構成され
ている。
【0027】露光走査部30Aは、光ビームLa〜Ld
を出射するプリントヘッドPHAと、いずれのプリント
モードにおいても光ビームLbを感光体ドラム21Kの
表面に導く固定ミラーFM1と、プリントモードにした
がって光ビームLaを感光体ドラム21Cに導くホーム
ポジション(図中の実線参照)と、感光体ドラム21K
に導く光路切換ポジション(図中の点線参照)との2位
置に水平移動制御される移動ミラーMMaと、プリント
モードにしたがって光ビームLcを感光体ドラム21M
に導くホームポジションと(図中の実線参照)、感光体
ドラム21Kに導く光路切換ポジション(図中の点線参
照)との2位置に水平移動制御される移動ミラーMMc
と、プリントモードにしたがって光ビームLdを感光体
ドラム21Mに導くホームポジション(図中の実線参
照)と、感光体ドラム21Kに導く光路切換ポジション
(図中の点線参照)との2位置に水平移動制御される移
動ミラーMMdと、プリントモードにしたがって光ビー
ムLdの光路に挿入されたホームポジション(図中の実
線参照)と、この光路から退避した光路切換ポジション
(図中の点線参照)との2位置で回動制御される回動ミ
ラーRM1などによって構成されている。
【0028】プリントヘッドPHAは、制御部100A
からの駆動信号を受けて所定の色の画像データで変調さ
れた光ビームLa〜Ldを出射するレーザダイオード3
1a〜31dと、ポリゴンモータ32によって定速回転
駆動され、光ビームLa,Lbを移動ミラーMMa、固
定ミラーFM1側に、光ビームLc,Ldを移動ミラー
MMc,MMd側に偏向するポリゴンミラー33とから
なる。
【0029】なお、回動ミラーRM1および移動ミラー
MMa,MMc,MMdは、いずれのポジションに位置
しても、各光ビームLa,Lc,Ldの光路長が、光ビ
ームLbの感光体ドラムK表面の露光位置までの光路長
と等しくなる位置に設置されており、各感光体ドラム2
1C〜21Yの表面における各光ビームLa〜Ldの走
査幅が同一になるようになっている。また、プリントヘ
ッドPHAは、ポリゴンミラー33などを共用している
ので形式的には1つのプリントヘッドであるけれども、
実質的には4つのプリントヘッドからなっている。
【0030】給紙部40は、筐体内下部に装備され、所
定サイズの記録シートを積層収容する3段の給紙トレイ
41a〜41cと、給紙トレイ41a〜41cのいずれ
かから所定サイズの記録シートを排紙トレイ49まで順
番に所定のシステムスピードで搬送する繰り出しローラ
42a〜42c、中間ローラ43a〜43c,44、レ
ジストローラ45、無端状の搬送ベルト46、定着ロー
ラ47、排紙ローラ48などで構成されている。なお、
搬送ベルト46は、図示しない駆動モータにより所定の
システムスピードで定速回転駆動される駆動ローラ46
aと従動ローラ46bとの間に張架されて定速周回され
るとともに、不図示の圧接ローラにより感光体ドラム2
1C〜21Yの下端に圧接されるようになっており、感
光体ドラム21C〜21Yは搬送ベルト46の圧接によ
りこれに従動して定速回転するようになっている。
【0031】画像プロセス部20Aにおいて、感光体ド
ラム21C〜21Yは図の矢印方向に回転されており、
この回転に伴い感光体ドラム21C〜21Yの表面はク
リーナ22C〜22Yにより残留トナーを除去され、イ
レースランプ23C〜23Yの照射を受けて除電され、
帯電チャージャ24C〜24Yにより均一に帯電された
後、露光走査部40から出射された光ビームLa〜Ld
による露光を受けて静電潜像が形成される。この静電潜
像は、現像器25C〜25YからC〜Yのトナーの供給
を受けて顕像化される。
【0032】一方、給紙トレイ41a〜41cのいずれ
かから所定サイズの記録シートが繰り出しローラ42a
〜42c、中間ローラ43a〜43c,44を介して供
給され、レジストローラ45で上記作像動作と同期を取
って各感光体ドラム21C〜21Y直下の転写位置に搬
送されると、転写チャージャ26C〜26Yの静電力に
より、感光体ドラム21C〜21Yに形成されたトナー
像が記録シート上に転写される。
【0033】トナー像が転写された記録シートは、搬送
ベルト46で定着ローラ47に搬送され、記録シートに
転写されたトナーは、定着ローラ47により高熱で圧接
されて記録シート表面に融着され、4色〜2色トナー画
像の重ね合わせあるいは単色トナーにより原稿と同じカ
ラー画像や単色画像が再現された定着後の記録シート
は、排出ローラ48により排紙トレー49上に排出され
る。ここで、この複写機1においては、カラープリント
モード(Y,M,C,K4色のフルカラープリントモー
ドや、M,Kの2色およびR,Kの2色のカラープリン
トモード)と、Kの単色プリントモードとを実行できる
ようになっている。
【0034】なお、記録シートの搬送路の所定の場所に
は、光学センサーやアクチュエータ式センサで構成され
た複数のペーパーセンサーSE(図示1つ)が設けられ
ており、記録シートの紙詰まりや搬送のタイミングを検
出できるようになっている。また、複写機1上面の操作
しやすい位置には、操作パネル60が設置されており、
これにより操作者が、複写枚数、複写濃度などのコピー
モードを設定し、あるいはコピー開始を指示できるよう
になっている。
【0035】また、複写機1の内部には上記プリント動
作などを統一的に制御する制御部100Aが設けられて
いる。
【0036】(2) 制御部100Aの構成 図2は、上記制御部100Aおよびこれに関連する部分
の構成を示すブロック図である。
【0037】制御部100Aは、内部にROM、種々の
データを保持するエリアや、ワークエリアなどを提供す
るRAM、種々の時間を計時する内部タイマー等を備え
る1チップのCPU101と、このCPU101に接続
されるプリントモード指示部102、クロック発生回路
103、1枚分の画像データをC,K,M,Yの別にそ
れぞれ1主走査ラインごとに記憶する画像メモリ10
4、ドライバ105a〜105d、モータ制御回路10
6、移動機構107、回転機構108およびペーパーセ
ンサーSEなどからなる。
【0038】プリントモード指示部102は、原稿の読
み取り時の色判別結果や、操作パネル60から操作者に
よって入力されたコピーモードに基づいて、フルカラ
ー、2色カラーや、単色のプリントモードをCPU10
1に指示する。
【0039】クロック発生回路103は、光ビームを出
射するタイミングや、他の駆動部分の動作のタイミング
をとるための基準クロックを発生する。
【0040】ドライバ105a〜105dは、CPU1
01から指示されたタイミングから画像クロックに基づ
いて1主走査ライン分の画像データでレーザダイオード
31a〜31dを駆動し、レーザダイオード31a〜3
1dから画像データで変調された光ビームを出射させ
る。
【0041】モータ制御回路106は、CPU101か
らの指示に基づいて、ポリゴンモータ32の回転速度を
一定に保つように制御するとともに、駆動ローラ46a
の回転速度をプリントモードに応じたシステムスピード
に合致させるように制御し、その他各種モータの回転速
度を制御する。
【0042】移動機構107は、スライダ12を移動さ
せる移動機構と同様に構成されており、CPU101か
らの指示に基づいて、移動ミラーMMa,MMc,MM
dをプリントモードに応じた2位置に移動制御する。
【0043】回転機構108は、モータやソレノイドな
どのアクチュエータにより構成されており、CPU10
1からの指示に基づいて、回動ミラーRM1をプリント
モードに応じた2位置に回転制御する。
【0044】また、CPU101は、その他複写機を動
作させるのに必要な機器との間で信号が入出力され、R
OMに格納された制御プログラムに従って、画像メモリ
103からプリントモードに応じたC,M,Y,Kの画
像データを所定のラインの1ラインずつ読み出してドラ
イバ105a〜105dに転送して、所定のタイミング
で書込を指示し、上記プリンタ部PRAの動作を統一的
に制御して円滑なコピー動作を達成する。なお、CPU
101は、上記画像データの読み出しや、指示などの各
種処理を並列的に実行できるようになっている。
【0045】(3) 制御部100Aの動作 次いで、制御部100Aの動作を説明する。図3は各プ
リントモードにおける移動ミラーMMa〜MMd、回動
ミラーRM1のポジションと、光ビームLa〜Ldの露
光走査状態を示す図であり、特に図3(a)はフルカラ
ープリントモード時を、図3(b)はM,Kの2色カラ
ープリントモード時を、図3(c)はR(M+Y),K
の2色カラープリントモード時を、図3(d)はKの単
色プリントモード時をそれぞれ示している。なお、説明
の便宜上、原稿を主走査方向、副走査方向の両方とも例
えば300dpiで読み取り、何れのプリントモード
も、主走査方向、副走査方向の両方とも等倍で書き込む
ものとして説明する。
【0046】プリントモード指示部102からフルカラ
ープリントモードの指示があった場合、CPU101
は、この指示を移動機構107、回転機構108に通知
する。この指示に基づいて、図3(a)に示すように、
移動機構107は移動ミラーMMa,MMc,MMdを
ホームポジションにそれぞれ配置し、回転機構108は
回動ミラーRM1をホームポジションに配置する。これ
により、光ビームLaが移動ミラーMMaで反射されて
感光体ドラム21Cに、光ビームLcが移動ミラーMM
cで反射されて感光体ドラム21Mに、光ビームLdが
回動ミラーで反射されて感光体ドラム21Yにそれぞれ
導かれ、各感光体ドラム21C〜21Yをそれぞれ1本
の光ビームLa〜Ldで露光走査することができる。
【0047】操作パネル60のプリントスタートキー
(図示せず)が押下されると、CPU101は、プリン
トモード指示部102からのフルカラープリントモード
の指示をモータ制御回路106に通知し、記録シートを
デフォルトのシステムスピードで供給させ、この記録シ
ートの供給と同期して画像メモリ104からC,K,
M,Yの画像データを1走査ラインずつ順番に読み出し
て各ドライバ105a〜105に転送し、デフォルトの
画像クロックで、各レーザダイオード31a〜31dか
らC,K,M,Yの画像データでそれぞれ変調された光
ビームLa〜Ldを出射させる。これにより、感光体ド
ラム21C〜21Yが光ビームLa〜Ldで主走査方向
および副走査方向ともに300dpiでそれぞれ露光走
査され、C,K,M,Yについて記録サイクルが並列的
に実行され、定着装置47でC,K,M,Y4色トナー
を記録シートに熱定着させることにより、記録シート上
にC,K,M,Yのトナー像が同じ走査ライン上で重な
り合ったフルカラーコピーが得られる。
【0048】ところで、図10に示す従来の複写機と、
システムスピードおよび走査速度が同じで、YMCKの
画像書込にそれぞれ例えば10秒要し、記録シートのド
ラム間の搬送時間と、YMC3色画像とK画像の重ね合
わせが並列的に行われ、この重ね合わせ時間とを無視し
たとすると、従来の複写機では、感光体ドラム4001
aにおいて単機能型3回転写法が実行されるため、YM
C3色画像の重ね合わせに少なくとも30秒要する。し
たがって、4色画像の重ね合わせ完了に30秒要し、3
0秒でフルカラープリントが行われることになる。
【0049】これに対して、複写機1においては、単機
能型3回転写法でなく、各感光体ドラム21C〜21Y
において画像形成が並列的に行われるので、10秒で4
色画像の書込、重ね合わせが完了し、10秒でフルカラ
ープリントが得られることになる。したがって、従来の
ほぼ1/3の短時間でフルカラープリントを行うことが
でき、プリント速度を従来より飛躍的に速めることがで
きる。
【0050】プリントモード指示部102からM,Kの
2色カラープリントモードの指示があった場合、CPU
101は、この指示を移動機構107、回転機構108
に通知する。この指示に基づいて、図3(b)に示すよ
うに、移動機構107は、移動ミラーMMaを光路切換
ポジションに、移動ミラーMMc,MMdをホームポジ
ションにそれぞれ配置し、回転機構108は回動ミラー
RM1を光路切換ポジションに配置する。これにより、
光ビームLaが移動ミラーMMaで反射されて感光体ド
ラム21Kに、光ビームLcが移動ミラーMMcで反射
されて感光体ドラム21Mに、光ビームLdが移動ミラ
ーMMdで反射されて感光体ドラム21Mにそれぞれ導
かれ、感光体ドラム21Kを2本の光ビームLa,Lb
で、感光体ドラム21Mを2本の光ビームLc,Ldで
それぞれ露光走査することができる。
【0051】なお、感光体ドラム21K周面上における
光ビームLaの露光位置は、光ビームLbの露光位置か
ら副走査方向のライン間隔分下流側にずらされており、
感光体ドラム21M周面上における光ビームLcの露光
位置も、光ビームLdの露光位置から副走査方向のライ
ン間隔分下流側にずらされている。
【0052】プリントスタートキーが押下されると、C
PU101は、プリントモード指示部102からの2色
カラープリントモードの指示をモータ制御回路106に
通知し、記録シートをデフォルトの2倍のシステムスピ
ードで供給させ、この記録シートの供給と同期して画像
メモリ104からM,Kの画像データを1走査ラインず
つ順番に読み出し、Kの画像データについては(2n−
1)(n;自然数)番目、すなわち奇数番目の走査ライ
ンの画像データをドライバ105bに、2n番目、すな
わち偶数番目の走査ラインの画像データをドライバ10
5aに、また、Mの画像データについてはその走査ライ
ンの奇数番目の画像データをドライバ105cに、偶数
番目の画像データをドライバ105dに転送し、デフォ
ルトの画像クロックで、レーザダイオード31a,31
bからKの奇数番目と偶数番目の走査ラインの画像デー
タでそれぞれ変調された2本の光ビームLa,Lbを同
時に出射させ、レーザダイオード31c,31dからM
の奇数番目と偶数番目の走査ラインの画像データでそれ
ぞれ変調された2本の光ビームLc,Ldを同時に出射
させる。これにより、光ビームLbでKの奇数番目の主
走査ラインの静電潜像が150dpiで、光ビームLa
でKの偶数番目の主走査ラインの静電潜像が150dp
iで同時に分担して感光体ドラム21K周面に形成さ
れ、光ビームLcでMの奇数番目の主走査ラインの静電
潜像が150dpiで、光ビームLdでMの偶数番目の
主走査ラインの静電潜像が150dpiで同時に分担し
て感光体ドラム21Mに形成される。このため、感光体
ドラム21K,21M上において奇数番目と偶数番目が
交互に並んだK,Mの静電潜像がそれぞれ300dpi
で得られる。
【0053】K,Mについて記録サイクルが並列的に実
行され、定着装置47でK,M2色トナーを記録シート
に熱定着させることにより、記録シート上にK,Mの2
色カラーコピーが得られる。
【0054】ところで、図10に示す従来の複写機で
は、M,Kの画像書込にそれぞれ10秒要したが、複写
機1においては感光体ドラム21K,21Mが2本の光
ビームで走査されるので、5秒でM,Kの画像書込を終
了させることができる。したがって、ポリゴンミラー3
3の回転数、画像クロックの周波数がそのままであって
も、すなわち、走査速度を上げなくても、副走査方向の
画素密度を300dpiに維持しつつ、従来のほぼ1/
2の短時間でK,Mの画像の書込を終了し、2色カラー
プリントを行うことができ、プリント速度を従来より飛
躍的に速めることができる。
【0055】なお、この2色プリントモードの際、露光
走査されない感光体ドラム21C,21Yと搬送ベルト
46との圧接を解除して、感光体ドラム21C,21Y
の従動回転を停止させておくようにしてもよい。これに
より、感光体ドラム21C,21Yの無用な磨耗を回避
でき、搬送ベルト駆動モータのトルクを低減させること
ができる。
【0056】プリントモード指示部102からR,Kの
2色カラープリントモードの指示があった場合、CPU
101は、この指示を移動機構107、回転機構108
に通知する。この指示に基づいて、図3(c)に示すよ
うに、移動機構107は移動ミラーMMaを光路切換ポ
ジションに、移動ミラーMMc,MMdをホームポジシ
ョンに配置し、回転機構108は回動ミラーRM1をホ
ームポジションに配置する。これにより、光ビームLa
が移動ミラーMMaで反射されて感光体ドラム21K
に、光ビームLcが移動ミラーMMcで反射されて感光
体ドラム21Mに、光ビームLdが回動ミラーRM1で
反射されて感光体ドラム21Yにそれぞれ導かれ、感光
体ドラム21Kを2本の光ビームLa,Lbで、感光体
ドラム21M,21Yを光ビームLc,Ld1本ずつで
それぞれ露光走査することができる。
【0057】なお、光ビームLa,Lbの露光位置、光
ビームLa,LbのK画像データによる変調、システム
スピードの増速が図3(b)のM,K2色カラープリン
トモードの場合と同じであるので、この説明を省略す
る。
【0058】ところで、Rについては、感光体ドラム2
1Mで形成されるMのトナー画像と、感光体ドラム21
Yで形成されるYのトナー画像との加算合成により画像
再現が行われるが、各感光体ドラム21M,21Yを露
光走査する光ビームがそれぞれ1本ずつで、システムス
ピードがデフォルトの2倍に増速されているので、感光
体ドラム21M,21Yに形成される静電潜像の副走査
方向の画素密度が150dpiとなり、Rの副走査方向
の画素密度も150dpiになるけれども、ビジネスカ
ラーにおいては、Kを主体としRが付け足し的な画像で
あるから、Kの画質が高い限り、Rの画質が多少粗くて
も問題となることはほとんどない。
【0059】このため、M,Yの画像データについて
は、一走査ライン置きの主走査ライン、例えば奇数番目
の走査ラインの画像データだけをドライバ105c,1
05dに転送する。そして、レーザダイオード31c,
31dからデフォルトの画像クロックのタイミングでK
の奇数番目の走査ラインのインタレースされた画像デー
タで変調された2本の光ビームLc,Ldを出射させ
る。これにより、光ビームLcでMの奇数番目の主走査
ラインの静電潜像が150dpiで感光体ドラム21M
周面に形成され、光ビームLdでYの奇数番目の主走査
ラインの静電潜像が150dpiで感光体ドラム21Y
周面に形成される。
【0060】K,M,Yについて記録サイクルが並列的
に実行され、定着装置47でK,M,Y3色トナーを記
録シートに熱定着させることにより、記録シート上に
K,Rの2色カラーコピーが得られる。
【0061】ところで、R,Kの2色カラープリントモ
ードを図10に示す従来の複写機で行ったとすると、R
のトナー画像書込のために1つの感光体ドラムにおいて
Mの記録サイクルとYの記録サイクルを順番に実行しな
ければならない。このため、R画像の書込に20秒要し
た。
【0062】これに対して、複写機1においては感光体
ドラム21Kが2本の光ビームで走査されるので、5秒
でR,Kの画像書込を終了させることができ、5秒で
R,K画像の重ね合わせが完了し、5秒で2色カラープ
リントが得られることになる。したがって、走査速度を
上げなくても、従来のほぼ1/2の短時間でKの画像を
形成し終え、しかも従来のほぼ1/4の短時間で2色カ
ラープリントを行うことができ、プリント速度を従来よ
り飛躍的に速めることができる。
【0063】なお、この2色プリントモードの際、露光
走査されない感光体ドラム21Cと搬送ベルト46との
圧接を解除して、感光体ドラム21Cの従動回転を停止
させておくようにしてもよい。これにより、感光体ドラ
ム21Cの無用な磨耗を回避でき、搬送ベルト駆動モー
タのトルクを低減させることができる。
【0064】プリントモード指示部102からKの単色
プリントモードの指示があった場合、CPU101は、
この指示を移動機構107、回転機構108に通知す
る。この指示に基づいて、図3(d)に示すように、移
動機構107は移動ミラーMMa,MMc,MMdを光
路切換ポジションに配置し、回転機構108は回動ミラ
ーRM1を光路切換ポジションに配置する。これによ
り、光ビームLaが移動ミラーMMaで反射され、光ビ
ームLcが移動ミラーMMcに反射され、光ビームLd
が移動ミラーMMdに反射され、4本の光ビームLa〜
Ld全てが感光体ドラム21Kに導かれ、感光体ドラム
21Kを4本の光ビームLa〜Ldで露光走査すること
ができる。
【0065】なお、感光体ドラム21K周面上における
光ビームLa,Lc,Ldの露光位置は、光ビームLb
の露光位置から副走査方向のライン隔分ずつ下流側にこ
の順番にずらされている。
【0066】プリントスタートキーが押下されると、C
PU101は、プリントモード指示部102からのK単
色プリントモードの指示をモータ制御回路106に通知
し、記録シートをデフォルトの4倍のシステムスピード
で供給させる。そして、CPU101は、この記録シー
トの供給に同期して画像メモリ104からKの画像デー
タを1主走査ラインずつ順番に読み出し、例えば(4n
−3)番目の主走査ラインの画像データをドライバ10
5aに、(4n−2)番目の主走査ラインの画像データ
をドライバ105bに、(4n−1)番目の主走査ライ
ンの画像データをドライバ105cに、4n番目の主走
査ラインの画像データをドライバ105dに転送し、レ
ーザダイオード31a〜31dからデフォルトの画像ク
ロックのタイミングで同時に(4n−3),(4n−
2),(4n−1),4n番目の走査ラインの画像デー
タで変調された4本の光ビームLa〜Ldを同時に出射
される。これにより、光ビームLbでKの(4n−3)
番目の主走査ラインの静電潜像が75dpiで、光ビー
ムLaでKの(4n−2)番目の主走査ラインの静電潜
像が75dpiで、光ビームLcでKの(4n−1)番
目の主走査ラインの静電潜像が75dpiで、光ビーム
LdでKの4n番目の主走査ラインの静電潜像が75d
piで、同時に分担して感光体ドラム21K周面に形成
される。このため、感光体ドラム21K上において(4
n−3),(4n−2),(4n−1),4n番目が順
番に並んだKの静電潜像が300dpiで得られる。
【0067】Kについて記録サイクルが実行され、定着
装置47でKトナーを記録シートに熱定着させることに
より、記録シート上にKの単色コピーが得られる。
【0068】ところで、従来の複写機では、K画像の書
込に10秒要したが、複写機1では感光体ドラム21K
が4本の光ビームで走査されるので、K画像書込を2.
5秒で終了させることができる。したがって、走査速度
を上げなくても、副走査方向の画素密度を300dpi
に維持しつつ、従来のほぼ1/4の短時間でKの画像を
書込み終え、単色プリントを行うことができ、プリント
速度を従来より飛躍的に速めることができる。
【0069】(4) (実施の形態2) 図4は、本発明の実施の形態2の複写機2の全体構成を
示す図である。なお、図1の複写機1と対応する部分に
同一番号を付し、その詳細な説明を省略する。この複写
機2においては、画像プロセス部20Bの感光体ドラム
は、記録シート搬送方向上流側から21Y,21M,2
1C,21Kの順に配置されている。
【0070】露光走査部30Bは、感光体ドラムと同数
で、光ビームLa〜Ldをそれぞれ出射するプリントヘ
ッドPHBa〜PHBdと、プリントモードに応じて光
ビームLdの光路から退避したホームポジションと光ビ
ームLdの光路に挿入された光路切換ポジションとの2
位置で回転軸O1 周りに回動制御される回動ミラーRM
2と、各感光体ドラム21C〜21Yの一方端部側部に
配設される光ビーム受光センサーSEC〜SEYとを備
える。回動ミラーRM2がホームポジションに位置する
場合には光ビームLdは感光体ドラム21Yに導かれ、
光路切換ポジションに位置する場合には光ビームLdは
感光体ドラム21Mに導かれるようになっている。ま
た、回動ミラーRM2は、いずれのポジションに位置し
ていても、光ビームLdの感光体ドラム21Y表面の露
光位置までの光路長と、感光体ドラム21Mの露光位置
までの光路長とが等しくなるように設置されている。
【0071】プリントヘッドPHBd,PHBc,PH
Baは、光ビームLd,Lc,Laを反射し、回転軸O
2 (図5参照)周りに回動可能な回動ミラー37d,3
7c,37aと、プリントモードに応じて反射された光
ビームLd,Lc,Laの光路内に挿入されるホームポ
ジションと、この光路から退避した光路切換ポジション
との2位置で回転軸O3 (図5参照)周りに回動制御さ
れる回動ミラー38d,38c,38dなどをそれぞれ
備える。
【0072】回動ミラー38d,38c,38aがホー
ムポジションに位置する場合、プリントヘッドPHBd
から出射される光ビームLdは感光体ドラム21Yある
いは感光体ドラム21Mに、プリントヘッドPHBcか
ら出射される光ビームLcは感光体ドラム21Mに、プ
リントヘッドPHBaから出射される光ビームLaは感
光体ドラム21Cにそれぞれ導かれ、これに対して、回
動ミラー38d,38c,38aが光路切換ポジション
に位置する場合、プリントヘッドPHBd,PHBc,
PHBaから出射された光ビームLd,Lc,Laは、
全て、感光体ドラム21Kに導かれるようになってい
る。また、回動ミラー38d,38c,38aは、いず
れのポジションに位置していても、各感光体ドラム21
Y,21M,21C表面の露光位置までの光路長と感光
体ドラム21K表面までの光路長とが等しくなるように
設置されている。
【0073】一方、プリントヘッドPHBbは、何れの
プリントモードにおいても感光体ドラム21Kを露光走
査するために、光ビームLbを感光体ドラム21Kに反
射する固定ミラー37bを備える。
【0074】制御部100Bは、図2の制御部100A
から移動機構107を除いた構成であり、制御部100
Bの回転機構108によって、回動ミラーRM2 ,回動
ミラー38d,38c,38aを2位置に回動制御する
とともに、回動ミラー37d,37c,37aおよびホ
ームポジションにおける回動ミラー38d,38c,3
8aを微少回転させてこれらのミラーで反射された光ビ
ームLd,Lc,Laを光ビーム受光センサーSEC〜
SEYで受光することにより、回動ミラー37d,37
c,37aおよびホームポジションにおける回動ミラー
38d,38c,38a光ビームLd,Lc,Laの角
度を微調整できるようになっている。この回転機構10
8は、例えばステッピングモータの回転力を回動ミラー
RM2,38d,38c,38a、回動ミラーの回転軸
O1 ,O2 ,O3 に直接的に付与し、あるいはベルトな
どを介して付与する構成となっている。なお、この回転
機構108は、実施の形態1においても用いることがで
き、回動ミラーRM1のホームポジションにおける回転
角度を微調整する手段とすることもできる。
【0075】次いで、プリントヘッドPHBd,PHB
c,PHBaの詳細を説明する。なお、プリントヘッド
PHBd,PHBc,PHBaの構成が同じであるの
で、プリントヘッドPHBdをその代表例として説明
し、PHBc,PHBaの構成を()中に示すものとす
る。図5はプリントヘッドPHBdの構成を一部簡略化
して示す構成図であり、図6はプリントヘッドPHBd
の斜視図である。
【0076】プリントヘッドPHBdは、上記レーザダ
イオード31d(31c,31a)、ポリゴンミラー3
3d(33c,33a)、回動ミラー37d(37c,
37a)、回動ミラー38d(38c,38a)などの
他、レーザダイオード31d(31c,31a)とポリ
ゴンミラー33d(33c,33a)との間に配設さ
れ、レーザビームLd(Lc,La)を分光するハーフ
ミラー35d(35c,35a)と、fθレンズ36d
(36c,36a)とを備える。
【0077】レーザダイオード31dから出射された光
ビームLd(Lc,La)は、図示しないコリメータレ
ンズ、シリンドリカルレンズを介してハーフミラー35
d(35c,35a)で分光され、その一方の光ビーム
Ld(Lc,La)はポリゴンミラー33d(33c,
33a)に導かれ、その他方の光ビームLd(Lc,L
a)はポリゴンミラー33d(33c,33a)を通ら
ずに回動ミラー37d(37c,37a)に直接導かれ
るようになっている。
【0078】ポリゴンミラー33d(33c,33a)
に導かれた光ビームLd(Lc,La)は、そのミラー
面で反射されて、偏向され、fθレンズ36d(36
c,36a)によって感光体ドラム表面で集光するよう
にビーム径が絞られた後、回動ミラー37d(37c,
37a)で感光体ドラム21K方向に反射され、回動ミ
ラー38d(38c,38a)のポジション位置に応じ
て光路が感光体ドラム21Y(21M,21C)方向か
感光体ドラム感光体ドラム21K方向のいずれかに変え
られて、ドラム表面を露光走査するようになっている。
なお、各光ビームLd〜Lbの光路長が異なるため、各
プリントヘッドPHBd〜PHBbのfθレンズは、各
光ビームLd〜Lbの光路長に合致した焦点距離を有
し、各感光体ドラム21Y〜21Kの露光位置における
走査幅が等しくなる特性を有するようになっている。ま
た、走査幅が等しくなる特性を有するfθレンズが得ら
れない場合には、画像クロックの周波数を変えて、各感
光体ドラム21C〜21Yにおける走査幅を同一にする
ようにしてもよい。
【0079】これに対して、ハーフミラー35d(35
c,35a)から回動ミラー37d(37c,37a)
に直接導かれた光ビームLd(Lc,La)は、これに
反射され、光ビーム検出センサSEKで受光されるよう
に回動ミラー37d(37c,37a)の角度が調整さ
れ、回動ミラー38d(38c,38a)で再度反射さ
れた光ビームLd(Lc,La)は、光ビーム検出セン
サSEY(SEM,SEC)で受光されるように回動ミ
ラー38d(38c,38a)の角度が調整される。
【0080】ところで、ハーフミラー35d(35c,
35a)において分光された他方の光ビームLd(La
〜Ld)がポリゴンミラー33d(33c,33a)を
通らずに回動ミラー37d(37c,37a)に直接導
かれるようになっているのは、ポリゴンミラー33d
(33c,33a)の面倒れなどの影響を受けずに、回
動ミラー37d(37c,37a)および回動ミラー3
8d(38c,38a)の角度を微調整するためであ
る。
【0081】すなわち、回動ミラー37d(37c,3
7a)および回動ミラー38d(38c,38a)の角
度微調整時には、ポリゴンミラー33d(33c,33
a)が回転駆動されいないため、ポリゴンモータの回転
軸が僅かながら傾き、ポリゴンミラーのミラー面が面倒
れする。また、ポリゴンミラー33d(33c,33
a)のミラー面がどこを向いて停止されているかわから
ない。このため、ポリゴンミラー33d(33c,33
a)で反射された光ビームLd(La〜Ld)で回動ミ
ラー37d(37c,37a)および回動ミラー38d
(38c,38a)の角度を調整しようとしても、光ビ
ームLd(La〜Ld)の露光位置が一義的に定まら
ず、回動ミラー37d(37c,37a)や、回動ミラ
ー38d(38c,38a)をいくら回転させてもこれ
らに反射された光ビームLd(La〜Ld)を受光セン
サSEY〜SEKで受光できず、回動ミラー37d(3
7c,37a)およびホームポジションにおける回動ミ
ラー38d(38c,38a)の角度を調整するのが困
難である。
【0082】これに対して、光ビームLd(La〜L
d)をハーフミラー35d(35c,35a)で分光
し、ポリゴンミラー33d(33c,33a)を通らず
に回動ミラー37d(37c,37a)に直接導くと、
ポリゴンミラー33d(33c,33a)の面倒れなど
の影響を受けることがなく、回動ミラー37d(37
c,37a)や、回動ミラー38d(38c,38a)
を回転させてることにより光ビームLd(La〜Ld)
を確実に受光センサSEY〜SEKで受光できるように
なり、回動ミラー37d(37c,37a)およびホー
ムポジションにおける回動ミラー38d(38c,38
a)の角度を確実に調整することができる。
【0083】また、光ビーム受光センサSEY〜SEK
は、回動ミラー37d(37c,37a)および回動ミ
ラー38d(38c,38a)の回転位置を確認できれ
ば十分であるので、感光体ドラム21Y〜21Kの一方
端部側部に配置する必要はないけれども、露光位置の延
長線上の感光体ドラム21Y〜21Kの一方端部側部に
光ビーム受光センサSEY〜SEKを配置すれば、SO
Sセンサとしても兼用でき、書込位置の精度を高精度に
保つことができる。
【0084】次いで、各プリントモードにおける動作を
説明する。図7は、各プリントモードにおける、回動ミ
ラーRM2 ,38d,38c,38aのポジションと光
ビームLa〜Ldの露光走査状態を示す図である。な
お、各プリントモードにおけるプリントモード指示部1
02の指示、ドライバ105a〜105における光ビー
ムLa〜Ldの変調、CPU101の画像データの読み
出し・システムスピードの制御などが実施の形態1と同
じであるのでこの説明を省略し、回動ミラーRM2 ,3
8d,38c,38aの動きを中心に説明する。
【0085】フルカラープリントモードの場合には、図
7(a)に示すように、回動ミラー38d,38c,3
8aが光ビームLd,Lc,Laの光路内であるホーム
ポジションに配置され、回動ミラーRM2 が光ビームL
dの光路から退避したホームポジションに配置される。
これにより、感光体ドラム21C〜21Yを1本の光ビ
ームLa〜Ldでそれぞれ露光走査することができる。
【0086】M,Kの2色カラープリントモードの場合
には、図7(b)に示すように、回動ミラー38d,3
8cが光ビームLd,Lcの光路内であるホームポジシ
ョンに配置され、回動ミラー38aが光ビームLaの光
路から退避した光路切換ポジションに配置され、回動ミ
ラーRM2 が光ビームLdの光路内である光路切換ポジ
ションに配置される。これにより、感光体ドラム21M
を2本の光ビームLd,Lcで同時に露光走査し、露光
体ドラム21Kを2本の光ビームLa,Lbで同時に露
光走査することができる。
【0087】R,Kの2色カラープリントモードの場合
には、図7(c)に示すように、回動ミラー38d,3
8cが光ビームLd,Lcの光路内であるホームポジシ
ョンに配置され、回動ミラー38aが光ビームLaの光
路から退避した光路切換ポジションに配置され、回動ミ
ラーRM2 が光ビームLdの光路から退避したホームポ
ジションに配置される。これにより、感光体ドラム21
Yを光ビームLdで露光走査し、感光体ドラム21Mを
光ビームLcで露光走査し、露光体ドラム21Kを2本
の光ビームLa,Lbで同時に露光走査することができ
る。
【0088】Kの単色プリントモードの場合には、図7
(d)に示すように、回動ミラー38d,38c,38
a全てが光ビームLd,Lc,Laの光路から退避した
光路切換ポジションに配置される。これにより、露光体
ドラム21Kを4本の光ビームLa〜Ldで同時に露光
走査することができる。
【0089】したがって、この実施の形態2によれば、
実施の形態1の場合と同様に、走査速度を上げなくて
も、画像形成時間の短縮を図ることができ、いずれのプ
リントモードにおいても、そのプリントモードに合致し
たコピーを短時間で得ることができる。
【0090】(5) (実施の形態3) 図8は、本発明の実施の形態3の複写機3の全体構成を
示す図である。なお、図1,図4の複写機1,2と対応
する部分に同一番号を付し、その詳細な説明を省略す
る。この複写機3においては、画像プロセス部20Cの
感光ドラムは、記録シート搬送方向上流側から21K,
21Y,21C,21Mの順番に配置されている。
【0091】露光走査部30Cは、4本の光ビームLb
〜Ldを同方向に出射するプリントヘッドPHCと、光
ビームLb,Lcをそれぞれ分光し、それぞれの一方を
感光体ドラム21M方向に反射するするハーフミラーH
Maと、光ビームLaを分光し、その一方を感光体ドラ
ム21C方向に反射するハーフミラーHMbと、光ビー
ムLdを分光し、その一方を感光体ドラム21Y方向に
反射するするハーフミラーHMcと、ハーフミラーHM
a〜HMcを透過した光ビームLa〜Ldを感光体ドラ
ム21K方向に反射する固定ミラーFM2 と、ハーフミ
ラーHMa〜HMcで反射された光ビームLb,Lc,
La,Ldおよび固定ミラーFM2 で反射された光ビー
ムLa〜Ldの光路に配設される液晶シャッターSa〜
Shとを備える。
【0092】制御部100Cは、図2の制御部100A
から移動機構107,回転機構108に代えて、各液晶
シャッターSa〜ShをON/OFF制御するシャッタ
ー制御機構(不図示)を取り付けた構成であり、このシ
ャッター制御機構により、各液晶シャッターSa〜Sh
のON(光ビームの透過)、OFF(光ビームの遮断)
の組み合わせで、感光体に導く光ビームを選択できる構
成となっている。
【0093】次いで、各プリントモードにおける動作を
説明する。図9は、各プリントモードにおける、各液晶
シャッターSa〜ShのON、OFFの組み合わせ例を
示す図である。なお、各プリントモードにおけるプリン
トモード指示部102の指示、CPU101の画像デー
タの読み出し・システムスピードの制御などが実施の形
態1,2と同じであるのでこの説明を省略し、液晶シャ
ッターSa〜ShのON、OFFの組み合わせを中心に
説明する。
【0094】フルカラープリントモードの場合には、液
晶シャッターSa,Sc,Sd,Seが開かれ、他の液
晶シャッターSb,Se,Sg,Shが閉じられる。こ
れにより、これにより、感光体ドラム21K〜21Mを
1本の光ビームLb〜Lcでそれぞれ露光走査すること
ができる。
【0095】M,Kの2色カラープリントモードの場合
には、液晶シャッターSa,Sb,Sf,Shが開か
れ、他の液晶シャッターSc,Sd,Se,Sgが閉じ
られる。これにより、感光体ドラム21Kを2本の光ビ
ームLa,Ldで同時に露光走査し、感光体ドラム21
Mを2本の光ビームLb,Lcで同時に露光走査するこ
とができる。
【0096】R,Kの2色カラープリントモードの場合
には、液晶シャッターSa,Sd,Se,Sfが開か
れ、他の液晶シャッターSb,Sc,Sg,Shが閉じ
られる。これにより、感光体ドラム21Kを2本の光ビ
ームLa,Ldで同時に露光走査し、感光体ドラム21
Y,21Mを1本の光ビームLb,Lcでそれぞれ露光
走査することができる。
【0097】Kの単色プリントモードの場合には、液晶
シャッターSe,Sf,Sg,Shが開かれ、他の液晶
シャッターSa,Sb,Sc,Sdが閉じられる。これ
により、感光体ドラム21Kを4本の光ビームLa〜L
dで同時に露光走査することができる。
【0098】なお、いずれのプリントモードにおいても
ドライバ105a〜105dにおける光ビームLa〜L
dの変調が実施の形態1,2の場合と基本的に同じであ
るが、ハーフミラーHMa〜HMcの配置の関係上、こ
の実施の形態3のM,Kの2色プリントモードにおい
て、光ビームLbがM画像で変調され、光ビームLdが
K画像で変調される点のみが異なっている。
【0099】したがって、この実施の形態3によれば、
実施の形態1,2の場合と同様に、走査速度を上げなく
ても、画像形成時間の短縮を図ることができ、いずれの
プリントモードにおいても、そのプリントモードに合致
したコピーを短時間で得ることができる。
【0100】(6) 変形例 以上、本発明に係る画像形成装置を実施の形態に基づい
て説明してきたが、本発明の内容が、上述の実施の形態
に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が
考えられる。
【0101】 上記実施の形態においては、M,Kあ
るいはR,Kの2色カラープリントで実施したが、Y,
KあるいはC,Kの2色カラープリントや、グリーンG
(Y+C),KあるいはブルーB(C+M),Kの2色
カラープリントで実施してもよく、Kの単色プリントで
実施したが、Y、MあるいはCの単色プリントで実施し
てもよい。この場合には、これらの色のトナー画像を形
成する感光体ドラムに合わせて光りビームの光路を適宜
選択すればよい。
【0102】 また、上記実施の形態では、M,Kカ
ラープリント時に感光体ドラム21M,21Kに光ビー
ムを2本ずつ導き、システムスピードをデフォルトの2
倍に設定したが、感光体ドラム21Mに光ビームを1本
導き、感光体ドラム21Kに光ビームを3本導き、シス
テムスピードをデフォルトの3倍に設定するようにして
もよい。
【0103】 また、上記実施の形態では、4色のフ
ルカラーの場合について説明したが、4色以上の他の多
色カラーの場合にも適用できる。
【0104】 また、上記実施の形態においては、液
晶シャッターを用いたが、他の電気化学的シャッターを
用いてもよく、機械的シャッターを用いるようにしても
よい。また、機械的シャッターの場合には、遮光板を回
動あるいは平行移動させることにより光ビームの光路に
進入・退避させるようにしてもよい。また、各感光体ド
ラム毎に広い面積を有するシャッターを設け、当該シャ
ッターの一部分を開閉するようにしてもよい。
【0105】 また、上記実施の形態においては、光
ビームをポリゴンミラーで偏向させるプリントヘッドを
用いたが、LEDを列設したプリントヘッドにも適用で
きる。
【0106】 さらに、上記実施の形態では、複写機
について説明したが、レーザプリンターなど他の画像形
成装置にも適用できる。
【0107】
【発明の効果】以上のように本発明の画像形成装置によ
れば、各光ユニットから感光体に至る光路の少なくとも
一つに設けられた光路変更手段が、当該光ユニットから
発した光ビームを他の感光体に達するように光路変更を
行うので、減色プリントモード時に他の感光体表面を複
数本の光ビームで光走査することができ、各光ビームの
走査速度を上げることなく画像形成速度を複数倍に高速
化させることができる。
【0108】また、本発明の画像形成装置によれば、前
記光路変更手段が、1の感光体と対応して設けられた光
ユニットによる感光体表面の走査ラインと走査ラインと
の間を、他の光ユニットから発した光ビームが光走査す
るように当該他の光ユニットの光路を変更するので、走
査ラインの重複を防止することができる。
【0109】また、本発明の画像形成装置によれば、画
像データ分配手段が、前記1の感光体と対応して設けら
れた光ユニットと前記他の光ユニットとに対し、前記他
の感光体に書き込むべき特定色画像の画像データをその
感光体表面の走査ラインに応じて分配し、それぞれに分
配された特定色画像の画像データを、前記1の感光体と
対応して設けられた光ユニットと前記他の光ユニットと
によって、前記他の感光体表面に並列的に書き込むよう
にしているので、走査ライン毎の画像の重複を防止する
ことができる。
【0110】また、本発明の画像形成装置によれば、各
感光体が、前記シート搬送手段のシート搬送速度と同じ
周速で回動され、当該シート搬送速度で搬送される記録
シートに書き込まれた画像を転写する感光体ドラムであ
り、シート搬送速度制御手段が前記1の感光体と対応し
て設けられた光ユニットと前記他の光ユニットとの光ビ
ーム数に応じて前記シート搬送速度を増加させるので、
いずれのプリントモードにおいても副走査方向の画像の
歪みを生じさせずに光ユニットが同じタイミングで光走
査することができる。
【0111】また、本発明の画像形成装置によれば、前
記特定色が、黒であるので、減色プリントモードにおけ
る黒画像の画質を維持しつつ、利用頻度の高い黒単色プ
リントモードにおいて画像形成速度を一番速めることが
できる。
【0112】また、本発明の画像形成装置によれば、前
記光路変更手段が、所定の位置間を平行移動し、もしく
は所定の位置において回動するミラーであるので、簡単
な構成で、光ビームの光路を変更することができる。
【0113】また、本発明の画像形成装置によれば、前
記光路変更手段が、所定の位置において回動するミラー
であり、前記光ユニットが、さらに、光ビームを出射す
る光ビーム出射手段と、所定の速度で回転駆動され、光
ビームを前記ミラー方向に偏向するポリゴンミラーと、
光ビームを分光し、分光した光ビームの一方を前記ポリ
ゴンミラーに導くとともに、その他方を前記ミラーに直
接導く光ビーム分光手段と、所定の位置に配置され、光
ビームを受光する光ビーム受光手段と、前記光ビーム分
光手段から前記ミラーに直接導かれ、当該ミラーにより
反射された光ビームを前記光ビーム受光手段が受光でき
るように、前記ミラーの回動角度を調整するミラー角度
調整手段と、を備えるので、ポリゴンミラーの面倒れ時
でもミラーの角度調整が容易に行え、感光体ドラム表面
上の走査ラインの位置を高精度に保持することができ
る。
【0114】また、本発明の画像形成装置によれば、前
記光ビーム受光手段の配置位置が、前記感光体ドラム端
部側方であるので、光ビーム受光手段を、走査ラインの
開始位置を決定するために用いられるSOS(STAR
T OF SCAN)センサーとしても兼用でき、構成
の簡素化を図ることができる。
【0115】さらに、本発明の画像形成装置によれば、
前記光路変更手段が、シャッターであるので、簡単な構
成で、光ビームの光路を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の複写機の全体構成を示
す図である。
【図2】図1の制御部100Aおよびこれに関連する部
分の構成を示すブロック図である。
【図3】各プリントモードにおける各ミラーのポジショ
ンと、光ビームLa〜Ldの露光走査状態を示す図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態2の複写機の全体構成を示
す図である。
【図5】図4のプリントヘッドPHBdの構成を一部簡
略化して示す構成図である。
【図6】図4のプリントヘッドPHBdの斜視図であ
る。
【図7】各プリントモードにおける、各ミラーのポジシ
ョンと光ビームLa〜Ldの露光走査状態を示す図であ
る。
【図8】本発明の実施の形態3の複写機の全体構成を示
す図である。
【図9】各プリントモードにおける、各液晶シャッター
のON、OFFの組み合わせ例を示す図である。
【図10】従来の複写機の構成を示す図である。
【符号の説明】
1,2,3 複写機 20A,20B,20C 画像プロセス
部 21C,21K,21M,21Y 感光体ドラム 25C,25K,25M,25Y 現像器 26C,26K,26M,26Y 転写チャージ
ャ 30A,30B,30C 露光走査部 31a,31b,31c,31d レーザダイオ
ード 32,32a,32b,32c,32d ポリゴンミラ
ー 35d,35c,35a ハーフミラー 37d,37c,37a 回動ミラー 38d,38c,38a 回動ミラー 40 給紙部 46 搬送ベルト 100A,100B,100C 制御部 101 CPU 102 プリントモー
ド指示部 104 画像メモリ 105a〜105d ドライバ 106 モータ制御回
路 107 移動機構 108 回転機構 IR 原稿読取部 L 搬送路 La,Lb,Lc,Ld 光ビーム FM1 固定ミラー HMa,HMb,HMc ハーフミラー MMa,MMc,MMd 移動ミラー PR1,PR2,PR3 プリンタ部 RM1 回動ミラー RM2 回動ミラー SEY,SEM,SEC,SEK 光ビーム受光
センサ Sa〜Sg 液晶シャッタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 望 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 加川 哲哉 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート搬送手段と、 シート搬送路に沿って配設された複数の感光体と、 各感光体に対し1対1の関係で設けられ、各感光体表面
    を光ビームで光走査して画像を書き込む光ユニットと、 各光ユニットから感光体に至る光路の少なくとも一つに
    設けられ、当該光ユニットから発した光ビームを他の感
    光体に達するように光路変更を行う光路変更手段と、 を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記光路変更手段は、 1の感光体と対応して設けられた光ユニットによる感光
    体表面の走査ラインと走査ラインとの間を、他の光ユニ
    ットから発した光ビームが光走査するように当該他の光
    ユニットの光路を変更することを特徴とする請求項1に
    記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記1の感光体と対応して設けられた光
    ユニットと前記他の光ユニットとに対し、前記他の感光
    体に書き込むべき特定色画像の画像データをその感光体
    表面の走査ラインに応じて分配する画像データ分配手
    段、をさらに備え、 それぞれに分配された特定色画像の画像データを、前記
    1の感光体と対応して設けられた光ユニットと前記他の
    光ユニットとによって、前記他の感光体表面に並列的に
    書き込むようにしたことを特徴とする請求項2に記載の
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 各感光体が、前記シート搬送手段のシー
    ト搬送速度と同じ周速で回動され、当該シート搬送速度
    で搬送される記録シートに書き込まれた画像を転写する
    感光体ドラムであり、 前記1の感光体と対応して設けられた光ユニットと前記
    他の光ユニットとの光ビーム数に応じて前記シート搬送
    速度を増加させるシート搬送速度制御手段、をさらに備
    えることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記特定色が、黒であることを特徴とす
    る請求項3または4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記光路変更手段が、所定の位置間を平
    行移動し、もしくは所定の位置において回動するミラー
    であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに
    記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記光路変更手段が、所定の位置におい
    て回動するミラーであり、 前記光ユニットは、さらに光ビームを出射する光ビーム
    出射手段と、 所定の速度で回転駆動され、光ビームを前記ミラー方向
    に偏向するポリゴンミラーと、 光ビームを分光し、分光した光ビームの一方を前記ポリ
    ゴンミラーに導くとともに、その他方を前記ミラーに直
    接導く光ビーム分光手段と、 所定の位置に配置され、光ビームを受光する光ビーム受
    光手段と、 前記光ビーム分光手段から前記ミラーに直接導かれ、当
    該ミラーにより反射された光ビームを前記光ビーム受光
    手段が受光できるように、前記ミラーの回動角度を調整
    するミラー角度調整手段と、 を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
    に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記光ビーム受光手段の配置位置が、前
    記感光体ドラム端部側方であることを特徴とする請求項
    7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記光路変更手段が、シャッターである
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の
    画像形成装置。
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