JPH10305523A - 金属・繊維強化樹脂複合体及びそれを用いた強化積層体 - Google Patents

金属・繊維強化樹脂複合体及びそれを用いた強化積層体

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JPH10305523A
JPH10305523A JP9291946A JP29194697A JPH10305523A JP H10305523 A JPH10305523 A JP H10305523A JP 9291946 A JP9291946 A JP 9291946A JP 29194697 A JP29194697 A JP 29194697A JP H10305523 A JPH10305523 A JP H10305523A
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JP
Japan
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fiber
metal
resin layer
reinforced
composite
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Application number
JP9291946A
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English (en)
Inventor
Soichiro Hashimoto
壮一郎 橋本
Takahiro Fujimoto
貴博 藤本
Kazuhisa Sakayama
和久 坂山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsutsunaka Plastic Industry Co Ltd
Original Assignee
Tsutsunaka Plastic Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属層と繊維強化熱可塑性樹脂層とを加熱加
圧一体化した耐変形性の高い金属・繊維強化樹脂複合体
と、該複合体と熱可塑性合成樹脂層と加熱加圧一体化し
た軽量で、断熱性、吸音性及び耐火性を有する樹脂積層
体を提供する。 【解決手段】 金属層の表面に、シート状の強化用繊維
に融点が170℃以上の樹脂成分を含浸させて成層した
繊維強化熱可塑性樹脂層を積層し加熱加圧一体化して複
合体とすること、及び該複合体と熱可塑性合成樹脂層を
積層し加熱加圧一体化して樹脂積層体とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属層と繊維強化
熱可塑性樹脂層とを一体化した、耐変形性の高い金属・
繊維強化樹脂複合体及びそれを用いた強化積層体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、金属層として、金属板の機械的強
度、例えば引張り強度、曲げ強度、衝撃強度などを向上
する目的で、金属板の両面を覆うように繊維強化熱可塑
性樹脂層を積層し一体化した複合体とすることがおこな
われている。
【0003】上記の複合体において、通常、最も広く採
用されている手段は、金属層と繊維強化熱可塑性樹脂層
との間に接着剤を介在させる積層手段である。しかし、
この積層手段により積層した複合積層体は、接着剤の耐
熱変形性が低いことに起因し、概して耐熱性が低く、高
温環境における機械的強度の十分なものが得られないと
いう問題があり、しかも接着剤を介在させるために製造
工程が増えコスト高となるなどの欠点がある。
【0004】上記のような問題に対して、近年、接着剤
を用いずに、金属層と繊維強化熱可塑性樹脂層とを互い
に積層し、加熱加圧下で樹脂成分を溶融させ、繊維強化
熱可塑性樹脂層を金属層に熱融着させることが試みられ
ている。この積層手段によると、加熱加圧して一体化し
た直後の複合体は、金属層と繊維強化熱可塑性樹脂層と
が一見十分に結合しているように見えるが、時間の経過
とともに、あるいは曲げなどの機械的応力や加熱冷却な
どの熱的応力が繰返し負荷されると、前記繊維強化熱可
塑性樹脂層が簡単に金属層から剥離するという問題があ
り、広く採用されるまでには至っていないのが現状であ
る。そして、このような複合体を用い、該複合体と熱可
塑性合成樹脂層とを積層して加熱加圧一体化した、物理
的性質の優れた強化積層体は実現していない。
【0005】このような剥離現象は、本来、金属層と繊
維強化熱可塑性樹脂層との加熱加圧一体化後の膨張収縮
の差によって生ずるものであり、この両者の膨脹収縮の
差を小さくすれば、接合状態を長期間維持し得ることは
一般的に公知の技術事項である。
【0006】本発明は、上記のような従来の状況を背景
に、基本的には接着剤を使用せず、しかも金属層と繊維
強化熱可塑性樹脂層の接合性が経時的に低下せず、耐変
形性の高い複合体であるものとするためには、繊維強化
熱可塑性樹脂層を、シート状の強化用繊維に融点の高い
特定の樹脂を一定量含浸させ加熱加圧して成層したもの
とすればよいことを見出だし、完成したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な背景の下に、金属層と繊維強化熱可塑性樹脂層とを一
体化した、耐変形性の高い金属・繊維強化樹脂複合体を
提供することを第1の目的とし、前記金属・繊維強化樹
脂複合体を用いて熱可塑性合成樹脂層とを一体化した強
化積層体を提供することを第2の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的におい
て、本発明の第1の発明は、金属層とその表面に積層さ
れた繊維強化熱可塑性樹脂層とが加熱加圧一体化されて
なり、前記繊維強化熱可塑性樹脂層はシート状の強化用
繊維に融点が170℃以上の樹脂成分を含浸させて成層
したものであることを特徴とする金属・繊維強化樹脂複
合体を要旨とする。
【0009】また、本発明の第1の発明の好適な実施態
様は、繊維強化熱可塑性樹脂層の強化用繊維に対する樹
脂成分の割合が10〜80重量%である、上記金属・繊
維強化樹脂複合体である。
【0010】さらに、本発明の第1の発明の好適な他の
実施態様は、繊維強化熱可塑性樹脂層の樹脂成分が、ポ
リカーボネート、ポリアリレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン
ナフタレート、ポリアミド、ポリサルフォン、ポリエー
テルサルフォン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケ
トン、ポリエーテルエーテルケトンの群から選ばれた1
種または2種以上の組合せからなる、上記の金属・繊維
強化樹脂複合体である。
【0011】さらにまた、本発明の第1の発明の好適な
他の実施態様は、強化用繊維が、ガラス繊維、カーボン
繊維またはアラミド繊維などの無機繊維または有機繊維
から選ばれた1種または2種以上の組合わせによるもの
である、上記の金属・繊維強化樹脂複合体である。
【0012】上記第2の目的において、本発明の第2の
発明は、熱可塑性合成樹脂層の少なくとも片面に、前記
第1の発明の金属・繊維強化樹脂複合体を、該複合体の
繊維強化熱可塑性樹脂層が前記熱可塑性合成樹脂層に重
ね合わされた状態で加熱加圧一体化されてなることを特
徴とする金属・繊維強化樹脂複合体を用いた強化積層体
を要旨とする。
【0013】また、本発明の第2の発明の好適な実施態
様は、熱可塑性合成樹脂層が加熱加圧時において発泡性
を有するものである前記の金属・繊維強化樹脂複合体を
用いた強化積層体である。
【0014】本発明で用いられる金属層の材質として
は、鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、亜鉛、チタン
等の単体またはこれらと他の金属との合金が挙げられる
が、これらの材質に限定されることはない。例えば、本
発明によって得られる平板状態の金属・繊維強化樹脂複
合体が、後に二次的に成形加工が施される場合にあって
は、金属層としてアルミニウム・亜鉛、軟質チタン等の
超塑性合金が好適である。また金属層は表面を例えば脱
脂処理によって清浄にしたものを用いるほか、重クロム
酸処理、アルカリ処理等の化成処理を施したもの、ある
いはサンドブラストやバフなどの機械的処理により微細
な凹凸を付与したものなどが好適に用いられる。
【0015】前記金属層の形態としては、後述の積層方
法、及び得られる金属・繊維強化樹脂複合体の用途に応
じて、平板状態の板体または付形状態の板体とすること
ができる。
【0016】また、本発明で用いられる繊維強化熱可塑
性樹脂について述べると、まず強化用繊維は、ガラス繊
維、カーボン繊維またはアラミド繊維などの無機繊維ま
たは有機繊維から選ばれた1種または2種以上の組合わ
せによるものより選ばれたものであり、その形態として
は、それ自体がシート状を呈し、樹脂成分と一体化する
際に成層可能な形態のものが好適である。例えば、スト
ランドから織成された織布状のもの、また単繊維マット
あるいは長繊維マットなどからなる不織布状のもので、
一般市販品が適用される。
【0017】前記繊維強化熱可塑性樹脂の樹脂成分とし
ては、融点が170℃以上の熱可塑性樹脂とする。具体
的には、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレンナフタレート、ポリアミド、ポリサルフォ
ン、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルイミド、ポ
リエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトンの群か
ら選ばれた1種または2種以上の組合せからなるものが
好適であるが、上記以外の熱可塑性樹脂であっても前記
融点を有するものであれば適用可能である。なお、融点
が170℃未満の熱可塑性樹脂を樹脂成分とすると、繊
維強化熱可塑性樹脂が環境温度に敏感となり、繊維強化
熱可塑性樹脂層としての耐変形性を十分に維持できなく
なるので好ましくない。
【0018】前記の繊維強化熱可塑性樹脂において、強
化用繊維と樹脂成分との割合は、強化用繊維に対する樹
脂成分の量を10〜80重量%とする。この場合、樹脂
成分の量が10重量%未満であると、金属層との接合機
能を果たすべき接合剤としての樹脂量が不足し、樹脂成
分の熱融着による金属層との接合が不十分となり、また
80重量%を超えると繊維強化熱可塑性樹脂の層自体の
熱膨脹収縮が大きくなり、この繊維強化熱可塑性樹脂層
と金属層との複合積層体が層間剥離を起こしやすくな
る。したがって、好ましくは前記樹脂成分を強化繊維に
対して30〜70重量%とする。
【0019】なお、繊維強化熱可塑性樹脂層を構成する
上記強化用繊維は、単に1層のみならず、同種または異
種のシート状繊維を複数層重ねた状態で、上記樹脂成分
を含浸させるようにすることも可能である。
【0020】ここで、繊維強化熱可塑性樹脂層の成層の
方法について例示すると、以下のような方法を挙げるこ
とができる。すなわち、 溶剤または水による樹脂成分の溶液または乳濁液に強
化用繊維を浸漬し、強化用繊維に樹脂成分を付着ないし
は含浸させたのち乾燥して、溶剤または水を除去する方
法、 強化用繊維の片面または両面に、樹脂成分からなるフ
ィルムを重合わせ、これをプレスまたはロールプレスに
より加熱加圧して前記繊維に樹脂成分が含浸するように
積層する方法、 前記の方法において、強化用繊維としての方法で
処理された強化用繊維を適用する方法、 樹脂成分を押出方式により溶融し、溶融した樹脂の流
路中に強化用繊維を導入して強化用繊維と樹脂を組合わ
せたのち、連続プレスまたはロールプレスにより連続的
に加熱加圧成形する方法、などである。
【0021】なお、上記で得られる繊維強化熱可塑性樹
脂層は、いずれの方法によるものであるにせよ、強化用
繊維に対する樹脂成分の割合が10〜80重量%である
ものが、本発明において適用されるものとする。
【0022】つぎに、本発明の強化積層体を構成する熱
可塑性合成樹脂層については、該樹脂層に適用される樹
脂成分として、前記繊維強化熱可塑性樹脂の樹脂成分と
して挙げられた樹脂及びこれらと相溶性を有する樹脂、
例えばアクリル樹脂、スチレン系樹脂などの熱可塑性樹
脂が好適に適用される。また、前記樹脂層の形態として
は、押出成形法、カレンダー成形法等、及びその他の公
知の成形法によって得られるシート状の中実体または発
泡体が適用される。
【0023】また、前記のシート状の中実体からなる熱
可塑性合成樹脂層として、爾後における金属・繊維強化
樹脂複合体との加熱加圧一体化の際に、それ自体が発泡
する性能を有する発泡性樹脂も好適に適用可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】まず、本発明の第1の発明の形態
は、金属層に積層される繊維強化熱可塑性樹脂層がシー
ト状の強化用繊維に融点が170℃以上の樹脂成分を含
浸させて成層したものであり、この繊維強化熱可塑性樹
脂層が補強の対象となる金属層の表面に重ね合わされ、
加熱加圧一体化された金属・繊維強化樹脂複合体であ
る。
【0025】上記繊維強化熱可塑性樹脂層は、樹脂成分
を含浸させた状態で成層するか、または予め加熱加圧し
て平板状態ないしは付形状態の形態に成層したのものが
適用される。
【0026】また、上記の金属層と繊維強化熱可塑性樹
脂層との加熱加圧一体化の方法としては、目的とする複
合体の形態が平板状のものであるときは、例えばホット
プレス法等が適用され、条件としてはプレス温度170
〜400℃、圧力1〜100kgf/cm2 の範囲で実
施される。また、目的とする複合体の形態が付形状態の
ものであるときは、所期形状の雌雄金型内に平板状態の
金属層または付形状態の金属層と上記成層した繊維強化
熱可塑性樹脂層とを組合わせ配置した上で、例えばマッ
チドモールド成形法等が適用され、前記のホットプレス
法等と同様の温度、圧力条件で実施される。さらにま
た、例えば射出成形法により、金型内に付形した金属層
とその両面に付形した繊維強化熱可塑性樹脂層を配置
し、前記繊維強化熱可塑性樹脂層の上にさらに同種の樹
脂材料を射出しながら複合体とすることもできる。
【0027】ここで、本発明にいう金属層の表面とは、
例え金属層が平板状態または付形状態のいずれの板体で
あっても、とくに規定しない限り、その表裏両面及び片
面のいずれをも意味するものとする。
【0028】上記のように、第1の発明は、金属層をそ
れ自体では耐変形性に劣る点を補って強化するものであ
り、その手段として、金属層と融点の高い熱可塑性樹脂
を含浸した熱伸縮の小さい強化用繊維からなる繊維強化
熱可塑性樹脂層とを、接着剤を使用せずに、加熱加圧し
て一体化するものであるから、金属層と繊維強化熱可塑
性樹脂層の双方の線膨脹係数の差が縮小し、両者の接合
力を阻害しない方向に作用する。したがって、金属層と
繊維強化熱可塑性樹脂層との接合性を経時的に低下させ
ず、耐変形性の高い複合体とすることとなる。なお、こ
の場合、金属層が比較的薄い場合においては、金属層と
繊維強化熱可塑性樹脂層の双方の線膨脹係数の差が縮小
されるとはいえ、金属層の表裏いずれか片面にのみ繊維
強化熱可塑性樹脂層を設けると、得られる複合積層体に
無用の反りや変形を生じやすいので、原則としては金属
層の表裏両面に繊維強化熱可塑性樹脂層を設けることが
望ましい。
【0029】ついで、本発明の第2の発明の形態は、シ
ート状の中実体または発泡体からなる熱可塑性合成樹脂
層の少なくとも片面に、前記第1の発明の金属・繊維強
化樹脂複合体を、その繊維強化熱可塑性樹脂層が前記熱
可塑性合成樹脂層に重ね合わされた状態で、加熱加圧一
体化した、複層構造の強化積層体である。
【0030】前記強化積層体に用いられる金属・繊維強
化樹脂複合体は、原則として金属層の表裏両面に繊維強
化熱可塑性樹脂層を設けたものとするが、所期する強化
積層体の態様に応じて、片面に繊維強化熱可塑性樹脂層
を設けた前記複合体を用い、強化積層体の外面に相当す
る面を金属面とすることもできる。なお、片面に繊維強
化熱可塑性樹脂層を設けた前記複合体を用いる場合であ
っても、金属面が熱可塑性合成樹脂層に接する構成は、
本発明には含まれない。
【0031】また、上記の金属・繊維強化樹脂複合体と
熱可塑性合成樹脂層との加熱加圧一体化の方法として
は、目的とする強化積層体の形態が平板状のものである
ときは、例えばホットプレス法等が適用され、条件とし
てはプレス温度100〜300℃、圧力5〜100kg
f/cm2 の範囲で実施される。また、目的とする複合
体の形態が付形状のものであるときは、前記金属・繊維
強化樹脂複合体の成形に適用した、例えば前記マッチド
モールド成形法、前記射出成形法を適用することができ
る。
【0032】上記のように、第2の発明は、金属層と繊
維強化熱可塑性樹脂層の双方の線膨脹係数の差が縮小さ
れて、前記両層の接合性が高く維持されて経時的に低下
しない、耐変形性の高い第1の発明による複合体を、熱
可塑性合成樹脂層の少なくとも片面に接着剤を用いない
で加熱加圧により一体化したものである。したがって、
得られる強化積層体は、高い機械的強度を有し、金属と
比較して軽量であり、優れた断熱性、吸音性及び耐火性
を発揮する。
【0033】以下、本発明の実施の形態を、さらに実施
例に基づき比較例とともに説明する。まず、本発明の第
1の発明に関して、実施例1〜6及び比較例1〜4を図
面とともに説明する。
【0034】実施例1 図1に示すように、金属層(1)として、厚さ1.5m
mのアルミニウム板を用意し、前記アルミニウム板の表
裏両面に、繊維強化熱可塑性樹脂層(2)としてポリカ
ーボネートの量が30重量%のポリカーボネート含浸カ
ーボンクロスを重ね合わせ、加熱温度300℃、圧力5
kgf/cm2 の条件でプレスし、厚さ2mmの金属・
繊維強化樹脂複合体(3)を得た。
【0035】なお、上記繊維強化熱可塑性樹脂層(2)
は、強化用繊維(2a)として、3Kクロス−200g
/m2 、織り密度:12.5本/25mm(品番CO6
343、東レ社製)のカーボンクロスを用い、これに対
して30重量%に相当するポリカーボネートが含浸され
るように調整したポリカーボネートのジクロロメタン溶
液に浸漬したのち、130℃で乾燥して得たものであ
る。
【0036】上記で得られた複合体(3)について、曲
げ試験(JIS K7203、試験速度:1.5mm/
分、支点間距離:複合体の厚さの16倍)を行い、曲げ
強度を測定し、同時に測定後の金属層(1)と繊維強化
熱可塑性樹脂層(2)との剥離の有無を観察した。さら
に繰返し曲げ試験(支点間距離80mm、最大曲げ強度
1000kgf/cm2 、試験速度5Hzの正弦波で1
000回)をおこない、前記と同様の両層の剥離の有無
を観察した。なお、前記試験の結果は、表1に示した。
【0037】実施例2 繊維強化熱可塑性樹脂層(2)の樹脂成分としてポリブ
チレンテレフタレートを用いたほかは、全て実施例1と
同様にして、厚さ2mmの金属・繊維強化樹脂複合体
(3)を得た。得られた複合体は、実施例1と同様に試
験をおこない、その結果を表1に示した。
【0038】実施例3 繊維強化熱可塑性樹脂層(2)として、ポリカーボネー
トからなるフィルムを強化用繊維(2a)としてのカー
ボンクロスに対し30重量%となるように、実施例1で
用いたと同様のカーボンクロスの両面に重ね合わせて加
熱プレスした、厚さ0.07mmのものを用いたほか
は、実施例1と全く同様にして、厚さ2mmの金属・繊
維強化樹脂複合体(3)を得た。得られた複合体は、実
施例1と同様に試験をおこない、その結果を表1に示し
た。
【0039】実施例4 実施例1における繊維強化熱可塑性樹脂層(2)として
のポリカーボネートの量が10重量%であるほかは、実
施例1と全く同様にして、厚さ1.9mmの金属・繊維
強化樹脂複合体(3)を得た。得られた複合体は、実施
例1と同様に試験をおこない、その結果を表1に示し
た。
【0040】実施例5 実施例1における繊維強化熱可塑性樹脂層(2)として
のポリカーボネートの量が80重量%であるほかは、実
施例1と全く同様にして、厚さ3mmの金属・繊維強化
樹脂複合体(3)を得た。得られた複合体は、実施例1
と同様に試験をおこない、その結果を表1に示した。
【0041】実施例6 実施例1における繊維強化熱可塑性樹脂層(2)の強化
用繊維(2a)として、ガラスクロス(目付重量207
g/m2 、織り密度19本/25mm、品番YEM21
01、日本硝子繊維社製)を用いるほかは、実施例1と
全く同様にして、厚さ1.9mmの金属・繊維強化樹脂
複合体(3)を得た。得られた複合体(3)は、実施例
1と同様に試験をおこない、その結果を表1に示した。
【0042】
【表1】
【0043】表1で明らかなように、実施例1〜6によ
り得られた金属・繊維強化樹脂複合体(3)は曲げ強度
がいずれも2500kgf/cm2 以上と高く、金属層
(1)からの繊維強化熱可塑性樹脂層(2)の剥離がな
かった。
【0044】比較例1 金属層(1)として、厚さ1.5mmのアルミニウム板
を用意し、前記アルミニウム板の両面に、ポリカーボネ
ートからなる厚さ0.25mmのフィルムを重ね合わ
せ、加熱温度300℃、圧力5kgf/cm2 の条件で
プレスし、厚さ2mmの複合体(3)を得た。得られた
複合体(3)について、実施例1〜6と同様にして曲げ
試験及び繰返し曲げ試験をおこない、その結果を表1に
併記した。
【0045】比較例2 実施例1における繊維強化熱可塑性樹脂層(2)として
のポリカーボネートの量が5重量%であるほかは、実施
例1と全く同様にして、厚さ1.8mmの金属・繊維強
化樹脂複合体(3)を得た。得られた複合体(3)は、
実施例と同様に試験をおこない、その結果を表1に併記
した。
【0046】比較例3 実施例1における繊維強化熱可塑性樹脂層(2)として
のポリカーボネートの量が90量%であるほかは、実施
例1と全く同様にして、厚さ3.3mmの金属・繊維強
化樹脂複合体(3)を得た。得られた複合体(3)は、
実施例と同様に試験をおこない、その結果を表1に併記
した。
【0047】比較例4 比較例1におけるポリカーボネート含浸カーボンクロス
に替えて、カーボンクロスに対する樹脂量が30重量%
の、融点が170℃未満のポリプロピレン含浸カーボン
クロスを用いたほかは、実施例1と全く同様にして、厚
さ2mmの金属・繊維強化樹脂複合体(3)を得た。な
お、ポリプロピレンの含浸のために調整した溶液はトル
エン溶液とした。得られた複合体(3)は、実施例と同
様に試験をおこない、その結果を表1に併記した。
【0048】上記比較例1〜4により得られた金属・繊
維強化樹脂複合体(3)は、表1で明らかなように、曲
げ強度がいずれも2000kgf/cm2 以下と実施例
1〜6よりも低く、また比較例2を除いて曲げ強度測定
後の剥離が生じており、さらに繰返し曲げ試験では、部
分的に剥離し一部に密着部分が残った比較例2を除いて
は、全て曲げ試験を繰り返すまでもなく試料全面におい
て簡単に樹脂層が剥離した。
【0049】ついで、本発明の第2の発明に関して、実
施例7〜10及び比較例5〜9を図面とともに以下に説
明する。
【0050】実施例7〜12 図2に示すように、金属層(1)として、厚さ1.0m
mのアルミニウム板を用意し、前記アルミニウム板の片
面に、強化用繊維(2a)としてのカーボンクロスを、
ついで繊維強化熱可塑性樹脂層(2)としてのポリカー
ボネートからなる厚さ0.13mmのフィルムを重ね合
わせたのち、加熱温度300℃、圧力5kgf/cm2
の条件でプレスし、厚さ1.3mmの金属・繊維強化樹
脂複合体(3´)を、各実施例に応じた枚数分作製し
た。ここで強化用繊維(2a)に対する繊維強化熱可塑
性樹脂層(2)の樹脂成分の割合は45重量%であっ
た。なお、用いた強化用繊維(2a)は、実施例1にお
いて用いたと同様のカーボンクロスとした。
【0051】ここで、予め上記で得られた複合体(3
´)について、実施例1と同様にして、曲げ試験と繰返
し曲げ試験を行い、試験後の金属層(1)と繊維強化熱
可塑性樹脂層(2)との剥離の状態を観察したところ、
曲げ強度は2800kgf/cm2 であり、曲げ強度測
定後と繰返し曲げ試験後の両層の剥離は観察されなかっ
た。
【0052】つぎに、上記で得られた金属・繊維強化樹
脂複合体(3´)を、実施例別に表2に示す熱可塑性合
成樹脂層(4)とを、それぞれ加熱加圧一体化して各積
層構成の強化積層体を得た。前記の各積層構成について
は、実施例7〜10は図3(イ)に示す積層構成に、同
じく実施例11は図3(ロ)の積層構成に、実施例12
は図3(ハ)の積層構成に対応させた。このうち、図3
(ハ)の積層構成は、熱可塑性合成樹脂層(4)の一方
の面には金属・繊維強化樹脂複合体(3´)が積層さ
れ、他方の面には前記金属・繊維強化樹脂複合体(3
´)の繊維強化熱可塑性樹脂層(2)を加熱加圧一体化
した積層構成とした。なお、実施例7〜12は、いずれ
も金属・繊維強化樹脂複合体(3´)の金属層(1)を
外側に、繊維強化熱可塑性樹脂層(2)を内側に向けて
熱可塑性合成樹脂層(4)と積層し、加熱温度180
℃、圧力5kgf/cm2 の条件でプレスして、表裏両
面がアルミニウム面である、表2に示す各厚さの強化積
層体(5)であった。
【0053】上記で得られた各実施例ごとの強化積層体
(5)は、常温で1週間放置し、経時的に両層の接着状
態について、金属・繊維強化樹脂複合体(3)と熱可塑
性合成樹脂層(4)との剥離の有無を観察した。なお、
初期及び1週間後の接着状態を、前記両層の剥離の無い
ものを「良好」と表示し、表2に示した。
【0054】
【表2】
【0055】比較例5〜9 金属層(11)として、前記実施例7〜10で用いたと
同様の、厚さ1.0mmのアルミニウム板を2枚用意
し、前記2枚のアルミニウム板の間に、熱可塑性合成樹
脂層(12)として、表2に示す特定のシートを比較例
別に1層ないし2層配して積層し、加熱温度180℃、
圧力5kgf/cm2 の条件でプレスして、積層体(1
5)を得ようと試みた。
【0056】なお上記において、比較例5及び6では、
図4(イ)のように、2層の金属層(11)(11)の
間に熱可塑性合成樹脂層(12)を配して積層するもの
とし、また比較例7では、図4(ロ)のように、2層の
金属層(11)の間に厚さ0.1mmのホットメルト型
接着剤(16)を配して積層したものとし、さらに比較
例8では、図4(ハ)のように、熱可塑性合成樹脂層
(12)としての発泡性ポリカーボネートシート(12
a)と、その両側に、ポリカーボネート(12b)から
なる厚さ0.13mmのフィルムと、厚さ0.1mmの
ホットメルト型接着剤(16)を順次配して積層するも
のとし、さらにまた比較例9では、前記比較例8の熱可
塑性合成樹脂層(12)としての発泡性ポリカーボネー
トシートをポリカーボネート発泡シートに置換えて積層
するものとした。
【0057】上記のプレスの結果、比較例5及び6で
は、表2に併記したように、金属層(11)と熱可塑性
合成樹脂層(12)とが接着せず、積層体を得ることが
できず、比較例7では、熱可塑性合成樹脂層(12)が
ホットメルト型接着剤(16)の影響でプレス中に流動
を起こし、均一な厚さの熱可塑性合成樹脂層を有する積
層体が得られなかった。さらに、比較例8及び9では、
樹脂積層体(15)は通常に得られたので、前記実施例
7〜12と同様にして経時変化を観察したところ、その
結果いずれも初期の接着状態は良好であったが、1週間
後には金属層(11)と熱可塑性合成樹脂層(12)と
が剥離しているのが観察された。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明の第1の発明は、
金属層とその表面に積層された繊維強化熱可塑性樹脂層
とが加熱加圧一体化されてなり、前記繊維強化熱可塑性
樹脂層はシート状の強化用繊維に融点が170℃以上の
樹脂成分を含浸させて成層したものであるから、金属層
と繊維強化熱可塑性樹脂層との接合性が経時的に低下せ
ず、外部からの機械的応力あるいは熱的応力に対する耐
変形性に優れた金属・繊維強化樹脂複合体とすることが
できるという効果がある。
【0059】また、本発明の複合体には接着剤を用いな
いから、金属・繊維強化樹脂複合体の製造工程を簡略化
することができ、製造コストを低くすることができると
いう利点がある。
【0060】さらに、本発明の第2の発明は、熱可塑性
合成樹脂層の少なくとも片面に、金属層と繊維強化熱可
塑性樹脂層の双方の線膨脹係数の差が縮小されて、両層
の接合性が高く維持され経時的に低下せず耐変形性の高
い第1の発明による複合体を、該複合体の繊維強化熱可
塑性樹脂層が前記熱可塑性合成樹脂層に重ね合わされた
状態で、接着剤を用いないで加熱加圧一体化されてなる
ものであるから、金属・繊維強化樹脂複体と熱可塑性合
成樹脂層との接着性が極めて良好で、この接着性を長期
間維持し、金属単体と比較して軽量でありながら高い機
械的強度を有しており、しかも優れた断熱性、吸音性及
び耐火性を有する樹脂積層体を、容易にかつ安価に得る
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の発明における金属・繊維強化
樹脂複合体の実施の形態を示す断面図である。
【図2】 本発明の第1の発明における金属・繊維強化
樹脂複合体の別の実施の形態を示す断面図である。
【図3】 本発明の第2の発明における樹脂積層体の実
施形態を示す断面図であり、図3(イ)〜(ハ)はそれ
ぞれ別の実施形態を示す。
【図4】 本発明の第2の発明における樹脂積層体の比
較例を示す断面図であり、図4(イ)〜(ハ)はそれぞ
れ別の比較例を示す。
【符号の説明】
1、11…金属層 2、12…繊維強化熱可塑性樹脂層 2a…強化用繊維 3、3´…金属・繊維強化樹脂複合体 4…熱可塑性合成樹脂層 5、15…強化積層体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 7/02 B32B 7/02 31/20 31/20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属層とその表面に積層された繊維強化
    熱可塑性樹脂層とが加熱加圧一体化されてなり、前記繊
    維強化熱可塑性樹脂層はシート状の強化用繊維に融点が
    170℃以上の樹脂成分を含浸させて成層したものであ
    ることを特徴とする金属・繊維強化樹脂複合体。
  2. 【請求項2】 繊維強化熱可塑性樹脂層の強化用繊維に
    対する樹脂成分の割合が10〜80重量%である、請求
    項1に記載の金属・繊維強化樹脂複合体。
  3. 【請求項3】 熱可塑性合成樹脂層の少なくとも片面
    に、請求項1または請求項2に記載の金属・繊維強化樹
    脂複合体を、該複合体の繊維強化熱可塑性樹脂層が前記
    熱可塑性合成樹脂層に重ね合わされた状態で加熱加圧一
    体化されてなることを特徴とする金属・繊維強化樹脂複
    合体を用いた強化積層体。
  4. 【請求項4】 熱可塑性合成樹脂層が加熱加圧時におい
    て発泡性を有するものである請求項3に記載の金属・繊
    維強化樹脂複合体を用いた強化積層体。
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