JPH10304180A - 描画処理装置及び描画処理方法 - Google Patents

描画処理装置及び描画処理方法

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JPH10304180A
JPH10304180A JP9108506A JP10850697A JPH10304180A JP H10304180 A JPH10304180 A JP H10304180A JP 9108506 A JP9108506 A JP 9108506A JP 10850697 A JP10850697 A JP 10850697A JP H10304180 A JPH10304180 A JP H10304180A
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processing
area
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drawing element
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JP9108506A
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English (en)
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Kazutaka Hayashi
千登 林
Masao Morita
雅夫 森田
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーバヘッドを削減し、高速な並列描画処理
を行う描画処理装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 リスト生成手段11は、描画オブジェク
トを構成する描画要素エレメントのリストを生成する。
描画要素エレメント分類手段12は、リストを構成する
描画要素エレメントの長さ情報に対し一定の基準値を用
いて、描画要素エレメントを分類する。描画要素エレメ
ント格納手段13は、分類された描画要素エレメントを
基準値に対応させて格納する。描画処理手段14a〜1
4nは、描画要素エレメントの並列描画処理を行う。描
画領域割当て手段15は、描画領域を分割して描画処理
手段14a〜14nに割り当てる。描画要素エレメント
転送制御手段16は、描画要素エレメントを描画要素エ
レメント格納手段13から基準値に対応させて描画処理
手段14a〜14nに転送する。合成出力手段17は、
描画処理した処理結果を合成して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は描画処理装置及び描
画処理方法に関し、特に文字または図形の描画オブジェ
クトを入力として描画処理を行う描画処理装置及び文字
または図形の描画オブジェクトを入力として描画処理を
行う描画処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ページプリンタでは文書を印刷す
る場合には、Interpress(米国ゼロックス社の登録商
標)やPostScript(米国アドビ・システムズ社の商標)
などのPDL(ページ記述言語)を入力として印刷イメ
ージを指示している。
【0003】このようなPDLを入力として印刷を実行
する際には、PDL形式のデータからラスタ出力デバイ
スに適した形式のデータに変換するイメージング処理を
行わなければならない。ところが一般にイメージング処
理にかかる時間は非常に長く、このことは特に高速のペ
ージプリンタに出力するシステムなどでは問題となって
いる。
【0004】例えば、カラーの高速ページプリンタは毎
分40枚以上の出力能力を持つものがあるにもかかわら
ず、イメージング処理にかかる時間は、十数秒から数分
かかってしまい、高価な高速ページプリンタの能力を十
分に生かせなかった。したがって、イメージング処理を
高速に行うためには、並列描画処理を行う必要がある。
【0005】並列描画処理の技術としては、特開平4−
170686号公報では、描画領域を矩形上に分割し、
それぞれの領域内の塗りつぶし領域に対し、並列処理を
行っている。
【0006】また、特開平6−28126号公報では、
描画領域をバンド上に分割し、複数のコンピュータや複
数のプリンタ装置により並列描画処理を行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記で説明し
た従来技術では、分割した各領域について並列に描画す
る前に、前もって各領域毎に描画オブジェクトのデータ
を整理し直す必要があった。つまり、これらの技術では
各描画オブジェクトがそれぞれどの分割された領域に属
するかをチェックし、さらに複数の領域に入る場合には
データのコピーや分割などを施して、各分割された領域
毎に独立に描画処理を行えるように準備するという処理
を描画処理に先だって行う必要があった。
【0008】特に領域を細かく分割したり、領域毎の負
荷を予測したりして並列処理を行う装置の負荷をバラン
スさせる場合には、上記の前処理の時間が大きくなる。
すなわち、領域を細かく分割した場合には描画オブジェ
クトに対して分割処理を行う確率が増えることにより処
理時間が大きくなる。
【0009】一方、領域の大きさや形状が均一でなくな
ると個々の描画オブジェクトがどの分割された領域に属
するかを調べる処理が単純な算術演算ではなく、より処
理負荷が重い探索問題になってしまう。
【0010】このため上記の従来技術では、前処理自体
のオーバヘッドと、前処理の負荷が大きくなりすぎない
ようにするために処理負荷をバランスさせることができ
ないことによる損失と、から十分に並列化の効果を得る
ことができなかった。
【0011】これに対し、分割された領域毎の描画オブ
ジェクトデータを前もって用意せずに、領域を割り当て
られた描画処理部それぞれがすべての描画オブジェクト
データを読み込んでそれぞれで取捨選択するという方式
も考えられる。
【0012】この方式ではデータの転送量が多くなるこ
とと、それぞれの描画処理部がすべてのデータについて
データの要不要のチェックを行う必要がある。このため
オーバヘッドが大きくなってしまい、やはり並列処理の
効果を十分に得ることができなかった。
【0013】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、前もって領域毎のデータを用意する処理をな
くし、かつ複数の描画処理部に対するデータ転送及び不
要なデータに関する処理のオーバヘッドを削減し、高速
な並列描画処理を行う描画処理装置を提供することを目
的とする。
【0014】また、本発明の他の目的は、前もって領域
毎のデータを用意する処理をなくし、かつ複数の描画処
理部に対するデータ転送及び不要なデータに関する処理
のオーバヘッドを削減し、高速な並列描画処理を行う描
画処理方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、少なくとも文字または図形の描画オブジェクトを入
力として描画処理を行う描画処理装置において、前記描
画オブジェクトを構成する描画要素エレメントのリスト
を生成するリスト生成手段と、前記リストを構成する前
記描画要素エレメントの長さ情報に対し一定の基準値を
用いて、前記描画要素エレメントを分類する描画要素エ
レメント分類手段と、分類された前記描画要素エレメン
トを前記基準値に対応させて格納する描画要素エレメン
ト格納手段と、前記描画要素エレメントの並列描画処理
を行う複数の描画処理手段と、描画領域を分割して前記
描画処理手段に割り当てる描画領域割当て手段と、前記
描画領域の描画処理に必要な前記描画要素エレメントを
前記描画要素エレメント格納手段から前記基準値に対応
させて前記描画処理手段に転送する描画要素エレメント
転送制御手段と、前記描画処理手段で描画処理した処理
結果を合成して出力する合成出力手段と、を有すること
を特徴とする描画処理装置が提供される。
【0016】ここで、リスト生成手段は、描画オブジェ
クトを構成する描画要素エレメントのリストを生成す
る。描画要素エレメント分類手段は、リストを構成する
描画要素エレメントの長さ情報に対し一定の基準値を用
いて、描画要素エレメントを分類する。描画要素エレメ
ント格納手段は、分類された描画要素エレメントを基準
値に対応させて格納する。描画処理手段は、描画要素エ
レメントの並列描画処理を行う。描画領域割当て手段
は、描画領域を分割して描画処理手段に割り当てる。描
画要素エレメント転送制御手段は、描画領域の描画処理
に必要な描画要素エレメントを描画要素エレメント格納
手段から基準値に対応させて描画処理手段に転送する。
合成出力手段は、描画処理手段で描画処理した処理結果
を合成して出力する。
【0017】また、少なくとも文字または図形の描画オ
ブジェクトを入力として描画処理を行う描画処理方法に
おいて、前記描画オブジェクトを構成する描画要素エレ
メントのリストを生成し、前記リストを構成する前記描
画要素エレメントの長さ情報に対し一定の基準値を用い
て、前記描画要素エレメントを分類し、分類された前記
描画要素エレメントを前記基準値に対応させて格納し、
描画領域を分割し、前記描画領域の描画処理に必要な前
記描画要素エレメントを前記基準値に対応させて転送
し、転送された前記描画要素エレメントの描画処理を行
い、描画処理した処理結果を合成して出力することを特
徴とする描画処理方法が提供される。
【0018】ここで、長さ情報に対し一定の基準値で分
類、格納された描画要素エレメントは、描画領域単位で
描画処理される。この場合、描画領域内に完全に含まれ
る描画要素エレメントと、描画領域内に一部分が含まれ
かつ基準値と等しい及び基準値以下の長さ情報を持つ描
画要素エレメントと、が描画処理される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の描画処理装置の
原理図である。リスト生成手段11は、描画オブジェク
トを構成する描画要素エレメントのリストを生成する。
【0020】ここで描画オブジェクトとは、PDLなど
の描画データを解釈・展開して生成される中間イメージ
データのことである。また、描画要素エレメントとは、
描画オブジェクトを構成するエッジデータやベクタデー
タ及び文字や図形などの塗りつぶし領域などの描画要素
のことである。
【0021】描画要素エレメント分類手段12は、リス
トを構成する描画要素エレメントの長さ情報に対し一定
の基準値を用いて、描画要素エレメントを分類する。長
さ情報については後述する。描画要素エレメント格納手
段13は、分類された描画要素エレメントを基準値に対
応させて格納する。
【0022】描画処理手段14a〜14nは、描画要素
エレメントの並列描画処理を行う。描画領域割当て手段
15は、描画領域を分割して描画処理手段14a〜14
nに割り当てる。描画要素エレメント転送制御手段16
は、描画領域の描画処理に必要な描画要素エレメントを
描画要素エレメント格納手段13から基準値に対応させ
て描画処理手段14a〜14nに転送する。
【0023】合成出力手段17は、描画処理手段14a
〜14nで描画処理した処理結果を合成して出力する。
次に具体的な描画サンプルを用いて本発明の動作を詳し
く説明する。図2は描画サンプル20を示す図である。
描画サンプル20は描画オブジェクトである2つの楕円
21、22と、1つの台形図形23と、からなる。以降
の説明においては、図に示した描画サンプル20が本発
明の描画処理装置10に対して入力されるものとする。
【0024】なお、それぞれの楕円21、22と台形図
形23は、それぞれ異なる色やハッチパターンで塗りつ
ぶされることや、重ね塗りの順序も指定されているもの
とするが、これらの処理は本発明と関係が薄いため説明
は省略する。
【0025】次に描画要素エレメントについて説明す
る。図3は描画要素エレメントの概念図である。リスト
生成手段11は、楕円21を描画要素エレメント21a
〜21gとし、楕円22を描画要素エレメント22a〜
22gとし、台形図形23を描画要素エレメント23と
して、リストを生成する。
【0026】次に長さ情報について説明する。図4は長
さ情報を示す概念図である。XY座標軸を図に示したよ
うにとり、主走査方向をX軸方向とし、副走査方向をY
軸方向とする。
【0027】また、水平方向に描画領域を分割した場合
に、描画領域間の境界線に対しこの境界線と直交する垂
直線の高さを長さ情報とする。例えば、このような座標
系に対し、描画要素エレメント21aの長さ情報は、2
番目の走査線から描画領域がはじまり、副走査線方向の
高さは走査線1本分である( 位置2、高さ1)。また、
描画要素データ21cは4番目の走査線から描画領域が
始まり、副走査線方向の高さが2となる(位置4、高さ
2)。このようにして各描画要素エレメントの位置、高
さを長さ情報とする。
【0028】なお、垂直方向に描画領域を割り当てれ
ば、描画領域間の境界線に対し、境界線と直交する垂直
線の幅が長さ情報となるが、以降、長さ情報は各描画要
素エレメントの位置、高さとして説明する。
【0029】次に描画領域割当て手段15について説明
する。図5は描画領域を示す図である。描画領域割当て
手段15は、X軸に対し平行に描画領域を複数個分割す
る。そして、走査線3本ずつの分割描画領域を描画処理
手段14a〜14nにそれぞれ割り当てるものとする。
例えば、分割描画領域Aを描画処理手段14a、分割描
画領域Bを描画処理手段14b、分割描画領域Cを描画
処理手段14c、…というように割り当てる。
【0030】次に描画要素エレメント分類手段12につ
いて説明する。図6は描画要素エレメント分類結果12
−1を示す図である。描画要素エレメント分類手段12
は、リストを構成する描画要素エレメントの長さ情報に
対し一定の基準値を用いて、描画要素エレメントを分類
する。
【0031】例えば、描画要素エレメント21aは副走
査線方向の位置が2で副走査線方向の高さが1として分
類され、描画要素エレメント21cは副走査線方向の位
置が4で副走査線方向の高さが2として分類される。こ
のように高さ1、高さ2、それ以外の描画要素エレメン
ト、というような基準値で分類を行っている。
【0032】次に描画要素エレメント格納手段13につ
いて説明する。図7は分類された描画要素エレメントを
格納した状態の概念図である。高さ1、あるいは高さ2
の分類に入らない描画要素エレメント(以降、標準描画
要素エレメントと呼ぶ。)が標準描画要素エレメント格
納部13aに、高さ1の描画要素エレメントが高さ1描
画要素エレメント格納部13bに、高さ2の標準描画要
素エレメントが高さ2標準描画要素エレメント格納部1
3cに、それぞれ分類されて格納される。
【0033】次に描画処理手段の描画領域割当てについ
て説明する。ただし、簡単のため描画処理手段14a〜
14cの3つからなるシステムについて説明する。描画
処理の開始が告げられると、各描画処理手段14a〜1
4cは同時、あるいは順序づけられて最初の処理の担当
部分を描画領域割当て手段15に問い合わせる。
【0034】描画領域割当て手段15は処理の単位を割
り当てる操作を排他的に行い、要求の順に割り当てる。
ここでは、描画処理の開始時の最初の処理の割り当てで
あるため、各々の描画処理手段14a〜14cがほぼ同
時に担当処理を要求することになり、図5で説明したよ
うに分割描画領域A、B、C…が、それぞれ描画処理手
段14a〜14cに割り当てられるものとする。
【0035】次に描画処理手段14aについて説明す
る。図8は描画処理手段14aが分割描画領域Aを処理
する際の描画要素エレメントの読み込みを示す概念図で
ある。なお、図の斜線部分が分割描画領域Aである。
【0036】描画処理手段14aは標準描画要素エレメ
ント格納部13aから走査線1の標準描画要素エレメン
ト、高さ1描画要素エレメント格納部13bから走査線
1で高さ1の描画要素エレメント、高さ2描画要素エレ
メント格納部13cから走査線1で高さ2の描画要素エ
レメントを読み込む。
【0037】そして、標準描画要素エレメント格納部1
3aから走査線2の標準描画要素エレメント、高さ1描
画要素エレメント格納部13bから走査線2で高さ1の
描画要素エレメント、高さ2描画要素エレメント格納部
13cから走査線2で高さ2の描画要素エレメントを読
み込む。
【0038】さらに、標準描画要素エレメント格納部1
3aから走査線3の標準描画要素エレメント、高さ1描
画要素エレメント格納部13bから走査線3で高さ1の
描画要素エレメント、高さ2描画要素エレメント格納部
13cから走査線3で高さ2の描画要素エレメントを読
み込む。
【0039】このような読み込み結果として、標準描画
要素エレメント23、描画要素エレメント21a、21
bが描画要素エレメント格納手段13から読み出されて
描画処理が行われる。
【0040】次に描画処理手段14bについて説明す
る。図9は描画処理手段14bが分割描画領域Bを処理
する際の描画要素エレメントの読み込みを示す概念図で
ある。なお、図の斜線部分が分割描画領域Bである。
【0041】描画処理手段14bは、最初は標準描画要
素エレメント格納部13aから描画要素エレメントを読
み込む。まず、走査線の1番目から順にデータを読み込
む。このとき、標準描画要素エレメントが分割描画領域
Bに交わるかどうかのチェックを行い、分割描画領域B
に交わる描画要素エレメントだけを読み込む。
【0042】すなわち、走査線位置1から分割描画領域
Bの走査線位置の一番小さい位置4よりも1小さい位置
である走査線位置3までについて順に上記のチェックを
行いながら標準描画要素エレメントを読み込む。この場
合は、走査線位置2に標準描画要素エレメント23があ
り、かつ分割描画領域Bと交わるので、標準描画要素エ
レメント23が読み込まれることになる。
【0043】描画処理手段14bは、次に高さ2描画要
素エレメント格納部13cから描画要素エレメントを読
み込む。この場合、分割描画領域Bの走査線位置の一番
小さい位置4よりも1(高さの値2から1単位小さい
値)小さい位置、すなわち、走査線位置3で分類が高さ
2となっている描画要素エレメントを読み込む。図で
は、該当する描画要素エレメントは存在しないので読み
込まない。
【0044】このような処理を行った後、描画処理手段
14bは標準描画要素エレメント格納部13aから走査
線4の標準描画要素エレメント、高さ1描画要素エレメ
ント格納部13bから走査線4で高さ1の描画要素エレ
メント、高さ2描画要素エレメント格納部13cから走
査線4で高さ2の描画要素エレメントを読み込む。
【0045】そして、標準描画要素エレメント格納部1
3aから走査線5の標準描画要素エレメント、高さ1描
画要素エレメント格納部13bから走査線5で高さ1の
描画要素エレメント、高さ2描画要素エレメント格納部
13cから走査線5で高さ2の描画要素エレメントを読
み込む。
【0046】さらに、標準描画要素エレメント格納部1
3aから走査線6の標準描画要素エレメント、高さ1描
画要素エレメント格納部13bから走査線6で高さ1の
描画要素エレメント、高さ2描画要素エレメント格納部
13cから走査線6で高さ2の描画要素エレメントを読
み込む。
【0047】このような読み込み結果として、標準描画
要素エレメント23、描画要素エレメント21d、21
cが描画要素エレメント格納手段13から読み出されて
描画処理が行われる。
【0048】以上説明したように、描画処理手段14b
は、分割描画領域Bの描画処理に必要な描画要素エレメ
ントはすべて読み込んでおり、それ以外の描画要素エレ
メントの読み込みや、その他のチェック処理などを行う
必要がないため、オーバヘッドを大幅に削減することが
可能になる。
【0049】次に描画処理手段14cについて説明す
る。図10は描画処理手段14cが分割描画領域Cを処
理する際の描画要素エレメントの読み込みを示す概念図
である。なお、図の斜線部分が分割描画領域Cである。
ここでの処理は描画処理手段14bが分割描画領域Bの
処理を行った場合と基本的に同等である。
【0050】描画処理手段14cは、最初は標準描画要
素エレメント格納部13aから描画要素エレメントを読
み込む。まず、走査線の1番目から順にデータを読み込
む。このとき、標準描画要素エレメントが分割描画領域
C内に入るかどうかのチェックを行い、分割描画領域C
に入る描画要素エレメントだけを読み込む。
【0051】すなわち、走査線位置1から分割描画領域
Cの走査線位置の一番小さい位置7よりも1小さい位置
である走査線位置6までについて順に上記のチェックを
行いながら標準描画要素エレメントを読み込む。この場
合は、走査線位置2に標準描画要素エレメント23があ
り、かつ分割描画領域Cに含まれるので、結局標準描画
要素エレメント23が読み込まれることになる。
【0052】描画処理手段14cは、次に高さ2描画要
素エレメント格納部13cから描画要素エレメントを読
み込む。この場合、分割描画領域Cの走査線位置の一番
小さい位置7よりも1(高さの値2から1単位小さい
値)小さい位置、すなわち、走査線位置6で高さ2とな
っている描画要素エレメントを読み込む。図の例では、
該当する描画要素エレメントは存在しないので読み込ま
ない。
【0053】このような処理を行った後、描画処理手段
14cは標準描画要素エレメント格納部13aから走査
線7の標準描画要素エレメント、高さ1描画要素エレメ
ント格納部13bから走査線7で高さ1の描画要素エレ
メント、高さ2描画要素エレメント格納部13cから走
査線7で高さ2の描画要素エレメントを読み込む。
【0054】そして、標準描画要素エレメント格納部1
3aから走査線8の標準描画要素エレメント、高さ1描
画要素エレメント格納部13bから走査線8で高さ1の
描画要素エレメント、高さ2描画要素エレメント格納部
13cから走査線8で高さ2の描画要素エレメントを読
み込む。
【0055】さらに、標準描画要素エレメント格納部1
3aから走査線9の標準描画要素エレメント、高さ1描
画要素エレメント格納部13bから走査線9で高さ1の
描画要素エレメント、高さ2描画要素エレメント格納部
13cから走査線9で高さ2の描画要素エレメントを読
み込む。
【0056】このような読み込み結果として、標準描画
要素エレメント23、描画要素エレメント22a、21
f、22b、21e、22cが描画要素エレメント格納
手段13から読み出されて描画処理が行われる。
【0057】以上説明したように、描画処理手段14c
は、分割描画領域Cの描画処理に必要な描画要素エレメ
ントはすべて読み込んでおり、それ以外の描画要素エレ
メントの読み込みや、その他のチェック処理などを行う
必要がないため、オーバヘッドを大幅に削減することが
可能になる。
【0058】次に描画処理手段14aが行っていた分割
描画領域Aの処理が最初に終了したと仮定して、分割描
画領域Dが描画処理手段14aに割り当てられた場合の
処理について説明を行う。図11は描画処理手段14a
が分割描画領域Dを処理する際の描画要素エレメントの
読み込みを示す概念図である。なお、図の斜線部分が分
割描画領域Dである。
【0059】描画処理手段14aは、処理の終了した分
割描画領域Aの処理の終了位置、ここでは走査線位置3
の位置情報を保存する。そして、描画領域割当て手段1
5に対して問い合わせを行う。
【0060】その後、描画領域割当て手段15は、次に
処理すべき分割描画領域Dをその描画領域の両端の走査
線位置情報10、12を用いて、描画処理手段14aに
対して通知する。
【0061】分割描画領域Aの処理の際に読み込まれた
描画要素エレメントの内で、分割描画領域Dにある描画
要素エレメントは標準描画要素エレメント23だけであ
るので、この標準描画要素エレメント23は保持され
る。そして、他の描画要素エレメント21a、21bは
分割描画領域Dにはないので、描画処理が行われる以前
に破棄される。
【0062】次に、標準描画要素エレメント格納部13
a内で、前回の処理の終了位置である走査線位置3の次
の位置から分割描画領域Dの走査線位置の一番小さい位
置10よりも1小さい位置まで、すなわち走査線位置4
から走査線位置9までに登録されている標準描画要素エ
レメントを読み込むが、ここでは新たな描画要素エレメ
ントは存在しない。
【0063】次に高さ2描画要素エレメント格納部13
cから描画要素エレメントを読み込む。この場合、分割
描画領域Dの走査線位置の一番小さい位置10よりも1
(高さの値2から1単位小さい値)小さい位置、すなわ
ち、走査線位置9で高さ2の描画要素エレメントを読み
込む。図の例では、該当する描画要素エレメントは存在
しないので読み込まない。
【0064】そして、標準描画要素エレメント格納部1
3aから走査線10の標準描画要素エレメント、高さ1
描画要素エレメント格納部13bから走査線10で高さ
1の描画要素エレメント、高さ2描画要素エレメント格
納部13cから走査線10で高さ2の描画要素エレメン
トを読み込む。
【0065】そして、標準描画要素エレメント格納部1
3aから走査線11の標準描画要素エレメント、高さ1
描画要素エレメント格納部13bから走査線11で高さ
1の描画要素エレメント、高さ2描画要素エレメント格
納部13cから走査線11で高さ2の描画要素エレメン
トを読み込む。
【0066】さらに、標準描画要素エレメント格納部1
3aから走査線12の標準描画要素エレメント、高さ1
描画要素エレメント格納部13bから走査線12で高さ
1の描画要素エレメント、高さ2描画要素エレメント格
納部13cから走査線12で高さ2の描画要素エレメン
トを読み込む。
【0067】このような読み込み結果として、描画要素
エレメント21g、22d、22c、22eが描画要素
エレメント格納手段13から読み出されて描画処理が行
われる。
【0068】以上説明したように、描画処理手段14a
は、分割描画領域Dの描画処理に必要な描画要素エレメ
ントはすべて読み込んでおり、それ以外の描画要素エレ
メントの読み込みや、その他のチェック処理などを行う
必要がないため、オーバヘッドを大幅に削減することが
可能になる。
【0069】次に合成出力結果について説明する。図1
2は合成出力結果17aを示す図である。描画処理手段
14a〜14cにより描画サンプル20は描画されて図
のように合成されて出力される。
【0070】次に本発明の描画処理装置10が適用され
るシステムについて説明する。図13は描画処理装置1
0が適用されるシステムの一例を示す図である。このシ
ステムは、ネットワーク100に接続されたネットワー
クインタフェース110を介して、描画処理装置10が
接続される。そして、描画処理装置10からの処理結果
を出力する出力装置120が接続される。
【0071】システムの動作としては、図示しないクラ
イアント・コンピュータから、ネットワーク100、あ
るいは専用線や無線装置を介して描画出力用のデータが
送られる。この描画出力用のデータはネットワークイン
タフェース110のインタフェース装置を介して、描画
処理装置10に受信され処理される。
【0072】そして、処理の終ったデータは出力装置1
20に転送されて紙やフィルム及びラスタイメージを表
示するために使用されるメモリ装置などの媒体状にイメ
ージが再現される。
【0073】次に描画処理装置10のジョブレベルでの
全体処理動作について説明する。図14は、描画処理装
置10の全体の処理手順を示すフローチャートである。 〔S1〕起動時の初期化、例えばメモリ管理等の初期化
を行う。 〔S2〕ジョブ待ちの状態になる。 〔S3〕ジョブが受け付けられ、描画データが入力され
ると、ジョブ開始時の初期化を行う。例えば入力描画デ
ータ中に記述してある設定による初期化などを行う。 〔S4〕1ページ毎に描画処理を行う。 〔S5〕ジョブの全ページあるいは指定されたページ全
ての描画処理が終るとステップS6へ、そうでなければ
ステップS4へ戻る。 〔S6〕ジョブの終了処理を行う。 〔S7〕全タスクの処理を終了した場合はステップS8
へ、そうでなければステップS2へ戻る。 〔S8〕獲得しているメモリ領域の解放などといった終
了処理を行う。
【0074】次に描画処理装置10の各手段について詳
しく説明する。図15はリスト生成手段11の処理手順
を示すフローチャートである。 〔S10〕1ページを構成する処理すべき描画オブジェ
クトが残っている場合はステップS11へ、そうでなけ
れば終了する。 〔S11〕描画オブジェクトから描画要素エレメントを
生成し、リストを作成する。 〔S12〕描画要素エレメントのリストを描画要素エレ
メント分類手段12に送信する。例えば、描画要素エレ
メントを1つずつ(リストの中身は1つ)送信したり、
複数ずつ(リストの中身は数十から数百)送信したり、
また描画要素エレメントをすべてまとめて(リストの中
身は1ページ分)送信したりする。
【0075】次にリスト生成手段11で生成される描画
要素エレメントのデータ構造について説明する。図16
は描画要素エレメントのデータ構造を示す図である。図
では走査線方向に平行な2辺を持つ台形表現により描画
領域を表現する描画要素エレメント11aと、そのデー
タ構造11bとを示している。
【0076】そして、描画処理の副走査線方向にY座
標、描画処理の走査線方向にX座標をとって描画領域上
での位置をXY座標系で表現している。データ構造11
bは描画領域に関する値(YMIN、YMAX、X1、
X2、DX1、DX2)以外には、色などの塗りつけ値
(ATTR)と、重ね塗りの順番を制御する塗りつぶし
優先順位の値(PRIO)などが格納される。この他、
格納される形態により他のデータのアドレスを指示ポイ
ンタ用領域が付加されることもある。
【0077】台形データによる塗りつぶし領域の表現は
さまざまなものが挙げられるが、ここではその一例を示
している。図に示したY座標値の最大値YMAXと最小
値YMIN、左側の辺についてはY座標値の最小値の位
置におけるX座標値X1、Y座標値が単位量増加した際
のX座標値の増分値DX1、右側の辺についてはY座標
値の最小値の位置におけるX座標値X2、Y座標値が単
位量増加した際のX座標値の増分値DX2、により台形
領域を少なくとも規定できる。
【0078】なお、本発明では説明の簡単のために描画
要素エレメントとして台形表現による塗りつぶし領域を
表現する描画要素エレメントを用いているが、描画要素
エレメントは主走査方向に平行な2辺を持つ台形表現で
ある必要はない。
【0079】例えば、点列やベクトル表現による多角形
表現、曲線を含めるあるいは含めない線分列表現、直線
分のみからなるベクトル表現、向かい合う線分列同士を
関連付けた線分列ペアによる表現、描画領域を三角形や
矩形や台形などで分割した表現など、塗りつぶし領域の
境界あるいは塗りつぶし領域の境界等の表現であって、
描画領域の座標系において座標値や大きさを特定できる
表現形式であれば何を用いても、本発明の描画要素エレ
メントの範囲である。
【0080】次に描画要素エレメント分類手段12につ
いて説明する。図17は描画要素エレメント分類手段1
2の処理手順を示すフローチャートである。 〔S20〕分類処理が残っている場合はステップS21
へ、そうでなければ終了する。 〔S21〕描画要素エレメントを取り込む。 〔S22〕描画要素エレメントの副走査線方向の高さを
測定する。すなわち描画領域の分割の方向に垂直な方向
の高さを測定する。 〔S23〕測定した高さがあらかじめ指定された基準値
よりも小さい場合にはステップS24へ、そうでなけれ
ばステップS25へ行く。 〔S24〕特別に処理するものとして分類する。特別に
処理するものとして分類されたものについては、さらに
細かい分類( これは、最初の分類方法と同じ分類方法で
ある必要はない) 、あるいは同様の分類を階層的に行っ
てもよい。例えば、ある基準値以下の高さを持つ描画要
素エレメントは、その描画要素エレメントが影響を与え
る副走査線の本数ごとに再分類する場合などがある。 〔S25〕標準描画要素エレメントとして分類する。 〔S26〕分類結果と共に描画要素エレメントを描画要
素エレメント格納手段13に転送する。
【0081】次に描画要素エレメント格納手段13につ
いて説明を行う。図18は描画要素エレメント格納手段
13の内部構成の一例を示した概念図である。また、図
19は描画要素エレメント格納手段13の階層的格納構
成の一例を示す図である。描画要素エレメントの位置に
よる分類と、高さによる分類と、が階層的に行われる構
成を示している。
【0082】描画要素エレメント格納手段13は、描画
要素エレメント管理機構13−1を含む。描画要素エレ
メント管理機構13−1は、描画要素エレメントを分類
にしたがって基準値と対応がとれるように管理する。ま
た、描画要素エレメントを格納する際は、連続して格納
してもよいし、不連続に格納してもよい。
【0083】例えば、描画要素エレメントの分類が副走
査線方向の高さによるものであれば、副走査線方向の高
さごとに異なる場所、あるいは方法で格納されて、この
分類ごとにデータが取り出せるように整理される。
【0084】さらに、分類ごとに異なる記憶領域に格納
してもよいし、リスト構造を用いて、分類毎にたどれる
ようにリンクをはってもよい。また、ハッシュ関数など
を使用して分類ごとあるいは分類の組み合わせごとにマ
ッピングしてもよい。
【0085】また、副走査方向の位置と高さの2種類の
分類を行った時に、位置と高さ毎に異なる記憶領域を必
ずしも用意する必要はなく、位置と高さをパラメータと
して入力し、1つの数値(エントリーに対応する) を出
力する関数を一旦通してから記憶領域にアクセスしても
よい。
【0086】また、このように関数演算を施す場合に
は、位置と高さの組み合わせ毎に異なる値を返す関数を
必ずしも使用する必要はなく、位置と高さが異なれば確
率的に多くの場合に異なる値を返す程度の関数でも使用
することができる。
【0087】一方、さらに効果的に実現するためには、
格納された描画要素エレメントを副走査線方向の位置座
標などの座標値と、分類の両方をキーとして、要求され
た描画要素エレメントのリストを複雑な探索などを用い
ずに直接取り出せる様に構成することもできる。
【0088】次に描画要素エレメント格納手段13の格
納処理手順について説明する。図20は描画要素エレメ
ント格納手段13の格納処理手順を示すフローチャート
である。 〔S30〕格納処理が終了していない場合はステップS
31へ、そうでなければ終了する。 〔S31〕描画要素エレメントが送られてくる際に、そ
の描画要素エレメントの分類結果を読み込む。 〔S32〕描画要素エレメントを分類に従って格納す
る。
【0089】次に描画要素エレメント格納手段13と描
画要素エレメント転送制御手段16との互いの処理手順
について説明する。図21は描画要素エレメント読み出
し時の処理手順を示すフローチャートである。 〔S40〕描画要素エレメント格納手段13は、描画処
理手段14a〜14nからの通信を待つ。 〔S41〕1ページの処理の終了の通知であれば終了
し、描画要素エレメントのの要求命令であればステップ
S42へ行く。 〔S42〕描画要素エレメント転送制御手段16は、要
求元にデータを転送できるだけの情報、すなわち、要求
元を一意に示すIDやアドレス、あるいは要求元の描画
処理手段内の局所記憶装置内のアドレス、あるいは、要
求元の描画処理手段が参照可能な記憶領域のアドレスを
一時保存する。 〔S43〕描画要素エレメント転送制御手段16は、描
画要素エレメントが要求されている分類の指示を読み込
む。 〔S44〕描画要素エレメント転送制御手段16は、描
画要素エレメント格納手段13から描画要素エレメント
を取り出す。 〔S45〕描画要素エレメント転送制御手段16は、要
求元の描画処理手段に取り出した描画要素エレメントを
送信する。
【0090】次に描画処理手段14について説明する。
図22は描画処理手段14の詳細構成図である。処理担
当割り当て要求インタフェース部14−1は、描画領域
割当て手段15との間のインタフェース処理を行う。そ
して、ID記憶部14−8に記憶されている情報を送信
し、割り当てられた分割描画領域に関する情報を受け取
って、担当処理領域記憶部14−2に記憶させる。
【0091】描画要素エレメント整理部14−3は、担
当処理領域記憶部14−2に記憶された情報を参照し
て、描画要素エレメント保持部14−6に格納されてい
るデータの部分的な破棄を行ったり、描画要素エレメン
ト入力インタフェース部14−4を通じて描画要素エレ
メント格納手段13から描画要素エレメントを読み出し
て描画要素エレメント保持部14−6に保持させる。
【0092】描画処理機構部14−7は、描画要素エレ
メント保持部14−6に保持されている描画要素エレメ
ントを、描画作業領域部14−5を使用して描画処理を
行い、処理結果を描画結果出力インタフェース部14−
9を通じて合成出力手段17に転送する。
【0093】ID記憶部14−8は、各インタフェース
が描画処理手段14外部の構成要素と通信する際に、個
々の描画処理手段14を識別するための情報を伝える必
要に備えて各インタフェース部に接続される。ただし、
インタフェース部を介して接続される他の構成要素が、
個々の描画処理手段14を直接区別する必要がない場合
には、必ずしも全てのインタフェース部にID記憶部1
4−8が接続される必要はない。
【0094】また、描画要素エレメント整理部14−3
は、描画要素エレメントを描画要素エレメント入力イン
タフェース部14−4を介して読み込む際に、担当処理
領域記憶部14−2の情報を参照して、描画要素エレメ
ントの要求を指示するための分類を決定し、その分類を
指し示す基準値の値を決定してから描画要素エレメント
を要求する。
【0095】次に描画処理手段14a〜14nの処理動
作について説明する。図23は描画処理手段14a〜1
4nの処理手順を示したフローチャートである。 〔S50〕初期化を行う。 〔S51〕描画領域割当て手段15に対して、担当する
分割描画領域の要求を行う。 〔S52〕割り当てられた分割描画領域の描画処理を1
ページ分の処理の終了が通知されるまで繰り返す。終了
しない場合はステップS53へ行く。 〔S53〕割り当てられた分割描画領域の描画処理を行
う。
【0096】次に描画処理手段14a〜14nの分割描
画領域毎の処理について説明する。図24は描画処理手
段14a〜14nの分割描画領域ごとの処理手順を示す
フローチャートである。 〔S60〕描画要素エレメントの整理を行う。すなわ
ち、描画要素エレメント保持部14−6に保持されてい
る描画要素エレメントが処理中の担当分割描画領域で描
画処理に関係があるかどうか、例えば、描画要素エレメ
ントが分割描画領域と交わりを持つかどうかなどといっ
たことを行う。 〔S61〕要求する描画要素エレメントの分類の算出を
行う。すなわち、どの分類に登録されている描画要素エ
レメントを読み込むかを決定する。例えば、標準の分類
の走査線位置1〜6の描画要素エレメントと、高さ2以
下の分類の走査線位置4〜6の描画要素エレメントなど
といった読み込み指示を算出する。 〔S62〕描画要素エレメントの読み込みを行う。 〔S63〕描画処理を行う。
【0097】次に描画領域割当て手段15について説明
する。図25は描画領域割当て手段15の処理手順を示
すフローチャートである。 〔S70〕初期化を行う。 〔S71〕描画処理手段14a〜14nからの要求を待
つ。 〔S72〕他の描画処理手段からの要求などから処理を
保護するために排他的処理の設定を行う。 〔S73〕分割描画領域の割り当てを決定する。 〔S74〕排他的処理の設定を解除する。 〔S75〕すべての分割描画領域の割り当て決定を終了
した場合はステップS77へ、そうでない場合はステッ
プS76へ行く。 〔S76〕要求元の描画処理手段に対して、決定した分
割描画領域に関する情報を通知し、ステップS71へ戻
る。 〔S77〕全ての描画処理手段からの要求に対して、終
了の通知を行う。 〔S78〕通知が終了していない場合はステップS79
へ、そうでない場合は終了する。 〔S79〕描画処理手段からの要求待ち状態に戻る。
【0098】次に本発明の描画処理方法について説明す
る。図26は本発明の描画処理方法の処理手順を示すフ
ローチャートである。 〔S80〕描画オブジェクトを構成する描画要素エレメ
ントのリストを生成する。 〔S81〕リストを構成する描画要素エレメントの長さ
情報に対し一定の基準値を用いて、描画要素エレメント
を分類する。 〔S82〕分類された描画要素エレメントを基準値に対
応させて格納する。 〔S83〕描画領域を分割する。 〔S84〕描画領域の描画処理に必要な描画要素エレメ
ントを基準値に対応させて転送する。また、転送の際は
基準値に対応する描画領域内に完全に含まれる描画要素
エレメントと、描画領域内に一部分が含まれかつ基準値
と等しい及び基準値以下の長さ情報を持つ描画要素エレ
メントと、を転送する。 〔S85〕転送された描画要素エレメントの描画処理を
行う。
【0099】次に本発明の描画処理装置10と、描画領
域を単純に分割して並列描画処理を行う従来装置と、の
互いのオーバヘッドについて説明する。図27は従来装
置の動作概要を示す図である。描画処理手段210、2
20、230、240がそれぞれ分割描画領域E、分割
描画領域F、分割描画領域G、分割描画領域Hを担当し
て並列に描画処理を行う。
【0100】従来装置では、これらの描画処理手段が描
画処理を行う前に、入力データから生成される描画要素
エレメントを各描画要素エレメントがどの分割描画領域
に含まれるかを調べてから分配する前処理が行われ、そ
の後で並列に描画処理を行っていた。
【0101】このように従来の場合は、並列描画処理が
実際に行われる前に分割描画領域毎に描画要素エレメン
トを整理する前処理のステップがあり、このための処理
時間が大きなオーバヘッドとなり高速化の妨げとなって
いた。
【0102】図28は描画処理装置10と従来装置との
オーバヘッドの割合を測定した測定結果を示す図であ
る。縦軸にオーバヘッドの割合(%)を取り、描画サン
プルP、Q、Rを描画処理した際のオーバヘッドを示し
ている。斜線の棒グラフが従来装置のオーバヘッドであ
り、白地の棒グラフが本発明の描画処理装置10のオー
バヘッドである。
【0103】図に示すように従来装置では各描画要素エ
レメントそれぞれ全てに対し、どの分割描画領域に分配
するかを決定する処理やデータの分割複製処理などとい
った処理を行わなければならないのでオーバヘッドが非
常に大きいことがわかる。
【0104】本発明の描画処理装置10では、前もって
描画要素エレメントを各分割描画領域に割り振るための
前処理が必要ない。さらに、描画要素エレメントを分類
した基準値を指定して描画要素エレメントを読み込むた
めに不要な読み込み処理や判定処理も少なくなる。この
ためオーバヘッドが大幅に削減されていることがわか
る。
【0105】図29は描画要素エレメントの高さに関す
る分布を示している。横軸に描画要素エレメントの副走
査方向の高さを走査線の本数に換算した数値、縦軸に描
画要素エレメントの個数をとっている。
【0106】図に示すように描画要素エレメントの高さ
が小さいと極端に描画要素エレメントの個数は増加す
る。したがって本発明の描画処理装置10では、例えば
描画要素エレメントの高さが走査線数16以下の場合に
ついて特別な分類を行って描画処理を行う。
【0107】これにより担当する描画領域に含まれない
描画要素エレメントのほとんどについては、長さ情報に
よる分類を利用するだけで描画処理部に読み込まれるこ
とがなくなる。
【0108】そして、残されたオーバヘッドを生じる原
因となっている特別に扱うことができなかった描画要素
エレメントの数は、本発明によりオーバヘッドなく処理
される描画要素エレメントの数に対して非常に少なくな
る。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の描画処理
装置は、分割描画領域を割り当てられた描画処理部それ
ぞれが、描画要素エレメントを分類した基準値を使用し
て選択的に描画要素エレメントを読み込んで並列に処理
を行う構成とした。これにより分割描画領域毎のデータ
を用意するための前処理がなくなり、かつ担当する描画
領域以外に属する不要なデータに関する処理も減らすこ
とができるので、オーバヘッドを大幅に削減して高速描
画処理が可能になる。
【0110】また、本発明の描画処理方法は、分割描画
領域を割り当てられた描画処理部それぞれが、描画要素
エレメントを分類した基準値を使用して選択的に描画要
素エレメントを読み込んで並列に処理を行う方法とし
た。これにより分割描画領域毎のデータを用意するため
の前処理がなくなり、かつ担当する描画領域以外に属す
る不要なデータに関する処理も減らすことができるの
で、オーバヘッドを大幅に削減して高速描画処理が可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の描画処理装置の原理図である。
【図2】描画サンプルを示す図である。
【図3】描画要素エレメントの概念図である。
【図4】長さ情報を示す概念図である。
【図5】描画領域を示す図である。
【図6】描画要素エレメント分類結果を示す図である。
【図7】分類された描画要素エレメントを格納した状態
の概念図である。
【図8】描画処理手段が分割描画領域Aを処理する際の
描画要素エレメントの読み込みを示す概念図である。
【図9】描画処理手段が分割描画領域Bを処理する際の
描画要素エレメントの読み込みを示す概念図である。
【図10】描画処理手段が分割描画領域Cを処理する際
の描画要素エレメントの読み込みを示す概念図である。
【図11】描画処理手段が分割描画領域Dを処理する際
の描画要素エレメントの読み込みを示す概念図である。
【図12】合成出力結果を示す図である。
【図13】描画処理装置が適用されるシステムの一例を
示す図である。
【図14】描画処理装置の全体の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図15】リスト生成手段の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図16】描画要素エレメントのデータ構造を示す図で
ある。
【図17】描画要素エレメント分類手段の処理手順を示
すフローチャートである。
【図18】描画要素エレメント格納手段の内部構成の一
例を示す図である。
【図19】描画要素エレメント格納手段の階層的格納構
成の一例を示す図である。
【図20】描画要素エレメント格納手段の格納処理手順
を示すフローチャートである。
【図21】描画要素エレメント読み出し時の処理手順を
示すフローチャートである。
【図22】描画処理手段の詳細構成図である。
【図23】描画処理手段の処理手順を示したフローチャ
ートである。
【図24】描画処理手段の分割描画領域ごとの処理手順
を示すフローチャートである。
【図25】描画領域割当て手段の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図26】本発明の描画処理方法の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図27】従来装置の動作概要を示す図である。
【図28】描画処理装置と従来装置とのオーバヘッドの
割合を測定した測定結果を示す図である。
【図29】描画要素エレメントの分布図である。
【符号の説明】
10 描画処理装置 11 リスト生成手段 12 描画要素エレメント分類手段 13 描画要素エレメント格納手段 14a〜14n 描画処理手段 15 描画領域割当て手段 16 描画要素エレメント転送制御手段 17 合成出力手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも文字または図形の描画オブジ
    ェクトを入力として描画処理を行う描画処理装置におい
    て、 前記描画オブジェクトを構成する描画要素エレメントの
    リストを生成するリスト生成手段と、 前記リストを構成する前記描画要素エレメントの長さ情
    報に対し一定の基準値を用いて、前記描画要素エレメン
    トを分類する描画要素エレメント分類手段と、 分類された前記描画要素エレメントを前記基準値に対応
    させて格納する描画要素エレメント格納手段と、 前記描画要素エレメントの並列描画処理を行う複数の描
    画処理手段と、 描画領域を分割して前記描画処理手段に割り当てる描画
    領域割当て手段と、 前記描画領域の描画処理に必要な前記描画要素エレメン
    トを前記描画要素エレメント格納手段から前記基準値に
    対応させて前記描画処理手段に転送する描画要素エレメ
    ント転送制御手段と、 前記描画処理手段で描画処理した処理結果を合成して出
    力する合成出力手段と、 を有することを特徴とする描画処理装置。
  2. 【請求項2】 前記描画領域割当て手段は水平方向に描
    画領域を割り当て、前記描画要素エレメント分類手段は
    描画領域間の境界線に対し、前記境界線と直交する垂直
    線の高さを前記長さ情報とし、前記長さ情報に対し一定
    の基準値を用いて、前記描画要素エレメントを分類する
    ことを特徴とする請求項1記載の描画処理装置。
  3. 【請求項3】 前記描画領域割当て手段は垂直方向に描
    画領域を割り当て、前記描画要素エレメント分類手段は
    描画領域間の境界線に対し、前記境界線と直交する垂直
    線の幅を前記長さ情報とし、前記長さ情報に対し一定の
    基準値を用いて、前記描画要素エレメントを分類するこ
    とを特徴とする請求項1記載の描画処理装置。
  4. 【請求項4】 前記描画要素エレメント転送制御手段
    は、前記描画領域内に完全に含まれる描画要素エレメン
    トと、前記描画領域内に一部分が含まれかつ前記基準値
    と等しい及び前記基準値以下の前記長さ情報を持つ前記
    描画要素エレメントと、を前記描画処理手段に転送する
    ことを特徴とする請求項1記載の描画処理装置。
  5. 【請求項5】 前記描画要素エレメント格納手段は、前
    記描画要素エレメントを格納する際は、連続に格納する
    ことを特徴とする請求項1記載の描画処理装置。
  6. 【請求項6】 前記描画要素エレメント格納手段は、前
    記描画要素エレメントを格納する際は、不連続に格納す
    ることを特徴とする請求項1記載の描画処理装置。
  7. 【請求項7】 前記描画要素エレメント格納手段は、前
    記描画要素エレメントを格納する際は、前記長さ情報と
    前記基準値とをパラメータとする関数で規定して格納す
    ることを特徴とする請求項1記載の描画処理装置。
  8. 【請求項8】 前記描画処理手段は、先に担当して処理
    した前記描画領域に関する位置情報を保持することを特
    徴とする請求項1記載の描画処理装置。
  9. 【請求項9】 前記描画処理手段は、割り当てられた前
    記描画領域の範囲をもとに、読み込みを指示する分類の
    前記基準値を算出することを特徴とする請求項1記載の
    描画処理装置。
  10. 【請求項10】 少なくとも文字または図形の描画オブ
    ジェクトを入力として描画処理を行う描画処理方法にお
    いて、 前記描画オブジェクトを構成する描画要素エレメントの
    リストを生成し、 前記リストを構成する前記描画要素エレメントの長さ情
    報に対し一定の基準値を用いて、前記描画要素エレメン
    トを分類し、 分類された前記描画要素エレメントを前記基準値に対応
    させて格納し、 描画領域を分割し、 前記描画領域の描画処理に必要な前記描画要素エレメン
    トを前記基準値に対応させて転送し、 転送された前記描画要素エレメントの描画処理を行い、 描画処理した処理結果を合成して出力することを特徴と
    する描画処理方法。
  11. 【請求項11】 前記描画領域の描画処理に必要な前記
    描画要素エレメントを前記基準値に対応させて転送する
    際には、前記描画領域内に完全に含まれる前記描画要素
    エレメントと、前記描画領域内に一部分が含まれかつ前
    記基準値と等しい及び前記基準値以下の前記長さ情報を
    持つ前記描画要素エレメントと、を転送することを特徴
    とする請求項10記載の描画処理方法。
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