JPH10298751A - 薄膜形成装置 - Google Patents

薄膜形成装置

Info

Publication number
JPH10298751A
JPH10298751A JP12148897A JP12148897A JPH10298751A JP H10298751 A JPH10298751 A JP H10298751A JP 12148897 A JP12148897 A JP 12148897A JP 12148897 A JP12148897 A JP 12148897A JP H10298751 A JPH10298751 A JP H10298751A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vacuum chamber
substrate
target
gas
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12148897A
Other languages
English (en)
Inventor
Noritaka Akita
典孝 秋田
Shinichi Ogura
伸一 小倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP12148897A priority Critical patent/JPH10298751A/ja
Publication of JPH10298751A publication Critical patent/JPH10298751A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の搬送系を不要としてスパッタによる成
膜とCVDによる成膜とを行う。 【解決手段】 一つの真空チャンバ11内に配置される
ターゲット14に対して、電圧印加装置15によって電
圧を選択的に加えるとともに、ガス導入系16によって
チャンバ11内に導入するガスを選択し、ターゲット1
4にイオンを衝突させて原子を弾き出して基板13に付
着させるスパッタ成膜と、ターゲット14にイオンを衝
突させずに反応ガスのイオンを基板13に付着させるC
VD成膜とを順次行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、薄膜形成装置に
関し、とくに、ハードディスク記録装置の記録媒体であ
る磁気ディスクを製造するのに好適な薄膜形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】ハードディスク記録装置の磁気ディスク
は、通常、ガラス等の基板の表面に磁性層を成膜し、さ
らにその上に保護層を設けて作られる。従来では、磁性
層はDCマグネトロンスパッタにより成膜し、後処理と
して、プラズマCVDによる炭素保護膜の成膜を行って
いる。そのため、それぞれ独立したチャンバで成膜プロ
セスを行う必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は独立したチャンバで2つの成膜プロセスをそれぞれ別
個に行うため、チャンバ間の基板の移動・搬送に時間や
手間がかかるという問題があり、また、各々のチャンバ
について排気系が必要となるためコストがかかるという
問題もある。
【0004】この発明は、上記に鑑み、1個のチャンバ
でスパッタによる成膜プロセスとプラズマCVDによる
成膜プロセスとを順次行うことができるようにして、搬
送の問題やコストを改善した薄膜形成装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明による薄膜形成装置においては、一つの真
空チャンバと、該真空チャンバに連結されたECRプラ
ズマ発生手段と、上記チャンバ内に所定の磁界を発生さ
せる磁界発生手段と、不活性ガスおよび反応ガスを上記
真空チャンバに導入するガス導入手段と、上記真空チャ
ンバ内に配置されたターゲットと、上記ターゲットおよ
び真空チャンバ内に配置される基板に負の電圧を印加す
る電圧印加手段と、上記ガス導入手段および電圧印加手
段を制御する制御手段とが備えられることが特徴となっ
ている。
【0006】不活性ガスのみ真空チャンバに導入してタ
ーゲットに負の高電圧を印加するとともに基板に負の低
電圧を印加すると、ECRプラズマの電離作用によりイ
オン化した不活性ガスのイオンが電界にしたがって真空
チャンバ内のターゲットに衝突し、ターゲットの原子が
弾き出されて基板表面に付着する。一方、ターゲットに
は電圧印加せず基板にのみ負の高電圧を印加した状態で
真空チャンバに反応ガスを導入すると、ECRプラズマ
の電離作用により反応ガスがイオン化し、そのイオンが
電界にしたがって真空チャンバ内の基板表面に付着す
る。このように、ターゲットおよび基板に印加する電圧
を制御して電界を切り換えるとともに導入ガスを切り換
えることによって、一つの真空チャンバ内でスパッタに
よる成膜プロセスとプラズマCVDによる成膜プロセス
とを行うことができ、これにより、一つの真空チャンバ
内に基板を配置したままその基板にスパッタによる成膜
とプラズマCVDによる成膜とを順次行うことが可能と
なる。
【0007】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照しながら詳細に説明する。図1はこの
発明にかかる薄膜形成装置を模式的に示すブロック図
で、この薄膜形成装置は表裏両面に同時に成膜できるよ
うにしたものである。ここでは、ハードディスク記録装
置の磁気ディスクを製造するものとして説明する。
【0008】真空チャンバ11は図示しない排気系によ
り真空に排気されており、その中に、薄膜を形成しよう
とする基板13とターゲット14とが配置される。この
基板13は真空チャンバ11の側面に設けられたロード
ロック室12を介して真空チャンバ11内に搬入され、
且つこれから搬出される。
【0009】基板13とターゲット14には電圧印加装
置15により負の高周波電圧あるいは直流電圧が印加さ
れるようになっている。真空チャンバ11には、その中
にアルゴンガスや反応ガスを導入するための、ボンベお
よび制御バルブ等からなるガス導入系16が接続されて
いる。また、この例では、真空チャンバ11の両側面
(図では左右)の窓に、キャビティ21、21が連結さ
れている。このキャビティ21にはマイクロ波を導入す
るための導波管22が取り付けられ、且つその周囲にマ
グネットコイル23、24が設けられており、このキャ
ビティ21内でECR(電子サイクロトロン共鳴)プラ
ズマが発生するようにされている。
【0010】すなわち、導波管22により2.45GH
zのマイクロ波をキャビティ21内に導入し、同時にマ
グネットコイル23、24によりECR条件の875ガ
ウスの磁束密度を形成することにより、ECRを発生さ
せて活性なECRプラズマを形成する。このECRプラ
ズマは、マグネットコイル23、24により真空チャン
バ11内に形成されたミラー磁場あるいはカスプ磁場等
の適宜な磁場により、キャビティ21と真空チャンバ1
1との境界の窓を介して真空チャンバ11内に引き出さ
れる。
【0011】制御装置25は、電圧印加装置15を制御
して基板13、ターゲット14に加える電圧をコントロ
ールするとともに、ガス導入系16のバルブを開閉して
導入ガスを選択する。また、マグネットコイル23、2
4に電流を流す電源(図示しない)を制御して、発生磁
場をコントロールする。
【0012】基板13に磁性層と保護層とを成膜してハ
ードディスク記録装置の磁気ディスクを製造する場合、
ガラスやアルミニウム等を材質とする基板13を用い、
その表面にまず配向層を成膜し、つぎにその上に磁性層
を形成し、さらにその上に保護層を形成する。ここで
は、保護層はDLC膜としている。DLC膜はダイアモ
ンド状薄膜であり、非常に硬度が高くしかも薄くできて
磁気ディスクの保護膜として最適なものである。前2者
の金属膜をECRスパッタにより形成し、最後の炭素膜
をECR−CVDにより形成する。ECR−CVDによ
り形成したDLC膜は、耐摩耗性・耐腐食性・耐剥離性
・耐電圧特性・耐絶縁性に優れたものとなる。ターゲッ
ト14は、スパッタする材質に合わせて、この例ではク
ロム板やCo/Cr合金板等を真空チャンバ11とキャ
ビティ21との間の窓の周囲に沿うよう交互に数個ずつ
円形に配置する。
【0013】最初の配向層の成膜プロセスでは、ターゲ
ット14のうちクロム板のものにのみ負の高電圧を印加
するとともに基板13に負の低電圧を印加し、このとき
ガス導入系16によってアルゴンガスを真空チャンバ1
1に導入する。これによって、ECRプラズマの電離作
用によってイオン化したアルゴンイオンがクロム板のタ
ーゲット14に衝突し、クロム原子が弾き飛ばされて、
基板13に付着する。このような金属スパッタによって
基板13の表面にクロムの配向層の成膜がなされる。
【0014】つぎの磁性層の成膜プロセスでは、ターゲ
ット14のうちのCo/Cr合金板にのみ負の高電圧を
印加するとともに基板13に負の低電圧を印加する。こ
のときもアルゴンガスのみが真空チャンバ11内に導入
される。この場合は、アルゴンイオンが合金板のターゲ
ット14に衝突し、その組成に対応する原子が弾き飛ば
されて、基板13に付着する。このような金属スパッタ
によって基板13の表面に磁性層の成膜がなされる。
【0015】その後、DLC膜の成膜プロセスに入る。
このときは、ターゲット14のいずれにも電圧は加え
ず、基板13にのみ負の高電圧を印加し、アルゴンガス
とCnHmガス(炭化水素ガス)を真空チャンバ11に
導入する。ECRプラズマによってCnHmガスがイオ
ン化され、炭素イオンおよび水素イオンが基板13に蒸
着される。このようなECR−CVDにより基板13の
表面にDLC膜の成膜がなされる。
【0016】ここでは、ECRプラズマ形成用のキャビ
ティ21が真空チャンバ11の両側に設けられていて基
板13の両面にECRプラズマが形成され、またターゲ
ット14も基板13の両面に配置されているので、上記
の金属スパッタによる成膜およびCVDによる成膜は、
基板13の両面で同時に行うことが可能となっており、
効率的な成膜ができる。
【0017】なお、上記は一つの例についての説明であ
り、この発明は上記の構成に限定されないものであるこ
とはもちろんである。たとえば、基板13の両面同時成
膜を望まないのであれば、ECRプラズマ形成用のキャ
ビティ21は真空チャンバ11の一方側にのみ設ければ
よい。その他、ターゲット14の材質等も上記のものに
限定されない。用途も、ハードディスク記録装置の磁気
ディスクの製造だけでなく、その他の薄膜形成に使用す
ることができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の薄膜形
成装置によれば、単一の真空チャンバ内でECRスパッ
タによる成膜とECR−CVDによる成膜とを順次行う
ことができ、基板の搬送系が不要になるので、トータル
のプロセス時間を短縮でき、スループットの向上を図る
ことができ、しかも、スループット向上とともに単一構
造で済むことから、低コスト化も図ることができる。と
くに、ECR−CVDにより形成したDLC膜は、耐摩
耗性・耐腐食性・耐剥離性・耐電圧特性・耐絶縁性に優
れ、磁気ディスクの保護膜として最適であるから、この
発明の薄膜形成装置は磁気ディスクの製造に用いるのに
好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す模式図。
【符号の説明】
11 真空チャンバ 12 ロードロック室 13 基板 14 ターゲット 15 電圧印加装置 16 ガス導入系 21 キャビティ 22 導波管 23、24 マグネットコイル 25 制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの真空チャンバと、該真空チャンバ
    に連結されたECRプラズマ発生手段と、上記チャンバ
    内に所定の磁界を発生させる磁界発生手段と、不活性ガ
    スおよび反応ガスを上記真空チャンバに導入するガス導
    入手段と、上記真空チャンバ内に配置されたターゲット
    と、上記ターゲットおよび真空チャンバ内に配置される
    基板に負の電圧を印加する電圧印加手段と、上記ガス導
    入手段および電圧印加手段を制御する制御手段とを備え
    ることを特徴とする薄膜形成装置。
JP12148897A 1997-04-25 1997-04-25 薄膜形成装置 Pending JPH10298751A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12148897A JPH10298751A (ja) 1997-04-25 1997-04-25 薄膜形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12148897A JPH10298751A (ja) 1997-04-25 1997-04-25 薄膜形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10298751A true JPH10298751A (ja) 1998-11-10

Family

ID=14812411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12148897A Pending JPH10298751A (ja) 1997-04-25 1997-04-25 薄膜形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10298751A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100358760B1 (ko) * 2000-02-14 2002-10-31 (주)울텍 인시츄 물리기상 증착기

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100358760B1 (ko) * 2000-02-14 2002-10-31 (주)울텍 인시츄 물리기상 증착기

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6113752A (en) Method and device for coating substrate
JP2001043530A (ja) 情報記録ディスク用保護膜作成方法及び情報記録ディスク用薄膜作成装置
JPH05507963A (ja) 高アスペクト比の穴に材料を付着させる装置
JP3225855B2 (ja) 薄膜形成装置
JP3944946B2 (ja) 薄膜形成装置
JP2000129436A (ja) インライン型スパッタリング装置およびスパッタリング方法
JPH03240944A (ja) アルミニウム薄膜形成用対向ターゲット式スパッタ法及び装置
JP3254782B2 (ja) 両面スパッタ成膜方法及びその装置並びにスパッタ成膜システム
JPH10298751A (ja) 薄膜形成装置
JP2000306696A (ja) Ecrプラズマ装置
JP3773320B2 (ja) 成膜装置及び成膜方法
JPH08232064A (ja) 反応性マグネトロンスパッタ装置
JP2001181849A (ja) Ecr保護膜の成膜方法およびecr成膜装置
JP3213029B2 (ja) ディスク基板用プラズマ処理装置およびその処理方法
JP2000163741A (ja) ディスク基板の製造装置
JPS6372875A (ja) スパツタリング装置
JPS6217175A (ja) スパツタリング装置
JP3391245B2 (ja) 薄膜形成装置
JPH05271924A (ja) 複数基板同時スパッタ成膜方法とその装置並びに複数基板同時スパッタ成膜システム
JP3784203B2 (ja) マグネトロンスパッタ方法と装置
US6089185A (en) Thin film forming apparatus
JPH01240645A (ja) 真空蒸着装置
JP2916972B2 (ja) プラズマ発生方法及びその装置
KR102617710B1 (ko) 기판 처리장치
JPH11246972A (ja) 薄膜形成装置