JPH10300827A - Icテスタおよびicのテスト方法 - Google Patents

Icテスタおよびicのテスト方法

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JPH10300827A
JPH10300827A JP9103691A JP10369197A JPH10300827A JP H10300827 A JPH10300827 A JP H10300827A JP 9103691 A JP9103691 A JP 9103691A JP 10369197 A JP10369197 A JP 10369197A JP H10300827 A JPH10300827 A JP H10300827A
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JP
Japan
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timing
test
strobe
control information
tester
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JP9103691A
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Inventor
Hiroaki Abe
太亮 阿部
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Ando Electric Co Ltd
Original Assignee
Ando Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一品種の複数のデバイスを、高速に並列測
定することが可能であるICテスタおよびICのテスト
方法を提供する。 【解決手段】 測定パルスを論理回路の何れかの入力端
子に供給した際に当該論理回路の出力端子から取り込ん
だ信号が所定の値になるまでストローブタイミングを順
次変化させるテストを各々の論理回路に対して実行する
にあたって、ストローブタイミングを示す信号制御情報
を発生するタイミング発生回路1が複数の被測定デバイ
ス4-1、4-2毎に有するレジスタ1a-1、1a-2に、各
々被測定デバイス4-1、4-2に対応して個別にストロー
ブタイミングを記憶可能とすることで、各々ストローブ
タイミングの異なる複数の被測定デバイス4-1、4-2
各々が休止することなく並列にテストを実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体デバイス
の良否ならびに性能を判定するICテスタおよびICの
テスト方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のIC(Integrated Cir
cuit:集積回路)テスタの構成の一例を示すブロック図
である。ここでいうICテスタは、被測定デバイス(ロ
ジックIC、論理演算IC)の入力端子にパルス状の信
号を供給し、これに対応する出力信号の遅れやパルス幅
等のタイミングを測定することで、被測定デバイスのグ
レードを判定するものである。
【0003】図6に示すICテスタは、256本の測定
ピンを有したものを示す例であるが、この内の1〜12
8ピンの128本と129〜256ピンの128本で
は、異なる被測定デバイス(この例では同一品種)に対
して試験を行う構成となっている。
【0004】図6に示すICテスタにおいては、被測定
デバイス54-1、54-2には同じタイミングで測定パル
スが供給される。しかしながら、ロジックICにおける
入力信号のタイミングに対する出力信号のタイミングの
関係は、同一品種であってもばらつきがある。
【0005】図7は、図6に示す構成における被測定デ
バイス被測定デバイス54-1、54 -2に同じタイミング
で測定パルスを供給した場合に、これら被測定デバイス
被測定デバイス54-1、54-2から出力される信号のタ
イミングを示すタイミングチャートである。図7では、
出力レベルがVOHを越えている間がパルス信号の出力時
間である。
【0006】この図7に示したように、同一のタイミン
グで測定パルスを入力しても、被測定デバイス54-1
54-2とでは信号の出力タイミングが異なることが多
い。そこで、ICテスタにより有効なストローブタイミ
ングを測定し、被測定デバイス毎にグレード分けをする
必要がある。
【0007】図6において51は、タイミング情報を一
時記憶するレジスタ51aを有し、制御部55の指示に
よりクロック信号やストローブ信号(あるいは、これら
の立ち上がり、立ち下がりタイミング)の基となるエッ
ジ情報Eを所定のタイミングで出力するタイミング発生
部である。
【0008】タイミング発生部51が出力するエッジ情
報Eは、256本の各測定ピンに対応したフォーマット
制御部53-1〜53-256の各々に供給される。これら各
フォーマット制御部53-1〜53-256は同一の構成であ
るので、以下にフォーマット制御部53-1のみを例に挙
げて説明する。
【0009】フォーマット制御部53-1が有する52は
クロックストローブセレクタである。上述の所定のタイ
ミングで出力されるエッジ情報Eには、各々エッジ番号
が付されている。ここで説明する例では、エッジ番号と
して1〜46までの何れかが付される。
【0010】クロックストローブセレクタ52には、何
れのエッジ番号が付されたエッジ情報Eが入力された場
合に、(タイミング情報Aによって)後述のパルス生成
回路53aに測定パルスを出力させるか、あるいは判定
回路53bをストローブとするかが、予め設定される。
【0011】上述のパルス生成回路53aは、クロック
ストローブセレクタ52によって選択されたエッジ情報
(タイミング情報A)に基づいて測定パルスを生成す
る。この測定パルスは、被測定デバイス54-1の対応す
るピンに供給される。
【0012】また判定回路53bは、クロックストロー
ブセレクタ52によって選択されたエッジ情報(タイミ
ング情報A)に基づいた判定タイミング(これ以降、ス
トローブタイミングと称する)で被測定デバイス54-1
の出力を測定し、その良否あるいは性能を判定する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図8は、従来のICテ
スタにおける処理の流れを、試験項目を基準にして見た
場合のタイミングチャートである。
【0014】この図8においては、試験内容を便宜上試
験項目1、2-1、2-2、3と分け、太実線矢印で試験項
目1を表し、左傾斜線矢印で試験項目2-1を表してい
る。また、右傾斜線矢印で試験項目2-2を表し、細実線
矢印で試験項目3を表している。さらに破線矢印で試験
が休止状態であることを表している。
【0015】図8では、TSにおいて被測定デバイス54
-1と被測定デバイス54-2がともに試験項目1を開始し
た。この試験項目1はT1の時点で終了し、この時点から
被測定デバイス54-1と被測定デバイス54-2がともに
試験項目2-1に移った。
【0016】しかしながら、T2において被測定デバイス
54-2の試験結果に不良が確認された。即ち、被測定デ
バイス54-2は被測定デバイス54-1とはグレードが異
なると判断され、これ以降の試験は同時進行が不可能で
ある。従って、T2以降は被測定デバイス54-1がシン
グルモード測定で試験を実行し、被測定デバイス54-2
は休止状態となる。
【0017】被測定デバイス54-1は、T3において試験
項目2-1を終了して試験項目2-2に移り、さらにT4にお
いて試験項目2-2を終了して試験項目3に移る。この試
験項目3はT5において終了する。
【0018】このT2からT5までの間、被測定デバイス
54-2は休止状態であり、被測定デバイス54-1がシン
グルモード測定で試験を実行する。一方被測定デバイス
54-2は、被測定デバイス54-1がシングルモード測定
で試験項目3を終了したT5から試験を再開する。
【0019】この場合、被測定デバイス54-2は試験項
目1から再実行するが、被測定デバイス54-1は既に試
験項目1〜試験項目3までを終了している上に、被測定
デバイス54-1と被測定デバイス54-2とはグレードが
異なるために試験を同時に実行することができない。
【0020】従って、T5からは被測定デバイス54-1
は休止状態となり、被測定デバイス54-2がシングルモ
ード測定で試験を実行する。こうして、図8に示すよう
にT5から試験終了のTEまでは、TSからT5までと同じ
試験サイクルを繰り返す必要があり、結果としてデバイ
スの試験に要する時間が長くなってしまうという問題が
生じた。
【0021】このような問題に対応するために、従来か
ら、特定の試験項目におけるシングルモード測定が終了
した後に、別の試験項目で並列測定を再開する方法も用
いられている。
【0022】図9は、図6に示す従来のICテスタにお
いて、特定の試験項目でシングルモード測定を実行した
後、別の試験項目で並列測定を再開する場合に、制御部
55側から見た処理の流れの一例を示すフローチャート
である。
【0023】この図9においても、試験内容を便宜上試
験項目1、2および3に分けて説明する。なおこの例で
は、試験項目2において被測定デバイス54-1の出力と
被測定デバイス54-2の出力とに違いがあることが予め
判明しており、試験項目2をシングルモード測定で実行
する場合について説明する。
【0024】この例では、まず被測定デバイス54-1
54-2とで同時に試験項目1を実行する(ステップS
1)。次にこの結果が良好か否かを判断し(ステップS
2)、良好でなければ異常終了となる。
【0025】ステップS2において良好であると判断さ
れた場合には、シングルモード測定を開始する(ステッ
プS3)。即ち、被測定デバイス54-1と54-2の何れ
か一方は休止状態として、他方のみを試験する。
【0026】シングルモード測定では、まず判定回路5
3bのストローブタイミングを初期値に設定する(ステ
ップS4)。この初期値には、被測定デバイス54-1
測定パルスが供給されてから極めて短い時間でストロー
ブとなる値が設定される。
【0027】次に、被測定デバイス54-1における試験
項目2を、設定されたストローブタイミングで実行する
(ステップS5)。この後、被測定デバイス54-1の試
験結果が良好であるか否かを判断する(ステップS
6)。
【0028】一般に、ロジックICを構成する論理演算
子は、入力端子に信号が供給された後、演算結果が出力
端子に反映されるまでには、一定以上の時間を要する。
従って先般の初期値が、この一定時間より短い場合に
は、試験結果は不良となる。
【0029】このように試験結果が不良である場合に
は、判定回路53bに設定されるストローブタイミング
を、所定値だけ遅らせる(ステップS7)。さらに、こ
こで再設定されたストローブタイミングが予め決められ
る遅延限界(製品の性能としての下限)に達しているか
否かを判断する(ステップS8)。
【0030】ステップS8で、ストローブタイミングが
遅延限界に達していれば異常終了とし、一方遅延限界に
達していなければ、上述したステップS5の処理に戻っ
て試験項目2を繰り返す。
【0031】上述のステップS6において、試験結果が
良好である場合には、この試験結果であるストローブタ
イミング値を、タイミング発生部51が有するレジスタ
51aに書き込む(ステップS9)。
【0032】次に、被測定デバイス54-2における試験
項目2を実行する(ステップS10)。この場合、スト
ローブタイミングはレジスタ51aに書き込まれている
ストローブタイミング情報に基づく。この後、被測定デ
バイス54-2の試験結果が良好であるか否かを判断する
(ステップS11)。
【0033】ここで、被測定デバイス54-2の試験結果
が良好でない場合には、異常終了とし、良好であればシ
ングルモード測定を終了する(ステップS12)。さら
に、シングルモード測定を終了した後に、被測定デバイ
ス54-1と54-2とで試験項目3を実行する(ステップ
S13)。なおこの試験項目3は、被測定デバイス54
-1と54-2とで同時に試験が可能な内容である。そして
この結果が良好か否かを判断し(ステップS14)、良
好でなければ異常終了となる。
【0034】図10は、図9に示す処理の流れを、試験
項目を基準にして見た場合のタイミングチャートであ
る。この図10においては、太実線矢印は試験項目1を
表し、左傾斜線矢印は試験項目2を表している。さら
に、破線矢印は試験が休止状態であることを表してい
る。
【0035】図10では、TSにおいて被測定デバイス5
-1と被測定デバイス54-2がともに試験項目1を開始
した。この試験項目1はT1の時点で終了し、この時点か
ら被測定デバイス54-1が試験項目2に移った。このと
き被測定デバイス54-2は、休止状態に入る。
【0036】即ち、T1からは被測定デバイス54-1
シングルモード測定となり、T2までは被測定デバイス
54-2が休止状態のまま試験項目2が実行される。一方
被測定デバイス54-2は、被測定デバイス54-1がシン
グルモード測定で試験項目2を終了するT2で試験項目
2を開始する。即ち、T2からは被測定デバイス54-2
のシングルモード測定となり、T3までは被測定デバイ
ス54-1が休止状態のまま試験項目2が実行される。
【0037】この被測定デバイス54-2における試験項
目2もT3において終了し、T3から試験終了のTEまで
の間では、被測定デバイス54-1と被測定デバイス54
-2が同時に試験項目3を実行する。
【0038】このように、図9あるいは図10に示す方
法によっても、何れかの被測定デバイスが休止状態とな
ることは回避できない。従って、結果としてデバイスの
試験に要する時間は長くなってしまう。
【0039】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、同一品種の複数のデバイスを、高速に並列測
定することが可能であるICテスタおよびICのテスト
方法を提供することを目的としている。
【0040】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の発明にあっては、ICのテス
トに供される信号制御情報を所定の基準タイミングで発
生するタイミング発生手段と、前記信号制御情報に基づ
いて前記ICを構成する論理回路の何れかの入力端子に
供給する測定パルスを生成するパルスタイミングならび
に当該論理回路の出力端子に現れる信号を取り込むスト
ローブタイミングを示すタイミング情報を選択するクロ
ックストローブセレクタとを有し、同一品種の複数の前
記ICを並列にテストするICテスタであって、前記タ
イミング発生手段は、前記複数のIC毎に前記ストロー
ブタイミングを記憶するための複数のレジスタを具備す
ることを特徴とする。
【0041】また、請求項2に記載の発明にあっては、
請求項1に記載のICテスタでは、前記タイミング発生
手段は、発生するm(mは正の整数)種類の前記信号制
御情報を、並列にテストするn(nは前記m未満の正の
整数)個の前記ICの各々に対してm/n種類ずつ分配
することを特徴とする。
【0042】また、請求項3に記載の発明にあっては、
ICのテストに供される信号制御情報を所定の基準タイ
ミングで発生し、前記信号制御情報に基づいて前記IC
を構成する論理回路の何れかの入力端子に供給する測定
パルスを生成するとともに前記信号制御情報に基づいた
ストローブタイミングで当該論理回路の出力端子に現れ
る信号を取り込み、前記ストローブタイミングに基づい
て複数の前記ICの性能を並列にテストするICのテス
ト方法であって、前記信号制御情報を発生するタイミン
グ発生手段が前記複数のIC毎に有するレジスタに、各
々ICに対応して個別に前記ストローブタイミングを記
憶可能とし、前記測定パルスを前記論理回路の何れかの
入力端子に供給した際に当該論理回路の出力端子から取
り込んだ信号が所定の値になるまで前記ストローブタイ
ミングを順次変化させるテストを各々の前記論理回路に
対して実行することを特徴とする。
【0043】この発明によれば、測定パルスを論理回路
の何れかの入力端子に供給した際に当該論理回路の出力
端子から取り込んだ信号が所定の値になるまでストロー
ブタイミングを順次変化させるテストを各々の論理回路
に対して実行するにあたって、ストローブタイミングを
示す信号制御情報を発生するタイミング発生手段が複数
のIC毎に有するレジスタに、各々ICに対応して個別
にストローブタイミングを記憶可能とすることで、各々
ストローブタイミングの異なる複数のICの各々が休止
することなく並列にテストを実行する。
【0044】
【発明の実施の形態】以下に本発明について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態にかかるICテスタの構
成を示すブロック図である。なお本実施の形態では、同
一品種の2つの被測定デバイスに対して、各々128ピ
ンまでを使用した試験が可能である構成を例に挙げて説
明する。
【0045】図1において1は、後述する被測定デバイ
ス4-1、4-2に供給する測定パルスの出力タイミングの
基準となるエッジ情報E-1およびE-2を、所定のタイミ
ングで順次出力するタイミング発生部である。
【0046】このタイミング発生部1が有する1a-1
よび1a-2はレジスタであり、各々対応した被測定デバ
イス4-1、4-2に対するストローブタイミング情報を記
憶する。
【0047】3-1〜3-256は各々フォーマット制御部で
ある。この内、フォーマット制御部3-1〜3-128にはタ
イミング発生器1からエッジ情報E-1が供給され、フォ
ーマット制御部3-129〜3-256には、フォーマット制御
部3-1〜3-128に供給されるものとは異なるエッジ情報
-2が供給される。
【0048】フォーマット制御部3-1が有する2はクロ
ックストローブセレクタ、同3aはパルス生成回路、さ
らに3bは判定回路である。クロックストローブセレク
タ2は、タイミング発生器1が出力するエッジ情報E-1
を選択して、(タイミング情報Aを)パルス生成回路3
aと判定回路3bとに供給する。
【0049】パルス生成回路3aは、クロックストロー
ブセレクタ2によって選択されたエッジ情報E-1(タイ
ミング情報A)に基づいて測定パルスを生成し、この測
定パルスは被測定デバイス(4-1)に供給される。
【0050】また判定回路3bは、クロックストローブ
セレクタ2によって選択されたエッジ情報(タイミング
情報A)に基づいたストローブタイミングで被測定デバ
イス(4-1)が出力する信号を取り込み、この信号の値
に基づいて被測定デバイスの良否を判定する。以上がフ
ォーマット制御部3-1の構成であるが、フォーマット制
御部3-2〜フォーマット制御部3-128についても同様で
あるので、説明は省略する。
【0051】図2は、被測定デバイス4-1の内部構成の
一例と、フォーマット制御部3-1〜3-3との具体的な接
続の例を示す接続図である。フォーマット制御部3-1
有するパルス生成回路3aが出力する測定パルスは、被
測定デバイス4-1のピン41-1を介して2入力の論理演
算回路40の入力端子の一方に供給される。
【0052】またフォーマット制御部3-2が有するパル
ス生成回路3aが出力する測定パルスは、被測定デバイ
ス4-1のピン41-2を介して2入力の論理演算回路40
の入力端子の他方に供給される。
【0053】そして論理演算回路40の出力端子から出
力される出力信号は、被測定デバイス4-1のピン41-3
を介してフォーマット制御部3-3が有する判定回路3b
に入力される。
【0054】なお図2では、被測定デバイス4-1が論理
演算回路40としてAND(論理積)回路を1つだけ有
している構成を示しているが、論理演算回路はAND回
路の他、OR(論理和)回路やEX−OR(排他的論理
和)回路、あるいはこれらの組み合わせによるものでも
よい。また、入出力端子の本数があわせて128本以下
であれば、論理演算回路の個数はいくつでもよい。
【0055】上述のタイミング発生器1が所定のタイミ
ングで出力するエッジ情報E-1およびE-2には、各々エ
ッジ番号が付されている。本実施の形態では、エッジ情
報E -1にはエッジ番号として1〜23までの何れかが付
され、エッジ情報E-2にはエッジ番号として24〜46
までの何れかが付されて出力される。
【0056】一方の各クロックストローブセレクタ2に
は、何れのエッジ番号が付されたエッジ情報E-1あるい
はエッジ情報E-2が入力された場合に、(タイミング情
報Aによって)パルス生成回路3aに測定パルスを出力
させるか、あるいは判定回路3bをストローブとするか
が、予め設定される。
【0057】こうしてクロックストローブセレクタ2に
よって選択出力されるエッジ情報E -1あるいはエッジ情
報E-2(タイミング情報A)に基づいて、パルス生成回
路3aは出力する測定パルスの立ち上げおよび立ち下げ
を行い、また判定回路3bは被測定デバイスの出力信号
を取り込む。図3は、このような動作に基づいて本実施
の形態の各部において生成される信号の様子を示したタ
イミングチャートである。
【0058】図3に示す例においては、フォーマット制
御部3-1が有するクロックストローブセレクタ2には、
1の時点で入力されたエッジ情報E-1に基づいてパル
ス生成回路3aが測定パルスを立ち上げ、T3の時点で入
力されたエッジ情報E-1に基づいてパルス生成回路3a
が測定パルスを立ち上げるように、エッジ番号が設定さ
れる。
【0059】またフォーマット制御部3-2が有するクロ
ックストローブセレクタ2には、T 2の時点で入力され
たエッジ情報E-1に基づいて、パルス生成回路3aが測
定パルスを立ち上げ、T4の時点で入力されたエッジ情報
-1に基づいてパルス生成回路3aが測定パルスを立ち
上げるように、エッジ番号が設定される。
【0060】このようにフォーマット制御部3-1、3-2
から出力される測定パルスが、各々ピン41-1、41-2
を介して論理演算回路40に供給された後、ピン41-3
を介して演算結果が出力されるまでには、一定の遅延時
間を要する。
【0061】例えば図2に示す構成では、論理演算回路
40の論理ではT2の時点で出力信号が立ち上りとなる
が、実際には立ち上がり遅延時間td0後であるT2+td0
の時点でピン41-3から出力される信号が立ち上がる。
【0062】この遅延時間td0によって被測定デバイス
のグレードが決定されるが、こういったICテスタでは
判定回路3bのストローブタイミングを順次変化させ、
遅延時間td0を測定する。
【0063】この場合、本実施の形態では、被測定デバ
イス4-1にかかるストローブタイミングをタイミング発
生器1のレジスタ1a-1に記憶させ、被測定デバイス4
-2にかかるストローブタイミングをレジスタ1a-2に記
憶させることで、互いにストローブタイミングが異なる
場合であっても、被測定デバイス4-1の試験と被測定デ
バイス4-2の試験とを同時に実行させる。
【0064】図4および図5は、本実施の形態におい
て、制御部5側から見た処理の流れの一例を示すフロー
チャートである。本実施の形態においては、試験内容を
便宜上試験項目1、2-1、2-2、2-3、3に分けて説明
する。
【0065】本実施の形態では、まず被測定デバイス4
-1と4-2とで同時に試験項目1を実行する(ステップS
t1)。この結果が良好か否かを判断し(ステップSt
2)、良好でなければ異常終了となる。
【0066】ステップSt2において良好であると判断
された場合には、判定回路3bのストローブタイミング
を初期値に設定する(ステップSt3)。この初期値に
は、被測定デバイス54-1に測定パルスが供給されてか
ら極めて短い時間でストローブとなる値が設定される。
【0067】次に被測定デバイス4-1と4-2とで同時に
試験項目2を実行し(ステップSt4)、被測定デバイ
ス4-1の試験結果と被測定デバイス4-2の試験結果とが
何れも不良であるか否かを判断する(ステップSt
5)。
【0068】言うまでもなくロジックICを構成する論
理演算子は、入力端子に信号が供給された後、演算結果
が出力端子に反映されるまでには、一定以上の時間を要
する。従って先般の初期値が、この一定時間より短い場
合には、試験結果は不良となる。
【0069】このように何れの試験結果も不良である場
合には、判定回路3bに設定されるストローブタイミン
グを、所定値だけ遅らせる(ステップSt6)。さら
に、ここで再設定されたストローブタイミングが予め決
められる遅延限界(製品の性能としての下限)に達して
いるか否かを判断する(ステップSt7)。
【0070】ステップSt7で、ストローブタイミング
が遅延限界に達していれば異常終了とし、一方遅延限界
に達していなければ、上述したステップSt4の処理に
戻って試験項目2を繰り返す。
【0071】上述のステップSt5において、被測定デ
バイス4-1の試験結果と被測定デバイス4-2の試験結果
との何れかが良好である場合には、試験結果が良好であ
る被測定デバイス4-1あるいは被測定デバイス4-2に関
するストローブタイミング値を、タイミング発生部1に
おける対応するレジスタ1a-1あるいは1a-2に書き込
む(ステップSt8)。
【0072】さらに本実施の形態では、被測定デバイス
-1の試験結果と被測定デバイス4 -2の試験結果とが何
れも良好であるか否かを判断し(ステップSt9)、何
れかの試験結果が不良であった場合には、試験結果が不
良であった被測定デバイス4 -1あるいは被測定デバイス
-2において試験項目2-2を実行する(ステップSt1
0)。
【0073】上述のステップSt10における試験結果
が良好か否かを判断し(ステップSt11)、不良であ
る場合には、判定回路3bに設定されるストローブタイ
ミングを、所定値だけ遅らせる(ステップSt12)。
【0074】さらに、ここで再設定されたストローブタ
イミングが予め決められる遅延限界(製品の性能として
の下限)に達しているか否かを判断する(ステップSt
13)。
【0075】ステップSt13で、ストローブタイミン
グが遅延限界に達していれば異常終了とし、一方遅延限
界に達していなければ、上述したステップSt10の処
理に戻って試験項目2-2を繰り返す。
【0076】また、ステップSt11において試験結果
が良好であった場合には、この試験によって得られたス
トローブタイミングを、対応するレジスタ1a-1あるい
は1a-2に書き込む(ステップSt14)。
【0077】上述したステップSt9において試験項目
-1における試験結果が何れも良好であった場合、ある
いはステップSt14の処理が終了後、レジスタ1a-1
および1a-2に書き込まれたストローブタイミングに基
づいて、被測定デバイス4-1と4-2とで同時に試験項目
-3を実行する(ステップSt15)。
【0078】この後、試験項目2-3の試験結果が良好で
あるか否かを判断し(ステップSt16)、良好でなけ
れば異常終了とする。試験項目2-3の試験結果が良好で
あった場合には、さらに被測定デバイス4-1と4-2とで
同時に試験項目3を実行した(ステップSt17)後に
試験結果が良好であるか否かを判断し(ステップSt1
8)、良好でなければ異常終了とする。
【0079】このように上述の各実施の形態によれば、
同一品種のデバイスを異なるタイミング情報に基づいて
測定する場合にあっても、何れかのデバイスが測定待機
状態になることがなく、高速に並列測定が行われる。
【0080】この場合、タイミング発生器が生成するエ
ッジ情報の個数を増やす必要はなく、タイミング発生器
が生成し得るエッジ情報を、各被測定デバイスに分配す
ればよい。
【0081】なお本実施の形態では、2つの被測定デバ
イスを同時に測定する構成を例に挙げて説明したが、さ
らに多くの被測定デバイスを同時に測定する構成であっ
てもよい。
【0082】この場合にタイミング発生器は、同時に測
定する被測定デバイスの個数と同数のレジスタを有し、
複数のレジスタには、各々対応した被測定デバイスのス
トローブタイミングが書き込まれる。さらに、上述の実
施の形態において示したピン数やエッジ情報の数等は一
例であり、本発明はこれらの数値に限定されたものでは
ない。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、測定パルスを論理回路の何れかの入力端子に供給し
た際に当該論理回路の出力端子から取り込んだ信号が所
定の値になるまでストローブタイミングを順次変化させ
るテストを各々の論理回路に対して実行するにあたっ
て、ストローブタイミングを示す信号制御情報を発生す
るタイミング発生手段が複数のIC毎に有するレジスタ
に、各々ICに対応して個別にストローブタイミングを
記憶可能とすることで、各々ストローブタイミングの異
なる複数のICの各々が休止することなく並列にテスト
を実行するので、同一品種の複数のデバイスを、高速に
並列測定することが可能であるICテスタおよびICの
テスト方法が実現可能であるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態にかかるICテスタの
構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施の形態における被測定デバイス4-1
内部構成の一例と、フォーマット制御部3-1〜3-3との
具体的な接続の例を示す接続図である。
【図3】 同実施の形態の各部において生成される信号
の様子を示したタイミングチャートである。
【図4】 同実施の形態において、制御部5側から見た
処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図5】 同実施の形態において、制御部5側から見た
処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図6】 本従来のICテスタの構成の一例を示すブロ
ック図である。
【図7】 図6に示す構成における被測定デバイス被測
定デバイス54-1、54-2に同じタイミングで測定パル
スを供給した場合に、これら被測定デバイス被測定デバ
イス54-1、54-2から出力される信号のタイミングを
示すタイミングチャートである。
【図8】 従来のICテスタにおける処理の流れを、試
験項目を基準にして見た場合のタイミングチャートであ
る。
【図9】 従来のICテスタにおいて、特定の試験項目
でシングルモード測定を実行した後、別の試験項目で並
列測定を再開する場合に、制御部55側から見た処理の
流れの一例を示すフローチャートである。
【図10】 図9に示す処理の流れを、試験項目を基準
にして見た場合のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 タイミング発生器(タイミング発生手
段) 1a-1、1a-2 レジスタ 2 クロックストローブセレクタ 4-1、4-2 被測定デバイス(IC)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 IC(4-1、4-2)のテストに供される
    信号制御情報を所定の基準タイミングで発生するタイミ
    ング発生手段(1)と、前記信号制御情報に基づいて前
    記ICを構成する論理回路の何れかの入力端子に供給す
    る測定パルスを生成するパルスタイミングならびに当該
    論理回路の出力端子に現れる信号を取り込むストローブ
    タイミングを示すタイミング情報を選択するクロックス
    トローブセレクタ(2)とを有し、同一品種の複数の前
    記ICを並列にテストするICテスタであって、 前記タイミング発生手段は、 前記複数のIC毎に前記ストローブタイミングを記憶す
    るための複数のレジスタ(1a-1、1a-2)を具備する
    ことを特徴とするICテスタ。
  2. 【請求項2】 前記タイミング発生手段は、 発生するm(mは正の整数)種類の前記信号制御情報
    を、 並列にテストするn(nは前記m未満の正の整数)個の
    前記ICの各々に対してm/n種類ずつ分配することを
    特徴とする請求項1に記載のICテスタ。
  3. 【請求項3】 ICのテストに供される信号制御情報を
    所定の基準タイミングで発生し、前記信号制御情報に基
    づいて前記ICを構成する論理回路の何れかの入力端子
    に供給する測定パルスを生成するとともに前記信号制御
    情報に基づいたストローブタイミングで当該論理回路の
    出力端子に現れる信号を取り込み、前記ストローブタイ
    ミングに基づいて複数の前記ICの性能を並列にテスト
    するICのテスト方法であって、 前記信号制御情報を発生するタイミング発生手段が前記
    複数のIC毎に有するレジスタに、各々ICに対応して
    個別に前記ストローブタイミングを記憶可能とし、 前記測定パルスを前記論理回路の何れかの入力端子に供
    給した際に当該論理回路の出力端子から取り込んだ信号
    が所定の値になるまで前記ストローブタイミングを順次
    変化させるテストを各々の前記論理回路に対して実行す
    ることを特徴とするICテスタ。
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