JPH1029838A - 積層合わせガラス - Google Patents
積層合わせガラスInfo
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- JPH1029838A JPH1029838A JP27610396A JP27610396A JPH1029838A JP H1029838 A JPH1029838 A JP H1029838A JP 27610396 A JP27610396 A JP 27610396A JP 27610396 A JP27610396 A JP 27610396A JP H1029838 A JPH1029838 A JP H1029838A
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- Japan
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- glass
- organopolysiloxane
- laminated glass
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- organopolysiloxane composition
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】施工が容易で熟練度を必要とせず、生産性が高
く、耐火性・耐熱性・遮熱性などに優れた、積層合わせ
ガラスを提供する。 【解決手段】この積層合わせガラスは、2枚のガラス板
1の中間膜2が、けい素に直結する水素原子と少なくと
も30モル%のフェニル基とを有するオルガノポリシロキ
サンとアルケニル基含有オルガノポリシロキサンとの組
み合わせ、またはアルケニル基と少なくとも30モル%の
フェニル基とを有するオルガノポリシロキサンとオルガ
ノハイドロジェンポリシロキサンとの組み合わせと、白
金系触媒とからなる付加反応型オルガノポリシロキサン
組成物の硬化物で形成されている。
く、耐火性・耐熱性・遮熱性などに優れた、積層合わせ
ガラスを提供する。 【解決手段】この積層合わせガラスは、2枚のガラス板
1の中間膜2が、けい素に直結する水素原子と少なくと
も30モル%のフェニル基とを有するオルガノポリシロキ
サンとアルケニル基含有オルガノポリシロキサンとの組
み合わせ、またはアルケニル基と少なくとも30モル%の
フェニル基とを有するオルガノポリシロキサンとオルガ
ノハイドロジェンポリシロキサンとの組み合わせと、白
金系触媒とからなる付加反応型オルガノポリシロキサン
組成物の硬化物で形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明または半透明
の2枚のガラス板を、新規な付加反応型オルガノポリシ
ロキサン組成物の硬化物からなる中間膜を介して積層し
た、耐火性・耐熱性・遮熱性ガラスとして有用な、積層
合わせガラスに関する。
の2枚のガラス板を、新規な付加反応型オルガノポリシ
ロキサン組成物の硬化物からなる中間膜を介して積層し
た、耐火性・耐熱性・遮熱性ガラスとして有用な、積層
合わせガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガラスおよび/またはプラスチッ
クのシートの間に有機けい素材料などの有機材料からな
る中間膜を持つ積層構造物が知られている。例えば、英
国特許第 783,867号にはオルガノポリシロキサン組成物
を中間膜とした安全ガラスが、仏国特許第 2,213,162号
には2枚のガラス板の隙間にシリコーンエラストマーを
充填した遮音窓が、米国特許第3,616,839 号には室温硬
化型のシリコーン樹脂を中間層として用いたガラス−ア
クリル樹脂積層物が、それぞれ開示されている。しか
し、これらはいずれも、耐火性・耐熱性・遮熱性などを
目的としたものではない。
クのシートの間に有機けい素材料などの有機材料からな
る中間膜を持つ積層構造物が知られている。例えば、英
国特許第 783,867号にはオルガノポリシロキサン組成物
を中間膜とした安全ガラスが、仏国特許第 2,213,162号
には2枚のガラス板の隙間にシリコーンエラストマーを
充填した遮音窓が、米国特許第3,616,839 号には室温硬
化型のシリコーン樹脂を中間層として用いたガラス−ア
クリル樹脂積層物が、それぞれ開示されている。しか
し、これらはいずれも、耐火性・耐熱性・遮熱性などを
目的としたものではない。
【0003】他方、積層合わせガラスの中間膜として、
ポリビニルブチラール、EVA、ポリウレタンなどの熱
可塑性樹脂が用いられてきたが、いずれも耐熱性に乏し
く 600℃前後で破損することが知られている。また、こ
れらの積層合わせガラスは、上記樹脂をフィルム状に成
形し、2枚のガラス板に挟んで真空脱気した後、加熱し
て融合接着する方法で製造されていたが、この方法は複
雑で熟練が要求され、コストも嵩む欠点があった。さら
に、1時間耐火試験で形状を保持できる程度の耐火性に
優れたガラスとして、網入りガラスや耐熱ガラスが、ま
た輻射熱を遮断し熱透過を防止して遮熱性を高めたガラ
スとして、水ガラスとの組み合わせ品が知られている
が、これらは耐火性・耐熱性・遮熱性のすべてを満足す
るものではなく、また加工が複雑でコストが嵩む欠点が
あった。
ポリビニルブチラール、EVA、ポリウレタンなどの熱
可塑性樹脂が用いられてきたが、いずれも耐熱性に乏し
く 600℃前後で破損することが知られている。また、こ
れらの積層合わせガラスは、上記樹脂をフィルム状に成
形し、2枚のガラス板に挟んで真空脱気した後、加熱し
て融合接着する方法で製造されていたが、この方法は複
雑で熟練が要求され、コストも嵩む欠点があった。さら
に、1時間耐火試験で形状を保持できる程度の耐火性に
優れたガラスとして、網入りガラスや耐熱ガラスが、ま
た輻射熱を遮断し熱透過を防止して遮熱性を高めたガラ
スとして、水ガラスとの組み合わせ品が知られている
が、これらは耐火性・耐熱性・遮熱性のすべてを満足す
るものではなく、また加工が複雑でコストが嵩む欠点が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、耐熱性、耐候性、耐水性、撥水性、耐オゾン性
に優れたシリコーンレジンを選択することにより、施工
が容易で熟練度を必要とせず、生産性が高く、耐火性・
耐熱性・遮熱性などに優れた、新規な積層合わせガラス
を提供することにある。
目的は、耐熱性、耐候性、耐水性、撥水性、耐オゾン性
に優れたシリコーンレジンを選択することにより、施工
が容易で熟練度を必要とせず、生産性が高く、耐火性・
耐熱性・遮熱性などに優れた、新規な積層合わせガラス
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題の解
決のため鋭意研究の結果、到達したもので、2枚のガラ
ス板の中間膜が、けい素に直結する水素原子と少なくと
も30モル%のフェニル基とを有するオルガノポリシロキ
サンとアルケニル基含有オルガノポリシロキサンとの組
み合わせ、またはアルケニル基と少なくとも30モル%の
フェニル基とを有するオルガノポリシロキサンとオルガ
ノハイドロジェンポリシロキサンとの組み合わせと、白
金系触媒とからなる付加反応型オルガノポリシロキサン
組成物の硬化物で構成されている積層合わせガラスに係
り、特には、前記付加反応型オルガノポリシロキサン組
成物が、その5〜50重量%の金属酸化物の微粉末および
/または 150℃以上で発泡する発泡剤を含有してなるこ
と、さらに前記中間膜が、付加反応型オルガノポリシロ
キサン組成物の硬化物とスペーサー用真球体とからなる
ことを好適とする。
決のため鋭意研究の結果、到達したもので、2枚のガラ
ス板の中間膜が、けい素に直結する水素原子と少なくと
も30モル%のフェニル基とを有するオルガノポリシロキ
サンとアルケニル基含有オルガノポリシロキサンとの組
み合わせ、またはアルケニル基と少なくとも30モル%の
フェニル基とを有するオルガノポリシロキサンとオルガ
ノハイドロジェンポリシロキサンとの組み合わせと、白
金系触媒とからなる付加反応型オルガノポリシロキサン
組成物の硬化物で構成されている積層合わせガラスに係
り、特には、前記付加反応型オルガノポリシロキサン組
成物が、その5〜50重量%の金属酸化物の微粉末および
/または 150℃以上で発泡する発泡剤を含有してなるこ
と、さらに前記中間膜が、付加反応型オルガノポリシロ
キサン組成物の硬化物とスペーサー用真球体とからなる
ことを好適とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を例示した図面に基
づいて、さらに詳細に説明する。図1(a)〜(c)は
それぞれ本発明の積層合わせガラスの異なる実施の形態
を示す模式的説明図で、1はガラス板、2は付加反応型
オルガノポリシロキサン組成物の硬化物からなる中間
膜、3はこの硬化物2とスペーサー用真球体4とからな
る中間膜である。
づいて、さらに詳細に説明する。図1(a)〜(c)は
それぞれ本発明の積層合わせガラスの異なる実施の形態
を示す模式的説明図で、1はガラス板、2は付加反応型
オルガノポリシロキサン組成物の硬化物からなる中間
膜、3はこの硬化物2とスペーサー用真球体4とからな
る中間膜である。
【0007】上記付加反応型オルガノポリシロキサン組
成物は、 (1)けい素原子に直結する水素原子と少なくと
も30モル%のフェニル基とを有するオルガノポリシロキ
サンと (2)アルケニル基含有オルガノポリシロキサンと
の第1の組み合わせ、または(3)アルケニル基と少なく
とも30モル%のフェニル基とを有するオルガノポリシロ
キサンと (4)オルガノハイドロジェンポリシロキサンと
の第2の組み合わせと、 (5)白金系触媒とから構成され
ているもので、第1の組み合わせ中の (1)けい素原子に
直結する水素原子と少なくとも30モル%のフェニル基と
を有するオルガノポリシロキサンの水素原子と、 (2)ア
ルケニル基含有オルガノポリシロキサンのアルケニル基
とを、 (5)白金系触媒の存在下で反応させるか、第2の
組み合わせ中の (3)アルケニル基と少なくとも30モル%
のフェニル基とを有するオルガノポリシロキサンのアル
ケニル基と、 (4)オルガノハイドロジェンポリシロキサ
ンの水素原子とを、 (5)白金系触媒の存在下で付加反応
させて、 ≡Si(CH=CH2)+≡SiH→≡Si-CH2-CH2-S
i≡とするものである。
成物は、 (1)けい素原子に直結する水素原子と少なくと
も30モル%のフェニル基とを有するオルガノポリシロキ
サンと (2)アルケニル基含有オルガノポリシロキサンと
の第1の組み合わせ、または(3)アルケニル基と少なく
とも30モル%のフェニル基とを有するオルガノポリシロ
キサンと (4)オルガノハイドロジェンポリシロキサンと
の第2の組み合わせと、 (5)白金系触媒とから構成され
ているもので、第1の組み合わせ中の (1)けい素原子に
直結する水素原子と少なくとも30モル%のフェニル基と
を有するオルガノポリシロキサンの水素原子と、 (2)ア
ルケニル基含有オルガノポリシロキサンのアルケニル基
とを、 (5)白金系触媒の存在下で反応させるか、第2の
組み合わせ中の (3)アルケニル基と少なくとも30モル%
のフェニル基とを有するオルガノポリシロキサンのアル
ケニル基と、 (4)オルガノハイドロジェンポリシロキサ
ンの水素原子とを、 (5)白金系触媒の存在下で付加反応
させて、 ≡Si(CH=CH2)+≡SiH→≡Si-CH2-CH2-S
i≡とするものである。
【0008】上記 (2)アルケニル基含有オルガノポリシ
ロキサンと (3)アルケニル基と少なくとも30モル%のフ
ェニル基とを有するオルガノポリシロキサンは、いずれ
もアルケニル基を0.05〜 3.0モル%含有するものであれ
ばよい。これが0.05モル%未満では付加反応型オルガノ
ポリシロキサン組成物の硬化が不十分となり、また 3.0
モル%を超えると、得られる硬化物の機械的強度が劣る
ものとなる。これらのオルガノポリシロキサンは、アル
ケニル基[ (3)ではアルケニル基とフェニル基]以外の
基として、メチル基、エチル基、フェニル基[ (2)の
み]から選ばれる同一または異種の一価の炭化水素基を
有し、分子鎖の両末端がジオルガノアルケニルシリル基
で封鎖されたものとするのがよい。なお、アルケニル基
としてはビニル基が好ましい。
ロキサンと (3)アルケニル基と少なくとも30モル%のフ
ェニル基とを有するオルガノポリシロキサンは、いずれ
もアルケニル基を0.05〜 3.0モル%含有するものであれ
ばよい。これが0.05モル%未満では付加反応型オルガノ
ポリシロキサン組成物の硬化が不十分となり、また 3.0
モル%を超えると、得られる硬化物の機械的強度が劣る
ものとなる。これらのオルガノポリシロキサンは、アル
ケニル基[ (3)ではアルケニル基とフェニル基]以外の
基として、メチル基、エチル基、フェニル基[ (2)の
み]から選ばれる同一または異種の一価の炭化水素基を
有し、分子鎖の両末端がジオルガノアルケニルシリル基
で封鎖されたものとするのがよい。なお、アルケニル基
としてはビニル基が好ましい。
【0009】他方、 (1)けい素原子に直結する水素原子
と少なくとも30モル%のフェニル基とを有するオルガノ
ポリシロキサンと (4)オルガノハイドロジェンポリシロ
キサンは、いずれも分子中に、上記アルケニル基と付加
反応するけい素原子に直結する水素原子を、分子中に少
なくとも2個含有する必要があり、水素原子[ (1)では
水素原子とフェニル基]以外に、メチル基、エチル基、
フェニル基[ (4)のみ]から選ばれる同一または異種の
一価の炭化水素基を有するものであればよい。なお、
(1)または (3)のオルガノポリシロキサンとして、フェ
ニル基を全く含まないか、フェニル基が30モル%未満の
オルガノポリシロキサンを用いたのでは、硬化物の耐熱
性が低くなり、本発明には適当でない。
と少なくとも30モル%のフェニル基とを有するオルガノ
ポリシロキサンと (4)オルガノハイドロジェンポリシロ
キサンは、いずれも分子中に、上記アルケニル基と付加
反応するけい素原子に直結する水素原子を、分子中に少
なくとも2個含有する必要があり、水素原子[ (1)では
水素原子とフェニル基]以外に、メチル基、エチル基、
フェニル基[ (4)のみ]から選ばれる同一または異種の
一価の炭化水素基を有するものであればよい。なお、
(1)または (3)のオルガノポリシロキサンとして、フェ
ニル基を全く含まないか、フェニル基が30モル%未満の
オルガノポリシロキサンを用いたのでは、硬化物の耐熱
性が低くなり、本発明には適当でない。
【0010】(1)のオルガノポリシロキサンまたは (4)
のオルガノハイドロジェンポリシロキサンの配合量は、
上記 (2)または (3)のアルケニル基含有オルガノポリシ
ロキサン 100重量部に対して 0.5〜30重量部の範囲とす
るのがよく、これが 0.5重量部未満では、付加反応型オ
ルガノポリシロキサン組成物を加熱しても硬化しにくく
なるほか、得られる硬化物が所望の物性を持つものにな
らず、また30重量部を超えると、硬化物が非常に脆いも
のとなる。
のオルガノハイドロジェンポリシロキサンの配合量は、
上記 (2)または (3)のアルケニル基含有オルガノポリシ
ロキサン 100重量部に対して 0.5〜30重量部の範囲とす
るのがよく、これが 0.5重量部未満では、付加反応型オ
ルガノポリシロキサン組成物を加熱しても硬化しにくく
なるほか、得られる硬化物が所望の物性を持つものにな
らず、また30重量部を超えると、硬化物が非常に脆いも
のとなる。
【0011】(5)の白金系触媒には、白金黒、白金海綿
のような白金、塩化第2白金、塩化白金酸、塩化白金酸
と一価アルコールとの反応物、塩化白金酸とオレフィン
またはビニルシロキサンとの錯体、白金−炭化水素錯体
などの白金、その化合物または錯体が挙げられる。この
配合量は触媒量とすればよく、したがって、通常は (2)
または (3)のアルケニル基含有オルガノポリシロキサン
に対して50〜2,000ppmの範囲とすればよい。
のような白金、塩化第2白金、塩化白金酸、塩化白金酸
と一価アルコールとの反応物、塩化白金酸とオレフィン
またはビニルシロキサンとの錯体、白金−炭化水素錯体
などの白金、その化合物または錯体が挙げられる。この
配合量は触媒量とすればよく、したがって、通常は (2)
または (3)のアルケニル基含有オルガノポリシロキサン
に対して50〜2,000ppmの範囲とすればよい。
【0012】なお、この付加反応型オルガノポリシロキ
サン組成物には、上記各成分のほか、必要に応じて、有
機窒素化合物、アルキン系化合物、すず化合物などの付
加反応速度遅延剤を添加することもできる。
サン組成物には、上記各成分のほか、必要に応じて、有
機窒素化合物、アルキン系化合物、すず化合物などの付
加反応速度遅延剤を添加することもできる。
【0013】これらの成分からなる付加反応型オルガノ
ポリシロキサン組成物は、反応副生物の生成、溶剤、揮
発成分などによる気泡形成要因を削減するほか、触媒濃
度の選択により加硫温度を20〜60℃程度に低下できるの
で、室温ないし低温で硬化させることができる。またガ
ラスに対する熱応力を低減し、エネルギーの節減にも役
立つ。さらに中間膜に適度の柔軟性とゴム弾性を付与し
耐熱性を向上させる。通常のガラス板は 400℃以上の高
温条件下で熱割れや飛散を起こしたり軟化して自重によ
り変形していたのが、この中間膜を用いた積層合わせガ
ラスでは、付加反応型オルガノポリシロキサン組成物が
加熱により軟化・溶融滴下しない架橋構造(三次元結
合)を形成し、樹脂固有の耐熱ゴム弾性と耐熱接着性、
金属酸化物との結合による強度保持、ガラスとの水素結
合、分子結合などによってセラミック化し、ガラス板の
縦割りや飛散を防止して形状を保持することができる。
ポリシロキサン組成物は、反応副生物の生成、溶剤、揮
発成分などによる気泡形成要因を削減するほか、触媒濃
度の選択により加硫温度を20〜60℃程度に低下できるの
で、室温ないし低温で硬化させることができる。またガ
ラスに対する熱応力を低減し、エネルギーの節減にも役
立つ。さらに中間膜に適度の柔軟性とゴム弾性を付与し
耐熱性を向上させる。通常のガラス板は 400℃以上の高
温条件下で熱割れや飛散を起こしたり軟化して自重によ
り変形していたのが、この中間膜を用いた積層合わせガ
ラスでは、付加反応型オルガノポリシロキサン組成物が
加熱により軟化・溶融滴下しない架橋構造(三次元結
合)を形成し、樹脂固有の耐熱ゴム弾性と耐熱接着性、
金属酸化物との結合による強度保持、ガラスとの水素結
合、分子結合などによってセラミック化し、ガラス板の
縦割りや飛散を防止して形状を保持することができる。
【0014】付加反応型オルガノポリシロキサン組成物
には、この5〜50重量%の範囲内の、シリカ(Si
O2)、酸化鉄(赤色、α−Fe2O3)、酸化鉄(黄色、α
−Fe2O3・H2 O) 、四三酸化鉄(黒色、Fe3O4)、ア
ルミナ(Al2O3)、酸化チタン(TiO2)、酸化セリウ
ム(CeO2)、酸化亜鉛(ZnO)などの金属酸化物の
いずれか、または2種以上の混合物を微粉末状で含有さ
せてもよい。特に各酸化鉄は長径0.03μm ×短径0.01μ
m の針状粒子の透明顔料で優れた分散安定性を示し、紫
外線防止効果が酸化チタンに次いで大きい。
には、この5〜50重量%の範囲内の、シリカ(Si
O2)、酸化鉄(赤色、α−Fe2O3)、酸化鉄(黄色、α
−Fe2O3・H2 O) 、四三酸化鉄(黒色、Fe3O4)、ア
ルミナ(Al2O3)、酸化チタン(TiO2)、酸化セリウ
ム(CeO2)、酸化亜鉛(ZnO)などの金属酸化物の
いずれか、または2種以上の混合物を微粉末状で含有さ
せてもよい。特に各酸化鉄は長径0.03μm ×短径0.01μ
m の針状粒子の透明顔料で優れた分散安定性を示し、紫
外線防止効果が酸化チタンに次いで大きい。
【0015】金属酸化物微粉末を含有する付加反応型オ
ルガノポリシロキサン組成物を用いた積層合わせガラス
では、 300〜 500℃の低温加熱時には金属酸化物微粉末
による赤外線の反射・吸収が行われ、 500〜 900℃の高
温加熱時には付加反応型オルガノポリシロキサン組成物
中のオルガノポリシロキサン成分の解重合・熱分解によ
って、着色、黒色化して赤外線などの熱線を吸収・遮蔽
すると共に、金属酸化物とSi−O結合を形成し(熱架
橋し)、耐熱性を向上させる。金属酸化物の微粉末は、
可視光波長が小さく屈折率がガラスに近いと、中間膜の
可視光透過率が向上し、透明性に優れたものとなるので
好ましい。微粉末の直径は1μm φ未満がよく、この場
合は放射熱の反射とレイリー散乱(双極子能の大きい金
属酸化物では粒子径が大きくてもレイリー散乱にな
る)、ミー散乱などの散乱により、近赤外線、遠赤外線
などの熱線による輻射熱を遮蔽する効果がある。
ルガノポリシロキサン組成物を用いた積層合わせガラス
では、 300〜 500℃の低温加熱時には金属酸化物微粉末
による赤外線の反射・吸収が行われ、 500〜 900℃の高
温加熱時には付加反応型オルガノポリシロキサン組成物
中のオルガノポリシロキサン成分の解重合・熱分解によ
って、着色、黒色化して赤外線などの熱線を吸収・遮蔽
すると共に、金属酸化物とSi−O結合を形成し(熱架
橋し)、耐熱性を向上させる。金属酸化物の微粉末は、
可視光波長が小さく屈折率がガラスに近いと、中間膜の
可視光透過率が向上し、透明性に優れたものとなるので
好ましい。微粉末の直径は1μm φ未満がよく、この場
合は放射熱の反射とレイリー散乱(双極子能の大きい金
属酸化物では粒子径が大きくてもレイリー散乱にな
る)、ミー散乱などの散乱により、近赤外線、遠赤外線
などの熱線による輻射熱を遮蔽する効果がある。
【0016】ここで、金属酸化物の粒径と光の散乱との
関係を示すと、表1の通りとなる。
関係を示すと、表1の通りとなる。
【表1】 注) ・熱線波長:1〜5μm 、平均 2.5μm ・熱線遮蔽性:粒子の大きさが 2.5μm 以下ではミー散乱 粒子の大きさが 0.25μm まではレイリー散乱 ・可視光波長: 0.3〜 0.7μm 、平均 0.5μm ・透明性:粒子の大きさが 0.5〜 2.5μm までは回折散乱 ・散乱光のドップラー効果:粒子がブラウン運動する
【0017】付加反応型オルガノポリシロキサン組成物
には、この 100重量部に対して0.05〜10.0重量部、好ま
しくは 0.1〜 5.0重量部の範囲内の、 150℃以上で発泡
する発泡剤を予め添加しておいて、火災等の事故の際に
中間膜を発泡させ、積層合わせガラスに断熱性と遮熱性
を付与することもできる。この発泡剤は積層合わせガラ
スの通常の使用時には透明性を保持し火災等の事故の際
に発泡する特性を持っていることが重要で、例えば、高
温時の解重合により気体を発生するボロンシリコーン、
シリコーン炭酸エステルなど、可視光線波長以下である
炭酸亜鉛、炭酸カルシウムなどの微粉末、触媒毒がなく
オルガノポリシロキサンモノマーとの相溶性に優れたA
DCA(アゾジカルボンアミド)、AIBN(アゾビス
イソブチロニトリル)などの有機発泡剤、高温時に水素
ガスを発生するハイドロジェンシランなどが挙げられ
る。これらの内では高温時に分解して不燃性の窒素ガス
を発生する有機発泡剤の使用が透明性、経済性の点で好
ましい。発泡体は独立気泡、連続気泡のいずれからなる
ものでもよいが、独立気泡の方が断熱性と遮熱性の点で
好ましい。また、いずれかの割合を10〜90%の範囲で変
えることにより、得られる中間膜の硬さと圧縮永久歪を
任意の範囲で調整することができる。
には、この 100重量部に対して0.05〜10.0重量部、好ま
しくは 0.1〜 5.0重量部の範囲内の、 150℃以上で発泡
する発泡剤を予め添加しておいて、火災等の事故の際に
中間膜を発泡させ、積層合わせガラスに断熱性と遮熱性
を付与することもできる。この発泡剤は積層合わせガラ
スの通常の使用時には透明性を保持し火災等の事故の際
に発泡する特性を持っていることが重要で、例えば、高
温時の解重合により気体を発生するボロンシリコーン、
シリコーン炭酸エステルなど、可視光線波長以下である
炭酸亜鉛、炭酸カルシウムなどの微粉末、触媒毒がなく
オルガノポリシロキサンモノマーとの相溶性に優れたA
DCA(アゾジカルボンアミド)、AIBN(アゾビス
イソブチロニトリル)などの有機発泡剤、高温時に水素
ガスを発生するハイドロジェンシランなどが挙げられ
る。これらの内では高温時に分解して不燃性の窒素ガス
を発生する有機発泡剤の使用が透明性、経済性の点で好
ましい。発泡体は独立気泡、連続気泡のいずれからなる
ものでもよいが、独立気泡の方が断熱性と遮熱性の点で
好ましい。また、いずれかの割合を10〜90%の範囲で変
えることにより、得られる中間膜の硬さと圧縮永久歪を
任意の範囲で調整することができる。
【0018】さらに、付加反応型オルガノポリシロキサ
ン組成物には、感光剤を添加してUV反応型にすること
もできる。後述するように、本発明の積層合わせガラス
の作製に当っては、2枚のガラス板の間隙に液剤注入方
式によって注入するため、前述した付加反応型オルガノ
ポリシロキサン組成物は低い粘度のものが望ましい。
ン組成物には、感光剤を添加してUV反応型にすること
もできる。後述するように、本発明の積層合わせガラス
の作製に当っては、2枚のガラス板の間隙に液剤注入方
式によって注入するため、前述した付加反応型オルガノ
ポリシロキサン組成物は低い粘度のものが望ましい。
【0019】さらに、中間膜は上記付加反応型オルガノ
ポリシロキサン組成物の硬化物とスペーサー用真球体と
から構成してもよい。スペーサー用真球体は、透明でガ
ラス板と同じ屈折率を持ち、 900℃の耐熱性を持ち、ガ
ラス板と接着または融合して形状を保持するものがよ
く、積層合わせガラスの作製に際し2枚のガラス板の間
隙保持のためのスペーサーとして用いられる。このスペ
ーサー用真球体には、低融点ガラス、フリットガラス、
ホットメルト型のガラス真球体、表面処理したシリカ真
空体、表面処理したガラス中空体などが例示される。
ポリシロキサン組成物の硬化物とスペーサー用真球体と
から構成してもよい。スペーサー用真球体は、透明でガ
ラス板と同じ屈折率を持ち、 900℃の耐熱性を持ち、ガ
ラス板と接着または融合して形状を保持するものがよ
く、積層合わせガラスの作製に際し2枚のガラス板の間
隙保持のためのスペーサーとして用いられる。このスペ
ーサー用真球体には、低融点ガラス、フリットガラス、
ホットメルト型のガラス真球体、表面処理したシリカ真
空体、表面処理したガラス中空体などが例示される。
【0020】本発明の積層合わせガラスに用いられるガ
ラス板の材料としては、けい酸塩、ほう酸塩、ほうけい
酸塩、りん酸塩などからなる通常のガラスのほか、鉛ガ
ラス、高けい酸ガラスなどが挙げられる。特に耐火性を
要求される分野に用いられるときは耐火性ガラス板がよ
く、これには例えば、ガラスセラミック板、取付框から
断熱された強化ガラス板、ガラス端と接触しない特殊な
框に取りつけた強化ガラス板、およびガラスセラミック
の組成を有するがセラミック化されていない強化ガラス
板などが挙げられる。これらの強化ガラスには表面結晶
化強化ガラス、イオン交換強化ガラス、風冷熱強化ガラ
ス、化学強化ガラスなどが挙げられる。なお、火に面す
る側だけを耐火性ガラスとし、反対側は通常のガラス板
を使用するようにしてもよい。
ラス板の材料としては、けい酸塩、ほう酸塩、ほうけい
酸塩、りん酸塩などからなる通常のガラスのほか、鉛ガ
ラス、高けい酸ガラスなどが挙げられる。特に耐火性を
要求される分野に用いられるときは耐火性ガラス板がよ
く、これには例えば、ガラスセラミック板、取付框から
断熱された強化ガラス板、ガラス端と接触しない特殊な
框に取りつけた強化ガラス板、およびガラスセラミック
の組成を有するがセラミック化されていない強化ガラス
板などが挙げられる。これらの強化ガラスには表面結晶
化強化ガラス、イオン交換強化ガラス、風冷熱強化ガラ
ス、化学強化ガラスなどが挙げられる。なお、火に面す
る側だけを耐火性ガラスとし、反対側は通常のガラス板
を使用するようにしてもよい。
【0021】さらに、透明性を要求されない場所では、
フォーム(泡)ガラスを使用することもできる。フォー
ムガラスは独立気泡型で、かさ比重が0.16〜0.30と極め
て軽く、吸水・吸湿性がなく、熱伝導率が 0.04kcal/m・
h・℃以下で、経年劣化せず、電気絶縁・断熱・不燃・耐
水・防音などに優れているため、上記付加反応型オルガ
ノポリシロキサン組成物の硬化物からなる中間膜の特性
と合わせて、得られる積層合わせガラスは広い分野に使
用することができる。
フォーム(泡)ガラスを使用することもできる。フォー
ムガラスは独立気泡型で、かさ比重が0.16〜0.30と極め
て軽く、吸水・吸湿性がなく、熱伝導率が 0.04kcal/m・
h・℃以下で、経年劣化せず、電気絶縁・断熱・不燃・耐
水・防音などに優れているため、上記付加反応型オルガ
ノポリシロキサン組成物の硬化物からなる中間膜の特性
と合わせて、得られる積層合わせガラスは広い分野に使
用することができる。
【0022】本発明の積層合わせガラスの作製に当たっ
ては、まず接合面のガラスを均一に洗浄する。また2枚
の上記ガラス板の表面および必要に応じて使用されるス
ペーサー用真球体にプライマーを処理する。プライマー
は 400〜 700℃の加熱下で、スペーサー用真球体とガラ
ス板および付加反応型オルガノポリシロキサン組成物の
硬化物からなる中間膜とガラス板のそれぞれを反応接合
させる。スペーサー用真球体へのプライマー処理は、上
記ガラス板またはプライマー処理されたガラス板の表面
に、粒径が50〜 100μm のスペーサー用真球体を散布し
て行ってもよい。なお、スペーサー用真球体の使用に替
えて、2枚のガラス板の間隙に所定のスペーサーを挿入
するか、印刷による堰を形成してもよい。次に、2枚の
上記ガラス板を重ね合わせ、重合物の全側面を粘着テー
プで塞いだ後、2枚のガラス板の間に注射針を挿入して
空隙内を真空にする。その後、この空隙に注射針を挿入
して、低粘度の前述した付加反応型オルガノポリシロキ
サン組成物を注入する。付加反応型オルガノポリシロキ
サン組成物を常温で放置するか低温で加熱して反応硬化
させると、中間膜を形成し、2枚のガラス板と共に、本
発明の積層合わせガラスが得られる。
ては、まず接合面のガラスを均一に洗浄する。また2枚
の上記ガラス板の表面および必要に応じて使用されるス
ペーサー用真球体にプライマーを処理する。プライマー
は 400〜 700℃の加熱下で、スペーサー用真球体とガラ
ス板および付加反応型オルガノポリシロキサン組成物の
硬化物からなる中間膜とガラス板のそれぞれを反応接合
させる。スペーサー用真球体へのプライマー処理は、上
記ガラス板またはプライマー処理されたガラス板の表面
に、粒径が50〜 100μm のスペーサー用真球体を散布し
て行ってもよい。なお、スペーサー用真球体の使用に替
えて、2枚のガラス板の間隙に所定のスペーサーを挿入
するか、印刷による堰を形成してもよい。次に、2枚の
上記ガラス板を重ね合わせ、重合物の全側面を粘着テー
プで塞いだ後、2枚のガラス板の間に注射針を挿入して
空隙内を真空にする。その後、この空隙に注射針を挿入
して、低粘度の前述した付加反応型オルガノポリシロキ
サン組成物を注入する。付加反応型オルガノポリシロキ
サン組成物を常温で放置するか低温で加熱して反応硬化
させると、中間膜を形成し、2枚のガラス板と共に、本
発明の積層合わせガラスが得られる。
【0023】本発明の積層合わせガラスは、このように
2枚のガラス板の間に、上記付加反応型オルガノポリシ
ロキサン組成物を、液剤注入方式で注入することにより
容易に得られるので、これまでの積層合わせガラスのよ
うに、フィルム成形、真空脱気、加熱融着接合などの複
雑な工程を必要とせず、気泡が入らない;中間膜の
物性設計が自由にできる;ガラスに対する熱応力がな
く、室温または低温で反応する;大型設備を必要とし
ないため、ガラスメーカー以外の小規模業者でも製造で
きる;省エネルギー工法で大幅に工程が削減できる;
反応・硬化に際して有機ガスを発生しないなどの優れ
た効果が得られる。
2枚のガラス板の間に、上記付加反応型オルガノポリシ
ロキサン組成物を、液剤注入方式で注入することにより
容易に得られるので、これまでの積層合わせガラスのよ
うに、フィルム成形、真空脱気、加熱融着接合などの複
雑な工程を必要とせず、気泡が入らない;中間膜の
物性設計が自由にできる;ガラスに対する熱応力がな
く、室温または低温で反応する;大型設備を必要とし
ないため、ガラスメーカー以外の小規模業者でも製造で
きる;省エネルギー工法で大幅に工程が削減できる;
反応・硬化に際して有機ガスを発生しないなどの優れ
た効果が得られる。
【0024】
【実施例】次に、本発明の具体的態様を実施例により説
明する。 実施例1 2枚の厚さ3mm、大きさ1m×2mのガラス板と粒径 1
00μm のスペーサー用真球体の表面をプライマーで処理
した後、一方のガラス板の表面にスペーサー用真球体を
2g散布し、この上に他方のガラス板を、プライマー処
理面を下側にして重ね合わせた。この積層物の側面全体
を粘着テープで塞いだ後、ガラス板間の空隙に注射針を
差し込んで吸気して真空にし、その空隙内に注射針で、
ジメチルビニルシリル基で両末端が封鎖されたオルガノ
ポリシロキサン 100重量部、フェニル基含有量が50モル
%で両末端にけい素原子に直結する水素原子を有するオ
ルガノポリシロキサン25重量部および白金触媒0.03重量
部とからなる、付加反応型オルガノポリシロキサン組成
物を注入した。10時間、常温で放置したところ、硬化し
て中間膜を形成し、2枚のガラス板と共に、本発明の積
層合わせガラスが得られた。この積層合わせガラスにつ
いて、JIS A 1302およびJIS A 1311による防火試験とJI
S A 1302による耐火試験を行ったところ、いずれも合格
した。
明する。 実施例1 2枚の厚さ3mm、大きさ1m×2mのガラス板と粒径 1
00μm のスペーサー用真球体の表面をプライマーで処理
した後、一方のガラス板の表面にスペーサー用真球体を
2g散布し、この上に他方のガラス板を、プライマー処
理面を下側にして重ね合わせた。この積層物の側面全体
を粘着テープで塞いだ後、ガラス板間の空隙に注射針を
差し込んで吸気して真空にし、その空隙内に注射針で、
ジメチルビニルシリル基で両末端が封鎖されたオルガノ
ポリシロキサン 100重量部、フェニル基含有量が50モル
%で両末端にけい素原子に直結する水素原子を有するオ
ルガノポリシロキサン25重量部および白金触媒0.03重量
部とからなる、付加反応型オルガノポリシロキサン組成
物を注入した。10時間、常温で放置したところ、硬化し
て中間膜を形成し、2枚のガラス板と共に、本発明の積
層合わせガラスが得られた。この積層合わせガラスにつ
いて、JIS A 1302およびJIS A 1311による防火試験とJI
S A 1302による耐火試験を行ったところ、いずれも合格
した。
【0025】実施例2 50モル%のフェニル基と2モル%のビニル基を含有する
オルガノポリシロキサン 100重量部、オルガノハイドロ
ジェンポリシロキサン25重量部および触媒量の白金触媒
からなる付加反応型オルガノポリシロキサン組成物に、
この10重量%の酸化鉄微粉末を加えた混合物を用いたほ
かは、実施例1と同様にして積層合わせガラスを得た
後、同様の試験を行ったところ、いずれも合格した。
オルガノポリシロキサン 100重量部、オルガノハイドロ
ジェンポリシロキサン25重量部および触媒量の白金触媒
からなる付加反応型オルガノポリシロキサン組成物に、
この10重量%の酸化鉄微粉末を加えた混合物を用いたほ
かは、実施例1と同様にして積層合わせガラスを得た
後、同様の試験を行ったところ、いずれも合格した。
【0026】実施例3 30モル%のフェニル基と2モル%のビニル基を含有する
オルガノポリシロキサン 100重量部、オルガノハイドロ
ジェンポリシロキサン25重量部、発泡剤としてのAIB
N 2.5重量部および触媒量の白金錯塩混合物からなる付
加反応型オルガノポリシロキサン組成物を用いたほか
は、実施例1と同様にして積層合わせガラスを得た後、
同様の試験を行ったところ、いずれも合格した。
オルガノポリシロキサン 100重量部、オルガノハイドロ
ジェンポリシロキサン25重量部、発泡剤としてのAIB
N 2.5重量部および触媒量の白金錯塩混合物からなる付
加反応型オルガノポリシロキサン組成物を用いたほか
は、実施例1と同様にして積層合わせガラスを得た後、
同様の試験を行ったところ、いずれも合格した。
【0027】
【発明の効果】本発明の積層合わせガラスは、施工が容
易で熟練度を必要とせず、生産性が高く、優れた耐火性
・耐熱性・遮熱性を有するものとなる。
易で熟練度を必要とせず、生産性が高く、優れた耐火性
・耐熱性・遮熱性を有するものとなる。
【図1】(a)〜(c)はそれぞれ本発明の積層合わせ
ガラスの異なる実施の形態を示す模式的説明図である。
ガラスの異なる実施の形態を示す模式的説明図である。
1…ガラス板、 2…付加反応型オルガノポリシロキサン組成物の硬化物
からなる中間膜、 3…前記硬化物とスペーサー用真球体とからなる中間
膜、 4…スペーサー用真球体。
からなる中間膜、 3…前記硬化物とスペーサー用真球体とからなる中間
膜、 4…スペーサー用真球体。
Claims (4)
- 【請求項1】2枚のガラス板の中間膜が、けい素に直結
する水素原子と少なくとも30モル%のフェニル基とを有
するオルガノポリシロキサンとアルケニル基含有オルガ
ノポリシロキサンとの組み合わせ、またはアルケニル基
と少なくとも30モル%のフェニル基とを有するオルガノ
ポリシロキサンとオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ンとの組み合わせと、白金触媒とからなる付加反応型オ
ルガノポリシロキサン組成物の硬化物であることを特徴
とする積層合わせガラス。 - 【請求項2】付加反応型オルガノポリシロキサン組成物
が、その5〜50重量%の金属酸化物の微粉末を含有して
なる請求項1記載の積層合わせガラス。 - 【請求項3】付加反応型オルガノポリシロキサン組成物
が、 150℃以上で発泡する発泡剤を含有してなる請求項
1記載の積層合わせガラス。 - 【請求項4】中間膜が、請求項1記載の付加反応型オル
ガノポリシロキサン組成物の硬化物とスペーサー用真球
体とからなる請求項1記載の積層合わせガラス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27610396A JPH1029838A (ja) | 1996-05-17 | 1996-10-18 | 積層合わせガラス |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-122887 | 1996-05-17 | ||
JP12288796 | 1996-05-17 | ||
JP27610396A JPH1029838A (ja) | 1996-05-17 | 1996-10-18 | 積層合わせガラス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1029838A true JPH1029838A (ja) | 1998-02-03 |
Family
ID=26459928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27610396A Pending JPH1029838A (ja) | 1996-05-17 | 1996-10-18 | 積層合わせガラス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1029838A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003092016A1 (fr) * | 2002-04-23 | 2003-11-06 | Nippon Electric Glass Co., Ltd. | Verre de protection contre les rayonnements et article de protection contre les rayonnements faisant appel a ce verre |
JP2013241513A (ja) * | 2012-05-18 | 2013-12-05 | Teiisetto Kk | 透明性赤外線遮蔽膜、透明性赤外線遮蔽塗料及び透明性赤外線遮蔽塗料の製造方法 |
-
1996
- 1996-10-18 JP JP27610396A patent/JPH1029838A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003092016A1 (fr) * | 2002-04-23 | 2003-11-06 | Nippon Electric Glass Co., Ltd. | Verre de protection contre les rayonnements et article de protection contre les rayonnements faisant appel a ce verre |
JP2013241513A (ja) * | 2012-05-18 | 2013-12-05 | Teiisetto Kk | 透明性赤外線遮蔽膜、透明性赤外線遮蔽塗料及び透明性赤外線遮蔽塗料の製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20060210 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060919 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20070201 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |