JPH10299651A - 密閉型電動圧縮機 - Google Patents

密閉型電動圧縮機

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JPH10299651A
JPH10299651A JP10881797A JP10881797A JPH10299651A JP H10299651 A JPH10299651 A JP H10299651A JP 10881797 A JP10881797 A JP 10881797A JP 10881797 A JP10881797 A JP 10881797A JP H10299651 A JPH10299651 A JP H10299651A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suction
refrigerant
refrigerant inlet
efficiency
muffler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10881797A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Tanaka
泰彦 田中
Ikutomo Umeoka
郁友 梅岡
Ichiro Kita
一朗 喜多
Masataka Oda
雅隆 小田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
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Publication of JPH10299651A publication Critical patent/JPH10299651A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 家庭用冷蔵庫等に使用される密閉型電動圧縮
機において、リード弁の吸入孔での開閉動作による吸入
冷媒の間欠流現象を緩和し、吸入効率を向上させると共
に、効果的に騒音低減を図り、更に、性能,効率の向上
を図る。 【解決手段】 リード弁15の開弁時に一旦冷媒ガスを
冷媒出入枝管19内に充填し、再び開弁時に冷媒出入枝
管19内のガスをシリンダ内に供給し、流動慣性を維
持、向上させ、吸入効率を向上させることができ、高効
率で低騒音の密閉型電動圧縮機が得られる。更に、枝管
の諸元により決まる音響共振のエネルギーにより、リー
ド弁15の振動振巾を制御し、性能,効率の向上をえら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は家庭用冷蔵庫、ショ
ーケース等の冷凍装置における密閉型電動圧縮機に関す
るもので、特に吸入システムの吸入効率,低験音化に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、密閉型電動圧縮機の吸入システム
としては、消音のために例えば、特公平6−74786
号公報に示されるように、複数区画に仕切った室をもつ
マフラーが用いられている。しかしながら消音性を優先
させると、吸入効率が低下し、性能が低下しやすくなる
という問題があった。
【0003】また、吸入ガスはリード弁の開閉により間
欠流となるため、冷媒ガスの流動慣性が十分に生かせ
ず、シリンダへの充填量が低下する。この傾向はマフラ
ーの消音性能を向上したときに出やすいものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この密閉型圧縮機は、
マフラーの消音性能と吸入効率を向上させることが要求
されている。
【0005】本発明は、このようなマフラーにおいて、
冷媒の流動慣性を低下させることなく、シリンダへの充
填量を増加させ、ひいては消音性能の向上を図っても、
圧縮機の圧縮性能を維持,向上させることを目的とす
る。更に、リード弁の開閉振巾を枝管により発生する音
響共振エネルギーにより制御し、性能,効率を向上さす
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、吸入孔から吸入マフラーに至る管路の途中
に、吸入ガスを出入りさせる冷媒出入枝管を備えたもの
である。そして、枝管の長さより設定される音響共振エ
ネルギーにより、リード弁の振動振巾を制御するもので
ある。
【0007】これにより、吸入効率の良好な吸入システ
ムが得られる。また、冷媒出入枝管を吸入マフラー内に
内蔵したものである。
【0008】これにより、吸入効率を良好にすると共
に、マフラー構成を簡素化した吸入システムが得られ
る。
【0009】さらに、運転回転数に応じて、複数個の冷
媒出入枝管を設けたものである。これにより、圧縮機の
回転数が変化しても吸入効率の良好な吸入システムが得
られ、またリード弁の制御巾が拡大できる。
【0010】また、吸入孔に近接して開口した冷媒出入
枝管を設けたものである。これにより、吸入効率をより
向上させた吸入システムが得られる。
【0011】さらに、冷媒出入枝管を備えたマフラーに
おいて、吸入孔よりも断面積の小さな冷媒吸入口を形成
しているものである。
【0012】これにより、吸入効率を維持し、消音性能
を向上させた吸入システムが得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、密閉ケース内に電動モータとピストン,クランクシ
ャフト等により構成される圧縮要素を収納したものであ
って、吸入孔を開閉するリード弁と前記吸入孔から吸入
マフラーに至る管路とを備え、この管路の途中に開口
し、この開口から吸入ガスを出入りさせる冷媒出入枝管
を設けたものであり、リード弁の閉弁時には吸入管路内
の流動慣性をこの冷媒出入枝管により保持し、開弁時に
は冷媒出入口管で蓄積された冷媒ガスがシリンダ内に流
入することで吸入ガス流の流動慣性を維持し、シリンダ
内への冷媒充填効率を維持,向上させるという作用を有
する。更に、枝管の長さにより決定される音響共振エネ
ルギーにより、リード弁の振動振巾を制御する。
【0014】請求項2に記載の発明は、冷媒出入枝管を
吸入マフラー内に内蔵したものであり、吸入冷媒ガスの
流動慣性を維持させる作用に加え、構成を簡素化でき
る。
【0015】請求項3に記載の発明は、運転回転数に応
じて、複数個の冷媒出入枝管を設けたものであり、圧縮
機の各運転回転数に応じて、各冷媒出入枝管内の気柱を
共振させ、リード弁の開閉時に行われる冷媒出入枝管の
冷媒の出入作用を促進し、特定の回転数でのシリンダへ
の冷媒充填効率を維持,向上させるという作用を有す
る。
【0016】請求項4に記載の発明は、吸入孔に近接し
て開口した冷媒出入枝管を設けたものであり、吸入孔の
近傍まで流動慣性を維持することができ、シリンダ内へ
の冷媒充填効率を維持,向上させる作用を有する。
【0017】請求項5に記載の発明は、冷媒出入枝管を
備えた吸入マフラーにおいて、吸入孔よりも断面積の小
さな冷媒吸入口を形成したものであり、冷媒出入枝管に
より、シリンダへの冷媒充填効率を維持したまま、マフ
ラーの消音性能を向上させる作用を有する。
【0018】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図5を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は密閉型電動圧縮機の断面図を示
し、図2は吸入マフラーのII−II′断面図を示す。
【0019】1は密閉型電動圧縮機で、密閉ケース2内
に上方に圧縮要素3、下方に電動モータ4を一体型した
圧縮ユニット5をスプリング6にて弾性支持してある。
【0020】7はシリンダブロックで、軸受8にはクラ
ンクシャフト9が支持され、その偏心部10にはコンロ
ッド11を介してピストン12が連結してある。13は
吸入孔14と吐出孔(図示せず)を設けたバルブプレー
トで、15は吸入孔14を開閉するリード弁である。1
6はシリンダヘッドである。
【0021】17は吸入マフラーであり、吸入孔14か
ら吸入マフラー17に至る管路18にて接続されてい
る。19は管路18の途中に開口するように設けた冷媒
出入枝管である。枝管19は管路18と一体でも別体で
もよい。また、20は吸入マフラー17吸入マフラーの
冷媒吸入口である。21は密閉ケース2貫通して冷媒吸
入口21と相対向して配置した吸入パイプである。
【0022】以上のように構成された密閉型電動圧縮機
について、以下その動作について説明する。
【0023】電動型圧縮機1の吸入行程において、リー
ド弁が開いているときは、冷媒ガスは吸入マフラー17
より管路18を通ってシリンダ内に流入する。次にピス
トン12が上昇し圧縮行程に入ると、リード弁15が閉
鎖し、管路17内の吸入ガスは急激にせき止められるこ
ととなり、内圧の上昇も伴って、開口19′から冷媒出
入枝管19に流入充填される。
【0024】そして次の吸入行程に入ると、シリンダ内
が負圧になり、直ちに冷媒出入枝管19から冷媒ガスが
供給され、冷媒の流動慣性を失うことなくシリンダ内に
冷媒が効率よく充填される。また吸入行程中に複数回開
閉(通常は2〜3回)する場合にも同様である。
【0025】従って、従来のように吸入冷媒ガスの間欠
流現象によって、シリンダへの充填効率が悪化すること
は無くなり、吸入効率を維持,向上させることができ
る。
【0026】更に、枝管19の長さ寸法により決定され
る音響共振周波数で発生するエネルギーにより、リード
弁15の振動振巾を制御するものである。
【0027】即ち、リード弁15はその形状、機種によ
り決定される一次の固有振動数でほぼ開閉振動を生じて
いる。その開閉タイミングが、クランクシャフト9の回
転角度に対し、良好な場合には、前述した音響エネルギ
ーをリード弁15が更に開く方向に与えることにより、
リード弁15の振動振巾が大きくなり、ガスのシリンダ
充填量が増加し、性能が向上する。
【0028】逆にリード弁15の開閉タイミングが、ズ
レている場合には、かかる音響エネルギーを閉じるタイ
ミングで与えることにより、開きかけているリード弁1
5を閉方向に補正し、開閉タイミングを制御するもので
ある。
【0029】(実施の形態2)図3は実施の形態2によ
る密閉型電動圧縮機の吸入マフラーII−II′断面図
を示す。
【0030】吸入マフラー17内に冷媒出入枝管22を
収納したものであり、吸入効率の向上に加え、マフラー
構成を簡素化できる。
【0031】(実施の形態3)図4は実施の形態3によ
る密閉型電動圧縮機の吸入マフラーII−II′断面図
を示す。
【0032】吸入マフラー17と一体に長さの異なる冷
媒出入枝管23,24を構成し、管路18に接続してい
る。
【0033】この場合には、例えば密閉型電動圧縮機1
の回転数が50Hzと60Hzであるとすると、短い方
の冷媒出入枝管23は60Hz、長い方の冷媒出入枝管
24がチューニングされているとする。このチューニン
グされた冷媒出入枝管23,24は各々の回転数で気柱
が共振し、リード弁の閉弁時に冷媒ガスが冷媒出入枝管
23,24に充填され、開弁時にシリンダ内に流入する
周期と同期して、冷媒出入枝管23,24の作用を促進
させている。
【0034】これにより、単一のマフラー構成で複数の
回転数において最適な吸入効率の向上が図れる。
【0035】尚、以上の説明では、マフラー17内に冷
媒出入枝管23,24が収納されているが、別体に構成
されていても同様の作用を有する。
【0036】(実施の形態4)図5は実施の形態4によ
る密閉型電動圧縮機の吸入マフラーII−II′断面図
を示す。
【0037】吸入マフラー17内に冷媒出入枝管25が
収納され、吸入孔14の近傍で開口25′させてある。
【0038】これにより、吸入孔14の近傍で吸入冷媒
ガスの流動慣性を維持,向上させることができ、リード
弁の開弁時の冷媒出入枝管25から吸入孔14を通り、
シリンダ内に充填される時のタイムラグを最小にするこ
とができ、より吸入効率を向上させることができる。
【0039】尚、以上の説明では、マフラー17内に冷
媒出入枝管25が収納されているが、別体に構成されて
いても同様の作用を有する。
【0040】(実施の形態5)図1から図5において、
吸入マフラー17の冷媒吸入口20は吸入孔14の断面
積よりも小さく形成されている。
【0041】これにより、冷媒出入枝管19,22,2
3,24,25の流動慣性の維持,向上効果により、シ
リンダ内への冷媒充填効率を悪化させること無く、密閉
ケース2内への騒音の放射出口である冷媒吸入口20の
断面を絞ることで、効果的に騒音を低減することができ
る。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、従来にみ
られた冷媒ガスの間欠流現象が緩和され、流動慣性を維
持,向上させることができ、吸入効率が向上できる。更
に、枝管の諸元により決定される音響共振エネルギーを
利用して、リード弁の振動振巾を制御できるので、性能
向上,効率の向上が図れる。
【0043】また、吸入マフラーと冷媒出入枝管を一体
化することにより、構成の簡素化が図れる。
【0044】さらに、回転数に応じた複数の冷媒出入枝
管を構成することにより、回転数に応じた最適な吸入効
率を得ることができる。
【0045】また、吸入孔近傍に冷媒出入枝管を開口さ
せることにより、より吸入効率を向上させることができ
る。
【0046】さらに、冷媒吸入口を吸入孔より小さくす
ることにより、吸入効率が維持したまま効果的に騒音を
低減することができる。
【0047】これにより、従来の密閉型電動圧縮機に比
べ、高効率で、低騒音という有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による密閉型電動圧縮機
の断面図
【図2】図1におけるII−II′断面図
【図3】本発明の実施の形態2による図2相当断面図
【図4】本発明の実施の形態3による図2相当断面図
【図5】本発明の実施の形態4による図2相当断面図
【符号の説明】
1 密閉型電動圧縮機 2 密閉ケース 3 圧縮要素 4 電動モータ 9 クランクシャフト 12 ピストン 14 吸入孔 15 リード弁 17 吸入マフラー 18 管路 20 冷媒吸入口 19,22,23,24,25 冷媒出入枝管 19′,25′ 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田 雅隆 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉ケース内に電動モータとピストン,
    クランクシャフト等により構成される圧縮要素を収納し
    たものであって、吸入孔を開閉するリード弁と前記吸入
    孔から吸入マフラーに至る管路とを備え、この管路の途
    中に開口し、この開口から吸入ガスを出入りさせる冷媒
    出入枝管を設け、前記枝管に発生する音響共振エネルギ
    ーにより、前記リード弁の振動振巾を制御することを特
    徴とする密閉型電動圧縮機。
  2. 【請求項2】 冷媒出入枝管を吸入マフラー内に内蔵し
    たことを特徴とする請求項1記載の密閉型電動圧縮機。
  3. 【請求項3】 運転回転数に応じて、複数個の冷媒出入
    枝管を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の
    密閉型電動圧縮機。
  4. 【請求項4】 吸入孔に近接して開口した冷媒出入枝管
    を設けたことを特徴とする請求項1または2または3記
    載の密閉型電動圧縮機。
  5. 【請求項5】 冷媒出入枝管を備えた吸入マフラーにお
    いて、吸入孔よりも断面積の小さな冷媒吸入口を形成し
    ていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記
    載の密閉型電動圧縮機。
JP10881797A 1997-04-25 1997-04-25 密閉型電動圧縮機 Pending JPH10299651A (ja)

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