JPH10301688A - キーボードカバー - Google Patents

キーボードカバー

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JPH10301688A
JPH10301688A JP9106406A JP10640697A JPH10301688A JP H10301688 A JPH10301688 A JP H10301688A JP 9106406 A JP9106406 A JP 9106406A JP 10640697 A JP10640697 A JP 10640697A JP H10301688 A JPH10301688 A JP H10301688A
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JP
Japan
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keyboard
keyboard cover
diallyl
cover
present
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JP9106406A
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English (en)
Inventor
Shusuke Takushima
秀典 宅島
Yasutetsu Izawa
康哲 井澤
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性に優れキーの文字が見やすく、キータ
ッチがよく、また簡単で自由に着脱可能であり、さらに
耐湿性等の耐性が高く、経済性にも優れたキーボードカ
バーを提供することを課題とする。 【解決手段】 ジアリルフタレート、ジアリルイソフタ
レート及びジアリルテレフタレートのうちの少なくとも
1種とペンタエリスリトールテトラ(3−メルカプトプ
ロピオネート)とを2:1〜1:3の当量比で含む重合
性組成物をキーボード型に流し込み、これに光を照射し
て光硬化物とすることにより、電子機器のキーボードを
被覆するキーボードカバーを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器のキーボ
ードを被覆するキーボードカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等の電子機器によって作業
を行う場合、キーボードを用いたキー入力は、最早当然
のこととして一般的に行われている。
【0003】しかしながら、そのキー入力操作の際に飲
み物やその他の水分をこぼしたり、あるいは作業環境の
悪い場所、例えば屋外や工事現場等の砂埃の多い場所で
作業を行ったりした場合に、水や埃、ごみなどがキーボ
ードの隙間から侵入してキーに付着し、キーボードが故
障することがある。
【0004】また、長年にわたって使用しなければなら
ない計測機械等のコントローラとしてのコンピュータ用
キーボードにおいては、その過酷な使用条件のためにキ
ートップの文字がかすれて見えなくなったり、最悪の場
合にはキーが破損することもあり得る。
【0005】これらの問題を解決する手段として、キー
ボードを保護するためのキーボードカバーがこれまでも
種々開発され、市場に登場してきた。特に軟性のタイプ
のものは、キー配列に準じて加工がなされており、操作
のし易さから、今日では広く使用されるようになってき
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のキーボードカバ
ーの材質はナイロンとポリエーテルの共重合体が主流で
あり、現在でもその流れはほとんど変わっていない。し
かしながら、かかる共重合体は製造方法が煩雑なため価
格が発売当初とほぼ同じであり、時代の変化と共にコン
ピュータの本体価格が値下がりし続けているのに対し
て、高価格な印象を受けることを免れない。また、材質
の透明性も悪く、キーの面に書いてある文字の読みにく
さも改良の余地が十分にある。さらに、手垢による汚れ
もつきやすく、一度付くとなかなか除去しにくい。
【0007】本発明は、上記実情に鑑みなされたもので
あり、透明性に優れキーの文字が見やすく、キータッチ
がよく、また簡単で自由に着脱可能であり、さらに耐湿
性等の耐性が高く、経済性にも優れたキーボードカバー
を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる課題
を解決すべく鋭意検討した結果、以下の発明に達した。
【0009】すなわち、本発明は、電子機器のキーボー
ドを被覆するキーボードカバーであって、ジアリルフタ
レート、ジアリルイソフタレート及びジアリルテレフタ
レートのうちの少なくとも1種とペンタエリスリトール
テトラ(3−メルカプトプロピオネート)とを2:1〜
1:3の当量比で含む重合性組成物の光硬化物からなる
ことを特徴とするキーボードカバーを提供するものであ
る。
【0010】本発明のキーボードカバーは、従来品に比
べて透明なためキーの文字が見やすく、また、キー配列
の一つ一つにカバーがかかるように成形されるためキー
タッチがよい。さらに、簡単で自由に着脱可能であり、
しかも耐湿性等の耐性が高い。このため、水や埃、たば
この灰等の侵入を容易に防ぐことができ、また直射日光
や屋外における過酷な気象状況下でもその柔軟性を失う
ことがない。よって、キーボードを外的要因から保護す
る機能に優れている。また、カバー上の汚れを水洗い等
により容易に除去し、繰返し使用することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、詳細に説明する。本発明のキーボードカバーは、光
硬化性の重合性モノマーを含む重合性組成物の光硬化物
からなる。
【0012】(1)重合性組成物 (i)重合性モノマー 本発明の重合性組成物は、重合性モノマー成分として、
ジアリル成分であるジアリルフタレート、ジアリルイソ
フタレート、及びジアリルテレフタレートのうちの少な
くとも1種と、官能基含有成分であるペンタエリスリト
ールテトラ(3−メルカプトプロピオネート)を2:1
〜1:3の当量比で含む。ジアリル成分の量がこの当量
比範囲より多くなると、重合反応が完結せず、未重合部
分が液状のまま残留する。また、官能基含有成分の量が
多くなると、重合後モノマー臭の強い重合体となる。
【0013】ジアリル成分と官能基含有成分とを1.
1:1〜1:1.1の当量比で用いることが、重合反応
が均一に行われ、均一性の高い光硬化物が得られる点で
より好ましい。また、ジアリル成分としてジアリルイソ
フタレートを用いるのが、重合体の硬化性及び密着性の
点から好ましい。
【0014】(ii)光重合開始剤 本発明では、通常、重合性組成物に、光重合・硬化反応
を引き起こさせる目的で光重合開始剤が配合される。こ
の光重合開始剤の配合量は、重合性組成物全量に対し
0.01〜10重量%とするのが好ましい。光重合開始
剤の量が0.01重量%未満では十分な重合・硬化反応
が起こらず、また配合量が10重量%を超えると、反応
が進行しすぎて液の粘度が上昇したり発熱が激しくなる
など液としての安定性を損なうこととなる。配合量が1
0重量%を越えない場合は液の安定性が保たれ、重合工
程等における作業性や安全性が維持される。
【0015】光重合開始剤としては特に制限はなく、各
種のものを用いることができる。例えば、ベンゾイン、
ベンジル、ベンゾインメチルエーテル、アセトフェノ
ン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパ
ン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2
−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、4−
(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキ
シ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘキ
シルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−2−フェニ
ルアセトフェノン、2−メチル−[4−(メチルチオ)
フェニル]−2−モルホリノ−1−プロパン−1−オ
ン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モ
ルホリノフェニル)−ブタン−1−オン、ベンゾフェノ
ン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノ
ン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノ
ン、N,N−ジメチルアミノアセトフェノン、2−メチ
ルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、1−ク
ロロアントラキノン、2,4−ジエチルチオキサント
ン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン、2,4,
6−トリクロロメチル−s−トリアジン、2−(p−ク
ロロフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−
s−トリアジン、2−(p−トリル)−4,6−ビス
(トリクロロメチル)−s−トリアジン、
【0016】2,4−ビス(トリクロロメチル)−4’
−メトキシフェニル−s−トリアジン、2−(4−メト
キシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロ
メチル−s−トリアジン、2−p−メトキシスチリル−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、
2−(2’,4’−ジメトキシスチリル)−4,6−ビ
ス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,2’−
ビス(o−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テ
トラフェニルビスイミダゾリル、2,2’−ビス(o−
クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラ−(p
−メトキシフェニル)ビスイミダゾリル、2,4,6−
トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイ
ド、ビスアシルホスフィンオキサイド、トリフェニルホ
スフィン、トリフェニルホスファイト、トリラウリル−
トリチオホスファイト、ビス(2,6−ジメトキシベン
ゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィン
オキサイド、(η5〜2,4−シクロペンタジエン−1
−イル)[(1,2,3,4,5,6−η)−(1−メ
チルエチル)ベンゼン]−アイアン(1+)−ヘキサフ
ルオロホスフェイト(1−)などが挙げられ、これらを
単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができ
る。
【0017】これらのうち、特に、2−ヒドロキシ−2
−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン及びビスア
シルホスフィンオキサイドを組み合わせて用いるのが好
ましい。
【0018】さらに、このような紫外線硬化剤をN,N
−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル、N,N−ジ
メチルアミノ安息香酸イソアミルエステル、トリエタノ
ールアミン、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−メ
ルカプトベンゾオキサゾール、2−メルカプトベンゾイ
ミダゾール、2−メルカプト−5−メチルチオ−1,
3,4−チアゾールなどの公知の光増感剤の1種又は2
種以上を併用することもできる。
【0019】(iii)その他の成分 本発明の重合性組成物には、前記重合性モノマー及び光
重合開始剤の他に、諸性能を付加するために、硬化促進
剤、消泡剤、レベリング剤、抗菌剤、すべり防止剤、紫
外線吸収剤、顔料等を必要に応じて添加することができ
る。
【0020】(iv)重合性組成物の調製 本発明の重合性組成物の調製方法は、上記各成分を均一
に混合できれば特に限定されない。具体的には、上記重
合性モノマー、光重合開始剤及び必要な添加剤を、暗所
で、公知の方法により均一に混合撹拌する。
【0021】尚、各成分を均一に混合する目的で各種の
溶剤を用いることができる。用いられる溶剤については
特に限定はないが、例えば、n−ヘキサン、n−デカ
ン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素系溶剤、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶剤、ブ
チルアセテート、ベンジルアセテート等のエステル系溶
剤、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、メチルカル
ビトール、エチルカルビトール、ブチルカルビトール、
メチルセロソルブアセテート、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール等のアルコール系溶剤、メチルエチ
ルケトン等のケトン系溶剤及びそれらの誘導体が挙げら
れる。
【0022】(2)キーボードカバー 本発明のキーボードカバーは、以下の工程を含む方法に
より製造される。まず、得ようとするキーボードのキー
配列に基づいた成形型を用意する。この成形型の材質は
特に問われないが、好ましくは金属、プラスチック、セ
ラミックス等が用いられる。紙や木材では、重合性組成
物の溶液を注入した場合に、成形型に液が浸透してしま
い、成形型に収まらなくなってしまう。次に、調製され
た重合性組成物の溶液を前記成形型内に流し込む。成形
型に流し込んだ後、キーとの相性を向上させ、膜厚を一
定に揃えるために、もう一方の側(成形型に接する面と
は反対側)からも透明な型を被せ、重合性組成物を挟み
込む。この透明な型の材質は通常プラスチックであり、
好ましくはアクリル、ポリスチレン等が用いられる。さ
らに、この透明な型の上から光を照射して光重合・硬化
させることにより、上記重合性組成物の光硬化物からな
るキーボードカバーを得ることができる。
【0023】照射する光としては、通常紫外線が使用さ
れるが、電子線を用いることもできる。光照射の条件に
ついては特に限定されず、従来公知の方法を採用するこ
とができる。
【0024】本発明のキーボードカバーの厚みは、入力
キーの凹凸の感触が可能な限りオペレータの指先に伝え
られるように薄く形成するのが好ましく、通常、肉厚が
0.1〜3mm、好ましくは0.5〜2mmである。
【0025】また、本発明のキーボードカバーを構成す
る光硬化物は、柔軟性(可撓性)及び粘着性を有するた
め、キー配列に準じて加工することにより、キーボード
からズレ難く、また変形後の復元性が良好な、操作性に
優れたキーボードカバーを得ることができる。
【0026】また、本発明のキーボードカバーは透明性
に優れ、具体的には、紫外線可視光分光光度計で測定し
た550nmの可視光線の透過率が85%以上であるの
が好ましい。
【0027】ここで、電子機器のキーボードには、例え
ばパーソナルコンピュータ、ワークステーション、ワー
ドプロセッサ等のキーボードが挙げられる。これらのデ
スクトップ型、タワー型、ノート型の別は問わない。
【0028】本発明のキーボードカバーの好適な形態を
図1に示す。図1には本発明のキーボードカバーの一形
態が符号20で示されている。このキーボードカバー2
0は、ノート型パーソナルコンピュータ(ノートパソコ
ン)10のキーボード11を被覆するものである。
【0029】ここに、ノートパソコン10のキーボード
11の概略を説明すると、キーボード11上面の奥側に
は複数の入力キー12が配列されており、手前側にはパ
ームレスト15が設けられている。このパームレスト1
5のほぼ中央には、ポインティングデバイスであるトラ
ックボール14が設けられている。このノートパソコン
10が本発明の電子機器に相当する。
【0030】キーボードカバー20は、左右側縁部20
aと正面側縁部20bとがそれぞれキーボード11の側
面及び正面に被さるように直角に折り曲げられて形成さ
れている。また、キーボードカバー20の長手方向長さ
及び短手方向長さは、キーボード11の長手方向長さ及
び短手方向長さにほぼ一致するように形成されている。
これにより、キーボードカバー20は、ノートパソコン
10におけるキーボード11の上面、正面及び左右の側
面に接触する状態で、キーボード11を被覆するように
なっている。そして、キーボードカバー20の平面に
は、ノートパソコン10のトラックボール14を外部に
露出するための孔2が穿たれている。
【0031】このようなキーボードカバー20は、図2
に示されるように、ノートパソコン10のキーボード1
1に被せるようにして取り付けられる。このとき、キー
ボードカバー20とキーボード11との接触部位は、本
発明の光硬化物の粘着性により、比較的強い摩擦力を保
持しつつ貼り付いた状態になり、キーボードカバー20
のほぼ全体がキーボード11に固定して取り付けられた
状態になる一方で、簡単に着脱可能となる。
【0032】本発明の光硬化物は可撓性を有する材質で
あるため、オペレータは、キーボードカバー20越し
に、このキーボードカバー20を変形させつつ入力キー
12を打鍵できる。また、入力キー12の打鍵によって
変形したキーボードカバー20は、オペレータが入力キ
ー12を押圧していた力を抜くと同時に、入力キー12
自体がその内蔵バネの弾発力によって打鍵前の状態に復
帰するのに追従して、入力キー12を打鍵する前の状態
に戻る。尚、このとき、キーボードカバー20は、打鍵
された入力キー12を被覆する部位のみが変形する。ま
た、本発明の光硬化物が有する柔軟性により、オペレー
タは良好なキータッチ感を得ることができる。
【0033】さらに、本発明の光硬化物は透明性に優れ
た材質であるため、オペレータは、キーボードカバー2
0が取付けられた状態でも、入力キー12に記された文
字や記号を認識できる。
【0034】このように、キーボードカバー20は、そ
の粘着力によりキーボード11の上面、正面及び左右の
側面のほぼ全体にわたって貼り付く。このため、オペレ
ータが入力キー12を打鍵したり、パームレスト15に
手を置いたりしても、キーボードカバー20はズレな
い。従って、キーボードカバー20が前記光硬化物の復
元力を越えて伸びてしまうことがなく、キーボードカバ
ーの変形が防止され、この点からもキーボードカバーの
耐久性が向上する。
【0035】また、前記光硬化物からなるキーボードカ
バーは耐湿性に優れ、且つその粘着力は、汚れ等により
低下しても水洗いして汚れを落とせば元に戻る性質を有
しているため、キーボードから取り外して丸洗いするこ
とにより繰り返し使用することができる。
【0036】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらによって何ら制限されるもの
ではない。
【0037】
【実施例1】ジアリルフタレート5.52重量部、ペン
タエリスリトールテトラ(3−メルカプトプロピオネー
ト)5.48重量部、及び光重合開始剤として1−ヒド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン0.01重量部を
暗所にて1時間撹拌混合して重合性組成物を得た。得ら
れた重合性組成物の溶液を、キーボードの形状をした型
の中へ、該溶液が均等な厚さに広がるように流し込ん
だ。その上から、アクリル性の透明な型を被せて挟み込
んでから紫外線を照射して前記重合性組成物を硬化さ
せ、上記実施形態の図1に示したような形状を有する、
厚さ0.8mmのキーボードカバーを得た。このときの
紫外線の照度は300mW/cm2であった。得られた
キーボードカバーの特性を以下の要領で測定した。評価
結果を表1に示す。
【0038】(1)可視光線透過率の測定 紫外線可視光分光光度計「U−4000」(日立製作所
製)を用い、550nmにおける透過率を測定した。
【0039】(2)耐温湿性の評価 試料を、温度70℃、湿度95%RHの環境下に120
時間放置したのち、外観を調べた。
【0040】(3)装着性 実際にキーボードに装着したときのキータッチ感を調べ
た。
【0041】
【実施例2】重合性組成物の成分としてジアリルフタレ
ートをジアリルイソフタレートに代えた以外は実施例1
と同様にしてキーボードカバーを得た。評価結果を表1
に示す。
【0042】
【実施例3】重合性組成物中の光重合開始剤として、1
−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンに代えて、
2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホ
リノフェニル)−ブタン−1−オンを0.006重量部
添加するようにした以外は実施例1と同様にしてキーボ
ードカバーを得た。評価結果を表1に示す。
【0043】
【実施例4】重合性組成物の成分としてジアリルフタレ
ートをジアリルテレフタレートに代えた以外は実施例1
と同様にした。評価結果を表1に示す。
【0044】
【比較例1】材質がナイロン−ポリエーテル共重合体か
らなる市販のキーボードカバーについて、実施例1と同
様の評価テストを行った。結果を表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】本発明のキーボードカバーは、従来品に
比べて透明なため、キーの文字が見やすく、また、キー
配列の一つ一つにカバーがかかっているのでキータッチ
がよい。さらに、簡単で自由に着脱可能であり、しかも
耐湿性等の耐性が高い。このため、水や埃、たばこの灰
等を遮断し、また直射日光や屋外における過酷な気象状
況下でもその柔軟性を失うことなくキーボードを外的要
因から保護することができる。また、コーヒーなどの飲
み物をうっかりカバー上にこぼしてしまった場合でも、
容易に取り外して水洗いによる丸洗いが可能であり、繰
返し使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態において好適な形態とし
て示したキーボードカバーをキーボードに取り付ける際
の状態を示す斜視図。
【図2】 図1に示したキーボードカバーをキーボード
に取り付けた状態を示す斜視図。
【符号の説明】
10・・・ノートパソコン(電子機器) 11・・・キーボード 20・・・キーボードカバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器のキーボードを被覆するキーボ
    ードカバーであって、ジアリルフタレート、ジアリルイ
    ソフタレート及びジアリルテレフタレートのうちの少な
    くとも1種とペンタエリスリトールテトラ(3−メルカ
    プトプロピオネート)とを2:1〜1:3の当量比で含
    む重合性組成物の光硬化物からなることを特徴とするキ
    ーボードカバー。
  2. 【請求項2】 前記重合性組成物中に、光重合開始剤が
    0.01〜10重量%配合されていることを特徴とする
    請求項1記載のキーボードカバー。
  3. 【請求項3】 可視光線透過率が85%以上である、請
    求項1又は2記載のキーボードカバー。
JP9106406A 1997-04-23 1997-04-23 キーボードカバー Pending JPH10301688A (ja)

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Cited By (3)

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