JPH10299689A - 排気ポンプ - Google Patents

排気ポンプ

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JPH10299689A
JPH10299689A JP9103109A JP10310997A JPH10299689A JP H10299689 A JPH10299689 A JP H10299689A JP 9103109 A JP9103109 A JP 9103109A JP 10310997 A JP10310997 A JP 10310997A JP H10299689 A JPH10299689 A JP H10299689A
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JP
Japan
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rotor
seal ring
peripheral surface
spindle base
pump
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Application number
JP9103109A
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English (en)
Inventor
Takashi Yamamoto
隆司 山本
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D19/00Axial-flow pumps
    • F04D19/02Multi-stage pumps
    • F04D19/04Multi-stage pumps specially adapted to the production of a high vacuum, e.g. molecular pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/08Sealings
    • F04D29/083Sealings especially adapted for elastic fluid pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
    • F05D2260/00Function
    • F05D2260/60Fluid transfer
    • F05D2260/607Preventing clogging or obstruction of flow paths by dirt, dust, or foreign particles

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Non-Positive Displacement Air Blowers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱手段を用いることなくロータ裏面での生
成物付着を防ぐ。 【解決手段】 シール環38は、ロータ27の先端部に
対向するモータハウジング23の箇所に断熱Oリング4
0,40を介して巻着される。このシール環38は、ロ
ータ27からの輻射熱を吸収し易いように表面が黒色に
着色されている。こうして、加熱手段を用いることなく
ロータ27からの輻射熱をシール環38に蓄積してシー
ル環38を高温に保つことによって、ロータ27の裏面
側に回り込んだプロセスガスの昇華を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、排気ポンプの改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】チャンバ内を高真空にする排気ポンプと
してターボ分子ポンプとドラッグポンプとで構成された
複合ポンプがある。この複合ポンプは、図4に示すよう
に、筒状のケーシング1と、このケーシング1を支持す
るベース2と、ケーシング1内に在ってベース2上に設
けられたモータハウジング3と、このモータハウジング
3内に設けられたベアリング4,5によって支承された
回転軸6と、この回転軸6に取り付けられたロータ7で
概略構成されている。そして、ロータ7の外周には、ロ
ータ翼8が多段に設けられている。また、ケーシング1
の内周面にはステータ翼9が多段に設けられて各ロータ
翼8,8,…間に配置されている。このロータ翼8とステ
ータ翼9とでターボ分子ポンプ10を構成する。さら
に、上記ロータ7におけるロータ翼8,8,…より下側で
構成されて、モータハウジング3を収納する裾部7aの
外周面には、ねじ溝11を設けてドラッグポンプ12を
構成している。
【0003】そして、上記ケーシング1のフランジ13
に接続されたチャンバ(図示せず)から吸気口14を通っ
て吸い込まれたガスを、ターボ分子ポンプ10によって
圧縮してドラッグポンプ12側に送り出す。さらに、ド
ラッグポンプ12のねじ溝11によって排気口15に向
かって強制排気を行う。尚、16は、上記ベース2の底
部内に設けられたオイルタンクである。また、17は高
周波モータである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の排気ポンプには、以下のような問題がある。上記チ
ャンバ内のプロセスガスを排気する場合に、吸気口14
から吸い込まれたガスが高圧下で昇華して生成物とな
り、排気ポンプ内に堆積する場合がある。こうした生成
物は高圧側であるロータ7の裾部7aに堆積し易い。そ
の場合に、ドラッグポンプ12においては、ねじ溝11
の間で構成されるねじによって堆積した生成物は掻き取
られるのであまり問題にはならない。
【0005】ところが、上記ドラッグポンプ12におけ
るロータ7の裏面に回り込んだプロセスガスは、ロータ
7とモータハウジング3との間で昇華する。このロータ
7とモータハウジング3との隙間は、ターボ分子ポンプ
10から送られてくるプロセスガスが高周波モータ17
やベアリング4,5側に回り込むのを防止するためのシ
ール機能を持たせるために非常に小さくなっている。そ
のために、プロセスガスの昇華によって簡単に生成物1
8が付着し、目詰まりを起こしてロータ7の回転不良あ
るいは回転停止が発生するのである。したがって、上記
排気口15が生成物で目詰まりを起こした場合等の定期
的なメンテナンス時期よりかなり前にロータ7の裏面に
対するメンテナンスが必要となり、メンテナンスインタ
ーバルが非常に短くなってしまうという問題がある。
【0006】そこで、加熱手段を有し、この加熱手段か
らの熱を熱の良導体でガス通路を形成する隔壁に伝える
等、積極的にプロセスガスを加熱して昇華を防止するタ
ーボ分子ポンプが提案されている。しかしながら、この
ような積極的な加熱では、加熱のための構成が複雑であ
りコストアップの要因となることや、高周波モータ17
やベアリング4,5はなるべく低温に保つことが必要で
あること等から、余り望ましくはない。特に、軸受とし
て磁気軸受を使用している場合には、磁気軸受制御用の
センサや電子部品が在るために80℃以下に押さえる必
要があり好ましくない。
【0007】そこで、この発明の目的は、加熱手段を用
いることなくロータ裏面での生成物付着を防ぎ、メンテ
ナンスインターバルを延ばすことができる排気ポンプを
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、ケーシングと,このケーシ
ングに内嵌されると共に,外周にねじ溝が設けられた中
空のねじロータと,このねじロータに内嵌されると共に
上記ねじロータの回転軸を回転可能に支承するスピンド
ルベースを有する排気ポンプにおいて、上記スピンドル
ベースの外周面に断熱部材を介して取り付けられて、上
記ねじロータの排気側の端部の内周面と上記スピンドル
ベースの外周面との間を非接触シールするシール環を備
えたことを特徴としている。
【0009】上記構成によれば、ねじ溝によるガスの圧
縮動作によってねじロータが高温になる。そうすると、
スピンドルベースの外周面に取り付けられているシール
環に向かって、上記ねじロータの内周面から輻射熱が放
射される。そして、上記スピンドルベースに対して断熱
部材によって断熱されているシール環によって上記ねじ
ロータからの輻射熱が受けられて蓄積され、上記シール
環は高温状態に保たれる。その結果、上記ねじロータの
ねじ溝側から裏面側に回り込んだガスが、シール環によ
って加熱されて昇華することがない。
【0010】また、請求項2に係る発明は、内周に固定
翼が設けられたケーシングと,このケーシングに内嵌さ
れると共に,外周に回転翼が設けられた中空のロータと,
このロータに内嵌されると共に,上記ロータの回転軸を
回転可能に支承するスピンドルベースを有する排気ポン
プにおいて、上記スピンドルベースの外周面に断熱部材
を介して取り付けられて、上記ロータの排気側の端部の
内周面と上記スピンドルベースの外周面との間を非接触
シールするシール環を備えたことを特徴としている。
【0011】上記構成によれば、固定翼と回転翼とによ
るガスの圧縮動作によってロータが高温になる。そうす
ると、スピンドルベースの外周面に取り付けられている
シール環に向かって上記ロータの内周面から輻射熱が放
射される。そして、上記スピンドルベースに対して断熱
部材によって断熱されているシール環によって上記ロー
タからの輻射熱が受けられて蓄積され、上記シール環は
高温状態に保たれる。その結果、上記ロータの回転翼側
から裏面側に回り込んだガスが、シール環によって加熱
されて昇華することがない。
【0012】また、請求項3に係る発明は、内周に固定
翼が設けられたケーシングと,このケーシングに内嵌さ
れると共に,外周に回転翼およびねじ溝が設けられた中
空のロータと,このロータに内嵌されると共に,上記ロー
タの回転軸を回転可能に支承するスピンドルベースを有
する排気ポンプにおいて、上記スピンドルベースの外周
面に断熱部材を介して取り付けられて、上記ロータの排
気側の端部の内周面と上記スピンドルベースの外周面と
の間を非接触シールするシール環を備えたことを特徴と
している。
【0013】上記構成によれば、固定翼と回転翼および
ねじ溝によるガスの圧縮動作によってロータが高温にな
る。そうすると、スピンドルベースの外周面に取り付け
られているシール環に向かって、上記ロータの内周面か
ら輻射熱が放射される。そして、上記スピンドルベース
に対して断熱部材によって断熱されているシール環によ
って上記ロータからの輻射熱が受けられて蓄積され、上
記シール環は高温状態に保たれる。その結果、上記ロー
タの回転翼側から裏面側に回り込んだガスが、シール環
によって加熱されて昇華することがない。
【0014】また、請求項4に係る発明は、請求項1乃
至請求項3の何れか一つに係る発明の排気ポンプにおい
て、上記シール環の表面は、黒色に着色されていること
を特徴としている。
【0015】上記構成によれば、ロータからの輻射熱が
シール環によって効率よく吸収されて多くの熱が蓄積さ
れる。こうして、上記ロータの裏面側に回り込んだガス
の昇華が更によく防止される。
【0016】また、請求項5に係る発明は、請求項1乃
至請求項3の何れか一つに係る発明の排気ポンプにおい
て、上記スピンドルベースの表面は、鏡面仕上げされて
いることを特徴としている。
【0017】上記構成によれば、スピンドルベースによ
るロータからの輻射熱の吸収率が低下される。こうし
て、スピンドルベースの温度上昇が抑制されて、上記ロ
ータの回転軸やこの回転軸を駆動するモータや軸受等の
温度上昇が抑制される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態の排気
ポンプにおける概略断面図である。本実施の形態の排気
ポンプは、ターボ分子ポンプ30とドラッグポンプ32
とで構成された複合ポンプである。
【0019】ケーシング21,ベース22,ベアリング2
4,25,回転軸26,ロータ27,ロータ翼28,ステー
タ翼29,ねじ溝31,フランジ33,吸気口34,排気口
35,オイルタンク36および高周波モータ37は、図
4に示す複合ポンプにおけるケーシング1,ベース2,ベ
アリング4,5,回転軸6,ロータ7,ロータ翼8,ステー
タ翼9,ねじ溝11,フランジ13,吸気口14,排気口1
5,オイルタンク16および高周波モータ17と同じ構
成を有して、同様に機能する。
【0020】モータハウジング23は、上記ロータ27
の裾部27aに対して、図4に示す複合ポンプの場合よ
りも大きな間隙を有している。そして、モータハウジン
グ23の外周面に、略矩形断面を有するシール環38を
設ける。図2に示すように、このシール環38の内周面
には2つの溝39,39が形成されている。そして、モ
ータハウジング23の外周面に巻着された断熱性を有す
る断熱Oリング40,40を溝39,39内に嵌装するこ
とによって、断熱Oリング40,40とモータハウジン
グ23との摩擦力でシール環38をモータハウジング2
3の外周面に固定するのである。すなわち、本実施の形
態においては、上記モータハウジング23で上記スピン
ドルベースを構成し、断熱Oリング40,40で上記断
熱部材を構成するのである。
【0021】上記構成の複合ポンプは、以下のように機
能する。上記吸気口34から吸い込まれたプロセスガス
が、ターボ分子ポンプ30によって圧縮されてドラッグ
ポンプ32側に送り出される。そして更に、ドラッグポ
ンプ32のねじ溝31によって排気口35に向かって強
制排気される。その場合に、ドラッグポンプ32の圧縮
仕事によってロータ27の裾部27aの温度が上昇し、
高温となった裾部27aからの輻射熱がモータハウジン
グ23に向かって放射される。
【0022】そうすると、上記裾部27aからの輻射熱
を受けたシール環38は、断熱Oリング40,40によ
って断熱されており、熱容量が小さいために、蓄熱して
高温になる。そのために、ドラッグポンプ32側からロ
ータ27の裏面側に回り込んだプロセスガスは、シール
環38によって加熱されて昇華することがない。したが
って、ロータ27の裾部27aとモータハウジング23
との間がプロセスガスの昇華による生成物によって目詰
まりすることがなく、メンテナンスインターバルを長く
できる。また、上記シール環38のシール機能によっ
て、ロータ27の裏面側に回り込もうとするプロセスガ
スの高周波モータ37やベアリング24側への侵入が抑
制される。
【0023】ここで、上記シール環38の表面は、ロー
タ27の裾部27aからの輻射熱を効率よく吸収できる
ように、黒色に着色されている。これに対して、モータ
ハウジング23の表面は、裾部27aからの輻射熱の吸
収率を低めるようにクロームメッキ等の鏡面仕上げが施
されている。
【0024】このように、上記実施の形態においては、
上記ロータ27の先端部からの輻射熱を受けるモータハ
ウジング23の箇所に、表面が黒色に着色されたシール
環38を断熱Oリング40,40を介して巻着してい
る。したがって、プロセスガスを積極的に加熱する加熱
手段を用いることなく、ロータ27からの輻射熱をシー
ル環38に蓄積してシール環38を高温に保つことがで
きる。そのために、ドラッグポンプ32側からロータ2
7の裏面側に回り込んだプロセスガスが加熱されて昇華
することがなく、ロータ27とモータハウジング23と
の間の目詰まりがなくなる。すなわち、メンテナンスイ
ンターバルを長くできる。その場合に、上記モータハウ
ジング23の表面はクロームメッキ等によって鏡面仕上
げが施されており、シール環38とは断熱されており、
且つ、冷却水等によって冷却されているために、モータ
ハウジング23の温度は約80℃以下に保たれる。
【0025】図3は、軸受として磁気軸受を用いた複合
ポンプの概略断面図である。ケーシング51,ロータ5
7,ターボ分子ポンプ60,ドラッグポンプ62,フラン
ジ63,吸気口64,排気口65,高周波モータ67およ
びシール環68は、図1に示す複合ポンプにおけるケー
シング21,ロータ27,ターボ分子ポンプ30,ドラッ
グポンプ32,フランジ33,吸気口34,排気口35,高
周波モータ37およびシール環38と同じ構成を有し
て、同様に機能する。
【0026】本実施の形態におけるベース52にはオイ
ルタンクは形成されておらず、磁気軸受収納用のピット
71が設けられている。そして、このピット71内に、
回転軸56の下端に取り付けられた磁気軸受72が収納
されている。また、ベース52上にはモータハウジング
53が設けられており、このモータハウジング53内に
は、回転軸56駆動用の高周波モータ67が取り付けら
れている。尚、73は回転軸56のラジアル変位を検出
するラジアルセンサであり、74は回転軸56のアキシ
ャル変位を検出するアキシャルセンサである。この両セ
ンサ73,74からの出力に応じて磁気軸受72が制御
される。また、54,55は保護軸受である。
【0027】上記構成において、上記シール環68は、
ロータ57の裾部57aからの輻射熱によって高温にな
って、ロータ57の裏面側に回り込んだプロセスガスの
昇華を防止する。また、プロセスガスの高周波モータ6
7側への侵入を抑制する。さらに、上述したように、モ
ータハウジング53の温度は約80℃以下に保たれるの
で、磁気軸受72,ラジアルセンサ73およびアキシャ
ルセンサ74等には何の支障も起きない。
【0028】尚、上記各実施の形態においては、上記シ
ール環38,68は、上記断熱部材としての断熱Oリン
グによってモータハウジング23,53に取り付けられ
ている。しかしながら、シール環38,68とモータハ
ウジング23,53との間に介在される断熱部材の形状
は、上記Oリングの形状に限定されるものではない。要
は、樹脂等で形成されて、モータハウジング23,53
とシール環38,68との間に介在できる形状であれば
よい。また、上記各実施の形態においては、上記ターボ
分子ポンプ30,60とドラッグポンプ32,62とで構
成された複合ポンプを例に説明している。しかしなが
ら、この発明は上記複合ポンプに限定されるものではな
く、ターボ分子ポンプのみ又はドラッグポンプのみの排
気ポンプにも適用できる。
【0029】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明の排気ポンプは、スピンドルベースの外周面に断
熱部材を介してシール環を取り付けて、ねじロータの排
気側端部の内周面と上記スピンドルベースの外周面との
間を非接触シールするので、上記スピンドルベースに対
して断熱されているシール環によって、ねじ溝のガス圧
縮動作による発熱に基づく上記ねじロータからの輻射熱
が蓄積される。したがって、上記シール環は加熱手段を
用いることなく高温状態に保たれる。
【0030】すなわち、この発明によれば、上記ねじロ
ータの裏面側に回り込んだガスが、シール環によって加
熱されて昇華することがない。したがって、上記ねじロ
ータとスピンドルベースとの間の生成物付着による目詰
まりがなくなり、メンテナンスインターバルを延ばすこ
とができる。
【0031】また、請求項2に係る発明の排気ポンプ
は、スピンドルベースの外周面に断熱部材を介してシー
ル環を取り付けて、ロータの排気側端部の内周面と上記
スピンドルベースの外周面との間を非接触シールするの
で、上記スピンドルベースに対して断熱されているシー
ル環によって、固定翼と回転翼とのガス圧縮動作による
発熱に基づく上記ロータからの輻射熱が蓄積される。し
たがって、上記シール環は加熱手段を用いることなく高
温状態に保たれる。すなわち、この発明によれば、上記
ロータの裏面側に回り込んだガスがシール環によって加
熱されて昇華することがない。したがって、上記ロータ
とスピンドルベースとの間の生成物付着による目詰まり
がなくなり、メンテナンスインターバルを延ばすことが
できる。
【0032】また、請求項3に係る発明の排気ポンプ
は、スピンドルベースの外周面に断熱部材を介してシー
ル環を取り付けて、ロータの排気側端部の内周面と上記
スピンドルベースの外周面との間を非接触シールするの
で、上記スピンドルベースに対して断熱されているシー
ル環によって、固定翼と回転翼およびねじ溝のガス圧縮
動作による発熱に基づく上記ロータからの輻射熱が蓄積
される。したがって、上記シール環は、加熱手段を用い
ることなく高温状態に保たれる。すなわち、この発明に
よれば、上記ロータの裏面側に回り込んだガスがシール
環によって加熱されて昇華することがない。したがっ
て、上記ロータとスピンドルベースとの間の生成物付着
による目詰まりがなくなり、メンテナンスインターバル
を延ばすことができる。
【0033】また、請求項4に係る発明の排気ポンプに
おける上記シール環の表面は黒色に着色されているの
で、上記シール環は、上記ロータからの輻射熱を効率よ
く吸収でき、より多くの熱を蓄積できる。すなわち、こ
の発明によれば、上記ロータの裏面側に回り込んだガス
の昇華をさらによく防止できる。
【0034】また、請求項5に係る発明の排気ポンプに
おける上記スピンドルベースの表面は鏡面仕上げされて
いるので、上記スピンドルベースの上記ロータからの輻
射熱の吸収率を低下でき、上記スピンドルベースの温度
上昇を抑制できる。すなわち、この発明によれば、上記
ロータの回転軸やこの回転軸を駆動するモータや軸受等
の温度上昇を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の排気ポンプとしての複合ポンプの断
面図である。
【図2】図1におけるシール環の拡大断面図である。
【図3】図1とは異なる複合ポンプの断面図である。
【図4】従来の複合ポンプの断面図である。
【符号の説明】
21,51…ケーシング、 22,52…ベ
ース、23,53…モータハウジング、 26,5
6…回転軸、27,57…ロータ、 2
8…ロータ翼、29…ステータ翼、
30,60…ターボ分子ポンプ、31…ねじ溝、
32,62…ドラッグポンプ、35,6
5…排気口、 37,67…高周波モー
タ、38,68…シール環、 40…断熱
Oリング、72…磁気軸受、 73
…ラジアルセンサ、74…アキシャルセンサ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング(21,51)と、このケーシ
    ング(21,51)に内嵌されると共に、外周にねじ溝(3
    1)が設けられた中空のねじロータ(27,57)と、こ
    のねじロータ(27,57)に内嵌されると共に、上記ね
    じロータ(27,57)の回転軸(26,56)を回転可能に
    支承するスピンドルベース(23,53)を有する排気ポ
    ンプにおいて、 上記スピンドルベース(23,53)の外周面に断熱部材
    (40)を介して取り付けられて、上記ねじロータ(27,
    57)の排気側の端部の内周面と上記スピンドルベース
    (23,53)の外周面との間を非接触シールするシール
    環(38,68)を備えたことを特徴とする排気ポンプ。
  2. 【請求項2】 内周に固定翼(29)が設けられたケー
    シング(21,51)と、このケーシング(21,51)に内
    嵌されると共に、外周に回転翼(28)が設けられた中空
    のロータ(27,57)と、このロータ(27,57)に内嵌
    されると共に、上記ロータ(27,57)の回転軸(26,
    56)を回転可能に支承するスピンドルベース(23,5
    3)を有する排気ポンプにおいて、 上記スピンドルベース(23,53)の外周面に断熱部材
    (40)を介して取り付けられて、上記ロータ(27,5
    7)の排気側の端部の内周面と上記スピンドルベース(2
    3,53)の外周面との間を非接触シールするシール環
    (38,68)を備えたことを特徴とする排気ポンプ。
  3. 【請求項3】 内周に固定翼(29)が設けられたケー
    シング(21,51)と、このケーシング(21,51)に内
    嵌されると共に、外周に回転翼(28)およびねじ溝(3
    1)が設けられた中空のロータ(27,57)と、このロー
    タ(27,57)に内嵌されると共に、上記ロータ(27,
    57)の回転軸(26,56)を回転可能に支承するスピン
    ドルベース(23,53)を有する排気ポンプにおいて、 上記スピンドルベース(23,53)の外周面に断熱部材
    (40)を介して取り付けられて、上記ロータ(27,5
    7)の排気側の端部の内周面と上記スピンドルベース(2
    3,53)の外周面との間を非接触シールするシール環
    (38,68)を備えたことを特徴とする排気ポンプ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れか一つに記
    載の排気ポンプにおいて、 上記シール環(38,68)の表面は、黒色に着色されて
    いることを特徴とする排気ポンプ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項3の何れか一つに記
    載の排気ポンプにおいて、 上記スピンドルベース(23,53)の表面は、鏡面仕上
    げされていることを特徴とする排気ポンプ。
JP9103109A 1997-04-21 1997-04-21 排気ポンプ Pending JPH10299689A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9103109A JPH10299689A (ja) 1997-04-21 1997-04-21 排気ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

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