JPH1030586A - 洗濯機等のポンプ装置 - Google Patents

洗濯機等のポンプ装置

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JPH1030586A
JPH1030586A JP8184555A JP18455596A JPH1030586A JP H1030586 A JPH1030586 A JP H1030586A JP 8184555 A JP8184555 A JP 8184555A JP 18455596 A JP18455596 A JP 18455596A JP H1030586 A JPH1030586 A JP H1030586A
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runner
washing machine
pump
air
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正光 三原
Shigeru Matsuo
松尾  繁
Kazushige Hashimoto
和茂 橋本
Yukinobu Yumita
行宣 弓田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプケース内に呼び水を貯水し、ポンプケ
ース内に設けた吸水口より自吸水可能な洗濯機等のポン
プ装置において、永久磁石回転子を用いた電動機により
ランナーを低速回転して低騒音化し、耐久性を向上する
とともに、小型にして洗濯機本体などの内部に容易に装
着できるようにする。 【解決手段】 ポンプケース13に呼び水を貯水可能と
し、このポンプケース13内に吸水口22に連通した渦
室15を形成するランナーケーシング14を設け、この
ランナーケーシング14内にランナー18を回転自在に
設け、このランナー18を電動機19により左右回転自
在に駆動する。ランナー18の左右いずれかの回転によ
り、ポンプケース13内の呼び水と吸水口22からの空
気を気水混合し、ポンプケース13内で気水分離して自
吸水するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポンプケース内に
呼び水を貯水し、ポンプケース内に設けた吸水口より自
吸水可能な洗濯機等のポンプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のポンプ装置は、図8およ
び図9に示すように構成していた。以下、その構成につ
いて説明する。
【0003】図に示すように、ポンプケース1は、2個
のボリュート2を設けて渦室3を形成し、吐出部4を気
水分離室5に連通させている。渦室3の内部にランナー
6を回転自在に設け、電動機7によりランナー6を駆動
する。ボリュート2にボリュート2の内外を連通する戻
り水用に穴8を設けている。吸水口9は、ホース(図示
せず)などを連結し、風呂水などを吸入するもので、逆
止弁10を介して渦室3に連通している。吐出口11
は、気水分離室5に連通し、呼び水工程で気水分離した
空気を排出するとともに、揚水工程で吸水口9から渦室
3に吸入された水を吐出する。呼び水口12は、ポンプ
ケース1内に呼び水を供給するものである。
【0004】上記構成において動作を説明すると、吸水
口9に接続したホースの先端を浴槽(図示せず)内の風
呂水の中にいれ、呼び水口12よりポンプケース1内に
呼び水を供給した後、電動機7によりランナー6を駆動
すると、ランナー6の回転により、ホース内の空気とポ
ンプケース1内の呼び水が渦室3内に吸入されて気水混
合され、気泡を含んだ水が吐出部4より吐出される。
【0005】気泡は気水分離室5を上昇するにしたがっ
て水と分離されて吐出口11より排出される。気泡を分
離した水は穴8を通って渦室3内に循環される。このよ
うにして、ホース内の空気が順次排出され、ホース内の
空気がなくなると、風呂水などがホースを通して吸入さ
れて、吐出口11より吐出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、ランナー6を一方向回転させることにより自吸水
させているが、ランナー6の回転数を8000〜100
00r/minにすることによって、ポンプ特性を確保
しており、高速回転の電動機7を使用せざるをえず、特
に代表的な整流子電動機においては騒音が非常に高く、
さらにはブラシ磨耗に限界があり、耐久性に乏しい欠点
があった。また電気的雑音が高く、雑音防止装置がいる
等、実用的に不具合な問題を有していた。
【0007】また、ランナー6を高速回転させるため、
呼び水工程で渦室3内で混合した気泡が細かくなりすぎ
て、気水分離力が低く、揚力特性が低いという問題を有
していた。さらに、2個のボリュート2を設けた渦室3
の形状が複雑で、形状が大きくなるという問題を有して
いた。
【0008】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、永久磁石回転子を用いた電動機によりランナーを低
速回転して低騒音化し、耐久性を向上するとともに、小
型にして洗濯機本体などの内部に容易に装着できるよう
にすることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、ポンプケースに呼び水を貯水可能とし、こ
のポンプケース内に吸水口に連通した渦室を形成するラ
ンナーケーシングを設け、このランナーケーシング内に
ランナーを回転自在に設け、このランナーを電動機によ
り左右回転自在に駆動する。ランナーの左右いずれかの
回転により、ポンプケース内の呼び水と吸水口からの空
気を気水混合し、ポンプケース内で気水分離して自吸水
するようにしたものである。
【0010】これにより、永久磁石回転子を用いた電動
機によりランナーを左右回転自在に低速回転して低騒音
化することができ、耐久性を向上できるとともに、小型
にして洗濯機本体などの内部に容易に装着できるように
することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、呼び水を貯水可能なポンプケースと、前記ポンプケ
ース内に設け吸水口に連通した渦室を形成するランナー
ケーシングと、前記ランナーケーシング内に回転自在に
設けたランナーと、前記ランナーを左右回転自在に駆動
する電動機とを備え、前記ランナーの左右いずれかの回
転により、前記ポンプケース内の呼び水と吸水口からの
空気を気水混合し、前記ポンプケース内で気水分離して
自吸水するようにしたものであり、一般に、回転子に永
久磁石を使用した電動機は、起動時に回転方向が定まら
ないが、このような電動機によりランナーを左右いずれ
の方向に回転させた場合にも、渦室内でポンプケース内
の呼び水と吸水口からの空気を気水混合することがで
き、ポンプケース内で気水分離して自吸水することがで
きる。また、電動機として永久磁石回転子を用いた電動
機を使用することによりランナーを低速回転して低騒音
化し、耐久性を向上するとともに、小型にして洗濯機本
体などの内部に容易に装着することができる。
【0012】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、ランナーは、電動機の駆動軸との
間に左右回転方向の遊びを設けたものであり、一般に、
回転子に永久磁石を使用した電動機は起動トルクが小さ
いが、電動機の起動トルクが小さくても、電動機の駆動
軸との間に左右回転方向の遊びによって、ランナーを回
転させることができ、渦室内でポンプケース内の呼び水
と吸水口からの空気を気水混合することができ、ポンプ
ケース内で気水分離して自吸水することができる。
【0013】請求項3に記載の発明は、上記請求項1ま
たは2に記載の発明において、ランナーは、電動機の駆
動軸に設けたブッシュが当接するブッシュ当たり部と、
羽根部とを二重成形にて構成し、前記ブッシュ当たり部
より羽根部の硬度を低くし、前記羽根部に弾性をもたせ
たものであり、電動機の起動時にランナーのブッシュ当
たり部には、電動機の駆動軸との間の左右回転方向の遊
びによる衝撃により集中荷重が加わるため、剛性が高く
硬度の高い部材を使用し、羽根部はブッシュ当たり部よ
り硬度を低くすることにより、起動時の羽根部に加わる
圧力はブッシュ当たり部により緩和することができ、ブ
ッシュ当たり部には最低限の応力で済み、高寿命のラン
ナーを得ることができ、さらに、衝撃の緩和作用で衝撃
音も低減することができる。
【0014】請求項4に記載の発明は、上記請求項1〜
3に記載の発明において、ランナーの電動機の駆動軸と
の間に設けた遊びの空間部に、空間部の容積の50%以
上にダンパー用グリスを封入し、密閉部材で密閉したも
のであり、ダンパー用グリスによって、起動時の衝突音
を最低限に押さえることができる。
【0015】請求項5に記載の発明は、上記請求項1〜
4に記載の発明において、ランナーは、羽根部とシュラ
ウド部とを備え、前記シュラウド部は、羽根部との交点
に凹状の逃がし部を設けたものであり、起動時の羽根部
に加わる圧力は羽根部のたわみにより、ランナーのブッ
シュ当たり部にさらに緩和するように働き、ブッシュ当
たり部には極めて有効的に、最小の応力しかかからない
構成が得られるため、ランナーの長寿命化が図れる。
【0016】請求項6に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、ランナーケーシングは、呼び水と
吸水口からの空気を混合した気水を吐出する吐出部を有
し、前記吐出部は中心を略水平位置より上方とし、前記
吐出部の真上方向に気水分離ガイドを設けたものであ
り、渦室内で泡状になった気水を気水分離ガイドによ
り、空気だけを上方に設けた吐出口に効率よく導くこと
ができ、気水分離化を促進することができ、自吸力を高
め揚程能力を向上することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0018】(実施例1)図1および図2に示すよう
に、ポンプケース13は、呼び水を貯水可能で、ランナ
ーケーシング14を設けて渦室15を形成し、その吐出
部16を気水分離室17に連通させている。渦室15の
内部にランナー18を回転自在に設け、電動機19によ
りランナー18を駆動する。電動機19は、回転子20
を永久磁石で構成し、巻線21に商用電源を接続するこ
とにより、商用電源の周波数により3000r/min
または3600r/minで回転する。
【0019】吸水口22は、ホースなどを連結し、風呂
水などを吸入するもので、逆止弁23と整流ガイド24
を介して渦室15に連通している。整流ガイド24は、
円筒状の整流筒部25を有し、整流筒部25の端部外周
とランナーケーシング14との間にリング状の貫通口2
6を設けている。吐出口27は、気水分離室17に連通
し、呼び水工程で気水分離した空気を排出するととも
に、揚水工程で吸水口22から渦室15に吸入された水
を吐出する。呼び水口28は、ポンプケース13内に呼
び水を供給するものである。
【0020】以上のように構成したポンプ装置29を、
図3に示すように、洗濯機外枠30に取着し、先端に吸
水フィルター31を設けた吸水ホース32を吸水口22
に連結し、吸水フィルター31を浴槽33内に入れてい
る。給水弁34は、注水口35を通して、水受槽36内
に配設した洗濯兼脱水槽37に給水するとともに、風呂
水使用の場合は、所定時間(約20秒)動作して、洗濯
兼脱水槽37内に注水すると同時に注水口35に設けた
呼び水吐出口38から、呼び水口26に連結した呼び水
パイプ39を通り、ポンプ装置29のポンプケース13
内へ満水の状態に供給するようにしている。吐出口25
は、吐出パイプ40を通して注水ガイド41に連結し、
注水ガイド41に沿って洗濯兼脱水槽37内に注水する
ように構成している。
【0021】洗濯兼脱水槽37の底面に回転翼42を回
転自在に配設し、回転翼42と洗濯兼脱水槽37をモー
タ43の回転により、ベルト44を介して減速機45に
よ駆動し、洗濯、脱水を行うように構成している。
【0022】上記構成において、洗濯機を風呂水を使用
する場合の動作を説明する。まず、給水弁31より所定
時間給水して、洗濯兼脱水槽37内に注水すると同時
に、注水口35に設けた呼び水吐出口38から呼び水パ
イプ39を通り、ポンプ装置29のポンプケース13内
へ満水の状態に供給される。その直後からポンプ装置3
9の電動機19を回転し、ランナー18が回転駆動され
る。
【0023】ランナー18の回転により、吸水ホース3
2内の空気とポンプケース13内の呼び水が渦室15内
に吸入されて気水混合され、気泡を含んだ水が吐出部1
6より吐出される。気泡は気水分離室17を上昇するに
したがって水と分離されて吐出口27より排出される。
気泡を分離した水は貫通口26を通って渦室15内に循
環される。
【0024】このようにして、吸水ホース32内の空気
が順次排出され、吸水ホース32内の空気がなくなる
と、風呂水が吸水ホース32を通して吸入されて、吐出
口27より吐出され、注水ガイド41に沿って洗濯兼脱
水槽37内に注水する。洗濯兼脱水槽37内に所定の水
位まで給水されると、モータ43により回転翼42が回
転し、洗濯兼脱水槽37内の洗濯物を洗濯する。
【0025】洗濯行程終了後、すすぎ行程に入ると、再
度洗濯兼脱水槽37内に給水するが、吸水ホース32内
の空気は前行程で排出され、ランナー18が停止しても
逆止弁23によって、ポンプ装置29から吸水ホース3
2内に空気が入らないため、ランナー18の回転と同時
に、即座に吸水ホース32より風呂水を吸水して洗濯兼
脱水槽37に給水することができる。
【0026】一般に、回転子に永久磁石を使用した電動
機は、起動時に回転方向が定まらないが、このような電
動機19によりランナー18を左右いずれの方向に回転
させた場合にも、渦室15内でポンプケース13内の呼
び水と吸水口22からの空気を気水混合することがで
き、ポンプケース13内で気水分離して自吸水すること
ができる。また、電動機19として永久磁石回転子を用
いた電動機を使用することによりランナー18を低速回
転して低騒音化し、耐久性を向上するとともに、小型に
して洗濯機本体などの内部に容易に装着することができ
る。
【0027】(実施例2)図4に示すように、電動機1
9の駆動軸46にブッシュ47を固定し、ランナー18
のブッシュ当たり部48との間に回転方向に回転角度で
120〜240度の範囲で遊びを設けている。他の構成
は上記実施例1と同じである。
【0028】上記構成において動作を説明すると、回転
子に永久磁石を使用した電動機19は起動トルクが小さ
いが、電動機19の始動回転時、電動機19の駆動軸4
6に固定したブッシュ47とランナー18のブッシュ当
たり部48との間の遊びにより、低起動トルクでランナ
ー18の左右いずれかの回転が可能となり、渦室15内
でポンプケース13内の呼び水と吸水口22からの空気
を気水混合することができ、ポンプケース13内で気水
分離して、風呂水を自吸水することができる。
【0029】(実施例3)図5に示すように、ランナー
18は、電動機19の駆動軸46に設けたブシュ47が
当接するブッシュ当たり部48と羽根部49とを二重成
形にて構成するとともに、ブッシュ当たり部48より羽
根部49の硬度を低くし、羽根部49に弾性をもたせて
いる。さらに、ランナー18の電動機19の駆動軸46
との間に設けた遊びの空間部に、空間部の容積の50%
以上にダンパー用グリス50を封入し、Oリング51と
キャップ52とにより摺動自在に密閉している。他の構
成は上記実施例1または2と同じである。
【0030】上記構成において動作を説明すると、電動
機19の起動時には、ランナー18のブッシュ当たり部
48には、電動機19の駆動軸46に固定したブッシュ
47とブッシュ当たり部48との間の遊びによる衝撃に
より集中荷重が加わる。ブッシュ当たり部48に剛性が
高く硬度の高い部材を使用し、羽根部49はブッシュ当
たり部48より硬度を低くすることにより、起動時の羽
根部49に加わる圧力はブッシュ当たり部48により緩
和することができ、ブッシュ当たり部48には最低限の
応力で済み、高寿命のランナー18を得ることができ、
さらに、衝撃の緩和作用で衝撃音も低減することができ
る。なお、ブッシュ当たり部48は、カーボン入りの合
成樹脂にて十分に耐えることができた。
【0031】また、ランナー18の電動機19の駆動軸
46との間に設けた遊びの空間部に、空間部の容積の5
0%以上にダンパー用グリス50を封入することによ
り、図6に示すように、起動時の衝突音を最低限に押さ
えることができ、さらに、電動機19の起動電圧は、5
0/60Hzともに使用可能限界内に入れることができ
る。
【0032】(実施例4)図7に示すように、ランナー
18は、羽根部49とシュラウド部53とを有してお
り、シュラウド部53は、羽根部49との交点に凹状の
逃がし部54を設けている。他の構成は上記実施例1〜
3と同じである。
【0033】上記構成において動作を説明すると、起動
時の羽根部49に加わる圧力は羽根部49のたわみによ
り、ランナー18のブッシュ当たり部48にさらに緩和
するように働き、ブッシュ当たり部48には極めて有効
的に、最小の応力しかかからない構成が得られるため、
ランナー18の長寿命化を図ることができる。
【0034】(実施例5)図3に示すように、ランナー
ケーシング14は、渦室15で混合した気水を吐出する
吐出部16を有し、この吐出部16は中心を略水平位置
より上方とし、この吐出部16の真上方向に気水分離ガ
イド55を設けている。他の構成は上記実施例1と同じ
である。
【0035】上記構成において動作を説明すると、渦室
15内で泡状になった気水を気水分離ガイド55によ
り、空気だけを上方に設けた吐出口27に効率よく導く
ことができ、気水分離化を促進することができ、自吸力
を高め揚程能力を向上することができる。すなわち、気
水能力を低速回転(3000〜3600r/min)に
て高効率に発揮し、気水能力を最大限に発揮できるた
め、自吸力の強いポンプ装置を提供することができる。
【0036】なお、上記実施例では、ポンプ装置29を
洗濯機に取着して風呂水を給水するように構成している
が、ポンプ装置29は洗濯機以外の水利用機器における
給水手段として使用できる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、呼び水を貯水可能なポンプケースと、前
記ポンプケース内に設け吸水口に連通した渦室を形成す
るランナーケーシングと、前記ランナーケーシング内に
回転自在に設けたランナーと、前記ランナーを左右回転
自在に駆動する電動機とを備え、前記ランナーの左右い
ずれかの回転により、前記ポンプケース内の呼び水と吸
水口からの空気を気水混合し、前記ポンプケース内で気
水分離して自吸水するようにしたから、起動時に回転方
向が定まらない電動機により、ランナーを左右いずれの
方向に回転させた場合にも、渦室内でポンプケース内の
呼び水と吸水口からの空気を気水混合することができ、
ポンプケース内で気水分離して自吸水することができ
る。また、電動機として永久磁石回転子を用いた電動機
を使用することにより、ランナーを低速回転して低騒音
化し、耐久性を向上するとともに、小型にして洗濯機本
体などの内部に容易に装着することができる。
【0038】また、請求項2に記載の発明によれば、ラ
ンナーは、電動機の駆動軸との間に左右回転方向の遊び
を設けたから、電動機の起動トルクが小さくても、電動
機の駆動軸との間に左右回転方向の遊びによって、ラン
ナーを回転させることができ、渦室内でポンプケース内
の呼び水と吸水口からの空気を気水混合することがで
き、ポンプケース内で気水分離して自吸水することがで
きる。
【0039】また、請求項3に記載の発明によれば、ラ
ンナーは、電動機の駆動軸に設けたブッシュが当接する
ブッシュ当たり部と、羽根部とを二重成形にて構成し、
前記ブッシュ当たり部より羽根部の硬度を低くし、前記
羽根部に弾性をもたせたから、電動機の起動時にランナ
ーのブッシュ当たり部には、電動機の駆動軸との間の左
右回転方向の遊びによる衝撃により集中荷重が加わるた
め、剛性が高く硬度の高い部材を使用し、羽根部はブッ
シュ当たり部より硬度を低くすることにより、起動時の
羽根部に加わる圧力はブッシュ当たり部により緩和する
ことができ、ブッシュ当たり部には最低限の応力で済
み、高寿命のランナーを得ることができ、さらに、衝撃
の緩和作用で衝撃音も低減することができる。
【0040】また、請求項4に記載の発明によれば、ラ
ンナーの電動機の駆動軸との間に設けた遊びの空間部
に、空間部の容積の50%以上にダンパー用グリスを封
入し、密閉部材で密閉したから、ダンパー用グリスによ
って、起動時の衝突音を最低限に押さえることができ
る。
【0041】また、請求項5に記載の発明によれば、ラ
ンナーは、羽根部とシュラウド部とを備え、前記シュラ
ウド部は、羽根部との交点に凹状の逃がし部を設けたか
ら、起動時の羽根部に加わる圧力は羽根部のたわみによ
り、ランナーのブッシュ当たり部にさらに緩和するよう
に働き、ブッシュ当たり部には極めて有効的に、最小の
応力しかかからない構成が得られるため、ランナーの長
寿命化が図れる。
【0042】また、請求項6に記載の発明によれば、ラ
ンナーケーシングは、呼び水と吸水口からの空気を混合
した気水を吐出する吐出部を有し、前記吐出部は中心を
略水平位置より上方とし、前記吐出部の真上方向に気水
分離ガイドを設けたから、渦室内で泡状になった気水を
気水分離ガイドにより、空気だけを上方に設けた吐出口
に効率よく導くことができ、気水分離化を促進すること
ができ、自吸力を高め揚程能力を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の洗濯機等のポンプ装置
の断面図
【図2】同洗濯機等のポンプ装置の一部切欠した側面図
【図3】同洗濯機等のポンプ装置を具備した洗濯機の断
面図
【図4】本発明の第2の実施例の洗濯機等のポンプ装置
の要部分解斜視図
【図5】本発明の第3の実施例の洗濯機等のポンプ装置
の要部断面図
【図6】同洗濯機等のポンプ装置の特性図
【図7】本発明の第4の実施例の洗濯機等のポンプ装置
のランナーの正面図
【図8】従来の洗濯機等のポンプ装置の断面図
【図9】同洗濯機等のポンプ装置の一部切欠した側面図
【符号の説明】
13 ポンプケース 14 ランナーケーシング 15 渦室 18 ランナー 19 電動機 22 吸水口
フロントページの続き (72)発明者 橋本 和茂 長野県飯田市毛賀1020番地 株式会社三協 精機製作所内 (72)発明者 弓田 行宣 長野県飯田市毛賀1020番地 株式会社三協 精機製作所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 呼び水を貯水可能なポンプケースと、前
    記ポンプケース内に設け吸水口に連通した渦室を形成す
    るランナーケーシングと、前記ランナーケーシング内に
    回転自在に設けたランナーと、前記ランナーを左右回転
    自在に駆動する電動機とを備え、前記ランナーの左右い
    ずれかの回転により、前記ポンプケース内の呼び水と吸
    水口からの空気を気水混合し、前記ポンプケース内で気
    水分離して自吸水するようにした洗濯機等のポンプ装
    置。
  2. 【請求項2】 ランナーは、電動機の駆動軸との間に左
    右回転方向の遊びを設けた請求項1記載の洗濯機等のポ
    ンプ装置。
  3. 【請求項3】 ランナーは、電動機の駆動軸に設けたブ
    ッシュが当接するブッシュ当たり部と、羽根部とを二重
    成形にて構成し、前記ブッシュ当たり部より羽根部の硬
    度を低くし、前記羽根部に弾性をもたせた請求項1また
    は2記載の洗濯機等のポンプ装置。
  4. 【請求項4】 ランナーの電動機の駆動軸との間に設け
    た遊びの空間部に、空間部の容積の50%以上にダンパ
    ー用グリスを封入し、密閉部材で密閉した請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の洗濯機等のポンプ装置。
  5. 【請求項5】 ランナーは、羽根部とシュラウド部とを
    備え、前記シュラウド部は、羽根部との交点に凹状の逃
    がし部を設けた請求項1〜4のいずれか1項に記載の洗
    濯機等のポンプ装置。
  6. 【請求項6】 ランナーケーシングは、呼び水と吸水口
    からの空気を混合した気水を吐出する吐出部を有し、前
    記吐出部は中心を略水平位置より上方とし、前記吐出部
    の真上方向に気水分離ガイドを設けた請求項1記載の洗
    濯機等のポンプ装置。
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KR100776594B1 (ko) * 2006-07-05 2007-11-15 삼성전자주식회사 배수펌프를 구비한 세탁기
US7597110B2 (en) * 2002-12-18 2009-10-06 Bsh Bosch Und Siemens Hausgeraete Gmbh Water-bearing domestic appliance comprising a drainage pump and corresponding drainage pump

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