JPH10303484A - ランプ取り付け治具及びランプ取り外し治具 - Google Patents

ランプ取り付け治具及びランプ取り外し治具

Info

Publication number
JPH10303484A
JPH10303484A JP10993697A JP10993697A JPH10303484A JP H10303484 A JPH10303484 A JP H10303484A JP 10993697 A JP10993697 A JP 10993697A JP 10993697 A JP10993697 A JP 10993697A JP H10303484 A JPH10303484 A JP H10303484A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lamp
cylinder
rod
tip
operating rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10993697A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoichi Sasaki
亮一 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keyence Corp
Original Assignee
Keyence Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keyence Corp filed Critical Keyence Corp
Priority to JP10993697A priority Critical patent/JPH10303484A/ja
Publication of JPH10303484A publication Critical patent/JPH10303484A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fastening Of Light Sources Or Lamp Holders (AREA)
  • Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 固体レーザ発振器の励起ランプ等、棒状をな
すランプのランプホルダへの取り付け及び取り外しを、
安全確実に行わせ得るようにする。 【解決手段】 ランプ取り付け治具は、対象となる棒状
のランプの収納が可能な長寸円筒形の収納筒1の内部
に、これの一端を閉止する支持蓋2に貫通支持された操
作杆3を押し引き操作可能に設ける。この操作杆3の先
端に保持筒4を連設し、この保持筒4により収納筒1の
内部に収納されたランプを押し出し、収納筒1の先端か
らランプホルダに押し込む構成とする。ランプ取り外し
治具は、対象となる棒状のランプの回収が可能な長寸円
筒形の回収筒5の内部に、これの一端を閉止する支持蓋
6貫通支持された操作杆7を押し引き操作可能に設け
る。この操作杆7の先端に係合筒8を連設し、この係合
筒8を収納筒1の先端から突出させてランプホルダの一
側に露出するランプの端部に押し込み、操作杆7の引き
操作により係合させて、このランプを、回収筒5内に引
き込むように回収する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、固体レー
ザの発振器においてレーザロッドに励起光を照射すべく
使用される励起ランプ等の棒状をなすランプを軸長方向
への押し込みによりランプホルダに取り付けるべく用い
られる治具、及び軸長方向の引き抜きによりランプホル
ダから取り外すべく用いられる治具に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザマーキング用、又はレーザ加工用
のレーザ源として、YAG(イットリウム・アルミニウ
ム・ガーネット)レーザに代表される固体レーザが広く
用いられている。YAGレーザの発振器は、適量のNd
(ネオジウム)が添加されたYAGの棒状結晶体である
レーザロッドと棒状をなす励起ランプとを、レーザチャ
ンバ内に相互に平行をなして並設し、励起ランプによる
励起光の照射に応じてレーザロッドの両端から発せられ
る誘導放出光の光路に沿って、所定の距離を隔てて出力
ミラー及び反射ミラーを対向配置し、これらの間に、ア
パーチャ、Qスイッチ、レーザシャッタ等の必要部品を
配した構成となっている。
【0003】前記レーザチャンバにおいては、励起ラン
プの発光をレーザロッドに効率的に集光し、誘導放出光
への変換効率を高めるようにしているが、実際に得られ
る変換効率は、現状においては高々数%程度である。従
って前記励起ランプは、大電流の給電により連続的に点
灯されることとなり、この点灯に伴う発熱量が大きいこ
とから、レーザチャンバ内部のレーザロッド及び励起ラ
ンプの収納室内に冷却水を連続的に供給する水冷構造が
採用されている。
【0004】一方、前述の如く連続点灯される励起ラン
プの寿命は短く、該励起ランプは、比較的短周期での交
換が必要である。この交換は、多くの場合、励起ランプ
のランプホルダを兼ねるレーザチャンバを開放して行わ
れるが、該レーザチャンバには、前記収納室の水冷構造
の実現のために冷却水の給水パイプが接続され、更に
は、励起ランプへの給電線が接続されていることから、
前記交換に際し、前記給水パイプ及び前記給電線の取り
外し等、煩わしい付帯作業が必要である。
【0005】そこで一部の固体レーザ発振器において
は、ランプホルダとしてのレーザチャンバの一側に、励
起ランプの挿通が可能な装着孔を設け、古くなった励起
ランプを、前記装着孔に沿って軸長方向に引き出すこと
により取り外す一方、新しい励起ランプを、前記挿通孔
に沿って軸長方向に押し込むことにより取り付ける着脱
構造を採用し、レーザチャンバを開放することなく励起
ランプを交換し得るようにしてある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上の如く
着脱される励起ランプは、その内部にガスが封入された
細径薄肉のガラス管の形態を有しており、前述した着脱
作業中に破損し、ガラス片が飛散する虞れがあり、着脱
作業中の励起ランプの取扱いに細心の注意を払う必要が
あった。
【0007】また、以上の如く着脱される励起ランプ
は、その両端部に給電用の電極を備えており、レーザチ
ャンバへの取り付けは、前記装着孔への挿入後、レーザ
チャンバの外側に露出する電極に各別の給電ソケットを
接続して完了するが、両端の電極は、正負の極性を夫々
備えており、取り付けに際しての装着孔への押し込みが
逆向きになされた場合、逆極性の給電がなされる結果、
レーザロッドへの照射光量の不足、ランプ寿命の低下等
の性能低下を招く虞れがあり、前述した取り付けに際し
ては、励起ランプの向きの確認に注意を払う必要があっ
た。
【0008】更に、前述の如く行われる着脱作業中に、
励起ランプのガラス面に汚れが付着した場合、この付着
部における光透過率が低下する結果、内部の過熱による
ランプ寿命の低下、レーザロッドへの照射光量の不足
等、逆向きの取り付けの場合と同様の性能低下を招く虞
れがあり、着脱作業中の励起ランプの取扱いに注意を払
う必要があった。
【0009】このように、棒状をなす励起ランプを軸長
方向への押し込みによりレーザチャンバに取り付け、ま
た軸長方向への引き抜きによりレーザチャンバから取り
外すようにした着脱構造は、レーザチャンバを開放する
ことなく励起ランプを交換し得る利点を有する一方、着
脱作業中における励起ランプの取扱いに注意を要すると
いう問題があった。なおこの問題は、固体レーザ発振器
における励起ランプの着脱に固有の問題ではなく、棒状
をなすランプを、軸長方向への押し込みによりランプホ
ルダに取り付け、また軸長方向への引き抜きによりラン
プホルダから取り外す構成とした各種の装置において一
般的に発生するものである。
【0010】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、棒状をなすランプのランプホルダへの取り付け
及び取り外しを、ランプの破損、ガラス表面への汚れの
付着の虞れなく、安全に、しかも容易に行わせ得ると共
に、取り付け時におけるランプの向きに誤りを生じる虞
れがなく、確実な取り付け及び取り外しが可能となる治
具を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るランプ取り
付け治具は、棒状をなすランプを、軸長方向への押し込
みによりランプホルダに取り付けるべく用いられるラン
プ取り付け治具であって、取り付け前のランプをその内
部に収納するランプ収納筒と、該ランプ収納筒の一側を
閉止する端壁を内外に貫通し、外部への突出端の操作に
より軸長方向への押し引き操作可能に装着された操作杆
と、該操作杆の先端に連設してあり、前記収納筒内部の
ランプの一端部を、該収納筒の他側への押し出し可能に
保持する保持部材とを具備することを特徴とする。
【0012】本発明において、取り付け前のランプは、
操作杆の先端に取り付けた保持部材に同側の端部を保持
させた状態でランプ収納筒の内部に収納されており、該
ランプの取り付けは、ランプホルダの該当位置に形成さ
れた装着孔にランプ収納筒の他側を整合させ、この状態
で前記操作杆の突出端を操作して、前記保持部材と共に
ランプを押し出すことにより完了する。この間、前記ラ
ンプは、ランプ収納筒の内部からランプホルダの内部に
直接的に押し込まれ、破損する虞れは小さくなり、また
破損した場合においても、ガラス片の飛散を防止し得
る。また、取り付け完了までの間、作業者の手指とラン
プ表面との接触がなく、表面への汚れの付着も生じ難
い。更に、ランプ収納筒内での収納時の向きを保って押
し込まれ、押し込みの向きに誤りを生じる虞れもない。
【0013】また本発明に係るランプ取り外し治具は、
棒状をなすランプを、軸長方向への引き抜きによりラン
プホルダから取り外すべく用いられるランプ取り外し治
具であって、取り外されたランプをその内部に回収する
回収筒と、該回収筒の一側を閉止する端壁を内外に貫通
し、外部への突出端の操作により軸長方向への押し引き
可能に装着された操作杆と、該操作杆の先端に連設して
あり、前記ランプホルダの一側に露出するランプの端部
への押し込みを許容し、引き抜きに伴って前記端部に係
合する係合部材とを具備することを特徴とする。
【0014】本発明において、ランプホルダに取り付け
られたランプの取り外しに際し、ランプホルダから露出
するランプの端部に回収筒の他側を整合させ、この状態
で前記操作杆の突出端を押し操作して、操作杆の先端の
係合部材を前記ランプの端部に押し込み、次いで操作杆
を引き操作して、前記ランプの端部に係合部材を係合さ
せて引き抜き力を加え、操作杆と共に回収筒内に回収す
る。係合部材は、押し込みを許容し、引き抜き時に係合
する手段を備えており、ランプの端部への押し込みは抵
抗なく行われ、また、引き操作によるランプの引き抜き
は確実に行われる。この間、前記ランプは、ランプホル
ダの内部から回収筒の内部に直接的に引き込まれ、破損
する虞れは小さくなり、また破損した場合においても、
ガラス片の飛散を防止し得る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係るラン
プ取り付け治具及びランプ取り外し治具の側面図であ
る。
【0016】図1(a)に示す取り付け治具は、長寸円
筒状をなす収納筒1と、該収納筒1の一側の開口を閉止
する支持蓋2と、該支持蓋2の軸心部に軸長方向への摺
動自在に支持された操作杆3と、収納筒1の内側となる
操作杆3の先端部に連設された保持筒(保持部材)4と
を備えてなる。
【0017】図1(b)に示す取り外し治具は、長寸円
筒状をなす回収筒5と、該回収筒5の一側の開口を閉止
する支持蓋6と、該支持蓋6の軸心部に軸長方向への摺
動自在に支持された操作杆7と、回収筒5の内側となる
操作杆7の先端部に連設された係合筒(係合部材)8と
を備えてなる。
【0018】収納筒1及び回収筒5は、塩化ビニル樹
脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネイト樹脂、ABS
樹脂、アクリル樹脂等の弾性に富む樹脂材からなり、夫
々の内部に後述の如く収納又は回収される棒状のランプ
10(図3,5参照)の外径よりもわずかに大きい内径を
有する筒体であり、内側のランプ10の視認を可能とする
ため、透明又は半透明とするのが望ましい。
【0019】支持蓋2,6は、収納筒1又は回収筒5の
外径と略等しい内径を有する樹脂製の有底円筒であり、
その開口側を収納筒1又は回収筒5の一側端部に外嵌さ
せ、接着等の適宜の固定手段により、前記端部を閉止す
る態様に固定されている。操作杆3,7は、収納筒1又
は回収筒5の全長よりも長く、また夫々の内径よりも十
分に小さい外径を有する細径長寸の丸棒であり、支持蓋
2,6の底面の軸心部に形成された略同径の支持孔に嵌
合され、収納筒1又は回収筒5を内外に貫通する態様に
支持されている。
【0020】以上の構成は、図1(a)に示す取り付け
治具と、図1(b)に示す取り外し治具とにおいて同一
であり、収納筒1と回収筒5とを共通部品とすることが
できる。同様に、支持蓋2と支持蓋6とを共通部品と
し、更に操作杆3と操作杆7とを共通部品とすることが
できる。
【0021】図1(a)に示す取り付け治具の収納筒1
は、棒状をなすランプ10をその内部に収納すべく用いら
れる。図2は、収納筒1の内部にランプ10を収納した状
態を示す側断面図である。収納筒1に収納されるランプ
10は、発光体となる薄肉細径のガラス管 10aの両端に給
電用の電極 10b,10bを突設し、図2に示す如き棒状をな
して構成されたものであり、収納筒1の内側に遊嵌状態
に収納されている。
【0022】前述の如く収納筒1は、弾性に富む樹脂材
料製であることから、該収納筒1に収納されたランプ10
は、収納筒1の内面との接触により破損する虞れが小さ
く、後述の如く行われるランプホルダへの取り付け時を
含めて、容易に取扱うことができる。
【0023】収納筒1の内側には、操作杆3の先端に取
り付けた保持筒4が配してあり、収納筒1に収納された
ランプ10の一方の電極 10bは、この保持筒4に保持させ
てある。図3は、操作杆3の先端近傍の拡大断面図であ
る。
【0024】本図に示す如く保持筒4は、収納筒1の内
部に遊嵌された樹脂製の短寸円筒であり、一側の軸心部
に形成された固定孔40を操作杆3の先端に嵌合させ、接
着等の固定手段により同軸的に固定されている。保持筒
4の他側の軸心部には、適宜の深さを有して保持孔41が
形成されており、前記ランプ10は、収納筒1の内奥側に
引き込まれた保持筒4に、同側の電極 10bを前記保持孔
41に遊嵌せしめた状態で保持されている。
【0025】なお、前記保持筒4は、操作杆3の先端に
一体的に連設したものであってもよく、また、前記保持
筒4に代えて、筒体以外の形状を有する保持部材を用い
ることもできる。
【0026】このように構成された取り付け治具におい
ては、収納筒1の外部に突出する操作杆3の端部を把持
し、該操作杆3と共に、先端に取り付けた保持筒4を押
し引き操作することにより、該保持筒4を、図2に示す
如く、支持蓋2による閉止端まで引き込まれた引込み位
置から、図1に示す如く、収納筒1の開口端の近傍にま
で達する押し出し位置との間にて移動させることがで
き、この移動により収納筒1に収納されたランプ10を収
納筒1の内部から押し出し、該ランプ10を後述するラン
プホルダに取り付けるべく用いられる。
【0027】なお、収納筒1の外部に突出する操作杆3
の中途部には、他部よりも大径とされた脱落防止環30が
設けてあり、前記押し出しの方向の移動は、収納筒1の
一側を閉止する前記支持蓋2の外側に脱落防止環30が当
接することにより制限されるようになしてある。これに
より、収納筒1の開口側から操作杆3が抜け出し、脱落
することを防止でき、これと共にランプ10が脱落して破
損する虞れを緩和することができる。この脱落防止環30
は、例えば、操作杆3の外側に粘着テープを巻き付ける
等の簡素な手段により構成することができる。
【0028】また脱落防止環30は、収納筒1からのラン
プ10の押し出し長さを制限する制限手段としても用いら
れており、後述する取り付け作業時におけるランプ10の
押し出しを、脱落防止環30が支持蓋2の外側に当接する
ことを目安として行うことにより、前記ランプ10を所定
長押し出すことが可能となる。この制限手段は、例え
ば、操作杆3の外周に目盛り線を形成する等、脱落防止
環30と別個に構成することもできる。
【0029】図1(b)に示す取り外し治具の回収筒5
は、ランプホルダからの引き抜きにより後述の如く取り
外されるランプ10をその内部に回収すべく用いられる。
回収筒5に回収されるランプ10は、図2に示され、取り
付け治具の収納筒1に収納されたものと同じく、発光体
となるガラス管 10aの両端に電極 10b,10bを突設してな
る棒状のランプであり、一端部を支持蓋6により閉止さ
れた回収筒5の内側に他端側から引き込まれて、遊嵌状
態に回収される。
【0030】前述の如く回収筒5は、弾性に富む樹脂材
料製であることから、該回収筒5に回収されたランプ10
は、回収筒5の内面との接触により破損する虞れが小さ
く、後述の如く行われるランプホルダからの取り外し時
を含めて、容易に取扱うことができる。
【0031】回収筒5の内側には、操作杆7の先端に連
設された係合筒8が配してあり、回収筒5へのランプ10
の引き込みは、一側の電極 10bを前記係合筒8に係合せ
しめて行われる。図4は、操作杆7の先端近傍の拡大断
面図である。
【0032】係合筒8は、ステンレス材等の金属材から
なる薄肉の円筒体であり、操作杆7の先端に接着固定さ
れた樹脂製の固定環80にその基端を嵌め合わせ、内側に
向けて突設された複数の係止爪81,81…を固定環80に係
合せしめて取り付けてある。係合筒8の先端部には、そ
の周縁に突設された舌部を内奥に向けて折り返し、図示
の如き係合突起82,82…が形成されている。図5は、係
合筒8の先端側からの正面図であり、係合突起82,82…
は、周方向の4か所に略等配をなして設けてある。
【0033】これらの係合突起82,82…は、ランプ10の
電極 10bへの係合作用をなすものである。図4には、係
合対象となる電極 10bが併せて示してあり、係合筒8
は、前記電極 10bの外径よりもやや大なる内径を有し、
前記係合突起82,82…は、これらの先端部の内径が、電
極 10bの外径よりもやや小さくなるように折り返してあ
る。一方、電極 10bには、その先端から所定長離れた位
置に、その外径をやや小径とした係合凹所 10cが周設さ
れている。
【0034】係合筒8は、その先端に対向する電極 10b
に押し込まれ、前記係合突起82,82…を介して電極 10b
に係合する。係合突起82,82…は、前述した如き折り返
しにより形成されていることから、内奥側に向かう力に
対して弾性的に拡径することができ、前記押し込みは、
電極 10bの外面との当接による係合突起82,82…の拡径
を伴って許容される。
【0035】一方、係合突起82,82…に前記押し込み時
と逆向きの力、即ち、係合筒8の基端に向かう力が作用
した場合、これらは、先端側を縮径するように弾性変形
し、電極 10bの外面への押し付け力が増して該電極 10b
に係合することとなる。なお前記係合凹所 10cは、同位
置に達した係合突起82,82…の縮径変形を許容し、前記
係合をより確実に行わせるべく設けてある。
【0036】図4には、係合突起82,82…と係合した電
極 10bが2点鎖線により示されており、この状態にある
係合筒8に、図中に白抜矢符にて示す向きの力を加える
ことにより、前記電極 10b及びこれを備えるランプ10を
回収筒5内に引き込むことができる。
【0037】係合筒8の押し引き操作は、回収筒5の外
部に突出する操作杆7の端部を把持して行われる。回収
筒5の外部に突出する操作杆7の中途部には、他部より
も大径とされた脱落防止環70が設けてあり、係合筒8を
押し出す方向の移動は、回収筒5の一側を閉止する前記
支持蓋6の外側に脱落防止環70が当接することにより制
限される。これにより、回収筒5の開口側から操作杆7
が抜け出し、脱落することを防止でき、これと共にラン
プ10が脱落して破損する虞れを緩和することができる。
この脱落防止環70は、例えば、操作杆7の外側に粘着テ
ープを巻き付ける等の簡素な手段により構成することが
できる。
【0038】また脱落防止環70は、回収筒5の先端部か
らの係合筒8の突出長さを制限する制限手段としても用
いられており、操作杆7の押し操作は、図1に示す如
く、係合筒8の先端が回収筒5の開口側にわずかに突出
した位置にて制限されるようになしてある。これによ
り、後述するランプ10の取り外し作業時において、脱落
防止環30が支持蓋2の外側に当接することを目安として
操作杆7を押し操作することにより、対象となるランプ
10への係合筒8の押し込みを過不足なく行うことが可能
となる。なお前記制限手段は、例えば、操作杆7の外周
に目盛り線を形成する等、脱落防止環70と別個に構成す
ることもできる。
【0039】図6及び図7は、係合筒8の他の実施の形
態を示す側断面図である。図6に示す係合筒8は、前記
係合突起82,82…を環状をなす別部材に構成し、筒体の
先端に適宜の手段にて固設して係合筒8を構成したもの
である。なお本図には、固定環80との係合のための係止
爪81,81…が明らかであり、該係止爪81,81…は、係合
筒の周壁の複数か所を、先端に向けて尖らせた形状に切
欠き、夫々を内向きに折り曲げて、係合筒8の内面に係
合突起82,82…と逆向きに突設させた構成となってい
る。
【0040】また図7に示す係合筒8は、回収筒5の内
部に遊嵌された樹脂製の短寸円筒であり、一側の軸心部
に形成された固定孔83を操作杆7の先端に嵌合させ、接
着等の固定手段により同軸的に固定されている。保持筒
8の他側の軸心部には、適宜の深さを有して係合孔84が
形成されており、該係合孔84の先端側内周に半円形断面
をなす係合突起85,85…が、内向きに突設形成されてい
る。
【0041】これらの係合突起85,85…は、前述した係
合突起82,82…と同様、電極 10bの外面、又は該電極 1
0bに周設された係合凹所 10cに係合し、該電極 10bに連
続するランプ10の引き抜きを可能とする作用をなす。電
極 10bへの係合筒8の押し込みは、樹脂材からなる係合
突起85,85…の弾性変形により許容される。
【0042】このように構成された係合筒8は、操作杆
7の先端に一体的に連設することも可能であり、また、
以上の如き係合筒8に代えて、筒体以外の形状を有する
係合部材を用いることもできる。
【0043】以上の如く構成された本発明に係るランプ
取り付け治具及びランプ取り外し治具は、例えば、図8
に示す如く構成されたレーザ発振器において、レーザロ
ッド11に励起光を照射する励起用のランプ10のレーザチ
ャンバ12への取り付け、及びレーザチャンバ12からの取
り外しのために用いられる。
【0044】図8に示すレーザ発振器は、本願出願人に
よる特願平8-273819号において提案されたものであり、
ランプ10は、基台13上に固定されたレーザチャンバ(ラ
ンプホルダ)12の内部に、レーザロッド11と平行をなす
態様に装着してあり、レーザチャンバ12の両側に突出す
る給電用の電極 10b,10bに給電ソケット14,14を接続
し、これらからの給電により発光するようになしてあ
る。
【0045】前記ランプ10は、両側の給電ソケット14,
14を外し、レーザチャンバ12から、軸長方向への引き抜
きにより取り外され、また軸長方向への押し込みによ
り、レーザチャンバ12に取り付けられる。
【0046】図9には、本発明に係るランプ取り外し治
具を用いたランプ10の取り外しの状態が示されている。
このレーザ発振器において給電ソケット14,14は、基台
13の一側端壁から外部に突出する操作つまみ15の操作に
より一括して取り外し得る構成となっており、前記端壁
の側の給電ソケット14は、取り外しと共に下方に移動
し、レーザロッド11からの誘導放出光の案内となすべく
形成された案内孔16が、レーザチャンバ12の外側への前
記ランプ10の電極 10bの露出位置に整合するようにして
ある。また、前記端壁には、案内孔16と整合する位置に
着脱孔17が夫々形成してあり、ランプ10の着脱は、前記
着脱孔17及び案内孔16を経て、基台13の外側から行われ
る。
【0047】前記ランプ10の取り外しは、前記着脱孔16
及び案内孔17を経て、基台13の内部に回収筒5を差し込
み、これの先端を、レーザチャンバ12の同側に露出する
ランプ10の電極 10bに被せ、この状態で操作杆7を押し
操作して、先端の係合筒8を前記電極 10bに押し込み、
所定の押し込み長さが得られた位置にて操作杆7を引き
操作し、係合筒8に電極 10bを係合せしめ、ランプ10に
引き抜き力を加えて、レーザチャンバ12から引き抜く手
順にて行われる。
【0048】操作杆7先端の係合筒8は、前述した構成
により、操作杆7の引き操作によりランプ10の電極 10b
に確実に係合し、該ランプ10は、係合筒8と共に回収筒
5内に引き込まれ、この後に回収筒5を引き出すことに
より、基台13の外部に取り出すことができる。この取り
外しに際しランプ10は、ランプホルダとしてのレーザチ
ャンバ12から直接的に回収筒5内に回収され、また、回
収筒5は弾性に富む樹脂材からなることから、ランプ10
が破損する虞れは小さく、また破損したとしても、周囲
に飛散することなく回収筒5内に留まる。
【0049】また、係合筒8の押し込み操作に際し、前
記脱落防止環70を目安として操作杆7を押し操作するこ
とにより、基台13の内側の視認を強いることなく電極 1
0bへの押し込みを過不足なく行うことができ、この後の
引き抜きを確実に行わせることができる。
【0050】図10には、本発明に係るランプ取り付け治
具を用いたランプ10の取り付けの状態が示されている。
この取り付け作業は、前記着脱孔16及び案内孔17を経
て、基台13の内部に収納筒1を差し込み、これの先端
を、レーザチャンバ12の端部に当て、この状態で操作杆
3を操作して、収納筒1内部のランプ10を保持筒4を介
して押し出し、収納筒1の開口端からレーザチャンバ12
内に押し込む手順にて行われる。
【0051】この押し込み操作に際し、前記脱落防止環
30を目安として操作杆3を押し操作することにより、ラ
ンプ10を適量押し出すことができ、ランプホルダとして
のレーザチャンバ12への押し込みを、基台13の内側の視
認を強いることなく適正に行うことができる。
【0052】またこの間、前記ランプ10は、収納筒1の
先端からレーザチャンバ12に直接的に移行せしめられる
から、取り付け完了までの間、作業者の手指とランプ表
面との接触が絶たれ、表面への汚れが付着する虞れがな
く、また、ランプ10の挿入の向きに誤りが生じる虞れも
なく、取り付け後における励起光の光量不足、ランプ10
の寿命低下の発生を未然に防止し得る。
【0053】更に、収納筒1は弾性に富む樹脂材からな
ることから、取り付け作業中にランプ10が破損する虞れ
は小さく、また破損したとしても、周囲に飛散すること
なく収納筒1内に留まる。
【0054】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係るランプ取
り付け治具においては、収納筒内に収納されたランプ
を、操作杆の操作により保持部材を介して押し出すこと
により、ランプホルダに確実に取り付けることができ、
この間、前記ランプが破損する虞れは小さく、また破損
した場合においても、周辺への飛散を防止し得る上、表
面への汚れの付着が生じ難く、また押し込みの向きに誤
りを生じる虞れもなくなり、前記ランプの取り付けを安
全確実に実施し得る。
【0055】また、本発明に係るランプ取り外し治具に
おいては、回収筒内の係合部材を操作杆の操作によりラ
ンプの端部に押し込み、引き操作により係合させてラン
プホルダから引き抜くことにより、前記ランプを回収筒
内に直接的に回収することができ、この間、前記ランプ
が破損する虞れは小さく、また破損した場合において
も、周辺への飛散を防止することができ、前記ランプの
取り外しを安全確実に実施し得る等、本発明は優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るランプ取り付け治具及びランプ取
り外し治具の側面図である。
【図2】収納筒の内部にランプを収納した状態を示す側
断面図である。
【図3】取り付け治具における操作杆の先端近傍の拡大
断面図である。
【図4】取り外し治具における操作杆の先端近傍の拡大
断面図である。
【図5】係合筒の先端側からの正面図である。
【図6】係合筒の他の実施の形態を示す側断面図であ
る。
【図7】係合筒の他の実施の形態を示す側断面図であ
る。
【図8】本発明に係るランプ取り付け治具及びランプ取
り外し治具が使用されるレーザ発振器の要部の構成を示
す側断面図である。
【図9】図8に示すレーザ発振器におけるランプの取り
外し状態の説明図である。
【図10】図8に示すレーザ発振器におけるランプの取
り付け状態の説明図である。
【符号の説明】
1 収納筒 3 操作杆 4 保持筒(保持部材) 5 回収筒 7 操作杆 8 係合筒(係合部材) 10 ランプ 10b 電極 30 脱落防止環 41 保持孔 70 脱落防止環 82 係合突起

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状をなすランプを、軸長方向への押し
    込みによりランプホルダに取り付けるべく用いられるラ
    ンプ取り付け治具であって、取り付け前のランプをその
    内部に収納するランプ収納筒と、該ランプ収納筒の一側
    を閉止する端壁を内外に貫通し、外部への突出端の操作
    により軸長方向への押し引き操作可能に装着された操作
    杆と、該操作杆の先端に連設してあり、前記収納筒内部
    のランプの一端部を、該収納筒の他側への押し出し可能
    に保持する保持部材とを具備することを特徴とするラン
    プ取り付け治具。
  2. 【請求項2】 棒状をなすランプを、軸長方向への引き
    抜きによりランプホルダから取り外すべく用いられるラ
    ンプ取り外し治具であって、取り外されたランプをその
    内部に回収する回収筒と、該回収筒の一側を閉止する端
    壁を内外に貫通し、外部への突出端の操作により軸長方
    向への押し引き可能に装着された操作杆と、該操作杆の
    先端に連設してあり、前記ランプホルダの一側に露出す
    るランプの端部への押し込みを許容し、引き抜きに伴っ
    て前記端部に係合する係合部材とを具備することを特徴
    とするランプ取り外し治具。
JP10993697A 1997-04-25 1997-04-25 ランプ取り付け治具及びランプ取り外し治具 Pending JPH10303484A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10993697A JPH10303484A (ja) 1997-04-25 1997-04-25 ランプ取り付け治具及びランプ取り外し治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10993697A JPH10303484A (ja) 1997-04-25 1997-04-25 ランプ取り付け治具及びランプ取り外し治具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10303484A true JPH10303484A (ja) 1998-11-13

Family

ID=14522871

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10993697A Pending JPH10303484A (ja) 1997-04-25 1997-04-25 ランプ取り付け治具及びランプ取り外し治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10303484A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010001499A1 (ja) * 2008-07-04 2010-01-07 シャープ株式会社 ランプ挿入用治具及びランプ挿入装置
JP2011154199A (ja) * 2010-01-27 2011-08-11 Ricoh Co Ltd 定着装置ならびにそれを備えた画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010001499A1 (ja) * 2008-07-04 2010-01-07 シャープ株式会社 ランプ挿入用治具及びランプ挿入装置
JP2011154199A (ja) * 2010-01-27 2011-08-11 Ricoh Co Ltd 定着装置ならびにそれを備えた画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4640090B2 (ja) 放電ランプ用ホルダー、および放電ランプ保持機構
EP0340047A2 (en) Single cell flashlight
US20150049467A1 (en) Hands-Free Device to Illuminate Work Areas
US20060057537A1 (en) Combination dental instrument
US20040032746A1 (en) Bulb insertion structure of vehicular lamp
WO2006085408A1 (ja) バックライト装置及びこれを用いた表示装置
JPH10303484A (ja) ランプ取り付け治具及びランプ取り外し治具
US20210153732A1 (en) Otoscope
JP3124444U (ja) 放電ランプおよび光源装置
KR20100011127U (ko) 줌 휴대용 손전등
JP2005253511A (ja) 内視鏡装置
JP2005334678A (ja) 内視鏡システム
CN101924009A (zh) 高压放电灯
JP2003215670A (ja) カメラのフラッシュ装置
JP3292820B2 (ja) 光ビーム加熱装置
JP5034113B2 (ja) 照明装置
JP5075530B2 (ja) 内視鏡光源装置
CN210319489U (zh) 一次性术中光源补充器
JPH10247406A (ja) 蛍光灯照明装置
JP2010134376A (ja) レンズユニット
JP3118261U (ja) 光る耳かき
JP2004125973A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JPH0487174A (ja) 直管蛍光灯ソケット
KR200331765Y1 (ko) 발광봉
JP2002260408A (ja) 電球形蛍光ランプ