JPH10299808A - 空気ばね - Google Patents
空気ばねInfo
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- JPH10299808A JPH10299808A JP12345497A JP12345497A JPH10299808A JP H10299808 A JPH10299808 A JP H10299808A JP 12345497 A JP12345497 A JP 12345497A JP 12345497 A JP12345497 A JP 12345497A JP H10299808 A JPH10299808 A JP H10299808A
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- JP
- Japan
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- bead
- insulator
- diaphragm
- substrate
- receiving plate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ゴム製ダイヤフラムの車体側ビード部
の取付けを嵌め込みにより可能とし、空気洩れが発生せ
ず、車軸側からダイヤフラムを伝わる高周波振動を遮断
することができ、取付け板を車体側取付け面にボルトで
取付けることができ、このボルトの頭がダイヤフラムと
干渉しない。 【解決手段】 取付け板11が基板12、インシュレ
ータ13およびビード受け板14を加硫接着で一体化し
て作られ、基板12が平板状に形成され、ビード受け板
14がフランジ状の基部14aとビードリング部14b
とからなり、インシュレータ13がリング部13aを含
む形に形成され、基板12の周辺部に複数本のボルト1
5が基板12をインシュレータ13側から貫通し、その
頭がインシュレータ13に埋没するように配設される。
の取付けを嵌め込みにより可能とし、空気洩れが発生せ
ず、車軸側からダイヤフラムを伝わる高周波振動を遮断
することができ、取付け板を車体側取付け面にボルトで
取付けることができ、このボルトの頭がダイヤフラムと
干渉しない。 【解決手段】 取付け板11が基板12、インシュレ
ータ13およびビード受け板14を加硫接着で一体化し
て作られ、基板12が平板状に形成され、ビード受け板
14がフランジ状の基部14aとビードリング部14b
とからなり、インシュレータ13がリング部13aを含
む形に形成され、基板12の周辺部に複数本のボルト1
5が基板12をインシュレータ13側から貫通し、その
頭がインシュレータ13に埋没するように配設される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両のサスペンショ
ン等に用いられ、特にその車体側取付け部の構造に特徴
を備えた空気ばねに関するものである。
ン等に用いられ、特にその車体側取付け部の構造に特徴
を備えた空気ばねに関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両のサスペンションに用いられる空気
ばねとして、ほぼ円筒状のゴム製ダイヤフラムの軸線を
上下方向に向け、上端開口部のビード部を取付け板に、
下端開口部のビード部をピストンにそれぞれ固定し、他
端ビード部をピストンでダイヤフラムの長さ方向の中央
部内側に押し込むようにした空気ばねが知られている。
図2は、上記ダイヤフラム式空気ばねの一端ビード部の
取付け構造を示し、1はダイヤフラム、1aはその円筒
部、1bは上端開口部に設けたビード部であり、このビ
ード部1bが取付け板2の下面に溶接で固定したビード
リング3のテーパ付き外面3aに嵌合により固定されて
いる。この取付け構造は、ビードリング3がテーパ付き
外面3aを有し、上方の取付け板2側で太くなっている
ので、ダイヤフラム1のビード部1bをビードリング3
に押し込むだけで固定でき、同時に嵌合部をシールする
ことができる。
ばねとして、ほぼ円筒状のゴム製ダイヤフラムの軸線を
上下方向に向け、上端開口部のビード部を取付け板に、
下端開口部のビード部をピストンにそれぞれ固定し、他
端ビード部をピストンでダイヤフラムの長さ方向の中央
部内側に押し込むようにした空気ばねが知られている。
図2は、上記ダイヤフラム式空気ばねの一端ビード部の
取付け構造を示し、1はダイヤフラム、1aはその円筒
部、1bは上端開口部に設けたビード部であり、このビ
ード部1bが取付け板2の下面に溶接で固定したビード
リング3のテーパ付き外面3aに嵌合により固定されて
いる。この取付け構造は、ビードリング3がテーパ付き
外面3aを有し、上方の取付け板2側で太くなっている
ので、ダイヤフラム1のビード部1bをビードリング3
に押し込むだけで固定でき、同時に嵌合部をシールする
ことができる。
【0003】しかしながら、取付け板2とビードリング
3の接触部における空気洩れを防ぐため、ビードリング
3の固定を溶接で行っていたので、溶接に伴う歪みによ
って嵌合部に空気洩れが生じるという問題があった。ま
た、上記の取付け板2を上方の車体側取付け面に直接当
ててボルトで固定するので、下方の車軸側で発生する高
周波振動がダイヤフラム1を経て上方の車体側に伝わ
り、この高周波振動を遮断するために取付け板2と車体
側取付け面との間にゴム板(インシュレータ)を介在さ
せても、このゴム板が上記のボルト締めにより圧縮され
るため、インシュレータの機能が消失し、また上記ボル
トの頭が取付け板2の下面に突出するので、ボルト頭が
ダイヤフラム1の上端部と干渉し、これを避けようとす
ると、取付け板2を厚み方向に大きくする必要があっ
た。
3の接触部における空気洩れを防ぐため、ビードリング
3の固定を溶接で行っていたので、溶接に伴う歪みによ
って嵌合部に空気洩れが生じるという問題があった。ま
た、上記の取付け板2を上方の車体側取付け面に直接当
ててボルトで固定するので、下方の車軸側で発生する高
周波振動がダイヤフラム1を経て上方の車体側に伝わ
り、この高周波振動を遮断するために取付け板2と車体
側取付け面との間にゴム板(インシュレータ)を介在さ
せても、このゴム板が上記のボルト締めにより圧縮され
るため、インシュレータの機能が消失し、また上記ボル
トの頭が取付け板2の下面に突出するので、ボルト頭が
ダイヤフラム1の上端部と干渉し、これを避けようとす
ると、取付け板2を厚み方向に大きくする必要があっ
た。
【0004】なお、上記の空気洩れを防ぐため、1枚の
金属板のプレス加工によって上記の取付け板2およびビ
ードリング3を一体に成形することが知られているが、
この場合も図2の例と同様に、ダイヤフラムを伝わる高
周波振動を遮断することができず、かつボルト頭とダイ
ヤフラム間の干渉防止が困難であった。
金属板のプレス加工によって上記の取付け板2およびビ
ードリング3を一体に成形することが知られているが、
この場合も図2の例と同様に、ダイヤフラムを伝わる高
周波振動を遮断することができず、かつボルト頭とダイ
ヤフラム間の干渉防止が困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のゴ
ム製ダイヤフラムを用いた空気ばねにおいて、その車体
側ビード部の取付けを従来と同様に嵌め込みにより可能
とし、しかも取付け板に対するビードリングの溶接を不
要とし、空気洩れが発生せず、車軸側からダイヤフラム
を経て車体側に伝わる高周波振動を遮断することがで
き、上記取付け板を車体側取付け面にボルトで取付ける
ことができ、しかもボルト頭がダイヤフラムと干渉しな
いようにしたものである。
ム製ダイヤフラムを用いた空気ばねにおいて、その車体
側ビード部の取付けを従来と同様に嵌め込みにより可能
とし、しかも取付け板に対するビードリングの溶接を不
要とし、空気洩れが発生せず、車軸側からダイヤフラム
を経て車体側に伝わる高周波振動を遮断することがで
き、上記取付け板を車体側取付け面にボルトで取付ける
ことができ、しかもボルト頭がダイヤフラムと干渉しな
いようにしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の空気ばねは、
請求項1に記載のごとく、円筒状に形成されたゴム製ダ
イヤフラムの一端ビード部を取付け板に、他端ビード部
をピストンにそれぞれ固定し、この他端ビード部をピス
トンでダイヤフラムの円筒部内側に押し込むようにした
空気ばねにおいて、上記の取付け板が加硫接着により一
体化された基板、ゴム製インシュレータおよびビード受
け板からなり、上記の基板が平板状に形成され、ビード
受け板が上記ダイヤフラムの一端ビード部に嵌合可能な
ビードリング部とダイヤフラムの端面を支持するための
フランジ状基部とからなり、上記インシュレータが上記
基板の周辺部およびビード受け板のフランジ状基部間に
介在するリング状部分を含む形状に形成されており、上
記基板の周辺部に複数本のボルトが基板をインシュレー
タ側から貫通して固定され、このボルトの固定部が上記
インシュレータに埋没していることを特徴とする。
請求項1に記載のごとく、円筒状に形成されたゴム製ダ
イヤフラムの一端ビード部を取付け板に、他端ビード部
をピストンにそれぞれ固定し、この他端ビード部をピス
トンでダイヤフラムの円筒部内側に押し込むようにした
空気ばねにおいて、上記の取付け板が加硫接着により一
体化された基板、ゴム製インシュレータおよびビード受
け板からなり、上記の基板が平板状に形成され、ビード
受け板が上記ダイヤフラムの一端ビード部に嵌合可能な
ビードリング部とダイヤフラムの端面を支持するための
フランジ状基部とからなり、上記インシュレータが上記
基板の周辺部およびビード受け板のフランジ状基部間に
介在するリング状部分を含む形状に形成されており、上
記基板の周辺部に複数本のボルトが基板をインシュレー
タ側から貫通して固定され、このボルトの固定部が上記
インシュレータに埋没していることを特徴とする。
【0007】上記のインシュレータは、天然ゴムまたは
SBR、NBR、CR等の合成ゴムで成形され、基板お
よびビード受け板の間に挟み、加硫接着により、一体化
される。なお、基板の周辺にはあらかじめ複数個のボル
ト孔を開け、このボルト孔に頭付きボルトをインシュレ
ータ側から通しておき、未加硫ゴムからなるインシュレ
ータを基板とビード受け板の間に挟む際に、上記ボルト
の頭を未加硫ゴムからなるインシュレータ中に埋没さ
せ、加硫することにより、ボルト付き基板、インシュレ
ータおよびビード受け板を接着し一体化する。この場
合、上記ボルトの頭は、あらかじめ基板に溶接等で固定
しておくことが好ましい。
SBR、NBR、CR等の合成ゴムで成形され、基板お
よびビード受け板の間に挟み、加硫接着により、一体化
される。なお、基板の周辺にはあらかじめ複数個のボル
ト孔を開け、このボルト孔に頭付きボルトをインシュレ
ータ側から通しておき、未加硫ゴムからなるインシュレ
ータを基板とビード受け板の間に挟む際に、上記ボルト
の頭を未加硫ゴムからなるインシュレータ中に埋没さ
せ、加硫することにより、ボルト付き基板、インシュレ
ータおよびビード受け板を接着し一体化する。この場
合、上記ボルトの頭は、あらかじめ基板に溶接等で固定
しておくことが好ましい。
【0008】得られた上記ビード受け板のビードリング
部にダイヤフラムの一端ビード部を嵌合し、ダイヤフラ
ムの他端ビード部にピストンの一端を嵌合したのち、基
板を複数本のボルトで車体側の取付け面に固定し、ピス
トンの基部を車軸側に常法によって固定する。そして、
基板にあらかじめ設けてある給気口に空気チューブを介
してエアコンプレッサ等の高圧源を接続し、上記ダイヤ
フラムの内側に高圧空気を供給する。なお、基板に設け
た給気口に空気チューブ取付け用の管継手を嵌合し、溶
接等で固定した場合、その嵌合部を被覆する形に上記の
インシュレータを形成し、このイシュレータと管継手と
を加硫接着することにより、上記の嵌合部をシールし、
空気洩れを防ぐことができる。
部にダイヤフラムの一端ビード部を嵌合し、ダイヤフラ
ムの他端ビード部にピストンの一端を嵌合したのち、基
板を複数本のボルトで車体側の取付け面に固定し、ピス
トンの基部を車軸側に常法によって固定する。そして、
基板にあらかじめ設けてある給気口に空気チューブを介
してエアコンプレッサ等の高圧源を接続し、上記ダイヤ
フラムの内側に高圧空気を供給する。なお、基板に設け
た給気口に空気チューブ取付け用の管継手を嵌合し、溶
接等で固定した場合、その嵌合部を被覆する形に上記の
インシュレータを形成し、このイシュレータと管継手と
を加硫接着することにより、上記の嵌合部をシールし、
空気洩れを防ぐことができる。
【0009】この構造では、ダイヤフラムの一端ビード
部がビード受け板に接続され、このビード受け板と基板
との間にゴム製インシュレータが介在するので、ダイヤ
フラムに車軸側から伝わる高周波振動が上記インシュレ
ータの位置で遮断され、上記の高周波振動が車体側に伝
わるのが防止される。また、上記の空気ばねを車体側に
固定するためのボルトが基板に固定され、そのボルト頭
が上記のインシュレータで被覆されるので、ボルトの頭
がダイヤフラムと干渉することはなく、ボルトの位置の
選択が容易になり、またボルトの締結によってインシュ
レータが圧縮されてその機能を失なうことがない。そし
て、上記ビード受け板の基部に対するビードリング部の
固定は、必ずしも溶接により行う必要がない。ただし、
ビード受け板の基部およびビードリング部をプレス加工
で一体に成形することもでき、この場合は、ダイヤフラ
ムの一端ビード部に対するシール性が一層向上する。
部がビード受け板に接続され、このビード受け板と基板
との間にゴム製インシュレータが介在するので、ダイヤ
フラムに車軸側から伝わる高周波振動が上記インシュレ
ータの位置で遮断され、上記の高周波振動が車体側に伝
わるのが防止される。また、上記の空気ばねを車体側に
固定するためのボルトが基板に固定され、そのボルト頭
が上記のインシュレータで被覆されるので、ボルトの頭
がダイヤフラムと干渉することはなく、ボルトの位置の
選択が容易になり、またボルトの締結によってインシュ
レータが圧縮されてその機能を失なうことがない。そし
て、上記ビード受け板の基部に対するビードリング部の
固定は、必ずしも溶接により行う必要がない。ただし、
ビード受け板の基部およびビードリング部をプレス加工
で一体に成形することもでき、この場合は、ダイヤフラ
ムの一端ビード部に対するシール性が一層向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1において、10はゴム製ダイ
ヤフラムであり、円筒状に形成され、その円筒部10a
の両端が内側に屈曲され、図の上方に位置する一端開口
部に比較的大径の一端ビード部10bが、また図の下方
に位置する他端開口部に比較的小径の他端ビード部10
cがそれぞれ形成されている。そして、一端ビード部1
0bが車体側の取付け板11に取付けられ、他端ビード
部10cが車軸側のピストン20に取付けられる。
ヤフラムであり、円筒状に形成され、その円筒部10a
の両端が内側に屈曲され、図の上方に位置する一端開口
部に比較的大径の一端ビード部10bが、また図の下方
に位置する他端開口部に比較的小径の他端ビード部10
cがそれぞれ形成されている。そして、一端ビード部1
0bが車体側の取付け板11に取付けられ、他端ビード
部10cが車軸側のピストン20に取付けられる。
【0011】上記の取付け板11は、基板12、インシ
ュレータ13およびビード受け板14の3枚の板を加硫
接着により一体化したものである。基板12は、実質的
に平坦な鋼板であり、外周に沿って複数個のボルト孔が
所定の位置に開けられ、これらのボルト孔に下から上向
きに頭付きボルト15が挿通されている。また、中央部
寄りに設けた給気口に管継手16が固定される。上記の
インシュレータ13は、ゴム製であり、上記基板12の
周辺部に接するリング部13aとこのリング部13aの
内周縁から下向きに突出する外面円錐形の筒部13bと
からなり、上記のリング部13aは、上記頭付きボルト
15の頭を埋没させることが可能な厚みに形成される。
なお、基板12およびインシュレータ13の外形は、円
形以外の方形その他の任意形状とすることができる。ま
た、上記のインシュレータ13は、上記の基板12の下
面全体を被覆する板状に形成し、基板12と管継手16
の嵌合部を被覆することができる。ただし、この場合
は、インシュレータ13に上記管継手16の給気孔と連
通する通気孔が設けられる。
ュレータ13およびビード受け板14の3枚の板を加硫
接着により一体化したものである。基板12は、実質的
に平坦な鋼板であり、外周に沿って複数個のボルト孔が
所定の位置に開けられ、これらのボルト孔に下から上向
きに頭付きボルト15が挿通されている。また、中央部
寄りに設けた給気口に管継手16が固定される。上記の
インシュレータ13は、ゴム製であり、上記基板12の
周辺部に接するリング部13aとこのリング部13aの
内周縁から下向きに突出する外面円錐形の筒部13bと
からなり、上記のリング部13aは、上記頭付きボルト
15の頭を埋没させることが可能な厚みに形成される。
なお、基板12およびインシュレータ13の外形は、円
形以外の方形その他の任意形状とすることができる。ま
た、上記のインシュレータ13は、上記の基板12の下
面全体を被覆する板状に形成し、基板12と管継手16
の嵌合部を被覆することができる。ただし、この場合
は、インシュレータ13に上記管継手16の給気孔と連
通する通気孔が設けられる。
【0012】ビード受け板14は、薄い鋼板のプレス加
工品であり、上記インシュレータ13のリング部13a
の下面に接するフランジ状の基部14aとこの基部14
aの内周縁から下向きに突出するビードリング部14b
とからなり、このビードリング部14bは、その外面に
ダイヤフラム10の一端ビード部10bを嵌合できるよ
うに先細の円錐筒状に形成されている。そして、上記の
頭付きボルト15を挿通した基板12、未加硫のインシ
ュレータ13およびビード受け板14の三者を重ね、加
圧してインシュレータ13のリング部13aに頭付きボ
ルト15の頭を埋没させ、かつビード受け板14のビー
ドリング部14bの内面にインシュレータ13の筒部1
3bを密着させ、加硫してこれらを一体化する。なお、
フランジ状基部14aの外形は、基板12およびインシ
ュレータ13と等しいのが好ましい。
工品であり、上記インシュレータ13のリング部13a
の下面に接するフランジ状の基部14aとこの基部14
aの内周縁から下向きに突出するビードリング部14b
とからなり、このビードリング部14bは、その外面に
ダイヤフラム10の一端ビード部10bを嵌合できるよ
うに先細の円錐筒状に形成されている。そして、上記の
頭付きボルト15を挿通した基板12、未加硫のインシ
ュレータ13およびビード受け板14の三者を重ね、加
圧してインシュレータ13のリング部13aに頭付きボ
ルト15の頭を埋没させ、かつビード受け板14のビー
ドリング部14bの内面にインシュレータ13の筒部1
3bを密着させ、加硫してこれらを一体化する。なお、
フランジ状基部14aの外形は、基板12およびインシ
ュレータ13と等しいのが好ましい。
【0013】ピストン20は、従来と同様に、薄い鋼板
製の円筒体を絞り加工することによって断面がほぼ台形
の中空体に成形されており、上端部にダイヤフラム10
の他端ビード部10cと嵌合するビードリング部20a
および上記の他端ビード部10cを下から支持する肩部
20bを備えている。そして、下端開口部にピストン受
け21が蓋板状に溶接で固定され、このピストン受け2
1に上から複数本の頭付きボルト22が挿通され、溶接
で固定される。
製の円筒体を絞り加工することによって断面がほぼ台形
の中空体に成形されており、上端部にダイヤフラム10
の他端ビード部10cと嵌合するビードリング部20a
および上記の他端ビード部10cを下から支持する肩部
20bを備えている。そして、下端開口部にピストン受
け21が蓋板状に溶接で固定され、このピストン受け2
1に上から複数本の頭付きボルト22が挿通され、溶接
で固定される。
【0014】上記の空気ばねは、取付け板11が基板1
2のボルト15で車体側取付け面に固定され、ピストン
20と一体のピストン受け21がボルト22で車軸側取
付け面に固定される。そして、基板12の管継手16に
空気パイプ(図示されていない)を介して車体上の補助
空気室または給気源に接続し、ダイヤフラム10および
ピストン20の内側空間に空気を充填して使用される。
2のボルト15で車体側取付け面に固定され、ピストン
20と一体のピストン受け21がボルト22で車軸側取
付け面に固定される。そして、基板12の管継手16に
空気パイプ(図示されていない)を介して車体上の補助
空気室または給気源に接続し、ダイヤフラム10および
ピストン20の内側空間に空気を充填して使用される。
【0015】このとき、一端ビード部10bの取付け部
は、ゴム製の一端ビード部10bを先細筒状のビードリ
ング部14bに嵌合することによってシールされる。ま
た、ビード受け板14と基板12の合わせ部は、その間
にインシュレータ13が介在することにより、気密に保
持される。そして、基板12に下から通したボルト15
で車体側取付け面に固定するので、その締結に際してイ
ンシュレータ13が圧縮されてインシュレータとしての
機能を消失することがなく、かつボルト15の頭がダイ
ヤフラム10の上端部分と干渉する恐れがなく、更に基
板12のボルト孔から空気洩れが生じることもない。
は、ゴム製の一端ビード部10bを先細筒状のビードリ
ング部14bに嵌合することによってシールされる。ま
た、ビード受け板14と基板12の合わせ部は、その間
にインシュレータ13が介在することにより、気密に保
持される。そして、基板12に下から通したボルト15
で車体側取付け面に固定するので、その締結に際してイ
ンシュレータ13が圧縮されてインシュレータとしての
機能を消失することがなく、かつボルト15の頭がダイ
ヤフラム10の上端部分と干渉する恐れがなく、更に基
板12のボルト孔から空気洩れが生じることもない。
【0016】そして、車両の走行時には、地表の比較的
大きい凹凸に伴う低周波振動は、ピストン20の上下動
によって吸収され、このピストン20の上下動で吸収さ
れずにダイヤフラム10を伝って上昇する高周波振動
は、取付け板11のインシュレータ13で吸収、遮断さ
れる。なお、この実施形態では、ビード受け板14のフ
ランジ状基部14aおよびビードリング部14bをプレ
ス加工により一体に成形したので、図2の従来装置で必
要としたビードリング3の溶接が不要になる。
大きい凹凸に伴う低周波振動は、ピストン20の上下動
によって吸収され、このピストン20の上下動で吸収さ
れずにダイヤフラム10を伝って上昇する高周波振動
は、取付け板11のインシュレータ13で吸収、遮断さ
れる。なお、この実施形態では、ビード受け板14のフ
ランジ状基部14aおよびビードリング部14bをプレ
ス加工により一体に成形したので、図2の従来装置で必
要としたビードリング3の溶接が不要になる。
【0017】
【発明の効果】上記のとおり、この発明によれば、ゴム
製ダイヤフラムの一端ビード部を取付け板に固定する
際、従来と同様の嵌め込みにより、気密に固定すること
ができ、しかも取付け板に対するビードリング部の溶接
が不要であり、また上記取付け板を車体側取付け面にボ
ルトで取付けることができ、ボルト頭がダイヤフラムと
干渉する恐れがなく、更に車両走行時に車軸側からダイ
ヤフラムを伝わる高周波振動を遮断することができる。
製ダイヤフラムの一端ビード部を取付け板に固定する
際、従来と同様の嵌め込みにより、気密に固定すること
ができ、しかも取付け板に対するビードリング部の溶接
が不要であり、また上記取付け板を車体側取付け面にボ
ルトで取付けることができ、ボルト頭がダイヤフラムと
干渉する恐れがなく、更に車両走行時に車軸側からダイ
ヤフラムを伝わる高周波振動を遮断することができる。
【図1】実施形態の断面図である。
【図2】従来装置の一端ビード部の断面図である。
【符号の説明】 10:ダイヤフラム 10a:円筒部 10b:一端ビード部 10c:他端ビード部 11:取付け板 12:基板 13:ゴム製インシュレータ 13a:リング部 13b:外面円錐形の筒部 14:ビード受け板 14a:フランジ状基部 14b:ビードリング部 15、22:頭付きボルト 16:給気口の管継手 20:ピストン 20a:ビードリング部 20b:肩部 21:ピストン受け
Claims (1)
- 【請求項1】 円筒状に形成されたゴム製ダイヤフラム
の一端ビード部を取付け板に、他端ビード部をピストン
にそれぞれ固定し、この他端ビード部をピストンでダイ
ヤフラムの円筒部内側に押し込むようにした空気ばねに
おいて、上記の取付け板が加硫接着により一体化された
基板、ゴム製インシュレータおよびビード受け板からな
り、上記の基板が平板状に形成され、ビード受け板が上
記ダイヤフラムの一端ビード部に嵌合可能なビードリン
グ部とダイヤフラムの端面を支持するためのフランジ状
基部とからなり、上記インシュレータが上記基板の周辺
部およびビード受け板のフランジ状基部間に介在するリ
ング状部分を含む形状に形成されており、上記基板の周
辺部に複数本のボルトが基板をインシュレータ側から貫
通して固定され、このボルトの固定部が上記インシュレ
ータに埋没していることを特徴とする空気ばね。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12345497A JPH10299808A (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 空気ばね |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12345497A JPH10299808A (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 空気ばね |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10299808A true JPH10299808A (ja) | 1998-11-13 |
Family
ID=14861019
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12345497A Pending JPH10299808A (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 空気ばね |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10299808A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006000499A1 (de) * | 2004-06-23 | 2006-01-05 | Contitech Luftfedersysteme Gmbh | Luftfeder mit einem abrollkolben und einem rollbalg mit mindestens einem anvulkanisierten befestigungsteil |
JP2008132641A (ja) * | 2006-11-28 | 2008-06-12 | Bridgestone Corp | 筒状可撓膜体 |
JP2008542644A (ja) * | 2005-05-24 | 2008-11-27 | ビーエフエス デバーシファイド プロダクツ エルエルシー | 非ねじ接続を有する空気ばね組立体 |
JP2010281434A (ja) * | 2009-06-08 | 2010-12-16 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気ばね及び空気ばね構造 |
KR20210147287A (ko) * | 2020-05-28 | 2021-12-07 | 주식회사화신 | 차량용 현가장치 |
-
1997
- 1997-04-24 JP JP12345497A patent/JPH10299808A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006000499A1 (de) * | 2004-06-23 | 2006-01-05 | Contitech Luftfedersysteme Gmbh | Luftfeder mit einem abrollkolben und einem rollbalg mit mindestens einem anvulkanisierten befestigungsteil |
US7681868B2 (en) | 2004-06-23 | 2010-03-23 | Contitech Luftfedersysteme Gmbh | Air spring having a roll-off piston and a rolling-lobe flexible member having at least one attachment part vulcanized thereon |
JP2008542644A (ja) * | 2005-05-24 | 2008-11-27 | ビーエフエス デバーシファイド プロダクツ エルエルシー | 非ねじ接続を有する空気ばね組立体 |
JP4901861B2 (ja) * | 2005-05-24 | 2012-03-21 | ビーエフエス デバーシファイド プロダクツ エルエルシー | 非ねじ接続を有する空気ばね組立体 |
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