JPH10297511A - パワーステアリング装置 - Google Patents

パワーステアリング装置

Info

Publication number
JPH10297511A
JPH10297511A JP9147208A JP14720897A JPH10297511A JP H10297511 A JPH10297511 A JP H10297511A JP 9147208 A JP9147208 A JP 9147208A JP 14720897 A JP14720897 A JP 14720897A JP H10297511 A JPH10297511 A JP H10297511A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
input shaft
spring
output shaft
ball
power steering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9147208A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3704419B2 (ja
Inventor
Katsuhiro Suzuki
勝博 鈴木
Shinichi Hagihira
慎一 萩平
Yoshiyuki Tsukada
欣行 塚田
Masashi Takai
正史 高井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
Priority to JP14720897A priority Critical patent/JP3704419B2/ja
Priority to US08/897,735 priority patent/US5964315A/en
Priority to KR1019970034744A priority patent/KR100274863B1/ko
Priority to DE19732874A priority patent/DE19732874B4/de
Publication of JPH10297511A publication Critical patent/JPH10297511A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3704419B2 publication Critical patent/JP3704419B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリセット力を付与して中立剛性を高めるこ
とができ、しかも、その組付け性及び生産性に優れたパ
ワーステアリング装置を提供することである。 【解決手段】 トーションバー5をねじりながら入力軸
4と出力軸2とを相対回転させ、この相対回転量に応じ
たアシスト力を付与する構成にしたパワーステアリング
装置において、出力軸2あるいは出力軸2と一体に回転
する部材に設けたバネ収納室9と、バネ収納室9に位置
する入力軸4を挟むように配置した一対のバネ部材13
と、バネ部材13に形成した第1支持部17と、入力軸の外
周面に形成し、中立状態で第1支持部に対向させた第2
支持部20と、これら対向する第1、第2支持部17、20間
に介在させたボールあるいはローラー21とを備え、両軸
2、4が相対回転して、ボールあるいはローラー21が第
1、第2支持部から外れようとするとき、ボールあるい
はローラー21が、バネ部材13をたわませながら、転動す
る構成にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トーションバー
を用いたパワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トーションバーを用いたパワーステアリ
ング装置では、ステアリングホイールの手応えの一要因
として、このトーションバーのねじれ抵抗をあげること
ができる。ところが、ステアリングホイールの中立時に
は、トーションバーのねじれ抵抗がほとんどないため、
その中立剛性が弱くなり、車両の直進走行時の安定性が
悪くなってしまう。そこで、プリセット力を付与して中
立剛性を高めるパワーステアリング装置がいろいろ提案
され、例えば、特開平6−171520号公報や特開平
3−139470号公報等に記載されたものが従来から
知られている。
【0003】特開平6−171520号公報に記載され
たパワーステアリング装置は、入力軸を出力軸内に挿入
するとともに、これら両軸間に空間を形成し、そこにリ
ング状のバネ部材を組み込んでいる。このバネ部材は、
一箇所を切断し、その切断箇所から左右に開く構成にし
ている。そして、入力軸側及び出力軸側の両方のピンを
突出させ、これらピンをそれぞれ上記バネ部材の切断箇
所に挿入している。この状態で入力軸と出力軸とが相対
回転すると、リング状のバネ部材が、その切断箇所から
開くので、そのバネ反力がプリセット力として作用し、
中立剛性を高めることになる。
【0004】また、特開平3−139470号公報に記
載されたパワーステアリング装置は、出力軸の中に入力
軸を挿入するとともに、これら両軸の対向部分に、それ
ぞれ突起を形成している。そして、これら突起を挟むよ
うにして板バネを設置している。この状態で入力軸と出
力軸とが相対回転すると、その突起同士の位相も食い違
うので、板バネのバネ力がプリセット力として作用し、
中立剛性を高めることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開平6
−171520号公報に記載されたパワーステアリング
装置では、そのプリセット力を特定することが難しくな
ってしまう。例えば、プリセット力を大きくしようとす
れば、初期設定時におけるリング状のバネ部材のたわみ
量を大きくしなければならない。しかし、リング状のバ
ネ部材を大きくたわませた状態では、その組付け性が悪
くなってしまう。そして、組付け性を向上させるため、
初期設定時におけるリング状のバネ部材のたわみ量を小
さくするには、それだけバネ定数を大きくしなければな
らない。しかし、バネ定数を大きくすれば、それだけバ
ネの応力が大きくなるため、通常の使用領域でも、それ
が破損したりすることがあった。
【0006】特開平3−139470号公報に記載され
たパワーステアリング装置では、両軸の突起がぴったり
と対称になっていないと、プリセット力にばらつきが生
じ、がたついてしまうことがある。そして、それを防止
するため、これら突起をぴったりと対称にしようとする
と、かなりの精度が必要となり、そのぶん生産性が悪く
なってしまう。この発明は、プリセット力を付与して中
立剛性を高めることができ、しかも、その組付け性及び
生産性に優れたパワーステアリング装置を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ステアリ
ングホイールに連係する入力軸と、車輪に連係する出力
軸と、これら入力軸と出力軸とを連結するトーションバ
ーとを備え、このトーションバーをねじりながら入力軸
と出力軸とを相対回転させ、この相対回転量に応じたア
シスト力を付与する構成にしたパワーステアリング装置
を前提とする。そして、第1の発明は、上記出力軸ある
いは出力軸と一体に回転する部材に設けたバネ収納室
と、このバネ収納室に収納し、バネ収納室に位置する入
力軸を挟むように配置した一対のバネ部材と、これらバ
ネ部材に形成した第1支持部と、入力軸の外周面に形成
し、入力軸と出力軸との中立状態で第1支持部に対向さ
せた第2支持部と、これら対向する第1、第2支持部間
に介在させたボールあるいはローラーとを備え、入力軸
と出力軸とが相対回転して、上記ボールあるいはローラ
ーが第1、第2支持部から外れようとするとき、これら
ボールあるいはローラーが、バネ部材をたわませなが
ら、第1、第2支持部間を転動する構成にした点に特徴
を有する。
【0008】第2の発明は、第1の発明において、第
1、第2支持部から外れたボールあるいはローラーが、
バネ部材をたわませながら、バネ部材と入力軸の外周面
との間を転動する構成にした点に特徴を有する。第3の
発明は、第2の発明において、バネ収納室に位置する入
力軸の外周面に形成した第2支持部の両側に、第2支持
部に連続する転がり面を形成し、この転がり面を入力軸
の軸心を中心とする円弧面と一致しない面とし、入力軸
と出力軸とが相対回転したとき、第1、第2支持部から
外れたボールあるいはローラーが上記バネ部材をたわま
せながら転がり面を転動するとともに、ボールあるいは
ローラーと上記転がり面との接点におけるバネ力が、入
力軸の回転方向と同方向あるいは反対方向の分力を発生
する構成とした点に特徴を有する。第4の発明は、第3
の発明を前提とし、転がり面を平坦面とした点に特徴を
有する。
【0009】第5の発明は、第2〜4の発明において、
バネ部材のそれぞれに一対のストッパを形成し、入力軸
と出力軸とが所定量だけ相対回転したとき、ボールある
いはローラーがストッパに当接する構成にした点に特徴
を有する。第6の発明は、第1〜5のバネ部材は、V溝
あるいはU溝からなる第1支持部と、この第1支持部の
両側に連続する一対の平坦部あるいは傾斜部と、これら
平坦部あるいは傾斜部の端部に連続する一対の凸部と、
これら凸部に連続する一対の支脚部と、これら支脚部の
先端に連続する一対の掛け止め部とを有する板バネから
なり、第1、第2支持部から外れたボールあるいはロー
ラーが、この板バネをたわませながら、平坦部あるいは
傾斜部と入力軸の外周面との間を転動する構成にしたこ
とを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載のパワ
ーステアリング装置。
【0010】第7の発明は、第1〜6の発明において、
バネ部材は、谷部を形成しながら連続する一対の傾斜部
と、これら傾斜部の端部に連続する一対の凸部と、これ
ら凸部に連続する一対の支脚部と、これら支脚部の先端
に連続する一対の掛け止め部とを有する板バネからな
り、上記谷部を第1支持部とし、第1、第2支持部から
外れたボールあるいはローラーが、この板バネをたわま
せながら、傾斜部と入力軸の外周面との間を転動する構
成にした点に特徴を有する。第8の発明は、第6または
7の発明において、板バネをバネ収納室に収納すると
き、その掛け止め部を壁面に圧接させて掛け止めた点に
特徴を有する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1〜図5に、この発明の第1実
施例のパワーステアリング装置を示す。図1に示すイン
テグラルタイプのパワーステアリング装置では、パワー
シリンダ1内に図示しないピストンを組み込み、このピ
ストンに出力軸2を貫通させている。そして、これらピ
ストンと出力軸2とを、図示しないボールナットを介し
て連係している。このピストンには、図示しないセクタ
ギヤにかみ合わせ、ピストンの移動にともなってこのセ
クタギヤが回動するようにしている。
【0012】上記パワーシリンダ1には、バルブケース
3を固定している。そして、このバルブケース3で、上
記出力軸2の基端を回転自在に支持している。この出力
軸2は、その内部を中空にするとともに、上記基端側に
は、入力軸4の先端を回転自在に挿入している。これら
入力軸4と出力軸2とは、トーションバー5を介して連
結している。つまり、トーションバー5の一端を入力軸
4内に挿入し、その挿入部分を貫通するピン6で固定し
ている。また、トーションバー5の他端を、図示しない
ピンによって出力軸2に固定している。このようにした
入力軸4と出力軸2とは、トーションバー5をねじりな
がら相対回転することになる。
【0013】出力軸2内に挿入した入力軸4の外周面に
は、ロータリースプール7を一体に形成している。ま
た、このロータリースプール7に対向する出力軸2の内
周面を、ロータリースリーブ8としている。そして、こ
れらロータリースプール7とロータリースリーブ8とを
相対回転自在に嵌合して、ステアリングバルブvを構成
している。いま、入力軸4と出力軸2とが相対回転する
と、その回転方向に応じてステアリングバルブvが切換
わり、パワーシリンダ1内に区画された一方の圧力室に
作動油を供給し、また、他方の圧力室の作動油をタンク
に排出することになる。したがって、ピストンが移動し
て、セクタギヤを回動させることになり、それに連係す
る車輪にアシスト力を付与する。
【0014】このようにしたパワーステアリング装置で
は、出力軸2の端部にバネ収納室9を形成するととも
に、このバネ収納室9をシール部材10によってステア
リングバルブvから遮断している。上記バネ収納室9
は、図2に示すように、出力軸2の端部をほぼ正方形に
くり貫いたものである。そして、このバネ収納室9の中
には、入力軸4を挿入し、この入力軸4を挟むように一
対のバネ部材13を設け、バネ部材13と入力軸4との
間には、ボールあるいはローラー21を介在させてい
る。上記入力軸4の外周面には、一対の平坦面11を平
行に形成している。そして、これら平坦面11を、バネ
収納室9の壁面12にそれぞれ対向させ、入力軸4と出
力軸2とが相対回転していない中立状態で、平坦面11
と壁面12とを平行に保っている。また、この平坦面1
1には、V溝あるいはU溝等からなる第2支持部20を
形成し、この第2支持部20で、上記ボールあるいはロ
ーラー21を支持するようにしている。
【0015】上記バネ部材13は、図3に示すように、
板バネからなり、V溝あるいはU溝からなる第1支持部
17と、この第1支持部17の両側に連続する一対の平
坦部14と、これら平坦部14の端部に連続する一対の
凸部15と、これら凸部15に連続する一対の支脚部1
6と、これら支脚部16の先端に連続する一対の掛け止
め部18とを形成している。なお、上記凸部15は、第
1、第2支持部17、20から外れたボールあるいはロ
ーラー21が、バネ部材13と入力軸4との間から脱落
しないようにストッパの役割を果たす。
【0016】上記バネ部材13がフリーの状態の時に
は、両側の掛け止め部18、18間の距離が、バネ収納
室9の壁面12の幅よりも長くなっている。そのため、
図2に示すように、バネ収納室9に収納すると、バネ部
材13は圧縮され、その掛け止め部18が、バネ収納室
9のコーナー部分で、壁面12とこれら壁面12に直角
な壁面19に圧接して掛け止められる。そして、入力軸
4と出力軸2とが相対回転していない中立状態で、上記
第2支持部20を、上記バネ部材13の第1支持部17
に対向させるが、このように、バネ部材13を掛け止め
た状態では、第1支持部17と第2支持部20との距離
が、ボールあるいはローラー21を介在させた時より
も、小さくなるようになっている。そこで、この第1、
第2支持部間にボールあるいはローラー21を介在させ
ると、入力軸4の中心に向かうバネ力が発生し、このバ
ネ力がイニシャル荷重として発生するようにしている。
また、ボールあるいはローラー21が上記第1、第2支
持部17、20を外れると、第2支持部20の両側に連
続する平坦面11を転動するが、この実施例では、上記
平坦面11が、転がり面を構成している。
【0017】次に、この第1実施例のパワーステアリン
グ装置の作用を説明する。いま、ステアリングホイール
を中立位置に保っていれば、入力軸4と出力軸2とは、
図2に示す中立状態にある。そして、入力軸4には、上
記バネ部材13のイニシャル荷重が、ボールあるいはロ
ーラー21を介してプリセット力として作用している。
したがって、中立剛性を高めることができ、直進走行時
の安定性を得ることができる。ただし、中立位置におい
て、上記イニシャル荷重を発生させなくても、第1支持
部17と第2支持部20間の距離が、ボールあるいはロ
ーラー21を保持できる大きさであれば良い。このよう
な場合ににも、入力軸4が出力軸2に対して相対回転し
ようとしてボールあるいはローラー21が移動しようと
すると、バネ部材13のバネ力によって、中立剛性を高
めることができる。このときのバネ力がプリセット力と
なる。
【0018】上記中立状態からステアリングホイールを
切り、例えば、入力軸4が出力軸2に対して矢印k方向
に回転したとする。このとき、図4に示すように、ボー
ルあるいはローラー21が、バネ部材13をたわませな
がら転動して、第1、第2支持部17、20から外れ
る。そして、入力軸4と出力軸2とがさらに相対回転す
ると、ボールあるいはローラー21は、バネ部材13を
たわませながら、バネ部材13の平坦部14と入力軸4
の平坦面11との間を、矢印m方向に転動することにな
る。図5は、この時の、ボールあるいはローラ21が転
動する転がり面付近の拡大図である。この図5から、ボ
ールあるいはローラ21と転がり面である平坦面11と
の接点P1には、平坦面11に垂直な方向にバネ力W1
作用する。このバネ力W1の方向は、入力軸4の中心O
に向かう方向からずれている。転がり面が、入力軸4の
軸芯を中心とする円弧面ではなく、平坦面11だからで
ある。したがって、このバネ力W1は、回転方向の分力
1=W1・sinθ1を持つことがわかる。この分力F1
は、入力軸4の回転方向kと反対方向、つまり、操舵反
力と同方向の力である。なお、ここでは、回転方向の分
力、つまり操舵反力に合成される方向の分力をバネ分力
ということにする。
【0019】したがって、このときの操舵反力は、トー
ションバー5のねじれ抵抗と、バネ部材13のバネ分力
1とを合成したものとなる。つまり、このバネ分力F1
を発生させることによって、入力軸4と出力軸2との相
対回転時の操舵反力を変化させることができる。このよ
うな操舵反力を発生させながら、入力軸4と出力軸2と
が相対回転し、その相対回転量が最大になったとき、ボ
ールあるいはローラー21はバネ部材13の凸部15に
当接する。したがって、この凸部15がストッパとして
機能し、ボールあるいはローラー21が、バネ部材13
の平坦部14と入力軸4の平坦面11との間から脱落し
てしまうことはない。なお、入力軸4と出力軸2とが相
対回転すると、前述したように、ステアリングバルブv
が切換わり、パワーシリンダ1の作動油を制御して、ア
シスト力を付与することになる。そして、アシスト力の
付与により、車輪が目標値まで転舵されると、入力軸4
と出力軸2とが中立状態に復帰するが、このとき、ボー
ルあるいはローラー21も逆方向に転動しながら第1、
第2支持部17、20の位置に復帰し、図2の中立状態
に戻ることになる。
【0020】この第1実施例のパワーステアリング装置
では、プリセット力を付与して中立剛性を高め、車両の
直進走行時の安定性を得ることができる。そして、この
プリセット力を付与するため、入力軸4の両側にバネ部
材13を配置したので、プリセット力のバランスを保つ
ことができる。したがって、中立剛性がステアリングホ
イールの切った方向によって異なることがない。また、
上記バネ部材13は、従来例のように入力軸の突起にバ
ネ部材を合わせたりする必要がなく、入力軸4と別にバ
ネ収納室9に組み込むことができるので、組付け性を向
上させることができる。
【0021】さらに、プリセット力は、バネ部材13の
バネ力はもちろんのこと、入力軸4の平坦面11の長さ
や、ボールあるいはローラ21の径等によっても簡単に
調整できる。しかも、入力軸4と出力軸2とが相対回転
するとき、ボールあるいはローラー21が、バネ部材1
3の平坦部14と入力軸4の平坦面11との間を転動し
ながら移動するので、そのときのフリクションを小さく
することができる。したがって、ステアリングホイール
の入力トルクと、両軸2、4の相対回転量との特性を滑
らかにすることができる。さらに、バネ分力F1によ
り、操舵反力を調整することもできる。このバネ分力F
1は、図5に示すように、F1=sinθ1・W1なので、
θ1やバネ力W1を変化させれば、バネ分力F1を調整で
きる。なお、θ1およびW1は、入力軸4の相対回転量、
転がり面の形状、バネ部材のバネ定数や形状などによっ
て変化するものである。
【0022】なお、バネ部材13の形状は上記第1実施
例のものに限らない。例えば、図6に示す第2実施例で
は、バネ部材13を構成する板バネのうち、その支脚部
16を湾曲させた形状にしている。ただし、それ以外の
構成および特性については第1実施例と全く同じなの
で、同一の構成要素については同一の符号を付し、その
詳細な説明を省略する。図7に示す第3実施例では、バ
ネ部材13を構成する板バネのうち、その平坦部14を
傾斜部22に変更している。ただし、それ以外の構成お
よび特性については上記第1実施例と全く同じなので、
同一の構成要素については同一の符号を付し、その詳細
な説明を省略する。この第3実施例のように、ボールあ
るいはローラ21が転動する面を傾斜部22とした場
合、この傾斜部22が、第1支持部17あるいは凸部1
5に、連続する部分が形成する角度が、第1実施例のよ
うに平坦部14を形成した時にその両端に形成される角
度と比べて、大きくなる。このように、連続部分の角度
を大きくすると、その部分に応力集中が発生しにくくな
り、バネ部材13の耐久性を高めて、パワーステアリン
グ装置としての信頼性を向上させることができる。
【0023】図8、図9に示す第4実施例では、入力軸
4に平坦面11を形成せず、円筒形の入力軸4の外周面
をそのまま残した状態で転がり面とし、V溝あるいはU
溝等からなる第2支持部20を形成している。ただし、
それ以外の構成については上記第1実施例と全く同じな
ので、同一の構成要素については同一の符号を付し、そ
の詳細な説明を省略する。この第4実施例のパワーステ
アリング装置でも、入力軸4と出力軸2とが相対回転し
たとき、ボールあるいはローラー21が、バネ部材13
をたわませながら転動して、第1、第2支持部17、2
0から外れる。そして、入力軸4と出力軸2とがさらに
相対回転すると、これらボールあるいはローラー21
が、バネ部材13をたわませながら、バネ部材13の平
坦部14と入力軸4の外周面との間を転動することにな
る。
【0024】この時、図9示すように、転がり面とボー
ルあるいはローラー21との接点P2におけるバネ力W2
は、入力軸4の中心Oに向かう力なので、図5のθ1
対応する角度が0である。つまり、バネ力W2は、入力
軸4の回転方向に作用する成分を持たない。したがっ
て、第1実施例とは違って、ボールあるいはローラー2
1が入力軸の外周面を転動している間、操舵反力にバネ
力の成分が含まれない。そして、これら第1、4実施例
のいずれを選択するかは、車両の特性に応じて決めれば
よい。例えば、ステアリングホイールを切ったとき、バ
ネ力によって操舵反力を変化させたい場合には、第1実
施例の平坦面11のように、入力軸4の軸芯を中心とす
る円弧面に一致しない転がり面を形成すればよい。逆
に、ステアリングホイールを切ったときの操舵反力を、
トーションバー5のねじれ抵抗だけで構成したい場合
は、第4実施例のように円筒の入力軸4の外周面をその
まま残しておけばよい。ただし、バネ部材13のたわみ
量は、転がり面の形状だけでなく、バネ部材13の形状
によっても、変化する。これら転がり面やバネ部材の形
状によって、バネ力Wの大きさや向きを変化させ、操舵
反力を変化させることができる。
【0025】図10、図11に示す第5実施例では、バ
ネ部材13を構成する板バネの形状を第1実施例のバネ
部材から変更している。ただし、それ以外の構成につい
ては上記第1実施例と全く同じなので、同一の構成要素
については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略す
る。図10、図11に示すように、板バネは、谷部25
を形成しながら連続する一対の傾斜部26と、これら傾
斜部26の端部に連続する一対の凸部27と、これら凸
部27に連続する一対の支脚部28と、これら支脚部2
8の先端に連続する一対の掛け止め部29とが形成され
ている。
【0026】この板バネは、第1実施例と同様、その掛
け止め部29を、バネ収納室9のコーナー部分に圧接さ
せて掛け止めるようにしている。そして、入力軸4と出
力軸2とが相対回転していない中立状態で、一対の傾斜
部26が形成する谷部25を、入力軸4に形成した第2
支持部20に対向させ、その間にボールあるいはローラ
ー21を介在させている。つまり、この第5実施例で
は、谷部25が、ボールあるいはローラ21を支持する
第1支持部を構成することになる。入力軸4と出力軸2
とが相対回転したとき、ボールあるいはローラー21
が、バネ部材13をたわませながら転動して、谷部25
及び第2支持部20から外れる。そして、入力軸4と出
力軸2とがさらに相対回転すると、これらボールあるい
はローラー21が、バネ部材13をたわませながら、バ
ネ部材13の傾斜部26と入力軸4の外周面との間を転
動することになる。なお、凸部27がストッパとして機
能することは第1実施例と同じである。
【0027】このようにした第5実施例のパワーステア
リング装置では、第1支持部として、わざわざV溝ある
いはU溝を形成するのではなく、一対の傾斜部26が形
成する谷部25を利用している。したがって、板部材を
多く曲げてV溝あるいはU溝を形成する場合と比べて、
板バネの成形加工を容易にすることができる。しかも、
V溝あるいはU溝には、大きな応力集中が発生するが、
そのV溝あるいはU溝を形成しなければ、その応力集中
を避けて、板バネの耐久性を高めることができる。特
に、この谷部25の谷底の角度を大きく形成しておけ
ば、さらに応力集中を避けることができる。なお、図1
0、図11に示すように凸部27の作る角度も大きく形
成しておけば、その部分での応力集中を避けて、さらに
バネ部材13の耐久性を高めることができる。
【0028】以上述べた第1〜5実施例では、出力軸2
の端部に直接にバネ収納室9を形成しているが、このバ
ネ収納室9を、出力軸2と一体に回転する部材に形成し
てもかまわない。例えば、図12に示す第6実施例は、
ラックアンドピニオンタイプのパワーステアリング装置
で、操舵ロッド24に連係する出力軸2に、ピン23を
介してロータリースリーブ8を連結している。そして、
出力軸2ではなく、それと一体に回転するロータリース
リーブ8にバネ収納室9を形成している。ただし、そこ
に入力軸4を位置させ、バネ部材13によってプリセッ
ト力を付与することは同じである。なお、バネ収納室9
は、出力軸2に直接形成しても、あるいは、出力軸2と
一体に回転する部材形成してもよいことは、前述したイ
ンテグラルタイプの場合も同様である。
【0029】また、上記第1〜6実施例では、バネ収納
室9を正方形としているが、もちろん円形等その他の形
状であってもよい。そして、バネ部材13の掛け止め部
18も、バネ収納室9の形状等に合わせて変更すればよ
く、例えば、バネ収納室9の壁面にスリットを形成し、
そこにバネ部材13の端部を差し込んで、バネ部材13
を掛け止めるようにしてもよい。
【0030】上記では、油圧式のパワーステアリング装
置を用いた実施例を説明したが、電動パワーステアリン
グ装置にも、同様なプリセット力付与機構を設けること
ができる。図13に示す第7実施例は、出力軸2と入力
軸4との相対回転量に応じて、図示しない電動モータに
よって、アシスト力を発生させる電動パワーステアリン
グ装置である。そして、上記相対回転量を、入力トルク
の大きさや向きとして検出して、電動モーターに信号を
送るようにしている。この第7実施例では、入力軸4と
出力軸2とが相対回転すると、出力軸2および入力軸4
の外周に設けたスライダ34が軸方向に移動し、この移
動量によってトルクセンサ35が入力トルクを検出する
機構になっている。上記スライダ34は、出力軸2にネ
ジ部32で結合され、入力軸4にスプライン33で結合
されていて、回転方向の移動が規制され、軸方向への移
動のみが許容される構成にしている。そのため、入力軸
4が出力軸2に対して相対回転すると、スライダ34が
軸方向に移動するようになっている。
【0031】そして、出力軸2の端部に形成したバネ収
納室9内で、入力軸4を挟むように設置したバネ部材1
3によって、プリセット力を付与する構成は、第1実施
例と同様である。ただし、第1実施例だけでなく、上記
第1〜第6実施例の全てのプリセット力付与機構を、電
動パワーステアリング装置に設けることができる。ま
た、入力トルクを検出する方法は、上記方法に限らな
い。例えば、トーションバー5に歪み計を設けて、その
検出値を入力トルクに換算する方法もある。
【0032】図14に示す第8実施例は、他の実施例と
転がり面30の形状を変化させ、操舵反力を変化させる
例である。そして、図14は、ボールあるいはローラー
21が転動する転がり面30付近の拡大図である。この
転がり面30は、バネ収納室の壁面に平行な平坦な線1
1’に対して角度αを持った平坦面で構成されている
が、転がり面の形状以外は、第1実施例と同様の構成で
ある。そこで、同じ構成要素には、同じ符号をつける。
また、プリセット力を付与する機構は、第1実施例と同
じなので、ここではその説明は省略し、ボールあるいは
ローラー21が転動しているときの操舵反力について説
明する。
【0033】この図14では、中立位置を実線で示し、
入力軸4が回転角βだけ矢印k方向に回転した状態を、
2点鎖線で示している。また、中立位置での第2支持部
20の中心と入力軸の中心Oを通る直線を基準線sとす
る。入力軸4とk方向に角β回転させる時、接点P3
おけるバネ力W3は、線分OP3に対してθ3の角度を持
ち、F3=W・sinθ3となるバネ分力F3を発生す
る。そして、このバネ分力F3は、操舵反力と同方向
で、操舵反力を増加させるように作用する。また、図1
4においてxは、ボールあるいはローラー21が転動す
ることによって生じるバネ部材13のたわみ量である。
このたわみ量xは、ボールあるいはローラー21の位置
によって変化する値であるが、このたわみ量xによっ
て、その時のバネ力W3が決まる。ただし、バネ部材1
3のボールあるいはローラー21の位置によるたわみ量
xは、転がり面の形状だけでなく、バネ部材13の形状
によっても、変化する。
【0034】なお、入力軸4の回転方向と同方向あるい
は反対方向のバネ分力を発生させる転がり面の形状は、
第1〜第3、第8実施例の形状に限らない。入力軸の中
心Oを中心とする円弧面でなければ、どんな形状でもθ
≠0となり、バネ分力F≠0となる。そして、この転が
り面は、平坦面でなく、曲面で構成されていてもかまわ
ない。そして、上記第1〜第3、第8実施例では、常に
sinθ>0なので、バネ分力Fが入力軸4の回転方向
kと反対になり、操舵反力を増加させるように作用する
が、角度αによっては、バネ分力Fの向きを、入力軸4
の回転方向kと同じにして、操舵反力を減少させること
もできる。図14において、P3Oと基準線sとの角度
をγとすると、θ3=α+β−γであることから、角度
αを選べば、sinθ3<0となり、バネ分力Fの向き
が変わることが解る。ただし、各角度は、図14中で矢
印の方向を正とする。このように、転がり面やバネ部材
の形状によって、バネ力Wの大きさや向きを変化させる
とともに、バネ分力Fを変化させ、これによって、操舵
反力を変化させることができる。
【0035】
【発明の効果】第1の発明によれば、プリセット力を付
与して中立剛性を高め、車両の直進走行時の安定性を得
ることができる。そして、このプリセット力を付与する
ため、入力軸の両側にバネ部材を配置したので、プリセ
ット力のバランスを保つことができる。したがって、中
立剛性がステアリングホイールの切った方向によって異
なることがない。また、従来例のように入力軸の突起に
バネ部材を合わせたりする必要がなく、バネ部材は入力
軸と別にバネ収納室に組み込むことができるので、組付
け性を向上させることができる。また、プリセット力
は、バネ部材のバネ力はもちろん、ボールあるいはロー
ラの径等によっても簡単に調整することができる。しか
も、入力軸と出力軸とが相対回転したとき、ボールある
いはローラーが、バネ部材をたわませながら転動して、
第1、第2支持部から外れるので、フリクションを小さ
くすることができる。
【0036】第2の発明によれば、第1の発明におい
て、入力軸と出力軸とが相対回転するとき、ボールある
いはローラーが、バネ部材と入力軸の外周面との間を転
動しながら移動するので、フリクションを小さくするこ
とができる。したがって、ステアリングホイールの入力
トルクと、入出力軸の相対回転量との特性を滑らかにで
きる。
【0037】第3の発明によれば、第2の発明におい
て、第1、第2支持部を外れたボールあるいはローラー
が、入力軸に形成した転がり面を転動するとき、操舵反
力に合成されるバネ力の分力を発生し、操舵反力を変化
させることができる。したがって、この転がり面の形状
を決めることによって、ステアリングホイールを切った
とき、それに応じて操舵反力を変化させることができ
る。第4の発明によれば、第3の発明において、転がり
面を平坦面としたので、円弧面などにする場合と比べ
て、形成が簡単である。第5の発明によれば、第2〜4
の発明において、入力軸と出力軸との相対回転が大きく
なって、ボールあるいはローラーが大きく動いても、そ
れがストッパに当接するので、脱落したりするの防止す
ることができる。
【0038】第6、7の発明によれば、第1〜5の発明
において、バネ部材として安価な板バネを用いたので、
コストダウンが可能となる。特に、第7の発明によれ
ば、第1支持部として、一対の傾斜部が形成する谷部を
利用しているので、板バネの成形加工を容易にすること
ができる。しかも、板バネを大きく曲げて形成されるV
溝あるいはU溝には、大きな応力集中が発生するが、そ
のV溝あるいはU溝を形成しなければ、応力集中を避け
ることができ、板バネの耐久性を高めることができる。
第8の発明によれば、第6、7の発明において、バネ部
材を、そのバネ力を利用して掛け止めることができるの
で、しっかりとその位置を保持できる。また、バネ収納
室側を加工したり、別の部材を設けたりする必要がな
く、組付け性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のパワーステアリング装置の断面図
である。
【図2】第1実施例のパワーステアリング装置のバネ収
納室9の断面図である。
【図3】第1実施例のバネ部材13を構成する板バネの
斜視図である。
【図4】図2で、入力軸4と出力軸2とが相対回転した
ときの状態を示した断面図である。
【図5】図4の部分拡大図である。
【図6】第2実施例のパワーステアリング装置のバネ収
納室9の断面図である。
【図7】第3実施例のパワーステアリング装置で用いた
板バネの斜視図である。
【図8】第4実施例のパワーステアリング装置のバネ収
納室9の断面図である。
【図9】図8で、入力軸4と出力軸2とが相対回転した
ときの状態を示した断面図である。
【図10】第5実施例のパワーステアリング装置のバネ
収納室9の拡大断面図である。
【図11】第5実施例のバネ部材13を構成する板バネ
の拡大図である。
【図12】第6実施例のラックアンドピニオンタイプの
パワーステアリング装置を示す断面図で、バネ収納室9
をロータリースリーブ8に設けた例を示している。
【図13】第7実施例の電動式パワーステアリング装置
の断面図である。
【図14】第8実施例の転がり面付近の拡大図である。
【符号の説明】
2 出力軸 4 入力軸 5 トーションバー 9 バネ収納室 11 平坦面 13 バネ部材 14 平坦部 15 凸部 16 支脚部 17 第1支持部 18 掛け止め部 20 第2支持部 21 ボールあるいはローラー 22 傾斜部 25 谷部 26 傾斜部 27 凸部 28 支脚部 29 掛け止め部 30 転がり面 W1、W2、W3 バネ力 F1、F3 分力 k 回転方向 P1、P2、P3 接点
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚田 欣行 東京都港区浜松町2−4−1 世界貿易セ ンタービル カヤバ工業株式会社内 (72)発明者 高井 正史 東京都港区浜松町2−4−1 世界貿易セ ンタービル カヤバ工業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールに連係する入力軸
    と、車輪に連係する出力軸と、これら入力軸と出力軸と
    を連結するトーションバーとを備え、このトーションバ
    ーをねじりながら入力軸と出力軸とを相対回転させ、こ
    の相対回転量に応じたアシスト力を付与する構成にした
    パワーステアリング装置において、上記出力軸あるいは
    出力軸と一体に回転する部材に設けたバネ収納室と、こ
    のバネ収納室に収納し、バネ収納室に位置する入力軸を
    挟むように配置した一対のバネ部材と、これらバネ部材
    に形成した第1支持部と、入力軸の外周面に形成し、入
    力軸と出力軸との中立状態で第1支持部に対向させた第
    2支持部と、これら対向する第1、第2支持部間に介在
    させたボールあるいはローラーとを備え、入力軸と出力
    軸とが相対回転して、上記ボールあるいはローラーが第
    1、第2支持部から外れようとするとき、これらボール
    あるいはローラーが、バネ部材をたわませながら、第
    1、第2支持部間を転動する構成にしたことを特徴とす
    るパワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 第1、第2支持部から外れたボールある
    いはローラーが、バネ部材をたわませながら、バネ部材
    と入力軸の外周面との間を転動する構成にしたことを特
    徴とする請求項1記載のパワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 バネ収納室に位置する入力軸の外周面に
    形成した第2支持部の両側に、第2支持部に連続する転
    がり面を形成し、この転がり面を入力軸の軸心を中心と
    する円弧面と一致しない面とし、入力軸と出力軸とが相
    対回転したとき、第1、第2支持部から外れたボールあ
    るいはローラーが上記バネ部材をたわませながら転がり
    面を転動するとともに、ボールあるいはローラーと上記
    転がり面との接点におけるバネ力が、入力軸の回転方向
    と同方向あるいは反対方向の分力を発生する構成とした
    ことを特徴とする請求項2記載のパワーステアリング装
    置。
  4. 【請求項4】 転がり面を平坦面としたことを特徴とす
    る請求項3記載のパワーステアリング装置。
  5. 【請求項5】 バネ部材のそれぞれに一対のストッパを
    形成し、入力軸と出力軸とが所定量だけ相対回転したと
    き、ボールあるいはローラーがストッパに当接する構成
    にしたことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1に記
    載のパワーステアリング装置。
  6. 【請求項6】 バネ部材は、V溝あるいはU溝からなる
    第1支持部と、この第1支持部の両側に連続する一対の
    平坦部あるいは傾斜部と、これら平坦部あるいは傾斜部
    の端部に連続する一対の凸部と、これら凸部に連続する
    一対の支脚部と、これら支脚部の先端に連続する一対の
    掛け止め部とを有する板バネからなり、第1、第2支持
    部から外れたボールあるいはローラーが、この板バネを
    たわませながら、平坦部あるいは傾斜部と入力軸の外周
    面との間を転動する構成にしたことを特徴とする請求項
    1〜5のいずれか1に記載のパワーステアリング装置。
  7. 【請求項7】 バネ部材は、谷部を形成しながら連続す
    る一対の傾斜部と、これら傾斜部の端部に連続する一対
    の凸部と、これら凸部に連続する一対の支脚部と、これ
    ら支脚部の先端に連続する一対の掛け止め部とを有する
    板バネからなり、上記谷部を第1支持部とし、第1、第
    2支持部から外れたボールあるいはローラーが、この板
    バネをたわませながら、傾斜部と入力軸の外周面との間
    を転動する構成にしたことを特徴とする請求項1〜6の
    いずれか1に記載のパワーステアリング装置。
  8. 【請求項8】 板バネをバネ収納室に収納するとき、そ
    の掛け止め部を壁面に圧接させて掛け止めたことを特徴
    とする請求項6または7記載のパワーステアリング装
    置。
JP14720897A 1996-08-02 1997-05-21 パワーステアリング装置 Expired - Fee Related JP3704419B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14720897A JP3704419B2 (ja) 1996-08-02 1997-05-21 パワーステアリング装置
US08/897,735 US5964315A (en) 1996-08-02 1997-07-21 Power steering apparatus
KR1019970034744A KR100274863B1 (ko) 1996-08-02 1997-07-24 파워스티어링 장치
DE19732874A DE19732874B4 (de) 1996-08-02 1997-07-30 Servolenkvorrichtung

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22030996 1996-08-02
JP8-220309 1996-08-02
JP8-322248 1996-11-18
JP32224896 1996-11-18
JP9-62014 1997-02-28
JP6201497 1997-02-28
JP14720897A JP3704419B2 (ja) 1996-08-02 1997-05-21 パワーステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10297511A true JPH10297511A (ja) 1998-11-10
JP3704419B2 JP3704419B2 (ja) 2005-10-12

Family

ID=27464110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14720897A Expired - Fee Related JP3704419B2 (ja) 1996-08-02 1997-05-21 パワーステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3704419B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3704419B2 (ja) 2005-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5152548B2 (ja) 車両用操舵装置
JP3286979B2 (ja) 回転変位検出器の組み付け構造
JP2008074218A (ja) ステアリング装置
KR100274863B1 (ko) 파워스티어링 장치
JPH10297511A (ja) パワーステアリング装置
JP5262592B2 (ja) 車両用操舵力伝達装置
US5964314A (en) Power steering device
JP3728371B2 (ja) パワーステアリング装置
JP5041211B2 (ja) ステアリング装置
JP2007203947A (ja) 電動式パワーステアリング装置用ウォーム減速機及びこれを組み込んだ電動式パワーステアリング装置
JP2001151132A (ja) 電動パワーステアリング装置
CN115009352A (zh) 线控转向式转向设备
JPH10324258A (ja) パワーステアリング装置
KR980008978A (ko) 파워스티어링장치
JP3909832B2 (ja) ラックピニオン型動力舵取装置
JP2015107683A (ja) ラックシャフト支持装置およびこの装置を備えるステアリング装置
JPH10104093A (ja) トルクセンサ
JP5105145B2 (ja) ステアリング装置
JP5434250B2 (ja) 車両用ステアリングダンパ装置及びステアリング装置
JP6697804B2 (ja) ステアリングシャフト
JPH0223494Y2 (ja)
JPS6139649Y2 (ja)
JP3717293B2 (ja) 動力舵取装置のサーボ弁
JP3636780B2 (ja) パワーステアリングの入力トルク検出装置
JPH042571A (ja) パワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050412

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050609

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050725

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080729

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090729

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100729

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100729

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110729

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120729

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees