JPH10305572A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH10305572A
JPH10305572A JP10898998A JP10898998A JPH10305572A JP H10305572 A JPH10305572 A JP H10305572A JP 10898998 A JP10898998 A JP 10898998A JP 10898998 A JP10898998 A JP 10898998A JP H10305572 A JPH10305572 A JP H10305572A
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憲治 吉永
Kunihiko Matsuzawa
邦彦 松沢
Seiichiro Adachi
成一郎 安達
Tsukasa Uehara
司 上原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録シートの搬送性の安定化と記録画像の画
質を向上させることが可能なインクジェット記録装置を
提供する。 【解決手段】 記録シートを搬送するための複数の搬送
ローラと、該複数の搬送ローラの夫々の軸受部と、プラ
テンと、前記複数の搬送ローラにより案内される前記記
録シートに対して所定の間隔で離間・対向する位置に前
記インクジェット記録ヘッドを保持するヘッド保持手段
と、を夫々の相対位置関係を維持して配置する基台と、
前記基台を前記筐体内に収納して前記記録シートへのイ
ンクジェット記録が可能な記録位置と、前記筐体の外で
あって前記基台を前記インクジェット記録装置から取り
外すことが可能な取外位置と、に前記基台を移動可能に
支持する基台支持手段とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙やプラスチック
シート等の記録シートに画像を記録するインクシート記
録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にインクジェット方式による記録機
構や、熱転写記録機構等を有する画像記録装置は、その
記録機構を紙等のシート状材料に対して相対的に走査移
動させながら記録動作を行うことにより、2次元的な画
像を得る。
【0003】図4は、上記画像記録装置の1つであるイ
ンクジェット記録装置の従来例である。この構成は、搬
送ローラ機構により記録シートを所定の方向に間欠的に
送り、その方向とは直角方向に記録手段であるインクジ
ェット機構を走査させるものである。シート1は図示し
ないシート供給機構により矢印A方向に搬送され、上ガ
イド11と下ガイド12の間に導かれる。上ガイド11と下ガ
イド12は装置本体の一部を構成する底板 102に支持され
ている。
【0004】更にシート1は軸受部31,32によって支持
された副走査ローラ13と副走査従動ローラ14の接合部へ
進入する。両ローラの回転によって、シート1は底板 1
02に固定されたプラテン19に支持されながら軸受部33,
34で支持された排出ローラ20と排出従動ローラ21の接合
部へ進入する。排出ガイド24は底板 102によって支持さ
れており、排出ローラ20と排出従動ローラ21の回転によ
って、矢印A方向に搬送されてきた記録シート1の搬出
方向を装置本体の機外へ案内する。
【0005】底板 102の左側及び右側には、垂直な面を
有する左側板 103と右側板 104が固定されている。軸受
部31,33は左側板 103に支持され、軸受部32,34は右側
板 104に支持されており、各ローラの位置は左側板 103
と右側板 104とで規定される。副走査ローラ13と排出ロ
ーラ20に回転駆動力を付与する搬送モータ17は、モータ
止め金具26を介して左側板 103に固定されている。
【0006】プラテン19の上方奥側には副走査ローラ13
の軸方向と平行に配置された主走査レール6が図示しな
い本体側板に固定されている。キャリッジ7は主走査レ
ール6に挿通され、左側板 103の上方に固定された主走
査モータ2によって、主走査レール6の軸方向に移動可
能である。
【0007】キャリッジ7には4色のインクを備えたイ
ンクカートリッジ(ブラック8Bk、シアン8C、マゼン
タ8M、イエロー8Y)がそれぞれ決められた位置に取
り付けられている。各インクカートリッジ8は、それぞ
れ下側にキャリッジ7の移動方向と直角な方向に複数本
のノズル(図示せず)を配列したインクジェット記録ヘ
ッドを保持しており、キャリッジ下部の開口部を通し
て、インクをプラテン19側に向かって吐出することが出
来る。
【0008】キャリッジ7が図4の右側の一点鎖線の位
置の記録前の待機状態にあるとき、所謂ホームポジショ
ンにあるとき、キャリッジ7の真下には、画像記録に際
して各インクカートリッジ8が保持するノズルを良好な
状態に維持したり、また良好な状態へ回復したりする回
復ユニット9が装置本体を構成している底板 102に固定
されている。
【0009】記録動作は、キャリッジ7がプラテン19に
支持された記録シート1上を主走査モータ2によって走
査するとき、インクカートリッジ8に保持されるノズル
が記録シート1に向けてインクを吐出することによって
行われる。
【0010】また、記録シート1はキャリッジ7が走
査、記録する毎に、副走査ローラ13、副走査従動ローラ
14、排出ローラ20、排出従動ローラ21によって、キャリ
ッジ7の走査方向とは直角な方向へ所定量だけ送られ
る。こうして2次元的は画像が得られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
如き従来のインクジェット記録装置では、装置本体の底
部の各部に画像記録に関係する部品が分散して取り付け
られていたために、搬送手段の各部材の相対位置関係に
精度が出難く、下記に示すような問題がある。
【0012】(1)各ローラ対等のシート状材料に移動
力を付与する移動力付与部材と搬送路案内部材や記録シ
ートの支持部材との位置精度の不良により、記録シート
の搬送方向がその幅方向に於いて不均一になり易く、斜
行、角折れ、引っ掛かり等の搬送不良を生じ易い。
【0013】(2)移動中の搬送方向の不均一は、即ち
特定方向の速度ベクトル成分の不均一であり、搬送移動
量の不均一も生じ易くなる。特に画像記録部位にある記
録シートの支持部材上平面内で記録シートに上記不均一
があると、記録シートは弛み若しくは突っ張りが生じ、
そこへ画像が記録されると、画像には弛み若しくは突っ
張りに応じた歪みが生じ、更に所定量の的確な搬送が出
来なくなるので画像上に搬送方向の画像濃度ムラ、若し
くは筋が生じることになり、画質を低下する。
【0014】(3)画像記録部位の主要な部品がインク
ジェット記録装置本体下部で且つ比較的内部の位置に集
中しているので、各部品を組み立てる場合に非常に組立
作業性が悪い。
【0015】(4)仮に画像記録部位の近辺で記録シー
トが搬送不良を起こした場合、そこが記録装置本体の下
部で且つ比較的内部の位置にあるので、容易に記録シー
トを取り除くことが出来ない。
【0016】本発明は上記課題を解決するものであり、
その目的は、記録シートの搬送に関与する主要な部材及
び記録ヘッドの保持手段を互いに精度良く位置すること
が出来る構成とし、記録シートの搬送性の安定化と記録
画像の画質の向上を図り、また同時に前記部材の組立性
の向上と搬送不良後の記録シートの処理性を向上させる
ことが可能なインクジェット記録装置を提供するもので
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る代表的な構成は、筐体の内に配されるイ
ンクジェット記録ヘッドを用いて記録シートにインクジ
ェット記録を行うインクジェット記録装置において、前
記記録シートを搬送するための複数の搬送ローラと、該
複数の搬送ローラの夫々の軸受部と、プラテンと、前記
複数の搬送ローラにより案内される前記記録シートに対
して所定の間隔で離間・対向する位置に前記インクジェ
ット記録ヘッドを保持するヘッド保持手段と、を夫々の
相対位置関係を維持して配置する基台と、前記基台を前
記筐体内に収納して前記記録シートへのインクジェット
記録が可能な記録位置と、前記筐体の外であって前記基
台を前記インクジェット記録装置から取り外すことが可
能な取外位置と、に前記基台を移動可能に支持する基台
支持手段と、を有することを特徴とする。
【0018】上記構成にあっては、各ローラの軸受部は
同一基台によって支持されているため、各ローラの接合
部、プラテンの面の高さ更にはインクジェット記録ヘッ
ドの保持手段を精度良く規定することが出来、またロー
ラの接合部相互の平行度も精度良く規定し、装置本体へ
組み込むことが可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】次に前記手段を適用した本発明に
係る一実施形態を図1乃至図3を参照して説明する。
【0020】ここでは最初に図1及び図2を用いて参考
実施形態を説明し、更に図3によって本発明に係る実施
形態について説明する。尚、図1はインクジェット記録
装置の要部斜視説明図であり、図2は主要断面説明図、
図3は本発明に係る実施形態の説明図である。
【0021】図1に示す参考実施形態は、記録部位に於
いて記録シートに搬送ローラによって搬送力を付与する
搬送ローラ機構により記録シートを所定の方向に間欠的
に送り、その方向とは直角の方向に記録手段であるイン
クジェット機構を走査させるものである。
【0022】副走査ローラ13と副走査従動ローラ14は、
それらの軸方向両端部が基台25に固定された軸受部31,
32によって回転自在に支持されており、両ローラの回転
によって矢印A方向より進入してくる記録シート1を右
方向へ搬送することが可能である。
【0023】副走査ローラ13の搬送方向側には搬送され
てくる記録シート1を支持するプラテン19が基台25に固
定されている。更にプラテン19に対して前記の搬送方向
側には、排出ローラ20と該ローラ20の方向へ加圧された
排出従動ローラ21が配置されている。排出ローラ20と排
出従動ローラ21の軸方向両端部は、基台25に固定された
軸受部33,34によって回転自在に支持されている。各ロ
ーラの軸受部は同一基台25によって支持されているの
で、副走査ローラ13と副走査従動ローラ14との接合部、
プラテン19の上面、及び排出ローラ20と排出従動ローラ
21との接合部の高さは精度良く規定することが出来、ま
た副走査ローラ13側の接合部と排出ローラ20側の接合部
との平行度も精度良く規定することが出来る。
【0024】基台25に支持される上ガイド11と下ガイド
12は記録シート1を副走査ローラ13と副走査従動ローラ
14との接合部へ導くためのものであり、副走査ローラ13
の軸受部31と同じ基台25に支持されているので、両者の
位置関係を精度良く規定することが出来る。排出ガイド
24は排出ローラ20と排出従動ローラ21とによって搬出さ
れる記録シート1を装置本体 101の筐体外へと案内する
手段である。
【0025】副走査ローラ13の図1中左側端部には副走
査プーリ15が固定されており、同様に排出ローラ20の図
1中左側の端部には排出プーリ22が固定されている。一
方、基台25の左側下部には搬送モータ17がモータ止め金
具26を介して基台25に固定されている。搬送モータ17の
回転軸は搬送モータプーリ17が固定されており、副走査
ベルト16や排出ベルト23を介して副走査プーリ15と排出
プーリ22へ回転駆動力を伝達する。このとき、排出プー
リ22の径は、排出ローラ20の搬送速度が副走査ローラ13
の搬送速度より僅かに速くなるように設定されている。
また記録シート1に対して副走査ローラ13側の把持力
は、排出ローラ20側の把持力に比べて強く設定している
ので、記録シート1に対する搬送量は副走査ローラ13側
で規定され、プラテン19上で記録シート1が弛むことは
ない。
【0026】プラテン19の上方左側には副走査ローラ13
の軸方向と平行に配置された主走査レール6が装置本体
101に固定されている。インクジェット記録ヘッドを保
持するヘッド保持手段としてのキャリッジ7は、その軸
受部7Aに主走査レール6が挿通され、主走査レール6
の軸方向(図1の矢印B、C方向)に移動可能である。
主走査モータ2は主走査レール6の左側上方に配置さ
れ、装置本体 101の側板に固定される。主走査モータ2
の回転軸には主走査モータプーリ3が固定されており、
回転軸と共に一体的に回転することが出来る。アイドラ
プーリ5は主走査モータプーリ3に対して図1の矢印B
方向の対向する位置であって、装置本体 101の側板に回
転自在に支持されている。
【0027】主走査ベルト4は、主走査モータプーリ3
とアイドラプーリ5との間に掛けられ、主走査モータ2
の回転と共に周回駆動される。前記両プーリ3,5間に
於いて、主走査ベルト4とキャリッジ7が結合されてお
り、主走査モータ2が回転することによって、キャリッ
ジ7が矢印B方向或いは矢印C方向に駆動される。キャ
リッジ7の下部には回転自在に支持されたコロ7Bが配
置され(図2参照)、プラテン軸に支持された記録シー
ト1上を転がることによって、キャリッジ7と記録シー
ト1の高さ方向の間隔が規定される。
【0028】キャリッジ7は各々異なる色のインクを備
えたインクカートリッジ8の4個が所定の位置に固定さ
れている。それぞれは、ブラックのインクカートリッジ
8Bk、シアンのインクカートリッジ8C、マゼンタのイ
ンクカートリッジ8M、イエローのインクカートリッジ
8Yである。各インクカートリッジ8の下部でプラテン
19に対向する位置には、図2に示すようにそれぞれキャ
リッジ7の移動方向と直角方向に配列された複数本のノ
ズルとこれにインク吐出力を付与する機構とで構成され
るインクジェット記録ヘッド8Aを保持している。各イ
ンクジェット記録ヘッド8Aは、インクカートリッジ内
のインクをプラテン19上で支持される記録シート1に向
かってインクドットを吐出することが出来る。インクジ
ェット記録ヘッド8Aはインクを吐出させるエネルギー
として種々のものがあるが、参考実施形態では熱エネル
ギーを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザー光
等)を備え、この熱エネルギーによってインクの状態変
化を生起させるものを用いている。この方式によれば、
記録の高密度化、高精細化が達成出来るからである。
【0029】キャリッジ7及びこれに積載されるインク
カートリッジ8Y,8M、8C、8Bk等が画像記録動作
を行っていない場合は、主走査モータ2の駆動制御によ
り、キャリッジ7は各インクカートリッジ8Y,8M,
8C,8Bkと共に記録領域外である図1の実線に示す位
置へ移動可能である。キャリッジ7が上記の位置にある
とき、各ノズル内部で乾燥によって目詰まりを起こすの
を防止するため、ノズル内部を湿潤状態に保つように各
インクジェット記録ヘッド8Aのノズルを密閉するキャ
ップ部材としてのキャップ10Y,10M,10C,10Bkが基
台25上に配置されている。
【0030】また各キャップ10Y,10M,10C,10Bkの
後方には各ノズル内部で発生する不要な気泡や不純物等
によるインクの吐出以上を回復処理するための回復ユニ
ット9が基台25上に配置されている。回復ユニット9の
内部には各キャップ10Y,10M,10C,10Bk内の気圧を
減圧し、各ノズル内部の不要な気泡や不純物等をインク
と共に吸引し、ノズル内部からそれらを排除する吸引ポ
ンプを内蔵している。この吸引ポンプは、回転駆動力を
負圧へ変換する機構を持ち、副走査ローラ13の回転駆動
力をギヤ41,42を介してポンプの駆動力を得ている。
【0031】参考実施形態にあっては、搬送ローラや搬
送モータ等を変位手段によって装置本体に対して着脱可
能とする位置へ変位可能に構成している。装置本体 101
の排出側には排出側から見て左右両側に伸縮可能な基台
支持手段としてのスライドレール35と、スライドレール
36の各一端が取り付けられている。一方、スライドレー
ル35の他端には係合孔43,44があり、スライドレール36
の他端には前記係合孔43,44の対称位置に図示しない係
合孔45,46がある。基台25の両側下部には、これらの係
合孔43,44,45,46に係合する係合ピン47,48と、図示
しない係合ピン49,50が固定されている。これによって
スライドレール35,36のスライド動作と共に基台25を複
数のローラによりインクジェット記録ヘッドに対して所
定の間隔で離間・対向する位置に記録シートを案内して
記録シートへのインクジェット記録が可能な記録位置
と、筐体の外であって基台をインクジェット記録装置か
ら取り外すことが可能な取外位置とに移動出来る。
【0032】上ガイド11、下ガイド12、排出ガイド24、
軸受部(31,32,33,34)、プラテン19、搬送モータ1
7、回復ユニット9等が固定された基台25は、この2本
のスライドレール35,36によって支えられていて、把手
37によって排出方向に引き出すことが可能である。引き
出した後、係合孔43,44,45,46から係合ピン47,48と
図示しない係合ピン49,50の係合を取り外すことによっ
て基台25をスライドレールから取り外すことも可能であ
る。
【0033】記録動作は以下のようになる。記録シート
1は図示しないシート搬送機構より矢印A方向に搬送さ
れ、基台25に固定された上ガイド11と下ガイド12の間へ
挿入される。更に記録シート1は両ガイド11,12によっ
てその進行方向に案内され、副走査ローラ13と副走査従
動ローラ14との間の接合部へ進入する。両ガイド11,12
と副走査ローラ13,副走査従動ローラ14との位置関係は
精度良く規定されているので、記録シート1は正確に前
記接合部へ到達する。搬送モータ17が駆動制御されるこ
とにより、副走査ローラ13と副走査従動ローラ14が回転
し、記録シート1がプラテン19上に搬出し、更に排出ロ
ーラ20、排出従動ローラ21の接合部へ到達し、ここで搬
送ローラは一旦停止する。
【0034】副走査ローラ13と副走査従動ローラ14との
接合部、プラテン19の上面、及び排出ローラ20と排出従
動ローラ21との接合部の高さは精度良く規定されてお
り、また副走査ローラ13側の接合部と排出ローラ20側の
接合部との平行度も精度良く規定されているので、記録
シート1は幅方向において均一な搬送方向と搬送速度を
得て的確な搬送を実行することが出来る。従って、記録
シート1はプラテン19上で弛むこともなく、搬送不良も
生じ難い。
【0035】次に主走査モータ3が駆動制御されること
によって、キャリッジ7が図1の矢印C方向へ移動を開
始する、この移動中に於いて本体制御部より画像に応じ
たインク吐出信号が各カートリッジ8Y,8M,8C,
8Bkのインクジェット記録ヘッド8Aへ供給され、プラ
テン19上の記録シート1に対してインク吐出が行われ、
所定の幅の画像が形成される。その後、主走査モータ2
は逆転駆動され、キャリッジ7は矢印B方向に移動し、
画像形成域外へ到達する。この後は、記録シート1の間
欠送りを繰り返し、その都度キャリッジ7の走査駆動と
各インクジェット記録ヘッド8Aのインク吐出動作を繰
り返すことによって、2次元的な画像を得る。
【0036】記録シート1の搬送に関わる記録部位に於
ける主要な部材を組み立てるには、予め基台25上で組付
けた後、把手37をもって基台25を押してスライドさせ、
基台25の後面を止め板27と28に突き当てて位置決めすれ
ば良く、搬送手段の主要な部材の相対位置関係は基台25
上で維持されたままである。仮に画像記録部位の近辺で
記録シート1が搬送不良を起こした場合、把手37をもっ
て基台25を引き出せば、搬送不良シートも一緒に引きだ
せるので、簡単に処理が出来る。
【0037】上記構成にあっては、搬送モータ17と駆動
伝達系が、副走査ローラ13や排出ローラ20と一体的に構
成しているので、副走査ベルト16や排出ベルト23等の着
脱による張力変化がなく、駆動の応答性が安定する。従
って、搬送移動量が一定化し、画質も向上する。
【0038】次に図3を参照して本発明に係る実施形態
について説明する。この実施形態は記録部位に於いて記
録シートに作用して発現させる記録手段と、記録シート
に所定の移動量を与える搬送手段とが一体的に記録装置
本体に対して着脱可能としたものである。
【0039】搬送手段に関しては前述した参考実施形態
と同様であるのでこれに関する箇所の説明は省略する。
【0040】基台25の右側、及び左側には基台25の主平
面に対して垂直面を有する右側板51と左側板52が互いの
位置関係を精度良く保って固定されている。プラテン19
の上方左側には副走査ローラ13の軸方向と平行に主走査
レール6が配置されており、その両端は右側板51と左側
板52で支持されている。ヘッド保持手段としてのキャリ
ッジ7はその軸受部7Aに主走査レール6が挿通され、
主走査レール6の軸方向(矢印B及び矢印C方向)に移
動可能である。主走査モータ2は主走査レール6の左端
上方に配置され、回転軸には主走査モータプーリ3が固
定されており、回転軸と共に一体的に回転することが出
来る。
【0041】アイドラプーリ5は主走査モータプーリ3
に対して矢印B方向の対向する位置にあって、右側板51
に対して回転自在に支持されている。主走査ベルト4は
主走査モータプーリ3とアイドラプーリ5との間に掛け
られ、主走査モータ2の回転と共に周回駆動される。前
記両プーリ間に於いて、主走査ベルト4の一箇所とキャ
リッジ7の後面とが結合されており、主走査モータ2が
回転することによってキャリッジ7が矢印A方向、或い
は矢印B方向に駆動される。キャリッジ7の内部構成、
及びこれに積載されるインクカートリッジ8の構成は前
述した参考実施形態と同様である。
【0042】キャリッジ7の後方には前記インクジェッ
ト記録ヘッドに対して本体制御部からのインクの吐出信
号をインクジェット記録ヘッドへ伝達するフラットケー
ブル53があり、これを支持するケーブル支持部54がキャ
リッジ7と一体的に支持されている。フラットケーブル
53は適度の弛みを有する屈曲部53Aをもち、キャリッジ
7の走査移動や画像記録装置本体から脱した場合に、キ
ャリッジ7と本体制御部との距離変化を吸収するように
なっている。
【0043】キャップ部10Y,10M,10C,10Bk、及び
回復ユニット9の位置関係は参考実施形態と同様であ
る。基台25の左方下部と右方下部にはそれぞれがその軸
方向に伸縮変位可能なスライドレール35,36が固定され
ている。一方、各スライドレール35,36の他端側は装置
本体に支持されている。右側板51及び左側板52は装置本
体内部側(左側)に対向した対向面51A,52Aを有し、
これら対向面51A,52Aにはそれぞれ装置本体内部側に
突出した位置決めピン55,56が固定されている。一方、
装置本体の本体前側板61には位置決めピン56に対向する
箇所に位置決め嵌合孔63をもつ嵌合部材64が固定されて
いる。同様に本体後側板62には位置決めピン55の対向す
る箇所に位置決め嵌合孔65をもつ嵌合部材66が固定され
ている。基台25の手前中央部には把手37が固定され、基
台25と一体的に移動し得る。
【0044】組立時においては、予め基台25上で各部品
を組み付けた後、作業者が把手37をもって基台25を装置
本体へ押し入れることにより、基台25がスライドレール
35,36に従って円滑に移動し、最終的に矢印B,C方向
には位置決めピン55,56と位置決め嵌合孔63,65との嵌
合によって位置決めがなされ、また矢印A,D方向には
対向面51A,52Aと嵌合部材64,66との突き当てによっ
て位置決めがなされる。また保守点検作業が必要になっ
た場合は、前記作業の逆の動作を行えば、前記記録系が
装置本体から離脱する。
【0045】以上の構成例によれば、主走査系と副走査
系とが一体化しているので、搬送手段の安定化と共に、
記録手段と搬送手段との位置関係を精度良く出せる。従
って、インクジェット記録ヘッド8Aの走査移動軌跡面
とプラテン19の上面との平行性や両者の適切な距離が維
持できるので、吐出インクの吐出方向の変動を最小限に
とどめ、記録シート1上でのインクドットの位置の精度
を上げることが出来る。また主走査方向と副走査方向の
直角性も維持し易いので、記録シート1と画像との直角
精度も上がる。
【0046】〔他の実施形態〕前述した実施形態では記
録手段としてインクジェット記録方式を用いたが、記録
信号に応じて電気熱変換体に通電し、前記電気熱変換体
による核沸騰を越える加熱によって生ずる気泡の成長に
より、インクを吐出口より吐出して記録を行うように構
成すると更に好ましい。
【0047】その代表的な構成や原理については、例え
ば米国特許第 4723129号明細書、同第 4740796号明細書
に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ま
しい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュア
ス型の何れにも適用可能であるが、特にオンデマンド型
の場合には、液体(インク)が保持されているシートや
液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情
報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与え
る少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、
電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッド
の熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信
号に一対一で対応した液体内の気泡を形成出来るので有
効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介
して液体を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成す
る。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気
泡の成長収縮が行われるので、特に優れた液体の吐出が
達成出来、より好ましい。
【0048】前記パルス形状の駆動信号としては、米国
特許第 4463359号明細書、同第 4345262号明細書に記載
されているようなものが適している。
【0049】尚、前記熱作用面の温度上昇率に関する発
明の米国特許第 4313124号明細書に記載されている条件
を採用すると、更に優れた記録を行うことが出来る。
【0050】記録ヘッドの構成としては、前述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱
作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する
米国特許第 4558333号明細書、同第 4459600号明細書を
用いた構成も本発明に含まれるものである。
【0051】また複数の電気熱変換体に対して、共通す
るスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示す
る特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸
収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭
59−138461号公報に基づいた構成としても本発明の効果
は有効である。即ち、記録ヘッドの形態がどのようなも
のであっても、本発明によれば記録を確実に効率良く行
うことが出来るようになるからである。
【0052】更に、記録装置が記録出来る記録媒体の最
大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘ
ッドに対しても本発明は有効に適用出来る。
【0053】そのような記録ヘッドとしては、複数記録
ヘッドの組合せによって、その長さを満たす構成や、一
体的に形成された1個の記録ヘッドとしての構成のいず
れでも良い。
【0054】加えて、前述したシリアルタイプのもので
も、キャリッジに固定された記録ヘッド、或いはキャリ
ッジに装着されることで装置本体との電気的な接続や装
置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチッ
プタイプの記録ヘッド、或いは記録ヘッド自体に一体的
にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録
ヘッドを用いても良い。
【0055】また本発明のインクジェット記録装置の構
成として設けられる、記録ヘッドの回復手段の構成も前
述したキャッピング手段の他に、クリーニング手段、加
圧或いは吸引手段、電気熱変換タイプ或いはこれとは別
の加熱素子或いはこれらの組合せによる予備加熱手段、
記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを行うことも安
定した記録を行うために有効である。
【0056】またキャリッジに搭載される記録ヘッドの
種類ないし個数についても、例えば前述の実施形態のよ
うに複数個設けるのではなく、単色のインクに対して1
個のみを設けるようにしても良い。即ち、カラー記録用
でなく、記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色
のみの記録モード専用に構成しても良い。
【0057】更に加えて、前述した実施形態に於いては
インクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で
固化するインクであって、室温で軟化若しくは液化する
もの、或いはインクジェット記録方式ではインク自体を
30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの
粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一
般的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状を
なすものであれば良い。加えて、積極的に熱エネルギー
による昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変
化のエネルギーとして使用せしめることで防止するか、
またはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化す
るインクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギー
の記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状
インクが吐出されるものや、記録シートに到達する時点
ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギー
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
適用可能である。
【0058】このような場合のインクは、特開昭54− 5
6847号公報或いは特開昭60− 71260号公報に記載される
ような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形
物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向
するような形態としても良い。上述した各インクに対し
て最も有効なものは、前述した膜沸騰方式を実行するも
のである。
【0059】更に、前述したインクジェット記録装置の
形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出
力端末のして用いられるものの他、リーダ等と組み合わ
せた複写装置、更には送受信機能を有するファクシミリ
装置の形態をとるもの等であっても良い。
【0060】
【発明の効果】本発明は前述した如く、記録部位におい
て記録シートに所定の移動量を与える部材及びプラテ
ン、記録ヘッドの保持手段を記録装置本体に対して着脱
可能としたので、以下のような効果がある。
【0061】記録シートに関与する部材の位置精度が向
上し、特にインクジェット記録ヘッドと記録シートの間
の所定の間隔を出すための搬送にかかわる各部材の位置
精度を容易に得ることができ、記録シートの搬送方向が
その幅方向に於いて均一になり、搬送性が安定する。
【0062】搬送移動量の精度及びインクジェット記録
ヘッドと搬送されるシートとの位置精度が向上し、画像
記録部位での記録シートの弛み若しくは突っ張りを最小
限に留め、記録画像の歪みや画像濃度ムラ、或いは筋の
発生を防止することが出来る。
【0063】画像記録部位の主要な部品を記録装置本体
の機外で予め組み立てることが出来るので組立作業性が
良い。
【0064】仮に画像記録部位の近辺で記録シートが搬
送不良を起こした場合、シート搬送に関与する部材が着
脱可能であるので、容易に記録シートを除去することが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考実施形態に係る画像記録装置の斜視説明図
である。
【図2】記録部位を示す概略図である。
【図3】本発明の実施形態に係る画像記録装置の構成説
明図である。
【図4】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 …記録シート 2 …主走査モータ 4 …主走査ベルト 6 …主走査レール 7 …キャリッジ 8Y,8M,8C,8Bk …カートリッジ 11 …上ガイド 12 …下ガイド 13 …副走査ローラ 14 …副走査従動ローラ 17 …搬送モータ 19 …プラテン 20 …排出ローラ 21 …排出従動ローラ 24 …排出ガイド 25 …基台 35,36 …スライドレール
フロントページの続き (72)発明者 上原 司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体の内に配されるインクジェット記録
    ヘッドを用いて記録シートにインクジェット記録を行う
    インクジェット記録装置において、 前記記録シートを搬送するための複数の搬送ローラと、
    該複数の搬送ローラの夫々の軸受部と、プラテンと、前
    記複数の搬送ローラにより案内される前記記録シートに
    対して所定の間隔で離間・対向する位置に前記インクジ
    ェット記録ヘッドを保持するヘッド保持手段と、を夫々
    の相対位置関係を維持して配置する基台と、 前記基台を前記筐体内に収納して前記記録シートへのイ
    ンクジェット記録が可能な記録位置と、前記筐体の外で
    あって前記基台を前記インクジェット記録装置から取り
    外すことが可能な取外位置と、に前記基台を移動可能に
    支持する基台支持手段と、 を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記基台には、前記インクジェット記録
    ヘッドをキャッピングするキャップ部材が保持されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記
    録装置。
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