JPH10307015A - 走行レールの検査方法および装置 - Google Patents
走行レールの検査方法および装置Info
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- JPH10307015A JPH10307015A JP11731797A JP11731797A JPH10307015A JP H10307015 A JPH10307015 A JP H10307015A JP 11731797 A JP11731797 A JP 11731797A JP 11731797 A JP11731797 A JP 11731797A JP H10307015 A JPH10307015 A JP H10307015A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 クレーンレールなど各種工業用走行レールに
ついて、レール頭部の摩耗およびメタルフローのほか、
必要に応じて亀裂、さらに蛇行、勾配、スパン、左右高
低差をも自動検査することで省力化を達成し、検査の信
頼性も高める。 【解決手段】 レールRを挟む1対の水平ローラ2を、
それぞれ水平リニアゲージ3等を介し台車1に連結し
て、両水平ローラ2と台車1との幅方向相対変位量を計
測し、かつレーザ距離計4により台車1とレールRとの
幅方向相対変位量を計測することで、左側メタルフロー
ΔWL および右側メタルフローΔWR を測定する。また
超音波プローブ7で摩耗ΔH0 を測定する。必要に応じ
1対の垂直ローラ5および垂直リニアゲージ6を使用し
て、左側摩耗ΔHL および右側摩耗ΔHR を測定する。
ついて、レール頭部の摩耗およびメタルフローのほか、
必要に応じて亀裂、さらに蛇行、勾配、スパン、左右高
低差をも自動検査することで省力化を達成し、検査の信
頼性も高める。 【解決手段】 レールRを挟む1対の水平ローラ2を、
それぞれ水平リニアゲージ3等を介し台車1に連結し
て、両水平ローラ2と台車1との幅方向相対変位量を計
測し、かつレーザ距離計4により台車1とレールRとの
幅方向相対変位量を計測することで、左側メタルフロー
ΔWL および右側メタルフローΔWR を測定する。また
超音波プローブ7で摩耗ΔH0 を測定する。必要に応じ
1対の垂直ローラ5および垂直リニアゲージ6を使用し
て、左側摩耗ΔHL および右側摩耗ΔHR を測定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井クレーンの走
行レール、製鉄所におけるトーピードカーの走行レール
など、各種工業用走行レールの検査を自動的に行うため
の方法および装置に関するものである。
行レール、製鉄所におけるトーピードカーの走行レール
など、各種工業用走行レールの検査を自動的に行うため
の方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】天井クレーンの走行レールは、クレーン
の自重と吊荷の荷重を支えてクレーンを走行させるため
の重要な構造物部分である。そして、クレーンの繰返し
走行により各種の欠陥が生じるので、走行に際しての危
険を回避するために、定期的に検査を行っている。検査
項目としては、レール頭部のメタルフローおよび摩耗、
レール内部の亀裂、各レールの蛇行および勾配、左右レ
ール間のスパンおよび左右高低差などがある。
の自重と吊荷の荷重を支えてクレーンを走行させるため
の重要な構造物部分である。そして、クレーンの繰返し
走行により各種の欠陥が生じるので、走行に際しての危
険を回避するために、定期的に検査を行っている。検査
項目としては、レール頭部のメタルフローおよび摩耗、
レール内部の亀裂、各レールの蛇行および勾配、左右レ
ール間のスパンおよび左右高低差などがある。
【0003】従来、これらの検査は人力により行われて
いたが、高所かつ狭隘な場所での作業を強いられ、さら
に操業休止中に検査作業を行うため時間的な制約も受け
るので、安全性、作業性に問題があるうえ、測定データ
に個人差が生じ、信頼性にも問題があった。
いたが、高所かつ狭隘な場所での作業を強いられ、さら
に操業休止中に検査作業を行うため時間的な制約も受け
るので、安全性、作業性に問題があるうえ、測定データ
に個人差が生じ、信頼性にも問題があった。
【0004】この問題の対策として、レーザビームを利
用した天井クレーン走行レールの自動検査方法が開発さ
れ、「クレーン」第30巻7号2〜6頁(1992年)
に掲載されている。その方法は、走行レールに固定した
発信器からのレーザビームを走行台車上のスクリーンで
受光し、画像処理により、各レールの蛇行および勾配、
左右レール間のスパンおよび高低差を測定するものであ
る。
用した天井クレーン走行レールの自動検査方法が開発さ
れ、「クレーン」第30巻7号2〜6頁(1992年)
に掲載されている。その方法は、走行レールに固定した
発信器からのレーザビームを走行台車上のスクリーンで
受光し、画像処理により、各レールの蛇行および勾配、
左右レール間のスパンおよび高低差を測定するものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記文献に開示されて
いる検査方法によれば、上記検査項目の一部に関して
は、レール上を人が歩く必要がなくなり、安全性、作業
性、検査精度の信頼性などの問題が解決される。しかし
上記検査項目中、レール頭部のメタルフローおよび摩
耗、レール内部の亀裂については自動検査することがで
きない。
いる検査方法によれば、上記検査項目の一部に関して
は、レール上を人が歩く必要がなくなり、安全性、作業
性、検査精度の信頼性などの問題が解決される。しかし
上記検査項目中、レール頭部のメタルフローおよび摩
耗、レール内部の亀裂については自動検査することがで
きない。
【0006】また、製鉄所におけるトーピードカーの走
行レールのように、地上に敷設され、必ずしも直線状に
敷設されていないものを対象とする場合は、上記文献の
方法のような蛇行や勾配などよりも、メタルフロー、摩
耗、亀裂などがより重要な検査項目となる。
行レールのように、地上に敷設され、必ずしも直線状に
敷設されていないものを対象とする場合は、上記文献の
方法のような蛇行や勾配などよりも、メタルフロー、摩
耗、亀裂などがより重要な検査項目となる。
【0007】本発明は、天井クレーンの走行レール、製
鉄所におけるトーピードカーの走行レールなど、各種工
業用走行レールの検査を自動的に行うための方法および
装置であって、レール頭部のメタルフローおよび摩耗を
自動的に検査するとともに、必要に応じてレール内部の
亀裂も自動検査し、さらに各レールの蛇行および勾配、
左右レール間のスパンおよび高低差をも自動検査するこ
とにより、省力化を達成し、安全性、作業性および検査
結果の信頼性を高めることを目的とする。
鉄所におけるトーピードカーの走行レールなど、各種工
業用走行レールの検査を自動的に行うための方法および
装置であって、レール頭部のメタルフローおよび摩耗を
自動的に検査するとともに、必要に応じてレール内部の
亀裂も自動検査し、さらに各レールの蛇行および勾配、
左右レール間のスパンおよび高低差をも自動検査するこ
とにより、省力化を達成し、安全性、作業性および検査
結果の信頼性を高めることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明法は、走行レール上を走行させる検査用台車
に、該走行レールを挟んで自在に回転する1対の水平ロ
ーラを、それぞれ幅変位検出器を介して連結することに
より、該水平ローラそれぞれについて、前記台車との幅
方向相対変位量を計測し、かつ前記台車に固設したレー
ザ距離計により、該台車と前記走行レールとの幅方向相
対変位量を計測することで、前記走行レールの左側メタ
ルフローおよび右側メタルフローを測定し、また前記走
行レール上面に超音波プローブを接触させ、該走行レー
ルの高さを計測することで、該走行レール上面の摩耗を
測定することを特徴とする走行レールの検査方法であ
る。
の本発明法は、走行レール上を走行させる検査用台車
に、該走行レールを挟んで自在に回転する1対の水平ロ
ーラを、それぞれ幅変位検出器を介して連結することに
より、該水平ローラそれぞれについて、前記台車との幅
方向相対変位量を計測し、かつ前記台車に固設したレー
ザ距離計により、該台車と前記走行レールとの幅方向相
対変位量を計測することで、前記走行レールの左側メタ
ルフローおよび右側メタルフローを測定し、また前記走
行レール上面に超音波プローブを接触させ、該走行レー
ルの高さを計測することで、該走行レール上面の摩耗を
測定することを特徴とする走行レールの検査方法であ
る。
【0009】そして、前記検査用台車に、前記走行レー
ル上を自在に回転する1対の垂直ローラを、それぞれ高
さ変位検出器を介して連結することにより、該垂直ロー
ラそれぞれについて、前記台車との高さ方向相対変位量
を計測することで、該走行レール上面の左側摩耗および
右側摩耗を測定することもできる。
ル上を自在に回転する1対の垂直ローラを、それぞれ高
さ変位検出器を介して連結することにより、該垂直ロー
ラそれぞれについて、前記台車との高さ方向相対変位量
を計測することで、該走行レール上面の左側摩耗および
右側摩耗を測定することもできる。
【0010】また、前記超音波プローブにより走行レー
ルの亀裂を探傷することもでき、さらに、走行レールの
起点に設けたレーザ投光器からのレーザビームを、検査
用台車上に設けたレーザセンサで受け、該センサにおけ
るビームスポットの位置を検知することで、走行レール
の蛇行、勾配、スパンおよび左右高低差のいずれか1種
または2種以上を測定することもできる。
ルの亀裂を探傷することもでき、さらに、走行レールの
起点に設けたレーザ投光器からのレーザビームを、検査
用台車上に設けたレーザセンサで受け、該センサにおけ
るビームスポットの位置を検知することで、走行レール
の蛇行、勾配、スパンおよび左右高低差のいずれか1種
または2種以上を測定することもできる。
【0011】上記目的を達成するための本発明装置は、
走行レール上を走行させる検査用台車に、該走行レール
を挟んで自在に回転する1対の水平ローラが連結され、
該水平ローラそれぞれについて前記台車との幅方向相対
変位量を計測するための幅変位検出器が、該水平ローラ
のそれぞれと該台車の間に介在し、かつ該台車には該台
車と前記走行レールとの幅方向相対変位量を計測するた
めのレーザ距離計が固設され、また該台車には前記走行
レールの高さを計測するための超音波プローブが、該走
行レール上面に接触するように取り付けられ、前記1対
の水平ローラそれぞれについての前記台車との幅方向相
対変位量計測値と、前記台車と前記走行レールとの幅方
向相対変位量計測値とから、前記走行レールの左側メタ
ルフローおよび右側メタルフローを演算するためのメタ
ルフロー演算機構、および前記走行レールの高さ計測値
から前記走行レール上面の摩耗を演算するための摩耗演
算機構を有していることを特徴とする走行レールの検査
装置である。
走行レール上を走行させる検査用台車に、該走行レール
を挟んで自在に回転する1対の水平ローラが連結され、
該水平ローラそれぞれについて前記台車との幅方向相対
変位量を計測するための幅変位検出器が、該水平ローラ
のそれぞれと該台車の間に介在し、かつ該台車には該台
車と前記走行レールとの幅方向相対変位量を計測するた
めのレーザ距離計が固設され、また該台車には前記走行
レールの高さを計測するための超音波プローブが、該走
行レール上面に接触するように取り付けられ、前記1対
の水平ローラそれぞれについての前記台車との幅方向相
対変位量計測値と、前記台車と前記走行レールとの幅方
向相対変位量計測値とから、前記走行レールの左側メタ
ルフローおよび右側メタルフローを演算するためのメタ
ルフロー演算機構、および前記走行レールの高さ計測値
から前記走行レール上面の摩耗を演算するための摩耗演
算機構を有していることを特徴とする走行レールの検査
装置である。
【0012】そして、前記検査用台車に、前記走行レー
ル上を自在に回転する1対の垂直ローラが連結され、該
垂直ローラそれぞれについて前記台車との高さ方向相対
変位量を計測するための高さ変位検出器が、該垂直ロー
ラのそれぞれと該台車の間に介在し、前記1対の垂直ロ
ーラそれぞれについての前記台車との高さ方向相対変位
量計測値と、前記走行レールの高さ計測値とから、前記
走行レール上面の左側摩耗および右側摩耗を演算するた
めの摩耗演算機構を有しているものとすることもでき
る。
ル上を自在に回転する1対の垂直ローラが連結され、該
垂直ローラそれぞれについて前記台車との高さ方向相対
変位量を計測するための高さ変位検出器が、該垂直ロー
ラのそれぞれと該台車の間に介在し、前記1対の垂直ロ
ーラそれぞれについての前記台車との高さ方向相対変位
量計測値と、前記走行レールの高さ計測値とから、前記
走行レール上面の左側摩耗および右側摩耗を演算するた
めの摩耗演算機構を有しているものとすることもでき
る。
【0013】また、前記超音波プローブによる前記走行
レールの亀裂探傷機構を有しているものとすることもで
き、さらに、前記走行レールの起点に設けられレーザビ
ームを投射するためのレーザ投光器、前記台車上に設け
られ該レーザビームを受光するためのレーザセンサ、お
よび該センサにおけるビームスポットの位置から前記走
行レールの蛇行、勾配、スパンおよび左右高低差のいず
れか1種または2種以上を計測演算するための機構を有
しているものとすることもできる。
レールの亀裂探傷機構を有しているものとすることもで
き、さらに、前記走行レールの起点に設けられレーザビ
ームを投射するためのレーザ投光器、前記台車上に設け
られ該レーザビームを受光するためのレーザセンサ、お
よび該センサにおけるビームスポットの位置から前記走
行レールの蛇行、勾配、スパンおよび左右高低差のいず
れか1種または2種以上を計測演算するための機構を有
しているものとすることもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明法は、図1の例に示すよう
に、検査すべき走行レールR上に検査用台車1を走行さ
せて、走行レールRのメタルフローおよび摩耗を自動測
定するための方法である。走行レールRとしては、クレ
ーンレールのように直線状に敷設されたもののほか、ト
ーピードカーのレールのように曲線状に敷設されたもの
を含む場合も対象とすることができる。
に、検査すべき走行レールR上に検査用台車1を走行さ
せて、走行レールRのメタルフローおよび摩耗を自動測
定するための方法である。走行レールRとしては、クレ
ーンレールのように直線状に敷設されたもののほか、ト
ーピードカーのレールのように曲線状に敷設されたもの
を含む場合も対象とすることができる。
【0015】走行台車1は走行車輪10および11によ
りレールR上を走行させることができ、保持ローラ12
および13によりレールRに沿って可動である。走行手
段としては、このほか保持ローラ12あるいは13を駆
動させてもよく、さらに他の走行車やクレーン本体等に
連結させることもできる。そして、レールRの測定位置
は、走行車輪11に付設したロータリーエンコーダ14
により検出される。位置検出については、このほか一定
速度で走行させ、走行時間から求める等、各種手段を採
用することができる。
りレールR上を走行させることができ、保持ローラ12
および13によりレールRに沿って可動である。走行手
段としては、このほか保持ローラ12あるいは13を駆
動させてもよく、さらに他の走行車やクレーン本体等に
連結させることもできる。そして、レールRの測定位置
は、走行車輪11に付設したロータリーエンコーダ14
により検出される。位置検出については、このほか一定
速度で走行させ、走行時間から求める等、各種手段を採
用することができる。
【0016】メタルフローは、レールRの頭部が変形し
て横方向に広がる現象である。誇張した例を示すと、図
2のように、実線で示す変形前の状態から破線で示す変
形後の状態になり、通常は左右の広がり幅ΔWL とΔW
R は異なる。本明細書ではΔWL を左側メタルフロー、
ΔWR を右側メタルフローといい、本発明法では、これ
らをそれぞれ自動測定する。
て横方向に広がる現象である。誇張した例を示すと、図
2のように、実線で示す変形前の状態から破線で示す変
形後の状態になり、通常は左右の広がり幅ΔWL とΔW
R は異なる。本明細書ではΔWL を左側メタルフロー、
ΔWR を右側メタルフローといい、本発明法では、これ
らをそれぞれ自動測定する。
【0017】摩耗は、レールRの頭部が摩耗して上面が
低くなる現象である。誇張した例を示すと、図3のよう
に、実線で示す摩耗前の状態から破線で示す摩耗後の状
態になり、通常は傾斜して摩耗するので、左側の摩耗高
さΔHL と右側の摩耗高さΔHR は異なる。本明細書で
はΔHL を左側摩耗、ΔHR を右側摩耗という。本発明
法では、摩耗として中央部の摩耗高さΔH0 を自動測定
するほか、左側摩耗ΔHL および右側側摩耗ΔHR をそ
れぞれ自動測定することもできる。
低くなる現象である。誇張した例を示すと、図3のよう
に、実線で示す摩耗前の状態から破線で示す摩耗後の状
態になり、通常は傾斜して摩耗するので、左側の摩耗高
さΔHL と右側の摩耗高さΔHR は異なる。本明細書で
はΔHL を左側摩耗、ΔHR を右側摩耗という。本発明
法では、摩耗として中央部の摩耗高さΔH0 を自動測定
するほか、左側摩耗ΔHL および右側側摩耗ΔHR をそ
れぞれ自動測定することもできる。
【0018】まずメタルフローの自動測定について、図
1および図4の例により説明する。台車1には、図1の
ように走行レールRを挟んで自在に回転する1対の水平
ローラ2が、それぞれ幅変位検出器を介して連結されて
いる。本例では幅変位検出器として水平リニアゲージ3
を採用している。また図4の例では、水平軸17に2個
の水平リニアゲージ3を設け、それぞれに水平ローラ2
を連結しており、この水平軸17を台車1に固設してい
る。
1および図4の例により説明する。台車1には、図1の
ように走行レールRを挟んで自在に回転する1対の水平
ローラ2が、それぞれ幅変位検出器を介して連結されて
いる。本例では幅変位検出器として水平リニアゲージ3
を採用している。また図4の例では、水平軸17に2個
の水平リニアゲージ3を設け、それぞれに水平ローラ2
を連結しており、この水平軸17を台車1に固設してい
る。
【0019】台車1を走行させると、メタルフローによ
るレールRの幅変動に伴って、図4(a)の矢印で示す
ように、左右の水平ローラ2はそれぞれ独立して、台車
1に対しレールRの幅方向に移動する。本発明法では、
左右の水平ローラ2それぞれについて、台車1との幅方
向相対変位量を水平リニアゲージ3により計測する。図
4の例では水平軸17に任意の基準点AおよびBを想定
し、左側の水平ローラ2については基準点Aとの間隔
a、右側の水平ローラ2については基準点Bとの間隔b
を示している。図4(a)のように、メタルフローのな
い基準状態でのa0 ,b0 が、(b)のように、メタル
フローの発生した状態でa1 ,b1 になった場合、a0
−a1 が左側水平ローラ2と台車との幅方向相対変位
量、b0 −b1 が右側水平ローラ2と台車との幅方向相
対変位量である。
るレールRの幅変動に伴って、図4(a)の矢印で示す
ように、左右の水平ローラ2はそれぞれ独立して、台車
1に対しレールRの幅方向に移動する。本発明法では、
左右の水平ローラ2それぞれについて、台車1との幅方
向相対変位量を水平リニアゲージ3により計測する。図
4の例では水平軸17に任意の基準点AおよびBを想定
し、左側の水平ローラ2については基準点Aとの間隔
a、右側の水平ローラ2については基準点Bとの間隔b
を示している。図4(a)のように、メタルフローのな
い基準状態でのa0 ,b0 が、(b)のように、メタル
フローの発生した状態でa1 ,b1 になった場合、a0
−a1 が左側水平ローラ2と台車との幅方向相対変位
量、b0 −b1 が右側水平ローラ2と台車との幅方向相
対変位量である。
【0020】ところで、左側メタルフローΔWL と右側
メタルフローΔWR が異なると、台車1はレールRに対
して左右に相対移動する。図4は、水平軸17の中心点
Cが右側にΔCだけ移動する例を示している。本発明法
ではレーザ距離計4を台車1に固設し、図4の例では水
平軸17に固設して、レールRのウェブとの間隔cの変
化を捕らえることで、台車1とレールRとの幅方向相対
変位量を計測する。すなわち図4(a)のように、メタ
ルフローのない基準状態でのc0 が、図4(b)のよう
に、メタルフローの発生した状態でc1 になった場合、
c0 −c1が台車1とレールRとの幅方向相対変位量で
ある。
メタルフローΔWR が異なると、台車1はレールRに対
して左右に相対移動する。図4は、水平軸17の中心点
Cが右側にΔCだけ移動する例を示している。本発明法
ではレーザ距離計4を台車1に固設し、図4の例では水
平軸17に固設して、レールRのウェブとの間隔cの変
化を捕らえることで、台車1とレールRとの幅方向相対
変位量を計測する。すなわち図4(a)のように、メタ
ルフローのない基準状態でのc0 が、図4(b)のよう
に、メタルフローの発生した状態でc1 になった場合、
c0 −c1が台車1とレールRとの幅方向相対変位量で
ある。
【0021】図4において、水平ローラ2の半径をr、
基準点Bとレーザ距離計4の基点との間隔をdとする
と、 ΔWL =(a0 +r)−(a1 +r)−ΔC ΔWR =(b0 +r)−(b1 +r)+ΔC ΔC=(c1 +d)−(c0 +d) であるから、 ΔWL =(a0 −a1 )+(c0 −c1 ) (1) ΔWR =(b0 −b1 )−(c0 −c1 ) (2) となる。
基準点Bとレーザ距離計4の基点との間隔をdとする
と、 ΔWL =(a0 +r)−(a1 +r)−ΔC ΔWR =(b0 +r)−(b1 +r)+ΔC ΔC=(c1 +d)−(c0 +d) であるから、 ΔWL =(a0 −a1 )+(c0 −c1 ) (1) ΔWR =(b0 −b1 )−(c0 −c1 ) (2) となる。
【0022】したがって上記のように、左右の水平ロー
ラ2それぞれについて、台車1との幅方向相対変位量
(a0 −a1 )および(b0 −b1 )を計測し、かつ台
車1とレールRとの幅方向相対変位量(c0 −c1 )を
計測することで、上記(1)式および(2)式より、左
側メタルフローΔWL および右側メタルフローΔWR を
求めることができる。
ラ2それぞれについて、台車1との幅方向相対変位量
(a0 −a1 )および(b0 −b1 )を計測し、かつ台
車1とレールRとの幅方向相対変位量(c0 −c1 )を
計測することで、上記(1)式および(2)式より、左
側メタルフローΔWL および右側メタルフローΔWR を
求めることができる。
【0023】なお本発明法において、幅変位検出器とし
ては、上記水平リニアゲージ3のほか、ラック・ピニオ
ンとロータリーエンコーダの組合せ、すなわち水平軸1
7にラックを連結し、水平ローラ2にピニオンを連結し
て噛合せ、水平ローラ2の移動に伴うピニオンの回転を
ロータリーエンコーダで検出する機構を採用することも
できる。また差動トランスを用いる機構等を採用するこ
ともできる。さらに、水平ローラ2としては、クレーン
走行面に平行な円弧状に動作するローラ機構を採用して
もよい。
ては、上記水平リニアゲージ3のほか、ラック・ピニオ
ンとロータリーエンコーダの組合せ、すなわち水平軸1
7にラックを連結し、水平ローラ2にピニオンを連結し
て噛合せ、水平ローラ2の移動に伴うピニオンの回転を
ロータリーエンコーダで検出する機構を採用することも
できる。また差動トランスを用いる機構等を採用するこ
ともできる。さらに、水平ローラ2としては、クレーン
走行面に平行な円弧状に動作するローラ機構を採用して
もよい。
【0024】つぎに摩耗の自動測定について説明する。
図1の例のように、台車1に超音波プローブ7をレール
Rの上面に接触するように取り付け、底面反射エコーを
利用してレールRの高さh1 を計測し、基準高さh0 と
の差から、摩耗ΔH0 =h0−h1 を自動測定する。超
音波プローブ7は、回転倣い機構8および押付具9によ
り走行中レールRの上面に接触するようになっている。
図1の例のように、台車1に超音波プローブ7をレール
Rの上面に接触するように取り付け、底面反射エコーを
利用してレールRの高さh1 を計測し、基準高さh0 と
の差から、摩耗ΔH0 =h0−h1 を自動測定する。超
音波プローブ7は、回転倣い機構8および押付具9によ
り走行中レールRの上面に接触するようになっている。
【0025】また、必要に応じて左側摩耗ΔHL および
右側摩耗ΔHR をそれぞれ自動測定することもできる。
その場合、台車1に、図1のように走行レールR上を自
在に回転する1対の垂直ローラ5を、それぞれ高さ変位
検出器を介して連結する。本例では高さ変位検出器とし
て垂直リニアゲージ6を採用している。そして図5の例
のように、水平軸18に2個の垂直リニアゲージ6を設
け、それぞれに垂直ローラ5を連結しており、この水平
軸18を台車1に固設している。なお本発明法におい
て、高さ変位検出器としては、上記幅変位検出器と同
様、垂直リニアゲージ6のほか、ラック・ピニオンとロ
ータリーエンコーダの組合せや差動トランスを用いる機
構等を採用することができる。
右側摩耗ΔHR をそれぞれ自動測定することもできる。
その場合、台車1に、図1のように走行レールR上を自
在に回転する1対の垂直ローラ5を、それぞれ高さ変位
検出器を介して連結する。本例では高さ変位検出器とし
て垂直リニアゲージ6を採用している。そして図5の例
のように、水平軸18に2個の垂直リニアゲージ6を設
け、それぞれに垂直ローラ5を連結しており、この水平
軸18を台車1に固設している。なお本発明法におい
て、高さ変位検出器としては、上記幅変位検出器と同
様、垂直リニアゲージ6のほか、ラック・ピニオンとロ
ータリーエンコーダの組合せや差動トランスを用いる機
構等を採用することができる。
【0026】台車1を走行させると、摩耗によるレール
Rの高さ変動に伴って、図5(a)の矢印で示すよう
に、左右の垂直ローラ5はそれぞれ独立して、台車1に
対しレールRの高さ方向に移動する。本発明法では、左
右の垂直ローラそれぞれについて、台車1との高さ方向
相対変位量を垂直リニアゲージ6により計測する。
Rの高さ変動に伴って、図5(a)の矢印で示すよう
に、左右の垂直ローラ5はそれぞれ独立して、台車1に
対しレールRの高さ方向に移動する。本発明法では、左
右の垂直ローラそれぞれについて、台車1との高さ方向
相対変位量を垂直リニアゲージ6により計測する。
【0027】図5の例では水平軸18に任意の基準点D
を想定し、左側の垂直ローラ5については基準点Dとの
間隔f、右側の垂直ローラ5については基準点Dとの間
隔gを示している。図5(a)のように、摩耗のない基
準状態でのf0 ,g0 が、図5(b)のように、摩耗の
発生した状態でf1 ,g1 になった場合、f0 −f1が
左側垂直ローラ5と台車との高さ方向相対変位量、g0
−g1 が右側垂直ローラ5と台車との高さ方向相対変位
量である。
を想定し、左側の垂直ローラ5については基準点Dとの
間隔f、右側の垂直ローラ5については基準点Dとの間
隔gを示している。図5(a)のように、摩耗のない基
準状態でのf0 ,g0 が、図5(b)のように、摩耗の
発生した状態でf1 ,g1 になった場合、f0 −f1が
左側垂直ローラ5と台車との高さ方向相対変位量、g0
−g1 が右側垂直ローラ5と台車との高さ方向相対変位
量である。
【0028】ところで、レールR頭部の摩耗により、台
車1はレールRに対して下方に相対移動する。図5は、
水平軸18が、摩耗のない状態(a)から摩耗状態
(b)へとΔH0 だけ移動する例を示している。ΔH0
はレールRの高さhの変化量に相当するので、本発明法
では上面に接触させた超音波プローブ7により、レール
Rの高さh0 およびh1 を計測する。
車1はレールRに対して下方に相対移動する。図5は、
水平軸18が、摩耗のない状態(a)から摩耗状態
(b)へとΔH0 だけ移動する例を示している。ΔH0
はレールRの高さhの変化量に相当するので、本発明法
では上面に接触させた超音波プローブ7により、レール
Rの高さh0 およびh1 を計測する。
【0029】図5において、垂直ローラ5の半径をsと
すると、 ΔHL =(f1 +s)−(f0 +s)+ΔH0 ΔHR =(g1 +s)−(g0 +s)+ΔH0 ΔH0 =h0 −h1 であるから、 ΔHL =(h0 −h1 )−(f0 −f1 ) (3) ΔHR =(h0 −h1 )−(g0 −g1 ) (4) となる。
すると、 ΔHL =(f1 +s)−(f0 +s)+ΔH0 ΔHR =(g1 +s)−(g0 +s)+ΔH0 ΔH0 =h0 −h1 であるから、 ΔHL =(h0 −h1 )−(f0 −f1 ) (3) ΔHR =(h0 −h1 )−(g0 −g1 ) (4) となる。
【0030】したがって上記のように、左右の垂直ロー
ラ5それぞれについて、台車1との高さ方向相対変位量
(f0 −f1 )および(g0 −g1 )を垂直リニアゲー
ジ6により計測し、かつレールRの高さ変化(h0 −h
1 )を超音波プローブ7による底面反射エコーを利用し
て計測することで、上記(3)式および(4)式より、
垂直ローラ5が接する位置での左側摩耗ΔHL および右
側摩耗ΔHR を求めることができる。
ラ5それぞれについて、台車1との高さ方向相対変位量
(f0 −f1 )および(g0 −g1 )を垂直リニアゲー
ジ6により計測し、かつレールRの高さ変化(h0 −h
1 )を超音波プローブ7による底面反射エコーを利用し
て計測することで、上記(3)式および(4)式より、
垂直ローラ5が接する位置での左側摩耗ΔHL および右
側摩耗ΔHR を求めることができる。
【0031】本発明法はまた、この超音波プローブ7に
より走行レールの亀裂を探傷することもできる。この場
合も、直線状および曲線状の走行レールを対象とする。
クレーンの走行レールには、クレーン自体と吊荷の荷重
による繰返し応力が加わるため、特にレール連結部の孔
周囲に金属疲労が発生し、ウェブ側面やウェブと頭部の
境界に向って亀裂が進展することが多い。またトーピー
ドカーの走行レールにも、大重量の溶銑を積載したトー
ピードカーによる繰返し応力で同様の亀裂が発生するこ
とが多い。このような走行レールについて、超音波プロ
ーブ7により、上記レールRの底面反射エコーに加え、
欠陥反射エコーを検知することで、亀裂の有無を判定し
その位置を計測する。
より走行レールの亀裂を探傷することもできる。この場
合も、直線状および曲線状の走行レールを対象とする。
クレーンの走行レールには、クレーン自体と吊荷の荷重
による繰返し応力が加わるため、特にレール連結部の孔
周囲に金属疲労が発生し、ウェブ側面やウェブと頭部の
境界に向って亀裂が進展することが多い。またトーピー
ドカーの走行レールにも、大重量の溶銑を積載したトー
ピードカーによる繰返し応力で同様の亀裂が発生するこ
とが多い。このような走行レールについて、超音波プロ
ーブ7により、上記レールRの底面反射エコーに加え、
欠陥反射エコーを検知することで、亀裂の有無を判定し
その位置を計測する。
【0032】本発明法はさらに、図1の例に示すよう
に、走行レールRの起点に設けたレーザ投光器15から
のレーザビームを、台車1上に設けたレーザセンサ16
で受け、該センサ16におけるビームスポットの位置を
検知することで、走行レールRの蛇行、勾配、スパンお
よび左右高低差のいずれか1種または2種以上を測定す
ることもできる。この場合は、直線状に敷設された走行
レールを対象とする。
に、走行レールRの起点に設けたレーザ投光器15から
のレーザビームを、台車1上に設けたレーザセンサ16
で受け、該センサ16におけるビームスポットの位置を
検知することで、走行レールRの蛇行、勾配、スパンお
よび左右高低差のいずれか1種または2種以上を測定す
ることもできる。この場合は、直線状に敷設された走行
レールを対象とする。
【0033】ここで、蛇行は走行レールRが文字通り左
右に波状にうねる現象で、レールR1本毎に、基準線に
対する幅方向のずれ量を計測する。勾配は、レールRが
上下に傾斜したときの長さ方向所定間隔の高低差であ
り、レールR1本毎に、基準線に対する高さ方向のずれ
量を計測して演算により求める。
右に波状にうねる現象で、レールR1本毎に、基準線に
対する幅方向のずれ量を計測する。勾配は、レールRが
上下に傾斜したときの長さ方向所定間隔の高低差であ
り、レールR1本毎に、基準線に対する高さ方向のずれ
量を計測して演算により求める。
【0034】スパンは左右のレールRの間隔であり、基
準間隔との差を測定する。具体的には、左右2本のレー
ルRのそれぞれについて、基準線に対する幅方向のずれ
量を計測し、両レールの計測値から演算により求める。
左右高低差は左右のレールRの高低差であり、両レール
の同一直交線上での高さの差で表す。具体的には、左右
2本のレールRのそれぞれについて、基準線に対する高
さ方向のずれ量を計測し、両レールの計測値から演算に
より求める。
準間隔との差を測定する。具体的には、左右2本のレー
ルRのそれぞれについて、基準線に対する幅方向のずれ
量を計測し、両レールの計測値から演算により求める。
左右高低差は左右のレールRの高低差であり、両レール
の同一直交線上での高さの差で表す。具体的には、左右
2本のレールRのそれぞれについて、基準線に対する高
さ方向のずれ量を計測し、両レールの計測値から演算に
より求める。
【0035】レーザ投光器15からのレーザビームは、
台車1上のレーザセンサ16の面内に照射されてビーム
スポットとなるが、台車1が投光器15から離れるにし
たがってビームが広がるので、センサ16面上のビーム
スポットは径が大きくなる。しかし、径が大きくなった
ビームスポットは、同心円状の縞模様となっているの
で、容易にその中心位置を検知でき、検知した位置から
上記各計測値を得ることができる。
台車1上のレーザセンサ16の面内に照射されてビーム
スポットとなるが、台車1が投光器15から離れるにし
たがってビームが広がるので、センサ16面上のビーム
スポットは径が大きくなる。しかし、径が大きくなった
ビームスポットは、同心円状の縞模様となっているの
で、容易にその中心位置を検知でき、検知した位置から
上記各計測値を得ることができる。
【0036】計測の具体例を以下に説明する。図1の例
において、レーザセンサ16は台車1に対して、レール
Rの幅方向すなわちy方向に、また高さ方向すなわちz
方向に可動となっている。まずレールRに蛇行や勾配が
なく、正規のスパンで左右高低差が0の状態を基準状態
とする。そして図6のように、このときのビームスポッ
トの位置P0 がレーザセンサ16面上の定点Qと重なる
よう、センサ16を左右駆動軸26によりy方向に、ま
た上下駆動軸27によりz方向に位置調整する。この状
態を、レールRが基準線に対して幅方向にも高さ方向に
もずれのない状態であるとする。定点Qは、本例ではレ
ーザセンサ16面の中心点としている。
において、レーザセンサ16は台車1に対して、レール
Rの幅方向すなわちy方向に、また高さ方向すなわちz
方向に可動となっている。まずレールRに蛇行や勾配が
なく、正規のスパンで左右高低差が0の状態を基準状態
とする。そして図6のように、このときのビームスポッ
トの位置P0 がレーザセンサ16面上の定点Qと重なる
よう、センサ16を左右駆動軸26によりy方向に、ま
た上下駆動軸27によりz方向に位置調整する。この状
態を、レールRが基準線に対して幅方向にも高さ方向に
もずれのない状態であるとする。定点Qは、本例ではレ
ーザセンサ16面の中心点としている。
【0037】台車1を走行させたとき、ビームスポット
の位置がP1 に移行したとすると、上記定点QがP1 と
重なるように、左右駆動軸26および上下駆動軸27を
追従して駆動させ、レーザセンサ16を実線の位置から
破線の位置に移動させる。そして、y方向の移動量Δy
を検出し、基準線に対するレールRの幅方向ずれ量とす
る。またz方向の移動量Δzを検出し、基準線に対する
レールRの高さ方向ずれ量とする。このように、レーザ
センサ16をビームスポットの位置に追従して移動させ
ることで、上記各計測値を連続的に計測することができ
る。
の位置がP1 に移行したとすると、上記定点QがP1 と
重なるように、左右駆動軸26および上下駆動軸27を
追従して駆動させ、レーザセンサ16を実線の位置から
破線の位置に移動させる。そして、y方向の移動量Δy
を検出し、基準線に対するレールRの幅方向ずれ量とす
る。またz方向の移動量Δzを検出し、基準線に対する
レールRの高さ方向ずれ量とする。このように、レーザ
センサ16をビームスポットの位置に追従して移動させ
ることで、上記各計測値を連続的に計測することができ
る。
【0038】なお、本発明法におけるレーザセンサ16
上のビームスポットの位置検出については、本例のよう
な手段に限らず、ビームスポット像を光学レンズを通し
てCCDカメラ等で入力し、画像処理により行う方法
や、感光センサを用いる方法等の各種手段を採用しても
よい。
上のビームスポットの位置検出については、本例のよう
な手段に限らず、ビームスポット像を光学レンズを通し
てCCDカメラ等で入力し、画像処理により行う方法
や、感光センサを用いる方法等の各種手段を採用しても
よい。
【0039】本発明装置は、図1の例に示すように、検
査すべき走行レールR上に検査用台車1を走行させて、
走行レールRのメタルフローおよび摩耗を自動測定する
ための装置である。走行レールRとしては、直線状に敷
設されたものおよび曲線状に敷設されたものを対象とす
ることができる。台車1の走行手段、レールRの測定位
置検出手段、メタルフローおよび摩耗については、上記
本発明法の説明において述べたとおりである。
査すべき走行レールR上に検査用台車1を走行させて、
走行レールRのメタルフローおよび摩耗を自動測定する
ための装置である。走行レールRとしては、直線状に敷
設されたものおよび曲線状に敷設されたものを対象とす
ることができる。台車1の走行手段、レールRの測定位
置検出手段、メタルフローおよび摩耗については、上記
本発明法の説明において述べたとおりである。
【0040】本発明装置におけるメタルフロー測定手段
は、図1の例に示すように、台車1に連結された1対の
水平ローラ2、台車1と水平ローラ2それぞれとの間に
介在する水平リニアゲージ3等の幅変位検出器、台車1
に固設されたレーザ距離計、およびメタルフロー演算機
構で構成される。1対の水平ローラ2はレールRを挟ん
で自在に回転するように取付けられる。幅変位検出手段
としては、このほか上記のように、ラック・ピニオンと
ロータリーエンコーダの組合せや差動トランスを用いる
機構等を採用することができる。
は、図1の例に示すように、台車1に連結された1対の
水平ローラ2、台車1と水平ローラ2それぞれとの間に
介在する水平リニアゲージ3等の幅変位検出器、台車1
に固設されたレーザ距離計、およびメタルフロー演算機
構で構成される。1対の水平ローラ2はレールRを挟ん
で自在に回転するように取付けられる。幅変位検出手段
としては、このほか上記のように、ラック・ピニオンと
ロータリーエンコーダの組合せや差動トランスを用いる
機構等を採用することができる。
【0041】また摩耗測定手段は、図1の例に示すよう
に、レールRの上面に接触するように台車1に取付けら
れた超音波プローブ7、および摩耗演算機構で構成され
る。超音波プローブ7は、図1の例では回転倣い機構8
および押付具9により、走行中レールRの上面に接触す
るようになっている。すなわち回転倣い機構8は押付具
9により下方z方向に押圧され、かつx軸回りおよびy
軸回りに回動自在である。もちろんレールRと超音波プ
ローブ7との接触部には、水などの超音波伝播媒体を供
給する。この構成により、レールRの幅方向中央部の摩
耗ΔH0 が自動測定できる。
に、レールRの上面に接触するように台車1に取付けら
れた超音波プローブ7、および摩耗演算機構で構成され
る。超音波プローブ7は、図1の例では回転倣い機構8
および押付具9により、走行中レールRの上面に接触す
るようになっている。すなわち回転倣い機構8は押付具
9により下方z方向に押圧され、かつx軸回りおよびy
軸回りに回動自在である。もちろんレールRと超音波プ
ローブ7との接触部には、水などの超音波伝播媒体を供
給する。この構成により、レールRの幅方向中央部の摩
耗ΔH0 が自動測定できる。
【0042】また、必要に応じてさらに、台車1に連結
された1対の垂直ローラ5、台車1と垂直ローラ5それ
ぞれとの間に介在する垂直リニアゲージ6等の高さ変位
検出器を加えた構成とすることもできる。1対の垂直ロ
ーラ5は、レールR上の左側摩耗測定位置および右側摩
耗測定位置に接して自在に回転するように取付けられ
る。高さ変位検出器としては、このほか上記のように、
ラック・ピニオンとロータリーエンコーダの組合せや差
動トランスを用いる機構等を採用することができる。こ
の構成により、レールRの上記左側摩耗ΔHL および右
側摩耗ΔHR が自動測定できる。
された1対の垂直ローラ5、台車1と垂直ローラ5それ
ぞれとの間に介在する垂直リニアゲージ6等の高さ変位
検出器を加えた構成とすることもできる。1対の垂直ロ
ーラ5は、レールR上の左側摩耗測定位置および右側摩
耗測定位置に接して自在に回転するように取付けられ
る。高さ変位検出器としては、このほか上記のように、
ラック・ピニオンとロータリーエンコーダの組合せや差
動トランスを用いる機構等を採用することができる。こ
の構成により、レールRの上記左側摩耗ΔHL および右
側摩耗ΔHR が自動測定できる。
【0043】メタルフロー演算機構は、左右の水平ロー
ラ2それぞれについての台車1との幅方向相対変位量計
測値と、台車1とレールRとの幅方向相対変位量計測値
とから、左側メタルフローΔWL および右側メタルフロ
ーΔWR を求める機構である。図4の例では(a0 −a
1 )が左側水平ローラ2と台車1との幅方向相対変位
量、(b0 −b1 )が右側水平ローラ2と台車1との幅
方向相対変位量であり、(c0 −c1 )が台車1とレー
ルRとの幅方向相対変位量である。これら計測値から上
記(1)式および(2)式により、左側メタルフローΔ
WL および右側メタルフローΔWR が求められる。
ラ2それぞれについての台車1との幅方向相対変位量計
測値と、台車1とレールRとの幅方向相対変位量計測値
とから、左側メタルフローΔWL および右側メタルフロ
ーΔWR を求める機構である。図4の例では(a0 −a
1 )が左側水平ローラ2と台車1との幅方向相対変位
量、(b0 −b1 )が右側水平ローラ2と台車1との幅
方向相対変位量であり、(c0 −c1 )が台車1とレー
ルRとの幅方向相対変位量である。これら計測値から上
記(1)式および(2)式により、左側メタルフローΔ
WL および右側メタルフローΔWR が求められる。
【0044】摩耗演算機構は、レールRの高さh1 を計
測し、基準高さh0 との差から、摩耗ΔH0 =h0 −h
1 を求める機構である。また必要に応じて、左右の垂直
ローラ5それぞれについての台車1との高さ方向相対変
位量計測値と、レールRの高さ変化計測値とから、垂直
ローラ5が接する位置での左側摩耗ΔHL および右側摩
耗ΔHR を求める機構とすることもできる。図5の例で
は、(f0 −f1 )が左側垂直ローラ5と台車1との高
さ方向相対変位量、(g0 −g1 )が右側垂直ローラ5
と台車1との高さ方向相対変位量であり、(h0 −
h1 )がレールRの高さ変化である。これら計測値から
上記(3)式および(4)式により、左側摩耗ΔHL お
よび右側摩耗ΔHR が求められる。
測し、基準高さh0 との差から、摩耗ΔH0 =h0 −h
1 を求める機構である。また必要に応じて、左右の垂直
ローラ5それぞれについての台車1との高さ方向相対変
位量計測値と、レールRの高さ変化計測値とから、垂直
ローラ5が接する位置での左側摩耗ΔHL および右側摩
耗ΔHR を求める機構とすることもできる。図5の例で
は、(f0 −f1 )が左側垂直ローラ5と台車1との高
さ方向相対変位量、(g0 −g1 )が右側垂直ローラ5
と台車1との高さ方向相対変位量であり、(h0 −
h1 )がレールRの高さ変化である。これら計測値から
上記(3)式および(4)式により、左側摩耗ΔHL お
よび右側摩耗ΔHR が求められる。
【0045】メタルフロー演算機構および摩耗演算機構
としては、具体的にはパソコン等を採用して構成するこ
とができる。これら演算機構は、台車1に載置し、ある
いは別の台車に載置してレールR上を走行させることも
でき、またレールR外の位置に固定し、台車1上の計測
部と有線または無線で結ぶこともできる。
としては、具体的にはパソコン等を採用して構成するこ
とができる。これら演算機構は、台車1に載置し、ある
いは別の台車に載置してレールR上を走行させることも
でき、またレールR外の位置に固定し、台車1上の計測
部と有線または無線で結ぶこともできる。
【0046】本発明装置はまた、超音波プローブ7によ
るレールRの探傷機構を有しているものとすることもで
きる。この場合も走行レールRとしては、直線状に敷設
されたものおよび曲線状に敷設されたものを対象とする
ことができる。探傷機構としては、上記本発明法の説明
で述べたとおり、レールRの底面反射エコーに加えて欠
陥反射エコーを検知することで亀裂の有無を判定しその
位置を計測するものである。
るレールRの探傷機構を有しているものとすることもで
きる。この場合も走行レールRとしては、直線状に敷設
されたものおよび曲線状に敷設されたものを対象とする
ことができる。探傷機構としては、上記本発明法の説明
で述べたとおり、レールRの底面反射エコーに加えて欠
陥反射エコーを検知することで亀裂の有無を判定しその
位置を計測するものである。
【0047】本発明装置はさらに、図1の例に示すよう
に、レーザ投光器15、レーザセンサ16、およびセン
サ16におけるビームスポットの位置からレールRの蛇
行、勾配、スパンおよび左右高低差のいずれか1種また
は2種以上を計測演算するための機構を有しているもの
とすることもできる。レーザ投光器15はレーザセンサ
16に向けてレーザビームを投射するためのもので、レ
ールRの起点に設けられる。レーザセンサ16は、レー
ザビームを受光してビームスポットの位置を検知するた
めのもので、台車1上に設けられる。
に、レーザ投光器15、レーザセンサ16、およびセン
サ16におけるビームスポットの位置からレールRの蛇
行、勾配、スパンおよび左右高低差のいずれか1種また
は2種以上を計測演算するための機構を有しているもの
とすることもできる。レーザ投光器15はレーザセンサ
16に向けてレーザビームを投射するためのもので、レ
ールRの起点に設けられる。レーザセンサ16は、レー
ザビームを受光してビームスポットの位置を検知するた
めのもので、台車1上に設けられる。
【0048】この場合の走行レールRとしては、直線状
に敷設されたものが対象となる。レールRの蛇行、勾
配、スパンおよび左右高低差を計測演算するための具体
的手段、およびセンサ16におけるビームスポット位置
を検知するための具体的手段については、上記本発明法
の説明で述べたとおりである。
に敷設されたものが対象となる。レールRの蛇行、勾
配、スパンおよび左右高低差を計測演算するための具体
的手段、およびセンサ16におけるビームスポット位置
を検知するための具体的手段については、上記本発明法
の説明で述べたとおりである。
【0049】
【実施例】本発明装置の実施例を図7の側面図および図
8の上面図に示す。走行台車1は走行車輪10および1
1を走行レールRの上面に接触させて走行する。走行車
輪10および11の一方または双方を駆動することで自
走させてもよく、また連結具25によりクレーン本体や
トーピードカー等に連結して走行させてもよい。走行位
置は、走行車輪11の軸に取付けたロータリーエンコー
ダ14により検知される。
8の上面図に示す。走行台車1は走行車輪10および1
1を走行レールRの上面に接触させて走行する。走行車
輪10および11の一方または双方を駆動することで自
走させてもよく、また連結具25によりクレーン本体や
トーピードカー等に連結して走行させてもよい。走行位
置は、走行車輪11の軸に取付けたロータリーエンコー
ダ14により検知される。
【0050】保持ローラ12および13のそれぞれでレ
ールRを挟持させることで、台車1はレールRに沿って
移動する。保持ローラ12および13は、それぞれ保持
ローラ調整ねじ23および24を調整することにより、
適正なバネ力でレールRを挟持する。
ールRを挟持させることで、台車1はレールRに沿って
移動する。保持ローラ12および13は、それぞれ保持
ローラ調整ねじ23および24を調整することにより、
適正なバネ力でレールRを挟持する。
【0051】台車1に水平軸17が固設され、水平軸1
7には1対の水平ローラ2が連結されており、水平ロー
ラ2のそれぞれと水平軸17との間に水平リニアゲージ
3が介在している。水平ローラ2はレールRの頭部を挟
むように取付けられ、台車1の走行に伴って自在に回転
できるように、レールRに対し幅方向に位置調整し、水
平リニアゲージ3を締付ハンドル20で水平軸17に固
定する。
7には1対の水平ローラ2が連結されており、水平ロー
ラ2のそれぞれと水平軸17との間に水平リニアゲージ
3が介在している。水平ローラ2はレールRの頭部を挟
むように取付けられ、台車1の走行に伴って自在に回転
できるように、レールRに対し幅方向に位置調整し、水
平リニアゲージ3を締付ハンドル20で水平軸17に固
定する。
【0052】水平軸17にはまた、垂直軸19が固定さ
れ、垂直軸19の下端部にレーザ距離計4が固設されて
いる。レーザ距離計4は、レールRのウェブとの間隔を
計測するもので、レールRに対して幅方向および高さ方
向に位置調整し、垂直軸19を締付ハンドル21で水平
軸17に固定する。
れ、垂直軸19の下端部にレーザ距離計4が固設されて
いる。レーザ距離計4は、レールRのウェブとの間隔を
計測するもので、レールRに対して幅方向および高さ方
向に位置調整し、垂直軸19を締付ハンドル21で水平
軸17に固定する。
【0053】台車1にはさらに水平軸18が固設され、
水平軸18には1対の垂直ローラ5が連結されており、
垂直ローラ5のそれぞれと水平軸18との間に垂直リニ
アゲージ6が介在している。垂直ローラ5はそれぞれレ
ールRの上面に接して取付けられ、台車1の走行に伴っ
て自在に回転できるように、レールRに対し高さ方向に
位置調整し、垂直リニアゲージ6を締付ハンドル22で
水平軸18に固定する。締付ハンドル22での固定は、
1対の垂直ローラ5がレールR上面の左側摩耗測定位置
および右側摩耗測定位置に接するように、レールRの幅
方向に位置調整した後に行う。
水平軸18には1対の垂直ローラ5が連結されており、
垂直ローラ5のそれぞれと水平軸18との間に垂直リニ
アゲージ6が介在している。垂直ローラ5はそれぞれレ
ールRの上面に接して取付けられ、台車1の走行に伴っ
て自在に回転できるように、レールRに対し高さ方向に
位置調整し、垂直リニアゲージ6を締付ハンドル22で
水平軸18に固定する。締付ハンドル22での固定は、
1対の垂直ローラ5がレールR上面の左側摩耗測定位置
および右側摩耗測定位置に接するように、レールRの幅
方向に位置調整した後に行う。
【0054】また超音波プローブ7が台車1に取付けら
れ、図1に示すような旋回倣い機構8および押付具9に
より、走行中レールRの上面に接触するように保持され
ている。超音波プローブ7とレールRの接触部には図示
しない水タンクから水を供給している。
れ、図1に示すような旋回倣い機構8および押付具9に
より、走行中レールRの上面に接触するように保持され
ている。超音波プローブ7とレールRの接触部には図示
しない水タンクから水を供給している。
【0055】さらに、必要に応じて使用するレーザセン
サ16が台車1に取付けられるようになっている。レー
ザセンサ16を使用するときは、レールRの起点にレー
ザ投光器を設ける。レーザセンサ16は、図6に示すよ
うな左右駆動軸26および上下駆動軸27により、台車
1に対してレールRの幅方向および上下方向に移動可能
に取付けられる。
サ16が台車1に取付けられるようになっている。レー
ザセンサ16を使用するときは、レールRの起点にレー
ザ投光器を設ける。レーザセンサ16は、図6に示すよ
うな左右駆動軸26および上下駆動軸27により、台車
1に対してレールRの幅方向および上下方向に移動可能
に取付けられる。
【0056】上記装置において各検査項目のデータを得
るため、図9に示すような演算機構を設け、水平リニア
ゲージ3、レーザ距離計4および垂直リニアゲージ6か
らの各信号、および超音波プローブ7の底面反射エコー
信号を入力し、前記(1),(2),(3),(4)各
式により、左側メタルフローΔWL 、右側メタルフロー
ΔWR 、左側摩耗ΔHL 、右側摩耗ΔHR を演算で求め
出力させる。
るため、図9に示すような演算機構を設け、水平リニア
ゲージ3、レーザ距離計4および垂直リニアゲージ6か
らの各信号、および超音波プローブ7の底面反射エコー
信号を入力し、前記(1),(2),(3),(4)各
式により、左側メタルフローΔWL 、右側メタルフロー
ΔWR 、左側摩耗ΔHL 、右側摩耗ΔHR を演算で求め
出力させる。
【0057】演算結果はロータリーエンコーダ14によ
る測定位置に対応させて記録するとともに、必要なとき
に表示させる。演算機構としてはパソコンを採用し、電
源や水タンクとともに専用の台車上に載置し、上記台車
1に連結して走行させる。
る測定位置に対応させて記録するとともに、必要なとき
に表示させる。演算機構としてはパソコンを採用し、電
源や水タンクとともに専用の台車上に載置し、上記台車
1に連結して走行させる。
【0058】亀裂を探傷するときは、超音波プローブ7
の欠陥反射エコー信号と底面反射信号を演算機構に入力
し、亀裂有無とその位置を出力させる。さらに蛇行、勾
配、スパン、左右高低差を測定するときは、図6に示す
レーザセンサ16のΔy,Δzを演算機構に入力し、所
要データを出力させる。
の欠陥反射エコー信号と底面反射信号を演算機構に入力
し、亀裂有無とその位置を出力させる。さらに蛇行、勾
配、スパン、左右高低差を測定するときは、図6に示す
レーザセンサ16のΔy,Δzを演算機構に入力し、所
要データを出力させる。
【0059】上記装置により天井走行クレーンの検査を
行った。対象レールはJIS規格の73kgレールで、全
長100m、左右レールの間隔(スパン)は24mであ
る。左右レールのそれぞれについて、メタルフロー、摩
耗、蛇行、勾配を測定し、亀裂探傷を行った。また左右
ロールのスパンおよび高低差を測定した。測定間隔は1
mである。
行った。対象レールはJIS規格の73kgレールで、全
長100m、左右レールの間隔(スパン)は24mであ
る。左右レールのそれぞれについて、メタルフロー、摩
耗、蛇行、勾配を測定し、亀裂探傷を行った。また左右
ロールのスパンおよび高低差を測定した。測定間隔は1
mである。
【0060】測定結果の一部を図10〜図13に示す。
図10はメタルフロー、図11は摩耗、図12は蛇行お
よびスパン、図13は勾配および左右高低差である。本
レールにおいては亀裂は認められなかった。これらの測
定結果は、いずれも再現性の高いものであった。なお、
図13において勾配はレール長さ1.0m間隔の高低差
を示す。
図10はメタルフロー、図11は摩耗、図12は蛇行お
よびスパン、図13は勾配および左右高低差である。本
レールにおいては亀裂は認められなかった。これらの測
定結果は、いずれも再現性の高いものであった。なお、
図13において勾配はレール長さ1.0m間隔の高低差
を示す。
【0061】また上記装置により、このほかJIS規格
の各種クレーンレールについても検査でき、さらに、メ
タルフローと摩耗の測定および亀裂探傷については、ト
ーピードカーの走行レールほか、各種工業用走行レール
についても検査することができる。
の各種クレーンレールについても検査でき、さらに、メ
タルフローと摩耗の測定および亀裂探傷については、ト
ーピードカーの走行レールほか、各種工業用走行レール
についても検査することができる。
【0062】
【発明の効果】本発明により、天井クレーンの走行レー
ル、製鉄所におけるトーピードカーの走行レールなど、
各種工業用走行レールの自動検査を容易に行うことがで
き、検査結果の再現性が高い。検査項目としては、レー
ル頭部のメタルフローおよび摩耗の測定、ウェブやウェ
ブと頭部の境界部に発生する亀裂の探傷ができ、さらに
直線状に敷設されたものについては、蛇行、勾配、スパ
ン、および左右高低差の測定を行うことができる。
ル、製鉄所におけるトーピードカーの走行レールなど、
各種工業用走行レールの自動検査を容易に行うことがで
き、検査結果の再現性が高い。検査項目としては、レー
ル頭部のメタルフローおよび摩耗の測定、ウェブやウェ
ブと頭部の境界部に発生する亀裂の探傷ができ、さらに
直線状に敷設されたものについては、蛇行、勾配、スパ
ン、および左右高低差の測定を行うことができる。
【0063】特にメタルフローについては、従来は測定
が困難であった左右への広がり量すなわち左側メタルフ
ローおよび右側メタルフローを別個に自動測定できるの
で、よりきめ細かな基準での検査が可能となる。したが
って、従来は安全性や作業性の点で問題があった人力に
よる検査を全廃することができ、省力化が達成されると
ともに、検査結果の信頼性も高い。
が困難であった左右への広がり量すなわち左側メタルフ
ローおよび右側メタルフローを別個に自動測定できるの
で、よりきめ細かな基準での検査が可能となる。したが
って、従来は安全性や作業性の点で問題があった人力に
よる検査を全廃することができ、省力化が達成されると
ともに、検査結果の信頼性も高い。
【図1】本発明法および装置の構成例を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】本発明が対象とする走行レールのメタルフロー
の説明図である。
の説明図である。
【図3】本発明が対象とする走行レールの摩耗の説明図
である。
である。
【図4】本発明におけるメタルフローの測定法の説明図
であり、(a)は基準状態、(b)はメタルフロー発生
状態を示す。
であり、(a)は基準状態、(b)はメタルフロー発生
状態を示す。
【図5】本発明における摩耗の測定法の説明図であり、
(a)は基準状態、(b)は摩耗発生状態を示す。
(a)は基準状態、(b)は摩耗発生状態を示す。
【図6】本発明において、ビームスポットの位置を検出
するための具体例を示す説明図である。
するための具体例を示す説明図である。
【図7】本発明装置の実施例を示す側面図である。
【図8】本発明装置の実施例を示す上面図である。
【図9】本発明における測定手段の例を示すブロック図
である。
である。
【図10】本発明の実施例におけるメタルフローの測定
例を示すグラフである。
例を示すグラフである。
【図11】本発明の実施例における摩耗の測定例を示す
グラフである。
グラフである。
【図12】本発明の実施例における蛇行およびスパンの
測定例を示すグラフである。
測定例を示すグラフである。
【図13】本発明の実施例における勾配および左右高低
差の測定例を示すグラフである。
差の測定例を示すグラフである。
1…台車 2…水平ローラ 3…水平リニアゲージ 4…レーザ距離計 5…垂直ローラ 6…垂直リニアゲージ 7…超音波プローブ 8…旋回倣い機構 9…押付具 10,11…走行車輪 12,13…保持ローラ 14…ロータリーエンコーダ 15…レーザ投光器 16…レーザセンサ 17,18…水平軸 19…垂直軸 20,21,22…締付ハンドル 23,24…保持ローラ調整ねじ 25…連結具 26…左右駆動軸 27…上下駆動軸 R…レール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01B 17/00 G01B 17/00 A Z 21/02 21/02 Z (72)発明者 久下 幹雄 東京都江戸川区東葛西6丁目2番3号 株 式会社アスペクト内 (72)発明者 佐藤 嘉昭 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内
Claims (8)
- 【請求項1】 走行レール上を走行させる検査用台車
に、該走行レールを挟んで自在に回転する1対の水平ロ
ーラを、それぞれ幅変位検出器を介して連結することに
より、該水平ローラそれぞれについて、前記台車との幅
方向相対変位量を計測し、かつ前記台車に固設したレー
ザ距離計により、該台車と前記走行レールとの幅方向相
対変位量を計測することで、前記走行レールの左側メタ
ルフローおよび右側メタルフローを測定し、また前記走
行レール上面に超音波プローブを接触させ、該走行レー
ルの高さを計測することで、該走行レール上面の摩耗を
測定することを特徴とする走行レールの検査方法。 - 【請求項2】 前記検査用台車に、前記走行レール上を
自在に回転する1対の垂直ローラを、それぞれ高さ変位
検出器を介して連結することにより、該垂直ローラそれ
ぞれについて、前記台車との高さ方向相対変位量を計測
することで、該走行レール上面の左側摩耗および右側摩
耗を測定することを特徴とする請求項1記載の走行レー
ルの検査方法。 - 【請求項3】 前記超音波プローブにより走行レールの
亀裂を探傷することを特徴とする請求項1または2記載
の走行レールの検査方法。 - 【請求項4】 走行レールの起点に設けたレーザ投光器
からのレーザビームを、検査用台車上に設けたレーザセ
ンサで受け、該センサにおけるビームスポットの位置を
検知することで、走行レールの蛇行、勾配、スパンおよ
び左右高低差のいずれか1種または2種以上を測定する
ことを特徴とする請求項1,2または3記載の走行レー
ルの検査方法。 - 【請求項5】 走行レール上を走行させる検査用台車
に、該走行レールを挟んで自在に回転する1対の水平ロ
ーラが連結され、該水平ローラそれぞれについて前記台
車との幅方向相対変位量を計測するための幅変位検出器
が、該水平ローラのそれぞれと該台車の間に介在し、か
つ該台車には該台車と前記走行レールとの幅方向相対変
位量を計測するためのレーザ距離計が固設され、また該
台車には前記走行レールの高さを計測するための超音波
プローブが、該走行レール上面に接触するように取り付
けられ、前記1対の水平ローラそれぞれについての前記
台車との幅方向相対変位量計測値と、前記台車と前記走
行レールとの幅方向相対変位量計測値とから、前記走行
レールの左側メタルフローおよび右側メタルフローを演
算するためのメタルフロー演算機構、および前記走行レ
ールの高さ計測値から前記走行レール上面の摩耗を演算
するための摩耗演算機構を有していることを特徴とする
走行レールの検査装置。 - 【請求項6】 前記検査用台車に、前記走行レール上を
自在に回転する1対の垂直ローラが連結され、該垂直ロ
ーラそれぞれについて前記台車との高さ方向相対変位量
を計測するための高さ変位検出器が、該垂直ローラのそ
れぞれと該台車の間に介在し、前記1対の垂直ローラそ
れぞれについての前記台車との高さ方向相対変位量計測
値と、前記走行レールの高さ計測値とから、前記走行レ
ール上面の左側摩耗および右側摩耗を演算するための摩
耗演算機構を有していることを特徴とする請求項5記載
の走行レールの検査装置。 - 【請求項7】 前記超音波プローブによる前記走行レー
ルの亀裂探傷機構を有していることを特徴とする請求項
5または6記載の走行レールの検査装置。 - 【請求項8】 前記走行レールの起点に設けられレーザ
ビームを投射するためのレーザ投光器、前記台車上に設
けられ該レーザビームを受光するためのレーザセンサ、
および該センサにおけるビームスポットの位置から前記
走行レールの蛇行、勾配、スパンおよび左右高低差のい
ずれか1種または2種以上を計測演算するための機構を
有していることを特徴とする請求項5,6または7記載
の走行レールの検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11731797A JP3696715B2 (ja) | 1997-05-07 | 1997-05-07 | 走行レールの検査方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11731797A JP3696715B2 (ja) | 1997-05-07 | 1997-05-07 | 走行レールの検査方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10307015A true JPH10307015A (ja) | 1998-11-17 |
JP3696715B2 JP3696715B2 (ja) | 2005-09-21 |
Family
ID=14708768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11731797A Expired - Fee Related JP3696715B2 (ja) | 1997-05-07 | 1997-05-07 | 走行レールの検査方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3696715B2 (ja) |
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008081102A (ja) * | 2006-08-31 | 2008-04-10 | Hokkaido Railway Co | 車両走行動揺/騒音解析システム、車両走行動揺/騒音解析方法、車両走行騒音解析システムおよび車両走行騒音解析方法 |
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-
1997
- 1997-05-07 JP JP11731797A patent/JP3696715B2/ja not_active Expired - Fee Related
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