JPH10306517A - 太陽電池付きの曲面屋根パネル及び該屋根パネルを用いたボールト屋根 - Google Patents

太陽電池付きの曲面屋根パネル及び該屋根パネルを用いたボールト屋根

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JPH10306517A
JPH10306517A JP9117054A JP11705497A JPH10306517A JP H10306517 A JPH10306517 A JP H10306517A JP 9117054 A JP9117054 A JP 9117054A JP 11705497 A JP11705497 A JP 11705497A JP H10306517 A JPH10306517 A JP H10306517A
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roof
curved
solar cell
vault
solar cells
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JP9117054A
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Masatoshi Motohashi
政俊 本橋
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02SGENERATION OF ELECTRIC POWER BY CONVERSION OF INFRARED RADIATION, VISIBLE LIGHT OR ULTRAVIOLET LIGHT, e.g. USING PHOTOVOLTAIC [PV] MODULES
    • H02S20/00Supporting structures for PV modules
    • H02S20/20Supporting structures directly fixed to an immovable object
    • H02S20/22Supporting structures directly fixed to an immovable object specially adapted for buildings
    • H02S20/23Supporting structures directly fixed to an immovable object specially adapted for buildings specially adapted for roof structures
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/10Photovoltaic [PV]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アーチ状の曲面で表されたボールト屋根の美
感を損なうことなく、該ボールト屋根の上に太陽電池を
設置する。 【解決手段】 開示される太陽電池付きの曲面屋根パネ
ル1〜6は、それぞれ、長尺の半円筒が等分に角度分割
されて得られるシリンドリカルなパネルであって、複数
のパネルが組み合わされてアーチ状のボールト屋根が形
成されるので、ボールト屋根の曲面美を損なうことがな
い。各パネルに内蔵された長尺の太陽電池フィルム11
(21〜61),11(21〜61)では、略矩形形状
の多数の太陽電池セルがパネルの長尺方向に配列され、
かつ、互いに直列接続されて直列回路を形成し、複数の
直列回路同士は互いに並列接続される。それ故、光が強
く当たる太陽電池セル同士が互いに直列接続されるの
で、内部抵抗が大きくならず、電力抽出が妨げられるこ
とがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、太陽電池付きの
曲面屋根を構成する太陽電池付きの曲面屋根パネル及び
該屋根パネルを用いたボールト屋根に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、化石燃料の消費増大等に起因する
地球環境問題・エネルギ枯渇問題の深刻化に伴い、建物
の屋根の上に、平板状の太陽電池モジュールを設置し、
クリーンな太陽エネルギから直接電力を取り出して建物
内に供給する太陽光発電システムが注目されている(例
えば、実公平7−34092号公報等)。ところで、屋
根の中には、傾斜屋根や陸屋根の他に、例えば、アーチ
状の曲面で表されたボールト屋根等の曲面屋根も存在す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記太
陽電池モジュールをボールト屋根等の曲面屋根に取り付
けるには、専用の架台が必要であり、取付が困難であっ
た。また、取り付けたとしても、折角のボールト屋根の
曲面美が台無しにされてしまうという欠点があった。
【0004】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、曲面屋根の美感(曲面美)を損なうことなく、
該曲面屋根に太陽電池を設置することのできる太陽電池
付きの曲面屋根パネル及び該屋根パネルを用いたボール
ト屋根を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、屋根枠組に曲面状の屋根面
材が組み込まれてなる曲面屋根パネルにおいて、上記屋
根面材の上面にかつその曲面に沿って太陽電池が貼着さ
れてなることを特徴としている。
【0006】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の太陽電池付きの曲面屋根パネルであって、上記屋根
面材の裏面側に断熱層が設けられてなることを特徴とし
ている。
【0007】さらにまた、請求項3記載の発明は、請求
項1又は2記載の太陽電池付きの曲面屋根パネルを用い
たボールト屋根であって、上記太陽電池付きの曲面屋根
パネルが複数枚組まれることで、アーチ状の屋根である
ボールト屋根が構成されていることを特徴としている。
【0008】
【作用】この発明の構成によれば、曲面状の屋根面材の
上面にかつその曲面に沿って太陽電池が貼着されている
ので、曲面屋根の美感(曲面美)を損なうことなく、該
曲面屋根に太陽電池を設置することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。図1は、この発明の一実施例である太
陽電池付きの曲面屋根パネルの構成を分解して示す分解
斜視図、図2は、同太陽電池付きの曲面屋根パネルの外
観構成を示す斜視図、図3は、図2のA−A線に沿う断
面図、図4は、同太陽電池付きの曲面屋根パネルを構成
する太陽電池フィルムの一部を拡大して示す部分拡大斜
視図、図5は、同太陽電池フィルム内に形成されている
太陽電池セルの構成を示す断面図、図6は、同太陽電池
付きの曲面屋根パネルが建物本体に取り付けられている
様子を示す斜視図、図7は、建物のボールト屋根部分を
分解して示す分解斜視図、図8は、同太陽電池付きの曲
面屋根パネル同士が連結されている様子を示す一部破断
断面図、図9は、同太陽電池セル同士が直列接続されて
なる直列回路同士の接続方法を説明するためのブロック
図、また、図10は、同太陽電池付きの曲面屋根パネル
の動作を説明するための断面図である。図1乃至図3に
示すように、この例の太陽電池付きの曲面屋根パネル1
〜6は、例えば、建物の屋根部分に意匠上の効果を持た
せるために設けられるボールト屋根を形成すると共に、
内蔵された太陽電池によって太陽エネルギから直接電力
を取り出して建物内に供給するために用いられ、長尺の
半円筒が6等分に角度分割されて得られるシリンドリカ
ルなパネルであって、6台の太陽電池付きの曲面屋根パ
ネル1〜6が組み合わされて半円筒形(トンネル形)の
ボールト屋根が形成される。
【0010】太陽電池付きの曲面屋根パネル1(2〜
6)は、同図に示すように、2枚の長尺の太陽電池フィ
ルム11(21〜61),11(21〜61)を表裏両
側から2枚の湾曲したガラス板12(22〜62),1
2(22〜62)で挟持し、さらに、裏面側に耐火用鋼
板13(23〜63)、グラスウール等からなる断熱材
14(24〜64)、断熱材14(24〜64)の脱落
を防止するプラスチックフィルムにアルミニウム箔が貼
着されてなる裏面保護フィルム15(25,35)を順
に配置してなる積層体の周縁端部に鋼製の枠体16(2
6〜66)が嵌め込まれてなっている。ここで、同一の
太陽電池付きの曲面屋根パネル1(2〜6)を構成する
2枚の太陽電池フィルム11(21〜61),11(2
1〜61)同士は、電気的に直列に接続されている。ま
た、各ガラス板12(22〜62)、耐火用鋼板13
(23〜63)等は、略同一の曲率で湾曲している。ま
た、接続用端子は、一方の短辺側の下部から引き出され
ている。
【0011】各太陽電池フィルム11(21〜61)
は、図4に示すように、略矩形形状の多数の太陽電池セ
ル111(211〜611),111(211〜61
1),…が、配線112(212〜612)によって長
尺方向に沿って直列接続され、さらに、透明接着剤11
3(213〜613)によって覆われ、透明接着剤11
3(213〜613)−太陽電池セル111(211〜
613),111(211〜611),…−配線112
(212〜612)の層構成とされた積層体の両面に耐
候性フィルム114(214〜614),114(21
4〜614)が接着されるようにしてなっている。ここ
で、太陽電池セル111(211〜611),111
(211〜611),…は、互いに直列接続され、直列
回路1a(2a〜6a)を形成している(図9参照)。
【0012】各太陽電池セル111(211〜611)
は、図5に示すように、受光する側から、酸化錫や酸化
インジウム錫からなる透明電極層111a(211a〜
611a)、内部にpin接合を有するアモルファスシ
リコン層111b(211b〜611b)、アモルファ
スシリコン層111b(211b〜611b)とオーミ
ック接触するアルミニウム等からなる裏面電極層111
c(211c〜611c)の順に積層されてなってい
る。アモルファスシリコン層111b(211b〜61
1b)は、受光する側から、p型半導体層111p(2
11p〜611p)、i型(真性)半導体層111i
(211i〜611i)、n型半導体層111n(21
1n〜611n)の順に積層されてなり、光入射によっ
て、主としてi型半導体層111i(211i〜611
i)において、自由な電子及び正孔が発生し、それぞ
れ、裏面電極層111c(211c〜611c)側、透
明電極層111a(211a〜611a)側へ移動する
ことで起電力が発生する。
【0013】枠体16(26〜36)は、図1乃至図3
に示すように、それぞれ、内側面に断面コ字状の嵌合溝
を有する一対の直線状溝形鋼(以下、直線状桁枠とい
う)16a(26a〜66a),16a(26a〜66
a)と一対の曲線状溝形鋼(以下、曲線状妻枠という)
16b(26b〜66b),16b(26b〜66b)
とから構成され、これら直線状桁枠16a(26a〜6
6a),16a(26a〜66a)及び曲線状妻枠16
b(26b〜66b),16b(26b〜66b)が、
ガラス板12(22〜62)−太陽電池フィルム11
(21〜61),11(21〜61)−ガラス板12
(22〜62)−耐火用鋼板13(23〜63)−断熱
材14(24〜64)−裏面保護フィルム15(25〜
65)の層構成とされてなる積層体の対応する各辺(周
縁端部)に嵌合された状態で、互いに突き付けの状態と
なる端部同士を接合することで、長尺のシリンドリカル
な形状に組み合わされてなっている。また、枠体16
(26〜66)の各直線状桁枠16a(26a〜66
a)のウェブの所定の箇所には、枠体16〜66の側端
面同士を接合した状態で、太陽電池付きの曲面屋根パネ
ル1〜6同士を連結したり、建物本体に固定するための
ボルト等の固定具を挿通する挿通孔H,H,…が設けら
れている。また、断熱材14(24〜64)及び裏面保
護フィルム15(25〜65)の端縁部の挿通孔H,
H,…付近の箇所は切り欠かれて作業用スペースとされ
ている。
【0014】図6及び図7に示すように、この例の太陽
電池付きの曲面屋根パネル1〜6は、例えば、鉄骨系の
集合住宅7の建物本体71に組み合わせて設置されてボ
ールト屋根72を形成する。また、この例では、集合住
宅7の正面(妻側)が南向きとなっており、ボールト屋
根72は、その長尺方向が南北方向に略平行となるよう
設けられる。すなわち、建物本体71上に設置された
際、6台の太陽電池付きの曲面屋根パネル1〜6のう
ち、半分は東向き、残り半分は西向きとなる。太陽電池
付きの曲面屋根パネル1〜6を建物本体71に設置する
には、まず、同図に示すように、太陽電池付きの曲面屋
根パネル1〜6を両妻側(この例では、南側及び北側)
で支えるためのけらば構造部材721,721を建物本
体71の上端部を構成する鉄骨フレームからなる梁71
1,711に載置固定する。
【0015】次に、太陽電池付きの曲面屋根パネル1,
6を、接続用端子が設けられた箇所を南向きにして、梁
712,712に上向きに突設されたボルトを挿通孔
H,H,…に通し、直線状桁枠16a,66aのウェブ
の外側面と梁712,712の上面との間に平板状のシ
ールゴム722,722を介在させた後、ナットを用い
て締め付けることによって、梁712,712上に載置
固定する。さらに、けらば構造部材721,721の円
弧状部材の内側面下部から突設された図示せぬフランジ
に太陽電池付きの曲面屋根パネル1,6を載せ、ボルト
及びナットによって、太陽電池付きの曲面屋根パネル
1,6をけらば構造部材721,721に固定する。
【0016】次に、図8に示すように、太陽電池付きの
曲面屋根パネル1,2同士、太陽電池付きの曲面屋根パ
ネル5,6同士を、それぞれ、ボルト及びナットを用い
て連結する。ここでも、シールゴム722,722を相
隣る太陽電池付きの曲面屋根パネル1,2(5,6)間
に介在させる。また、太陽電池付きの曲面屋根パネル
2,5をけらば構造部材721,721にボルト及びナ
ットによって固定する。さらに、同様にして、太陽電池
付きの曲面屋根パネル3,4を、それぞれ、太陽電池付
きの曲面屋根パネル2,5と連結し、また、太陽電池付
きの曲面屋根パネル3,4同士を連結する。次に、配線
が内蔵された裏面カバー723を、太陽電池付きの曲面
屋根パネル1〜6の南側の縁端下部に取り付け、結線す
る。裏面カバー723内の配線によって、太陽電池付き
の曲面屋根パネル1〜6同士は、並列接続される。すな
わち、図9に示すように、直列回路1a〜6a同士は、
互いに並列接続される。次に、防雨カバー724,72
4を、太陽電池付きの曲面屋根パネル1〜6の両妻側縁
端とけらば構造部材721,721とに上から取り付け
る。この後、所定の箇所に、直流を交流に変換するイン
バータを設置して、太陽電池付きの曲面屋根パネル1〜
6の建物本体71への取付けは完了する。
【0017】図10に示すように、建物本体71に設置
された6台の太陽電池付きの曲面屋根パネル1〜6から
なるボールト屋根72に、例えば、午前中に太陽光線S
1が東から入射する場合は、特に、太陽電池付きの曲面
屋根パネル1,2において、受光面の法線と太陽光線S
1の入射方向とのなす角度、すなわち、入射角が比較的
小さくなるので、6台の太陽電池付きの曲面屋根パネル
1〜6のうち、太陽電池付きの曲面屋根パネル1,2が
受け取る光エネルギが最も多く、したがって、比較的高
い光電変換効率を示す。また、南中時に、太陽光線S2
が略真南から入射する場合は、特に、太陽電池付きの曲
面屋根パネル3,4において、入射角が比較的小さくな
るので、これらの太陽電池付きの曲面屋根パネル3,4
が比較的高い光電変換効率を示す。また、午後になって
西から太陽光線S3が入射する場合は、特に、太陽電池
付きの曲面屋根パネル5,6において、入射角が比較的
小さくなるので、これらの太陽電池付きの曲面屋根パネ
ル5,6が比較的高い光電変換効率を示す。
【0018】このように、太陽の方位及び高度によっ
て、すなわち、時刻によって、比較的高い光電変換効率
を示す太陽電池付きの曲面屋根パネル1(2〜6)は変
化するが、それぞれの太陽電池付きの曲面屋根パネル1
(2〜6)において、各太陽電池セル111(211〜
611)は、長尺方向に沿って、すなわち、受光面の法
線の向きが略同一となるように、直列接続されているた
め、各太陽電池セル111(211〜611)が受け取
る光エネルギのばらつきはないので、直列回路1a〜6
aが並列接続された際、電力抽出は妨げられない。
【0019】上記構成によれば、太陽電池付きの曲面屋
根パネル1〜6は、それぞれ、略半円筒が6等分に角度
分割されて得られる形状を有し、建物本体71上に組み
合わされて設置され、半円筒形のボールト屋根72を形
成するので、ボールト屋根の美感(曲面美)を損なうこ
となく、同パネルに内蔵された各太陽電池フィルム11
(21〜61)を用いて太陽光発電を行うことができ
る。また、このように、屋根パネルが太陽電池を兼ねて
いるので、取付作業を迅速かつ容易に行うことができ
る。また、太陽電池付きの曲面屋根パネル1(2〜6)
において、各太陽電池セル111(211〜611)
は、パネルの長尺方向に沿って、すなわち、受光面の法
線の向きが略同一となるように配列され、かつ、直列接
続されて、直列回路1a(2a〜6a)が形成され、こ
れらの直列回路1a〜6aが並列接続されているので、
様々な入射角で各太陽電池セル111(211〜61
1)に太陽光が入射して、受け取る光エネルギに差が生
じることがあっても、内部抵抗のばらつきによって、電
力抽出が妨げられることがない。例えば、太陽光線S2
が真南から入射する際、光が強く当たる各太陽電池セル
311(411)同士が互いに直列接続され、その中
に、光が弱く当たる各太陽電池セルが含まれていないの
で、内部抵抗が大きくならず、それ故、電力抽出が妨げ
られることがない。また、午前又は午後の太陽の高度が
比較的低い時間帯でも、太陽電池付きの曲面屋根パネル
1,6の受光面の水平面に対する傾斜角は比較的大きく
設定されているので、太陽光線S1,S3は比較的小さい
入射角で受光面に入射することによって、高い光電変換
効率を得ることができる。
【0020】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上述した
実施例においては、太陽電池付きの曲面屋根パネル1〜
6によって、ボールト屋根面全体を構成する場合につい
て述べたが、例えば、その東側半分のみを太陽電池付き
とするようにしても良い。また、太陽電池付きの曲面屋
根パネルによって形成されるボールト屋根は、半円筒形
のボールト屋根に限らず、交差形のボールト屋根でも良
いし、クロイスター形のボールト屋根であっても良い。
さらには、ドーム形屋根であっても良い。また、太陽電
池付きの曲面屋根パネル1〜6の形状が、それぞれ、略
半円筒を6等分に角度分割して得られる形状である場合
について述べたが、6等分とは限らず、また、等分とし
なくても良い。
【0021】また、太陽電池付きの曲面屋根パネル1〜
6では、2枚の太陽電池フィルム11(21〜61),
11(21〜61)を用いる場合について述べたが、1
枚でも良いし、3枚以上としても良い。また、2枚の太
陽電池フィルム11(21〜61),11(21〜6
1)同士を直列接続せずに、並列接続しても良い。ま
た、直列回路1a〜6a同士の接続は、単純な並列接続
に限らず、任意の直並列接続としても良い。また、各太
陽電池フィルム11(21〜61)が多数の太陽電池セ
ル111(211〜611),111(211〜61
1),…から構成される場合について述べたが、それぞ
れ、単一の太陽電池から構成されるようにしても良い。
また、各太陽電池フィルム11(21〜61)がガラス
板12(22〜62),12(22〜62)によって挟
持されてなる構成とせずに、例えば、ガラス板上に各太
陽電池セルを直接形成する方法をとっても良い。また、
例えば、裏側のガラス板12(22〜62)を省略した
構成としても良い。また、ガラス板に代えて樹脂製板と
しても良い。また、耐火用鋼板13(23〜63)を省
略しても良い。また、断熱材14(24〜64)として
は、グラスウールに限らず、ウレタンフォーム等を用い
ても良い。また、枠体16(26〜66)は鋼製に限ら
ず、例えば、アルミニウム製であっても良い。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成に
よれば、曲面状の屋根面材の上面にかつその曲面に沿っ
て太陽電池が貼着されているので、曲面屋根の美感(曲
面美)を損なうことなく、該曲面屋根に太陽電池を設置
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である太陽電池付きの曲面
屋根パネルの構成を分解して示す分解斜視図である。
【図2】同太陽電池付きの曲面屋根パネルの外観構成を
示す斜視図である。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】同太陽電池付きの曲面屋根パネルを構成する太
陽電池フィルムの一部を拡大して示す部分拡大斜視図で
ある。
【図5】同太陽電池フィルム内に形成されている太陽電
池セルの構成を示す断面図である。
【図6】同太陽電池付きの曲面屋根パネルが建物本体に
取り付けられている様子を示す斜視図である。
【図7】建物のボールト屋根部分を分解して示す分解斜
視図である。
【図8】同太陽電池付きの曲面屋根パネル同士が連結さ
れている様子を示す一部破断断面図である。
【図9】同太陽電池セル同士が直列接続されてなる直列
回路同士の接続方法を説明するためのブロック図であ
る。
【図10】同太陽電池付きの曲面屋根パネルの動作を説
明するための断面図である。
【符号の説明】
1〜6 太陽電池付きの曲面屋根パネル 11〜16 太陽電池フィルム 111〜611 太陽電池セル(太陽電池) 12〜62 ガラス板(屋根面材) 13〜63 耐火用鋼板(屋根面材) 14〜64 断熱材(断熱層) 72 ボールト屋根

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根枠組に曲面状の屋根面材が組み込ま
    れてなる曲面屋根パネルにおいて、前記屋根面材の上面
    にかつその曲面に沿って太陽電池が貼着されてなること
    を特徴とする太陽電池付きの曲面屋根パネル。
  2. 【請求項2】 前記屋根面材の裏面側に断熱層が設けら
    れてなることを特徴とする請求項1記載の太陽電池付き
    の曲面屋根パネル。
  3. 【請求項3】 前記太陽電池付きの曲面屋根パネルが複
    数枚組まれることで、アーチ状の屋根であるボールト屋
    根が構成されていることを特徴とする請求項1又は2記
    載の太陽電池付きの曲面屋根パネルを用いたボールト屋
    根。
JP9117054A 1997-05-07 1997-05-07 太陽電池付きの曲面屋根パネル及び該屋根パネルを用いたボールト屋根 Pending JPH10306517A (ja)

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