JPH10299681A - 流体機械 - Google Patents

流体機械

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JPH10299681A
JPH10299681A JP10765597A JP10765597A JPH10299681A JP H10299681 A JPH10299681 A JP H10299681A JP 10765597 A JP10765597 A JP 10765597A JP 10765597 A JP10765597 A JP 10765597A JP H10299681 A JPH10299681 A JP H10299681A
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伸憲 小曽根
Shusaku Kuroda
修作 黒田
Shoichiro Hara
正一郎 原
Norihiko Toyoda
憲彦 豊田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸受部の部品点数を削減し、かつ、組立性を
向上させると同時に、高い軸受信頼性を有する流体機械
を提供する。 【解決手段】 この流体機械は、密閉状に形成されたシ
ェル11と、シェル11内の一側に配置された流体圧縮
機構と、シェル11内の他側に配置されたモータと、流
体圧縮機構とモータとを駆動連結して設けられた駆動軸
と、駆動軸をラジアル方向に回動自在に支承する軸受1
5と、軸受15をシェル11の内周面から離間した位置
で保持するフレーム部24bと、シェル11の内周面に
締りばめにより固定されフレーム部24bを支持するホ
ルダ部24aとを備えているものであって、フレーム部
24bとホルダ部24aとを、軸受15の軸心Cを中心
とする円の接線方向にリブ軸心方向を配した6本のリブ
24cを介して一体に連結した構成にしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばスクロー
ル圧縮機,ロータリー圧縮機,レシプロ圧縮機などに代
表される流体機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図19は実開平5−1880号公報に開
示された従来のスクロール圧縮機の構造を示す縦断面
図、図20は従来のスクロール圧縮機のサブフレーム近
傍を示す拡大部分断面図である。図19において、1は
スクロール圧縮機の固定スクロール、2は固定スクロー
ル1とともに冷媒ガス圧縮用の流体圧縮機構20を構成
する揺動スクロール、3は吐出ポート、4は吸入ポー
ト、5は吸入管、10は吐出管、6はクランク軸である
駆動軸、7は駆動軸6を回転可能にラジアル支承する軸
受7aを有し揺動スクロール1をスラスト支持するメイ
ンフレーム、8は電動機ロータ、9は電動機ロータ8と
ともにモータ21を構成する電動機ステータ、11は流
体圧縮機構20および他の駆動要素を収納して密閉状に
形成されるシェル、12はシェル11の下部に位置し駆
動軸6を回転可能にラジアル支承する軸受15をシェル
11に支持するサブフレームホルダである。また、図2
0において、12aはサブフレームであり、中心部に配
置されたハウジング部12bにボールベアリングなどで
代表される軸受15を圧入している。また、サブフレー
ム12aは、シェル11の位置決め段部11aに焼きば
め固定されたサブフレームホルダ12にボルト13で固
定されている。
【0003】次に従来機械の動作について説明する。シ
ェル11中間部に支持された電動機ステータ9と、駆動
軸6中間部に固定された電動機ロータ8とにより駆動さ
れた駆動軸6は、メインフレーム7の軸受7aとサブフ
レーム12aの軸受15に支承されながら、揺動スクロ
ール2を旋回運動させ、固定スクロール1と揺動スクロ
ール2との間に圧縮室を形成する。吸入管5からシェル
11に流入した冷媒ガスは固定スクロール1と揺動スク
ロール2との圧縮作用により吸入ポート4を経て圧縮室
内に吸いこまれ高圧冷媒ガスに圧縮された後、吐出口3
より吐出され、吐出管10からシェル11外へ送り出さ
れる。このような圧縮過程において、冷媒によるガス荷
重および回転バランスによる遠心力が発生し、その力が
駆動軸6を介してメインフレーム7の軸受7aおよびサ
ブフレーム12aの軸受15にそれぞれ作用する。この
時、作用する荷重によって、駆動軸6には図21に示す
ようなたわみが生じ、軸受7aおよび軸受15がそれぞ
れ駆動軸6に対して相対的に角度ψ1 ,ψ2 だけ傾斜し
た状態となる。運転に際しこのような傾斜が生じた軸受
は、一般に「傾斜軸受」と称され、軸の焼付き耐力低下
や軸受寿命の低下の原因となる。
【0004】そこで、従来のスクロール圧縮機では、荷
重に対する軸受の寿命信頼性を確保するために、駆動軸
6の軸受摺動面と、軸受7aおよび軸受15との相対的
な傾きを可能な限り小さくすることを目的として、軸受
7aに対する軸受15の平行度(各軸心が平行になって
いる度合い)と同軸度(各軸心が一致している度合い)
とが所定の関係となるように、サブフレームホルダ12
に対しサブフレーム12aを位置決めする調芯作業を行
った上で、サブフレーム12aをボルト13でサブフレ
ームホルダ12に固定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のスクロール圧縮機は前述のように手間のかかる
調芯工程を必要とするため、組立効率が悪かった。ま
た、サブフレーム12aとサブフレームホルダ12は独
立した別部品として供給されているので、部品点数が多
くなる。従って、部品点数が多い分組立て作業に手間が
かかるという問題があった。
【0006】この発明は、上記の問題点を解消するため
になされたものであって、軸受部の部品点数を削減し、
かつ、組立性を向上させると同時に、高い軸受信頼性を
有する流体機械の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明に係る流体機械は、密閉状に形成された
シェルと、シェル内の一側に配置された流体圧縮機構
と、シェル内の他側に配置されたモータと、流体圧縮機
構とモータとを駆動連結して設けられた駆動軸と、駆動
軸をラジアル方向に回動自在に支承する軸受と、軸受を
シェルの内周面から離間した位置で保持するフレーム
と、シェルの内周面に締りばめにより固定されフレーム
を支持するホルダとを備えている流体機械において、フ
レームとホルダとを一体に連結した構成にしてある。
【0008】また、前述の構成において、軸受の軸心を
中心とする円の接線方向にリブ軸心方向を配した複数の
リブを用いて、フレームとホルダとを一体に連結したも
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて詳しく説明する。 発明の実施の形態1 図1はこの発明の一実施の形態によるスクロール圧縮機
の一体型サブフレームを示す平面図、図2は図1におけ
るA−A矢視断面図である。但し、図19および図20
に示した従来の流体機械と同一の構成要素には、同一の
符号を付すとともにその詳細な説明は省略する。図1,
2において、一体型サブフレーム24は、図19および
図20におけるスクロール圧縮機(流体機械の一例)の
下側の軸受15を保持するものであって、軸受15をシ
ェル11の内周面から離間した位置で保持するフレーム
部24bと、シェル11の内周面に焼きばめにより固定
されフレーム部24bを支持するホルダ部24aと、フ
レーム部24bとホルダ部24aを連結する6本のリブ
24cとから、全体として一体に構成されている。フレ
ーム部24bは軸受15の軸心Cを中心とする円筒状の
ハウジングとして形成されており、その内周面に軸受1
5の外周面が焼きばめされるようになっている。そし
て、6本のリブ24cは軸受15の軸心Cを中心とした
放射状にそれぞれのリブ軸心を配して設けられている。
また、ホルダ部24aはリング状に形成されており、そ
の外径は通常時のシェル11内径よりも若干大きく設定
されている。ここで、軸受15の球軸受クリアランスは
外輪の縮径を見込んで収縮時においても規格の許容範囲
内となるように予め設定されている。
【0010】上記した構成の一体型サブフレーム24に
よれば、図3に示すように、ホルダ部24aがシェル1
1に焼きばめおよび点溶接(点溶接位置は図中符号Pで
示す)されたのち、ホルダ部24aにシェル11の収縮
力が作用する。この収縮力は軸心Cに向かって放射状内
向きの力Fとして各リブ24cに伝わり、更にフレーム
部24bから軸受15の外輪へと伝達される。ところ
が、軸受15には外輪がシェル収縮の影響を受けたとし
ても内輪を収縮させない程度の球軸受クリアランスを設
定してあるので、軸受本来の機能に支障を生じない。す
なわち、この一体型サブフレーム24は、従来のサブフ
レーム12aとサブフレームホルダ12とに相当する部
分(ホルダ部24a,フレーム部24b,およびリブ2
4c)を一体的に構成してあるので、ホルダ部24aの
外周とフレーム部24bの軸心Cとの寸法関係が一定に
なる。そこで、この一体型サブフレーム24とシェル1
1の部品精度を管理することにより、従来のような調芯
工程が不要になり、部品点数の削減化が可能となるので
ある。尚、実施の形態1に係る一体型サブフレームに用
いられるリブとしては、上述したように独立のリブ24
cを用いた構成に限らず、例えば多数の小孔を穿設して
あるパンチングメタルなどを用いることも可能である。
その場合、シェル11からの収縮力は多数の小孔部分で
かなり吸収される。
【0011】ところで、従来のスクロール圧縮機(図2
0参照)ではサブフレーム12aがサブフレームホルダ
12にボルト13により固定されるため、シェル11の
収縮力がサブフレーム12aに圧入された軸受15に伝
達されることはない。これに対し、一体型サブフレーム
24は、図3に示したようにリブ24cが軸受15のフ
レーム部24bの軸心Cに対して放射線状に配置されて
いるため、焼きばめや点溶接によるシェル11の収縮力
Fはリング部24aからリブ24cを経てフレーム部2
4bの中心方向に作用し、フレーム部24bの径を図中
の破線ODで示す径まで収縮させる。その結果、フレー
ム部24bに圧入されている軸受15の玉軸受クリアラ
ンスを減少させることとなる。
【0012】ここで、一体型サブフレーム24を用いた
場合の玉軸受クリアランスの減少量と焼きばめ代との関
係につき、図4により説明する。シェル11の収縮によ
る玉軸受クリアランスの減少量は最大で11μm程度見
込まれており、玉軸受クリアランスの設定は収縮量のば
らつきを考慮して、ホルダ部24aの外径(直径)とシ
ェル11の内径(直径)との差である焼きばめ代が目標
最小値Χ1 から目標最大値Χ2 までの範囲内となるよう
に設定しなければならない。すなわち、図5に示すよう
に、シェル収縮を考慮した玉軸受クリアランスの設定範
囲は従来例における設定範囲よりも広くする必要があ
り、その分軸受15の寿命が短くなり、軸受15の信頼
性を低下させてしまうという問題がある。そこで、以下
の実施の形態に示すように、リブの構造を様々に改良し
て軸受15の長寿命化を図った。
【0013】発明の実施の形態2 図6はこの発明の別実施の形態による一体型サブフレー
ムを示す平面図、図7は図6におけるB−B矢視断面
図、図8は一体型サブフレームを用いたスクロール圧縮
機を示す部分断面図である。図6,7に示した一体型サ
ブフレーム24Aは、既述したホルダ部24aと、同じ
く既述したフレーム部24bと、フレーム部24bとホ
ルダ24aを連結する3本のリブ24dとから一体に構
成されている。ここで、3本のリブ24dは、フレーム
部24b外周面の接線方向にリブ軸心方向を配した状態
でそれぞれ配備されており、平面視正三角形に配置され
ている。上記構成の一体型サブフレーム24Aは、図8
に示すように、スクロール圧縮機のシェル11内下部に
配備されるものであるが、まずシェル11にメインフレ
ーム7と電動機ステータ9が順次焼きばめ固定される。
別途、一体型サブフレーム24Aのフレーム部24bに
は軸受15が圧入されており、駆動軸6にも電動機ロー
タ8が焼きばめ固定されている。そして、駆動軸6の一
端がメインフレーム7の軸受7aに挿入された状態のワ
ークに対して、ホルダ部24aを焼きばめすると同時に
駆動軸6の他端を軸受15に挿入することにより、一体
型サブフレーム24Aがシェル11の位置決め段部11
aに固着支持されるようになっている。
【0014】ここで、シェル11に焼きばめおよび点溶
接されたのちに一体型サブフレーム24Aに作用する力
について、図9により説明する。一体型サブフレーム2
4Aは上記のようにシェル11の内周面に焼きばめされ
たのち、リブ24dがホルダ部24aと連結される部分
近傍の位置でシェル11に点溶接される。そののち生じ
るシェル11の収縮力は、直線状のリブ24dの両端か
ら中央に向かう逆向きの力(破線矢印)としてそれぞれ
働き、これら逆向きの力はリブ24d上で互いに相殺さ
れるので、フレーム部24bおよび軸受15の外輪を縮
径させる力にはならない。従って、収縮力により軸受1
5の玉軸受クリアランスを減少させることはない。
【0015】尚、この一体型サブフレーム24Aでは、
図9に示すように、リブ24dのフレーム部24bなら
びにホルダ部24aとの接続部に、アール部Gやアール
部Hが形成されている。これらのアール部G,Hにおけ
るアールの大きさは、それぞれが軸心Cからの放射線E
を超え、シェル11の収縮力がこの放射線E上をフレー
ム部24b中心に向かって作用しないように設定されて
いる。また、アール部G,Hにより応力集中による金属
疲労を解消できる。また、図10に示すように、リブ2
4dはホルダ部24aに対して直角となるように形成さ
れている。これにより、シェル11の収縮力によっても
フレーム部24bが軸受15の軸心C方向に移動しない
ようになっている。
【0016】引続き、実施の形態1,2の一体型サブフ
レームに用いられるリブとして、種々の変形例を以下に
示す。まず、図11に示す一体型サブフレーム24Bで
は、直線状のリブ24eを4本用い、井桁状に組んであ
る。各リブ24eの中央部分がフレーム部24bと一体
に連結され、両端部分がホルダ部24aと一体に連結さ
れている。
【0017】また、図12に示した一体型サブフレーム
24Cのように、片持ちのリブ24fを4本(3本でも
よい)用いてフレーム部24bを一体に支えるようにし
てもよい。この場合、フレーム部24bとの連結位置に
おけるリブ24fのリブ軸心方向はフレーム部24b外
周面に対し接線方向となるように配置されている。
【0018】そして、図13に示す一体型サブフレーム
24Dでは、軸心Cに向けて湾曲した円弧状のリブ24
gを4本(3本でもよい)用いてフレーム部24bを一
体に支えるようにしてある。この場合も、フレーム部2
4bとの連結位置におけるリブ24gの接線方向はフレ
ーム部24b外周面の接線方向と平行になるように設定
されている。このような構成をとれば、焼きばめ後のシ
ェル11の収縮力はリブ24gの接線方向に作用して分
散されるため、フレーム部24bに収縮力が作用せず、
極めて好適である。
【0019】ところで、図14に示すように、2本のリ
ブ24gが突き合わさってホルダ部24aと接続される
部分に、貫通孔30を設けることもできる。このように
貫通孔30を設けた場合は、シェル11の収縮力の一部
が貫通孔30の部分で吸収されるので、焼きばめ後に軸
受15にかかる力を一層少なくして信頼性を向上させる
ことができる。加えて、一体型サブフレーム全体の軽量
化に役立つ。尚、かかる貫通孔30を設ける構成は、上
記したリブ24dやリブ24eにも応用できるのはいう
までもない。
【0020】また、図15に示すように、片持ちタイプ
のリブ24fにおいても、ホルダ部24aとの接線位置
近傍に貫通孔31を穿設することができる。この場合
も、前記した貫通孔30と同様の作用、効果を得ること
ができる。
【0021】一方、図16に示すように、リブ24gに
底部を切り欠いた切欠部32を設けてもよい。これによ
り、意図的にリブ24gの剛性が小さくされるので、駆
動軸6からの振動がシェル11に伝達されにくくなる。
同時に、固有振動数が変更されるので、一体型サブフレ
ームの共振を回避することができる。
【0022】前記した図16のリブ24gでは、収縮力
による下向きのモーメントMの発生が避けられないが、
図17に示すように、リブ24gの中央部分は残しつ
つ、底部に切欠部32を形成するとともに上部にも切欠
部33を形成するようにすると、収縮力によるモーメン
トの発生を回避することができる。無論、このような切
欠部32や切欠部33を設ける構成は、リブ24c,2
4d,24e,24fにも応用できる。
【0023】他方、図18に示した一体型サブフレーム
24Eでは、これまで述べたようなリング状のホルダ部
24aを用いることなく、3本のリブ24hでフレーム
部24bを支えるようにしてある。但し、各リブ24h
が突き合わせられた部分の外周部をそれぞれホルダ部2
4iとした。これら3ケ所のホルダ部24iは、シェル
11内径よりも若干大きめな直径の仮想円周上に位置す
るようにそれぞれ位置決めされており、フレーム部24
bの外径も3本のリブ24hに内接するように設定され
ている。このように構成された一体型サブフレーム24
Eはより一層コンパクトで軽量のものとして提供され
る。
【0024】尚、以上では、流体機械として冷媒ガスを
圧縮し吐出するスクロール圧縮機を例示したが、それ以
外に、例えばロータリー圧縮機やレシプロ圧縮機にも適
用可能である。また、圧縮される流体としては空気など
であってもよい。また、縦型式の流体機械を例示した
が、モータと流体圧縮機構を横方向に配置した横置型の
流体機械にも適用できる。また、駆動軸をラジアル方向
に回動自在に支承する軸受としては、ボールベアリング
に限らず、すべり軸受であってもよい。また、上述の一
体型フレームはスクロール圧縮機の場合に用いたが、ロ
ータリー圧縮機やレシプロ圧縮機に用いてもよく、ま
た、モータ寄りのサブフレームのみならず、流体圧縮機
構寄りのメインフレームに適用しても構わない。尚、上
記実施の形態では、一体型サブフレームのシェルへの固
着支持方法を焼きばめを例に述べたが、焼きばめ以外の
圧入などによっても同様の問題が生じることとなる。つ
まり、本発明は、一体型サブフレームをシェルに対して
締りばめにより固着支持する場合に効果がある。
【0025】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明に係る流
体機械によれば、フレームとホルダとを一体に連結した
ので、部品点数の削減化を図ることができる。また、従
来のような調芯工程を廃止することができるので、組立
て効率も向上化することができる。
【0026】また、軸受の軸心を中心とする円の接線方
向にリブ軸心方向を配した複数のリブを用い、フレーム
とホルダとを一体に連結するようにしてリブ構造を改良
したので、焼きばめや溶接などを施した後のシェル収縮
力が軸受へ伝達することを防止できる。従って、シェル
収縮によっても軸受のクリアランスが減少することな
く、信頼性の高い流体機械を提供することができるので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態によるスクロール圧
縮機の一体型サブフレームを示す平面図である。
【図2】 図1におけるA−A矢視断面図である。
【図3】 前記一体型サブフレームに作用する力を説明
するための説明図である。
【図4】 焼きばめ代と玉軸受クリアランスの関係を示
す説明図である。
【図5】 玉軸受の寿命と玉軸受クリアランスの関係を
表した説明図である。
【図6】 この発明の別実施の形態による一体型サブフ
レームを示す平面図である。
【図7】 図6におけるB−B矢視断面図である。
【図8】 前記一体型サブフレームを用いたスクロール
圧縮機を示す部分断面図である。
【図9】 この発明の更に別実施の形態による一体型サ
ブフレームを示す平面図である。
【図10】 前記一体型サブフレームを用いたスクロー
ル圧縮機の要部を示す部分断面図である。
【図11】 この発明の更に別実施の形態による一体型
サブフレームを示す平面図である。
【図12】 この発明の更に別実施の形態による一体型
サブフレームを示す平面図である。
【図13】 この発明の更に別実施の形態による一体型
サブフレームを示す平面図である。
【図14】 一体型サブフレームの要部の一例を示す部
分平面図である。
【図15】 一体型サブフレームの要部の別例を示す部
分平面図である。
【図16】 一体型サブフレームの要部の一例を示す部
分側面図である。
【図17】 一体型サブフレームの要部の別例を示す部
分側面図である。
【図18】 この発明の更に別実施の形態による一体型
サブフレームを示す平面図である。
【図19】 従来のスクロール圧縮機の構造を示す縦断
面図である。
【図20】 従来のスクロール圧縮機のサブフレーム近
傍を示す拡大部分断面図である。
【図21】 スクロール圧縮機運転中における駆動軸の
たわみを示す説明図である。
【符号の説明】
6 駆動軸 11 シェル 15 軸受 20 流体圧縮機構 21 モータ 24 一体型サブフレーム 24A 一体型サブフレーム 24B 一体型サブフレーム 24C 一体型サブフレーム 24D 一体型サブフレーム 24E 一体型サブフレーム 24a ホルダ部(ホルダ) 24b フレーム部(フレーム) 24c リブ 24d リブ 24e リブ 24f リブ 24g リブ 24h リブ 24i ホルダ部(ホルダ) C 軸心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊田 憲彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉状に形成されたシェルと、前記シェ
    ル内の一側に配置された流体圧縮機構と、前記シェル内
    の他側に配置されたモータと、前記流体圧縮機構と前記
    モータとを駆動連結して設けられた駆動軸と、前記駆動
    軸をラジアル方向に回動自在に支承する軸受と、前記軸
    受を前記シェルの内周面から離間した位置で保持するフ
    レームと、前記シェルの内周面に締りばめにより固定さ
    れ前記フレームを支持するホルダとを備えている流体機
    械において、前記フレームと前記ホルダとを一体に連結
    したことを特徴とする流体機械。
  2. 【請求項2】 軸受の軸心を中心とする円の接線方向に
    リブ軸心方向を配した複数のリブで、フレームとホルダ
    とを一体に連結したことを特徴とする請求項1に記載の
    流体機械。
JP10765597A 1997-04-24 1997-04-24 流体機械 Expired - Lifetime JP3550940B2 (ja)

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