JPH1030407A - コンバインドサイクル発電プラント - Google Patents

コンバインドサイクル発電プラント

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Publication number
JPH1030407A
JPH1030407A JP18971096A JP18971096A JPH1030407A JP H1030407 A JPH1030407 A JP H1030407A JP 18971096 A JP18971096 A JP 18971096A JP 18971096 A JP18971096 A JP 18971096A JP H1030407 A JPH1030407 A JP H1030407A
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JP
Japan
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plant
turbine plant
steam turbine
combined cycle
cycle power
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Pending
Application number
JP18971096A
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English (en)
Inventor
Yoshio Mochida
芳雄 餅田
Takeshi Imamura
武 今村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH1030407A publication Critical patent/JPH1030407A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/16Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]

Abstract

(57)【要約】 【課題】ガスタービンプラントの排ガスを排熱回収ボイ
ラに案内し、蒸気を発生させてその蒸気を動力発生に利
用するとともに、排熱回収ボイラの排ガスを処理する際
に発生する加熱水の熱エネルギを回収し、発電所全体の
熱効率の向上を図るコンバインドサイクル発電プラント
を提供する。 【解決手段】コンバインドサイクル発電プラントは、ガ
スタービンプラント15と蒸気タービンプラント16と
排熱回収ボイラ17とを組み合せ、ガスタービンプラン
ト15および蒸気タービンプラント16から発生する動
力により発電機21を回転駆動する一方、上記排熱回収
ボイラ17から排出する排ガスを浄化する脱硫装置25
を備える。上記脱硫装置25により排ガスを浄化する際
に発生する加熱水を加熱源として上記蒸気タービンプラ
ント16から供給される復水・給水を予熱する熱交換器
28を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインドサイ
クル発電プラントに係り、特にガスタービンプラントか
ら排熱回収ボイラに供給された排ガスの熱回収を図った
後の排ガスの熱エネルギを、再度にわたって熱回収する
コンバインドサイクル発電プラントに関する。
【0002】
【従来の技術】最近の火力発電では、原動機として蒸気
タービン単体またはガスタービン単体に代って、両者の
利点を巧みに組み合せたコンバインドサイクル発電プラ
ントが活用されるようになってきている。
【0003】コンバインドサイクル発電プラントは、高
温域に作動流体として燃焼ガスを使用し、低温域に作動
流体として蒸気を使用する二流体を組み合せたもので、
高温域側のサイクルにブレイトンサイクルを、また低温
域側のサイクルにランキンサイクルを用いて総合熱効率
の向上を図ったものである。
【0004】このようなコンバインドサイクル発電プラ
ントの一例には、図6に示す構成のものがある。
【0005】コンバインドサイクル発電プラントは、ガ
スタービンプラント1、蒸気タービンプラント2、排熱
回収ボイラ3を組み合せたものである。
【0006】ガスタービンプラント1は、圧縮機4で吸
い込んだ大気を高圧化して燃焼器5に案内し、その高圧
空気に燃料を加えて燃焼ガスにし、その燃焼ガスをガス
タービン6に案内して仕事をさせ、その動力により発電
機7を回転駆動するようになっている。
【0007】また、蒸気タービンプラント2は、排熱回
収ボイラ3から発生する蒸気で蒸気タービン8に仕事を
させ、その動力により発電機7を回転駆動する一方、仕
事を終えた排気蒸気を復水器9で凝縮して復水にし、そ
の復水を復水ポンプ10で昇圧して脱気器11に給水と
して案内し、その給水に蒸気12を加えて加熱脱気処理
をして排熱回収ボイラ3に還流させるようになってい
る。
【0008】一方、排熱回収ボイラ3は、ガスタービン
6からの排ガスを熱源とし、脱気器11からの給水を蒸
気化して蒸気タービン8に案内するとともに、給水の蒸
気化を終えた排ガスを脱硫装置13に案内し、例えばア
ンモニア等の吸収剤14を投入し、排ガス中の硫黄を除
去させるようになっている。
【0009】また、コンバインドサイクル発電プラント
の他の例には、図7に示すように、復水器9に脱気装置
11を内蔵し、復水器9で凝縮した復水に、例えば蒸気
タービン8または排熱回収ボイラ3からの蒸気12を加
えて加熱脱気し、酸素除去後の復水を復水ポンプ10を
経て排熱回収ボイラ3に還流させるものがある。
【0010】このコンバインドサイクル発電プラント
は、発電プラントのコンパクト化を図ったものである
が、図6に示すコンバインドサイクル発電プラントと同
様に、排熱回収ボイラ3に脱硫装置13を備え、排熱回
収ボイラ3から排出する排ガスの硫黄を除去し、公害規
制値に対処したものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図6および図7で示す
従来のコンバインドサイクル発電プラントでは、燃焼器
5に投入する燃料として硫黄などの有害物や重金属を殆
ど含まないクリーンな液化天然ガスを用いてきたが、限
りある天然資源のため、最近、重油など比較的硫黄を多
く含む燃料がテスト的に使用されている。
【0012】燃焼器5の燃料に重油を使用する場合、燃
焼ガスには硫黄酸化物(SOx)、重金属、ダストなど
を含んでいるため、排熱回収ボイラ3の出口側に脱硫装
置13を設置し、その脱硫装置13に石灰石スラリーを
主成分とする吸収剤11を投入し、排ガス中に含まれる
硫黄酸化物、重金属、ダストなどを吸収・除去してい
る。
【0013】最近、環境規制の観点から公害規制許容値
は低く抑えられるようになってきており、燃焼ガス温度
を低くし、排ガス中に含まれる三酸化硫黄(SO3 )の
発生を低く抑えることの見直しが検討されている。燃焼
ガス温度を低くする場合、三酸化硫黄の発生も少なくな
るが、排ガス温度が下がり過ぎると三酸化硫黄が排熱回
収ボイラ3の伝熱管に結露して酸になり、伝熱管を腐食
させる原因になる。
【0014】また、燃焼ガス温度を低くすると、その低
下分だけガスタービン出力が低下し、液化天然ガスを燃
料としていた場合に較べ約数十%の出力が低下し、熱効
率向上の点、出力増加の点から好ましくない。
【0015】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、燃焼ガス温度を従来とおりに高く維持しつつ、
排ガス中の三酸化硫黄を吸収・除去する際に発生する加
熱水を熱エネルギとして回収し、発電所全体としての熱
効率の向上を図ったコンバインドサイクル発電プラント
を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、請求項1に記載したように、ガスタービ
ンプラントと蒸気タービンプラントと排熱回収ボイラと
を組み合せ、ガスタービンプラントおよび蒸気タービン
プラントから発生する動力により発電機を回転駆動する
一方、上記排熱回収ボイラから排出する排ガスを浄化す
る脱硫装置を備えたコンバインドサイクル発電プラント
において、上記脱硫装置により排ガスを浄化する際に発
生する加熱水を加熱源として上記蒸気タービンプラント
から供給される復水・給水を予熱する熱交換器を設けた
ものである。
【0017】また、上記の目的を達成するため、請求項
2に記載したように、蒸気タービンプラントから供給さ
れる復水・給水を予熱する熱交換器は、多管式熱交換器
およびプレート式熱交換器のいずれかを選択的に用いた
ものである。
【0018】さらに、上記の目的を達成するため、請求
項3に記載したように、蒸気タービンプラントから供給
される復水・給水を予熱する熱交換器は、蒸気タービン
プラントの復水ポンプの後流側に設置したものである。
【0019】さらにまた、上記の目的を達成するため、
請求項4に記載したように、ガスタービンプラントと蒸
気タービンプラントと排熱回収ボイラとを組み合せ、ガ
スタービンプラントおよび蒸気タービンプラントから発
生する動力により発電機を回転駆動する一方、上記排熱
回収ボイラから排出する排ガスを浄化する脱硫装置を備
えたコンバインドサイクル発電プラントにおいて、上記
蒸気タービンプラントから供給される復水・給水を脱気
する脱気装置を設けるとともに、この脱気装置に、上記
脱硫装置により排ガスを浄化する際に発生する加熱水を
加熱脱気用蒸気として供給する加熱脱気供給手段を設け
たものである。
【0020】また、上記の目的を達成するため、請求項
5に記載したように、脱気装置に加熱脱気用蒸気を供給
する加熱脱気供給手段はフラッシャと圧縮機を組み合せ
たものである。
【0021】さらに、上記の目的を達成するため、請求
項6に記載したように、ガスタービンプラントと蒸気タ
ービンプラントと排熱回収ボイラとを組み合せ、ガスタ
ービンプラントおよび蒸気タービンプラントから発生す
る動力により発電機を回転駆動する一方、上記排熱回収
ボイラから排出する排ガスを浄化する脱硫装置を備えた
コンバインドサイクル発電プラントにおいて、上記脱硫
装置により排ガスを浄化する際に発生する加熱水を、発
生させた後に圧縮して上記蒸気タービンプラントに供給
するフラッシャと圧縮機とを組み合せた蒸気供給手段を
設けたものである。
【0022】さらにまた、上記の目的を達成するため、
請求項7に記載したように、ガスタービンプラントと蒸
気タービンプラントと排熱回収ボイラとを組み合せ、ガ
スタービンプラントおよび蒸気タービンプラントから発
生する動力により発電機を回転駆動する一方、上記排熱
回収ボイラから排出する排ガスを浄化する脱硫装置を備
えたコンバインドサイクル発電プラントにおいて、上記
脱硫装置に低沸点媒体発電プラントを組み合せたもので
ある。
【0023】また、上記の目的を達成するため、請求項
8に記載したように、脱硫装置に組み合せた低沸点媒体
発電プラントは、循環路で順次接続する蒸気器、蒸気タ
ービン、凝縮器である。
【0024】さらに、上記の目的を達成するため、請求
項9に記載したように、脱硫装置に接続する低沸点媒体
発電プラントの蒸発器は、多管式熱交換器、プレート式
熱交換器および直接接触式熱交換器のいずれかを選択的
に用いたものである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコンバインド
サイクル発電プラントの一実施形態を図面を参照して説
明する。
【0026】図1は、本発明に係るコンバインドサイク
ル発電プラントの概略系統図である。
【0027】ガスタービンプラント15は、圧縮機1
8、燃焼器19、ガスタービン20を備え、吸い込んだ
大気を圧縮機18で高圧化し、その高圧空気を燃焼器1
9に案内し、重油燃料を加えて燃焼ガスを生成し、その
燃焼ガスをガスタービン20に案内して仕事をさせ、そ
の仕事により得る動力で発電機21を回転駆動する。
【0028】蒸気タービンプラント16は、ガスタービ
ンプラント15の回転軸と例えば同軸配置の蒸気タービ
ン22を備えており、排熱回収ボイラ17から供給され
る蒸気により蒸気タービン22で仕事をさせ、その動力
により発電機21を回転駆動する。また、蒸気タービン
プラント16は、蒸気タービン22で仕事をした排気蒸
気を復水器23に案内し、その排気蒸気を凝縮して復水
にし、復水を復水ポンプ24で昇圧させて給水にし、排
熱回収ボイラ17に還流させる。
【0029】一方、排熱回収ボイラ17は、ガスタービ
ンプラント15のガスタービン20から案内される排ガ
スを熱源として蒸気を発生させ、その蒸気を蒸気タービ
ン22に供給する一方、蒸気発生に費した排ガスを脱硫
装置25に供給し、その排ガスに吸収剤26を加えて排
ガス中の三酸化硫黄を吸収・除去させる。
【0030】このような構成を備えたコンバインドサイ
クル発電プラントにおいて、本実施形態は、脱硫装置2
5で三酸化硫黄を吸収・除去する際、発生する加熱水を
蒸気タービンプラント16の復水・給水系27に供給す
るために復水ポンプ24の後流側に熱交換器28を設
け、この熱交換器28により復水・給水を予熱し、その
熱エネルギの回収を図ったものである。
【0031】熱交換器28は、多管式熱交換器およびプ
レート式凝縮器のいずれかが選択的に使用される。多管
式熱交換器は、器内に複数の伝熱管を収容しており、そ
の管内に三酸化硫黄等を吸収した吸収剤26を含む加熱
水を流し、その管外に復水・給水を流すことにより管内
に懸濁物が沈着しても管内を定期的に洗浄すればよく、
洗浄の容易性から選択される。
【0032】一方、プレート式凝縮器は、器内に複数の
プレートを配置して流路を形成し、プレートを境に一方
の流路に加熱流体を流し、他方の流路に被加熱流体を流
す構成のもので、伝熱性能が比較的高い。このため、加
熱水に含まれる懸濁物が少ない場合、プレート式凝縮器
が伝熱性能の優位性から選択される。
【0033】本実施形態は、排熱回収ボイラ17の排ガ
スを脱硫装置25に案内し、石灰石スラリーを主成分と
する吸収剤26を投入し、排ガスに含まれる三酸化化硫
黄等を吸収した後、比較的温度の高い加熱水を熱交換器
28に供給して復水・給水を予熱するので、排ガスの熱
エネルギの回収を図ることができる。
【0034】脱硫装置25の加熱水により予熱された復
水・給水は、図1に示すように、脱気器29に案内さ
れ、加熱蒸気30、例えば蒸気タービン22からの抽出
蒸気あるいは排熱回収ボイラ17からの抽出蒸気が加え
られ、加熱脱気処理を行なった後、排熱回収ボイラ17
に還流される。
【0035】このように本実施形態では、ガスタービン
プラント15から出る排ガスの熱エネルギをあますとこ
ろなく活用しているので、発電所全体のエネルギの入出
熱の比率で見た場合、熱効率の向上を実現することがで
きる。
【0036】図2は、本発明に係るコンバインドサイク
ル発電プラントの第2実施形態を示す概略系統図であ
る。なお、第1実施形態の構成部品と同一部分には同一
符号を付し、その重複説明を省略する。
【0037】本実施形態は、復水・給水系27の脱気器
29に、脱硫装置25で発生した加熱水を復水・給水の
脱気処理用として供給する加熱脱気供給手段33を設け
たものである。
【0038】この加熱脱気供給手段33は、フラッシャ
31と圧縮機32とを組み合せて構成されており、脱硫
装置25からフラッシャ31に加熱水が供給されると、
フラッシャ31で減圧沸騰させて水蒸気を発生させ、そ
の水蒸気を圧縮機32で圧縮して昇温・昇圧させた後、
加熱脱気用蒸気として脱気器29に供給するようになっ
ている。
【0039】このように、本実施形態では、加熱脱気供
給手段33を設け、脱硫装置25の加熱水を復水・給水
の脱気処理として脱気器29に供給するので、従来のよ
うに蒸気タービンプラント16または排熱回収ボイラ1
7から抽出した蒸気を脱気器29に供給する必要がな
く、その不要になった蒸気分だけ蒸気タービン22の出
力増加に寄与することができ、プラント熱効率を向上さ
せることができる。
【0040】図3は、本発明に係るコンバインドサイク
ル発電プラントの第3実施形態を示す概略系統図であ
る。なお、第1実施形態の構成部品と同一部分には同一
符号を付し、その重複説明を省略する。
【0041】本実施形態は、復水器23内に設けられた
脱気器29に、脱硫装置25で発生した加熱水を、復水
の脱気処理用として供給する加熱脱気供給手段33を設
けたものである。
【0042】この加熱脱気供給手段33は、第2実施形
態と同様にフラッシャ31と圧縮機32を組み合せて構
成される。
【0043】本実施形態も、第2実施形態と同様に、蒸
気タービンプラント16または排熱回収ボイラ17から
抽出した脱気器29に供給する必要がなくなったので、
蒸気タービン22を出力増加させることができる。
【0044】図4は、本発明に係るコンバインドサイク
ル発電プラントの第4実施形態を示す概略系統図であ
る。なお、第1実施形態の構成部品と同一部分には同一
符号を付し、その重複説明を省略する。
【0045】本実施形態は、蒸気タービン22に、脱硫
装置25で発生した加熱水を蒸気にして供給する蒸気供
給手段36を設けたものである。
【0046】この蒸気供給手段36は、フラッシャ34
と圧縮機35とを組み合せて構成されており、脱硫装置
25からフラッシャ34に加熱水が供給されると、フラ
ッシャ34で減圧沸騰させて水蒸気を発生させ、その水
蒸気を圧縮機35で圧縮して昇温・昇圧させ、飽和蒸気
にして蒸気タービン22に供給するようになっている。
【0047】このように本実施形態では、蒸気供給手段
36を設け、脱硫装置25の加熱水を飽和蒸気として蒸
気タービン22に供給するので、その供給分だけ蒸気タ
ービン22の出力増加に寄与することができる。
【0048】図5は、本発明に係るコンバインドサイク
ル発電プラントの第5実施形態を示す概略系統図であ
る。なお、第1実施形態の構成部品と同一部分には同一
符号を付し、その重複説明を省略する。
【0049】本実施形態は、脱硫装置25に低沸点媒体
発電プラント37を組み合せ、コンバインドサイクル発
電プラント全体の出力増加を図ったものである。
【0050】低沸点媒体発電プラント37は、循環路4
2で順次接続する蒸発器38、蒸気タービン39、凝縮
器40、ポンプ41を備えたランキンサイクルになって
おり、作動流体に、水よりも沸点の低いブタン、プロパ
ン等の低沸点媒体が使用される。
【0051】本実施形態は、脱硫装置25の加熱水が蒸
発器38に供給されて加熱源として使用されており、蒸
発器38から発生した低沸点媒体蒸気を蒸気タービン3
9に供給して仕事をさせ、仕事を終えた排気蒸気を凝縮
器40で凝縮し、凝縮後、ポンプ41を経て蒸発器38
に還流させるようになっている。
【0052】蒸発器38は、脱硫装置25から供給され
る加熱水に含まれる懸濁物の多少量により、多管式熱交
換器、プレート式熱交換器、直接接触式熱交換器のいず
れかが選択される。加熱水に含まれる懸濁物が多量の場
合、洗浄が容易な多管式熱交換器を選択するのが有利で
あり、懸濁物が少量の場合、伝熱性能が比較的高く構造
的にコンパクト化が容易なプレート式熱交換器を選択す
るのが有利である。また、脱硫装置25に投入する吸収
剤の種類にもよるが、加熱水に含まる懸濁物が非水溶性
の場合、伝熱性能が最も高い直接接触式熱交換器を選択
するのが有利である。いずれにしても、低沸点媒体の種
類により蒸発器38の種類が選択される。
【0053】このように、本実施形態では、低沸点媒体
の種類に応じて蒸発器38の種類を適正に選択してその
蒸発能力を高める低沸点媒体発電プラントを、コンバイ
ンドサイクル発電プラントに併設したので、ガスタービ
ン20の排ガスの熱エネルギをあますことなく充分に回
収でき、発電所の出力増加と相俟って従来よりもプラン
ト熱効率を改善することができる。
【0054】
【発明の効果】以上、説明したとおり、本発明に係るコ
ンバインドサイクル発電プラントは、ガスタービンプラ
ントの排ガスを排熱回収ボイラに案内し、蒸気を発生さ
せて動力に利用し、さらに排熱回収ボイラの排ガスを処
理する際に発生する加熱水を、復水・給水の予熱用に、
復水・給水の脱気用に、発電所の出力増加用のいずれか
に利用してあますところなくその熱エネルギの回収を図
っているので、従来のプラント熱効率よりも大幅に改善
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンバインドサイクル発電プラン
トの第1実施形態を示す概略系統図。
【図2】本発明に係るコンバインドサイクル発電プラン
トの第2実施形態を示す概略系統図。
【図3】本発明に係るコンバインドサイクル発電プラン
トの第3実施形態を示す概略系統図。
【図4】本発明に係るコンバインドサイクル発電プラン
トの第4実施形態を示す概略系統図。
【図5】本発明に係るコンバインドサイクル発電プラン
トの第5実施形態を示す概略系統図。
【図6】従来のコンバインドサイクル発電プラントの第
1実施を示す概略系統図。
【図7】従来のコンバインドサイクル発電プラントの第
2実施を示す概略系統図。
【符号の説明】
1 ガスタービンプラント 2 蒸気タービンプラント 3 排熱回収ボイラ 4 圧縮機 5 燃焼器 6 ガスタービン 7 発電機 8 蒸気タービン 9 復水器 10 復水ポンプ 11 脱気器 12 蒸気 13 脱硫装置 14 吸収剤 15 ガスタービンプラント 16 蒸気タービンプラント 17 排熱回収ボイラ 18 圧縮機 19 燃焼器 20 ガスタービン 21 発電機 22 蒸気タービン 23 復水器 24 復水ポンプ 25 脱硫装置 26 吸収剤 27 復水・給水系 28 熱交換器 29 脱気器 30 加熱蒸気 31 フラッシャ 32 圧縮機 33 加熱脱気供給手段 34 フラッシャ 35 圧縮機 36 蒸気供給手段 37 低沸点媒体発電プラント 38 蒸発器 39 蒸気タービン 40 凝縮器 41 ポンプ 42 循環路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F22D 1/32 F22D 1/32 Z

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービンプラントと蒸気タービンプ
    ラントと排熱回収ボイラとを組み合せ、ガスタービンプ
    ラントおよび蒸気タービンプラントから発生する動力に
    より発電機を回転駆動する一方、上記排熱回収ボイラか
    ら排出する排ガスを浄化する脱硫装置を備えたコンバイ
    ンドサイクル発電プラントにおいて、上記脱硫装置によ
    り排ガスを浄化する際に発生する加熱水を加熱源として
    上記蒸気タービンプラントから供給される復水・給水を
    予熱する熱交換器を設けたことを特徴とするコンバイン
    ドサイクル発電プラント。
  2. 【請求項2】 蒸気タービンプラントから供給される復
    水・給水を予熱する熱交換器は、多管式熱交換器および
    プレート式熱交換器のいずれかを選択的に用いたことを
    特徴とする請求項1記載のコンバインドサイクル発電プ
    ラント。
  3. 【請求項3】 蒸気タービンプラントから供給される復
    水・給水を予熱する熱交換器は、蒸気タービンプラント
    の復水ポンプの後流側に設置したことを特徴とする請求
    項1または2記載のコンバインドサイクル発電プラン
    ト。
  4. 【請求項4】 ガスタービンプラントと蒸気タービンプ
    ラントと排熱回収ボイラとを組み合せ、ガスタービンプ
    ラントおよび蒸気タービンプラントから発生する動力に
    より発電機を回転駆動する一方、上記排熱回収ボイラか
    ら排出する排ガスを浄化する脱硫装置を備えたコンバイ
    ンドサイクル発電プラントにおいて、上記蒸気タービン
    プラントから供給される復水・給水を脱気する脱気装置
    を設けるとともに、この脱気装置に、上記脱硫装置によ
    り排ガスを浄化する際に発生する加熱水を加熱脱気用蒸
    気として供給する加熱脱気供給手段を設けたことを特徴
    とするコンバインドサイクル発電プラント。
  5. 【請求項5】 脱気装置に加熱脱気用蒸気を供給する加
    熱脱気供給手段はフラッシャと圧縮機を組み合せたこと
    を特徴とする請求項4記載のコンバインドサイクル発電
    プラント。
  6. 【請求項6】 ガスタービンプラントと蒸気タービンプ
    ラントと排熱回収ボイラとを組み合せ、ガスタービンプ
    ラントおよび蒸気タービンプラントから発生する動力に
    より発電機を回転駆動する一方、上記排熱回収ボイラか
    ら排出する排ガスを浄化する脱硫装置を備えたコンバイ
    ンドサイクル発電プラントにおいて、上記脱硫装置によ
    り排ガスを浄化する際に発生する加熱水を、発生させた
    後に圧縮して上記蒸気タービンプラントに供給するフラ
    ッシャと圧縮機とを組み合せた蒸気供給手段を設けたこ
    とを特徴とするコンバインドサイクル発電プラント。
  7. 【請求項7】 ガスタービンプラントと蒸気タービンプ
    ラントと排熱回収ボイラとを組み合せ、ガスタービンプ
    ラントおよび蒸気タービンプラントから発生する動力に
    より発電機を回転駆動する一方、上記排熱回収ボイラか
    ら排出する排ガスを浄化する脱硫装置を備えたコンバイ
    ンドサイクル発電プラントにおいて、上記脱硫装置に低
    沸点媒体発電プラントを組み合せたことを特徴とするコ
    ンバインドサイクル発電プラント。
  8. 【請求項8】 脱硫装置に組み合せた低沸点媒体発電プ
    ラントは、循環路で順次接続する蒸気器、蒸気タービ
    ン、凝縮器であることを特徴とする請求項7記載のコン
    バインドサイクル発電プラント。
  9. 【請求項9】 脱硫装置に接続する低沸点媒体発電プラ
    ントの蒸発器は、多管式熱交換器、プレート式熱交換器
    および直接接触式熱交換器のいずれかを選択的に用いた
    ことを特徴とするコンバインドサイクル発電プラント。
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