JPH10301157A - 手ぶれ補正機能付撮影装置 - Google Patents

手ぶれ補正機能付撮影装置

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JPH10301157A
JPH10301157A JP12158697A JP12158697A JPH10301157A JP H10301157 A JPH10301157 A JP H10301157A JP 12158697 A JP12158697 A JP 12158697A JP 12158697 A JP12158697 A JP 12158697A JP H10301157 A JPH10301157 A JP H10301157A
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camera shake
shake
detecting
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vertical
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JP12158697A
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Tatsuo Chiaki
千明  達生
Masami Sugimori
正巳 杉森
Masatoshi Nagano
雅敏 永野
Saburo Sugawara
三郎 菅原
Hiroshi Yamamoto
博 山本
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全ゆる撮影状況において良好な手ぶれ補正を
行う。 【解決手段】 加速度センサ18は光軸方向の加速度と
垂直方向の加速度を検出する。加速度センサ19は光軸
方向の加速度と垂直方向の加速度を検出する。CPU8
では入力される加速度センサ18、19の出力信号G1、
G2の差を求め、更に時間的にこれらの信号を2回積分す
ることによって、光軸に垂直方向の角度ぶれ量を得るこ
とができる。更に、加速度センサ18の垂直方向の出力
をCPU8によって時間的に2回積分することによっ
て、光軸に垂直方向のシフトぶれ量を得ることができ
る。このようにして、撮影装置に加わる垂直方向の角度
ぶれ、シフトぶれの双方を検出することができる。CP
U8は垂直方向の補正用駆動モータ7と、水平方向の補
正用駆動モータを駆動して、垂直方向のリセットセンサ
9と水平方向のリセットセンサが、補正光学手段4の鏡
筒5bが垂直、水平のそれぞれの方向において、リセッ
ト位置に移動したことを検出するまで補正光学手段4を
駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラ等の
光学機器の手ぶれを補正する手ぶれ補正機能付撮影装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から手ぶれ補正機能付の撮影装置と
しては、特開平1−53957号公報や、本出願人によ
る特開昭62‐47012号公報、特開平3−4664
2号公報に開示されている技術が知られている。
【0003】特開平1−53957号公報に開示されて
いる技術は、振動ジャイロセンサによって撮影装置の垂
直方向(ピッチ方向)、水平方向(ヨー方向)の角度方
向のぶれ(以下角度ぶれという)を検出し、その検出信
号に基づいて補正手段を駆動して、手ぶれ補正を行うも
のである。
【0004】また、特開昭62−47012号公報に開
示されている技術は、2つの加速度センサを光軸方向に
離間して設け、それぞれの検出信号から角度ぶれと撮影
装置が変位することによるぶれ(以下シフトぶれとい
う)を求め、更にフォーカスレンズの繰出量から得られ
るフォーカス位置検出信号によって、補正手段を駆動す
るゲインを求めて補正手段を駆動し、手ぶれ補正を行う
ものである。
【0005】更に、特開平3‐46642号公報に開示
されている技術は、加速度センサと振動ジャイロスコー
プのような角速度センサを用いて、角度ぶれとシフトぶ
れを求め、更にオートフォーカスから得られる測距信号
によって、補正手段を駆動するためのゲインを求めて補
正手段を駆動して、手ぶれ補正を行うものである。
【0006】ところで、手ぶれには光軸に対して垂直又
は水平方向に撮影装置の角度がぶれる角度ぶれと、垂直
又は水平方向に撮影装置の位置がぶれるシフトぶれと、
光軸の周りに撮影装置が回転する回転ぶれがある。そし
て、角度ぶれとシフトぶれのフィルム面や撮像素子上で
の影響は、角度ぶれにおいては撮影レンズの焦点距離や
被写体までの距離によらずに一定になるが、シフトぶれ
においては撮影レンズの焦点距離と被写体までの距離に
よって変化する。
【0007】撮影装置の手ぶれ量をx、フィルム面や撮
像素子上でのぶれ量をy、焦点距離をf、被写体距離を
Lとすると、y=f・x/Lという関係になる。この式
から明らかなように、シフトぶれは比較的被写体の遠い
撮影においてはその影響を無視することができるが、例
えばlm以内の近距離撮影の場合は無視することはでき
なくなる。更に、所定のシフトぶれよってフィルム面や
撮像素子上にどれだけのぶれが発生するかは焦点距離に
比例するため、シフトぶれを補正するためには被写体距
離と焦点距離に応じて、所定のシフトぶれに対して補正
手段をどれだけ駆動するかを決定する必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように全ゆる撮影
状態において、撮影装置の手ぶれ補正を有効にするに
は、角度ぶれとシフトぶれの双方を撮影状態に応じて補
正しなければならないが、前述の特開平1‐53957
号公報に開示されている技術においては、角度ぶれのみ
を検出して手ぶれ補正を行っているために、近距離の撮
影においては補正残りが生じてしまうという問題があ
る。
【0009】また、特開昭62−47012号公報や特
開平3−46642号公報に開示されている技術におい
ては、角度ぶれ量とシフトぶれ量を検出すると共に、被
写体距離に応じて手ぶれ補正を行うため、近距離の撮影
においても手ぶれ補正残りが生ずることは防止できる。
しかし、焦点距離の情報を用いていないために、最近主
流になっているズームレンズを有する撮影装置にこれら
の技術を応用する場合には、ズーミングによって焦点距
離が変わると、手ぶれ補正が十分でなく補正残りが生じ
たり、手ぶれ補正が過度になり、撮影装置によって撮影
された画像がぶれたものになってしまうという問題点が
ある。
【0010】更に、特開昭62‐47012号公報に開
示されているように、2つの独立した加速度センサを用
いて角度ぶれを検出しようとする場合に、これらの加速
度センサの機械的な間隔の精度が十分高くないと、精度
良く角度ぶれを検出するためには電気的なゲイン調整が
必要になり、装置の製造コストが高くなる。また、装置
の使用中に衝撃力が装置に加わったり温度変化などの影
響によって、加速度センサの機械的な間隔が変化する
と、角度ぶれを正確に検出することができなくなり、撮
影装置によって撮影された画像がぶれたものになってし
まうという問題点がある。
【0011】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
マクロ領域を含めた全ゆる撮影状況において良好な手ぶ
れ補正ができる手ぶれ補正機能付撮影装置を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明に係る手ぶれ補正機能付撮影装置は、光路内
に配置した補正光学手段と、該補正光学手段を駆動する
駆動手段と、該駆動手段を制御する制御手段と、手ぶれ
検出手段と、被写体までの距離を測定する測距手段と、
レンズの焦点距離を検出する手段と、角度ぶれを検出す
る手段と、シフトぶれを検出するシフトぶれ検出手段と
を有し、前記制御手段は被写体までの距離と焦点距離信
号、角度ぶれ信号、シフトぶれ信号に基づいて前記補正
光学手段を前記駆動手段により駆動することを特徴とす
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明を図示の実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は第1の実施例であり、手ぶれ補
正機能付撮影装置をレンズシャッタカメラに適用した場
合の手ぶれ補正に係る部分の構成図である。L1、L
2、L3、L4、L5はそれぞれ第1、第2、第3、第
4、第5レンズ群である。第1レンズ群L1、第2レン
ズ群L2はそれぞれ、第1、第2のレンズ鏡筒1、2に
固定されている。第3レンズ群L3は絞り3と可変頂角
プリズムから成る補正光学手段4を有し、この補正光学
手段4はラックを介して手ぶれ補正用モータに連結され
ている。
【0014】補正光学手段4は液体を充填した周知の可
変頂角プリズムであり、その第1面側の鏡筒5aがシャ
ッタ地板に固定されていると共に、第2面側の鏡筒5b
には垂直方向駆動用ラック6と、図示しない水平方向駆
動用ラックが取り付けられており、それぞれ垂直方向駆
動用モータ7、図示しない水平方向駆動用モータと噛み
合い、これらの駆動用モータを回転させると、それに対
応して鏡筒5aに対する鏡筒5bの角度が変化し、補正
光学手段4を透過する光線の方向が曲げられるようにな
っている。
【0015】駆動用モータ7はステッピングモータであ
り、CPU8によってオープンループ制御されている。
更に、補正光学手段4の鏡筒5bには、第1の伸長部5
cと図示しない第2の伸長部が設けられており、フォト
インタラプタから成るリセットセンサ9によって、補正
光学手段4の頂角のリセット位置が検出される。ここ
で、リセットセンサ9は補正光学手段4の垂直方向のリ
セット位置を検出し、図示しない第2のリセットセンサ
は補正光学手段4の水平方向のリセット位置を検出する
ようになっている。
【0016】また、第4レンズ群L4はフォーカスレン
ズであり、レンズ鏡筒10に固定され、ラック11を介
してフォーカスレンズ駆動用モータ12に連結され、そ
の光軸方向の動きはポテンショメータ13によりレンズ
位置として検知されるようになっており、図示しない測
距手段と併用してオートフォーカス機構を構成してい
る。
【0017】更に、第5レンズ群L5は変倍レンズ群で
あり、レンズ鏡筒14に固定され、ラック15を介して
ズーム駆動用モータ16に連結され、その光軸方向の動
きはポテンショメータ17により焦点距離として検知さ
れるようになっている。
【0018】また、この撮影装置には、静電容量型等か
ら成り垂直方向の加速度を検出する第1、第2の三次元
加速度センサ18、19が設けられている。更に、図示
は省略しているが水平方向の加速度を検出するために第
3、第4の加速度センサも設けられている。
【0019】CPU8には、リセットセンサ9、ポテン
ショメータ13、17、第1、第2の加速度センサ1
8、19の出力が接続されており、CPU8の出力はド
ライブ回路20、21、22を介して、それぞれモータ
7、12、16に接続されている。
【0020】この第1の実施例においては、各レンズ群
を保持する各鏡筒の連動構造に関しては、本発明の主旨
とは関係がないため図示を省略している。更に、現在の
レンズシャッタカメラのズーム動作は、一般的にモータ
によってカム環を回転させて行われているが、この第1
の実施例においては説明を分かり易くするために、例え
ば第5レンズ群L5のレンズ鏡筒14を出力軸にリード
スクリュを設けたモータ16により、ラック15を介し
て駆動するようにしている。ズーム駆動用のモータ16
によりレンズ鏡筒14が動き、第5レンズ群L5が駆動
されると、それに連動して第1、第2、第3、第4レン
ズ群L1、L2、L3、L4も、図2に示すような関係
で駆動されるようになっている。
【0021】第1の加速度センサ18はその感度軸の1
つが光軸方向に一致するように固定されており、光軸方
向の加速度と垂直方向の加速度を検出する。この第1の
加速度センサ18は光軸の真横の位置に設けられてい
る。第2の加速度センサ19も同様に、その感度軸の1
つが光軸方向に一致するように固定されており、光軸方
向の加速度と垂直方向の加速度を検出する。また、第2
の加速度センサ19は第1の加速度センサ18と光軸に
対して垂直な同一面上で、第1の加速度センサ18に対
して垂直方向に所定量離間した位置に設けられている。
【0022】このような位置に、第1、第2の加速度セ
ンサ18、19を配置することによって、CPU8では
入力されるこれらの出力信号G1、G2の差を求め、更に時
間的にこれらの信号を2回積分することによって、光軸
に垂直方向の角度ぶれ量を得ることができる。更に、第
1の加速度センサ18の垂直方向の出力をCPU8によ
って時間的に2回積分することによって、光軸に垂直方
向のシフトぶれ量を得ることができる。このように、第
1、第2の加速度センサ18、19によって、撮影装置
に加わる垂直方向の角度ぶれ、シフトぶれの双方を検出
することができる。
【0023】撮影装置に加わる水平方向の手ぶれ検出
も、同様に水平方向に配置された図示しない第3、第4
の加速度センサによって検出される。これらの第3、第
4の加速度センサは、検出する手ぶれの方向が水平方向
であることと、それに伴い水平方向に配置されているこ
とにおいて第1、第2の加速度センサ18、19と異な
り、その動作に関しては、第1、第2の加速度センサ1
8、19と同様である。
【0024】図3は第1の実施例の手ぶれ補正機能付撮
影装置を使用する際の各操作及び撮影装置の動作を表す
フローチャート図である。ステップ101において、撮
影者によって撮影装置の電源がオンされると、撮影装置
のCPU8は垂直方向の補正用駆動モータ7と、水平方
向の補正用駆動モータを駆動して、垂直方向のリセット
センサ9と水平方向のリセットセンサが、補正光学手段
4の鏡筒5bが垂直、水平のそれぞれの方向において、
リセット位置に移動したことを検出するまで補正光学手
段4を駆動する。
【0025】次に、ステップ102でCPU8は内部の
補正光学手段4の位置に対応するカウンタをリセット
し、ステップ103においてCPU8は補正光学手段4
を補正光学手段4を透過する光線が曲げられないスタン
バイ位置に駆動する。
【0026】次に、ステップ104において撮影者によ
ってフレーミングとズーミングが行われ、ステップ10
5においてレリーズが行われる。このレリーズが行われ
ると、撮影装置はステップ106において手ぶれ検出回
路をオンし、ステップ107でオートフォーカス動作を
行い、ステップ108で手ぶれ補正動作を開始し、ステ
ップ109でシャッタを開閉し、その後にステップ11
0で手ぶれ検出と手ぶれ補正動作を停止して、ステップ
111で1回の撮影を終了する。
【0027】図4はレリーズから撮影終了までに手ぶれ
補正機能付撮影装置が行う垂直方向の手ぶれ補正動作に
ついてのフローチャート図であり、水平方向についても
同様の動作が同時に行われるが、水平方向の動作につい
ては説明を省略する。図示しないレリーズスイッチが撮
影者によって押され、ステップ120でレリーズスイッ
チがオンすると、ステップ121でCPU8は第1、第
2の加速度センサ18、19の電源をオンし、ステップ
122でオートフォーカスの測距動作を行う。
【0028】次に、ステップ123でCPU8は第1、
第2の加速度センサ18、19の出力信号G1、G2を読み
込み、ステップ124で第2の加速度センサ19の出力
信号G2と第1の加速度センサ18の出力信号G1との差を
演算し、ステップ125、126でその結果を2回積分
する。ステップ126で積分された値Pθが、垂直方向
の角度ぶれに対応する値となる。CPU8は更にステッ
プ127、128において、第1の加速度センサ18の
出力信号G1も2回積分する。そして、ステップ128で
積分された値PXが垂直方向のシフトぶれに対応した値
となる。
【0029】次に、ステップ129でCPU8はオート
フォーカスの測距動作が終了したか否かを判別し、測距
動作が終了していない場合にはステップ123に戻っ
て、手ぶれ信号の積分動作を繰り返す。測距動作が終了
している場合には、ステップ130でフォーカスレンズ
の駆動を開始し、次にステップ131でオートフォーカ
スの測距によって得られた被写体距離情報Lを読み込
み、更にステップ132で変倍レンズの位置を検出する
ポテンショメータ17の信号を読み込み、焦点距離情報
fとする。
【0030】次に、CPU8は既に求められている角度
ぶれ信号Pθ、シフトぶれ信号PX、被写体距離情報
L、焦点距離情報fに基づいて、ステップ133で手ぶ
れ補正手段の駆動目標位置を演算する。この際に、補正
光学手段4の駆動目標位置Pは、Cを定数とすると、次
の演算によって求められる。 P=C(Pθ・f+X・f/L)
【0031】この補正光学手段4の駆動目標位置Pを演
算して求めた後に、CPU8はステップ134で手ぶれ
補正手段を駆動目標位置に駆動する。CPU8はステッ
プ135でフォーカスレンズつまり第4レンズ群L4が
目標位置まで駆動されたかどうかを判別し、フォーカス
レンズが目標位置まで駆動されていない場合にはステッ
プ123に戻り、手ぶれ信号の積分と、補正光学手段4
の駆動目標位置Pの演算と、補正光学手段4を駆動目標
位置Pに駆動することを繰り返す。フォーカスレンズが
目標位置まで駆動されたと判別された場合には、ステッ
プ136でシャッタを作動させる。
【0032】更に、CPU8はステップ137でシャッ
タの作動が終了したかどうかを判別し、シャッタの作動
が終了していない場合にはステップ123に戻り、手ぶ
れ信号の積分と、補正光学手段4の駆動目標位置Pの演
算と、補正光学手段4を駆動目標位置Pに駆動すること
を繰り返す。また、シャッタの作動が終了したと判別さ
れた場合には、ステップ138で加速度センサをオフ
し、ステップ139で補正光学手段4をセンタリング
し、ステップ140で補正光学手段4の駆動用モータ7
への通電をオフし撮影を終了する。このような動作をす
ることによって、本実施例による手ぶれ補正機能付撮影
装置においては、被写体距離や焦点距離によらず適正な
手ぶれ補正を行うことができる。
【0033】この第1の実施例においては、手ぶれ検出
素子として、1つの方向について一対の加速度センサを
用いたが、振動ジャイロスコープ等の角速度検出器と、
加速度センサの組み合わせによっても角度ぶれとシフト
ぶれとを検出して、それを補正することもできる。更
に、第1の実施例においてはレンズ群の中間に補正光学
手段4を設けたが、補正光学手段4を撮影レンズの前に
配置することもできる。
【0034】第1の実施例においては、加速度センサと
して三次元加速度センサを用いたが、前述の特開平62
−47012号公報に開示される周知の技術によって、
一次元の加速度センサを用いて手ぶれ量を検出すること
もできる。即ち、垂直方向の手ぶれを検出する場合に
は、光軸方向に所定量離間した位置に2個の一次元の加
速度センサを垂直方向に感度軸を向けて設け、その一方
の加速度センサをフィルム面又は撮像素子の近傍に配置
することによって、相互の差を求めることにより角度ぶ
れを検出し、フィルム面又は撮像素子の近傍に配置した
センサの出力によってシフトぶれを検出することができ
る。
【0035】しかし、このような構成にすると、2個の
加速度センサの間隔の精度が高くないと、装置を製造す
る際に1台ごとのゲイン調整が必要になり、量産性が阻
害されたり、温度変化などの影響で2個の加速度センサ
の間隔が変化すると、角度ぶれを求める演算の精度が低
くなり、望ましい手ぶれ補正性能を得られなくなるとい
う問題がある。
【0036】図5は第2の実施例の構成図を示し、手ぶ
れ補正機能付撮影装置をピデオカメラに適用した場合の
手ぶれ補正に係る部分の構成図である。物体側から可変
頂角プリズムから成る補正光学手段31、第1レンズ群
L1、第2レンズ群L2、絞り32、第3レンズ群L
3、第4レンズ群L4が配列されている。
【0037】補正光学手段31は第1のラック33を介
して手ぶれ補正用モータ34に連結され、補正光学手段
31の動きはフォトインタラプタから成る第1のリセッ
トセンサ35により検出されている。第1レンズ群L1
はレンズ鏡筒36により固定され、第2レンズ群L2は
変倍レンズであってレンズ鏡筒37により固定され、ラ
ック38を介して変倍レンズ駆動用モータ39に連結さ
れている。また、レンズ鏡筒37の位置はポテンショメ
ータ40によって検出されている。
【0038】第3レンズ群L3は固定のレンズ鏡筒41
によって固定され、第4レンズ群L4はフォーカスコン
ペンセータレンズであり、レンズ鏡筒42によって固定
されラック43を介して駆動用のモータ44に連結さ
れ、レンズ鏡筒42の動きはフォトインタラプタから成
るリセットセンサ45によって検出されている。
【0039】更に、CPU46にはリセットセンサ3
5、45、ポテンショメータ40、第5、第6の角加速
度センサ47、48の出力が接続され、CPU46の出
力はドライブ回路49、50、51を介して、それぞれ
モータ34、39、44に接続されている。
【0040】補正光学手段31は第1の実施例で述べた
ものと同様な周知の可変頂角プリズムであり、第1面側
の鏡筒52aが固定鏡筒に固定されると共に、第2面側
の鏡筒52bには垂直方向駆動用ラック33と、図示し
ない水平方向駆動用ラックが取り付けられており、それ
ぞれのラックは垂直方向駆動用モータ34、図示しない
水平方向駆動用モータと噛み合い、これらの駆動用モー
タを回転させると、それに対応して鏡筒52aに対する
鏡筒52bの角度が変化し、補正光学手段31を透過す
る光線の方向が曲げられる。
【0041】このように、補正光学手段31を光学系の
最前部に配置すると、撮影装置に加わる手ぶれの内、角
度ぶれの撮影像に及ぼす影響は焦点距離と無関係になる
ために、手ぶれ補正を行う際の手ぶれ補正量の演算が簡
単になる。
【0042】第5の角速度センサ47は振動ジャイロで
あり、その感度軸は垂直方向になるように固定されてお
り、垂直方向の角速度を検出する。第6の加速度センサ
48は静電容量型等の周知の加速度センサであり、光軸
の真横の位置に設けられ、その感度軸が垂直方向に一致
するように固定されており、垂直方向の加速度を検出す
る。
【0043】このように、第5、第6の角速度センサ4
7、48とを配置することによって、CPU46により
角速度センサ47からはその出力信号を時間的に積分し
て、光軸に垂直方向の角度ぶれ量を得ることができる。
更に、加速度センサ48の垂直方向の出力をCPU46
によって時間的に2回積分することによって、光軸に垂
直方向のシフトぶれ量を得ることができる。このよう
に、角速度センサ47、48とによって、撮影装置に加
わる垂直方向の角度ぶれ、シフトぶれの双方を検出する
ことができる。
【0044】撮影装置に加わる水平方向の手ぶれ検出に
ついても、同様に水平方向に配置された図示しない第
7、第8の角速度センサによって検出される。これらの
第7、第8の角速度センサは、検出する手ぶれの方向が
水平方向であることと、それに伴い水平方向に配置され
ていることのみ角速度センサ47、48と異なり、その
動作に関しては角速度センサ47、48と同様である。
【0045】第1、第2、第3、第4レンズ群L1、L
2、L3、L4と補正光学手段31は、ズーミングによ
って図6に示すように連動して動作し、オートフォーカ
スは周知のTVAF方式により、第4のレンズ群L4を
光軸方向に移動することで行われる。
【0046】この第2の実施例においては、手ぶれを検
出する手段として第5、第6の角速度センサ47、48
を使用しているため、手ぶれ補正量Pは角速度センサ4
7の出力を積分した回転ぶれ量Pθと、加速度センサ4
8の出力を2回積分して求めたシフトぶれ量PXを、変
倍レンズの位置をポテンショメータ40で検出して求め
た焦点距離fと、第4のレンズ群L1のレンズ位置をC
PU46の内部のカウンタの値で求めた被写体距離Lに
よって、A、Bを補正光学手段31の頂角変化に対する
光線変化量等によって決まる定数とすると、次式による
演算をCPU46で行うことによって得られる。 P=A・Pθ+B・PX・f/L
【0047】このような動作をすることによって、被写
体距離や焦点距離によらずに適正な手ぶれ補正を行うこ
とができる。更に第2の実施例においては、角度ぶれを
求めるために2回積分する必要がなく、また角度ぶれ量
に対して焦点距離との演算を必要としないので、CPU
46の演算付加を軽減することができ、手ぶれ補正演算
を高速で繰り返すことができ、より高周波の手ぶれに対
しても手ぶれ補正を行うことができる。
【0048】また上述の実施例においては、加速度セン
サとして水平方向に2つ、垂直方向に2つの三次元加速
度センサを用いたが、図7に示すように1つの基板51
上に2つの三次元加速度センサを設けることによって、
1個の部品で垂直、水平の両方向の手ぶれを検出するこ
ともできる。
【0049】即ち、シリコン基板51の上に、同一の装
置の第1のセンサ部52、第2のセンサ部53が距離P
だけ離間して設けられている。第1のセンサ部52は例
えばモトローラ社製と同様な所謂マイクロマシニングと
呼ばれる半導体製造工程で造られた加速度センサであ
り、固定電極54と可動電極55から成り、それぞれの
間隔変化によって静電容量が変化することを検出して、
加速度を検出するものである。
【0050】可動電極55は可動対向電極が設けられた
衝り部55aと、この衝り部55aを弾性的に支持する
第1、第2、第3、第4の梁部とから成る加速度センサ
に、Z方向の加速度が加わると、衝り部55aが−Z方
向に相対的に変位するようになっている。固定電極54
は可動電極55の衝り部55aに設けられた可動対向電
極と対向する固定対向電極を有し、この固定対向電極と
可動対向電極の間隔変化を静電容量変化として検出し、
センサに加わる加速度を検出するようにされている。
【0051】このような構成にすることによって、第
1、第2のセンサ部52、53の間隔は極めて高い精度
で得られ、それにより高い精度で撮影装置に加わる手ぶ
れ量を検出することができる。
【0052】図8は他の加速度センサの斜視図を示し、
アルミニウム基板61に圧電式の第1、第2の三次元加
速度センサ部62、63が設けられており、それぞれ衝
り62a、63aが付加されている。これらの第1、第
2の三次元加速度センサ部62、63は図9に示すよう
にPXだけ離間した位置に設けられており、衝り62
a、63aの重心位置が圧電素子の面と垂直な方向にP
Zだけ離間するように設けられている。
【0053】このようなセンサ部62、63を、例えば
離間距離PXが光軸に垂直かつ水平方向になるように、
また離間距離PZが垂直方向になるように撮影装置に配
置すれば、1つの部品としての加速度センサにより、離
間距離PXと離間距離PZを基にピッチ及び水平方向の
角度ぶれとシフトぶれを検出することができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る手ぶれ
機能付撮影装置においては、焦点距離や被写体距離に応
じて、シフトぶれと角度ぶれの双方を手ぶれ補正するた
めに、マクロ域を含めた全ゆる撮影状況において、良好
な手ぶれ補正を行えるという優れた効果がある。
【0055】また、半導体生産技術によって製作する加
速度センサを使用すれば、少ない部品点数で正確な手ぶ
れ量を検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の構成図である。
【図2】レンズ群移動の説明図である。
【図3】フローチャート図である。
【図4】フローチャート図である。
【図5】第2の実施例の構成図である。
【図6】レンズ群移動の説明図である。
【図7】三次元加速度センサの斜視図である。
【図8】他の加速度センサの斜視図である。
【図9】側面図である。
【符号の説明】
L1、L2、L3、L4、L5 撮影レンズ群 4、31 補正光学手段 8、46 CPU 18、19、47、48 加速度センサ 52、53、62、63 センサ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅原 三郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山本 博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光路内に配置した補正光学手段と、該補
    正光学手段を駆動する駆動手段と、該駆動手段を制御す
    る制御手段と、手ぶれ検出手段と、被写体までの距離を
    測定する測距手段と、レンズの焦点距離を検出する手段
    と、角度ぶれを検出する手段と、シフトぶれを検出する
    シフトぶれ検出手段とを有し、前記制御手段は被写体ま
    での距離と焦点距離信号、角度ぶれ信号、シフトぶれ信
    号に基づいて前記補正光学手段を前記駆動手段により駆
    動することを特徴とする手ぶれ補正機能付撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記手ぶれ検出手段は縦、横それぞれの
    方向に少なくとも1つの加速度センサを有し、縦方向の
    ぶれを検出する前記加速度センサは光軸に対して略水平
    な位置でかつ焦点面近傍に配置し、横方向のぶれを検出
    する前記加速度センサは光軸に対して略垂直な位置でか
    つ焦点面近傍に配置した請求項1に記載の手ぶれ補正機
    能付撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記加速度センサは半導体製造工程によ
    って製造し、1個のチップ上の所定間隔離間した位置
    に、同一方向の加速度を検出する検出部を設けた請求項
    2に記載の手ぶれ補正機能付撮影装置。
  4. 【請求項4】 前記加速度センサは衝りを有する2つの
    n次元(n=2、3)の検出部を1個の基板上に所定間
    隔離間して配置し、それぞれの衝りの重心位置を前記検
    出部を離間した方向とは垂直な方向に離間するようにし
    た請求項3に記載の手ぶれ補正機能付撮影装置。
JP12158697A 1997-04-24 1997-04-24 手ぶれ補正機能付撮影装置 Abandoned JPH10301157A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004109386A1 (ja) * 2003-06-09 2004-12-16 Olympus Corporation 撮影装置
JP2011039437A (ja) * 2009-08-18 2011-02-24 Canon Inc レンズ装置および撮像システム
US9883108B2 (en) 2014-12-02 2018-01-30 Fujifilm Corporation Imaging apparatus and image blur correction method

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