JPH10297527A - ダンプトラック用シャシフレーム - Google Patents

ダンプトラック用シャシフレーム

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JPH10297527A
JPH10297527A JP14081797A JP14081797A JPH10297527A JP H10297527 A JPH10297527 A JP H10297527A JP 14081797 A JP14081797 A JP 14081797A JP 14081797 A JP14081797 A JP 14081797A JP H10297527 A JPH10297527 A JP H10297527A
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和宏 中込
Yoshihisa Osaki
喜久 大崎
Kunio Hara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダンプ荷台の重心を低くして走行安全性を向
上することができると共に、軽量かつ安価で耐久性及び
信頼性が優れたダンプトラック用シャシフレームを提供
する。 【解決手段】 ダンプホイストの支持軸を、コ字状断面
を有するサイドレールの開口部にコ字状断面の補助フレ
ームを対向して内嵌することによって形成された閉断面
フレーム部において直接シャシフレームによって支持す
ると共に、同支持軸の近傍に配置されたクロスメンバ
を、左右のサイドレールから車両前後方向中心寄りの内
方部分で、上下方向に配置された帯板状ブラケットに内
嵌して固着し、同帯板状ブラケットの上下端縁を上下の
ガセットに固着して同ガセットの外方端部をリベット及
びボルトによりサイドレール及び補助フレームの上下フ
ランジに締結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダンプトラック用
のシャシフレームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のダンプトラックの構造を、図6の
概略側面図を参照して説明する。図中符号10は総括的
にダンプトラックを示し、同トラックは車両前後方向に
延在し、断面形状が夫々コ字状をなす左右一組のサイド
レール12と、車幅方向に延在して配置され夫々の両端
を上記サイドレール12に固着された図示しない複数の
クロスメンバとを具えた梯子型のシャシフレーム14を
具えている。
【0003】上記シャシフレーム14の前端部分にキャ
ブ16が装架され、同キャブ16の後方におけるシャシ
フレーム14上にダンプ荷台又はベッセル18が装架さ
れている。また、シャシフレーム14の前方部分に、フ
ロントリーフスプリング20を介して前輪22を支持す
る前軸が懸架され、同フロントリーフスプリング20
は、その前後端を、上記サイドレール12に装着された
前方及び後方のスプリングブラケット24及び26に夫
々枢支されている。さらに、シャシフレーム14の後方
部分に、メーンリーフスプリング28及びヘルパリーフ
スプリング30を介して後輪32を支持する後軸が懸架
され、上記メーンリーフスプリング28は、その前後端
を、上記サイドレール12に装着された前方及び後方の
スプリングブラケット34及び36に夫々枢支され、ま
た上記ヘルパリーフスプリング30は、後軸に作用する
荷重が設定値を超えたとき、その前後端が、サイドレー
ル12に装着された前後一組のヘルパストッパ38及び
40に当接するように構成されている。
【0004】上記キャブ16後方の左右サイドレール1
2上に、複数のUボルト42及び図示しないキーパー等
の固定具を介して左右一組のサブフレーム44が重積装
架され、同サブフレーム44の後端に枢軸46によって
上記ダンプ荷台18が、図示のように傾動可能に枢支さ
れている。また、上記左右のサブフレーム44の前後方
向中間部分に、車幅方向に延在したダンプホイスト支持
軸48が配設され、同支持軸48上に、油圧シリンダか
らなるダンプホイスト50の一端が支持され、同ダンプ
ホイスト50の他端は上記ダンプ荷台18の前後方向中
間部分の下側に枢軸52によって枢着されている。
【0005】図6には、簡単のため単段直押し型のダン
プホイスト50が例示されているが、技術上良く知られ
ているように、2段以上多段の直押し型のダンプホイス
ト及び油圧シリンダとリンクとを併用した種々のタイプ
のリンク併用式ダンプホイストが適宜採用される。上記
ダンプトラック10の通常走行時及び休止時は、ダンプ
ホイスト50が収縮して、ダンプ荷台18は、上記枢軸
46の回りを図示位置から反時計方向に廻動し、その前
端部がサブフレーム44により支持されて略水平位置に
保持されている。また、ダンプ荷台18に積載された土
砂、その他の積荷を排出するときは、上記ダンプホイス
ト50が伸長し、ダンプ荷台18が枢軸46の回りを上
記休止位置から時計方向に所望の角度廻動することによ
って、積荷が荷台床面を滑動してテールゲート54との
隙間から下方に排出される。
【0006】上記従来のダンプトラック10では、ダン
プ荷台18、ダンプホイスト50等が、同ダンプ荷台1
8の略全長にわたり延在した長大なサブフレーム44に
装架されているため、車両重量が増加し、またサブフレ
ーム44の高さ分だけダンプ荷台18の装架位置が高く
なり、相応して重心の位置が高くなるので、走行安定
性、特に旋回走行性能が劣る不具合がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑み創案されたもので、従来のダンプトラックにおい
て、シャシフレームのサイドレールの上側に重積装架さ
れていたサブフレームを省くことによって、車両重量の
軽減を達成すると共に、ダンプ荷台の装架位置を低くす
ることにより走行安定性の向上を図ることができ、さら
に、ダンプホイストを支持するダンプホイスト支持軸に
作用する荷重を、同支持軸近傍のシャシフレーム構成部
材に広く分散して伝達し応力集中を効果的に防止するこ
とによって発生する応力の低減を図り、優れた耐久性及
び信頼性を有するダンプトラック用のシャシフレームを
安価に提供することを、主たる目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、車両前後方向に延在し夫々コ字状の断面
形状を有する左右一対のサイドレールと、同左右サイド
レールの車両前後方向の一部分におけるコ字状開口部内
に断面形状がコ字状をなす補助フレームを対向し内嵌す
ることによって形成された左右の閉断面フレーム部と、
車幅方向に延在して配置されその両端部を上記閉断面フ
レーム部に設けられたブラケットにより支持されたダン
プホイスト支持軸と、同ダンプホイスト支持軸の近傍に
おいて上記左右の閉断面フレーム部間に配設されたクロ
スメンバと、同クロスメンバの左右サイドレールから内
方に離隔した部分に夫々固着されて上下方向に延在した
帯板状ブラケットと、上記左右の帯板状ブラケットの上
下端縁に固着され夫々の外方端部をリベット及びボルト
により上記左右のサイドレール及び補助フレームの上下
フランジに夫々共締め固着されたガセットとを具備した
ことを特徴とするダンプトラック用シャシフレームを提
案するものである。
【0009】上記構成によれば、ダンプホイストのダン
プ荷台押上げ作動時に、大きな荷重が作用するダンプホ
イスト支持軸の近傍にクロスメンバが配置され、同クロ
スメンバ及びダンプホイスト支持軸の車幅方向両端部
が、コ字状断面を有するサイドレールと、同サイドレー
ルのコ字状開口部内に向い合って内嵌されたコ字状断面
の補助フレームとによって形成される閉断面フレーム部
に夫々支持されたことと、上記クロスメンバが、その両
端部より内方の部分に固着された帯板状ブラケットと、
同帯板状ブラケットの上下端縁に固着された上下のガセ
ットとからなる強固な補強構造を介して上記閉断面フレ
ーム部に締結されることによって、上記ダンプホイスト
支持軸に作用する大きな荷重が、閉断面フレーム部及び
クロスメンバに広く分散して伝達され応力集中が効果的
に回避される。また、上記上下のガセットの外方端部が
リベット及びボルトによって上記サイドレール及び補助
フレームの上下フランジに共締め固着されることによ
り、溶接により固着される場合に較べ、締結部の発生応
力が低減される。
【0010】本発明において、上記帯板状ブラケットの
前後方向の端縁と、上記補助フレームの前後方向の端縁
とが、車両前後方向に関し離隔して配置されることが好
ましい。この構成によって、上記クロスメンバを上記閉
断面フレーム部に取付ける部分の断面二次モーメントの
急変を防止し、応力集中が防止される。
【0011】また、本発明において、上記閉断面フレー
ム部が、上記ダンプホイスト支持軸の近傍に配設された
クロスメンバの前方隣接部分からサイドレール後端部に
わたり形成されることが好ましい。この構成によって、
ダンプ荷台及びその積荷の重量の大半を担持する後軸の
荷重及びダンプホイストの荷台押上げ作動時にダンプホ
イスト支持軸に作用する荷重に十分耐えることができる
シャシフレームが得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の好ましい実施形態
を、図1ないし図5について具体的に説明する。(な
お、図6を参照して先に説明した従来のダンプトラック
と実質的に同一の部材及び部分には同一の符号を付し、
重複説明は省略する。) 本発明に係るダンプトラック10の概略側面図である図
1と、従来のダンプトラックの同様な概略側面図である
図6とを対比することによって、容易に理解されるよう
に、本発明に係るダンプトラック10では、従来はシャ
シフレーム14におけるサイドレール12の上側に重複
装架されてUボルト42等の固定具により同サイドレー
ル12に固定されていた左右一組のサブフレーム44が
設けられず、ダンプ荷台又はベッセル18がサイドレー
ル12の後端部に枢軸46によって廻動自在に支持され
ると共に、ダンプホイスト50が、その下端を後に詳述
するように、直接シャシフレーム14によって支持され
ている。
【0013】図1において、A−A線で示した位置より
後方のシャシフレーム14、即ちダンプ荷台18に設定
量の土砂等を積載した積車時に前軸に較べて遙かに大き
い荷重が作用する後軸懸架部分及びダンプホイスト50
の押上げ作動時に大きな荷重が作用するダンプホイスト
支持軸の取付け部分を含むシャシフレーム14の後半部
分の詳細な構成が図2ないし図5に示されている。(な
お、上記A−A線より前方のシャシフレーム14の構成
は、従来のダンプトラックにおけるシャシフレーム14
と略同様であるので、詳細な説明は省略する。)
【0014】先ず、図2の平面図及び図3の側面図(こ
の図では、過度の混雑を避けるため、メーンリーフスプ
リング28を支持する前後のスプリングブラケット34
及び36、並びにヘルパリーフスプリング30を支持す
る前後のヘルパストッパ38及び40は、図示を省略さ
れている。)に示されているように、前方のスプリング
ブラケット34の近傍かつ前方に第1のクロスメンバ5
6が配置され、また後方のスプリングブラケット36の
直近の位置に第2のクロスメンバ58が配置されてお
り、さらに上記第1クロスメンバ56の前方に第3のク
ロスメンバ60が配置されている。
【0015】上記第1クロスメンバ56の近傍かつ後方
に、単段又は多段の油圧シリンダからなるダンプホイス
ト50の下端を支持するダンプホイスト支持軸62が車
幅方向に延在して配置され、同支持軸62はその両端部
を左右のブラケット64によって軸支されている。同ブ
ラケット64は、後述する支持構造を介して左右のサイ
ドレール12に取付けられている。
【0016】上記左右サイドレール12の車両前後方向
における一部分、この実施形態ではその後端Bから上記
第1クロスメンバ56より僅か前方の位置Cにわたっ
て、サイドレール12のコ字状開口部内に、断面形状が
コ字状をなす補助フレーム66が各サイドレールに向い
合って挿入され、同サイドレール12の上下フランジと
上記補助フレーム66の上下フランジとを、夫々多数の
リベット及びボルトにより締結することによって、図4
の断面図に良く示されているように、車幅方向の鉛直面
内における断面形状が略長方形をなす閉断面フレーム部
68が形成されている。
【0017】上記第1クロスメンバ56は、曲げ及び捩
りに対して大きい剛性及び強度を有する閉断面部材、好
ましくは入手が容易で軽量な円管部材から構成され、上
記補助フレーム66のウエブ又は縦壁に穿設された透孔
を貫通して車幅方向外方に延びた左右両端部には、夫々
溶接等によって取付フランジ70が固着されている。同
取付フランジ70は、夫々左右サイドレール12のウエ
ブ又は縦壁に複数のボルト72によって締結されてい
る。
【0018】また、上記第1クロスメンバ56は、車幅
方向外方の端部より車幅方向中心側の部分、即ちシャシ
フレーム14の車両前後方向中心線O−O寄りの部分
を、車幅方向外方に向い拡開した山型の平面形状を有し
上下方向に延びた帯板状ブラケット74のバーリング加
工を施した透孔76に内嵌され、同バーリング部におい
て溶接により帯板状ブラケット74に固着されている。
【0019】上記帯板状ブラケット74は、その上部端
縁を上下のガセット78に溶接によって固着され、同ガ
セット78は、その車幅方向外方の端部を、上記C位置
より後方の部分では、サイドレール12の上下フランジ
及び補助フレーム66の上下フランジに、夫々複数のボ
ルト80及びリベット82によって共締め固着され、ま
た上記C位置より前方の部分では、ボルト80′及びリ
ベット82′によりサイドレール12の上部フランジに
締結されている。
【0020】さらに、図2に良く示されているように、
上記上下のガセット78の前端は、通常のアリゲータ型
クロスメンバ60のサイドレール12のウエブに対する
締結端部に僅かに重なる位置まで延びており、また後端
は前方ヘルパストッパ38より若干後方の位置まで延び
ている。一方、上記帯板状ブラケット74の前端74a
は、補助フレーム66の前端即ち閉断面フレーム部68
の前端より前方に位置するように配置され、またその後
方延長部74bは、上記支持軸62を軸支するブラケッ
ト64の前方位置から同ブラケット64の取付位置を超
えて上記補助フレーム66のウエブに沿って延びてい
る。
【0021】上記ブラケット64の取付位置には、図4
の断面図及び図5の傾斜図に良く示されているように、
上下方向に延在したハット型断面の支柱部材84と、同
支柱部材84の上下端に溶接により固着された上下のフ
ランジ部材86とから構成され、上記支柱部材84の前
後フランジ部84′と、帯板状ブラケット74の延長部
74bと、補助フレーム66のウエブとを、複数のボル
ト88により共締め締結することによって、水平方向の
断面形状が略長方形をなす上下方向に延びた閉断面構造
部90が形成されている。
【0022】上記閉断面構造部90の上方フランジ部材
86上に前記上方のガセット78が当接され、さらに同
ガセット78上に、L字状をなす上記ブラケット64の
横辺64aが装架されて、複数のボルト92により共締
めされ固定される。図4に良く示されているように、上
記支柱部材84の側面に沿って垂下した上記ブラケット
64の縦辺64bに、上記支持軸62の端部を回転自在
に支持する軸受孔が設けられている。なお、図4におい
て符号94は、上記前方のスプリングブラケット34及
びヘルパストッパ38を取付ける部分のサイドレール1
2のウエブ内側に配置された補強板である。
【0023】次に、シャシフレーム14の後端付近に配
置された第2クロスメンバ58は、上記第1クロスメン
バ56と同様に、曲げ及び捩りに対して大きい剛性及び
強度を有する閉断面部材、好ましくは入手が容易で軽量
かつ安価な円管部材から構成され、その車幅方向の両端
部には取付フランジ96が溶接によって固着されてい
る。同取付フランジ96は、上記補助フレーム66のウ
エブに複数のボルト98によって締結されている。
【0024】また、上記第2クロスメンバ58は、車幅
方向外方の端部より中心線O−O側の部分を、平面形状
がS字状をなし上下方向に延びた帯板状のブラケット1
00のバーリング加工を施した透孔102に内嵌され、
同バーリング部において溶接により同帯板状ブラケット
100に固着されている。
【0025】上記帯板状ブラケット100は、その上下
端縁を上下のガセット104に溶接によって固着され、
同ガセット104は、その車幅方向外方の端部を、上記
サイドレール12の上下フランジ及び補助フレーム66
の上下フランジに、夫々複数のボルト106によって共
締め締結されている。なお、上記取付フランジ96に隣
接する補助フレーム66の内部に、2個の補強板108
が溶接等により固着されている。
【0026】上記左右のサイドレール12の後端には、
ダンプ荷台18の後端部分を廻動自在に支持する枢軸4
6を軸支する軸受ブラケット110が配設され、さらに
上記ダンプ荷台18の最大傾斜角を限定するため、図3
に良く示されているように、側面形状が三角形をなすス
トッパ部材112が固着されている。なお、図1及び図
3において、符号114はリヤバンパ、116は同リヤ
バンパを左右サイドレール12に連結するバンパステイ
である。
【0027】上記構成によれば、従来のダンプトラック
10において、ダンプ荷台18及びダンプホイスト50
を支持するために、シャシフレーム14のサイドレール
12上に重積装架されていたサブフレーム44が省か
れ、ダンプ荷台18及びダンプホイスト50が直接シャ
シフレーム14によって支持されるので、ダンプ荷台1
8の重心の位置をサブフレーム44の高さ分だけ低くす
ることができ、従って走行安定性、特に旋回走行時の安
定性を向上することができる。
【0028】従来のダンプトラック10におけるサブフ
レーム44を省くことを可能とするため、先ず、上記ダ
ンプホイスト50を支持し車幅方向に延在して配置され
たダンプホイスト支持軸62の近傍に、第1クロスメン
バ56が配置されると共に、同第1クロスメンバ56の
前方位置Cから上記ダンプ支持軸62より後方の部分、
即ちこの実施形態では後端位置Bにわたって、左右のサ
イドレール12のコ字状開口部内に、コ字状の断面形状
を有する補助フレーム66が対向して内嵌され、サイド
レール12の上下フランジと補助フレーム66の上下フ
ランジとが多数ボルト80,106及びリベット82に
より一体的に締結されて、車幅方向の鉛直面内の断面形
状が略長方形をなし車両前後方向に延在する閉断面フレ
ーム部68が形成される。この結果、後軸荷重とダンプ
ホイスト50の作動時、特に積車状態のダンプ荷台18
を押上げる際の大きい荷重とが複合して作用するシャシ
フレーム部分が補強される。
【0029】次に、第1クロスメンバ56が、車幅方向
両端部を夫々左右サイドレール12のウエブに取付フラ
ンジ70及びボルト72によって締結されると共に、シ
ャシフレーム14の車両前後方向中心線O−O寄りの内
方部分を、平面形状が山型をなす帯板状ブラケット74
に内嵌されて溶接により固着され、さらに、同帯板状ブ
ラケット74がその上下端縁を溶接により上下のガセッ
ト78に固着されて、同上下ガセット78が多数のボル
ト80,80′及びリベット82,82′により上記サ
イドレール12及び補助フレーム66の上下のフランジ
に共締め締結されるので、第1クロスメンバ56の両持
ち支持部間のスパンが、図2に符号Sで示した短い長さ
となり、同クロスメンバ56を含むシャシフレーム14
の曲げ及び捩り荷重に対する剛性及び強度が増大する。
また、上下のガセット78の車幅方向外方の端部を上記
サイドレール12の上下フランジに溶接により固着する
場合は、溶接線の端部に応力が集中し、屡々破損の原因
となるが、上記のように多数のボルト80,80′及び
リベット82,82′によって上記サイドレール12及
び補助フレーム66の上下フランジに締結する構造とす
ることにより、応力集中を効果的に防止し、発生する応
力を低減することができる。
【0030】さらに、ダンプホイスト支持軸62の両端
部が位置する上記車両前後方向の閉断面フレーム部68
の車幅方向内側に、上記帯板状ブラケット74の後方延
長部74b及び補助フレーム66のウエブに、上下方向
に延在して配置されたハット型断面の支柱部材84のフ
ランジ部84′を複数のボルト88によって共締め固着
することによって、水平方向の断面形状が略長方形をな
す上下方向の閉断面構造部90が形成され、上記支柱部
材84の上端に固着されたフランジ部材86上に上記ガ
セット78が重積され、同ガセット78上にブラケット
64の横辺64aが装架されて複数のボルト92により
強固に共締め固定されるので、ダンプホイスト支持軸6
2に作用するダンプホイスト50の作動時に生起される
大きな荷重が、上記閉断面フレーム部68及び閉断面構
造部90、ガセット78及び帯板状ブラケット74を介
して、第1クロスメンバ56を含むシャシフレーム14
に広く分散して伝達されることとなる。従って、ダンプ
トラック用シャシフレーム14において、後軸荷重とダ
ンプホイスト50の荷重とが複合して作用する最も重要
な部分に、十分な剛性及び強度を確保することができ
る。
【0031】なおまた、上記左右のサイドレール12内
に挿入されて上記閉断面フレーム部68を形成する補助
フレーム66の車両前後方向の長さは、従来のダンプト
ラックにおいてダンプ荷台18の略全長にわたるサブフ
レーム44と較べて遙かに短く、一方、上記ガセット7
8、帯板状ブラケット74及び上下方向の閉断面構造部
90を形成する各部材の重量と、従来のダンプトラック
におけるシャシフレームの後軸荷重担持部分に配置され
るクロスメンバの両端取付け部分に配置されるガセット
等の補強構造部材、及びサブフレーム44のダンプホイ
スト支持軸取付部分の補強構造部材の重量との差は僅少
であるので、綜合的に可成の重量軽減を達成することが
できる。
【0032】また、上記補助フレーム66の前端位置C
と、帯板状ブラケット74の前端74aとが、車両前後
方向に関し一致することなく離隔していることが好まし
く、この構成によって、第1クロスメンバ56の閉断面
フレーム部68への取付部分における断面2次モーメン
トの急変を避け、応力の集中を効果的に防止することが
できる。
【0033】なお、上記第1クロスメンバ56は、閉断
面構造の部材、特に円管部材であることが好ましく、ま
た、上記ガセット78の前端は第1クロスメンバ56の
前方に配置されているアリゲータ型の第3クロスメンバ
の両端取付部と、車両前後方向に僅かにラップしている
ことが好ましく、これによって応力集中を避け、発生応
力の低減を図ることができる追加の利点がある。さら
に、後方のスプリングブラケット36及びヘルパストッ
パ40、並びに軸受ブラケット110の近傍に配置され
て、後軸荷重と、ダンプ荷台18のダンプ傾動時に、枢
軸46を介して同荷台及び積荷の重量の相当部分とを担
持する第2クロスメンバ58も、上記第1クロスメンバ
56と同様に、閉断面構造部材、好ましくは円管部材と
することが、曲げ及び捩り剛性及び強度の確保、重量及
びコスト低減の点で有利である。
【0034】また、第2クロスメンバ58の車幅方向の
端部をフランジ部材96を介して補助フレーム66のウ
エブに固定すると共に、同クロスメンバ58の車幅方向
内方の部分を上下方向に延びた帯板状ブラケット100
に設けた透孔に内嵌して固着し、さらに、同帯板状ブラ
ケット100の上下両端縁にガセット104を溶接によ
って夫々固着して同ガセットの車幅方向外方の端部を複
数のボルト106によって、サイドレール12及び補助
フレーム66の上下フランジに共締め締結する構造、即
ち上記第1クロスメンバ56の取付構造と略同様の構造
を採用することによって、シャシフレーム14の後端部
分の曲げ及び捩り剛性及び強度を確保することができる
追加の利点がある。
【0035】
【発明の効果】叙上のように本発明に係るダンプトラッ
ク用シャシフレームは、車両前後方向に延在し夫々コ字
状の断面形状を有する左右一対のサイドレールと、同左
右サイドレールの車両前後方向の一部分におけるコ字状
開口部内に断面形状がコ字状をなす補助フレームを対向
し内嵌することによって形成された左右の閉断面フレー
ム部と、車幅方向に延在して配置されその両端部を上記
閉断面フレーム部に設けられたブラケットにより支持さ
れたダンプホイスト支持軸と、同ダンプホイスト支持軸
の近傍において上記左右の閉断面フレーム部間に配設さ
れたクロスメンバと、同クロスメンバの左右サイドレー
ルから内方に離隔した部分に夫々固着されて上下方向に
延在した帯板状ブラケットと、上記左右の帯板状ブラケ
ットの上下端縁に固着され夫々の外方端部をリベット及
びボルトにより上記左右のサイドレール及び補助フレー
ムの上下フランジに夫々共締め固着されたガセットとを
具備したことを特徴とし、ダンプホイスト支持軸を直接
シャシフレームにより支持すると共に、同ダンプホイス
ト支持軸の近傍に配置されるクロスメンバの両端部分を
上記帯板状ブラケット及びガセットを含む取付け構造に
よって閉断面フレーム部に連結すること及びガセットを
リベット及びボルトによってサイドレール及び補助フレ
ームの上下フランジに共締め締結することにより、ダン
プホイストのダンプ作動時の大きな荷重を広く分散して
シャシフレームの各部材に伝達し発生応力の低減を達成
することができるので、十分な曲げ及び捩り剛性を備え
ていて耐久性及び信頼性が優れ、しかも軽量かつ安価な
ダンプトラック用シャシフレームを提供することがで
き、また従来シャシフレーム上に重積装架されていたサ
ブフレームを省くことにより、ダンプ荷台の重心位置を
低くすることができるので、走行安定性を向上し得る利
点がある。
【0036】また、本発明において、上記帯板状ブラケ
ットの前後方向の端縁と、上記補助フレームの前後方向
の端縁とが、車両前後方向に関し離隔して配置されるこ
とにより、上記クロスメンバ取付け構造部分の断面2次
モーメントの急変を避け、応力集中を効果的に防止し得
る利点がある。さらに、本発明において、上記閉断面フ
レーム部が、上記ダンプホイスト支持軸の近傍に配設さ
れたクロスメンバの前方隣接部分からサイドレール後端
部にわたり形成されることにより、上記ダンプホイスト
のダンプ作動時の大きな荷重及び後軸荷重を安全に担持
し得る十分な剛性及び強度を有するシャシフレームを提
供することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシャシフレームを採用したダンプ
トラックの概略側面図である。
【図2】図1におけるシャシフレームのA−A線より後
方の部分を拡大して示した平面図である。
【図3】図2に示した後半部シャシフレームの側面図で
ある。
【図4】図3のIV−IV線に沿い矢印方向に視た断面
図である。
【図5】図4における第2閉断面構造部90の構成を示
した部分的斜視図である。
【図6】従来のダンプトラックの概略側面図である。
【符号の説明】
10…ダンプトラック、12…サイドレール、14…シ
ャシフレーム、18…ダンプ荷台、20…フロントリー
フスプリング、22…前輪、28…メーンリーフスプリ
ング、30…ヘルパリーフスプリング、32…後輪、3
4及び36…スプリングブラケット、38及び40…ヘ
ルパストッパ、50…ダンプホイスト、56…第1クロ
スメンバ、58…第2クロスメンバ、60…第3クロス
メンバ、62…ダンプホイスト支持軸、64…ブラケッ
ト、66…補助フレーム、68…閉断面フレーム部、7
0…取付フランジ、74…帯板状ブラケット、78…ガ
セット、90…閉断面構造部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両前後方向に延在し夫々コ字状の断面
    形状を有する左右一対のサイドレールと、同左右サイド
    レールの車両前後方向の一部分におけるコ字状開口部内
    に断面形状がコ字状をなす補助フレームを対向し内嵌す
    ることによって形成された左右の閉断面フレーム部と、
    車幅方向に延在して配置されその両端部を上記閉断面フ
    レーム部に設けられたブラケットにより支持されたダン
    プホイスト支持軸と、同ダンプホイスト支持軸の近傍に
    おいて上記左右の閉断面フレーム部間に配設されたクロ
    スメンバと、同クロスメンバの左右サイドレールから内
    方に離隔した部分に夫々固着されて上下方向に延在した
    帯板状ブラケットと、上記左右の帯板状ブラケットの上
    下端縁に固着され夫々の外方端部をリベット及びボルト
    により上記左右のサイドレール及び補助フレームの上下
    フランジに夫々共締め固着されたガセットとを具備した
    ことを特徴とするダンプトラック用シャシフレーム。
  2. 【請求項2】 上記帯板状ブラケットの前後方向の端縁
    と、上記補助フレームの前後方向の端縁とが、車両前後
    方向に関し離隔して配置されたことを特徴とする請求項
    1記載のダンプトラック用シャシフレーム。
  3. 【請求項3】 上記閉断面フレーム部が、上記ダンプホ
    イスト支持軸の近傍に配設されたクロスメンバの前方隣
    接部分からサイドレール後端部にわたり形成されたこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載のダンプトラッ
    ク用シャシフレーム。
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