JPH10298640A - 鋼材の球状化焼きなまし方法 - Google Patents
鋼材の球状化焼きなまし方法Info
- Publication number
- JPH10298640A JPH10298640A JP10721497A JP10721497A JPH10298640A JP H10298640 A JPH10298640 A JP H10298640A JP 10721497 A JP10721497 A JP 10721497A JP 10721497 A JP10721497 A JP 10721497A JP H10298640 A JPH10298640 A JP H10298640A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transformation point
- magnetic field
- spheroidizing annealing
- steel
- acm
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
状化焼きなまし組織を得ることができ、ひいてはエネル
ギーコストを低減することのできる鋼材の球状化焼きな
まし方法を提案する。 【解決手段】 C:0.15〜2.0 mass%を含有する鋼に熱
間圧延を行い、A1変態点以下又はAcm 変態点以下にまで
冷却した後に球状化焼きなましをするに当たり、この球
状化焼きなまし処理時にキュリー点以下の温度において
絶対値で0.1 T/cm 以上10T/cm 以下の勾配のある磁場
を印加する。好ましくは磁場を印加する温度範囲を(A3
変態点+50℃) 〜(A1変態点−50℃)又は(Acm 変態点
+100 ℃)〜(A1変態点−50℃)とし、印加する磁場の
強さを2〜30Tとする。
Description
加工を容易にし、また、機械的性質を改善するために行
われる鋼材の球状化焼きなまし方法に関し、特にこの球
状化焼きなまし処理時間の短縮を図ることのできる技術
を提案しようとするものである。
部品には、従来から炭素鋼又は合金鋼が素材として汎用
されている。これらの機械部品は、通常、熱間圧延によ
り製造される棒鋼線材を球状化焼きなましした後に、切
断し、所定の形状に冷間鍛造し、最後に切削等の仕上加
工を行うことによって製造されている。かかる機械部品
の製造工程のうち、冷間鍛造は、製品の加工精度、量産
性及びコストの点で優れているので多用されているが、
加工精度や型寿命などの観点から冷間鍛造性を向上させ
ることが望まれるところであり、そのために、予め鋼中
炭化物を球状化し、鋼材の変形抵抗を低下させる目的で
球状化焼きなましが施される。
ヒートパターンの一例を示すようにA1変態点直上に長時
間の加熱保持し、その後徐冷する方法、又は図2に示す
ようにA1直上での加熱保持後にA1直下で保持後、冷却す
る方法が一般的である。しかし、かかる球状化焼きなま
しは長時間に及び、さらに高温でかつ長時間加熱のため
に熱処理費用が嵩むという問題を有しており、球状化焼
きなまし時間が長いと生産性を著しく阻害することもあ
って、その時間短縮が望まれる。
2898号公報には、高炭素クロム軸受鋼の短時間球状
化熱処理方法を開示し、具体的には図3に示すヒートパ
ターンで鋼材を780 〜820 ℃に加熱保持後Ar1 変態点以
下まで50〜200 ℃/hで冷却する第1次球状化処理と、Ac
1 変態点〜Ac1 変態点+30℃に加熱後Ar1 変態点以下ま
で50〜200 ℃/hで冷却する3回以上の第2次球状化処理
の組み合わせからなる熱処理を行うことの提案がある。
しかしながら、上記特公平6−2898号公報に開示の
の方法は、従来20時間かかっていたものを10時間にした
という熱処理時間の短縮効果はあっても依然として10時
間という長時間を要し、かつ数回の繰り返し熱サイクル
を加えるものであることから、エネルギーコスト及び温
度制御の点では問題が残されていたままである。
開平4−236715号公報及び特開平4−36581
6号公報では、圧延条件や冷却条件を制御することによ
って熱間圧延とその後の球状化焼きなましの連続処理時
間を短縮する発明がなされているが、その制御が煩雑な
うえ、処理時間の短縮にも限界があった。
情に鑑み、煩雑な制御を行うことなく、短時間で直接球
状化焼きなまし組織を得ることができ、ひいてはエネル
ギーコストを低減することのできる鋼材の球状化焼きな
まし方法を提案することを目的とする。
に鑑み、その実現のためになされたものである。すわな
ち、発明者らが熱間圧延後の直接球状化焼きなましにつ
いて検討を行った結果、 1)球状化焼きなましにおいて、変態温度範囲で磁場を
印加させることにより、変態が促進され、短時間で球状
化焼きなましを完了させることができる、 2)さらに、熱間圧延後の冷却において、変態温度範囲
で磁場を印加することにより、パーライトあるいはフェ
ライト+パーライト組織が微細化する。更に、過共析鋼
では初析のセメンタイトの発生が抑制されることで、そ
の後の球状化焼きなましが短時間で完了する、ことを見
いだし、この発明に至った。
この発明の要旨構成は、次のとおりである。C:0.15〜
2.0 mass%を含有する鋼に熱間圧延を行い、A1変態点以
下又はAcm変態点以下にまで冷却した後に球状化焼きな
ましをするに当たり、この球状化焼きなまし処理時にキ
ュリー点以下の温度において絶対値で0.1 T/cm 以上10
T/cm 以下の勾配のある磁場を印加することを特徴とす
る鋼材の球状化焼きなまし方法(第1発明)。C:0.15
〜2.0 mass%を含有する鋼に熱間圧延を行い、A1変態点
以下又はAcm変態点以下にまで冷却した後に球状化焼き
なましをするに当たり、この球状化焼きなましの直前に
Ac3 変態点以上又はAcm 変態点以上に加熱し冷却する工
程を行い、この工程の冷却中の(A3変態点+50℃) 〜
(A1変態点−50℃)又は(Acm 変態点+100 ℃)〜(A1
変態点−50℃)の温度範囲で絶対値で0.1T/cm 以上10
T/cm 以下の勾配のある磁場を印加することを特徴とす
る鋼材の鋼材の球状化焼きなまし方法(第2発明)。
C:0.15〜2.0 mass%を含有する鋼に熱間圧延を行い、
A1変態点以下又はAcm変態点以下にまで冷却した後に球
状化焼きなましをするに当たり、熱間圧延に引き続く冷
却の際、(A3変態点+50℃) 〜(A1変態点−50℃)又は
(Acm 変態点+100 ℃)〜(A1変態点−50℃)の温度範
囲で絶対値で0.1 T/cm以上10T/cm 以下の勾配のある
磁場を印加するとともに、この球状化焼きなまし処理時
にキュリー点以下の温度において絶対値で0.1 T/cm 以
上10T/cm 以下の勾配のある磁場を印加することを特徴
とする鋼材の球状化焼きなまし方法(第3発明)。第1
発明又は第3発明において、球状化焼きなまし処理時に
絶対値で0.1 T/cm 以上10T/cm 以下の勾配のある磁場
を印加する温度範囲が(A3変態点+50℃)〜(A1変態点
−50℃)又は(Acm 変態点+100 ℃)〜(A1変態点−50
℃)である鋼材の球状化焼きなまし方法(第4発明)。
第1発明〜第3発明において、磁場の強さが2〜30Tで
ある鋼材の球状化焼きなまし方法(第5発明)。
1あるいは図2等に示した一般的な条件で何ら問題はな
い。
温度範囲で磁場を印加させることにより、変態が促進さ
れ、短時間で球状化焼きなましを完了させることができ
る。そのため、第1発明では、球状化焼きなまし処理時
にキュリー点以下の温度において絶対値で0.1 T/cm 以
上10T/cm 以下の勾配のある磁場を印加する。
度は、球状化焼きなまし前の組織が大きな影響を及ぼし
ていることも見いだした。すなわち、亜共析鋼あるいは
共析鋼では、球状化焼きなまし前の組織を微細なフェラ
イト−パーライトにすることにより、また、過共析鋼で
は、前組織での初析セメンタイト発生を抑制することに
より、球状化の程度が向上することが明らかとなった。
その理由は、亜共析鋼あるいは共析鋼では前の組織の微
細なフェライト−パーライトにするほど最高加熱温度に
おいて小さな炭化物の核が発生し易く、これらの核がそ
の後の冷却中に成長し、球状化の程度が向上するためで
あり、過共析鋼の場合は前組織での初析セメンタイト発
生を抑制すればするほど最高加熱温度において小さな炭
化物の核が残留し易く、これらの核がその後の冷却中に
成長し、球状化の程度が向上するためである。
なまし前の組織を亜共析鋼あるいは共析鋼では、微細な
フェライト−パーライトに、また、過共析鋼では、初析
セメンタイト発生を抑制した組織にするために、図4に
ヒートパターンの一例を示すように、球状化焼きなまし
の直前にAc3 変態点以上又はAcm 変態点以上に加熱し冷
却する工程を行い、この工程の冷却中の(A3変態点+50
℃) 〜(A1変態点−50℃)又は(Acm 変態点+100 ℃)
〜(A1変態点−50℃)の温度範囲で絶対値で0.1 T/cm
以上10T/cm 以下の勾配のある磁場を印加する。
きなまし時に磁場を印加した場合でも、球状化焼きなま
しの前に所定の勾配を有する磁場を印加した場合でも、
いずれも球状化焼きなまし時間の短縮に有効に寄与する
ことが、発明者らの研究で明らかとなった。そこで、第
3発明では、熱間圧延に引き続く冷却の際、(A3変態点
+50℃) 〜(A1変態点−50℃)又は(Acm 変態点+100
℃)〜(A1変態点−50℃)の温度範囲で絶対値で0.1 T
/cm 以上10T/cm 以下の勾配のある磁場を印加するとと
もに、この球状化焼きなまし処理時にキュリー点以下の
温度で同様の勾配を有する磁場を印加する。
焼きなまし処理時又は処理前に所定の勾配を有する磁場
を印加する温度範囲が(A3変態点+50℃) 〜(A1変態点
−50℃)又は(Acm 変態点+100 ℃)〜(A1変態点−50
℃)であることが好適であるため、第4発明にて規定
し、また、第1発明〜第3発明においては、印加する磁
場の強さが2〜30Tであることが好適であるため、第5
発明にて規定する。
いて、より具体的に説明する。 C:0.15〜2.0 mass% この発明を適用する鋼は、C量が0.15〜2.0 mass%のも
のである。Cは、固溶して基地を強化し、機械部品とし
ての十分な強度、耐摩耗性を確保する目的で、0.15mass
%以上添加する。一方、2.0 mass%を超えると母材のじ
ん性が著しく低下するばかりか、この発明にかかる製造
方法においても初析のセメンタイトが生成することか
ら、0.8 〜2.0 mass%の範囲とした。より好ましくは、
0.15〜1.5mass%である。したがって、この発明は、低
炭素鋼から中炭素鋼、高炭素鋼、さらには低合金鋼(例
えば高炭素クロム軸受鋼、工具鋼)、高合金鋼(ステン
レス鋼)まで、広い範囲にわたって適用することができ
る。
0.1 T/cm 以上10T/cm 以下とした理由は、0.1 T/cm
未満では磁場印加の効果は得られず、一方10T/cm を超
えるとその効果は飽和する。そこで磁場勾配の大きさは
0.1 T/cm 以上10T/cm 以下とした。なお、,磁場勾配
の大きさはその絶対値で決まるので、プラス、マイナス
のいずれでも構わない。また、球状化焼きなまし処理時
に磁場を印加する温度範囲がキュリー点(770℃)以下
とした理由は、キュリー温度以下では磁気エネルギーの
効果が生じないからである。さらに、生産性を考慮する
と、(A3変態点+50℃) 〜(A1変態点−50℃)又は(Ac
m 変態点+100 ℃)〜(A1変態点−50℃)であることが
好適であり、この温度範囲外で磁場を印加しても効果が
小さい。また、上記した磁場勾配さえ付加しておけば磁
場の強さは特に限定されることはないが、印加する磁場
の強さは2〜30Tが好適で、2T未満では球状化焼きな
ましの短時間化が図れず、短時間の球状化焼きなましで
は初析のセメンタイトを完全に分断できずに残留する場
合があり、一方、30Tを超える場合は、磁場印加の設備
が高価でかつ大型になるため、2〜30Tが望ましい。更
に、かかる球状化焼きなましは、熱間圧延後にA1変態点
以下又はAcm 変態点以下にまで冷却してから、それに引
き続いて行う必要がある。
直前にAc3 変態点以上又はAcm 変態点以上に加熱し冷却
する工程を行う。加熱温度は、単一オーステナイト組織
になる範囲であれば良いが、Ac3 変態点+50℃又はAcm
+100 ℃もあれば十分である。
たは共析鋼では(A3変態点+50℃)〜(A1変態点−50
℃)の温度範囲で所定の勾配を有する磁場を印加し、過
共析鋼では(Acm変態点+100 ℃)〜(A1変態点−50℃)
の温度範囲で同様に磁場を印加する。亜共析鋼または共
析鋼では球状化焼なまし前の組織をできるだけ微細なフ
ェライト−パーライトにするほうが球状化組織は改善さ
れる。発明者らによる磁場印加温度と球状化組織との関
係を調べたところ、(A3変態点+50℃) 〜(A1変態点−
50℃)の温度範囲で磁場を印加した場合が最も前組織が
微細なフェライト−パーライトになり、球状化組織は改
善されることが判明したのであり、逆にこの冷却温度範
囲に所定の勾配を有する磁場を印加しないとフェライト
−パーライトの微細化が不十分である。過共析鋼では前
組織での初析セメンタイト発生をできるだけ抑制するほ
うが球状化組織は改善される。発明者らによる磁場印加
温度と球状化組織との関係を調べたところ、(Acm変態点
+100 ℃)〜(A1変態点−50℃)の温度範囲で所定の勾
配を有する磁場を印加した場合が最も初析セメンタイト
発生が抑制でき、球状化組織は改善されることが判明し
たのであり、逆にこの冷却温度範囲に磁場を印加しない
と初析セメンタイトの抑制は不十分である。磁場の勾配
は0.1 T/cm 〜10T/cm 、および印加する磁場の強さは
2〜30Tが好適であり、2T未満では鋼中炭素量と他の
合金元素との組み合わせにより、亜共析鋼あるいは共析
鋼では前の組織を微細なフェライト−パーライトにする
ことが不十分であり、過共析鋼では前組織での初析セメ
ンタイトの発生抑制が不十分となるからである。
状化焼きなまし処理時に所定の勾配を有する磁場を印加
するのみならず、熱間圧延に引き続く冷却の際にも(A3
変態点+50℃) 〜(A1変態点−50℃)又は(Acm 変態点
+100 ℃)〜(A1変態点−50℃)の温度範囲で同様の磁
場を印加する。この温度範囲に限定した理由は、第2発
明の説明で述べたところと同様である。また、印加する
磁場の強さも2〜30Tが好ましいが、その理由は第1発
明及び第2発明の説明で述べたところと同様である。な
お、第2発明、第3発明において、冷却中に磁場を印加
する際の冷却速度は初析のフェライトとパーライト、あ
るいは初析のセメンタイトとパーライトとなる冷却速度
であれば、特に限定されることはない。
を有する鋼を転炉で溶製後、連続鋳造により400 mm×56
0 mmのブルームとした。次いで、熱間圧延により25mmφ
の棒鋼とし、 条件1:(A1−50℃)まで放冷、 条件2:(A3+50℃) 又は(Acm +50℃)から(A1−50
℃)まで5Tの磁場中で放冷、 条件3:室温まで放冷、 の3種の方法で冷却した。次いで、条件1及び条件2は
図5に示す方法で、条件3は図6に示す条件でそれぞれ
球状化焼きなましを行った。この球状化焼きなましのと
きの磁場の強さは表1に示したとおりである。その後、
ミクロ組織を観察するとともに、硬さを測定した。その
結果を表1に併記する。
適合例は熱間圧延と短時間の球状化焼きなまし条件の組
み合わせにより良好な球状化組織が得られ、室温まで冷
却後にS53Cであれば19時間、SUJ2であれば23時間の熱処
理条件で行った従来材と同等以下の硬さが得られてい
る。
なる鋼を転炉で溶製し、連続鋳造法で鋳片としたのち、
55mmφの棒鋼に圧延した。更に、この棒鋼をAc3 変態点
以上又はAcm 変態点以上である1000℃に加熱後、冷却中
に種々の条件で磁場を印加してかから、球状化焼きなま
しを施した。そして、各素材からミクロサンプルを切り
出し、5000倍で10視野ずつ炭化物の形状を調べ、炭化物
の球状化の程度を調べた。その結果を図3に示す。な
お、球状化の程度を定量化するために球状化率(炭化物
の長径/短径の比が2以下の炭化物が総炭化物個数に閉
める割合)を用いて評価した。
加した場合は、従来に比較して良好な球状化組織、ある
いは少ないエネルギーで同様な良好な球状化組織が得ら
れてる。これに対して、比較例No. 11〜20は、磁場の印
加条件がこの発明の範囲を外れているため、従来と比較
してやや改善されてはいるものの、依然として不十分な
球状化組織となっている。
化焼きなまし時、また必要に応じて球状化焼きなましの
前の冷却時に磁場を印加することにより、球状化焼きな
まし処理時間を著しく短縮することが可能になり、球状
化組織を有する鋼材の生産性を著しく向上させることが
可能で、工業的価値が高い。
示す図である。
示す図である。
例を示す図である。
ターンの一例を示す図である。
ターンを示す図である。
ターンを示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 C:0.15〜2.0 mass%を含有する鋼に熱
間圧延を行い、A1変態点以下又はAcm 変態点以下にまで
冷却した後に球状化焼きなましをするに当たり、 この球状化焼きなまし処理時にキュリー点以下の温度に
おいて絶対値で0.1 T/cm 以上10T/cm 以下の勾配のあ
る磁場を印加することを特徴とする鋼材の球状化焼きな
まし方法。 - 【請求項2】 C:0.15〜2.0 mass%を含有する鋼に熱
間圧延を行い、A1変態点以下又はAcm 変態点以下にまで
冷却した後に球状化焼きなましをするに当たり、 この球状化焼きなましの直前にAc3 変態点以上又はAcm
変態点以上に加熱し冷却する工程を行い、この工程の冷
却中の(A3変態点+50℃) 〜(A1変態点−50℃)又は
(Acm 変態点+100 ℃)〜(A1変態点−50℃)の温度範
囲で、絶対値で0.1 T/cm 以上10T/cm 以下の勾配のあ
る磁場を印加することを特徴とする鋼材の鋼材の球状化
焼きなまし方法。 - 【請求項3】 C:0.15〜2.0 mass%を含有する鋼に熱
間圧延を行い、A1変態点以下又はAcm 変態点以下にまで
冷却した後に球状化焼きなましをするに当たり、 熱間圧延に引き続く冷却の際、(A3変態点+50℃) 〜
(A1変態点−50℃)又は(Acm 変態点+100 ℃)〜(A1
変態点−50℃)の温度範囲で、絶対値で0.1 T/cm 以上
10T/cm 以下の勾配のある磁場を印加するとともに、 この球状化焼きなまし処理時にキュリー点以下の温度に
おいて絶対値で0.1 T/cm 以上10T/cm 以下の勾配のあ
る磁場を印加することを特徴とする鋼材の球状化焼きな
まし方法。 - 【請求項4】 球状化焼きなまし処理時に、絶対値で0.
1 T/cm 以上10T/cm 以下の勾配のある磁場を印加する
温度範囲が(A3変態点+50℃) 〜(A1変態点−50℃)又
は(Acm 変態点+100 ℃)〜(A1変態点−50℃)である
請求項1又は3記載の鋼材の球状化焼きなまし方法。 - 【請求項5】 磁場の強さが2〜30Tである請求項1〜
3のいずれか一項に記載の鋼材の球状化焼きなまし方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10721497A JP3864492B2 (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 鋼材の球状化焼きなまし方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10721497A JP3864492B2 (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 鋼材の球状化焼きなまし方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10298640A true JPH10298640A (ja) | 1998-11-10 |
JP3864492B2 JP3864492B2 (ja) | 2006-12-27 |
Family
ID=14453389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10721497A Expired - Fee Related JP3864492B2 (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 鋼材の球状化焼きなまし方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3864492B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1078251C (zh) * | 1999-01-12 | 2002-01-23 | 冶金工业部钢铁研究总院 | 小型钢材热轧后在线磁场热处理方法 |
KR20200061648A (ko) * | 2018-11-26 | 2020-06-03 | 현대제철 주식회사 | 저탄소 구상화 합금강 제조방법 및 이에 의해 제조된 저탄소 구상화 합금강 |
CN114686654A (zh) * | 2022-04-07 | 2022-07-01 | 内蒙古科技大学 | 一种基于脉冲磁场的轴承钢球化退火方法及系统 |
-
1997
- 1997-04-24 JP JP10721497A patent/JP3864492B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1078251C (zh) * | 1999-01-12 | 2002-01-23 | 冶金工业部钢铁研究总院 | 小型钢材热轧后在线磁场热处理方法 |
KR20200061648A (ko) * | 2018-11-26 | 2020-06-03 | 현대제철 주식회사 | 저탄소 구상화 합금강 제조방법 및 이에 의해 제조된 저탄소 구상화 합금강 |
CN114686654A (zh) * | 2022-04-07 | 2022-07-01 | 内蒙古科技大学 | 一种基于脉冲磁场的轴承钢球化退火方法及系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3864492B2 (ja) | 2006-12-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2002167644A (ja) | 熱処理定歪み冷間工具鋼及びこれを用いた冷間工具の製造方法 | |
JPH10298640A (ja) | 鋼材の球状化焼きなまし方法 | |
JP3031484B2 (ja) | 球状化組織を有する鋼線材又は棒鋼の製造方法 | |
JPS59136421A (ja) | 球状化組織を有する棒鋼と線材の製造方法 | |
JP3915128B2 (ja) | 低合金鋼の球状化焼なまし方法 | |
JPH10298641A (ja) | 球状化焼きなまし処理性に優れた鋼材の製造方法 | |
US3892602A (en) | As-worked, heat treated cold-workable hypoeutectoid steel | |
JPH01104718A (ja) | 冷間鍛造用棒線材の製造方法 | |
US3922181A (en) | Thermal treatment of steel | |
JPS61153230A (ja) | 迅速球状化が可能な低合金鋼線材の製造方法 | |
JP3870631B2 (ja) | 鋼材の短時間球状化焼なまし方法および同法による鋼材 | |
JPS59136422A (ja) | 球状化組織を有する棒鋼と線材の製造方法 | |
JPS59136423A (ja) | 球状化組織を有する棒鋼と線材の製造方法 | |
JP2000273541A (ja) | 合金鋼線材の直接球状化焼なまし方法 | |
JP2792896B2 (ja) | 微細な球状化炭化物を有する炭素鋼または合金鋼板の製造方法 | |
KR100973922B1 (ko) | 소성유기 동적 변태에 의하여 생성된 페라이트를 갖는연화열처리 생략 강재 및 그 제조방법 | |
SU901302A1 (ru) | Способ термической обработки литых аустенитных сталей | |
JPS6386815A (ja) | 冷間加工性の優れた鋼材の製造方法 | |
JPS6314816A (ja) | 冷間圧延機用ワ−クロ−ルの製造法 | |
JPH04236715A (ja) | 鋼の直接球状化焼なまし方法 | |
JPS6389617A (ja) | 冷間加工性の優れた鋼材の製造方法 | |
JPH0372023A (ja) | 加工熱処理された鋼製圧延材を製造する方法と装置 | |
JPH024917A (ja) | 球状化処理用鋼材およびその製造方法 | |
KR19980049282A (ko) | 냉간압연조성이 우수한 중탄소강 선재의 구상화 열처리방법 | |
RU2149193C1 (ru) | Способ изготовления термоупрочненной стержневой арматурной стали |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060516 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060712 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060713 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20060713 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Effective date: 20060912 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Effective date: 20060925 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |