JPH10304124A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JPH10304124A
JPH10304124A JP9109589A JP10958997A JPH10304124A JP H10304124 A JPH10304124 A JP H10304124A JP 9109589 A JP9109589 A JP 9109589A JP 10958997 A JP10958997 A JP 10958997A JP H10304124 A JPH10304124 A JP H10304124A
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JP
Japan
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signal
image
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JP9109589A
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English (en)
Inventor
Masahiro Chiba
雅裕 千葉
Harumichi Tamura
陽道 田村
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 親機の画像読取り装置を外部電子機器の周辺
機器として用いる。 【解決手段】 ファクシミリ装置1は、画像読取り装置
7と印刷装置18とを含み公衆回線に直結された親機3
と、内部通信手段22によって親機3に接続された子機
4とを含む。子機4には、外部電子機器5を接続するた
めの接続端子21が備えられる。画像読取り装置7によ
って生成された画像信号は、親機3から内部通信手段2
2によって子機4に送信され、子機4の接続端子21か
ら外部電子機器5に与えられる。外部電子機器5からの
画像信号は、子機4の接続端子21から子機4に入力さ
れ、子機4から内部通信手段22によって親機3に送信
されて、印刷装置18で印刷される。外部電気機器5と
相手側端末装置とは、子機4と内部通信手段22と親機
3の電話回路12と公衆回線とを順に介して接続され、
画像信号が送受される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、内線通信機能が付
加されたファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータは、いわ
ゆるFAXモデムを用いて公衆回線と接続され、公衆回
線を介して他の電子機器との間で画像を表す画像信号を
送受する。公衆回線を介した画像通信の送受の従来技術
として、特開平6−253086号公報に開示されたフ
ァクシミリ送信システムと、特開平6−338962号
公報に開示されるコードレス電話システムとが挙げられ
る。
【0003】前記ファクシミリ送信システムでは、パー
ソナルコンピュータによって生成された原稿データをフ
ァクシミリ装置に無線送信し、ファクシミリ装置内で前
記データを公衆回線を用いて送信することができる信号
に変換して、公衆回線に出力する。前記コードレス電話
システムでは、子機に接続された複数種類の周辺機器の
うちの1つから送信すべきデータを導出し、親機内部に
備えられた複数種類のモデムのうちでデータの導出元の
周辺機器に対応したモデムを選択し、そのモデムによっ
て前記データを上述の信号に変換して、公衆回線に出力
する。これらシステムでは、前記原稿データおよび前記
データは、たとえばスキャナによって紙面に印刷された
画像を読取ることによって生成される。このために、パ
ーソナルコンピュータは、スキャナに代表される画像読
取り装置を必要とする。
【0004】近年、パーソナルコンピュータを含む画像
処理が可能な電子機器は、いわゆるマルチメディア機器
として用いるために、周辺機器として印刷装置および画
像読取り装置を備えることが望まれている。このため
に、いわゆるPCリンク機能を備えたファクシミリ装置
が開発されている。前記ファクシミリ装置は、ファクシ
ミリ装置本体に電子機器を接続するための接続端子を備
え、いわゆるFAXモデムを介して電子機器と有線接続
される。電子機器からの画像データは、FAXモデムに
よって公衆回線を介して送信可能な信号に変換された後
にファクシミリ装置に与えられる。ファクシミリ装置
は、その信号を公衆回線からの信号と同等に処理して画
像データを再生し、印刷装置によって画像データが表す
画像を記録紙に印刷させる。
【0005】このようなファクシミリ装置は、接続端子
がファクシミリ装置本体に備えられており、電子機器と
ファクシミリ装置とを有線で接続するので、電子機器を
設置する場所がファクシミリ装置本体の周辺に限られ
る。また、単一のファクシミリ装置の印刷装置を複数の
電子機器で共用しようとする場合、ファクシミリ装置本
体の接続端子を増加させる必要がある。このとき、本体
内部で接続端子と印刷装置とを接続する回路構造が複雑
になる。
【0006】本件出願人は、特開平6−30153号公
報で、内線通信機能を有するファクシミリ装置の印刷装
置を通信機能付端末の印刷装置として用いることを提案
している。このために、前記ファクシミリ装置の子機に
通信機能付端末を接続し、さらに親機内に、内線通信に
用いる通信経路と公衆回線とのいずれか一方を印刷装置
に接続するための切換可能な切換リレーを備える。印刷
装置を用いて通信機能付端末からのデータを印刷すると
き、子機は通信機能付端末から与えられたデータを前記
通信経路を介して親機に送信し、親機は切換リレーを介
して印刷装置と前記通信経路とを接続し、通信経路を介
して送信されたデータを印刷装置によって印刷させる。
このファクシミリ装置は、印刷装置と通信経路とを機械
的な切換リレーによって接続し印刷装置はそのまま動作
するので、この通信経路を用いてファクシミリ装置内部
の画像読取り装置によって生成された画像信号を通信機
能付端末に送信することは困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ファ
クシミリ装置内部の画像読取り装置および印刷装置を、
電子機器の画像読取り装置および印刷装置として共用す
ることができるファクシミリ装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、画像を表す画
像信号および音響を表す音響信号を公衆回線を介して相
手側端末装置との間で送受する外部通信手段と、画像を
読取り、外部通信手段によって送信すべき前記画像信号
を生成する画像信号生成手段とを含む親機、および公衆
回線とは異なる第1通信経路を介して親機と接続され、
親機の外部通信手段と公衆回線とを介して相手側端末装
置との間で音響信号を送受する子機を備えるファクシミ
リ装置において、画像信号生成手段によって生成された
画像信号を、公衆回線とは異なる第2通信経路を介して
子機に送信する第1内部送信手段と、子機に含まれ、第
1内部送信手段によって送信された画像信号を、予め定
める外部電子機器に出力する第1出力手段とをさらに含
むことを特徴とするファクシミリ装置である。本発明に
従えば、ファクシミリ装置は、上述の親機および子機を
含み、子機の第1出力手段に前記外部電子機器が接続さ
れる。親機の画像信号生成手段によって生成された画像
信号は、前記第1内部送信手段によって子機の第1出力
手段に与えられ、第1出力手段から外部電子機器に出力
される。これによって、画像信号生成手段を外部電子機
器の周辺機器として用いることができる。前記親機は、
画像信号生成手段を含む分だけ子機よりも大型であるこ
とが多い。本請求項のファクシミリ装置では、親機に接
続される機器は子機だけであり外部電子機器は接続され
ないので、親機周辺に新たに外部電子機器を設置する必
要がない。ゆえに、親機と外部電子機器との配置を気に
する必要がなくなる。また、親機に接続される配線の数
が変化しないので、親機の接続端子および親機周辺の配
線を、親機に直接外部電子機器を接続するときよりも減
少させることができる。また、外部電子機器を接続する
ために親機と子機とに増加する部品点数が少ないので、
親機および子機の内部回路を、元の内部回路と類似の簡
単な構造に保つことができる。さらに、子機の数を増加
させることによって、ファクシミリ装置に接続すべき外
部電子機器を容易に増加させることができる。このと
き、各子機には単一の第1入力手段をそれぞれ備えれば
良いので、各子機毎の内部の回路構造を変化させる必要
がなく、前述した簡単な構造を保つことができる。
【0009】本発明は、前記外部通信手段によって受信
された画像信号を前記第2通信経路を介して前記子機に
送信する第2内部送信手段と、前記子機に含まれ、第2
内部送信手段によって送信された画像信号を、前記外部
電子機器に出力する第2出力手段とをさらに含むことを
特徴とする。本発明に従えば、ファクシミリ装置は、外
部通信手段を介して相手側端末装置から送信された画像
信号を、第2内部送信手段によって子機の第2出力手段
に与え、第2出力手段から外部電子機器に与える。これ
によって、請求項1のファクシミリ装置と同様に、親機
周辺の装置配置および配線を変化させることなく、ファ
クシミリ装置を介して、相手側端末装置から外部電子機
器に画像信号を送信することができる。また、外部電子
機器の数を増加させるとき、子機および親機の回路構造
を簡略化することができる。
【0010】本発明は、画像を表す画像信号および音響
を表す音響信号を公衆回線を介して相手側端末装置との
間で送受する外部通信手段と、画像を読取り、外部通信
手段によって送信すべき前記画像信号を生成する画像信
号生成手段とを含む親機、公衆回線とは異なる内部通信
経路を介して親機と接続され、外部通信手段と公衆回線
とを介して相手側端末装置との間で音響信号を送受する
子機、および前記内部通信経路を介して親機と子機との
間で音響信号を送受する内部通信手段を備えるファクシ
ミリ装置において、画像信号生成手段によって生成され
た画像信号を、内部通信手段によって子機に送信させる
第1内部通信制御手段と、前記子機に含まれ、内部通信
手段によって送信された画像信号を、予め定める外部電
子機器に出力する第1出力手段とをさらに含むことを特
徴とするファクシミリ装置である。本発明に従えば、フ
ァクシミリ装置は、公共回線を介すことなく親機と子機
との間で音響信号を送受すること、いわゆる内線通信が
可能である。第1内部通信制御手段は、内線通信に用い
る内部通信手段を用いて親機の画像信号生成手段によっ
て生成された画像信号を子機の第1出力手段に与え、第
1出力手段から外部電子機器に出力する。これによっ
て、請求項1のファクシミリ装置と同様に、親機周辺の
装置の配置および配線を変化させることなく、画像信号
生成手段から外部電子機器に画像信号を送信することが
できる。また、外部電子機器の数を増加させるとき、子
機および親機の回路構造を簡単にすることができる。し
たがって、画像信号生成手段を外部電子機器の周辺機器
として利用することができる。また、請求項1のファク
シミリ装置とは異なり、ファクシミリ装置自体に予め備
えられた内部通信手段を用いて画像信号を送信するの
で、画像信号の送信のために新たに通信手段を備える必
要がない。親機と子機とを備えたファクシミリ装置には
内線通信機能が備えられていることが多いので、現行の
ファクシミリ装置は、既に内部通信手段を備えている。
ゆえに、現行のファクシミリ装置内部の回路構成を殆ど
変化させることなく、上述のファクシミリ装置を実現す
ることができる。したがって、上述のファクシミリ装置
を容易に実現することができる。
【0011】本発明は、前記外部通信手段によって受信
された画像信号を、前記内部通信手段によって前記子機
に送信させる第2内部通信制御手段と、前記子機に含ま
れ、前記内部通信手段によって送信された画像信号を、
前記外部電子機器に出力する第2出力手段とをさらに含
むことを特徴とする。本発明に従えば、ファクシミリ装
置の第2内部通信制御手段は、外部通信手段を介して相
手側端末装置から送信された画像信号を、内部通信手段
によって子機の第2出力手段に与え、第2出力手段から
外部電子機器に出力させる。これによって、請求項3の
ファクシミリ装置と同様に、ファクシミリ装置内部の回
路構造を殆ど変化させることなく、また親機周辺の装置
配置および配線を変化させることなく、ファクシミリ装
置を介して、相手側端末装置から外部電子機器に画像信
号を送信することができる。さらに、外部電子機器の数
を増加させるとき、子機および親機の回路構造を簡単に
することができる。
【0012】本発明は、前記外部電子機器は、画像信号
を導出可能であり、前記子機に含まれ、前記外部電子機
器から導出された画像信号を入力する入力手段と、前記
入力手段から入力された画像信号を、前記内部通信手段
によって前記外部通信手段に送信させる第3内部通信制
御手段とをさらに含み、前記外部通信手段は、前記内部
通信手段によって送信された画像信号を、公衆回線を介
して前記相手側端末装置に送信することを特徴とする。
本発明に従えば、ファクシミリ装置の第3内部通信制御
手段は、外部電子機器から子機の入力手段を介して入力
された画像信号を、内線通信のための内部通信手段によ
って親機の外部通信手段に与え、外部通信手段から公衆
回線を介して相手側端末装置に与える。これによって、
ファクシミリ装置を介して、外部電子機器と相手側端末
装置との間で、画像信号を相互に送受することができ
る。また、第3内部通信制御手段は、親機と子機との間
で内部通信手段を用いて画像信号を送受させるので、請
求項3,4のファクシミリ装置と同様に、ファクシミリ
装置内部の回路構造を殆ど変化させることなく、また親
機周辺の装置配置および配線を変化させることなく、フ
ァクシミリ装置を介して、相手側端末装置から外部電子
機器に画像信号を送信することができる。さらに、外部
電子機器の数を増加させるとき、子機および親機の回路
構造を簡単にすることができる。さらに、内線通信のた
めの内部通信手段は、親機と子機との間で相互に信号を
送信することができる。ゆえに、この内部通信手段を用
いて画像信号を送信することによって、単一の内部通信
手段を用いて、親機と子機との間で相互に画像信号を送
信することができる。
【0013】本発明は、前記子機に含まれ、音響が入力
されて、入力された音響を表す音響信号を生成する子機
側マイクロフォンと、前記内部通信手段が画像信号を送
信するか否かを判定する送信判定手段と、送信判定手段
によって前記内部通信手段が画像信号を送信しないと判
定されたとき、子機側マイクロフォンによって生成され
た音響信号を前記内部通信手段に与え、画像信号を送信
すると判定されたとき、子機側マイクロフォンによって
生成された音響信号を前記内部通信手段に与えない子機
側マイクロフォン制御手段とをさらに含むことを特徴と
する。本発明に従えば、ファクシミリ装置の親機と子機
とは、内部通信手段を用いて画像信号を送受する。この
内部通信手段は、本来親機と子機との内線通話のための
手段なので、子機から音響を入力するための子機側マイ
クロフォンから出力された音響信号が与えられる。この
内部通信手段によって画像信号を送受しているときに子
機側マイクロフォン音響信号が与えられると、音響信号
が外乱として画像信号に重畳されるので、画像信号の信
号波形が乱れる。これを防止するために、子機側マイク
ロフォン制御手段は、内部通信手段によって画像信号が
送信されるとき、子機側マイクロフォンから出力された
音響信号を内部通信手段に与えない。これによって、内
部通信手段によって画像信号を送信するとき、音響信号
が画像信号に外乱として重畳されることを防止すること
ができる。
【0014】本発明は、前記子機に含まれ、音響信号を
音響化して出力する子機側スピーカと、前記内部通信手
段が画像信号を送信するか否かを判定する送信判定手段
と、送信判定手段によって前記内部通信手段が画像信号
を送信しないと判定されたとき、前記内部通信手段によ
って送信された音響信号を子機側スピーカに与え、画像
信号を送信すると判定されたとき、前記内部通信手段に
よって送信された画像および音響信号を子機側スピーカ
に与えない子機側スピーカ制御手段とをさらに含むこと
を特徴とする。本発明に従えば、ファクシミリ装置の親
機と子機とは、内部通信手段を用いて画像信号を送受す
る。この内部通信手段は本来親機と子機との間の内線通
信のための手段なので、内部通信手段によって子機に送
信された全ての信号は、子機側スピーカから音響化され
て出力される。画像信号を音響信号と同様の手法によっ
て音響化した場合、その音響は意味の無い音響の羅列で
あって雑音と等しい。ゆえに、この音響をファクシミリ
装置の操作者が聴取すると、聴取者に不快感を与えるこ
とがある。これを防止するために、子機側スピーカ制御
手段は、内部通信手段によって画像信号が送信されると
き、内部通信手段によって送信された信号を子機側スピ
ーカに与えない。これによって、画像信号を送信すると
き、操作者に不快感を与えることを防止することができ
る。
【0015】本発明は、前記親機に含まれ、音響が入力
されて、入力された音響を表す音響信号を生成する親機
側マイクロフォンと、前記内部通信手段が画像信号を送
信するか否かを判定する送信判定手段と、送信判定手段
によって前記内部通信手段が画像信号を送信しないと判
定されたとき、親機側マイクロフォンによって生成され
た音響信号を前記内部通信手段または前記外部通信手段
に与え、画像信号を送信すると判定されたとき、親機側
マイクロフォンによって生成された音響信号を前記内部
および前記外部通信手段に与えない親機側マイクロフォ
ン制御手段とをさらに含むことを特徴とする。本発明に
従えば、ファクシミリ装置の親機には、子機と同様に、
親機側マイクロフォンが備えられる。親機と子機との間
で内部通信手段によって画像信号を送受するとき、請求
項6で説明した理由のために、親機側マイクロフォンか
ら出力された音響信号が画像信号の外乱になる。これを
防止するために、親機側マイクロフォン制御手段も、子
機側マイクロフォン制御手段と同様に、内部通信手段に
よって画像信号が送信されるとき、親機側マイクロフォ
ンから出力された音響信号を内部通信手段に与えない。
これによって、内部通信手段によって画像信号を送信す
るとき、画像信号に外乱が加わることを防止することが
できる。
【0016】本発明は、前記親機に含まれ、音響信号を
音響化して出力する親機側スピーカと、前記内部通信手
段が画像信号を送信するか否かを判定する送信判定手段
と、送信判定手段によって前記内部通信手段が画像信号
を送信しないと判定されたとき、前記内部通信手段また
は前記外部通信手段によって送信された音響信号を親機
側スピーカに与え、画像信号を送信すると判定されたと
き、前記内部および前記外部通信手段によって送信され
た画像および音響信号を親機側スピーカに与えない親機
側スピーカ制御手段とをさらに含むことを特徴とする。
本発明に従えば、ファクシミリ装置の親機には、子機と
同様に、親機側スピーカが備えられる。親機と子機との
間で内部通信手段によって画像信号を送受するとき、請
求項7で説明した理由のために、ファクシミリ装置の操
作者に不快感を与えることがある。これを防止するため
に、親機側スピーカ制御手段も、子機側スピーカ制御手
段と同様に、内部通信手段によって画像信号が送信され
るとき、内部通信手段によって送信された信号を親機側
スピーカに与えない。これによって、内部通信制御手段
によって画像信号を送受するとき、操作者に不快感を与
えることを防止することができる。
【0017】本発明は、前記子機に含まれ、前記画像信
号の送受の開始を指示するための予め定める制御信号を
検出するか否かを選択する選択手段と、前記親機に含ま
れ、前記選択手段によって制御信号を検出することが選
択されたとき、公衆回線を介して送信された信号のうち
から制御信号を検出し、制御信号を検出しないことが選
択されたとき、制御信号の検出を休止する検出手段と、
前記相手側端末装置と前記外部電気機器との間での画像
信号の送受の開始を指示する指示手段とをさらに含み、
前記外部通信手段は、検出手段によって制御信号が検出
された時点から、または指示手段によって画像信号の送
受の開始が指示された時点から、画像信号を送受するこ
とを特徴とする。本発明に従えば、ファクシミリ装置
は、いわゆる自動着信機能を備える。自動着信機能で
は、検出手段によって制御信号が検出された時点から、
外部通信手段によって画像信号の送受を開始する。この
ファクシミリ装置を介して外部電子機器と相手側端末装
置との間で画像信号を送受する場合、上述のように制御
信号に応答して外部通信手段が画像信号の送受を開始す
ると、信号送信に不都合が生じる。ゆえに、この場合に
は、ファクシミリ装置は自動着信機能を休止させること
が好ましい。このために、本請求項のファクシミリ装置
では、子機に備えられた選択手段によって検出手段の動
作/休止を選択し、その選択結果に応答して自動着信機
能を実施/休止させる。検出手段が休止するとき、外部
通信手段は指示手段の指示に応答して、画像信号の送信
を開始する。これによって、自動着信機能を備えたファ
クシミリ装置を介して、外部通信手段と相手側端末装置
との間で画像信を送受することができる。また、選択手
段は子機に備えられるので、操作者は外部電子機器が直
結された子機を操作すればよく、従来技術のファクシミ
リ装置のように親機を操作する必要がない。したがっ
て、たとえば子機と親機とが離れて設置される場合に操
作者が親機まで出向いて操作する必要がない。したがっ
て、操作者の操作の煩わしさを解消することができる。
【0018】本発明は、前記子機と前記相手側端末装置
との間で画像信号を送受しているか否かを判定する通信
状態判定手段と、前記親機に含まれ、通信状態判定手段
によって画像信号を送受していないと判定されたとき、
公衆回線を介して送信された信号のうちから画像信号の
送受の開始を指示するための予め定める制御信号を検出
し、画像信号を送受していると判定されたとき、前記制
御信号の検出を休止する検出手段と、前記相手側端末装
置と前記外部電気機器との間での画像信号の送受の開始
を指示する指示手段とをさらに含み、前記外部通信手段
は、検出手段によって制御信号が検出された時点から、
または指示手段によって画像信号の送受の開始が指示さ
れた時点から、画像信号を送受することを特徴とする。
本発明に従えば、ファクシミリ装置は、いわゆる自動着
信機能を備える。このファクシミリ装置では、請求項1
0で説明した理由によって、外部電子機器と相手側端末
装置との間で画像信号を送受する場合、自動着信機能を
休止させることが好ましい。したがって、本請求項のフ
ァクシミリ装置では、通信状態判定手段によって子機と
相手側端末装置との間の通信の有無を判定し、この判定
結果に応答して検出手段の動作/休止を制御することに
よって、自動着信機能を実施/休止させる。これによっ
て、自動着信機能を備えたファクシミリ装置を介して、
外部通信手段と相手側端末装置との間で画像信号を送受
することができる。また、本発明のファクシミリ装置で
は、検出手段の動作/休止が自動的に制御されるので、
操作者が検出手段の動作/休止をわざわざ制御する必要
がなくなる。したがって、請求項10のファクシミリ装
置よりもファクシミリ装置の使い勝手を向上させること
ができる。
【0019】本発明は、前記検出手段は、前記指示手段
によって画像信号の送受の開始が指示された時点から開
始された前記外部通信手段による送受が終了した時点以
後、公衆回線を介して送信された信号のうちから前記制
御信号を再び検出することを特徴とする。本発明に従え
ば、ファクシミリ装置は、外部電子機器と相手側端末装
置との間で画像信号を送受する場合、指示手段から送受
の開始の指示があった時点から送受を開始する。この場
合には、検出手段は休止されているので、送受終了後に
ファクシミリ装置に自動着信機能を再び実施させるに
は、画像信号の送受が終了した後検出手段を再び動作さ
せる必要がある。本発明のファクシミリ装置では、送受
の終了後、検出手段は自動的に再び動作し始める。これ
によって、送受の終了後、操作者がわざわざ検出手段を
再び動作させる必要がなくなる。したがって、ファクシ
ミリ装置の使い勝手を向上させることができる。 〔発明の詳細な説明〕
【0020】図1は、本発明の実施の一形態であるファ
クシミリ装置1の電気的構造を表すブロック図である。
ファクシミリ装置1は電話機を備え、相手側端末装置と
の間で、公衆回線を介して画像信号と音響信号とを送受
する。またこのファクシミリ装置は、親機3と子機4と
を含み、親機3と子機4との間の内線通信が可能な装置
である。親機3と子機4とは、公衆回線以外の通信経路
である無線伝送路によって接続される。内線通信では、
無線伝送路を介して、親機3と子機4との間で相互に信
号を送受する。さらにファクシミリ装置1は、子機4に
ファクシミリ装置と同じ通信形式で画像信号を送受する
ための通信機能を有する外部電子機器5が接続可能であ
り、いわゆるPCリンク機能によって、ファクシミリ装
置1を外部電子機器5の周辺機器として用いることがで
きる。外部電子機器5は、たとえば、携帯情報端末およ
びパーソナルコンピュータで実現される。
【0021】親機3は、画像読取り装置7、マイクロフ
ォン9、電話回路12、キー群14、モデム17、印刷
装置18、スピーカ19、中央制御回路23、ミュート
回路26,27、送信回路31、アンテナ32、および
受信回路38を含む。子機4は、マイクロフォン10、
キー群15、スピーカ20、接続端子21、中央制御回
路24、ミュート回路28,29、アンテナ34、受信
回路35、および送信回路36を含む。送信回路31,
36と受信回路38,35とアンテナ34,32は、無
線伝送路を介して親機3と子機4との間で信号を送受す
るための内部通信手段22を形成する。
【0022】画像読取り装置7は、紙に印刷された画像
を読取り、画像を表す画像信号を生成する。親機3およ
び子機4のマイクロフォン9,10は、入力された音響
を表す音響信号を生成する。電話回路12は公衆回線と
接続され、キー群14,15の操作状態を表す操作信号
に応答して、または公衆回線から与えられた網制御信号
に応答して、ファクシミリ装置1と相手側端末装置との
間で公衆回線を介した回線を確立する。この回線の確立
/切断を、外線の接続/切断と称することがある。網制
御信号は、ファクシミリ装置1と公衆回線との接続を含
む網制御のための制御信号である。モデム17は、画像
読取り装置7で生成された画像信号とマイクロフォン
9,10で生成された音響信号とを、ファクシミリ装置
および談話機の伝送の規格として予め定められる変調方
式によって変調して、対象信号を生成する。またモデム
17は、電話回路12から与えられる対象信号を復調し
て、画像信号と音響信号とを得る。対象信号は、音響お
よび画像信号を公衆回線によって、誤りなく伝送するこ
とができるような形式に変換した信号である。印刷装置
18は、与えられた画像信号を記録紙に印刷する。スピ
ーカ19,20は、与えられた音響信号を音響化して出
力する。
【0023】子機4の接続端子21は、子機4内部で受
信回路35と送信回路36とに直結され、また接続端子
21は、通信ケーブルであるような有線伝送路と子機4
とを接続する。接続端子21と有線伝送路は着脱自由で
ある。ゆえに、外部電子機器5のモデム5aと子機4と
は、接続端子21と有線伝送路とを介して、着脱自由に
接続される。接続端子21には、内部通信手段22によ
って子機4に送信された信号と、外部電子機器5から出
力された信号とが与えられる。接続端子21は、たとえ
ばモジュラ端子によって実現され、請求項の第1および
第2出力手段ならびに入力手段を兼ねる。
【0024】親機3のキー群14と子機4のキー群15
は、ファクシミリ装置1の操作者が操作可能な複数のキ
ーをそれぞれ含む。これらキーには、PC開始キー5
1,54とミュート制御キー52,55とが含まれる。
PC開始キー51,54は、ファクシミリ装置1の操作
者が後述のPCリンク機能の実施開始を指示するとき
に、操作者によって操作される。ミュート解除キー5
2,55は、画像信号の送受が終了した時点以後、操作
者が続けて内線通信を行うことを希望したときに、操作
者によって操作される。親機3のキー群14の操作状態
を表す操作信号は、キー群14から中央制御回路23に
直接与えられる。子機4のキー群15の操作状態を表す
操作信号は、キー群15から子機4の中央制御回路24
に与えられ、中央制御回路24から内部通信手段22に
よって親機3の中央制御回路23に与えられる。PC開
始キー51,54は請求項の指示手段に相当する。
【0025】親機3の中央制御回路23は、画像送信制
御部81、画像受信制御部82,外部送信制御部83、
判定部84、内線接続制御部85、ミュート制御部8
6、および検出制御部87を有する。子機4の中央制御
回路24は、画像送信制御部91、画像受信制御部9
2、外部送信制御部93、判定部94、内線接続制御部
95、およびミュート制御部96を有する。各部81〜
87,91〜96は、中央制御回路23,24の演算処
理によって実現される仮想回路である。各部81〜8
7,91〜96は、実在の回路部品によって個別に実現
されてもよい。親機3の各部81〜86と子機4の各部
91〜96とは、並列に動作する。
【0026】PCリンク機能は、画像送信制御動作と画
像受信制御動作と外線通信制御動作とを含む。画像送信
制御部81,91と画像受信制御部82,92と外線通
信制御部83,93とは、PC(Personal Computer)
リンク機能の各制御動作のために、親機3および子機4
の各回路部品を、後述のように制御する。画像送信制御
動作では、画像読取り装置7で生成された画像信号を、
外部電子機器5に与える。画像受信制御動作では、外部
電子機器5から出力された画像信号を、印刷装置26で
印刷する。外線通信制御動作では、外部電子機器5と相
手側端末装置との間で、画像信号を送受させる。画像送
信制御部81,91が請求項の第1内部通信制御手段に
当たり、外線通信制御部83,93が請求項の第2およ
び第3内部通信制御部とを兼ねる。
【0027】判定部84,94は、PCリンク機能の開
始が指示されたか否かを判定する。内線接続制御部8
5,95は、親機3と子機4との間で内線通信が実施可
能になるように、内部通信手段22を制御する。親機3
と子機4との間で内線通信が可能/不可能になる状態
を、内線が接続/切断されたと称することがある。
【0028】ミュート制御部86,96は、ミュート回
路26,27;28,29の動作/休止を制御する。ミ
ュート制御部86,96によって動作するように制御さ
れるとき、ミュート回路26〜29は与えられた音響信
号の信号レベルを減衰させて、その音響信号が表す音響
のレベルを0にして出力する、または、与えられた音響
を遮断する。休止するように制御されるとき、ミュート
回路26〜29は与えられた音響信号をそのまま出力す
る。判定部84,94は、請求項の通信状態制御手段と
送信制御手段とを兼ねる。ミュート回路26,28が請
求項の親機および子機側マイクロフォン制御手段に当た
り、ミュート回路27,29が請求項の親機および子機
側スピーカ制御手段に当たる。
【0029】検出制御部87は、モデム17に、網制御
信号のうちで自動着信機能のための御信号を検出させる
か否かを制御する。モデム17が前記制御信号を検出し
たとき、ファクシミリ装置1は、呼出し音を鳴らすこと
なく自動的に、待機状態から対象信号を受信可能な受信
状態に切換わり、以後対象信号を受信する。このような
自動着信機能は、無鳴動着信機能とも呼ばれる。
【0030】内部通信手段22の具体的な動作を以下に
説明する。親機3の送信回路31には、画像読取り装置
7からの画像信号とモデム17からの画像および音響信
号とが中央制御回路23を介して与えられ、マイクロフ
ォン9からの音響信号がミュート回路27を介して与え
られ、中央制御回路23から各種の制御信号が与えられ
る。送信回路31は、この画像および音響信号ならびに
制御信号をアンテナ32から電磁波として子機4に送信
する。子機4の受信回路35は、アンテナ34によって
受信した画像および音響信号をミュート回路29と接続
端子21とに与え、また制御信号を中央制御回路23に
与える。子機4の送信回路36には、マイクロフォン1
0からの音響信号がミュート回路28を介して与えら
れ、接続端子21を介して外部電子機器5から画像信号
および制御信号が与えられ、さらに中央制御回路23か
ら各種の制御信号が与えられる。送信回路36は、この
画像および音響信号ならびに制御信号を、アンテナ34
から電磁波として親機3に送信する。親機3の受信回路
38は、アンテナ32によって受信した画像および音響
信号をミュート回路27および中央制御回路23に与
え、また制御信号を中央制御回路23に与える。このよ
うに、内部通信手段22は、親機3と子機4との間で相
互に信号を送受することができる。
【0031】以下に、ファクシミリ装置1の動作を詳細
に説明する。ファクシミリ装置1の動作手法は、PCリ
ンク機能を用いないとき、ファクシミリ装置1と相手側
端末装置との間で画像信号および音響信号を送受する基
本外線通信と、親機3と子機4との間で音響信号を送受
する基本内線通信がある。さらに、PCリンク機能を用
いるとき、上述の画像送信制御動作と画像受信制御動作
と外線通信制御動作とがある。
【0032】まず、基本外線通信でファクシミリ装置1
から相手側端末装置に画像信号および音響信号を送信す
る場合の信号の流れを説明する。画像信号は、画像読取
り装置7によって生成されて、中央制御回路23に与え
られる。親機3のマイクロフォン9からの音響信号は、
ミュート回路27を介して中央制御回路23に与えられ
る。また子機4のマイクロフォン10からの音響信号
は、ミュート回路28を介して内部通信手段22に与え
られ、内部通信手段22によって中央制御回路23に与
えられる。この画像信号と音響信号とは、中央制御回路
23からモデム17によって生成された対象信号は、中
央制御回路23を介して電話回路12に与えられる。電
話回路12はまず外線を接続し、外線接続後に電話回路
12は、公衆回線を介して相手側端末装置の電話回路に
対象信号を送信する。
【0033】次いで、基本外線通信で相手側端末装置か
らファクシミリ装置1に対象信号が送信された場合の信
号の流れを説明する。まず、電話回路12が、外線を接
続する。次いで、モデム17は、相手側端末装置からの
対象信号を電話回路12を介して取得し、取得した対象
信号を予め定める復調方式によって復調して、画像信号
および音響信号を得て、中央制御回路23に与える。中
央制御回路23は、画像信号を印刷装置18に与え、画
像信号が表す画像を記録紙に印刷させる。また中央制御
回路23は、音響信号を、ミュート回路27を介して親
機のスピーカ19に与え、音響化して出力させる。さら
に中央制御回路23は、音響信号を内部通信手段22に
よって子機4のミュート回路29と接続端子21とに与
える。ミュート回路29に与えられた音響信号は、子機
のスピーカ20に与えられて、音響化して出力される。
【0034】次いで、基本内線通信を行う場合の信号の
流れを説明する。親機3のマイクロフォン9から出力さ
れた音響信号は、ミュート回路27と内部通信手段22
とミュート回路29とをこの順に介してスピーカ20に
与えられて、音響化されて出力される。子機4のマイク
ロフォン10から出力された音響信号は、ミュート回路
28と内部通信手段22とミュート回路26とをこの順
に介してスピーカ19に与えられて、音響化して出力さ
れる。
【0035】画像送信制御動作を以下に概略的に説明す
る。まず操作者は、基本内線通信中または待機中に、画
像読取り装置7に読取るべき画像を印刷した記録紙をセ
ットして、親機3のPC開始キー51または子機4のP
C開始キー54を操作する。これによって内線接続制御
部85,95は親機3と子機4との間で内線を接続す
る。さらに親機3および子機4のミュート制御部86,
96は、ミュート回路26〜29を同時に動作させる。
親機3と子機4との間で内線が接続される間、たとえば
親機3と子機4とに備えられて内線接続中であることを
表す警告灯が点灯する。
【0036】操作者は、警告灯の点灯を確認した後、外
部電子機器5に画像信号の受信のための処理動作を行わ
せ、これと並行して、親機3に基本外線通信と同じ処理
動作によって、画像信号の生成と対象信号の送信とを行
わせる。このとき、親機3から子機4へは、内部通信手
段22によって、基本内線通信と同じ手法で対象信号が
送信される。子機4から外部電子機器5へは、接続端子
21と有線伝送路とを介して、対象信号が送信される。
対象信号は、音響信号の送受のための公共回線を用いて
画像信号を送信するための信号なので、音響信号の送受
に用いる内部通信手段22によって送信することができ
る。画像信号の送受が終了すると、親機3および子機4
は、PC開始キー51,54が操作された時点の動作状
態と同じ動作状態に、自動的に戻る。
【0037】図2は、画像送信制御動作のうちで、親機
3で行われる処理動作を詳細に説明するためのフローチ
ャートである。このフローチャートの処理動作は、ファ
クシミリ装置1が基本内線通信および基本外線通信を行
うことができる間に周期的に実施され、そのたびにステ
ップa1からステップa2に進む。
【0038】ステップa2,a3では、親機3の判定部
84が、PCリンク機能の開始が指示されたか否かを判
定する。具体的には、判定部84は、ステップa2で、
子機4のキー群15の操作信号に基づいて、PC開始キ
ー54が操作されたか否かを判定する。操作されていな
いとき、次いでステップa3で、親機3のキー群14の
操作信号に基づいて、PC開始キー54が操作されたか
否かを判定する。PC開始キー51またはPC開始キー
54が操作されたとき、PCリンク機能の開始が指示さ
れたと判定する。指示されていないとき、ステップa3
からステップa2に戻り、指示されるまでステップa
2,a3の処理動作を繰返す。PCリンク機能の開始が
指示されたとき、ステップa4に進む。上述の判定部8
4の判定動作は、子機4の判定部94が実施する後述の
判定動作と並行して実施される。ゆえに、親機3で判定
動作が終了した時点で、子機4でも判定動作が終了す
る。
【0039】ステップa4〜a9では、親機3の内線接
続制御部85が、内線接続動作を行う。具体的には、ス
テップa4では、内線接続制御部85は、親機3と子機
4とが既に基本内線通信を実施しているか否かを判定す
る。基本内線通信を実施しているとき、既に内線が接続
されているので、そのまま内線接続動作を終了する。実
施していないとき、次いでステップa5で、内線接続制
御部85は、ファクシミリ装置1が、基本内線通信と基
本外線通信とを共に実施していない待機状態であるか否
かを判定する。待機状態であるとき、ステップa6に進
む。
【0040】ステップa6では、内線接続制御部85
は、親機3内の送信回路31と受信回路38とを、内線
を接続するための動作状態になるように制御して、さら
に親機3と子機4との間で内線を接続するための制御信
号を、内部通信手段22によって子機4に送信する。子
機4の内線接続制御部95は、この制御信号を受信した
とき、子機4内の受信回路35と送信回路36とを内線
を接続するための動作状態になるように制御して、内線
が接続されたことを表す制御信号を、内部通信手段22
によって親機3に送信する。
【0041】ステップa7では、親機3の内線接続制御
部85は、内線の接続が成功したか否かを判定する。具
体的には、子機4の内線制御部95からの前記制御信号
を受信したか否かを判定し、受信したときには、内線の
接続が成功したと判定する。内線が接続される間、親機
3と子機4との間では、内部通信手段22を用いて画像
信号を相互に送受することができる。
【0042】ステップa7で前記制御信号が受信できな
いと判定されたとき、ステップa7からステップa8に
進み、内線接続制御部85は、スピーカ19から予め定
める音響を出力して、内線の接続が失敗したことを、フ
ァクシミリ装置1の操作者に表示し、ステップa19で
当該処理動作を終了する。また、前述のステップa5で
待機状態ではないと判定されたとき、次いでステップa
9に進み、内線接続制御部85は、ファクシミリ装置1
が基本外線通信中であるか否かを判定する。基本外線通
信中のとき、既に内線が接続されかつ外線も接続されて
いるので、内線接続動作を終了して、ステップa10
で、後述の外線通信制御処理を行った後、ステップa1
9で当該フローチャートの処理動作を終了する。基本外
線通信中ではないとき、ステップa2,a3の判定に誤
りがあったと考えられるので、このときはステップa9
からステップa19に進み、当該フローチャートの処理
動作を終了する。ステップa4,a7の判定で、内線の
接続が確認されたとき、ステップa11に進む。
【0043】ステップa11では、ミュート制御部86
が、親機3のミュート回路26,27を動作させる。こ
れによって、マイクロフォン9から送信回路31に与え
られる音響信号がミュート回路26によって減衰または
遮断されるので、送信回路31には、マイクロフォン9
からの音響信号が与えられない。また、受信回路38お
よび中央制御回路23からスピーカ19に与えられる画
像および音響信号が、ミュート回路27によって減衰ま
たは遮断されるので、スピーカ19に、受信回路38お
よび中央制御回路23からの画像および音響信号が与え
られない。親機3のミュート制御部86は、子機4のミ
ュート制御部96と同時に動作するので、ステップa1
1の処理動作終了時点、子機4でもミュート回路28,
29が動作する。
【0044】次いで、ステップa12では、画像送信制
御部81が、親機3のミュート解除キー52または子機
4のミュート解除キー55が操作されたか否かを判定す
る。ミュート解除キー55は、画像送信および画像受信
制御動作ならびに外線通信制御動作を操作者が手動で中
止させるためのキーである。ミュート解除キー52,5
5が共に操作されていないとき、次いで、ステップa1
3に進む。
【0045】ステップa13では、画像送信制御部81
は、外部電子機器5から画像信号の送信開始が指示され
たか否かを判定する。具体的には、モデム17によって
被呼端末識別信号(Called Station Identification;CE
D)が検出されたか否かが判定される。この時点では、
電話回路12によって外線が接続されていないので、こ
の被呼端末識別信号は、外部電子機器5のモデム5a
が、モデム17に画像信号の送信開始を指示するために
送信したものである。被呼端末識別信号が検出されない
とき、次いでステップa14で、キー群14,15の操
作信号に基づいて、操作者がキー群14またはキー群1
5を操作することによって、画像読取り装置7による画
像の読取り開始を指示したか否か判定される。この指示
のためのキー操作は、たとえば基本外線通信によって画
像信号を送信するときに、ファクシミリ装置1を操作す
るときの動作と等しい。指示されていないとき、ステッ
プa12に戻り、ステップa12〜a14の処理動作を
繰返す。ステップa13で被呼端末識別信号を検出した
ことが判定されたとき、またはステップa14で読取り
開始が指示されたことが判定されたとき、ステップa1
5に進む。
【0046】ステップa15では、画像送信制御部81
は、まず、画像読取り装置7に、記録紙に印刷された画
像を読取らせ、画像信号を生成する。次いで、この画像
信号をモデム17で対象信号に変換し、対象信号を中央
制御回路23から内部通信手段22によって子機4に送
信する。これによって、子機4の接続端子21に、前記
対象信号が与えられる。親機3内の上述の処理動作は、
中央制御装置11が対象信号を出力する先が、電話回路
12から内部通信手段22に変更された点が異なり、他
は基本外線通信でファクシミリ装置1から相手側端末装
置に画像信号を送信するときの処理動作と等しい。外部
電子機器5が対象信号を入力可能な状態であると、子機
4の接続端子21から外部電子機器5に対象信号が与え
られる。このとき、ミュート回路26,27が動作する
ので、スピーカ19が画像信号を音響化せず、またマイ
クロフォン9からの音響信号が画像信号に重畳されな
い。
【0047】画像送信制御部81はモデム17の動作か
ら対象信号の送信終了を判定し、対象信号が全て送信さ
れ終わると、ステップa16で、予め定める内線通信終
了コマンドを中央制御回路23に与え、さらに内線通信
終了コマンドを中央制御回路23から内部通信手段22
によって子機4の中央制御回路24に送信する。
【0048】次いで、ステップa17で、画像送信制御
部81は、ファクシミリ装置1の動作状態を待機状態に
戻すか否かを判定する。この判定は、モデム17に予め
定められる設定に基づいて実施される。この設定は、た
とえば、ステップa2,a3でPCリンク機能の開始が
指示された時点のファクシミリ装置1の動作状態に応答
し、基本内線通信中であったときは基本内線通信に戻
り、待機中であったときには待機状態に戻るように定め
られている。ゆえに、画像送信制御部81は、前記時点
の動作状態を判定して、待機中であったとき、ステップ
a17からステップa18に進む。基本内線通信中であ
ったとき、ステップa17からステップa19に進む。
【0049】ステップa18では、ミュート制御部86
によってミュート回路26,27を休止させて、さら
に、内線接続制御部85によって内線を切断して、ステ
ップa20で当該フローチャートの処理動作を終了す
る。したがって、以後、親機3は待機状態に戻る。ま
た、ステップa19では、ミュート制御部86によって
ミュート回路26,27を休止させて、ステップa20
で当該フローチャートの処理動作を終了する。したがっ
て、以後、親機3は基本内線通信に戻り、子機4との間
で基本内線通信をを続けて実施することができる。
【0050】図3は、画像送信制御動作のうちで、子機
4で実施される処理動作を説明するためのフローチャー
トである。この処理動作は、図2のフローチャートで表
す親機3側の処理動作と類似であり、同一の動作を行う
ステップの詳細な説明は省略する。図3のフローチャー
トは、親機3の処理動作とほぼ同期し、図3のフローチ
ャートでステップa1からステップa2に進む時点でス
テップb1からステップb2に進む。
【0051】ステップb2,b3では、子機4の判定部
94は、PCリンク機能の開始が指示されたか否か判定
する。開始が指示された後、次いで、子機4の内線接続
制御部95は、ステップb4〜b9の内線接続動作によ
って、親機3と子機4との間で、内線を接続する。基本
外線通信中にPCリンク機能の開始が指示されたとき
は、ステップb10で、後述の外線通信制御動作を行っ
た後、ステップb17で当該フローチャートの処理動作
を終了する。さらに、ステップb11では、子機4のミ
ュート制御部96は、ミュート回路28,29を動作さ
せる。これによって、送信回路36にマイクロフォン1
0からの音響信号が与えられず、かつスピーカ20に受
信回路35からの画像および音響信号が与えられない。
ステップb2,b3,b11の詳細な動作は、ステップ
a2,a3,a11の詳細な動作と等しい。ステップb
4〜b9の動作は、ステップa4〜a9の動作で、親機
3の内線接続制御部85が行う動作を子機4の内線接続
制御部95が行い、子機4の内線接続制御部95が行う
動作を親機3の内線接続制御部85が行う点が異なり、
動作の詳細は等しい。上述の内線接続動作は、図2およ
び図3のうちのいずれか一方の動作が実施されればよ
い。
【0052】ステップb3またはステップb7の処理動
作終了後、親機3と子機4との間で内線が接続される。
ゆえに、子機4は、内部通信手段22と外部電子機器5
との間で対象信号を伝送するための伝送路として動作す
る。内線接続後、親機3はステップa15で対象信号の
送信を開始する。この対象信号は、受信回路35からそ
のまま接続端子21に与えられる。外部電子機器5が信
号の送受が可能な状態であれば、接続端子21に与えら
れた対象信号は、有線伝送路を介して、外部電子機器5
のモデム5aに与えられる。外部電子機器5の処理回路
5bは、モデム5aによって対象信号を復調させて画像
信号を取得し、その画像信号を予め定める手法によって
処理する。このとき、子機4のミュート回路28,29
が動作するのでスピーカ20が画像信号を音響化せず、
またマイクロフォン10からの音響信号が画像信号に重
畳されない。
【0053】内線接続後、子機4の画像送信制御部91
は、親機3のステップa12〜a19の処理動作と並行
して、ステップb12〜b16の処理動作を行う。具体
的には、ステップb12で、ステップa12と同様の処
理によって、ミュート解除キー52,55が操作された
か否かを判定する。操作されていないとき、ステップb
13で、画像送信制御部91は、親機3から内線通信終
了コマンドが与えられたか否かを判定する。内線通信終
了コマンドが与えられていないとき、ステップb12に
戻り、ステップb12,b13の判定を繰返す。子機4
にはモデム17が備えられないので、モデム17の動作
によって画像信号の送信終了を直接判定することはでき
ないが、内線通信終了コマンドの有無を判定することに
よって、親機3が送信終了を判定する時点とほぼ同時点
に、送信終了を知ることができる。ステップb12,b
13の判定は、親機3から画像信号が送信される間、並
行して実施される。内線通信終了コマンドが親機3から
与えられた時点で、親機3からの画像信号の送信が終了
しているので、ステップb13からステップb14に進
む。
【0054】ステップb14では、ステップa17と同
様に、子機4を待機状態に戻すか否かを判定する。前述
のモデム17の設定は、たとえば中央制御回路24に予
めデータとして記憶されている。待機状態に戻すとき、
ステップb14からステップb15に進み、ミュート制
御部86がミュート回路28,29を休止させてかつ内
線接続制御部85が内線を切断し、ステップb17で当
該フローチャートの処理動作を終了する。基本内線通信
に戻すとき、ステップb14からステップ15に進み、
ミュート制御部86がミュート回路28,29を休止さ
せただけで、ステッb17に進み当該フローチャートの
処理動作を終了する。
【0055】図4は、第1制御動作を含む主制御動作の
うちで、外部電子機器5で実施される処理動作を説明す
るためのフローチャートである。この処理動作は、たと
えば、外部電子機器5と接続端子21とが有線伝送路で
接続された時点から、ステップc1からステップc2に
進む。
【0056】ステップc2では、外部電子機器5の処理
回路5bは、画像信号の受信のための処理動作の開始が
指示された否かを判定する。前記処理動作は、外部電子
機器5のモデム5aが直接公衆回線と接続された場合
に、外部電子機器5から相手側端末装置に与えられる画
像信号を受信するため処理動作と等しい。
【0057】具体的には、処理回路5bは、ファクシミ
リ装置1のモデム17からコーリングトーン(Calling
Tone;CNG)が与えられたとき、または外部電子機器
5の操作部5cが操作されたときに、前記処理動作を開
始すると判定する。操作部5cは、基本内線通信中にP
C開始キー51,54が操作された場合には、親機3の
処理動作のうちでステップa1〜a12が実施される間
に操作することができる。また操作部5cは、待機動作
中にPC開始キー51,54が操作された場合には、親
機3の処理動作のうちでステップa11〜a13が実施
される間に操作することができる。開始が指示されるま
で、ステップc2の処理動作は繰返される。開始が指示
された時点で、ステップc2からステップc3に進む。
またこの時点で、モデム5aは、被呼端末識別信号を出
力する。この被呼端末識別信号は、有線伝送路を介して
子機4の接続端子21に与えられ、接続端子21から無
線伝送路を介して親機3の中央制御回路23に与えられ
る。親機3は、この被呼端末識別信号をステップa13
で検出したとき、ステップa15の画像信号の送信を開
始する。
【0058】ステップc3では、処理回路5bは前記処
理動作を実施する。これによって、親機3から内部通信
手段22を介して子機4の接続端子に与えられた対象信
号をモデム5aが取得し、その対象信号をモデム5aが
復調し、得られた画像信号を処理回路5bが取得するこ
とができる。画像信号がすべて送信されると、親機3の
モデム17からその旨を表す制御信号が送信され、無線
伝送路と子機4と有線伝送路とを介してモデム5aに与
えられる。これによって、処理回路5bは前記処理動作
を終了し、ステップc4で当該フローチャートの処理動
作を終了する。
【0059】このような一連の動作を親機3と子機4と
外部電子機器5とで並列して実施することによって、親
機3の画像読取り装置7からの画像信号を、内部通信手
段22と子機4と有線伝送路とを介して、外部電子機器
5に送信することができる。したがって、親機3の画像
読取り装置7を、外部電子機器5の周辺機器として使用
することができる。画像読取り装置は、単体では一般的
に高価であり、また装置が大型であって広い設置場所が
必要なので、ファクシミリ装置よりも普及率が低い。ゆ
えに、ファクシミリ装置1の画像読取り装置7を外部電
子機器5の画像読取り装置として使用することによっ
て、ファクシミリ装置1と外部電子機器5とがある場合
に画像読取り装置を別途設置するときと比較して、装置
の占める空間を減らし、ファクシミリ装置1の周辺の空
間を有効に利用することができる。
【0060】画像受信制御動作を以下に概略的に説明す
る。まず操作者は、基本内線通信中または待機中に、親
機3のPC開始キー51または子機4のPC開始キー5
4を操作する。これによって内線接続制御部85,95
は親機3と子機4との間で内線を接続する。さらに親機
3および子機4のミュート制御部86,96は、ミュー
ト回路26〜29を同時に動作させる。親機3と子機4
との間で内線が接続される間、前述の警告灯が点灯す
る。操作者は、警告灯の点灯を確認した後、外部電子機
器5に画像信号の送信のための処理動作を行わせ、並行
して、親機3に基本外線通信と同じ処理動作によって、
対象信号の受信と画像信号の印刷とをを行わせる。これ
によって、外部電子機器5から子機4へは、有線伝送路
と接続端子21とを介して、対象信号が送信される。子
機4から親機3へは、内部通信手段22によって基本内
線通信と同じ手法で対象信号が送信される。画像信号の
送受が終了すると、親機3および子機4は、PC開始キ
ー51,54が操作された時点の動作状態と同じ動作状
態に、自動的に戻る。
【0061】図5は、画像受信制御動作のうちで、親機
3で実施される処理動作を説明するためのフローチャー
トである。この処理動作は、図2のフローチャートで表
す画像送信制御動作内の親機3の処理動作と類似であ
り、同一の動作を行うステップの詳細な説明は省略す
る。
【0062】ステップf2,f3では、親機3の判定部
84は、PCリンク機能の開始が指示されたか否かを判
定する。開始が指示された後、次いで、親機3の内線接
続制御部85は、ステップf4〜f9の内線接続動作に
よって、親機3と子機4との間で、内線を接続する。基
本外線通信中にPCリンク機能の開始が指示されたとき
は、ステップf10で、後述の外線通信制御動作を行っ
た後、ステップf20で当該フローチャートの処理動作
を終了する。さらに、ステップf11では、親機3のミ
ュート制御部86は、ミュート回路26,27を動作さ
せる。次いで、ステップf12では、画像受信制御部8
2が、親機3のミュート解除キー52または子機4のミ
ュート解除キー55が操作されたか否かを判定する。ミ
ュート解除キー52,55が共に操作されていないと
き、ステップf13に進む。ステップf1〜f12の処
理動作は、ステップa1〜a12の処理動作を等しい。
【0063】次いで、ステップf13で、画像受信制御
部82は、外部電子機器5から対象信号の受信開始が指
示されたか否かを判定する。具体的には、モデム17に
よってコーリングトーンが検出されたか否かが判定され
る。この時点では電話回路12が外線を接続していない
ので、このコーリングトーンは、外部電子機器5のモデ
ム5aがモデム17に画像信号の受信開始を指示するた
めに送信したものである。コーリングトーンが検出され
ないとき、次いでステップa14で、キー群14,15
の操作信号に基づいて、操作者がキー群14またはキー
群15を操作することによって、印刷装置18による画
像信号の印刷開始を指示したか否か判定される。この指
示のためのキー操作は、たとえば基本外線通信によって
画像信号を受信するときに、ファクシミリ装置1を操作
するときの動作と等しい。印刷開始が指示されていない
とき、ステップf12に戻り、ステップf12〜f14
の処理動作を繰返す。ステップf13でコーリングトー
ンを受信したことが判定されたとき、またはステップf
14で印刷開始が指示されたことが判定されたとき、ス
テップf15に進む。
【0064】ステップf15では、画像受信制御部82
は、子機4の接続端子21に与えられている信号を、内
部通信手段22によって、親機3の中央制御回路23に
送信させる。このときに、外部電子機器5が対象信号を
出力しているならば、子機4の接続端子21に対象信号
が与えられているので、この対象信号が中央制御回路2
3に与えられる。中央制御回路23は、まず、対象信号
をモデム17によって復調して画像信号を得て、この画
像信号を印刷装置18に与えて記録紙に印刷させる。外
部電子機器5のモデム5aは、画像信号を送信し終わる
と、その旨を示す制御信号を続けて送信し、その制御信
号は、内部通信手段22によって中央制御回路23に与
えられる。中央制御回路23の画像受信制御部82は、
この制御信号を受信すると、ステップf16で、内線通
信終了コマンドを、内部通信手段22によって子機4の
中央制御回路24に送信する。
【0065】ステップf17では、ファクシミリ装置1
の動作状態を待機状態に戻すか否かを判定する。待機状
態に戻すときには、ステップf17からステップf18
に進み、ミュート制御部86がミュート回路26,27
を休止させてかつ内線接続制御部85が内線を切断し、
ステップf20で当該フローチャートの処理動作を終了
する。内線通信状態に戻すときは、ステップf17から
ステップ19に進み、ミュート制御部86がミュート回
路26,27を休止させただけで、ステッf20に進み
当該フローチャートの処理動作を終了する。ステップf
16〜f19の処理動作は、ステップa17〜a19の
処理動作と等しい。
【0066】画像受信制御動作のうちで子機4の処理動
作は、図3で表す画像送信制御動作の子機4の処理動作
と全く等しい。ゆえに、親機3の処理動作のうちで、内
線が接続された時点から内線通信制御コマンドが与えら
れた時点までミュート回路28,29が動作し、この
間、子機4は、親機3と外部電子機器5とを接続する信
号伝送路として動作する。
【0067】図6は、画像受信制御動作のうちで、外部
電子機器5で実施される処理動作を説明するためのフロ
ーチャートである。この処理動作は、たとえば、外部電
子機器5と接続端子21とが有線伝送路で接続された時
点から、ステップg1からステップg2に進む。
【0068】ステップg2では、外部電子機器5の処理
回路5bは、画像信号の送信のための処理動作の開始が
指示された否かを判定する。この処理動作は、外部電子
機器5のモデム5aが直接公衆回線と接続された場合
に、外部電子機器5から相手側端末装置に画像信号を送
信するための処理動作と等しい。処理回路5bは、具体
的には、ファクシミリ装置1から被呼端末識別信号が与
えられたとき、または外部電子機器5の操作部5cが操
作されたときに、前記処理動作を開始すると判定する。
開始が指示されるまで、ステップg2の処理動作を繰返
す。開始が指示された時点で、ステップg2からステッ
プg3に進む。またこの時点で、モデム5aは、コーリ
ングトーンを出力する。このコーリングトーンは、有線
伝送路を介して子機4の接続端子21に与えられ、接続
端子21から内部通信手段22を介して親機3の中央制
御回路23に与えられる。親機3の画像受信制御部82
は、このコーリングトーンがモデム17によって検出さ
れると、ステップf15の処理動作を開始する。
【0069】ステップg3では、処理回路5bは前記処
理動作を実施する。これによって、外部電子機器5のモ
デム5aは、対象信号を子機4の接続端子21に有線伝
送路を介して画像信号を出力する。この対象信号は、子
機4から内部通信手段22によって親機3の中央制御回
路23に与えられ、モデム17で復調される。モデム1
7で得られた画像信号が表す画像は、、印刷装置18で
記録紙に印刷される。対象信号がすべて送信されると、
外部電子機器5のモデム5aはその旨を表す制御信号を
続けて送信し、有線伝送路と子機4と内部通信手段22
とによって、中央制御回路23に与える。画像信号の送
信終了後、処理回路5bは前記処理動作を終了し、ステ
ップg4で当該フローチャートの処理動作を終了する。
【0070】このような一連の処理動作を親機3と子機
4と外部電子機器5とで並列に実施することによって、
外部電子機器5からの画像信号を、有線伝送路と子機4
と内部通信手段22とを介して、親機3に送信すること
ができる。したがって、親機3の印刷装置18を、外部
電子機器5の周辺機器として使用することができる。
【0071】以上のように、画像受信制御動作と画像送
信制御動作とによって、ファクシミリ装置1の画像読取
り装置7と印刷装置18とを、外部電子機器5の周辺機
器として使用することができる。親機3は、画像読取り
装置7、印刷装置18、電話回路12およびモデム17
が含まれるので、子機4よりも大型であることが多い。
ファクシミリ装置1では、親機3に接続される機器は子
機4だけであり外部電子機器5は直接接続されない。ゆ
えに、親機3周辺に外部電子機器5を設置する必要がな
い。ゆえに、上述のように画像読取り装置7と印刷装置
18とを周辺機器として使用するとき、親機3と外部電
子機器5との配置を考慮する必要がなくなる。また、親
機3に接続される配線の数が変化しないので、親機周辺
の配線を外部電子機器5の無いときと同じ状態に保つこ
とができる。
【0072】また、親機3と子機4とは内部通信手段2
2の無線伝送路によって接続され、子機4と外部電子機
器5とは接続端子と通信ケーブルとによって接続され
る。ゆえに、従来技術のファクシミリ装置1を用いて本
実施形態のファクシミリ装置1を実現するとき、親機3
は中央制御回路23の仮想回路を増加させるだけであ
り、子機4は、接続端子21、および接続端子21と受
信および送信回路35,36とを直結するための導線を
追加するだけよい。ゆえに、従来技術のファクシミリ装
置に追加する部品点数が少ないので、親機3および子機
4の内部回路を、従来技術のファクシミリ装置の内部回
路と類似の簡単な構造に保つことができる。
【0073】さらに、子機4の数を増加させることによ
って、ファクシミリ装置1に接続する外部電子機器5の
数を、容易に増加させることができる。このとき、各子
機4には単一の接続端子21をそれぞれ備えさせれば良
いので、各子機4毎の内部の回路構造を変化させる必要
がなく、前述した簡単な構造を保つことができる。ま
た、親機3と子機4とが無線伝送路で接続されるので、
子機4を増加させた場合にも親機3の内部回路を子機4
が単一であるときと同じ構造に保つことができる。ゆえ
に、外部電子機器5を容易に増加させることができる。
【0074】以下に、外線通信制御動作を概略的に説明
する。まず操作者は、基本外線通信中に、親機3のPC
開始キー51または子機4のPC開始キー54を操作す
る。このとき、基本外線通信が行われているので、ファ
クシミリ装置1と相手側端末装置との間で外線が既に接
続されている。ゆえに、さらに内線が接続されると、相
手側端末装置と外部電子機器5とがファクシミリ装置1
と公衆回線を介して接続される。このとき、親機3と子
機4とは、外部電子機器5と公衆回線との間の信号伝送
路として動作するので、相手側端末装置と外部電子機器
5との間で、画像信号を送受することができる。ファク
シミリ装置1は、たとえば、内線接続後に警告灯を点灯
させて、相手側端末装置と外部電子機器5との間で画像
信号を送受することができることを操作者に知らせる。
操作者は、この状態の間に、外部電子機器5を操作し
て、外部電子機器5を画像信号を送受が可能な状態にす
る。
【0075】外部電子機器5が画像信号を送信する場
合、外部電子機器5のモデム5aは、モデム5aが直接
公衆回線と接続された場合に相手側端末装置に画像信号
を送信するときと同じ処理動作を行い、画像信号と信号
送信のための制御信号とを送信する。ゆえに、この画像
信号と制御信号とは、接続端子21から子機4に入力さ
れ、子機4から内部通信手段22を介して親機3の中央
制御回路23に与えられ、さらに中央制御回路23から
モデム17と電話回路12とを介して公衆回線に与えら
れる。
【0076】外部電子機器5が画像信号を受信する場
合、外部電子機器5のモデム5aは、モデム5aが直接
公衆回線と接続された場合に相手側端末装置からの画像
信号を受信するときと同じ処理動作を行い、信号受信の
ための制御信号を、前述のように公衆回線に送信する。
相手側端末装置は、この制御信号に応答して、対象信号
と制御信号を公衆回線に送信する。この対象信号と制御
信号とは、電話回路12とモデム17とを介して中央制
御回路23に与えられ、中央制御回路23から内部通信
手段22を介して子機4に与えられ、さらに子機4の接
続端子21から外部電子機器5のモデム5aに与えられ
る。このような一連の動作によって、相手側端末装置と
外部電子機器5との間で、画像信号が送受される。
【0077】外線通信制御処理は、その一部が画像送信
および画像受信制御動作と共通化されている。ゆえに、
外線通信制御処理のうちの親機3の処理動作は、図2お
よび図5のステップa1〜a9,f1〜f9の処理動作
が行われたあとに、ステップa10,f10の処理が実
施されることで、実現される。また、外線通信制御処理
のうちの子機4の処理動作は、図3のステップb1〜b
9の処理動作が行われたあとに、ステップb10の処理
が実施されることで、実現される。
【0078】図7は、外線通信制御処理のうちでステッ
プa10,f10で実施される処理動作を詳細に説明す
るためのフローチャートである。このフローチャート
は、ステップa9,f9で、ファクシミリ装置が基本外
線通信中であると判定されたときに、ステップd1から
ステップd2に進む。
【0079】ステップd2では、ミュート制御部86
は、ステップa11と同様の動作によって、ミュート回
路26,27を動作させる。次いで、ステップd3で、
親機3の検出制御部87が、モデム17の設定が自動着
信機能を行う設定であるか否かを判定する。具体的に
は、モデム17が被呼端末識別信号とコーリングトーン
とを自動的に検出するように設定されているか否かを判
定する。この設定は、ファクシミリ装置1の外線通信の
ために、予め操作者によって設定されている。被呼端末
識別信号とコーリングトーンとを自動検出する設定であ
るとき、ステップd3からステップd4に進み、モデム
17の設定を、被呼端末識別信号とコーリングトーンと
を自動的に検出しないように変更して、ステップd5に
進む。これによって、ファクシミリ装置1の自動着信機
能が休止する。被呼端末識別信号とコーリングトーンと
を自動検出しない設定であるとき、元々自動着信機能が
休止されているので、ステップd3から直接ステップd
5に進む。これによって、親機3は、子機4と公衆回線
との間で信号を伝送する信号伝送路として動作する。
【0080】外線通信制御動作中に自動着信機能を休止
させるのは、以下の理由からである。外線通信制御動作
中は、親機3は公衆回線と子機4とを接続する信号伝送
路として動作しなければならない。自動着信機能が動作
する場合、相手側端末装置から被呼端末識別信号とコー
リングトーンとが送信されたときに、親機3がこれらの
制御信号に応答して動作してしまうので、外部電子機器
5に相手側端末装置からの画像信号が与えられず、また
外部電子機器5からの画像信号とは異なる画像信号が親
機3から相手側端末装置に与えられる。ゆえに、外線通
信制御動作中は、自動着信機能を休止させることが好ま
しい。
【0081】ステップd5では、外線通信制御部83
は、まず、親機3と子機4との内線が切断されている場
合に、内線接続制御部85によって内線を接続させる。
また同時に、警告灯を点灯させる。ゆえに、操作者はス
テップd5の処理終了後、外部電子機器5を操作して、
モデム5aに画像信号の送受を開始させる。外線と内線
とが共に接続された後、外線通信制御部83は、モデム
17と電話回路12とに、基本外線通信と同じ手法で、
画像信号の送受を開始させる。
【0082】次いで、外線通信制御部83は、外線が切
断されたか否かを判定する。具体的には、モデム17が
ビジートーンを検出したか否かを判定する。ビジートー
ンが検出されないとき、次いでステップd7で、外線通
信制御部83は、ミュート解除キー52,55が操作さ
れたか否かを判定する。操作されていないとき、ステッ
プd7からステップd6に戻り、ビジートーンが検出さ
れるか、またはミュート解除キー52,55が操作され
るまで、ステップd6,d7の判定を繰返す。
【0083】ステップd6,d7の判定が繰返される
間、外線と内線とが共に接続され続ける。これら判定と
並行して、外線通信制御部83は、内部通信手段22を
用いて、親機3と子機4との間で画像信号を送受し、ま
たモデム17と電話回路12とを用いて、親機3と公衆
回線との間で画像信号を送受する。これによって、ステ
ップd6,d7の判定が繰返される間、外部電子機器5
と相手側端末装置との間で画像信号が送受される。ステ
ップd7でビジートーンが検出されたとき、外線が切断
されている。またミュート解除キー52,55が操作さ
れたとき、外線と内線とは共に接続されているが、画像
信号の送信は終了したと見なされる。このとき、外線通
信制御部83は、ステップd6,d7からステップd8
に進む。
【0084】ステップd8では、外線通信制御部83
は、モデム17の設定を、ステップd3の判定前の状態
に戻す。つまり、自動着信機能が動作していたときは、
被呼端末識別信号とコーリングトーンの自動的に検出す
るようにモデム17を設定し直す。自動着信機能が休止
していたときは、そのままの状態を保つ。さらに、ミュ
ート制御部86が、ミュート回路26,27を休止させ
る。ステップd8の処理終了後、ステップ9で当該フロ
ーチャートの処理動作を終了する。
【0085】図8は、外線通信制御処理のうちでステッ
プb10で実施される子機4の処理動作を詳細に説明す
るためのフローチャートである。このフローチャート
は、ステップb9で基本外線通信中であると判定された
ときに実施され、ステップe1からステップe2に進
む。
【0086】ステップe2では、ミュート制御部96
は、ステップb11と同様の動作によってミュート回路
28,29を動作させる。これによって、子機4は、親
機3と外部電子機器5との間で信号を伝送する信号伝送
路として動作する。次いで、ステップe3で、外線通信
制御部93は、ミュート解除キー52,55が操作され
たか否かを判定する。操作されていないとき、ステップ
e3に戻り、ミュート解除キー52,55が操作される
まで、ステップe3の判定を繰返す。ステップe3の判
定が繰返される間、外線と内線とが共に接続され続ける
ので、外部電子機器5と相手側端末装置との間で画像信
号を送受することができる。この判定と並行して、外線
通信制御部93は、内部通信手段22を用いて、親機3
と子機4との間で画像信号を送受し、また接続端子21
を介して内部通信手段22と外部電子機器5との間で画
像信号を送受する。ミュート解除キー52,55が操作
されたとき、ステップe3からステップe4に進み、ミ
ュート制御部96は、ミュート回路28,29を休止さ
せ、ステップe5で当該フローチャートの処理動作を終
了する。
【0087】このように親機3と子機4とが動作する間
に、操作者は、外部電子機器5を画像信号の送受のため
に動作させる。外部電子機器5から相手側端末装置に対
象信号を送信するときは、図6で説明した処理動作を実
施させ、相手側端末装置から外部電子機器5に対象信号
を送信するときは、図4で説明した処理動作を実施させ
る。
【0088】このような一連の処理を親機3と子機4と
外部電子機器5とで並列に実施することによって、ファ
クシミリ装置1を介して、外部電子機器5と相手側端末
装置との間で、画像信号を送受することができる。ま
た、ファクシミリ装置1では、自動着信機能の動作/休
止が自動的に切換られるので、操作者が自動着信機能の
動作/休止をわざわざ制御する必要がなくなる。したが
って、自動着信機能を備えた従来技術のファクシミリ装
置を用いて本実施形態のファクシミリ装置を実現すると
き、その使い勝手を向上させることができる。
【0089】また、自動着信機能は、外線通信制御動作
が実施されるときだけ解除され、外線通信制御動作が終
了すると、元の動作状態に戻される。これによって、外
線通信制御動作終了後、操作者がわざわざ自動着信機能
を再び動作させ始める必要がなくなる。したがって、フ
ァクシミリ装置の使い勝手をさらに向上させることがで
きる。
【0090】また、自動着信機能の動作/休止は、たと
えば子機4のキー群15に備えられた選択キーを操作者
が操作することによって切換えても良い。選択キーを子
機4に備えることによって、操作者は外部電子機器5が
直結された子機4のキー群15を操作すればよく、従来
技術のファクシミリ装置のように親機3のキー群21を
操作する必要がない。したがって、たとえば子機4と親
機3とが離れて設置される場合、操作者が親機3の設置
位置まで出向いて操作する必要がなくなる。したがっ
て、自動着信機能の動作/休止を手動で操作する場合に
も、操作者の操作の煩わしさを解消することができる。
【0091】上述した画像送信制御動作と画像受信制御
動作と外線通信制御動作を実施する間、ミュート回路2
6〜29が動作する。これは以下の理由からである。
【0092】内部通信手段22によって画像信号を送受
しているときにマイクロフォン9,10から送信回路3
1,36に音響信号が与えられると、内部通信手段22
内で音響信号が外乱として画像信号に重畳されるので、
画像信号の信号波形が乱れる。ファクシミリ装置1で
は、上述の3つの制御動作が行われる間、ミュート回路
26,28によってマイクロフォン9,10からの音響
信号が減衰または遮断される。これによって、これによ
って、内部通信手段22によって画像信号を送受すると
き、音響信号が画像信号に外乱として重畳されることを
未然に防止することができる。
【0093】また、仮に内部通信手段22とスピーカと
を直結した場合、内部通信手段22で送受される信号
は、全てスピーカ19,20で音響化される。画像信号
を音響信号と同様の手法によって音響化した場合、その
音響は意味の無い音響の羅列であって雑音と等しい。フ
ァクシミリ装置1では、上述の3つの制御動作が行われ
る間、ミュート回路27,29によってスピーカ19,
20に与えられるべき信号が全て減衰または遮断され
る。ゆえに、内部通信手段22によって親機3と子機4
との間で画像信号を送受するとき、画像信号が音響化さ
れて、操作者に不快感を与えることを未然に防止するこ
とができる。
【0094】上述したPCリンク機能の各処理動作で
は、外部電子機器5と相手側端末装置とは、これらを公
衆回線だけを介して直結したときと同じ処理動作を行
う。ゆえに、従来技術の外部電子機器と相手側端末装置
とを用いて、ファクシミリ装置1のPCリンク機能を実
施することができる。
【0095】本実施形態のファクシミリ装置は、親機3
と子機4との間で画像信号を送受するときに、内線通信
のための内部通信手段22を用いる。また、親機3と子
機4との間の画像信号の送受のために、内部通信手段2
2以外の通信手段を付加してもよい。別途に通信手段を
備える場合、マイクロフォン9,10からの音響信号が
内部通信手段22内で画像信号に重畳されず、また画像
信号がスピーカ19,20に与えられないので、ミュー
ト回路26〜29を省略することができる。また、内線
通信のための内部通信手段22を画像信号の送受のため
の通信手段として用いたとき、従来技術のファクシミリ
装置1に新たに通信手段を付加する必要がないので、現
在市販されるファクシミリ装置内部の回路構成を殆ど変
化させることなく、上述のファクシミリ装置を実現する
ことができる。また、内部通信手段22および上述の通
信手段は、無線通信で実現されてもよく、有線通信で実
現されてもよい。
【0096】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、親機と子
機とを含むファクシミリ装置は、子機に外部電子機器を
接続して、親機の画像信号生成手段を外部電子機器の周
辺装置として用いる。また本発明によれば、前記ファク
シミリ装置は、ファクシミリ装置の相手側端末装置から
親機に与えられた画像信号を、親機から子機を介して外
部電子機器に与える。これによって、親機周辺の装置配
置および配線を変化させることなく、ファクシミリ装置
1の親機を外部電子機器の周辺機器として用いることが
できる。また、外部電子機器の数を増加させるとき、子
機および親機の回路構造を簡単にすることができる。
【0097】さらにまた本発明によれば、親機と子機と
の間の内線通信が可能なファクシミリ装置では、子機に
接続された外部電子機器と親機の画像信号生成手段との
間で画像信号を送受するときに、内線通信のための内部
通信手段を用いる。また本発明によれば、前記ファクシ
ミリ装置では、子機に接続された外部電子機器と相手側
端末装置との間で信号を送受する場合、親機と子機との
間で内部通信手段を用いて画像信号を送受する。これに
よって、親機と子機との間で画像信号の送受のために新
たな通信手段を準備する必要がない。ゆえに、従来技術
のファクシミリ装置内部の回路構成を殆ど変化させるこ
となく、本発明のファクシミリ装置を実現することがで
きる。
【0098】さらにまた本発明によれば、内部通信手段
によって送受された信号が画像信号であるとき、親機側
および子機側マイクロフォンから出力された音響信号を
内部通信手段に与えない。これによって、内部通信手段
22によって画像信号を送受するとき、画像信号に外乱
が加わることを防止することができる。
【0099】また本発明によれば、内部通信手段によっ
て送受された信号が画像信号であるとき、内部通信手段
によって送受された信号を親機側および子機側スピーカ
に与えない。これによって、画像信号を送受するとき、
操作者に不快感を与えることを防止することができる。
【0100】さらにまた本発明によれば、自動着信機能
を備えるファクシミリ装置は、このファクシミリ装置を
介して外部電子機器と相手側端末装置との間で画像信号
を送受する場合、子機に備えられた選択手段の選択結果
に応答して、自動着信機能を実施/休止させる。これに
よって、自動着信機能を制御するときに、操作者の操作
の煩わしさを解消することができる。
【0101】また本発明によれば、自動着信機能を備え
るファクシミリ装置では、判定手段によって子機と相手
側端末装置との間の通信の有無を判定し、この判定結果
に応答して自動着信機能を実施/休止させる。これによ
って、自動着信機能を備えたファクシミリ装置を介し
て、外線通信手段と相手側端末装置との間の画像信号の
送受を行うときに、ファクシミリ装置の使い勝手を向上
させることができる。
【0102】さらにまた本発明によれば、上述のファク
シミリ装置は、外部電子機器と相手側端末装置との間の
画像信号の送受の終了後、検出手段は自動的に再び動作
し始める。これによって、ファクシミリ装置の使い勝手
をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるファクシミリ装置
1の電気的構成を表すブロック図である。
【図2】画像送信制御動作のうちで、親機3の処理動作
を説明するためのフローチャートである。
【図3】画像送信制御動作のうちで、子機4の処理動作
を説明するためのフローチャートである。
【図4】画像送信制御動作のうちで、外部電子機器5の
処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】画像受信制御動作のうちで、親機3の処理動作
を説明するためのフローチャートである。
【図6】画像受信制御動作のうちで、外部電子機器5の
処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】外線通信制御動作のうちで、親機3のステップ
a10,f10の処理動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図8】外線通信制御動作のうちで、子機4のステップ
b10の処理動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置 3 親機 4 子機 5 外部電子機器 7 画像読取り装置 9,10 マイクロフォン 12 電話回路 18 印刷装置 19,20 スピーカ 22 内部通信手段 26,27,28,29 ミュート回路 51,54 PC開始キー 81,91 画像送信制御部 82,92 画像受信制御部 83,93 外線通信制御部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を表す画像信号および音響を表す音
    響信号を公衆回線を介して相手側端末装置との間で送受
    する外部通信手段と、画像を読取り、外部通信手段によ
    って送信すべき前記画像信号を生成する画像信号生成手
    段とを含む親機、および公衆回線とは異なる第1通信経
    路を介して親機と接続され、親機の外部通信手段と公衆
    回線とを介して相手側端末装置との間で音響信号を送受
    する子機を備えるファクシミリ装置において、 画像信号生成手段によって生成された画像信号を、公衆
    回線とは異なる第2通信経路を介して子機に送信する第
    1内部送信手段と、 子機に含まれ、第1内部送信手段によって送信された画
    像信号を、予め定める外部電子機器に出力する第1出力
    手段とをさらに含むことを特徴とするファクシミリ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記外部通信手段によって受信された画
    像信号を前記第2通信経路を介して前記子機に送信する
    第2内部送信手段と、 前記子機に含まれ、第2内部送信手段によって送信され
    た画像信号を、前記外部電子機器に出力する第2出力手
    段とをさらに含むことを特徴とする請求項1記載のファ
    クシミリ装置。
  3. 【請求項3】 画像を表す画像信号および音響を表す音
    響信号を公衆回線を介して相手側端末装置との間で送受
    する外部通信手段と、画像を読取り、外部通信手段によ
    って送信すべき前記画像信号を生成する画像信号生成手
    段とを含む親機、公衆回線とは異なる内部通信経路を介
    して親機と接続され、外部通信手段と公衆回線とを介し
    て相手側端末装置との間で音響信号を送受する子機、お
    よび前記内部通信経路を介して親機と子機との間で音響
    信号を送受する内部通信手段を備えるファクシミリ装置
    において、 画像信号生成手段によって生成された画像信号を、内部
    通信手段によって子機に送信させる第1内部通信制御手
    段と、 前記子機に含まれ、内部通信手段によって送信された画
    像信号を、予め定める外部電子機器に出力する第1出力
    手段とをさらに含むことを特徴とするファクシミリ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記外部通信手段によって受信された画
    像信号を、前記内部通信手段によって前記子機に送信さ
    せる第2内部通信制御手段と、 前記子機に含まれ、前記内部通信手段によって送信され
    た画像信号を、前記外部電子機器に出力する第2出力手
    段とをさらに含むことを特徴とする請求項3記載のファ
    クシミリ装置。
  5. 【請求項5】 前記外部電子機器は、画像信号を導出可
    能であり、 前記子機に含まれ、前記外部電子機器から導出された画
    像信号を入力する入力手段と、 前記入力手段から入力された画像信号を、前記内部通信
    手段によって前記外部通信手段に送信させる第3内部通
    信制御手段とをさらに含み、 前記外部通信手段は、前記内部通信手段によって送信さ
    れた画像信号を、公衆回線を介して前記相手側端末装置
    に送信することを特徴とする請求項3記載のファクシミ
    リ装置。
  6. 【請求項6】 前記子機に含まれ、音響が入力されて、
    入力された音響を表す音響信号を生成する子機側マイク
    ロフォンと、 前記内部通信手段が画像信号を送信するか否かを判定す
    る送信判定手段と、 送信判定手段によって前記内部通信手段が画像信号を送
    信しないと判定されたとき、子機側マイクロフォンによ
    って生成された音響信号を前記内部通信手段に与え、画
    像信号を送信すると判定されたとき、子機側マイクロフ
    ォンによって生成された音響信号を前記内部通信手段に
    与えない子機側マイクロフォン制御手段とをさらに含む
    ことを特徴とする請求項3記載のファクシミリ装置。
  7. 【請求項7】 前記子機に含まれ、音響信号を音響化し
    て出力する子機側スピーカと、 前記内部通信手段が画像信号を送信するか否かを判定す
    る送信判定手段と、 送信判定手段によって前記内部通信手段が画像信号を送
    信しないと判定されたとき、前記内部通信手段によって
    送信された音響信号を子機側スピーカに与え、画像信号
    を送信すると判定されたとき、前記内部通信手段によっ
    て送信された画像および音響信号を子機側スピーカに与
    えない子機側スピーカ制御手段とをさらに含むことを特
    徴とする請求項3記載のファクシミリ装置。
  8. 【請求項8】 前記親機に含まれ、音響が入力されて、
    入力された音響を表す音響信号を生成する親機側マイク
    ロフォンと、 前記内部通信手段が画像信号を送信するか否かを判定す
    る送信判定手段と、 送信判定手段によって前記内部通信手段が画像信号を送
    信しないと判定されたとき、親機側マイクロフォンによ
    って生成された音響信号を前記内部通信手段または前記
    外部通信手段に与え、画像信号を送信すると判定された
    とき、親機側マイクロフォンによって生成された音響信
    号を前記内部および前記外部通信手段に与えない親機側
    マイクロフォン制御手段とをさらに含むことを特徴とす
    る請求項3記載のファクシミリ装置。
  9. 【請求項9】 前記親機に含まれ、音響信号を音響化し
    て出力する親機側スピーカと、 前記内部通信手段が画像信号を送信するか否かを判定す
    る送信判定手段と、 送信判定手段によって前記内部通信手段が画像信号を送
    信しないと判定されたとき、前記内部通信手段または前
    記外部通信手段によって送信された音響信号を親機側ス
    ピーカに与え、画像信号を送信すると判定されたとき、
    前記内部および前記外部通信手段によって送信された画
    像および音響信号を親機側スピーカに与えない親機側ス
    ピーカ制御手段とをさらに含むことを特徴とする請求項
    3記載のファクシミリ装置。
  10. 【請求項10】 前記子機に含まれ、前記画像信号の送
    受の開始を指示するための予め定める制御信号を検出す
    るか否かを選択する選択手段と、 前記親機に含まれ、前記選択手段によって制御信号を検
    出することが選択されたとき、公衆回線を介して送信さ
    れた信号のうちから制御信号を検出し、制御信号を検出
    しないことが選択されたとき、制御信号の検出を休止す
    る検出手段と、前記相手側端末装置と前記外部電気機器
    との間での画像信号の送受の開始を指示する指示手段と
    をさらに含み、 前記外部通信手段は、検出手段によって制御信号が検出
    された時点から、または指示手段によって画像信号の送
    受の開始が指示された時点から、画像信号を送受するこ
    とを特徴とする請求項2,4および5のいずれかに記載
    のファクシミリ装置。
  11. 【請求項11】 前記子機と前記相手側端末装置との間
    で画像信号を送受しているか否かを判定する通信状態判
    定手段と、 前記親機に含まれ、通信状態判定手段によって画像信号
    を送受していないと判定されたとき、公衆回線を介して
    送信された信号のうちから画像信号の送受の開始を指示
    するための予め定める制御信号を検出し、画像信号を送
    受していると判定されたとき、前記制御信号の検出を休
    止する検出手段と、 前記相手側端末装置と前記外部電気機器との間での画像
    信号の送受の開始を指示する指示手段とをさらに含み、 前記外部通信手段は、検出手段によって制御信号が検出
    された時点から、または指示手段によって画像信号の送
    受の開始が指示された時点から、画像信号を送受するこ
    とを特徴とする請求項2,4および5のいずれかに記載
    のファクシミリ装置。
  12. 【請求項12】 前記検出手段は、前記指示手段によっ
    て画像信号の送受の開始が指示された時点から開始され
    た前記外部通信手段による送受が終了した時点以後、公
    衆回線を介して送信された信号のうちから前記制御信号
    を再び検出することを特徴とする請求項10または11
    記載のファクシミリ装置。
JP9109589A 1997-04-25 1997-04-25 ファクシミリ装置 Pending JPH10304124A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7782494B2 (en) 2002-03-11 2010-08-24 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Communication device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7782494B2 (en) 2002-03-11 2010-08-24 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Communication device
US8488206B2 (en) 2002-03-11 2013-07-16 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Communication device

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