JPH09193463A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH09193463A
JPH09193463A JP8021877A JP2187796A JPH09193463A JP H09193463 A JPH09193463 A JP H09193463A JP 8021877 A JP8021877 A JP 8021877A JP 2187796 A JP2187796 A JP 2187796A JP H09193463 A JPH09193463 A JP H09193463A
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JP
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scanning direction
sub
signal
color
color image
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JP8021877A
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Yutaka Shio
豊 塩
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 副走査方向の色ずれのないカラー画像形成装
置を得る。 【解決手段】 光センサ30は、ポリゴンミラー14で
反射されるレーザ光を受光して主走査方向の走査開始基
準信号LSYNCと副走査方向ビーム位置信号FPOS
とを出力する。LSYNCは制御回路21に供給され、
FPOSは比較制御回路31に入力される。制御回路2
1には、中間転写ドラムへの転写基準位置を示す信号T
POSも入力される。制御回路21はTPOSおよびL
SYNCを基に、アクチュエータ22の駆動によってレ
ーザ光18を副走査方向に移動させる量を表す駆動信号
DRV1を出力し、比較制御回路31に供給する。比較
制御回路31はFPOSとDRV1とを比較し、その比
較結果に応じた駆動信号DRV2をアクチュエータ22
に供給する。アクチュエータ22が駆動すると反射ミラ
ー16の角度が変化し、感光体ドラム1上のレーザ光1
8の副走査方向位置が微調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、レーザビーム等の
光ビームを用いた静電写真法により記録紙上にカラー画
像を形成する複写機、プリンタあるいはファクシミリ装
置等のカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のカラー画像形成装置は、
例えば図7に示したように構成されていた。この図は、
カラー画像形成装置の感光体ドラムの表面上に静電潜像
を形成するための構成の概略を表すものである。この図
に示したように、レーザダイオード12から発生したレ
ーザ光18は、ポリゴンミラー14によって反射され、
fθレンズ15を通過し、反射ミラー16で反射され
て、感光体ドラム1の周面上を主走査方向(ドラム軸方
向)に走査するようになっている。感光体ドラム1の一
端の近傍には別の反射ミラー19が備えられ、この反射
ミラー19によって反射されるレーザ光は光センサ20
に入射されるようになっている。
【0003】光センサ20は、高速回転するポリゴンミ
ラーの各面ごとにそこで反射されるレーザ光を受光して
主走査方向の書き込み基準信号LSYNCを制御回路2
1に供給するようになっている。この光センサ20は、
例えば図8に示したように構成されている。このセンサ
は、レーザ光の主走査方向に沿って配置されたフォトダ
イオード等の受光素子PD1,PD2と、これらの受光
素子PD1,PD2からそれぞれ出力される出力信号I
1,I2を比較し、その比較結果に応じて書き込み基準
信号LSYNCを発生する比較器40とを備えている。
受光素子PD1,PD2からの出力信号I1,I2は、
例えば図9(a)に示したような信号波形である。比較
器40は、両者の信号強度が一致したときに、図9
(b)に示したようなパルス波形の書き込み基準信号L
SYNCを出力するようになっている。このように、2
つの受光素子を用いることにより、例えば光ビームの強
度変化があっても、常に同じタイミングで主走査方向の
基準位置を検出することができるようになっている。
【0004】制御回路21には、図示しない中間転写ド
ラムの回転方向の基準位置を検知する中間転写位置セン
サ(図示せず)からの基準位置信号TPOSも入力され
る。ここで、中間転写ドラムは、現像により感光体ドラ
ム上に現れたトナー像が一旦転写(中間転写という)さ
れるもので、この中間転写ドラムからさらに記録紙上に
転写(紙転写という)が行われるようになっている。
【0005】制御回路21は、2つの入力信号LSYN
CおよびTPOSのタイミングに基づいて駆動信号DR
V1を出力し、モータや圧電素子等のアクチュエータ2
2に供給する。アクチュエータ22は駆動信号DRV1
によって駆動し、反射ミラー16の角度を変化させる。
これにより、レーザ光18の偏向角度が微調整され、感
光体ドラム1の周面上を走査するレーザ光18の副走査
方向の位置が変化するようになっている。なお、レーザ
光18の副走査方向の位置の微調整は、上記のように反
射ミラーの角度調整によって行うのではなく、例えば特
開平4−328777号公報に開示されているように、
電気−光学偏向器を用いて行う方法もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のカ
ラー画像形成装置では、副走査方向における光ビームの
微調整は、アクチュエータや電気−光学偏向器等を用い
た高精度の制御によって行われていた。しかしながら、
これらの制御はオープンループ方式であったため、光学
系の経時変化や環境温度の変動等があった場合には、た
とえアクチュエータや電気−光学偏向器等を高精度で制
御したとしても、所望の位置に光ビームを制御すること
は容易でなかった。このため、特にカラー画像の場合に
は副走査方向の色ずれが生じ、高品質の画像を得ること
が困難になるという問題があった。そこで、本発明の目
的は、副走査方向の光ビーム位置を最適に制御すること
により、環境変動等に伴う副走査方向の色ずれを効果的
に防止することができるカラー画像形成装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のカラー画
像形成装置は、感光体上を各色に対応した光ビームで走
査して静電潜像を形成するとともに、形成した静電潜像
を各色のトナーで現像してトナー像を得て各色ごとに被
転写体に転写することにより、複数色のトナー像を重畳
したカラー画像を得るカラー画像形成装置であって、前
記感光体上に入射する光ビームの主走査方向の走査開始
位置を検出して主走査開始基準信号を出力する主走査開
始位置検出手段と、前記転写体の転写基準位置を検出し
て転写基準位置信号を出力する転写位置検出手段と、前
記感光体上に入射する光ビームの副走査方向の位置を検
出して副走査方向位置信号を出力する副走査方向位置検
出手段と、前記主走査開始基準信号、前記転写基準位置
信号および前記副走査方向位置信号に基づいて、前記感
光体上に入射する光ビームの副走査方向の位置を可変制
御するビーム位置制御手段とを備えて前記目的を達成す
る。このカラー画像形成装置では、主走査開始基準信号
と転写基準位置信号に基づく制御に加えて、副走査方向
位置信号を用いたフィードバック制御が行われ、感光体
上に入射する光ビームの副走査方向位置が可変制御され
る。
【0008】請求項2記載のカラー画像形成装置は、請
求項1記載のカラー画像形成装置において、前記副走査
方向位置検出手段が、主走査方向と直交する副走査走査
方向に沿って配置された複数の受光素子を備え、これら
の受光素子の検出結果に基づいて光ビームの副走査方向
の位置を検出するように構成したものである。このカラ
ー画像形成装置では、副走査走査方向に沿って配置され
た複数の受光素子によって光ビームの副走査方向位置が
検出され、これを示す副走査方向位置信号を用いたフィ
ードバック制御が行われて、感光体上に入射する光ビー
ムの副走査方向位置が可変制御される。
【0009】請求項3記載のカラー画像形成装置は、請
求項1記載のカラー画像形成装置であって、前記主走査
開始位置検出手段が備える受光素子と前記副走査方向位
置検出手段が備える受光素子とをほぼ同一位置に配置す
るように構成したものである。このカラー画像形成装置
では、ほぼ同一位置に配置された受光素子によって光ビ
ームの主走査開始位置検出と副走査方向位置検出とが行
われる。
【0010】
【実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態を図1
ないし図7を参照して詳細に説明する。図1は、本発明
の一実施の形態に係るカラー画像形成装置のプリンタエ
ンジン部の概略構成を表す図である。なお、この図で、
上記従来例(図7)と同一構成要素には同一符号を付し
て適宜その説明は省略する。この装置は、図の時計方向
に回転する感光体ドラム1と、感光体ドラム1の表面に
入射するレーザビームを生成するためのレーザ露光器1
1とを備えている。このレーザ露光器11は、所定波長
のレーザ光18を出力するレーザダイオード12と、高
速で回転しながら各面でレーザ光18を反射するポリゴ
ンミラー14と、ポリゴンミラー14で反射されたレー
ザ光18のビーム形状に所定の成形を加えるためのfθ
レンズ15と、fθレンズ15を通過したレーザ光18
を反射して感光体ドラム1上に偏向させる反射ミラー1
6とを備えている。反射ミラー16は、モータや圧電素
子等のアクチュエータ(本図では図示せず)によって回
転駆動され、感光体ドラム1上の副走査方向におけるレ
ーザ光18の入射位置が微調整できるようになってい
る。
【0011】感光体ドラム1の周囲には、帯電器2、現
像器3、中間転写ドラム5および感光体クリーナ10が
配置されている。帯電器2は、回転する感光体ドラム1
の表面を所定の電位に帯電させるためのものである。現
像器3は、4種類(ブラック;B,イエロー;Y,マゼ
ンタ;M,シアン;C,)のトナーを保持する4つの現
像器3B,3Y,3M,3Cからなり、それぞれ、感光
体ドラム1上に形成された静電潜像に応じたトナー像を
形成するようになっている。中間転写ドラム5は、感光
体ドラム1に接触しながら反時計方向に回転し、現像に
より感光体ドラム1上に形成されたトナー像をその表面
に転写(中間転写)するとともに、この中間転写像を記
録紙8上に転写(紙転写)するためのものである。感光
体クリーナ10は、中間転写ドラム5への中間転写後に
感光体ドラム1の表面上に残ったトナーをクリーニング
するためのものである。中間転写ドラム5の近傍には、
中間転写ドラム5の回転方向(副走査方向)の基準位置
を検出して基準位置信号TPOSを出力する中間転写位
置センサ17と、図示しない給紙カセットから供給され
る記録紙8を搬送する搬送ローラ7と、中間転写ドラム
5上のトナー像を記録紙8上に紙転写するための転写器
6と、転写された記録紙8上のトナー像を定着させるた
めの定着器9とが配置されている。
【0012】図2は、このカラー画像形成装置における
潜像形成に係る部分の概略構成を表す図である。この図
に示したように、反射ミラー16は、モータや圧電素子
等のアクチュエータ22によって回動し、感光体ドラム
1上におけるレーザ光18の入射位置を副走査方向に微
調整可能となっている。感光体ドラム1の一端近傍には
別の反射ミラー19が備えられ、反射ミラー16および
反射ミラー19によって反射されたレーザ光は光センサ
30に入射されるようになっている。
【0013】光センサ30は、高速回転するポリゴンミ
ラー14の各面ごとに反射されるレーザ光を受光して、
主走査方向の書き込み基準信号LSYNCと、副走査方
向ビーム位置信号FPOSとを出力するようになってい
る。このうち、基準信号LSYNCは制御回路21に供
給され、副走査方向ビーム位置信号FPOSは比較制御
回路31に入力される。制御回路21には、中間転写ド
ラム5(図1)の回転基準位置を検知する中間転写位置
センサ(図示せず)から出力される基準位置信号TPO
Sも入力されるようになっている。
【0014】制御回路21からは駆動信号DRV1が出
力され、比較制御回路31に供給されるようになってい
る。この駆動信号DRV1は、アクチュエータ22の駆
動によってレーザ光18を副走査方向に移動させる量を
表す信号であり、レーザ光18の主走査方向の基準信号
LSYNCと中間転写ドラム5の基準位置信号TPOS
とのタイミングずれ量に対応した信号である。比較制御
回路31は、副走査方向ビーム位置信号FPOSと駆動
信号DRV1とを比較し、その比較結果に応じて駆動信
号DRV2を出力してアクチュエータ22に供給する。
アクチュエータ22は駆動信号DRV2によって駆動さ
れて反射ミラー16の角度を変化させ、レーザ光18の
偏向角度を微調整する。これにより、感光体ドラム1の
周面上を走査するレーザ光18の副走査方向の位置が変
化するようになっている。
【0015】図3は、光センサ30の概略構成を表す図
である。この光センサは、フォトダイオード等からなる
4つの受光素子PDa,PDb,PDc,PDdと、こ
れらの受光素子からそれぞれ出力される出力信号Ia,
Ib,Ic,Idの相互間で所定の組合せの加算を行う
加算器50〜53とを備えている。加算器50の出力端
と加算器51の出力端とは比較器54の入力端に接続さ
れ、加算器52の出力端と加算器53の出力端とは減算
器55の入力端に接続されている。減算器55の出力端
はサンプルホールド回路56を介して比較制御回路31
に接続され、比較器54の出力端はサンプルホールド回
路56に接続されるとともに、制御回路21に接続され
ている。
【0016】受光素子PDa,PDb,PDc,PDd
は、レーザ光の主走査方向および副走査方向にマトリク
ス状に配置され、これらの上をレーザ光18のビームス
ポット58が通過するようになっている。具体的には、
主走査方向に沿って受光素子PDa,PDc、およびP
Db,PDdが配置され、副走査方向に沿って受光素子
PDa,PDb、およびPDc,PDdが配置されてい
る。受光素子PDa,PDbからそれぞれ出力される出
力信号Ia,Ibは加算器50に入力されて加算され、
受光素子PDc,PDdからそれぞれ出力される出力信
号Ic,Idは加算器51に入力されて加算される。出
力信号Ia,Icは加算器52にも入力されて加算さ
れ、出力信号Ib,Idは加算器53にも入力されて加
算されるようになっている。
【0017】受光素子PDa,PDb,PDc,PDd
からの各出力信号Ia,Ib,Ic,Idを加算した信
号Iab,Icd,Iac,Ibdは、例えば図4
(b),(c)に示したような信号波形となる。そし
て、比較器54(図3)は、加算器50の出力信号Ia
b(=Ia+Ib)と加算器51の出力信号Icd(=
Ic+Id)とを比較し、両者が一致したときにパルス
波形の基準信号LSYNCを発生してサンプルホールド
回路56および制御回路21に供給するようになってい
る。このように、副走査方向に並んだ2つの受光素子
(PDaとPDb、およびPDcとPDd)を1組とし
て、両組間の受光強度差をとることにより、例えばレー
ザ光18の強度変化があっても、常に同じタイミングで
主走査方向の基準位置を検出することができるようにな
っている。
【0018】一方、減算器55は、加算器52の出力信
号Iac(Ia+Ic)と加算器53の出力信号Ibd
(Ib+Id)との差を取り、この差分信号(Iac−
Ibd)をサンプルホールド回路56に入力するように
なっている。サンプルホールド回路56は、比較器54
から入力される基準信号LSYNCのタイミングで減算
器55からの差分信号(Iac−Ibd)をホールド
し、これを副走査方向ビーム位置信号FPOSとして比
較制御回路31へ出力するようになっている。このよう
に、主走査方向に並んだ2つの受光素子(PDaとPD
c、およびPDbとPDd)を1組として、両組間の受
光強度差をとることにより、例えばレーザ光18の強度
変化があっても、常に同じタイミングで副走査方向の基
準位置を検出することができるようになっている。
【0019】次に、以上のような構成のカラー画像形成
装置の動作を説明する。まず、装置全体の概略動作を説
明する。図1および図2に示したように、レーザ露光器
11のレーザダイオード12(図1)から出射されたレ
ーザ光18は、ポリゴンミラー14によって反射された
後、fθレンズ15を通過し、さらに反射ミラー16で
反射されて、感光体ドラム1の周面上を主走査方向(ド
ラム軸方向)に走査する。感光体ドラム1の表面は、そ
の回転に伴って予め帯電器2によって所定電位に帯電さ
れており、この上をレーザ光18が走査することにより
静電潜像が形成される。ここで露光される画像パターン
は、カラー画像をイエローY,マゼンタM,シアンC,
ブラックBの各色に分解した単色画像パターンである。
感光体ドラム1の表面に形成された第1色目(例えば
B)の静電潜像は、第1色目の現像器3Bによって現像
されて第1色目のトナー像が形成され、さらに、このト
ナー像は中間転写ドラム5上に中間転写される。
【0020】転写後、感光体ドラム1上に残ったトナー
は感光体クリーナ10によってクリーニングされる。第
2色目についても同様に、帯電、露光、現像の工程を経
て感光体ドラム1上に第2色目のトナー像が形成され、
中間転写ドラム5上の第1色目トナー像に重ね合わせる
ようにして転写される。第3色目および第4色目につい
ても同様である。これにより、中間転写ドラム5上には
4色のトナー像を重ね合わせたカラー像が形成される。
このようにして中間転写ドラム5上に形成されたカラー
画像は、給紙ローラ7により搬送される転写紙8上に転
写器6によって紙転写され、さらに定着器9によって定
着されて最終的なカラー画像が得られる。
【0021】次に、図4〜図6を参照して、図1におけ
るレーザ光18の副走査方向の微調整動作を説明する。
図4は、レーザ光18のビームスポット58が受光素子
の中心を走査したときの状態と、このときの光センサ3
0(図3)の各部の波形を表すものである。この図で、
受光素子PDa,PDbの各出力信号Ia,Ibは加算
器50(図3)で加算されて信号Iabとなり、受光素
子PDc,PDdの各出力信号Ic,Idは加算器51
(図3)で加算されて信号Icdとなる(図4
(b))。そして、2つの信号IabとIcdの強度が
一致するタイミングで、比較器54からパルス状の基準
信号LSYNC(図4では図示せず)が出力される。
【0022】一方、受光素子PDa,PDcの各出力信
号Ia,Icは加算器52(図3)で加算されて信号I
acとなり、受光素子PDb,PDdの各出力信号I
b,Idは加算器53(図3)で加算されて信号Ibd
となる(図4(c))。この場合、ビームスポット58
は受光素子の副走査方向の中心を通過しているので、信
号Iacと信号Ibdの強度はほぼ同レベルとなる。こ
のため、減算器55から出力され、基準信号LSYNC
のタイミングでサンプルホールド回路56でホールドさ
れる副走査方向ビーム位置信号FPOSは、図4(c)
に示したように、ほぼ0となる。
【0023】ここで、例えば図5(a)に示したよう
に、ビームスポット58が副走査方向にずれて受光素子
PDaおよびPDcの側に寄ったとすると、同図(b)
に示したように、受光素子PDa,PDbからの和出力
信号Iabと受光素子PDc,PDdからの和出力信号
Icdとが一致するタイミングは図4の場合と同じであ
り、比較器54から基準信号LSYNCが出力されるタ
イミングは変化しないが、同図(c)に示したように、
受光素子PDa,PDcからの和出力信号Iacは受光
素子PDb,PDdからの和出力信号Ibdよりも大き
くなる。このため、減算器55から出力され、基準信号
LSYNCのタイミングでサンプルホールド回路56で
ホールドされる副走査方向ビーム位置信号FPOSは正
の値となる。
【0024】一方、図6(a)に示したように、ビーム
スポット58が副走査方向にずれて受光素子PDbおよ
びPDdの側に寄ったとすると、図5の場合と同様に比
較器54から基準信号LSYNCが出力されるタイミン
グは変化しないが、同図(c)に示したように、受光素
子PDa,PDcからの和出力信号Iacは受光素子P
Db,PDdからの和出力信号Ibdよりも小さくな
る。このため、副走査方向ビーム位置信号FPOSは負
の値となる。ここで、副走査方向ビーム位置信号FPO
Sの符号(正負)はレーザ光18の副走査方向のずれ方
向を表し、副走査方向ビーム位置信号FPOSの絶対値
はそのずれ量を表している。すなわち、副走査方向ビー
ム位置信号FPOSの変化は、感光体ドラム1上におけ
るレーザ光18の副走査方向の入射位置ずれを表すこと
となる。この副走査方向ビーム位置信号FPOSは比較
制御回路31に入力される。そして、比較制御回路31
は、この副走査方向ビーム位置信号FPOSと制御回路
21から入力される駆動信号DRV1との差に応じた駆
動信号DRV2を出力し、両信号が一致するようにアク
チュエータ22を駆動する。すなわち、比較制御回路3
1は、光センサ30からの副走査方向ビーム位置信号F
POSをフィードバックさせることによって駆動信号D
RV1が示す所望の位置にレーザ光18の入射位置を制
御するというフィードバック制御を行う。
【0025】このように、本実施の形態では、4分割し
た受光素子から得られた副走査方向ビーム位置信号FP
OSを、感光体ドラム1の回転方向の基準位置信号TP
OSと主走査方向の基準信号LSYNCとから生成され
る駆動信号DRV1に一致させるようなフィードバック
制御を行うようにしたので、従来のようなオープンルー
プ制御の場合に比べてより高精度に副走査方向のビーム
位置制御を行うことが可能となる。従って、各色の副走
査方向での書出位置を高精度で一致させることができ、
副走査方向の色ずれのない良質のカラー画像を得ること
ができる。
【0026】以上、実施の形態を挙げて本発明を説明し
たが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるもので
はなく、その均等の範囲で種々変形可能である。例え
ば、上述したようなフルカラー画像の場合のみならず、
2色または3色の画像形成を行う装置にも適用できるの
はもちろんである。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカラー画
像形成装置によれば、主走査開始基準信号と転写基準位
置信号に基づく制御に加えて、副走査方向位置信号を用
いたフィードバック制御を行うことによって、感光体上
に入射する光ビームの副走査方向位置の可変制御を行う
ようにしたので、光学系の経時変化や環境温度の変動等
に影響されずに、副走査方向におけるビーム位置制御を
高精度に行うことができる。このため、カラー画像を構
成する各色間の色ずれがなく、長期にわたって高品質な
カラー画像を得ることができる。特に、請求項2記載の
カラー画像形成装置によれば、副走査走査方向に沿って
配置した複数の受光素子によって光ビームの副走査方向
位置を検出するようにしたので、副走査方向におけるビ
ーム位置検出を高精度に行うことができる。
【0028】請求項3記載のカラー画像形成装置によれ
ば、ほぼ同一位置に配置された受光素子によって光ビー
ムの主走査開始位置検出と副走査方向位置検出とを行う
ようにしたので、光学系の構成をさほど複雑にすること
なく、比較的シンプルな構成で副走査方向の位置検出が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るカラー画像形成装
置のプリンタエンジン部の概略構成を表す機構図であ
る。
【図2】このカラー画像形成装置における潜像形成に係
る部分の概略構成を表す図である。
【図3】光センサの構成を表すブロック図である。
【図4】(a)はレーザ光のビームスポットが受光素子
の中心を走査するときの状態を表し、(b),(c)は
このときの光センサの各部の波形を表す波形図である。
【図5】(a)はレーザ光のビームスポットが受光素子
の中心から副走査方向の上側にずれたときの状態を表
し、(b),(c)はこのときの光センサの各部の波形
を表す波形図である。
【図6】(a)はレーザ光のビームスポットが受光素子
の中心から副走査方向の下側にずれたときの状態を表
し、(b),(c)はこのときの光センサの各部の波形
を表す波形図である。
【図7】従来のカラー画像形成装置の潜像形成に係る部
分の概略構成を表す図である。
【図8】図7における光センサの構成を表すブロック図
である。
【図9】(a)は図7の光センサを構成する受光素子の
出力信号を表す波形図であり、(b)は光センサから出
力される主走査開始基準信号を表すタイミング図であ
る。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 3 現像器 5 中間転写ドラム 7 給紙ローラ 8 記録紙 9 定着器 12 レーザダイオード 14 ポリゴンミラー 16,19 反射ミラー 17 中間転写位置センサ 18 レーザ光 21 制御回路 30 光センサ 31 比較制御回路 50〜53 加算器 54 比較器 55 減算器 56 サンプルホールド回路 58 ビームスポット PDa,PDb,PDc,PDd 受光素子 LSYNC 基準信号 TPOS 基準位置信号 FPOS 副走査方向ビーム位置信号 DRV1,DRV2 駆動信号 Ia,Ib,Ic,Id 出力信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体上を各色に対応した光ビームで走
    査して静電潜像を形成するとともに、形成した静電潜像
    を各色のトナーで現像してトナー像を得て各色ごとに被
    転写体に転写することにより、複数色のトナー像を重畳
    したカラー画像を得るカラー画像形成装置であって、 前記感光体上に入射する光ビームの主走査方向の走査開
    始位置を検出して主走査開始基準信号を出力する主走査
    開始位置検出手段と、 前記転写体の転写基準位置を検出して転写基準位置信号
    を出力する転写位置検出手段と、 前記感光体上に入射する光ビームの副走査方向の位置を
    検出して副走査方向位置信号を出力する副走査方向位置
    検出手段と、 前記主走査開始基準信号、前記転写基準位置信号および
    前記副走査方向位置信号に基づいて、前記感光体上に入
    射する光ビームの副走査方向の位置を可変制御するビー
    ム位置制御手段とを備えたことを特徴とするカラー画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 前記副走査方向位置検出手段は、主走査
    方向と直交する副走査走査方向に沿って配置された複数
    の受光素子を備え、これらの受光素子の検出結果に基づ
    いて光ビームの副走査方向の位置を検出することを特徴
    とする請求項1記載のカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記主走査開始位置検出手段が備える受
    光素子と前記副走査方向位置検出手段が備える受光素子
    とは、ほぼ同一位置に配置されていることを特徴とする
    請求項1記載のカラー画像形成装置。
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