JPH10302307A - 光情報記録媒体 - Google Patents

光情報記録媒体

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JPH10302307A
JPH10302307A JP9109232A JP10923297A JPH10302307A JP H10302307 A JPH10302307 A JP H10302307A JP 9109232 A JP9109232 A JP 9109232A JP 10923297 A JP10923297 A JP 10923297A JP H10302307 A JPH10302307 A JP H10302307A
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JP
Japan
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water
recording medium
information recording
optical information
layer
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Pending
Application number
JP9109232A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Atsugi
剛 厚木
Nobuo Suzuki
伸男 鈴木
Shinsuke Okuda
真介 奥田
Yukihiro Nakano
幸弘 仲野
Katsushi Miyamoto
勝史 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP9109232A priority Critical patent/JPH10302307A/ja
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  • Duplication Or Marking (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字品質が良好で、且つインク吸収性に優れ
た光情報記録媒体の提供。 【解決手段】 基板上に少なくとも光吸収層、光反射
層、保護層及び表面層を有してなる光情報記録媒体の表
面層が、水溶性樹脂又は水分散性樹脂(A)とHLBが11以
上のエステル系ノニオン界面活性剤(B)とを含んでな
り、かつ(A)成分と(B)成分との配合比が(A):(B)=10
0:0.01〜30(重量比)であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク等の光
情報記録媒体に関するものである。詳しくは、表面に対
して水性インクペン等を用いて書き込みを行うのが容易
な光情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】光情報記録媒体、通称光ディスクは従来
の記録媒体と比べて記憶容量が大きく、ランダムアクセ
スも可能なことから、情報媒体として広く用いられてい
る。また、近年、種々の記録原理に基づいた有機記録層
や無機記録層を備えた追記型の記録可能光ディスク(C
D,DVD等)が開発され、一部は実用化に至ってい
る。その中の一つに追記記録可能コンパクトディスク
(CD−R)がある。これは、追記記録が可能であると
共に、記録後の信号は、市販のCDプレーヤーで再生可
能という特徴を有している。
【0003】最近では、この追記記録可能コンパクトデ
ィスクは個人ユーザーにも広く流通し、個人的な情報を
記録するのに用いられている。しかし、個人的な情報を
記録した光情報記録媒体の表面に記録内容のインデック
スやその他のデザインをユーザーが記入しようとした場
合、油性インクのペンでは記入することができるが、水
性インクのペンで記入した場合は重記性が悪かったり、
インクをはじいてしまうという問題があった。殊に、ユ
ーザーがインクジェットプリンターのような簡便な装置
を使ってインデックス等を印刷することは困難であっ
た。
【0004】インクジェット記録は騒音がなく、高速記
録が可能であり、末端プリンターなどに採用され、近年
急速に普及している。また多数個のインクノズルを使用
することにより、多色記録を行うことも容易であり、各
種のインクジェット記録方式による多色インクジェット
記録が実施されている。
【0005】このインクジェット記録用のインクとして
は、安全性、記録特性の面から、主に水を主成分とする
水性インクが使用され、ノズルの目詰まり防止及び吐出
特性の向上のために多価アルコール等が添加されている
場合が多い。
【0006】それ故、該インクジェット記録方式によっ
て光情報記録媒体表面に記入を行おうとした場合には、 水性インクを素早く吸収し、かつインクをにじませ
ないこと 保存安定性が優れている(長期保存しても画像がに
じまない)こと 表面層の密着性が高いこと 取扱いの面からべた付きがないこと 等の諸物性を満足させる必要がある。これらの要求を満
足させることができるか否かは、用いる光情報記録媒体
の表面特性に負うところが大きいのであるが、従来よ
り、これらの要求物性を全て満足する光情報記録媒体は
未だ見当たらないのが実状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の点に
鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、
光情報記録媒体表面への水性ペンやインクジェットプリ
ンター等の水性インクによる書き込みの印字品質が良好
で、且つインク吸収性に優れた光情報記録媒体を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、光
情報記録媒体の表面を、水溶性樹脂又は水分散性樹脂に
よりコーティングすることにより解決される。より特定
的には、少なくとも光吸収層、光反射層、保護層など基
板上に形成されてなる光情報記録媒体に、水溶性樹脂又
は水分散性樹脂と特定の界面活性剤とを含む表面層を設
けることによって解決される。さらに具体的には、表面
層は、水溶性樹脂又は水分散性樹脂(A)とHLBが11以上の
エステル系ノニオン界面活性剤(B)とを含み、かつ(A)成
分と(B)成分との配合比が(A):(B)=100:0.01〜30(重
量比)であることを特徴とするものである。
【0009】なお、光情報記録媒体は、次のような記録
原理により動作すると考えられている。即ち、レーザー
光を照射すると、光吸収層を形成する色素と基板の界面
に変形、変質が生ずる。その結果、照射された部分はレ
ーザー光が当てられていない部分に比べて反射率が低下
し、これによって記録が行われるというものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
図1は本発明の光情報記録媒体の構成を示す模式図の一
例である。光情報記録媒体1は、基板2上に少なくとも
光吸収層3を有し、その上に光反射層4、保護層5、表
面層6などが順次積層されて構成される。さらに本発明
によれば、保護層5と表面層6との間に中間層7を適宜
設けることができる。
【0011】光情報記録媒体1の基板2の材料は、従来
の光情報記録媒体の基板として用いられている各種の材
料から任意に選択することができる。例えば、ポリメチ
ルメタクリレートなどのアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニ
ル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、エポキ
シ樹脂、ポリカーボネート樹脂、アモルファスポリオレ
フィン、ポリエステル、ソーダ石灰ガラス等のガラス及
びセラミックスを挙げることができる。特に本発明にお
いては寸法安定性、透明性及び平面性などの点から、ポ
リメチルメタクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、
エポキシ樹脂、アモルファスポリオレフィン、ポリエス
テルなどの樹脂が好ましい。
【0012】光吸収層3には、従来公知の情報記録媒体
で用いられている色素を用いることができる。例えば、
フタロシアニン色素、スクアリウム色素、シアニン色
素、ポリメチン色素、アズレニウム色素、クロコニック
メチンピリリウム色素、トリアリールメタン色素、アゾ
色素、アントラキノン色素等が挙げられる。光吸収層は
さらに必要に応じて、バインダー、安定剤等を含有する
ことができる。また、光吸収層の膜厚は100〜5000Åが
好ましく、特に1000〜2000Åが好ましい。光吸収層の膜
厚がこの範囲より厚くなると記録感度が低下し、また厚
くなると反射率が低下してしまう。
【0013】光反射層4には、従来の情報記録媒体で用
いられていた反射性物質を用いることができる。例え
ば、Mg,Se,Y,Ti,Hf,V,Nb,Ta,Cr,Mo,W,M
n,Re,Fe,Co,Ni,Ru,Rh,Pd,Ir,Pt,Cu,Ag,A
u,Zn,Cd,Al,Ca,In,Si,Ge,Te,Pb,Po,Snなど
の金属及び半金属を挙げることができる。これらのうち
で好ましいものはAu,Al、及びAgである。これらの物質
は単独で用いても良いし、あるいは2種以上の組み合わ
せ、又は合金として用いても良い。なお、光反射層の膜
厚は、100〜3000Åの範囲が好ましい。
【0014】保護層5には、やはり従来の光情報記録媒
体で用いられる材料を使用することができる。保護層に
は他の樹脂との密着性及び/又は他の金属層との密着性
が必要なため、材料としては例えば、アクリレート系の
樹脂、メタクリレート系の樹脂、ポリイミド系の樹脂、
ポリイミド系の樹脂、エポキシ系の樹脂が挙げられる。
なお、保護層の膜厚は0.1〜20μmの範囲が好ましい。
【0015】本発明によれば、表面層6は、水溶性樹脂
又は水分散性樹脂(A)とHLBが11以上のエステル系ノニオ
ン界面活性剤(B)とを含む層であり、好ましくは更に多
価アルコール(C)、粒径が0.5〜50μmの架橋シリコーン
粒子(D)及び有機処理剤にて変性された層状珪酸塩(E)の
中から選ばれる1種以上を含有する。
【0016】本発明における水溶性樹脂又は水分散性樹
脂(A)とは、インクジェットプリンターに使用されてい
るインクが水性インクであることから、該インクを吸収
するために必要なベース素材である。水溶性樹脂又は水
分散性樹脂(A)としては、例えば、かんしょデンプン、
馬鈴薯デンプン、酸化デンプン、リン酸デンプン、カル
ボキシル化デンプン、ヒドロキシエチル化デンプン、シ
アノエチル化デンプン、アクリル酸グラフトデンプン、
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カル
ボキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルエチルセルロース、セルロース
サルフェート、デキストリン、コーンスターチ、こんに
ゃく、ふのり、寒天、アルギン酸ナトリウム、トロロア
オイ、トラガントガム、アラビアゴム、ローカストビー
ンガム、グアガム、ペクチン、カラギニン、にかわ、ゼ
ラチン、カゼイン、大豆蛋白、アルブミン、完全または
部分ケン化ポリビニルアルコール及びそのアニオン、カ
チオン変性物、アセタール化度またはブチラール化度が
30%以下のポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド
及びその共重合体、ポリビニルピロリドン及びその共重
合体、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサ
イド、エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重
合体、ポリブチレンオキサイド、カルボキシル化ポリエ
チレンオキサイド、ポリアクリル酸及びそのナトリウム
塩、スチレン−無水マレイン酸共重合体、エチレン−無
水マレイン酸共重合体等が挙げられ、これら水溶性樹脂
又は水分散性樹脂の1種又は2種以上の混合物を用いる
ことができる。
【0017】これらの樹脂の中で、特に成膜性、インク
吸収性の面からはケン化度が65〜90%、平均重合度が40
0〜5000の部分ケン化ポリビニルアルコールが好ましく
用いられ、又は全モノマーの0.01〜25モル%にカチオン
性基を有する平均重合度400〜5000のカチオン変性ポリ
ビニルアルコールが好ましく用いられる。印字性、加工
性の面からは特にケン化度が75〜80%、平均分子量が10
00〜3000の部分ケン化ポリビニルアルコールが好ましく
用いられ、又は全モノマーの 0.1〜10モル%にカチオン
性基を有する平均重合度が1000〜3000のカチオン変性ポ
リビニルアルコールが好ましく用いられる。尚、カチオ
ン変性ポリビニルアルコールのケン化度は特に限定され
るものではないが、65〜90モル%のものが好ましく用い
られる。
【0018】本発明における部分ケン化ポリビニルアル
コールは、一般に知られている方法により合成されたも
のでよく、ポリ酢酸ビニルを酸ケン化法またはアルカリ
ケン化法により所望のケン化度に調整したものである。
【0019】また、本発明におけるカチオン変性ポリビ
ニルアルコールは、第1級〜第3級アミノ基や第4級ア
ンモニウム塩基等のカチオン性基を主鎖あるいは側鎖に
有するポリビニルアルコールのことである。本発明で用
いるカチオン変性ポリビニルアルコールは、原料の酢酸
ビニルを重合する際に、ヒドロキシエチルトリメチルア
ンモニウムクロライド、2,3-ジメチル-1-ビニルイミダ
ゾリニウムクロライド、トリメチル-(3-アクリルアミ
ド- 3,3-ジメチルプロピル)アンモニウムクロライド、
トリメチル-(3-メタクリルアミドプロピル)アンモニ
ウムクロライド、N-((1,1-ジメチル-3-ジメチルアミ
ノプロピル)アクリルアミド、N-(3-ジメチルアミノ
プロピル)メタクリルアミド等のごとく、第4級アンモ
ニウム塩(あるいはそれの前駆基、即ち第1〜3級アミ
ノ基)を含有するビニルモノマーの1種又は2種以上、
あるいは、o-、m-、p-アミノスチレン又はこれらのモノ
アルキル、ジアルキル誘導体あるいはそれらの第4級ア
ンモニウム塩;o-、m-、p-ビニルベンジルアミン又はこ
れらのモノアルキル、ジアルキル誘導体あるいはそれら
の第4級アンモニウム塩;N-(ビニルベンジル)ピロ
リジン;N-(ビニルベンジル)ピペリジン;N-ビニル
ピロリドン;α-、β-ビニルピペリジン又はそれらの第
4級アンモニウム塩;α-、β-ピペリジンあるいはそれ
らの第4級アンモニウム塩;2-、4-ビニルキノリンある
いはそれらの第4級アンモニウム塩等その他の含窒素複
素環ビニル化合物、あるいはそれらのニトロ誘導体の如
く容易にカチオン性の基に変え得るビニル化合物モノマ
ーと酢酸ビニルを共重合し、得られたコポリマーを常法
によりケン化することにより得られる。また、酢酸ビニ
ルと他の反応性基を有するモノマーとを共重合してお
き、ケン化後そのような反応性基を利用して、カチオン
性基含有化合物を反応させてポリビニルアルコールをカ
チオン化してもよい。更に、ポリビニルアルコール中の
水酸基を利用して、その水酸基と反応し得る基と第1〜
3級アミノ基または第4級アンモニウム基を同時に有す
る化合物、例えばグリシジルトリメチルアンモニウムク
ロライド等を用いて、ポリビニルアルコールを直接カチ
オン化してもよい。
【0020】これら部分ケン化ポリビニルアルコール
は、重合度とケン化度の異なるものを混合して用いても
良く、また、カチオン変性ポリビニルアルコールは重合
度とカチオン変性度の異なるものを混合して用いても良
い。また、これら部分ケン化ポリビニルアルコールとカ
チオン変性ポリビニルアルコールを任意の割合で混合し
て用いてもよい。
【0021】本発明に用いられる界面活性剤(B)は、水
溶性樹脂又は水分散性樹脂との相溶性から、HLB値(Gri
ffin法:W. C. Griffin, Kirk-Othmer Encyclopedia of
Chemical Technology, 3rd. ed, Vol.8, Weiley Inter
science, New York 1979, pp.900〜930)は11以上が必
要である。HLBが11未満では水溶性樹脂又は水分散性樹
脂との相溶性(分散性)が悪いため、基板(表面層)表
面に凹凸が発生し、得られる光情報記録媒体の外観が損
なわれる傾向となり、また印字画像が悪くなる傾向とな
る。HLBは、好ましくは13.5以上、更に好ましくは15.0
以上である。
【0022】また、本発明に用いられる界面活性剤(B)
は、エステル系ノニオン界面活性剤である。エステル系
ノニオン界面活性剤は、インクとの濡れ性を向上させる
と共に、インクを表面層内部に吸収させやすくする。特
に水溶性樹脂又は水分散性樹脂にポリビニルアルコール
を用いた場合、該活性剤がポリビニルアルコールの可塑
剤としての役目を果たし、またポリビニルアルコールの
結晶化度も低下させ、インク吸収能を高める。これに対
して、エステル系ノニオン界面活性剤以外の界面活性剤
は、インクとの濡れ性は向上するが、インクを表面層内
部に吸収させやすくする効果がない。そのため、インク
は基板の端を横方向に広がりやすくなり、結果的に表面
層内部に吸収されていないインク同士が接触し、にじみ
が発生する(活性剤を入れていない表面層よりもにじみ
が悪化する場合が多い)。
【0023】HLBが11以上のエステル系ノニオン界面活
性剤(B)としては、ポリオキシエチレンソルビタンモノ
パルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステ
アレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレー
ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポ
リオキシエチレンソルビタントリオレエート、テトラオ
レイン酸ポリオキシエチレンソルビット、ポリオキシエ
チレンモノパルミテート、ポリオキシエチレンモノステ
アレート、ポリオキシエチレンモノラウレート、ポリオ
キシエチレンモノオレエート、デカグリセリンモノステ
アリン酸エステル、ヘキサグリセリンモノステアリン酸
エステル、デカグリセリンモノオレイン酸エステル、ヘ
キサグリセリンモノオレイン酸エステル、デカグリセリ
ンモノラウリン酸エステル、ヘキサグリセリンモノラウ
リン酸エステル、デカグリセリンモノカプリル酸エステ
ル又はヘキサグリセリンモノカプリル酸エステル等が挙
げられる。これらの界面活性剤は1種で又は2種以上の
混合物で用いることができる。
【0024】これらの界面活性剤の中でも特に、デカグ
リセリンモノラウリン酸エステル、デカグリセリンモノ
カプリル酸エステル、エチレンオキサイド付加モル数が
17モル以上のポリオキシエチレンソルビタンモノラウレ
ート、エチレンオキサイド付加モル数が18モル以上のポ
リオキシエチレンソルビタンモノパルミテート、エチレ
ンオキサイド付加モル数が12モル以上のポリオキシエチ
レンモノラウレートが、印字性を著しく良好にするため
好ましい。
【0025】表面層中におけるHLBが11以上のエステル
系ノニオン界面活性剤(B)の配合量は、水溶性樹脂又は
水分散性樹脂(A)100重量部に対して0.01〜30重量部、好
ましくは0.01〜20重量部、さらに好ましくは0.1〜10重
量部、特に好ましくは0.5〜10重量部である。界面活性
剤(B)が0.01重量部よりも少ない場合は、界面活性剤の
効果が発現しないため好ましくなく、また30重量部より
も多い場合は印字性、取扱性(特に耐べたつき性)が悪
くなるため好ましくない。
【0026】多価アルコール(C)は、基板上の層と表面
層の密着性改善、並びにインク吸収速度の向上のために
配合される。密着性の改善は、多価アルコールは水溶性
樹脂又は水分散性樹脂の可塑剤として働いているため
(Tg(ガラス転移温度)の低下から)、水溶性樹脂又は
水分散性樹脂のタック性(粘着性)が向上されるためと
考えられる。また、インク吸収速度の向上も、多価アル
コールが水溶性樹脂又は水分散性樹脂の可塑剤として働
いているため、インクを吸収しやすくしていると考えら
れる(但し、多価アルコールのみの配合では、印字性を
良好にする効果はかなり小さく、界面活性剤が必要であ
る)。
【0027】多価アルコール(C)としては、エチレング
リコール、トリメチレングリコール、テトラメチレング
リコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレン
グリコール、プロピレングリコール、グリセリン、2,3-
ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトール、ソルビトール、重合度が2以上
のポリグリセリン等が挙げられる。これらの中でも、特
にエチレングリコール、グリセリン、トリメチレングリ
コール、テトラメチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジエチレングリコール、及び重合度が2以上のポ
リグリセリンからなる群より選ばれる1種以上を使用す
ると、基板との密着性、印字性に与える効果が大きく好
ましい。
【0028】表面層に配合する多価アルコール(C)の配
合量は、水溶性樹脂又は水分散性樹脂(A)100重量部に対
して0.01〜30重量部、好ましくは0.1〜20重量部、更に
好ましくは0.5〜10重量部である。多価アルコールが0.0
1重量部よりも少ない場合は、多価アルコールの効果が
発現しないため好ましくなく、また、30重量部よりも多
い場合は印字性、取扱性(特に耐べたつき性)が悪くな
るため好ましくない。
【0029】粒径が0.5〜50μmの架橋シリコーン粒子
(D)は、べたつき防止を目的として配合されるものであ
り、少量の配合で効果が発現し、印字性に悪影響を及ぼ
さない。
【0030】架橋シリコーン粒子(D)の組成としては、S
iO2、CH3SiO3/2 、(CH3)SiO、(CH33SiO
1/2の構造単位を組み合わせてなるメチルシリコーン樹
脂、CH3SiO3/2 、(CH32SiO 、C65Si
3/2、(C65)(CH3)SiO、(C652 SiOの構
造単位を組み合わせてできるメチルフェニルシリコーン
樹脂、およびこれらのアルキッド変性、ポリエステル変
性、アクリル変性、エポキシ変性、フェノール変性、ウ
レタン変性、メラミン変性シリコーン樹脂等が挙げられ
る。これら変性シリコーン樹脂中のシリコーン含有率
は、シリコーンの特徴が発現されていれば良く、特に制
限されるものではないが、シリコーン含有率が5重量%
以上、好ましくは15重量%以上、更に好ましくは50重量
%以上である。
【0031】また、ジメチル系、メチルビニル系、メチ
ルフェニルビニル系、メチルフロロアルキル系のシリコ
ーン架橋ゴム等も良好な素材として挙げることができ
る。これらのゴムの中にはシリカ粒子などの充填剤が入
っていても良い。
【0032】特に耐べたつき、及び塗布液中での分散安
定性等からポリメチルシルセスキオキサン(polymethyl
silsesquioxane, Chemical Abstracts No. 68554-70-
1)が好ましく用いられる。
【0033】架橋シリコーン粒子(D)の形状としては、
球状、粉砕状等種々あるが、特に限定されるものではな
い。粒径は、表面層の厚みにもよるが(表面層の厚みよ
りも大きな粒径の粒子を用いた方が耐べたつき性を付与
するのに好ましい)、0.5〜50μmの範囲にあるものが、
取扱性、塗布性への影響等から好ましく、50μmを超え
る場合は適正なドット形状が得られなくなる。
【0034】表面層に配合する粒径が0.5〜50μmの架橋
シリコーン粒子(D)の配合量は、水溶性樹脂又は水分散
性樹脂(A)100重量部に対して0.01〜30重量部、好ましく
は 0.1〜10重量部、更に好ましくは0.3〜5重量部であ
る。架橋シリコーン粒子が0.01重量部よりも少ない場合
は、架橋シリコーン粒子の効果が発現しないため好まし
くなく、また、30重量部よりも多い場合は印字性が悪く
なるため好ましくない。
【0035】尚、架橋シリコーン粒子(D)の配合方法と
しては、例えば表面層を形成する塗布液に粒子を配合
し、それを塗布する方法や、粒子を含まない塗布液を塗
布後、粒子を噴霧する方法等が例示される。
【0036】更に、本発明では表面層に有機処理剤にて
変性された層状珪酸塩(E)(以下、有機粘土複合体)を
配合させると印字性が良好になる。原料である層状珪酸
塩としては、陽イオン交換能を有し、さらに層間に水を
取り込んで膨潤する特異な性質を示す層状珪酸塩で、ス
メクタイト型粘土や膨潤性雲母等を挙げることができ
る。例えば、スメクタイト系粘土としては、ヘクトライ
ト、サポナイト、スチブンサイト、バイデライト、モン
モリロナイト、ノントロナイト、ベントナイト等の天然
又は化学的に合成したもの、又はこれらの置換体、誘導
体、あるいはこれらの混合物をあげることができる。ま
た、膨潤性雲母としては、Li型フッ素テニオライト、Na
型フッ素テニオライト、Na型四珪素フッ素雲母、Li型四
珪素雲母等の天然又は化学的に合成した膨潤性雲母で、
層間にLiイオンやNaイオンを有する膨潤性雲母、又はこ
れらの置換体、誘導体あるいはこれらの混合物が挙げら
れ、バーミキュライト、フッ素バーミキュライト等も用
いることができる。本発明で使用するスメクタイト系粘
土や膨潤性雲母は、特開平6-287014号公報に記載されて
いる方法等により得ることができる。
【0037】層状珪酸塩の有機処理剤としては、下記の
一般式(1)に示される化合物が挙げられる。
【0038】
【化3】
【0039】〔式中、R1〜R4の4つの置換基のうち、少
なくとも一つは (CH2CH2O)nH基又は
【0040】
【化4】
【0041】基(nは1〜50の正数)であり、残りの置
換基は炭素数1〜10の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基
又は水素である。またX-はCl-、Br-、NO3 -、OH-
はCH3COO-である。〕 これらの中でも、ポリオキシエチレンジエチルメチルア
ンモニウムクロライド、ポリオキシプロピレンジエチル
メチルアンモニウムクロライドが好ましく、更にはポリ
オキシプロピレンジエチルメチルアンモニウムクロライ
ドが印字性に与える効果が大きく特に好ましい。
【0042】上記の原料を用いた有機粘土複合体の製造
法は、特に限定されるものではないが、特開平6-28701
4号公報記載の方法等を参考にして製造することができ
る。本発明で使用する有機粘土複合体の粒径は、50μm
以下のものである。50μmより大きな場合は、印字性に
効果が見られなくなり好ましくない。
【0043】有機粘土複合体を表面層に配合する場合の
有機粘土複合体の配合量は、表面層の水溶性樹脂又は水
分散性樹脂(A)100重量部に対し、0.01〜50重量部、好ま
しくは0.1〜30重量部、更に好ましくは0.5〜20重量部で
ある。表面層に有機粘土複合体を配合しなくても印字性
の良好な光情報記録媒体は得られるが、上記範囲の有機
粘土複合体を表面層に配合すると、さらに印字性が良好
になり好ましい。
【0044】この有機粘土複合体の配合効果は、特に酸
性染料を用いたインクに対して顕著である。有機粘土複
合体は、有機処理剤がカチオン性の素材であるため、酸
性染料とイオン結合を生じ、定着性が強められたと考え
られる。
【0045】さらに、表面層には、印字性を損なわない
範囲で無機粒子、疎水性の有機粒子、防腐剤、消泡剤、
塗布性改良剤、増粘剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、湿
潤剤等を併用することもできる。例えば無機粒子として
は、シリカ、クレー、タルク、ケイソウ土、炭酸カルシ
ウム、硫酸バリウム、ケイ酸アルミニウム、合成ゼオラ
イト、アルミナ、アルミナ水和物、酸化亜鉛、雲母等
が、疎水性の有機粒子としては、(メタ)アクリル樹
脂、スチロール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィ
ン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂等の未
架橋品又は架橋品が挙げられ、これらの粒径としては0.
01〜100μmが好ましく、配合量は、水溶性樹脂又は水分
散性樹脂(A)100重量部に対し0.01〜20重量部、好ましく
は0.1〜10重量部である。
【0046】表面層の厚さは、特に制限されるものでは
ないが、1〜100μm程度、好ましくは5〜50μm程度で
ある。
【0047】また、光情報記録媒体の構成は、表面層が
最上層に有れば特に制限されるものではなく、基板上の
保護層の上に単層で表面層が設けられていてもよく、ま
た保護層と表面層との間にさらに中間層として、水溶性
樹脂又は水分散性樹脂(A)と多価アルコール(C)からな
り、かつ(A)成分と(C)成分の配合比が(A):(C)=100:
0〜30(重量比)である層を設けてもよい。この中間層
は、水性インクを吸収する効果もあるが、主に基板、即
ち保護層と表面層との接着層としての効果を持つ。
【0048】中間層に用いられる水溶性樹脂又は水分散
性樹脂(A)と多価アルコール(C)については、前記と同様
のものが使用される。またこれらの中間層は、二層以上
であってもよい。また中間層には、印字性を損なわない
範囲で、無機粒子、有機粒子、防腐剤、消泡剤、塗布性
改良材、増粘剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を配合し
てもよい。中間層に用いる材料としては、特にケン化度
が70〜98%、平均重合度が400〜5000のポリビニルアル
コールを用いると加工性、印字性の面から好ましい。
【0049】このような表面層及び中間層を形成する方
法は特に限定されないが、上記組成物を適当な溶媒に溶
解し、キスコート法、ダイコート法、バーコート法、ス
ピンコート法、スクリーンコート法等の公知の方法を適
用して塗布し、その後速やかに乾燥させればよい。
【0050】
【発明の効果】本発明の光情報記録媒体は、特定の界面
活性剤と水溶性樹脂又は水分散性樹脂とを含む表面層を
設けることで、水性インクとの濡れ性及びインク吸収能
が高められ、その結果、印字品質、印刷後のインク乾燥
性に非常に優れた性質を示すようになる。これは、水性
ペンやインクジェットプリンターによる光情報記録媒体
上へのインデックス等の書き込みなどの目的に非常に適
したものとなる。
【0051】
【実施例】以下、実施例に従って本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。ま
ず、本発明における印刷特性の測定法について説明す
る。エキスパートマグネティックス(株)製インクジェ
ットプリンターCP-1000を用いて、媒体表面に対して図
柄パターンを印字し、印字品質、インク吸収性(速乾
性)を評価し、印刷特性を以下のように判定した。尚、
印字品質は拡大鏡で肉眼観察にて評価し、インク吸収性
は印字直後、図柄パターンを指で1回こすってインクに
よる表面層の汚れ度合いを評価した。 印字品質 ◎:非常に良好(ドットが均一で鮮明) ○:良好 △:やや劣る ×:ドットの流れ、はじき、にじみがある インク吸収性 ◎:非常に良好(表面層が汚れない) ○:良好 △:やや劣る ×:インクが流れ表面層が汚れる。
【0052】<実施例1〜4>ポリカーボネート樹脂か
らなる基板の片面上に、光吸収層(フタロシアニン)を
1500Åの厚みで設け、その上に光反射層(金)を1000Å
の厚みで設け、さらにその上に保護層(アクリル酸エス
テル)を10μmの厚みで設けて、光情報記録媒体を作成
した。その後、保護層の表面上に以下の組成の塗剤を塗
布し、120℃で5分間熱風乾燥することで、20μmの厚さ
の塗膜を作製した。表1にこれらの組成からなる媒体の
印刷特性を示す。尚、上層とは表面層のことである。
【0053】 (実施例1) ・中間層:ポリビニルアルコール 10.0g ((株)クラレ製:PVA217、ケン化度=約88モル%、 平均重合度=約1700) イオン交換水 90.0g 中間層の塗膜厚さ; 15.0μm ・上層 :ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA217)10.0g ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート 1.2g (花王(株)製:レオドールTW-P120、HLB=15.6) イオン交換水 88.8g 上層の塗膜厚さ:5.0μm (実施例2) ・中間層:ポリビニルアルコール 10.0g ((株)クラレ製:PVA235、ケン化度=約88モル%、 平均重合度=約1700) イオン交換水 90.0g 中間層の塗膜厚さ:13.0μm ・上層 :ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA235)10.0g ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート 1.8g (花王(株)製:レオドールTW-S120、HLB=14.9) イオン交換水 88.2g 上層の塗膜厚さ:1.5μm (実施例3) ・中間層:ヒドロキシプロピルセルロース 10.0g (日本曹達(株)製:SSL) イオン交換水 90.0g 中間層の塗膜厚さ:20.0μm ・上層 :ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA217) 10.0g ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート 0.7g (花王(株)製:レオドールTW-O320、HLB=11.0) イオン交換水 89.3g 上層の塗膜厚さ:3.0μm (実施例4) ・中間層:ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA217)10.0g イオン交換水 90.0g 中間層の塗膜厚さ:15.0μm ・上層 :ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA217)10.0g ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート 1.2g (花王(株)製:レオドールTW-P120 、HLB=15.6) ポリオキシプロピルジエチルメチルアンモニウム クロライド変性スメクタイト 0.1g (特開平6-287014号公報の実施例1に準じて調製、塗布後の 平均粒子径を透過型電子顕微鏡にて測定=約0.12μm) イオン交換水 88.7g 上層の塗膜厚さ:5.0μm <比較例1〜6>ポリカーボネート樹脂からなる基板の
片面上に、光吸収層(フタロシアニン)を1500Åの厚み
で設け、その上に光反射層(金)を1000Åの厚みで設
け、さらにその上に保護層(アクリル酸エステル)を10
μmの厚みで設けて、光情報記録媒体を作成した。その
後、保護層の表面上に以下の組成の塗剤を塗布し、120
℃で5分間熱風乾燥することで、20μmの厚さの塗膜を
作製した。表1にこれらの組成からなる媒体の印刷特性
を併せて示す。尚、上層とは表面層のことである。
【0054】 (比較例1) ・単層 :ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA217)10.0g イオン交換水 90.0g 単層の塗膜厚さ:20.0μm (比較例2) ・中間層:ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA217)10.0g イオン交換水 90.0g 中間層の塗膜厚さ:15.0μm ・上層 :ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA217)10.0g ポリオキシエチレンラウリルエーテル 1.5g (花王(株)製:エマルゲン108、HLB=12.1) イオン交換水 88.5g 上層の塗膜厚さ:5.0μm (比較例3) ・中間層:ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA217)10.0g イオン交換水 90.0g 中間層の塗膜厚さ:15.0μm ・上層 :ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA217)10.0g ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド 1.2g (花王(株)製:コータミン24P) イオン交換水 88.8g 上層の塗膜厚さ:5.0μm (比較例4) ・中間層:ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA217)10.0g イオン交換水 90.0g 中間層の塗膜厚さ:15.0μm ・上層 :ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA217)10.0g ラウリルベタイン 1.2g (花王(株)製:アンヒトール24B) イオン交換水 88.8g 上層の塗膜厚さ:5.0μm (比較例5) ・中間層:ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA217)10.0g イオン交換水 90.0g 中間層の塗膜厚さ:15.0μm ・上層 :ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA217)10.0g ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート 5.0g (花王(株)製:レオドールTW-P120、HLB=15.6) イオン交換水 85.0g 上層の塗膜厚さ:5.0μm (比較例6) ・中間層:ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA217) 10.0g イオン交換水 90.0g 中間層の塗膜厚さ:15.0μm ・上層 :ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA217) 10.0g ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート 0.0005g (花王(株)製:レオドールTW-P120、HLB=15.6) イオン交換水 89.9995g 上層の塗膜厚さ:5.0μm
【0055】
【表1】
【0056】<実施例5〜11>ポリカーボネート樹脂
からなる基板の片面上に、光吸収層(フタロシアニン)
を1500Åの厚みで設け、その上に光反射層(金)を1000
Åの厚みで設け、さらにその上に保護層(アクリル酸エ
ステル)を10μmの厚みで設けて、光情報記録媒体を作
成した。その後、保護層の表面上に以下の組成の塗剤を
塗布し、120℃で5分間熱風乾燥することで、10μmの厚
さの塗膜を作製した。表2にこれらの組成からなる媒体
の印刷特性を示す。
【0057】 (実施例5) ・部分ケン化ポリビニルアルコール 10.0g ((株)クラレ製:PVA417、ケン化度=約78モル%、平均重合度=約1700) ・ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート 0.5g (花王(株)製:レオドールTW-P120、HLB=15.6) ・イオン交換水 89.5g (実施例6) ・部分ケン化ポリビニルアルコール 10.0g ((株)クラレ製:PVA217、ケン化度=約88モル%、平均重合度=約1700) ・ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート 1.2g (花王(株)製:レオドールTW-S120 、HLB=14.9) ・イオン交換水 88.8g (実施例7) ・カチオン変性ポリビニルアルコール 10.0g ((株)クラレ製:PVA C-318、ケン化度=約88モル%、 カチオン変性度=約0.2モル%、平均重合度=約1800) ・ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート 0.2g (花王(株)製:レオドールTW-P120、HLB=15.6) ・イオン交換水 89.8g (実施例8) ・カチオン変性ポリビニルアルコール 10.0g ((株)クラレ製:PVA CM-318、ケン化度=約88モル%、 カチオン変性度=約2モル%、平均重合度=約1800) ・ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート 0.7g (花王(株)製:レオドールTW-O320、HLB=11.0) ・イオン交換水 89.3g (実施例9) ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA417) 10.0g ・ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート 0.3g (花王(株)製:レオドールTW-P120) ・ポリオキシプロピレンジエチルメチルアンモニウムクロライド 変性スメクタイト 0.1g (特開平6-287014号公報の実施例1に準じて調製、塗布後の 平均粒子径を透過型電子顕微鏡にて測定=約0.12μm) ・イオン交換水 89.6g (実施例10) ・部分ケン化ポリビニルアルコール(株クラレ製:PVA417) 10.0g ・ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート 0.3g (花王(株)製:レオドールTW-P120) ・グリセリン 0.2g ・イオン交換水 89.5g (実施例11) ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA417) 10.0g ・ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート 0.3g (花王(株)製:レオドールTW-P120) ・ポリオキシプロピレンジエチルメチルアンモニウムクロライド 変性スメクタイト 0.1g (特開平6-287014号公報の実施例1に準じて調製、塗布後の 平均粒子径を透過型電子顕微鏡にて測定=約0.12μm) ・グリセリン 0.2g ・イオン交換水 89.4g <比較例7〜13> ポリカーボネート樹脂からなる基板の片面上に、光吸収
層(フタロシアニン)を1500Åの厚みで設け、その上に
光反射層(金)を1000Åの厚みで設け、さらにその上に
保護層(アクリル酸エステル)を10μmの厚みで設け
て、光情報記録媒体を作成した。その後、保護層の表面
上に以下の組成の塗剤を塗布し、120℃で5分間熱風乾
燥することで、10μmの厚さの塗膜を作製した。表2に
これらの組成からなる媒体の印刷特性を併せて示す。
【0058】 (比較例7) ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA417) 10.0g ・イオン交換水 90.0g (比較例8) ・カチオン変性ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA C-318) 10.0g ・イオン交換水 90.0g (比較例9) ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA417) 10.0g ・ポリオキシエチレンラウリルエーテル 1.0g (花王(株)製:エマルゲン108、HLB=12.1) ・イオン交換水 89.0g (比較例10) ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA217) 10.0g ・ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド 1.0g (花王(株)製:コータミン24P) ・イオン交換水 89.0g (比較例11) ・カチオン変性ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA C-318) 10.0g ・ラウリルベタイン(花王(株)製:アンヒトール24B) 1.0g ・イオン交換水 89.0g (比較例12) ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA417) 10.0g ・ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート 0.0005g (花王(株)製:レオドールTW-P120) ・イオン交換水 89.9995g (比較例13) ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA417) 10.0g ・ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート 5.0g (花王(株)製:レオドールTW-P120) ・イオン交換水 85.0g
【0059】
【表2】
【0060】<実施例12〜14>ポリカーボネート樹脂か
らなる基板の片面上に、光吸収層(フタロシアニン)を
1500Åの厚みで設け、その上に光反射層(金)を1000Å
の厚みで設け、さらにその上に保護層(アクリル酸エス
テル)を10μmの厚みで設けて、光情報記録媒体を作成
した。その後、保護層の表面上に以下の組成の塗剤を塗
布し、120℃で5分間熱風乾燥することで、10μmの厚さ
の塗膜を作製した。表3にこれらの組成からなる媒体の
印刷特性を示す。
【0061】 (実施例12) ・部分ケン化ポリビニルアルコール 10.0g ((株)クラレ製:PVA217、ケン化度=約88モル%、平均重合度=約1700) ・ポリオキシエチレンモノラウレート 0.3g (花王(株)製:エマノーン1112、HLB=13.7) ・グリセリン 0.7g ・イオン交換水 89.0g (実施例13) ・部分ケン化ポリビニルアルコール 10.0g ((株)クラレ製:PVA417、ケン化度=約78モル%、平均重合度=約1700) ・ポリオキシエチレンモノオレエート 0.4g (花王(株)製:エマノーン4110、HLB=11.6) ・エチレングリコール 0.1g ・イオン交換水 89.5g (実施例14) ・部分ケン化ポリビニルアルコール 10.0g ((株)クラレ製:PVA217) ・ポリオキシエチレンモノラウレート 0.3g (花王(株)製:エマノーン1112) ・グリセリン 0.7g ・ポリオキシプロピレンジエチルメチルアンモニウムクロライド 変性スメクタイト 0.1g (特開平6-287014号公報の実施例1に準じて調製、塗布後の 平均粒子径を透過型電子顕微鏡にて測定=約0.12μm) ・イオン交換水 88.9g <比較例14〜17>ポリカーボネート樹脂からなる基板の
片面上に、光吸収層(フタロシアニン)を1500Åの厚み
で設け、その上に光反射層(金)を1000Åの厚みで設
け、さらにその上に保護層(アクリル酸エステル)を10
μmの厚みで設けて、光情報記録媒体を作成した。その
後、保護層の表面上に以下の組成の塗剤を塗布し、120
℃で5分間熱風乾燥することで、10μmの厚さの塗膜を
作製した。表3にこれらの組成からなる媒体の印刷特性
を併せて示す。
【0062】 (比較例14) ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA217) 10.0g ・ポリオキシエチレンラウリルエーテル 1.0g (花王(株)製:エマルゲン108、HLB=12.1) ・グリセリン 0.7g ・イオン交換水 88.3g (比較例15) ・カチオン変性ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA C-318) 10.0g ・ラウリルベタイン(花王(株)製;アンヒトール24B) 1.0g ・エチレングリコール 0.5g ・イオン交換水 88.5g (比較例16) ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA217) 10.0g ・ポリオキシエチレンモノラウレート 0.0005g (花王(株)製:エマノーン1112) ・グリセリン 0.7g ・イオン交換水 89.2995g (比較例17) ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA217) 10.0g ・ポリオキシエチレンモノラウレート 5.0g (花王(株)製:エマノーン1112) ・グリセリン 0.7g ・イオン交換水 84.3g
【0063】
【表3】
【0064】<実施例15〜36>ポリカーボネート樹脂か
らなる基板の片面上に、光吸収層(フタロシアニン)を
1500Åの厚みで設け、その上に光反射層(金)を1000Å
の厚みで設け、さらにその上に保護層(アクリル酸エス
テル)を10μmの厚みで設けて、光情報記録媒体を作成
した。その後、保護層の表面上に以下の組成の塗剤を塗
布し、120℃で5分間熱風乾燥することで、15μmの厚さ
の塗膜を作製した。表4にこれらの組成からなる媒体の
印刷特性を示す。
【0065】 (実施例15) ・部分ケン化ポリビニルアルコール 10.0g ((株)クラレ製:PVA417、ケン化度=約78モル%、平均重合度=約1700) ・デカグリセリンモノカプリル酸エステル 0.5g (坂本薬品工業(株)製:MCA-750、HLB=16) ・イオン交換水 89.5g (実施例16) ・カチオン変性ポリビニルアルコール 10.0g ((株)クラレ製:PVA CM-318、ケン化度=約88モル%、 カチオン変性度=約2モル%、平均重合度=約1800) ・ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート 1.2g (花王(株)製:レオドールTW-P120、HLB=15.6) ・イオン交換水 88.8g (実施例17) ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA417) 10.0g ・デカグリセリンモノカプリル酸エステル 0.5g (坂本薬品工業(株)製:MCA-750、HLB=16) ・グリセリン(花王(株)製:精製グリセリン) 0.5g ・イオン交換水 89.0g (実施例18) ・カチオン変性ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA CM-318)10.0g ・ポリオキシエチレンモノラウレート 0.1g (花王(株)製:エマノーン1112、HLB=13.7) ・エチレングリコール(和光純薬(株)製) 1.2g ・イオン交換水 88.7g (実施例19) ・部分ケン化ポリビニルアルコール 10.0g ((株)クラレ製:PVA217、ケン化度=約88モル%、平均重合度=約1700) ・デカグリセリンモノカプリル酸エステル 0.7g (坂本薬品工業(株)製:MCA-750) ・デカグリセリン 0.1g ・イオン交換水 89.2g (実施例20) ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA417) 10.0g ・デカグリセリンモノカプリル酸エステル 0.5g (坂本薬品工業(株)製:MCA-750) ・シリコーン粒子 0.05g (東芝シリコーン(株)製:トスパール3120、平均粒径=約18μm) ・イオン交換水 89.45g (実施例21) ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA217) 8.0g ・アルギン酸ナトリウム(半井化学(株)製、100cps) 2.0g ・デカグリセリンモノラウリン酸エステル 0.6g (坂本薬品工業(株)製:ML-750、HLB=15) ・シリコーン粒子 1.0g (東芝シリコーン(株)製:トスパール5H08、平均粒径=約6.5μm) ・イオン交換水 88.4g (実施例22) ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA417) 10.0g ・ポリオキシエチレンモノラウレート 0.1g (花王(株)製:エマノーン1112) ・シリコーン粒子(東芝シリコーン(株)製:トスパール3120) 0.02g ・イオン交換水 89.88g (実施例23) ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA417) 10.0g ・デカグリセリンモノカプリル酸エステル 0.5g (坂本薬品工業(株)製:MCA-750) ・グリセリン(花王(株)製:精製グリセリン) 0.5g ・シリコーン粒子(東芝シリコーン(株)製:トスパール3120) 0.05g ・イオン交換水 88.95g (実施例24) ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA217) 10.0g ・デカグリセリンモノラウリン酸エステル 1.0g (坂本薬品工業(株)製:ML-750、HLB=15) ・ヘキサグリセリン(坂本薬品工業(株)製:ポリグリセリン#500) 0.3g ・シリコーン粒子(東芝シリコーン(株)製:トスパール3120) 0.06g ・イオン交換水 88.64g (実施例25) ・カチオン変性ポリビニルアルコール 10.0g ((株)クラレ製:PVA CM-318) ・ポリオキシエチレンモノラウレート 0.1g (花王(株)製:エマノーン1112) ・エチレングリコール(和光純薬(株)製) 0.5g ・シリコーン粒子(東芝シリコーン(株)製:トスパール5H08) 0.1g ・イオン交換水 89.3g (実施例26) ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA217) 10.0g ・ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート 0.8g (花王(株)製:レオドールTW-P120、HLB=15.6) ・ポリオキシプロピレンジエチルメチルアンモニウムクロライド 変性スメクタイト 0.01g (特開平6-287014号公報の実施例1に準じて調製、塗布後の 平均粒子径を透過型電子顕微鏡にて測定=約0.12μm) ・イオン交換水 89.19g (実施例27) ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA417) 10.0g ・デカグリセリンモノカプリル酸エステル 1.0g (坂本薬品工業(株)製:MCA-750) ・ポリオキシプロピレンジエチルメチルアンモニウムクロライド 変性スメクタイト 0.1g (特開平6-287014号公報の実施例1に準じて調製、塗布後の 平均粒子径を透過型電子顕微鏡にて測定=約0.12μm) ・イオン交換水 88.9g (実施例28) ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA417) 10.0g ・ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート 0.8g (花王(株)製:レオドールTW-P120、HLB=15.6) ・グリセリン(花王(株)製:精製グリセリン) 0.5g ・ポリオキシプロピレンジエチルメチルアンモニウムクロライド 変性スメクタイト 0.01g (特開平6-287014号公報の実施例1に準じて調製、塗布後の 平均粒子径を透過型電子顕微鏡にて測定=約0.12μm) ・イオン交換水 88.66g (実施例29) ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA417) 10.0g ・デカグリセリンモノカプリル酸エステル 1.0g (坂本薬品工業(株)製:MCA-750) ・エチレングリコール(和光純薬(株)製) 0.2g ・ポリオキシプロピレンジエチルメチルアンモニウムクロライド 変性スメクタイト 0.01g (特開平6-287014号公報の実施例1に準じて調製、塗布後の 平均粒子径を透過型電子顕微鏡にて測定=約0.12μm) ・イオン交換水 88.79g (実施例30) ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA417) 10.0g ・ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート 0.8g (花王(株)製:レオドールTW-P120、HLB=15.6) ・シリコーン粒子(東芝シリコーン(株)製:トスパール3120) 0.05g ・ポリオキシプロピレンジエチルメチルアンモニウムクロライド 変性スメクタイト 0.01g (特開平6-287014号公報の実施例1に準じて調製、塗布後の 平均粒子径を透過型電子顕微鏡にて測定=約0.12μm) ・イオン交換水 89.14g (実施例31) ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA417) 10.0g ・デカグリセリンモノカプリル酸エステル 1.0g (坂本薬品工業(株)製:MCA-750) ・シリコーン粒子(東芝シリコーン(株)製:トスパール3120) 0.05g ・ポリオキシプロピレンジエチルメチルアンモニウムクロライド 変性スメクタイト 0.01g (特開平6-287014号公報の実施例1に準じて調製、塗布後の 平均粒子径を透過型電子顕微鏡にて測定=約0.12μm) ・イオン交換水 88.94g (実施例32) ・カチオン変性ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA CM-318)10.0g ・デカグリセリンモノカプリル酸エステル 1.0g (坂本薬品工業(株)製:MCA-750) ・グリセリン(花王(株)製:精製グリセリン) 0.5g ・シリコーン粒子(東芝シリコーン(株)製:トスパール3120) 0.05g ・ポリオキシプロピレンジエチルメチルアンモニウムクロライド 変性スメクタイト 0.01g (特開平6-287014号公報の実施例1に準じて調製、塗布後の 平均粒子径を透過型電子顕微鏡にて測定=約0.12μm) ・イオン交換水 88.44g (実施例33) ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA417) 10.0g ・デカグリセリンモノカプリル酸エステル 1.0g (坂本薬品工業(株)製:MCA-750) ・エチレングリコール(和光純薬(株)製) 0.2g ・シリコーン粒子(東芝シリコーン(株)製:トスパール3120) 0.05g ・ポリオキシプロピレンジエチルメチルアンモニウムクロライド 変性スメクタイト 0.05g (特開平6-287014号公報の実施例1に準じて調製、塗布後の 平均粒子径を透過型電子顕微鏡にて測定=約0.12μm) ・イオン交換水 88.7g (実施例34) ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA417) 10.0g ・ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート 0.1g (花王(株)製:レオドールTW-L120、HLB=16.7) ・グリセリン(花王(株)製:精製グリセリン) 1.0g ・シリコーン粒子(東芝シリコーン(株)製:トスパール3120) 0.05g ・ポリオキシプロピレンジエチルメチルアンモニウムクロライド 変性スメクタイト 0.01g (特開平6-287014号公報の実施例1に準じて調製、塗布後の 平均粒子径を透過型電子顕微鏡にて測定=約0.12μm) ・イオン交換水 88.84g (実施例35) 中間層;10μm ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA217) 10.0g ・イオン交換水 90.0g 表面層;5μm ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA417) 10.0g ・デカグリセリンモノカプリル酸エステル 0.5g (坂本薬品工業(株)製:MCA-750) ・グリセリン(花王(株)製:精製グリセリン) 0.5g ・シリコーン粒子(東芝シリコーン(株)製:トスパール3120) 0.05g ・イオン交換水 88.95g (実施例36) 中間層;10μm ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA417) 10.0g ・グリセリン(花王(株)製:精製グリセリン) 7.0g ・イオン交換水 83.0g 表面層;5μm ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA417) 10.0g ・ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート 0.8g (花王(株)製:レオドールTW-P120、HLB=15.6) ・シリコーン粒子(東芝シリコーン(株)製:トスパール3120) 0.05g ・ポリオキシプロピレンジエチルメチルアンモニウムクロライド 変性スメクタイト 0.01g (特開平6-287014号公報の実施例1に準じて調製、塗布後の 平均粒子径を透過型電子顕微鏡にて測定=約0.12μm) ・イオン交換水 89.14g
【0066】
【表4】
【0067】<比較例18〜21>ポリカーボネート樹脂か
らなる基板の片面上に、光吸収層(フタロシアニン)を
1500Åの厚みで設け、その上に光反射層(金)を1000Å
の厚みで設け、さらにその上に保護層(アクリル酸エス
テル)を10μmの厚みで設けて、光情報記録媒体を作成
した。その後、保護層の表面上に以下の組成の塗剤を塗
布し、120℃で5分間熱風乾燥することで、15μmの厚さ
の塗膜を作製した。表5にこれらの組成からなる媒体の
印刷特性を示す。
【0068】 (比較例18) ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA417) 10.0g ・ソルビタンモノオレエート 1.0g (花王(株)製:レオドールSP-O10、HLB=4.3) ・イオン交換水 89.0g (比較例19) ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA217) 10.0g ・ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート 0.0005g (花王(株)製:レオドールTW-P120、HLB=15.6) ・イオン交換水 89.9995g (比較例20) ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA217) 10.0g ・ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート 4.0g (花王(株)製:レオドールTW-P120、HLB=15.6) ・イオン交換水 86.0g (比較例21) ・部分ケン化ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA217) 10.0g ・グリセリン(花王(株)製:精製グリセリン) 1.0g ・イオン交換水 89.0g
【0069】
【表5】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光情報記録媒体の構成の一例を示す模
式図である。
【符号の説明】
1 光情報記録媒体 2 基板 3 光吸収層 4 光反射層 5 保護層 6 表面層 7 中間層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仲野 幸弘 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 宮本 勝史 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が水溶性樹脂又は水分散性樹脂によ
    りコーティングされてなる光情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 基板上に少なくとも光吸収層、光反射
    層、保護層及び表面層を有する光情報記録媒体におい
    て、表面層が、水溶性樹脂又は水分散性樹脂(A)とHLBが
    11以上のエステル系ノニオン界面活性剤(B)とを含んで
    なり、かつ(A)成分と(B)成分との配合比が(A):(B)=10
    0:0.01〜30(重量比)であることを特徴とする光情報
    記録媒体。
  3. 【請求項3】 保護層と表面層との間に、水溶性樹脂又
    は水分散性樹脂(A)と多価アルコール(C)からなり、かつ
    (A)成分と(C)成分の配合比が(A):(C)=100:0〜30
    (重量比)である層(中間層)を設けてなる請求項2記
    載の光情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 表面層に、更に多価アルコール(C)を(A)
    成分と(C)成分の配合比が(A):(C)=100:0.01〜30(重
    量比)となるように配合してなる請求項2又は3記載の
    光情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 表面層に、更に粒径が 0.5〜50μmの架
    橋シリコーン粒子(D)を(A)成分と(D)成分の配合比が
    (A):(D)=100:0.01〜30(重量比)となるように配合
    してなる請求項2〜4の何れか1項に記載の光情報記録
    媒体。
  6. 【請求項6】 表面層に、更に下記の一般式(1)で示さ
    れる有機処理剤にて変性された層状珪酸塩(E)を(A)成分
    と(E)成分の配合比が(A):(E)=100:0.01〜50(重量
    比)となるように配合してなる請求項2〜5の何れか1
    項に記載の光情報記録媒体。 【化1】 〔式中、R1〜R4の4つの置換基のうち、少なくとも一つ
    は(CH2CH2O)nH基又は 【化2】 基(nは1〜50の正数)であり、残りの置換基は炭素数
    1〜10の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又は水素であ
    る。またX-はCl-、Br-、NO3 -、OH-又はCH3CO
    -である。〕
  7. 【請求項7】 水溶性樹脂又は水分散性樹脂(A)がケン
    化度65〜90モル%の部分ケン化ポリビニルアルコールで
    あるか又は全モノマーの0.01〜25モル%にカチオン性基
    を有するカチオン変性ポリビニルアルコールである請求
    項2〜6の何れか1項に記載の光情報記録媒体。
  8. 【請求項8】 HLBが11以上のエステル系ノニオン界面
    活性剤(B)がポリオキシエチレンソルビタンモノパルミ
    テート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレー
    ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポ
    リオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキ
    シエチレンソルビタントリオレエート、テトラオレイン
    酸ポリオキシエチレンソルビット、ポリオキシエチレン
    モノパルミテート、ポリオキシエチレンモノステアレー
    ト、ポリオキシエチレンモノラウレート、ポリオキシエ
    チレンモノオレエート、デカグリセリンモノステアリン
    酸エステル、ヘキサグリセリンモノステアリン酸エステ
    ル、デカグリセリンモノオレイン酸エステル、ヘキサグ
    リセリンモノオレイン酸エステル、デカグリセリンモノ
    ラウリン酸エステル、ヘキサグリセリンモノラウリン酸
    エステル、デカグリセリンモノカプリル酸エステル及び
    ヘキサグリセリンモノカプリル酸エステルからなる群よ
    り選ばれる1種以上である請求項2〜7の何れか1項に
    記載の光情報記録媒体。
  9. 【請求項9】 多価アルコール(C)がグリセリン、エチ
    レングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチ
    レングリコール、プロピレングリコール、ジエチレング
    リコール及び重合度が2以上のポリグリセリンからなる
    群より選ばれる1種以上である請求項4〜8の何れか1
    項に記載の光情報記録媒体。
  10. 【請求項10】 架橋シリコーン粒子(D)がポリメチル
    シルセスキオキサンである請求項5〜9の何れか1項に
    記載の光情報記録媒体。 【請求項10】 保護層にアンカーコート処理、コロナ
    放電処理又は親水化剤を混合処理した請求項2〜10の何
    れか1項に記載の光情報記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008111312A1 (ja) * 2007-03-14 2008-09-18 Panasonic Corporation 多層情報記録媒体の製造方法、並びに、信号転写基板及びその製造方法

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