JPH10298038A - N−ビニルアセトアミドポリマーを含有するヘアケア組成物及び毛髪処理方法 - Google Patents

N−ビニルアセトアミドポリマーを含有するヘアケア組成物及び毛髪処理方法

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JPH10298038A
JPH10298038A JP8972998A JP8972998A JPH10298038A JP H10298038 A JPH10298038 A JP H10298038A JP 8972998 A JP8972998 A JP 8972998A JP 8972998 A JP8972998 A JP 8972998A JP H10298038 A JPH10298038 A JP H10298038A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】N−ビニルアセトアミド(NVAM)モノマー
から製造されるポリマーを含有するヘアケア組成物及び
それらのヘアケア組成物で毛髪を処理するための方法を
提供する。 【解決手段】ヘアケア組成物であり、毛髪固定性及び毛
髪コンディショニング性から選択する性質を有するヘア
ケア組成物に有効な量の本質的に架橋されていないポリ
マーこのポリマーはN−ビニルアセトアミドモノマーか
ら製造されたホモポリマー及びN−ビニルアセトアミド
モノマーとビニルモノマーから製造されたインターポリ
マーから選択される、並びに コンディショニング剤、
レオロジー変性剤、不透明化剤、安定剤、乳化剤、防腐
剤、金属イオン封鎖剤、真珠光沢剤、透明化剤、芳香
剤、着色剤、噴射剤、有機溶媒及び水からなる群から選
択する成分を含む組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、N−ビニルアセトアミドモノマ
ーから製造されたポリマーを含むヘアケア組成物に関す
る。最も一般的な形では、ヘアケア組成物はフィルム形
成性樹脂、典型的にはポリマーを含有する。該樹脂は、
スプレー、ゲル、ムース、リンス、ローション、コンデ
ィショナーまたはシャンプーの形で毛髪につけることが
できる。
【0002】エアゾールヘアスプレー系では、樹脂を通
常は有機溶剤、たとえば、エタノールまたはイソプロピ
ルアルコールに溶解して、通常は揮発性の炭化水素であ
る、噴射剤により放出する。これらの系は、ヘアスプレ
ー中のアルコールが毛髪を乾燥させ、そして傷めること
があるという消費者の認識により、そして揮発性有機化
合物(VOC)の大気中への排出を制限する環境条例に
より、望ましくなくなってきている。本明細書では、揮
発性有機溶剤なる語は1〜10の炭素原子を含有する有
機化合物であって、20℃で少なくとも0.1mmHgの蒸
気圧を有するものとして用いる。ヘアケア産業によるV
OCを水と交換する努力が継続している。しかしなが
ら、毛髪固定性組成物中にかなりの量の水を含有させる
ことは、組成物における毛髪固定性樹脂の溶解性及び分
散性、毛髪への毛髪固定剤の塗布及び毛髪に一旦適用さ
れた毛髪固定剤の性能に関する問題を創造した。
【0003】この産業には、低VOCの水性基剤の毛髪
固定性組成物及び水に分散性または溶解性である毛髪固
定性ポリマーであって、毛髪にすぐにつけられ、許容で
きる毛髪固定性、たとえば強度、すなわち、保持力また
は剛性、耐湿性、フィルム透明性、審美性及び慣用のシ
ャンプー及び/または水を用いての毛髪からの除去性を
提供できるものについてのニーズがある。
【0004】低VOC毛髪固定剤へのそのようなアプロ
ーチの1つは、マーチノ(Martino)らの名前の米国特
許第5,021,238号明細書に開示されている。噴
射剤としてジメチルエーテルを用いる、2相、水性基剤
毛髪固定エアゾール系が開示されている。この系は振と
うして、スプレーするのに十分な時間安定である、半安
定エマルジョンまたは混合物を形成することができる。
【0005】毛髪固定剤におけるVOCを顕著に減少さ
せるか、またはすっかり取り除く他のアプローチは、水
性基剤毛髪固定性ゲル中に水分散性または水溶性ポリマ
ーを用いることである。最近入手できる、このようなゲ
ルは、それらの中に含まれる毛髪固定性樹脂として、ポ
リ(ビニルピロリドン)(PVP)またはその誘導体、
たとえば、ポリ(ビニルピロリドン/酢酸ビニル)コポ
リマー(PVP/VA)を用いている。PVPは水また
は湿気に非常に敏感であって、固定性を低下させる。そ
こで、PVPに変わる水溶性ポリマーを見つけることが
望ましい。そのポリマーは水に対する感受性が少なく、
乾燥により透明なフィルムを形成し、固定樹脂としてP
VPを含有する毛髪固定性ゲルと同程度に良好である
か、それよりも優れた毛髪固定性を有する毛髪固定性ゲ
ルをもたらすべきである。N−ビニルホルムアミドから
製造されたポリマーを、ゲル、ムース、スプレー等を包
含する毛髪固定性組成物を用いることができることが最
近報告された。
【0006】ヘアコンディショニング剤は、毛髪の触知
できる、物理的性質を改良するために、ヘアケア製品、
たとえば、ローション、シャンプー、クリームリンス、
ムース及びセット用ゲルに用いられる機能性添加剤であ
る。カチオン性第4級アンモニウム化合物である単官能
性及び二官能性の両方の、低分子量第4級アンモニウム
塩及び特定の高分子量ポリマーが、ヘアケア製品、たと
えば、シャンプー、コンディショナー、クリームリン
ス、ムース、スプレー及びセット用ゲルに湿潤及び乾燥
適合性を与え、手触りを改良し、カールの維持を高め、
毛髪に帯電防止性を与えるために用いられる。化粧品・
芳香剤協会(The Cosmetics, Toiletriesand Fragrance
s Association)(INCI)が化粧品類製品に用いられ
る化合物について名称索引を確立した。それらが低価格
であるためヘアケア製品中に一般的に用いられてる、2
つの低分子量第4級アンモニウム化合物は、塩化ステア
リルベンジルジメチルアンモニウム(INCI名称−塩
化ステアラルコニウム)及び塩化セチルトリメチルアン
モニウム(INCI名称−塩化セトリモニウム)であ
る。
【0007】高分子量のカチオン性第4級アンモニウム
ポリマー(ポリクォート、polyquat)は、湿潤
適合性を高め、枝毛を修復し、外観を改良するのに単純
な第4級アンモニウム塩に優る利点が報告されたため
に、ヘアケア製品にますます用いられている。一般的に
用いられるポリクォートは、ナショナルスターチ アン
ド ケミカル カンパニーからの、4級化セルロースで
あるセルクォート(Celquat、登録商標)(IN
CI名称−ポリクォータリウム10)、インターナショ
ナル スペシアルティ プロダクツからの、ビニルピロ
リドンとジメチルアミノエチルメタクリレートの4級化
コポリマーであるガフクォート(Gafquat、登録
商標)(INCI名称−ポリクォータリウム11)及び
カルゴンからの、塩化ジメチルジアリルアンモニウムの
ホモポリマーであるメルクォート(Merquat、登
録商標)(ポリクォータリウム7)を包含する。
【0008】これらの第4級アンモニウムコンディショ
ニング添加剤は共通に第4アンモニウム官能基、
【0009】
【化1】
【0010】(式中、R1 〜R4 は種々の置換もしくは
非置換アルキルまたはアリール置換基であるか、ポリク
ォートの場合には、ポリマー鎖のアルキレンまたはアリ
ーレンセグメントを表わすことができる)を有する。正
に荷電した第4級アンモニウム窒素原子は負に荷電した
対イオンと会合している。このアニオンであるX- はハ
ロゲン化物、水酸化物、硫酸メチル塩または同様な負に
荷電した基であることができる。
【0011】ビニルピロリドンまたはN−ビニルホルム
アミドから製造された特定のコポリマーがヘアコンディ
ショニング組成物中のヘアコンディショニング添加剤と
して、及び毛髪固定剤中の毛髪固定性樹脂として用いら
れることが知られているが、このようなヘアケア組成物
中に用いることができる新規なポリマーを開発すること
が望ましい。
【0012】本発明はN−ビニルアセトアミドモノマー
(NVAM)から製造される本質的に非架橋ポリマーを
含むヘアケア組成物に関する。該ポリマーはNVAMか
ら製造されるホモポリマーまたはNVAMとNVAM以
外のビニルモノマーから製造されたインターポリマーで
あってもよい。ヘアケア組成物は、コンディショニング
剤、乳化剤、界面活性剤、レオロジー変性剤、ゲル化
剤、不透明化剤、安定剤、防腐剤、金属イオン封鎖剤、
キレート化剤、真珠光沢剤、透明化剤、芳香剤、着色
剤、噴射剤、水及び有機溶媒からなる群から選択される
成分も包含する。上記ポリマーは、毛髪固定性及び/ま
たはヘアコンディショニング性を有する本発明のヘアケ
ア組成物を提供するのに有効な量で存在する。本発明
は、毛髪に本発明のヘアケア組成物をつけ、そして、任
意に毛髪から過剰のヘアケア組成物を取り除くことを含
む毛髪処理方法にも関する。
【0013】NVAMは重合して、乾燥により透明で、
非粘着性のフィルムを形成する、非イオン性、水溶性ポ
リマーを形成する。本発明はNVAMから製造される水
溶性ポリマーを用いるヘアケア組成物を指向している。
NVAMは、日本国東京の昭和電工株式会社から入手で
きる。NVAMを製造する方法は当業者に公知であり、
日本特許出願公開08−81428号公報及び日本特許
出願公開08−134029号公報に報告されている。
【0014】ポリマーはNVAMのホモポリマーであっ
ても、NVAMとNVAM以外の少なくとも1つのビニ
ルモノマーから製造されたインターポリマーであっても
よい。好ましくはインターポリマーは少なくとも約10
重量%のNVAMと残量のビニルモノマーから製造され
るだろう。本明細書では「ビニルモノマー」なる語は、
NVAMと共重合することができ、特にNVAMを除い
たビニルモノマーに関する。
【0015】適切なビニルモノマーは、(a)スチレン
及びその誘導体、たとえば、アルキル置換スチレン、
(b)アクリル酸のC1 〜C18アルキルエステル、
(c)メタクリル酸のC1 〜C18アルキルエステル、
(d)式 CH2 =CH−OCOR(式中、RはC1
18)のビニルエステル、(e)式 CH2 =CR−C
ONR 1 2 (式中、RはHまたはCH3 、R1 はHま
たはC1 〜C12でR2 はC1 〜C18)のアルキル置換ア
クリルアミド及びメタクリルアミド、(f)フマール
酸、イタコン酸及びマレイン酸のモノエステル並びにジ
エステル、(g)ビニルエーテル、たとえば、メチルビ
ニルエーテル、イソブチルビニルエーテル等、(h)ヒ
ドロキシ基置換アクリレート及びメタクリレート、たと
えば、アクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロ
キシプロピル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、メタク
リル酸ヒドロキシプロピル等、(i)第2級アミン、第
3級アミン及び第4級アミンからなる群から選択される
アミンを含有するビニルモノマー、たとえば、n−ビニ
ルイミダゾール、メタクリル酸−t−ブチルアミノエチ
ル(t−BAEM)、メタクリル酸−ジメチルアミノエ
チル(DMAEMA)、メタクリル酸−ジエチルアミノ
エチル(DEAEMA)、ジメチルアミノプロピルメタ
クリルアミド(DMAPMA)及びそれらの第4級化誘
導体、たとえば、塩化メタクリラートエチルトリメチル
アンモニウム(MAPTAC)、硫酸メタクリラートエ
チルトリメチルアンモニウム(MAETAS)及び塩化
ジメチルジアリルアンモニウム(DMDAAC)、
(j)アクリルアミド、(k)非−アルキル置換アクリ
ルアミド、たとえば、ジアセトンアクリルアミド並びに
(l)環状アミド、たとえば、ビニルピロリドン及びn
−ビニルカプロラクタムである。
【0016】好ましくは、ビニルモノマーは、アクリル
酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸 2−ヒド
ロキシエチル、メタクリル酸 2−ヒドロキシエチル、
アクリル酸 2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸
2−ヒドロキシプロピル、酢酸ビニル、モノメタクリル
酸−オリゴエチレングリコール、N−ビニルピロリドン
並びに第2級アミン、第3級アミン及び第4級アミンか
らなる群から選択されるアミンを含有するビニルモノマ
ーからなる群から選択される。
【0017】毛髪固定剤として機能するために、ヘアケ
ア組成物及び毛髪固定性樹脂、すなわち、ポリ(ビニル
アセトアミド)(PVAM)ポリマーは、特定の毛髪固
定性を持たねばならない。たとえば、該組成物は、室温
で、柔軟性で透明で、低粘着性または非粘着性フィルム
を形成することができなければならない。一旦毛髪につ
けると、該フィルムは、その使用者が通常遭遇する条件
下で毛髪を決まった場所に保持するのに十分な剛性及び
耐湿性を有しなければならず、それにもかかわらず、慣
用のシャンプー及び/または水で毛髪から容易に取り除
くことができねばならない。したがって、本発明により
製造されたポリマーは、ポリマーの架橋は水溶性を低下
させ、したがって、水除去性を低下させる傾向があるの
で、本質的に架橋していない。したがってポリマーの水
除去性の顕著な低下を生じるであろういかなる量でも、
1分子中に少なくとも2個の不飽和基を有する重合性化
合物を含む架橋剤を用いて、ポリマーを製造しない。
【0018】好ましくは、該ポリマーをポリマーを製造
するのに用いられるモノマーの総重量に基づいて、0.
5重量%より少ない上記化合物、より好ましくは0.2
重量%より少なく、さらにより好ましくは0.1重量%
より少ない上記化合物を用いて製造する。最も好ましく
は、上記架橋性化合物の不存在下でポリマーを製造す
る。上記架橋剤は、限定するものではないが、N,N′
−低級アルキレンビスアクリルアミド、ジ(メト)アク
リル酸アルキレングリコール、ジ(メト)アクリル酸−
ポリアルキレングリコール、ジビニル化合物及び相沢ら
の米国特許第5,280,095号明細書(その内容を
参照により、あたかもその全体が公表されたように本明
細書に組み入れる。)に開示された化合物を包含する。
該ポリマーは好ましくは、室温で透明で、低粘着性また
は非粘着性フィルムを形成するのに有効であるガラス転
移点(Tg)を有するであろう。Tgが低すぎると生成
したフィルムは粘着性すぎて、適当な剛性と耐湿性を有
しないかもしれない。
【0019】本発明によるゲル固定剤は毛髪固定性樹脂
としてNVAMから製造されるホモポリマーまたはNV
AMと少なくとも1つのビニルモノマーから製造された
インターポリマーを含む。周知の慣用の毛髪固定性樹脂
である、ポリ(ビニルピロリドン)(PVP)を用いて
製造されたゲル及び最近報告された毛髪固定性樹脂であ
る、ポリ(ビニルホルムアミド)(PVF)を用いて製
造されたゲルとは異なり、固定性樹脂としてPVAMを
用いて製造されたゲルは、水及びエタノール基剤ゲル配
合物の両方に対して並はずれた、卓越した透明性及び色
を提供する。PVP及びPVFを用いて製造されたゲル
固定剤に比較した時、PVAMを用いて製造されたゲル
は、予想外に同等の耐湿性を示した。PVFを用いて製
造されたゲルに比較すると、PVAMホモポリマーを基
剤とするゲルの老化プロフィルは、PVFを基剤とする
またはPVPを基剤とするゲルよりも良かった。また、
PVAMはその二元的な水及びエタノール溶解性のた
め、PVFよりも配合柔軟性をもたらす。
【0020】本発明による毛髪固定ゲルを製造するの
に、エタノールのような有機炭化水素溶媒を用い得る
が、ゲル固定剤は好ましくは実質的に有機炭化水素溶媒
及び天然または合成油、たとえば高級偶数脂肪酸のグリ
セロールエステル、パルミチン酸、ステアリン酸及びオ
レイン酸のグリセリド、液体脂肪酸エステル、液体脂肪
アルコール、パラフィン油、多価アルコールのエステル
及びポリエチレンアルコールを含まない。
【0021】本発明の毛髪固定性ゲルは、ゲルに毛髪固
定性を与えるのに有効な量の毛髪固定性ポリマーを含
む。ポリマーの量が多すぎると、それらから形成された
ゲル及びフィルムは許容できないくもり(hazine
ss)を示す。ポリマーの量が少なすぎると、剛性及び
耐湿性のような性質が不利な影響を受ける。典型的に
は、ゲルは、ゲルの総重量に基づいて、約0.05〜約
15重量%のポリマー、好ましくは約0.1〜約10重
量%及びより好ましくは約2〜7重量%のポリマーを含
む。毛髪固定性ゲルは、レオロジー変性剤、たとえばゲ
ルを形成するのに有効な量のゲル化剤も含む。好ましく
は、毛髪固定性ゲルの総量に基づいて、約0.05〜約
3重量%のゲル化剤、より好ましくは約0.1〜約1.
0重量%のゲル化剤を含む。上記ゲル化剤の例は、合成
ポリマー、たとえば、オハイオ州,クリーブランドのビ
ー.エフ.グッドリッチから得られるアクリル基剤であ
るカーボポール(Carbopol、登録商標)シリー
ズの増粘剤及び会合増粘剤、たとえば、ペンシルベニア
州,フィラデルフィアのローム アンド ハースから得
られるアクリン(Aculyn)を包含する。他の代表
的なゲル化剤は、セルロース増粘剤、たとえば、誘導体
化ヒドロキシエチルセルロース及びメチルセルロース、
デンプンを基剤とする増粘剤、たとえばアセチル化デン
プン並びに天然のガム、たとえば、寒天、アルギン、ア
ラビアガム、グアーガム及びキサンタンガムを包含す
る。
【0022】特定の態様では、レオロジーは、ゲルがス
プレーポンプにより適用されるようなものであろう。す
なわち、ゲルは、スプレーポンプを介して適用され、一
旦毛髪に適用されるとその毛髪固定性を維持する程度ま
での剪断希釈であろう。当業者は認識するように、スプ
レーポンプ適用のために必要な特定のレオロジー特性
は、用いられるスプレーノズル、ゲル組成物、もしある
なら、用いられる有機溶媒等のような因子に依存し得
る。本発明の教示の利点を有する当業者は特定のスプレ
ーポンプ適用に必要な特定のレオロジー特性を確認する
ことができるだろう。
【0023】他の態様では、毛髪固定性組成物は、エア
ゾールもしくは非エアゾールスプレー、ムースまたは毛
髪セットローションの形であってもよい。水性毛髪固定
性組成物が好ましいけれども、該組成物は水性(すなわ
ち、それらは実質的に有機溶剤を含まない)であるか、
または非水性であってもよい。該組成物は40重量%ま
での、好ましくは35重量%までの噴射剤、たとえば、
エーテル、圧縮ガス、ハロゲン化炭化水素及び炭化水素
を含有し得る。代表的な噴射剤はジメチルエーテル、プ
ロパン、ブタン及び1,1−ジフルオロエタンである。
非水性毛髪固定組成物は、さらに溶媒、たとえば、エタ
ノール、イソプロパノール、アセトン、ジメトキシメタ
ン及びメチルエチルケトンを含み得る。該組成物はさら
に他の材料または添加剤、たとえば、芳香剤、防腐剤、
着色剤、可塑剤、乳化剤、コンディショナー、中和剤、
光沢剤等を包含し得る。上記噴射剤、溶媒及び材料また
は添加剤は、一般的に今まで公知の毛髪固定性組成物に
用いられている。
【0024】本発明によるムースは、ゲル固定剤と同様
に、ムースに毛髪固定性を与えるのに有効な量の前記ポ
リマーを含む。ムースはさらに約0.25〜6重量%、
好ましくは0.25〜3重量%の乳化剤を含む。乳化剤
は非イオン性、カチオン性、アニオン性または両性でよ
い。代表的な非イオン性乳化剤はタージトール(Ter
gitol、登録商標)(INCI名称−ノンオキシノ
ール15)及びブリジ(Brij)97(INCI名称
−オレス10)を包含する。ムースは、上記のように約
2.5〜25重量%、好ましくは5〜15重量%の噴射
剤も含む。ムースは、上記のような追加の成分と水を含
むムースの残余を含むことができる。
【0025】毛髪コンディショナーとして機能するため
に、ヘアケア組成物は一定のヘアコンディショニング性
を持たねばならない。前記性質は、たとえば、過剰の堆
積なしに毛髪へのコンディショニング剤の固着(substa
ntivity )及び毛髪の処理しやすさ、たとえば湿潤適合
性、乾燥適合性、くしでとかすことにより発生する静電
荷の中和及びスタイリングの容易さ、の増大を包含す
る。他の性質は毛髪とくしとの間の摩擦を減少させるた
め及びもつれを最小にするための毛髪の潤滑性を包含す
る。添加剤は毛髪を軟かくし、つやのない毛髪に光沢を
与え、切れ目を満たし、表皮の薄片を平らにすることに
より毛髪の感触を滑らかにもすべきである。毛髪コンデ
ィショナーが毛髪のセット維持を改良することも有利で
ある。
【0026】毛髪コンディショニング特性を有するヘア
ケア組成物を提供するために、本発明のポリマーは、第
2級アミン、第3級アミン及び第4級アミンから選択さ
れた少なくとも1つのアミン基を含有するビニルモノマ
ーの重合した残基を、ヘアコンディショニング特性を有
するヘアケア組成物に与えるのに有効な量で含む。アミ
ン基を含有する特に好ましいビニルモノマーは第4級ア
ミン含有モノマーである。第4級アミンを含有する適切
なモノマーは、たとえば、硫酸メタクリラートエチルト
リメチルアンモニウム(MAETAS)、塩化メタクリ
ルアミドプロピルトリメチルアンモニウム(MAPTA
C)及び塩化ジメチルジアリルアンモニウム(DMDA
AC)を包含する。好ましい第4級アミン含有成分はM
APTAC及びDMDAACである。
【0027】カチオン性アミンが好ましいけれども、第
2級アミン及び第3級アミンは非イオン性またはカチオ
ン性でよい。特定の態様では、非イオン性第2級及び第
3級アミン、たとえば、メタクリル酸−t−ブチルアミ
ノエチル(t−BAEM)、メタクリル酸ジメチルアミ
ノエチル(DMAEMA)及びジメチルアミノプロピル
メタクリルアミド(DMAPMA)をカチオン性アミン
に変換する。前記変換のための1つの方法は第2級また
は第3級アミンを適当な酸で中和してアンモニウム塩を
形成することである。代りに第2級または第3級アミン
を第4級化剤と反応させて第4級アミンを形成してもよ
い。前記第4級化剤は、たとえば、ハロゲン化アルキ
ル、たとえば塩化メチルまたは硫酸ジアルキル、たとえ
ば硫酸ジメチルでよい。当業者は、非イオン性第2級及
び第3級アミンをカチオン性アミンに変換する他のルー
トがあることを認識するだろう。非イオン性第3アミン
を含有する適切なモノマーは、たとえば、DMAEMA
及びDMAPMAを包含する。非イオン性第2級アミン
を含有する適切なモノマーは、たとえば、t−BAEM
を包含する。
【0028】毛髪コンディショニング性を示す態様で
は、ポリマーをNVAM及びアミン含有ビニルモノマー
から製造することができる。好ましくは約50〜約99
重量%のNVAMと約1〜約50重量%のアミン含有ビ
ニルモノマーからコポリマーを製造する。より好ましく
は、約60〜約90重量%のNVAMと約30〜約10
重量%のアミン含有ビニルモノマーからコポリマーを製
造する。より好ましくは、約75〜約90重量%のNV
AMと約25〜約10重量%のビニル重合性成分とから
コポリマーを製造する。
【0029】本発明の毛髪コンディショニング組成物
は、毛髪コンディショニング組成物に毛髪コンディショ
ニング性を与えるのに有効な量の毛髪コンディショニン
グポリマーを含む。典型的には毛髪コンディショニング
組成物は毛髪コンディショニング組成物の総量に基づい
て約0.1〜約15重量%の該ポリマー、好ましくは約
0.25〜約10重量%の該ポリマーを含む。
【0030】1つの態様では毛髪コンディショニング組
成物はコンディショニングローションである。本発明の
コンディショニングポリマーに加えて、該ローションは
さらに他のコンディショニング剤、たとえば、カチオン
性界面活性剤、脂肪酸塩、加水分解タンパク質、たとえ
ば、コラーゲン、ケラチン及びアミノ酸並びに油性物
質、たとえば、ラノリン、脂肪アルコール、ワックス及
び植物油を含むことができる。ローションはさらに他の
成分、たとえば、乳化剤、レオロジー変性剤、不透明化
剤、真珠光沢剤、安定剤、防腐剤、芳香剤及び着色剤も
含むことができる。ある態様では、該ローションをスプ
レー配布系により適用してもよい。
【0031】他の態様では、毛髪コンディショニング組
成物はコンディショニングシャンプーである。シャンプ
ーは、一般に洗浄と泡のための第1界面活性剤、洗浄、
泡増加及びコンディショニングのための第2界面活性剤
並びに特殊性能、安定性、芳香及び着色のための付加的
添加剤を含む。より詳しくは、これらの水性基剤系は、
他の添加剤、たとえば、金属イオン封鎖剤またはキレー
ト化剤、粘度変性剤、不透明化剤、真珠光沢剤または透
明化剤、安定剤、芳香剤、着色剤及び防腐剤に加えて、
界面活性剤、コンディショニング剤、たとえばカチオン
性または両性界面活性剤、油状物質、タンパク質、植物
性薬品、合成樹脂及びシリコーンポリマーを含有するこ
とができる。
【0032】ヘアコンディショニング組成物は、コンデ
ィショニングゲルを形成するのに有効な量のゲル化剤を
含むことができる。好ましくは該コンディショニングゲ
ルはコンディショニングゲルの総重量に基づいて、約
0.05〜約3重量%のゲル化剤、より好ましくは約
0.1〜約1.0重量%のゲル化剤を含む。上記ゲル化
剤の例は、合成ポリマー、たとえば、オハイオ州,クリ
ーブランドのビー.エフ.グッドリッチから入手できる
アクリル基剤のカーボポール(登録商標)系の増粘剤及
びペンシルベニア州,フィラデルフィアのローム アン
ド ハースから入手できる会合増粘剤、たとえば、アク
リン(登録商標)を包含する。
【0033】さらに、架橋N−ビニルカルボン酸アミド
ミクロゲル、たとえば米国特許第5,280,095号
明細書に報告されたものを、ヘアケア用のためのゲルを
製造するために本発明のポリマーと組み合せて用いるこ
とができる。これらのミクロゲルは本発明のポリマーと
は増粘剤としてチキソトロピー性を有するミクロゲルを
製造するのに有効な量の1分子中に少なくとも2個の不
飽和基を有する重合性化合物中でそれらを製造するとい
う点でまったく別のものである。他の代表的なゲル化剤
は、セルロース増粘剤、たとえば、誘導体化ヒドロキシ
エチルセルロース及びメチルセルロース、デンプン基剤
増粘剤、たとえば、アセチル化デンプン並びに天然ガ
ム、たとえば、寒天、アルギン、アラビアガム、グアー
ガム及びキサンタンガムを包含する。
【0034】さらに他の態様では、ヘアコンディショニ
ング組成物はムースまたはスプレーの形でもよい。ムー
スまたはスプレーは上記の成分に加えて、40重量%ま
での、好ましくは35重量%までの噴射剤、たとえば、
エーテル、圧縮ガス、ハロゲン化炭化水素及び炭化水素
を含有することができる。代表的な噴射剤は、ジメチル
エーテル、プロパン、ブタン、1,1−ジフルオロエタ
ン及びそれらの混合物である。ムースはさらに約0.2
5〜6重量%、好ましくは0.25〜3重量%の乳化剤
を含むことができる。該乳化剤は非イオン性、カチオン
性、アニオン性または両性でよい。代表的な非イオン性
乳化剤はタージトール(登録商標)NP15(INCI
名称−ノンオキシノール15)及びブリジ(登録商標)
97(INCI名称−オレス10)を包含する。ムース
は約2.5〜25重量%、好ましくは5〜15重量%の
上記噴射剤も含む。ムースは水を含むムースの残余と共
に上記の追加の成分を含むことができる。
【0035】毛髪コンディショニング組成物は、毛髪コ
ンディショニング組成物の一定の性質、たとえば粘度、
溶解性または乾燥性を変えるために有機溶媒を包含する
ことができる。典型的な溶媒は、たとえば、エタノー
ル、イソプロパノール、アセトン、ジメトキシメタン及
びメチルエチルケトンを包含する。用いる場合、有機溶
媒の量は好ましくは約40重量%より少なく、より好ま
しくは約30重量%より少なく、そしてさらにより好ま
しくは最小限にすることである。最も好ましくは、該組
成物は有機溶媒を含まないものであろう。
【0036】ヘアケア組成物は、約0.1〜約20重量
%の、コンディショニング剤、乳化剤、界面活性剤、粘
度変性剤、ゲル化剤、不透明化剤、安定剤、防腐剤、金
属イオン封鎖剤、キレート化剤、真珠光沢剤、透明化
剤、芳香剤及び着色剤からなる群から選択される成分を
含有するだろう。好ましくは、該組成物は約1〜10重
量%の1または複数の成分を含むだろう。
【0037】本発明は、本明細書に記載された性質であ
る、毛髪固定性及びヘアコンディショニング性からなる
群から選択された性質を有するヘアケア組成物をもたら
すのに有効な量の本発明のポリマー並びにコンディショ
ニング剤、乳化剤、界面活性剤、粘度変性剤、ゲル化
剤、不透明化剤、安定剤、防腐剤、金属イオン封鎖剤、
キレート化剤、真珠光沢剤、透明化剤、芳香剤、着色剤
及び噴射剤からなる群から選択された成分を含むヘアケ
ア組成物を毛髪に適用することを含む、毛髪を処理する
方法をも指向している。過剰のヘアケア組成物は毛髪か
ら、たとえば、コンディショニングシャンプーまたはリ
ンスの場合には取り除くことができる。他の態様、たと
えば、ゲル、ムース及びヘアスプレーにおいては、ヘア
ケア組成物は一般に、毛髪を後で水またはシャンプーで
洗うまでは除去されない。
【0038】次の例は好ましいヘアケア組成物及びそれ
に用いられたヘアケアポリマーを示す。それらは、添付
の請求項の範囲を限定することを目的とするものでな
く、また限定するものと解すべきでない。ここに記載さ
れたすべての%は、特に記載がなければ重量%である。ポリマーの製造 沈殿重合によるPVAMホモポリマーの製造 冷却器を備えた2リットルフラスコに22.5gのNV
AM、250gの酢酸エチルを、そして5分間かけて、
0.5ミリモルのペルオキシピバリン酸−t−アミルを
導入した。2つの遅い追加物(slow-add)を10分後に
加える。最初のものは177.5gのNVAMと45
8.5gの酢酸エチルからなり、2番目のものは5.4
ミリモルのペルオキシピバリン酸−t−アミルと63.
5gの酢酸エチルからなる。前記遅い追加物を、それぞ
れ、3時間及び6時間かけて、反応系を還流しながら加
える。さらに1時間反応を継続し、混合物をろ過する。
溶媒の除去のために粉末ポリマーを加熱オーブン中で乾
燥する。
【0039】沈殿重合によるPVFホモポリマーの製造 機械的撹拌器による動力付きの撹拌シャフト、加熱浴、
温度計及び還流冷却器を備えた2リットルフラスコに、
最初の装填として、22.5gのNVF、250gの1
−プロパノール及び0.2gの過カプリル酸−t−ブチ
ルを加えた。混合物を窒素でパージし、還流まで加熱し
た。この時点で、次の2つの遅い追加物、すなわち、窒
素でパージされた177.5gのNVFと458.5g
の1−プロパノールの混合物を3.5時間かけて、1.
0gの過カプリル酸−t−ブチル及び26.5gの1−
プロパノールの混合物を4時間かけて加えた。すべての
時間で還流を維持した。開始剤の遅い追加物の添加の終
了から1時間後に0.2gの過カプリル酸−t−ブチル
及び37gの1−プロパノールからなるスキャベンジャ
ー開始剤の遅い追加物を2時間かけて添加した。次いで
混合物をさらに5時間還流下に保持した。70℃に冷却
後、ろ過し、次いで白色のポリマー沈殿物をオーブン中
で60℃で2時間、130℃で1晩乾燥した。
【0040】ヘアケア組成物の製造 すべての記載の数値は組成物の総重量に基づく重量部で
ある。 ゲル組成物 成分 重量部 A部分 ポリマー 3.00 トリエタノールアミン(TEA) 0.60 脱イオン水 47.85 B部分 カーボポール(登録商標)940 0.6 ダウイキル(登録商標)200(防腐剤) 0.10 脱イオン水 47.85 100 ポリマー及びTEAを脱イオン水中で均質になるまで混
合した。別の容器中で、ダウイキル(Dowicil)
(登録商標)200防腐剤及びカーボポール(登録商
標)940増粘剤を脱イオン水といっしょにし、カーボ
ポール(登録商標)が溶液になるまで混合した。
【0041】ダウイキル(登録商標)200は、ミシガ
ン州ミッドランドのダウ ケミカルカンパニーから入手
できる。次にA部分とB部分をいっしょにして透明な粘
稠ゲルが形成されるまで静かに混合した。 ムース配合物 成分 重量部 ポリマー 2.50(乾燥重量) タージトール(登録商標)NP15界面活性剤 0.501 ブリジ(登録商標)97界面活性剤 0.30 ダウイキル(登録商標)200防腐剤 0.10 噴射剤(20:80/プロパン:ブタン) 10.00 水 86.60 100.00 手順:適当に撹拌しながら、ポリマーを水に溶解する。
界面活性剤及び防腐剤を加え、溶液を均質になるまで混
合する。生成物をろ過し、容器に充填する。次に容器に
噴射剤を装填する。タージトール(登録商標)NP15
界面活性剤はコネチカット州,ダンブリーのユニオン
カーバイド ケミカル アンド プラスチック カンパ
ニーから入手できる。ブリジ(登録商標)97界面活性
剤はデラウェア州,ウィルミングトンのICI スペシャ
ルティー ケミカルズから入手できる。
【0042】 コンディショニング ローション 成分 重量部 ポリマー 1.00 カーボポール(登録商標)940増粘剤 0.15 トリエタノールアミン 0.15 脱イオン水 98.70 100.00 手順:カーボポール(登録商標)940増粘剤を十分に
撹拌して水に分散させる。コンディショニングポリマー
を水に加え、溶解するまで混合する。混合しながらトリ
エタノールアミンを加える。均質な混合物が生成するま
で混合を継続する。
【0043】 コンディショニング シャンプー 成分 重量部 ポリマー 1.80 TEA硫酸ラウリル 25.00 コカミドDEA 5.00 ダウイキル(登録商標)200防腐剤 0.10 脱イオン水 68.10 100.00 手順:コンディショニングポリマーを20部の水に溶解
する。別の容器中で残りの水を70℃に加熱する。次い
で、TEA硫酸ラウリル及びコカミドDEAを加熱水に
加える。工程1からのポリマー溶液を加熱水に加える。
混合物を40℃に冷却して、防腐剤を加える。混合物を
室温まで冷却する。ダウイキル(登録商標)200は、
ミシガン州,ミッドランドのダウ ケミカル カンパニ
ーから入手できる。
【0044】 コンディショニング ゲル 成分 重量部 A部分 ポリマー 3.00 トリエタノールアミン(TEA) 0.60 脱イオン水 47.85 B部分 カーボポール(登録商標)940増粘剤 0.60 ダウイキル(登録商標)200防腐剤 0.10 脱イオン水 47.85 100.00 ポリマー及びTEAを脱イオン水中で均質になるまで混
合する。別の容器でダウイキル(登録商標)200防腐
剤及びカーボポール(登録商標)940増粘剤を脱イオ
ン水といっしょにして、増粘剤が溶液になるまで混合す
る。次いで、A部分とB部分をいっしょにして透明なゲ
ルが形成されるまで静かに混合する。
【0045】 コンディショニング ムース 成分 重量部 ポリマー 2.50 タージトール(登録商標)NP15界面活性剤 0.50 ブリジ(登録商標)97界面活性剤 0.30 ダウイキル(登録商標)200防腐剤 0.10 噴射剤(20:80/プロパン:ブタン) 10.00 水 86.60 100.00 手順:コンディショニングポリマーを適当な撹拌を用い
て水に溶解する。界面活性剤及び防腐剤を加え、均質に
なるまで溶液を混合する。生成物をろ過し、容器に充填
する。次に容器に噴射剤を装填する。タージトール(登
録商標)NP15界面活性剤はコネチカット州,ダンブ
リーのユニオン カーバイド ケミカルアンド プラス
チック カンパニーから入手できる。ブリジ(登録商
標)97界面活性剤はデラウェア州,ウィルミントンの
ICI スペシャルティー ケミカルズから入手できる。
【0046】ヘアケア組成物の評価 例1 ビニルピロリドンに基づく市販のポリマーであって、具
体的にいうと、インターナショナル スペシャルティ
プロダクツから入手できる、PVP K−90及びPV
P K−30に加えて、上記製造されたPVF及びPV
AMを次の配合及び上記手順にしたがって毛髪固定性ゲ
ル組成物に配合した。
【0047】 ポリマー 1.5% カーボポール940 0.5% TEA 0.5% エタノール 15% 脱イオン水 残余 100重量% ゲルを色及び透明性に関して初期の外観を決定するため
に視覚で観察した。ゲルを50℃で恒温のオーブン中に
4週間置き、その後再び色及び透明性に関する外観の視
覚的な観察を行なった。結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】このデータは、毛髪固定性樹脂としてPV
PまたはPVFを用いるゲルは、毛髪固定性樹脂として
PVAMを用いるゲルよりも老化しやすいことを示して
いる。したがって、PVAMは老化に関してPVP及び
PVFより優れている。例2 アルコールを含まないゲルを、PVAM,PVF及びP
VP K−90をそれぞれ用いて、ポリマー固体3%で
製造した。該ゲルを生じたゲルの透明性を視覚で観察す
ることによって増粘剤適合性(カーボポール940)に
ついて評価した。初期透明性等級づけを行ない、次い
で、50℃で3ケ月ゲルを老化させた。次いで老化させ
た透明性の等級づけを行った。結果を表2に示す。
【0050】 表2 ポリマー 初期透明性等級 老化透明性等級 PVAM 1 1 PVF 1 4 PVP 1.5 2 1は透明、2はわずかにかすんだ、3はかすんだ、4は
濁った、5は不透明という等級で、増粘剤適合性に関し
て、PVAMは初期にはPVFと同等で、PVPには優
っている。PVAMは老化に関して、PVF及びPVP
の両方に優っている。
【0051】例3 それぞれ、PVAM及びPVPを用いて例2で製造した
アルコールを含まないゲルの主観的性質を比較した。各
々のゲルを湿らせた25.4cm(10インチ)の褐色の
イタリア人の毛髪の見本(swatch)で試験した。
各見本に0.5gのそれぞれのゲルを適用した。ゲルは
見本中に入っていき、次に各見本を湿潤適合性について
評価した。次に各見本を約43.3℃(110°F)の
オーブンで2時間乾燥させた。評価した追加の主観的性
質は光沢、剛性、乾燥適合性、はがれ易さ及び静電気で
毛髪がなびくことを包含する。主観的な評価基準を下記
に示す。結果を表3に示す。 1.湿潤適合性−見本を数回静かにくしでとかし、とき
つけ(comb-out)の容易性を評価する。 2.光沢−見本を視覚により光沢及びつやについて評価
する。 3.主観的剛性−見本をパネリストが触れて、毛髪見本
を曲げようとするときの抵抗性感により剛性と軟らかさ
を対比して評価する。 4.乾燥適合性−見本を数回静かにくしでとかし、とき
つけの容易性を評価する。 5.はがれ易さ(Flakiness )−見本をくしでとかした
後のはがれ易さについて視覚により調べる。 6.静電気で髪がなびくこと−見本を激しくくしでとか
し、次に示された静電気で髪がなびく量を評価する。
【0052】これらの方法により得られたデータは質的
であって、定量的でない。したがって主観的である。し
かしながら、これらのブラインド研究に参加したパネリ
ストは、これらの性質について毛髪見本の分析において
訓練を受けてきていた。さらに、主観的評価は90%信
頼度で差異を同定するように統計学的に分析されてい
る。
【0053】
【表2】
【0054】鍵:+ 実験物は対照よりも統計学的に優
っている(7/8は優っていると評価される)。 = 実験物は対照と統計学的に等しい(2〜6/8は等
しい)。 − 実験物は対照よりも統計学的に劣る。(1/8は劣
ると評価される)。 データが示すように、アルコールを含まないゲル組成物
主観的性質に関して、PVAMはPVPと同等である。
【0055】例4 ポリマーの10%固体水溶液を調製した。溶液の透過率
を純水の透過光に対するポリマー溶液による透過光の比
により決定された。測定は分光光度計を用いて400nm
で行なった。
【0056】
【表3】
【0057】透過率の2%の差は眼で認識できるので、
この結果はPVAMが水溶液の透明性に関してPVP及
びPVFの両方に対して優っていることを示している。例5 上記で製造されたPVAMポリマーをPVP K−3
0,PVP K−90及び上記で製造されたPVFホモ
ポリマーと性能差、特にエアゾールヘアスプレー用途に
おける性能差について比較した。各ポリマーを、エアゾ
ールスプレーの粒径の測定(表5b)に加えて、下記の
無水系を製造し、次いでこの系を炭化水素溶媒中の外観
及びスプレー性について観察することにより、炭化水素
許容度(表5a)及びスプレー性(表5b)について試
験した。
【0058】 表5a 炭化水素許容度(3%ポリマー固体、無水系、A−46噴射剤) ポリマー A−46炭化水素 PVAM 60%−非常にわずかなかすみ PVP K−30 60%−非常にわずかなかすみ PVP K−90 60%−かすみ、わずかな沈殿 PVAMは、PVP K−30と同様に約60%炭化水
素に許容性がある。分子量の高いPVP K−90は6
0%の炭化水素レベルで沈殿が現われた。すべてのポリ
マーは65%の炭化水素と不相容である。したがって、
PVAMは炭化水素適合性に関し、PVPと同等であ
る。
【0059】 表5b エアゾールスプレー性(4%ポリマー固体、無水系、25% A46)試料 粒径分析(ミクロン) スプレー等級(A=最良) 平均 メジアン PVAM 92.50 86.01 B+ PVP K−30 47.04 43.33 A PVP K−90 分析せず 分析せず D(不許容) PVP K−90の分子量及び粘度は非常に高く、した
がってその特定のポリマーは無水エアゾールヘアスプレ
ー用途に用いるには許容できない。しかしながら、より
低分子量のPVP K−30は無水エアゾール組成物に
用いることができ、最良のスプレー性を示す一方、PV
AMは無水エアゾール中で良好なスプレー性を示す。
【0060】例6 組成物の主観的評価のための手順 PVAMを次の性質に関してPVP対照に対して評価し
た。すなわち、乾燥適合性、光沢、静電気で毛髪がなび
くこと及びはがれ易さ。試験の詳細を下記に示す。
【0061】ポリマーを4%活性無水エアゾール系中で
評価した。汚れのない暗褐色の毛髪をNY1001,ニ
ューヨーク,28番ストリート129Wのデメオ ブラ
ザーズから得た。長さ25.4cm(10インチ)で5.
25gの別々の毛髪見本を各ポリマーまたは水処理につ
いて用いた。見本に約15.2cm(6インチ)の距離か
ら側面に対して2秒スプレーし、周囲条件で1時間乾燥
させた。見本試料を対(PVAM処理 対 PVP処
理)としてグループ分けした。全部で8対の試料を評価
した。性能は訓練を受けた2人のメンバーのパネルによ
り評価され、彼らは、コード化された本発明のポリマー
と対照のPVPを比較した。パネルの各メンバーは4対
の試料(PVAM 対PVP)を、互いに劣っている/
優れている(−/+)または統計学的に差がないとして
等級づけした。各ポリマーについて全部で8対を試験し
た。各見本を主観的性質について湿潤適合性評価を除い
た他は、例3に記載したように評価した。評価の結果を
表6に表わす。
【0062】
【表4】
【0063】鍵:+ 実験物は統計学的に対照に優れて
いる(7/8を優れていると評価する)。 = 実験物は統計学的に対照と同等(2〜6/8同
等)。 − 実験物は統計学的に対照より劣っている(7/8を
劣っていると評価する)。
【0064】予想されたように、PVP K−90はP
VAMポリマーより剛く、一方PVAMは乾燥適合性及
びはがれ易さに関して優れている。2つの樹脂は光沢及
び帯電防止に関して同等である。PVAMポリマーは方
向的にPVP K−30に対して剛性で優れており、帯
電防止性に関して優れており、はがれ易さに関して劣っ
ており、光沢剛性及び乾燥適合性で同等である。このデ
ータから引き出される1つの結論は、PVAFから製造
されたポリマーは一般に無水エアゾールにおける主観的
評価に関して同等である。
【0065】例7 2%ポリマー固体でポリマー水溶液を調製し、次の実験
要綱にしたがって剛性について評価した。結果を表7に
示す。 剛性試験実施要綱 各ポリマー溶液を3つの湿らせた11.4cm(4.5イ
ンチ)の褐色の汚れのないイタリア人の毛髪見本につい
て試験した。見本を2%活性水溶液に湿した。過剰の溶
液を湿った見本を親指と人さし指の間で搾ることにより
取り除いた。見本を約43.3℃(110°F)のオー
ブンで45分間乾燥させた。見本を相対湿度50%及び
23℃の恒温恒湿室に入れ、1晩維持した。見本の剛性
を剛性を測定するための適当な機器を用いて測定した。
結果を統計学的に分析し、95%信頼度で報告した。
【0066】 表7 剛性の評価(2%ポリマー固体、水溶濃縮液) ポリマー 剛性単位 I.V. PVAM 341 0.5 PVP K−90 ほぼ500 2.5 PVF 315 0.4〜0.5 データが示すように剛性に関してPVAMはPVFに優
れ、十中八九はPVAMポリマーの分子量に対するPV
P K−90の高分子量のために、PVP K−90に
劣る。PVP K−30に実施した同様の試験は、主観
的剛性評価に基づいてPVAMはPVP K−30に優
れていることを示すだろうと予測するだろう。したがっ
て、PVAMポリマーはいくつかのPVP樹脂と同じ位
良好な剛性を提供すると言える。
【0067】例8 上記で製造された各ゲルを次の実施要綱にしたがって、
高湿度カール保持について評価した。結果を表8に示
す。 高湿度カール保持試験実施要綱 各ゲルを9つの湿らせた25.4cm(10インチ)のヨ
ーロッパ人の褐色の毛髪の見本について試験した。各見
本に0.5gのそれぞれのゲル組成物をつけた。ゲルを
見本に浸み込ませ、次にそれを約1.3cm(0.5イン
チ)のテフロンのマンドレル上に同じ方向に360°回
転させながらカールさせた。次にカールをマンドレルか
ら注意深く取りはずし2本のヘアクリップで固定した。
次にカールを約48.9℃(120°F)の温度のオー
ブンに1晩置いた。乾燥したカールの巻きを静かに解
き、相対湿度90%で70°Fの湿室に入れられた、目
盛つきの透明なカール保持板に垂らした。カール保持%
を15,30,60,90及び120分に測定した。カ
ール保持を下記のように測定した。各時間間隔で得られ
た平均保持%を比較し、統計学的に分析し、95%信頼
度で報告した。
【0068】
【数1】
【0069】L=見本が完全に伸びた長さ L0 =暴露前のカールの長さ Lt =暴露後のカールの長さ
【0070】
【表5】
【0071】データはPVAMが高湿度カール保持に関
して、PVP及びPVFの両方に匹敵することを示して
いる。追加のPVAM試料を次のように製造した。NVAcの沈殿重合 冷却器を備えた2リットルフラスコ中に22.5gのN
VAM、225gの希釈剤、及び5分間かけて0.9ミ
リモルの開始剤を導入した。2つの遅い追加物を10分
後に加えた。最初のものは177.5gのNVAM及び
458.5gの希釈剤からなり、第2番目のものは5.
4ミリモルの開始剤及び63.5gの希釈剤からなるも
のであった。上記遅い追加物を、反応系を還流下に維持
しながら、それぞれ、3時間及び6時間かけて加えた。
さらに1時間反応を継続し、混合物をろ過した。希釈剤
を取り除くために沈殿したポリマーを加熱したオーブン
中で乾燥させた。
【0072】1つの試料では、希釈剤として酢酸エチル
を用い、開始剤として、ペルオキシピバリン酸−t−ア
ミル(t−APP)を用いた。他の試料では、希釈剤と
してアセトンを用い、開始剤としてt−APPを用い
た。他の試料では希釈剤としてアセトンを用い、開始剤
としてペルオキシネオデカン酸−α−クミルを用いた。
冷却器を備えた2リットルフラスコに、22.5gのN
VAMと225gの酢酸エチルと、5分間かけて25g
の酢酸エチル中の0.22gのt−APPを導入した。
177.5gのNVAM及び458.5gの酢酸エチル
からなる遅い追加物を10分後に加えた。それを2.5
時間かけて加えた。第2の遅い追加は最初の遅い追加の
開始の1.5時間後に開始した。第2の遅い追加物は6
3.5gの酢酸エチル中の1.36gのt−APPから
なった。この添加を4時間かけて行なった。遅い添加の
間、還流を維持した。第2の遅い添加の終了後、さらに
1時間混合物を還流下に維持した。生じた沈殿をろ過し
て、湿ったポリマーの塊を生じた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジャン−ピエール レブラン アメリカ合衆国,ニュージャージー 08876,サマービレ,アパートメント 624,ブルーミングデール ドライブ 8 (72)発明者 花沢 英昭 大阪府箕面市舟場西2−6−11−502

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘアケア組成物であって、 毛髪固定性及び毛髪コンディショニング性からなる群か
    ら選択する性質を有するヘアケア組成物をもたらすのに
    有効な量の本質的に架橋されていないポリマー、ここ
    で、前記ポリマーはN−ビニルアセトアミドモノマーか
    ら製造されたホモポリマー及びN−ビニルアセトアミド
    モノマーとビニルモノマーから製造されたインターポリ
    マーからなる群から選択するものである、並びにコンデ
    ィショニング剤、レオロジー変性剤、不透明化剤、安定
    剤、乳化剤、防腐剤、金属イオン封鎖剤、真珠光沢剤、
    透明化剤、芳香剤、着色剤、噴射剤、有機溶媒及び水か
    らなる群から選択する成分を含む組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のヘアケア組成物であっ
    て、約0.05〜約15重量%の前記ポリマーを含み、
    ここで前記ビニルモノマーは、(a)スチレン及びその
    誘導体、(b)アクリル酸のC1 〜C18アルキルエステ
    ル、(c)メタクリル酸のC1 〜C18アルキルエステ
    ル、(d)式 CH2 =CH−OCOR(式中、RはC
    1 〜C18)のビニルエステル、(e)式 CH2 =CR
    −CONR1 2 (式中、RはHまたはCH3 、R1
    HまたはC1 〜C12、R2 はC1〜C18)のアルキル置
    換アクリルアミド及びメタクリルアミド、(f)フマー
    ル酸、イタコン酸及びマレイン酸のモノエステル並びに
    ジエステル、(g)ビニルエーテル、(h)ヒドロキシ
    官能性アクリレート及びメタクリレート、(i)第2級
    アミン、第3級アミン及び第4級アミンからなる群から
    選択するアミンを含有するビニルモノマー、(j)アク
    リルアミド、(k)非−アルキル置換アクリルアミド及
    び(l)環状アミドからなる群から選択するものであ
    る、前記ヘアケア組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の組成物であって、約
    0.1〜約10重量%の前記ポリマー及び約0.05〜
    約3重量%のゲル化剤を含み、それによってゲルを形成
    する前記ヘアケア組成物。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のゲルであって、前記ポ
    リマーは約100〜10重量%のN−ビニルアセトアミ
    ドモノマー及び0〜約90重量%の前記ビニルモノマー
    から製造され、そのビニルモノマーは、アクリル酸メチ
    ル、メタクリル酸メチル、アクリル酸 2−ヒドロキシ
    エチル、メタクリル酸 2−ヒドロキシエチル、アクリ
    ル酸 2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸 2−ヒ
    ドロキシプロピル、酢酸ビニル、モノメタクリル酸オリ
    ゴエチレングリコール、塩化メタクリラートエチルトリ
    メチルアンモニウム、硫酸メタクリラートエチルトリメ
    チルアンモニウム及び塩化ジメチルジアリルアンモニウ
    ムからなる群から選択するものである前記ゲル。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のヘアケア組成物であっ
    て、約0.25〜約6重量%の前記乳化剤及び約2.5
    〜約25重量%の前記噴射剤を含んでなり、ここで、前
    記ポリマーは約100〜10重量%のN−ビニルアセト
    アミドモノマー及び0〜約90重量%前記ビニルモノマ
    ーから製造され、そのビニルモノマーは、アクリル酸メ
    チル、メタクリル酸メチル、アクリル酸 2−ヒドロキ
    シエチル、メタクリル酸 2−ヒドロキシエチル、アク
    リル酸 2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸 2−
    ヒドロキシプロピル、酢酸ビニル、メタクリル酸オリゴ
    エチレングリコール、塩化メタクリラートエチルトリメ
    チルアンモニウム、硫酸メタクリラートエチルトリメチ
    ルアンモニウム及び塩化ジメチルジアリルアンモニウム
    からなる群から選択するものである前記ヘアケア組成
    物。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載のヘアケア組成物であっ
    て、前記ポリマーはN−ビニルアセトアミドモノマー
    と、第2級アミン、第3級アミン及び第4級アミンから
    なる群から選択するアミンを含有するビニルモノマーと
    のインターポリマーであって、少なくとも1つのヘアコ
    ンディショニング性を有するヘアケア組成物をもたらす
    のに有効な量で存在するものである前記ヘアケア組成
    物。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のヘアケア組成物であっ
    て、第2級アミン、第3級アミン及び第4級アミンから
    なる群から選択するアミンを含有する前記ビニルモノマ
    ーが、塩化メタクリラートエチルトリメチルアンモニウ
    ム、硫酸メタクリラートエチルトリメチルアンモニウム
    及び塩化ジメチルジアリルアンモニウムから選択する第
    4級アミンである前記ヘアケア組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のヘアケア組成物であっ
    て、前記ポリマーが1分子中に少なくとも2個の不飽和
    基を有する重合性化合物の不存在で製造されるものであ
    る前記ヘアケア組成物。
  9. 【請求項9】 毛髪を処理する方法であって、 毛髪にヘアケア組成物をつけ、該組成物は、毛髪固定性
    及びヘアコンディショニング性からなる群から選択する
    性質を有するヘアケア組成物をもたらすのに有効な量の
    本質的に非架橋性のポリマー、ここで前記ポリマーはN
    −ビニルアセトアミドモノマーから製造されたホモポリ
    マー並びにN−ビニルホルムアミドモノマー及びビニル
    モノマーから製造されたインターポリマーからなる群か
    ら選択するものである、並びに コンディショニング剤、乳化剤、レオロジー変性剤、不
    透明化剤、安定剤、防腐剤、金属イオン封鎖剤、真珠光
    沢剤、透明化剤、芳香剤、着色剤、噴射剤、有機溶媒及
    び水からなる群から選択する成分を含み、そして、 任意に毛髪から過剰のヘアケア組成物を取り除くことを
    含む前記方法。
  10. 【請求項10】 前記ヘアケア組成物が約0.05〜約
    15重量%の前記ポリマーを含む請求項9に記載の方
    法。
  11. 【請求項11】 前記ヘアケア組成物が約0.05〜約
    3重量%の前記ゲル化剤を含む請求項10の方法。
  12. 【請求項12】 前記ヘアケア組成物が約0.25〜約
    6重量%の前記乳化剤及び約2.5〜約25重量%の前
    記噴射剤を含む請求項10に記載の方法。
  13. 【請求項13】 請求項9に記載の方法であって、前記
    ポリマーが、約100〜10重量%のN−ビニルアセト
    アミドモノマー及び0〜約90重量%の前記ビニルモノ
    マーから製造され、そのビニルモノマーは、(a)スチ
    レン及びその誘導体、(b)アクリル酸のC1 〜C18
    ルキルエステル、(c)メタクリル酸のC1 〜C18アル
    キルエステル、(d)式 CH2 =CH−OCOR(式
    中、RはC1 〜C18)のビニルエステル、(e)式 C
    2 =CR−CONR1 2 (式中、RはHまたはCH
    3 、R1 はHまたはC1 〜C12及びR2 はC1 〜C18
    のアルキル置換アクリルアミド及びメタクリルアミド、
    (f)フマール酸、イタコン酸及びマレイン酸のモノエ
    ステル並びにジエステル、(g)ビニルエーテル、
    (h)ヒドロキシ官能性アクリレート及びメタクリレー
    ト、(i)第2級アミン、第3級アミン及び第4級アミ
    ンからなる群から選択する少なくとも1つのアミン基を
    含有するビニルモノマー、(j)アクリルアミド、
    (k)非−アルキル置換アクリルアミド並びに(l)環
    式アミドからなる群から選択するものである前記方法。
  14. 【請求項14】 前記ポリマーが1分子中に少なくとも
    2つの不飽和基を有する重合性化合物の不存在で製造さ
    れる請求項9に記載の方法。
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