JPH10297626A - 段ボール箱 - Google Patents

段ボール箱

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JPH10297626A
JPH10297626A JP9107833A JP10783397A JPH10297626A JP H10297626 A JPH10297626 A JP H10297626A JP 9107833 A JP9107833 A JP 9107833A JP 10783397 A JP10783397 A JP 10783397A JP H10297626 A JPH10297626 A JP H10297626A
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JP
Japan
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box
bottom plate
cardboard
cardboard box
perforations
Prior art date
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Pending
Application number
JP9107833A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Hori
堀  哲
Hitoyoshi Uchiyama
仁由 内山
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP9107833A priority Critical patent/JPH10297626A/ja
Publication of JPH10297626A publication Critical patent/JPH10297626A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用後は潰しやすい段ボール箱を得る。 【解決手段】 メインパネル12の底板22には、段
ボールを肉厚方向に貫通する、略偏平H字状とミシン目
52が付けられている。ミシン目52の枝部56の先端
と、底板22の角部とは、所定の間隔があいており、底
板22の強度は落ちない。ブリスボックス10の使用後
は、奥側外フラップ18及び前側外フラップ26を上方
へ引き上げ、図1に示すように、内フラップ40から分
離させる。次に、ブリスボックス10を逆さにし、底板
22の略中央部に荷重を作用させて、底板22をミシン
目52によって破断し、底板22を完全に開口する。ブ
リスボックス10の対向する縦稜50同士を互いに接近
する方向に押すと、ブリスボックス10が全体として略
板状となり、容易に潰せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、段ボールによって
形成され、内部に物を収容できる6面体構造の段ボール
箱に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の6面体構造の段ボール箱として、
図5に示すブリスボックス(あるいは、ブリスタイプボ
ックス)110を例にとって説明する。
【0003】このブリスボックス110は、一枚の段ボ
ールを同一方向に折り曲げて略四角筒状に形成された、
メインパネル112を有している。メインパネル112
によって構成される奥板114、底板116及び前板1
18からは、幅方向両側に継ぎしろ片120が張り出さ
れている。この継ぎしろ片120の内側に段ボール製の
サイドパネル122が、コールドグルー等の接着強度の
強い接着剤で貼着されて、全体として略直方体状のブリ
スボックス110が組み立てられている。継ぎしろ片1
20によって、ブリスボックス110の縦稜124の近
傍が補強されていることになり、ブリスボックス110
は上方からの圧縮強度が高くなる。このため、ブリスボ
ックス110は丈夫で耐久性に優れ、特に重量物の保
管、運搬等に適している。また、段ボールを使用して、
合成樹脂製あるいは金属製の箱と同様の強度が得られる
ので、材料コストを低減させることもできる。
【0004】しかし、このブリスボックス110では、
このように縦稜124の近傍が補強されているため、内
容物を取り出した後に潰す作業が困難になっている。
【0005】このため、壊しやすさを考慮して、継ぎし
ろ片120とサイドパネル122とを貼着する接着剤の
接着強度を弱くし、サイドパネル122をメインパネル
112から簡単に分離できるようにすることも考えられ
る。
【0006】しかし、この場合には、ブリスボックス1
10の使用中にもサイドパネル122が継ぎしろ片12
0から分離してしまうおそれが生じる。
【0007】このように、使用後に潰す作業が困難であ
るという問題点は、上記したブリスボックス110に限
らず、一般的な6面体構造の段ボール箱が同様に有す
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、使用後は潰しやすい段ボール箱を得ることを課題
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、6面体構造の段ボール箱であって、前記段ボール箱
の少なくとも1面に、この段ボール箱の外側からの所定
値以上の荷重によってこの面を破断させて面全体を開口
させる破断手段が設けられていることを特徴とする。
【0010】段ボール箱の使用後に、破断手段が設けら
れている1面に対して、段ボール箱の外側から所定値以
上の荷重を作用させる。これにより、この面を構成する
段ボールが破断され、面全体が開口される。このように
開口された面と対向する面の全体が予め開口されている
場合には、段ボール箱全体として底のない筒状となるの
で、押しつぶして平面状にすることができ、廃棄が容易
になる。所定値以上の荷重で開口された面(すなわち、
破断手段が設けられている面)と対向する面の全体が予
め開口されていなくても、容易に開口できる場合には、
開口して段ボール箱全体を底のない筒状とし、押しつぶ
すことができる。また、対向する2面に破断手段を設
け、これら2面のそれぞれに所定値以上の荷重を作用さ
せて開口し、段ボール箱全体として筒状としてもよい。
【0011】請求項2に記載の発明では、前記破断手段
が、前記段ボール箱の少なくとも1面に形成され、この
面を構成する段ボールを部分的に脆弱とした脆弱部であ
ることを特徴とする。
【0012】従って、脆弱部が形成されている面に段ボ
ール箱の外側から所定値以上の荷重を作用させると、こ
の面全体が脆弱部によって開口される。
【0013】請求項3に記載の発明では、前記脆弱部
が、前記段ボール箱の少なくとも1面に形成されたカッ
ト線であることを特徴とする。
【0014】このため、段ボール箱を構成する段ボール
の製造工程で、この段ボールにカット線を付けるだけ
で、簡単に破断手段を設けることができる。
【0015】請求項4に記載の発明では、前記カット線
が、前記段ボール箱の少なくとも1面の略中央からこの
面の各角部に向かっていることを特徴とする。
【0016】このため、カット線が形成された面の略中
央に所定値以上の荷重を作用させると、荷重による段ボ
ールの破断線がカット線に沿って各角部に達し、この面
が完全に開口される。
【0017】請求項5に記載の発明では、前記カット線
が、前記各角部と所定の間隔をあけて形成されているこ
とを特徴とする。
【0018】このため、カット線が形成されている面の
強度が落ちない。例えば、カット線が形成された面が段
ボール箱の底面であっても、内容物の重量で底面が抜け
落ちてしまうことがない。
【0019】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の第1の実施の
形態に係る段ボール箱の一例として、ブリスボックス1
0が斜視図にて示されている。また、図2には、このブ
リスボックス10の展開図が示されている。
【0020】図2に示すように、ブリスボックス10
は、展開状態(組み立て前の状態)で略長方形状の、メ
インパネル12を有している。メインパネル12は段ボ
ール製で、中しん14の段方向(中しん14の山の稜線
方向)が、メインパネル12の長手方向と一致している
(図2上下方向)。
【0021】メインパネル12には、中しん14の段方
向と直交する方向の折り目16が所定の位置に付けられ
て、図2上方から順に、奥側外フラップ18、奥板2
0、底板22、前板24及び前側外フラップ26に区切
られている。そして、折り目16を全て同じ方向に直角
に折り込むと略四角筒状となる。この状態で、奥板20
側(図1右上側)の奥側外フラップ18と、前板24側
(図1左下側)の前側外フラップ26とが互いに接近す
る方向に折り込まれて、ブリスボックス10の上板28
が構成される。このとき、奥側外フラップ18の先端と
前側外フラップ26と先端とが接触する。
【0022】奥側外フラップ18の先端には、この奥側
外フラップ18を内側に切り込んで凹部19が形成され
ており、奥側外フラップ18の先端と前側外フラップ2
6と先端とが接触した状態で、この凹部19によって、
奥側外フラップ18の先端と前側外フラップ26の先端
との間に略半円状の隙間ができる。この隙間に指等をい
れて、奥側外フラップ18及び前側外フラップ26を上
方に引き上げることができる。
【0023】奥側外フラップ18の略中央には、ブリス
ボックス10内の内容物取出し用に、円形のミシン目3
0が付けられている。ミシン目30は、奥側外フラップ
18の段ボールを肉厚方向に貫通する所定長さのスリッ
ト状の切り込みが所定間隔で断続的に形成されて、構成
されている。このミシン目30に沿って奥側外フラップ
18を円形に開口することで、奥側外フラップ18と前
側外フラップ26とを折り込んで上板28が構成されて
いる状態でも、内容物を取出すことができる。なお、こ
のミシン目30の形状及び位置は、内容物の種類によっ
て適宜変更される。上記のように奥側外フラップ18又
は前側外フラップ26の略中央に円形に形成した場合に
は、この円より小さい円柱状のボトル等を上方に引き出
すのに適する。また、上板28のコーナーに位置するよ
うに、奥側外フラップ18又は前側外フラップ26に小
孔状にミシン目を形成してもよい。この場合には、ブリ
スボックス10内に粒状物や粉状物等が収容されている
場合及び、ブリスボックス10内に袋体を配置し、この
袋体に液体を収容している場合に、ブリスボックス10
を逆さにして、この小孔から内容物を流出させるのに適
する。
【0024】また、ブリスボックス10は、段ボール製
の一対のサイドパネル32を有している。サイドパネル
32には略中央に折り目36が付けられて、図2に示す
展開状態でメインパネル12に近い方の側板38と、メ
インパネル12から遠い方の内フラップ40とされてい
る。
【0025】側板38は、略四角筒状とされたメインパ
ネル12の開口部分に配置されて、この開口を閉塞す
る。これによって、略直方体状のブリスボックス10が
組み立てられ、この内部に収容物を収容することができ
る。(なお、図2では、2枚のサイドパネル32のうち
紙面左側のサイドパネル32は、一部のみ図示してい
る。) 内フラップ40は、ブリスボックス10の組み立て状態
でミシン目30に対応する位置が切り欠けられて、略円
弧状の凹部42が形成されており、この部分では、奥側
外フラップ18が内フラップ40と重ならない。このた
め、ミシン目30に沿って奥側外フラップ18を開口す
るだけで、ブリスボックス10の内部と外部が連通さ
れ、内容物が取り出せる。
【0026】メインパネル12の幅方向両側からは、所
定の幅Dを有する継ぎしろ片44、46が張り出してお
り、継ぎしろ片44と奥板20又は前板24との間、及
び継ぎしろ片46と底板22との間には、それぞれ折り
目48が付けられている。
【0027】底板22から張り出した継ぎしろ片46
は、幅Dと同じ長さだけ図2上側及び下側が短くなって
いる。このため、図1に示す状態で、折り目48によっ
て継ぎしろ片44、46を内側に折り込んでも、継ぎし
ろ片44と継ぎしろ片46とが重ならない。
【0028】そして、メインパネル12の奥板20と底
板22の間の折り目16及び前板24と底板22の間の
折り目16を折り込んだ状態で、このメインパネル12
の幅方向両側にサイドパネル32を配置する。さらに、
継ぎしろ片44、46が折り込まれて、サイドパネル3
2の側板38に外側から接着されている。これによって
メインパネル12とサイドパネル32とが一体に組み立
てられたブリスボックス10が構成される。また、この
ブリスボックス10では、上記したように、継ぎしろ片
44、46がサイドパネル32の側板38に外側から接
着されており、ブリスボックス10の内面が直方体とな
った、いわゆるイングルータイプとなっている。また、
ブリスボックス10の縦稜50(図1参照)の近傍が、
側板38と継ぎしろ片44とで二重とされて補強され、
ブリスボックス10の圧縮強度が向上している。
【0029】側板38に継ぎしろ片44、46を接着す
る接着剤としては、ホットメルトとコールドグルーとが
併用される。すなわち、所定温度以上で溶融したホット
メルトによって、側板38に継ぎしろ片44、46が仮
止めされる。ホットメルトは短時間で温度が降下して固
まり、接着力を発揮する。一方、コールドグルーは、一
旦硬化して接着力を発揮するとその接着力はホットメル
トよりも強いが、硬化するまでに時間がかかる。しか
し、コールドグルーが硬化する前でも、継ぎしろ片4
4、46はホットメルトによって仮止めされるので側板
38から剥がれてしまうことはない。また、コールドグ
ルーによって継ぎしろ片44、46が側板38に強固に
接着される。なお、ホットメルトだけでも側板38と継
ぎしろ片44、46との接着に所望の接着強度が得られ
る場合には、ホットメルトのみで接着してもよい。ま
た、継ぎしろ片44、46にホットメルトを線状に複数
列、塗り付けて、接着力を高めてもよい。さらにこの場
合には、硬化温度や接着強度の異なるホットメルトを組
み合わせて使用してもよい。
【0030】このようにブリスボックス10が組み立て
られた状態で、サイドパネル32の内フラップ40は、
メインパネル12の前側外フラップ26及び奥側外フラ
ップ18の内側(図1下側)で、接着剤によって前側外
フラップ26及び奥側外フラップ18に貼着されてい
る。そして、前側外フラップ26及び奥側外フラップ1
8と、内フラップ40とで、ブリスボックス10の蓋板
を構成している。なお、前側外フラップ26及び奥側外
フラップ18と内フラップ40との接着は、ブリスボッ
クス10の上板28に内容物の重量が作用しないため、
コールドグルーほどの強い接着力は要求されず、ホット
メルトのみによって行われる。しかし、当然の事なが
ら、他の接着方式でもよく、コールドグルーや粘着テー
プ等で行ってもよい。
【0031】図1及び図2に示すように、メインパネル
12の底板22には、底板22を構成する段ボールを肉
厚方向に貫通する所定長さのスリット状の切り込みが所
定間隔で形成されて、脆弱部としてのミシン目52が付
けられている。また、ミシン目52は、底板22の中央
でメインパネル12の幅方向に形成された中央部54
と、この中央部54の両端から底板22の角部に向かっ
て二股状に延びた枝部56とで構成されて、全体として
略偏平H字状となっている。枝部56の先端と、底板2
2の角部とは、所定の間隔があいている。また、中央部
54の長手方向中央には、略円弧状の円弧部54Aが形
成されている。
【0032】そして、底板22の略中央(ミシン目52
の中央部54の付近)に、ブリスボックス10の外側か
ら内側に向かって所定値以上の荷重が作用すると、底板
22がブリスボックス10の内側に向かって撓みつつ、
ミシン目52の中央部54で切断される。この切断は、
ミシン目52の中央部54から枝部56へと広がり、枝
部56の先端からさらに、底板22の各角部に達する。
これによって、底板22の全体が完全に開口される。
【0033】次に、第1の実施の形態に係るブリスボッ
クス10の作用を説明する。図1に示す組み立て状態の
ブリスボックス10では、側板38に継ぎしろ片44が
接着されているので、ブリスボックス10の縦稜50の
近傍の段ボールが二重になっている。このため、ブリス
ボックス10が補強され、上方からの圧縮強度が高い。
また、合成樹脂や金属で形成した箱と同様の圧縮強度を
有する箱が、低廉な段ボールを使用して形成できるの
で、材料コストを低減できる。
【0034】また、底板22に形成されたミシン目52
は、その枝部56の先端と底板22の各角部と所定の間
隔をあけて形成されているので、底板22の強度が落ち
ることがない。このため、ブリスボックス10内に重量
の大きな内容物を収容しても、底抜けしない。なお、ブ
リスボックス10の内側に、底板22の内法寸法と略等
しい大きさの中敷をしいて、底板22を補強してもよ
い。
【0035】ブリスボックス10内に収容された内容物
は、ミシン目30に沿って奥側外フラップ18を円形に
開口し、ブリスボックス10内から取り出すことができ
る。
【0036】内容物を取り出した後は、奥側外フラップ
18及び前側外フラップ26を上方へ引き上げ、図1に
示すように、内フラップ40から分離させる。奥側外フ
ラップ18及び前側外フラップ26と内フラップ40と
は、ホットメルトによって貼着されているので、凹部1
9に指を入れて上方に引っ張り、簡単に分離させること
ができる。これによって、ブリスボックス10の上面が
完全に開口される。
【0037】次に、ブリスボックス10を逆さにし、底
板22の略中央部を手で押す、あるいは叩く等によっ
て、所定値以上の荷重を上方から下方に作用させる。図
3に示すように底板22がミシン目52によって切断さ
れて、底板22の全体が完全に開口される。このため、
矢印Fで示すように、ブリスボックス10の対向する縦
稜50同士を互いに接近する方向に押し、サイドパネル
32の側板38とメインパネル12の前板24又は奥板
20とを簡単に接近させることができる。これにより、
ブリスボックス10が全体として略板状となって、廃棄
が容易になる。
【0038】なお、対向する縦稜50同士を互いに接近
する方向に押す際には、図3に示すように、ミシン目5
2によって分割された底板22の各分割片がブリスボッ
クス10の内部に入り込んだままの状態で縦稜50を押
してもよいが、これら各分割片を上方に、すなわちブリ
スボックス10の外部に引き上げてから縦稜50を押し
てもよい。これにより、サイドパネル32の側板38と
メインパネル12の前板24又は奥板20との間に、底
板22の各分割片が挟まれないので、押し潰されたブリ
スボックス10は、底板22の各分割片がブリスボック
ス10の内部に入り込んでいる場合よりも薄くなる。
【0039】図4(A)〜(E)には、本発明の第2〜
第6の実施の形態に係るブリスボックスの底板が示され
ている。これらのブリスボックスでは、第1のブリスボ
ックス10と比較して、底板に形成されたミシン目の形
状のみが異なっており、他は全て同一である。
【0040】図4(A)に示す第2の実施の形態では、
ミシン目62が底板60の中央から各角部に向かって延
びて、全体としてX字状になっている。また、ミシン目
62の各先端が、底板60の各角部と所定の間隔をあけ
るように、ミシン目62が形成されている。
【0041】このように、ミシン目62の各先端と、底
板60の各角部との間に所定の間隔があいているため、
底板60は所定の強度を有し、底抜けが防止される。ま
た、底板60の略中央部に所定値以上の荷重が作用する
と、ミシン目62によって、底板60が角部に向かって
破断され、底板60が完全に開口される。
【0042】図4(B)に示す第3の実施の形態では、
ミシン目68が底板66の中央から各角部に向かって延
びると共に、底板66の各辺の中央に向かって延びてい
る。また、ミシン目68の各先端は、底板66の各角部
及び各辺と所定の間隔をあけている。
【0043】このように、ミシン目68の各先端と底板
66の角部との間に所定の間隔があいているため、底板
66は所定の強度を有し、底抜けが防止される。また、
底板66の略中央部に所定値以上の荷重が作用すると、
ミシン目68によって、底板66が各角部及び各辺の中
央部に向かって破断され、底板66が完全に開口され
る。
【0044】図4(C)に示す第4の実施の形態では、
ミシン目74が底板72の略中央に、底板72の各辺と
平行に形成されて四角形状とされ、さらに、この四角の
各角部から底板72の各角部に向かって放射状に、ミシ
ン目74が形成されている。放射状のミシン目74の先
端と底板72の各角部との間には、所定の間隔があいて
いる。
【0045】このように、ミシン目74の先端と底板7
2の各角部との間に所定の間隔があいているため、底板
72は所定の強度を有し、底抜けが防止される。また、
底板72の略中央部に所定値以上の荷重が作用すると、
ミシン目74によって、底板72は、略中央において四
角形状に破断されると共に、角部に向かって切断され
て、底板72が完全に開口される。
【0046】図4(D)に示す第5の実施の形態では、
ミシン目80が底板78の各辺に沿って各辺と平行に形
成されて四角形状とされ、さらに、この四角形の各角部
から対角線状に、ミシン目80が形成されている。四角
形の各角部と底板78の各角部との間には、所定の間隔
があいている。
【0047】このように、ミシン目80によって構成さ
れる四角形の各角部と底板78の各角部との間に所定の
間隔があいているため、底板78は所定の強度を有し、
底抜けが防止される。また、底板78の略中央部に所定
値以上の荷重が作用すると、ミシン目80によって、底
板78が角部に向かって切断されると共に四角形状に破
断され、底板78が完全に開口される。
【0048】図4(E)に示す第6の実施の形態では、
ミシン目86が底板84の略中央から底板84の各角部
に向かって2本ずつ、形成されている。これら2本のミ
シン目86は、互いに接近しつつ、各角部に向かってお
り、ミシン目86の各先端の交点と底板84の各角部と
の間には、所定の間隔があいている。そして、ミシン目
86は、全体として略X字状となっている。
【0049】このように、ミシン目86の各先端の交点
と底板84の各角部との間に所定の間隔があいているた
め、底板84は所定の強度を有し、底抜けが防止され
る。また、底板84の略中央部に所定値以上の荷重が作
用すると、ミシン目86によって、底板84が角部に向
かって破断され、底板84が完全に開口される。
【0050】もちろん、上記したミシン目の形状はあく
まで例であり、底板に形成するミシン目の形状は、段ボ
ールの底板に作用する所定値以上の荷重で、底板を破断
させて面全体を開口させるものであればよい。たとえ
ば、スリット状の切り込みである必要はなく、段ボール
を貫通する小孔や略四角形の切り込みが所定間隔で断続
的に形成されてミシン目が構成されていてもよい。ま
た、破断手段としての脆弱部は、段ボールを貫通してい
る必要はなく、ミシン目に限られず、例えば、底板を構
成する段ボールに、上記したミシン目52、62、6
8、74、80、86と同じ形状で、且つ、底板を構成
する段ボールを貫通しない切り込みを入れて、この部分
を脆弱部としておき、この脆弱部で底板が破断されて完
全に開口されるようにしてもよい。加えて、切り込みの
代わりに、連続した直線状の罫線(ライナから中しんに
まで達する凹み)をいれて、この罫線の部分を脆弱部と
してもよい。また、段ボールの表と裏とでライナの材質
を変え、例えば表は強度の弱いC級ライナ(例として、
坪量125g/m2 、160g/m2 等のライナ)を使
用し、裏は強度の高いA級ライナ(例として、坪量28
0g/m2 、320g/m 2 等のライナ)を使用する
と、段ボールはC級ライナによって破断されやすくなる
と共に、A級ライナによって所定の強度を得ることがで
きる。
【0051】さらに、破断手段(ミシン目52、62、
68、74、80、86)は必ずしも底板22、60、
66、72、78、84に形成されている必要はなく、
例えば、前板24及び奥板20(いずれも図1参照)に
形成されていてもよい。この場合でも、前板24及び奥
板20に所定値以上の荷重を作用させてこれらの面を完
全に開口し、その後、ブリスボックスを押しつぶして平
板状にすることができる。
【0052】また、ブリスボックスの全体的形状として
も、上記したものにかぎられず、例えば、継ぎしろ片4
4、46がサイドパネル78の側板38に内側から接着
されてブリスボックスの外面が直方体状となった、いわ
ゆるアウトグルータイプでもよい。さらに、サイドパネ
ル32、78の側板38から継ぎしろ片が張り出され
て、メインパネル12の前板24、奥板20及び底板2
2に貼着されているタイプでもよい。加えて、サイドパ
ネル32、78は、たとえば合成樹脂や金属等によって
成形することもでき、この場合には、サイドパネル78
を段ボールで成形した場合よりも、ブリスボックス1
0、70の圧縮強度をさらに高くすることができる。
【0053】また、本発明に係る段ボール箱としては、
ブリスボックスタイプの段ボール箱に限られず、例え
ば、直方体状に形成されると共に、この直方体を構成す
る6面のうち1面があらかじめ完全に開口されたタイプ
の段ボール箱や、一枚の段ボールを適当に折り曲げるこ
とによって6面全てを構成するようにしたタイプの段ボ
ール箱であってもよい。
【0054】本発明に係る段ボール箱の用途は、特に限
定されないが、一例として、現像液、漂白液、定着液等
の写真処理剤用を収納する箱として使用することができ
る。すなわち、液体、固体(粒体、粉体を含む)あるい
はペースト状の写真処理剤が入ったボトル状の容器や、
フレキシブルな袋体等を収納し、運搬することができ
る。また、これらの容器や袋体等が複数収納されてもよ
く、この場合には、容器の形状等に合わせて段ボール箱
内を仕切りによって区画してもよい。さらに、上記した
写真処理剤は、単一の濃縮液等からなるものであって
も、複数のパートからなるものであってもよい。
【0055】
【発明の効果】請求項1の発明では、6面体構造の段ボ
ール箱であって、前記段ボール箱の少なくとも1面に、
段ボール箱の外側からの所定値以上の荷重によってこの
面を破断させて面全体を開口させる破断手段が設けられ
ているので、この面を構成する段ボールを破断し、面全
体を開口させることができる。これにより、段ボール箱
を押しつぶして平面状にすることができ、廃棄が容易に
なる。。
【0056】請求項2の発明では、前記破断手段が、前
記段ボール箱の少なくとも1面に形成され、この面を構
成する段ボールを部分的に脆弱とした脆弱部であるの
で、脆弱部が形成されている面に段ボール箱の外側から
所定値以上の荷重を作用させと、この面全体を完全に開
口することができる。
【0057】請求項3の発明では、前記脆弱部が、前記
段ボール箱の少なくとも1面に形成されたカット線であ
るので、段ボールの製造工程で、この段ボールにカット
線を付けるだけで、簡単に破断手段を設けることができ
る。
【0058】請求項4の発明では、前記カット線が、前
記段ボール箱の少なくとも1面の略中央からこの面の各
角部に向かっているので、カット線が形成された面の略
中央に所定値以上の荷重を作用させると、荷重による段
ボールの破断線がカット線に沿ってが各角部に達し、こ
の面が完全に開口される。
【0059】請求項5の発明では、前記カット線が、前
記各角部と所定の間隔をあけて形成されているので、カ
ット線が形成されている面の強度が落ちない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る段ボール箱
(ブリスボックス)の斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る段ボール箱
(ブリスボックス)の展開図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る段ボール箱
(ブリスボックス)の底板を開口した状態の斜視図であ
る。
【図4】(A)は、本発明の第2の実施の形態に係る段
ボール箱(ブリスボックス)の底面図、(B)は、本発
明の第3の実施の形態に係る段ボール箱(ブリスボック
ス)の底面図、(C)は、本発明の第4の実施の形態に
係る段ボール箱(ブリスボックス)の底面図、(D)
は、本発明の第5の実施の形態に係る段ボール箱(ブリ
スボックス)の底面図、(E)は、本発明の第6の実施
の形態に係る段ボール箱(ブリスボックス)の底面図で
ある。
【図5】従来の段ボール箱(ブリスボックス)の斜視図
である。
【符号の説明】
10 ブリスボックス 22 底面 52 ミシン目(カット線、脆弱部、破断手段) 60 底板 62 ミシン目(カット線、脆弱部、破断手段) 66 底板 68 ミシン目(カット線、脆弱部、破断手段) 72 底板 74 ミシン目(カット線、脆弱部、破断手段) 78 底板 80 ミシン目(カット線、脆弱部、破断手段) 84 底板 86 ミシン目(カット線、脆弱部、破断手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 6面体構造の段ボール箱であって、 前記段ボール箱の少なくとも1面に、この段ボール箱の
    外側からの所定値以上の荷重によってこの面を破断させ
    て面全体を開口させる破断手段が設けられていることを
    特徴とする段ボール箱。
  2. 【請求項2】 前記破断手段が、前記段ボール箱の少な
    くとも1面に形成され、この面を構成する段ボールを部
    分的に脆弱とした脆弱部であることを特徴とする請求項
    1に記載の段ボール箱。
  3. 【請求項3】 前記脆弱部が、前記段ボール箱の少なく
    とも1面に形成されたカット線であることを特徴とする
    請求項2に記載の段ボール箱。
  4. 【請求項4】 前記カット線が、前記段ボール箱の少な
    くとも1面の略中央からこの面の各角部に向かっている
    ことを特徴とする請求項3に記載の段ボール箱。
  5. 【請求項5】 前記カット線が、前記各角部と所定の間
    隔をあけて形成されていることを特徴とする請求項4に
    記載の段ボール箱。
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