JPH10297032A - 記録装置、記録方法、および、記録手順を記憶した記憶媒体 - Google Patents

記録装置、記録方法、および、記録手順を記憶した記憶媒体

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JPH10297032A
JPH10297032A JP11114197A JP11114197A JPH10297032A JP H10297032 A JPH10297032 A JP H10297032A JP 11114197 A JP11114197 A JP 11114197A JP 11114197 A JP11114197 A JP 11114197A JP H10297032 A JPH10297032 A JP H10297032A
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recording
recording apparatus
state
head
down control
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JP11114197A
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English (en)
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Akira Kuronuma
明 黒沼
Michiharu Shoji
通陽 小路
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒステリシス制御を行うための、開始と停止
の受信バッファの残量を、記録ヘッドの状態や記録モー
ド等によって変更することにより、ホスト側のタイムア
ウトエラーを防ぎ、かつ、記録装置のスループット向上
を図る。 【解決手段】 受信バッファ25Aの空き容量がある一
定量より少ない場合は、ホスト100側からのデータ受
信間隔を通常よりも広げる制御(スピードダウン制御)
を行い、かつ、スピードダウン制御を開始する受信バッ
ファの残量と、スピードダウン制御を終了する受信バッ
ファの残量とを、各々別に設定できるようにした構造
(ヒステリシス構造)を持つものにおいて、このヒステ
リシス構造を定める受信バッファの残り容量を、プリン
タ側の状態によって可変設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置、記録方
法、および、記録手順を記憶した記憶媒体に関するもの
である。
【0002】さらに詳述すると、本発明は、例えば、被
記録媒体上にインクを吐出して記録を行うインクジェッ
ト記録装置あるいはサーマルプリンタなどに適用可能
な、記録装置、記録方法、および、記録手順を記憶した
記憶媒体に関するものである。
【0003】
【従来の技術】図5は、プリンタが通常の記録動作を行
う場合の動作を示したブロック図である。ここでは、ホ
スト側からプリンタ側へのデータの流れを図5をもとに
説明する。
【0004】まず、ホスト装置100からプリンタ20
0へプリントデータが転送される。プリンタ200とホ
スト装置100との間のインターフェースは、多くの場
合いわゆるセントロニクスと呼ばれるパラレルインター
フェース(図示せず)が採用されている。
【0005】ここで、ホスト側のデータ転送スピード
が、プリンタ側のプリントデータ処理スピードより極端
に速い場合、プリンタ側の処理が終了せず(例えばBU
SY信号により)、ホスト側を待たせることになる。し
かも、ホスト側が待たされる時間が大きすぎてタイムア
ウトエラーになってしまう可能性もある。このため、通
常、プリンタ200には受信バッファ125Aを設けて
ある。
【0006】この受信バッファ125Aの機能は、プリ
ンタ側でプリントデータの処理を行う際に、プリントデ
ータの処理以外の負荷が少ないタイミングでプリントデ
ータを処理し、負荷が多い期間中はプリントデータを蓄
えておくことにある。その結果、ホスト側は、プリンタ
側の負荷の多少に係わらず、データを送ることができ
る。
【0007】受信バッファ125Aに一旦蓄えられたプ
リントデータは、CPU121によりプリンタ200を
制御するための制御用コマンドと、実際に被記録媒体上
にプリントするためのデータである記録データとに判別
される。
【0008】受信されたデータが制御用コマンドの場合
は、各種の制御回路(図示せず)に制御命令を送り、モ
ータ、パネル等の制御を行う。一方、記録データは記録
バッファ125Bに転送される。記録バッファ125B
へ転送された記録データは、プリンタ200に装着され
ている記録ヘッド150において正しくプリントできる
ように、CPU121により加工され、記録ヘッド15
0に転送される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、受信バ
ッファ125Aの容量が十分に取れない場合は、受信バ
ッファ125Aが満杯となるため、結局ホスト装置10
0を待たせることになる。そこで最近では、上記のプリ
ント手順をより確実に達成させるため、受信バッファ1
25Aの残り容量が少なくなった場合には、BUSY信
号を通常より長く出力(スピードダウン制御)し、さら
に、このスピードダウン制御の開始と停止を決める受信
バッファ125Aの残量を別々に設定することにより、
ヒステリシス特性を持たせたヒステリシス制御も行われ
ている。
【0010】従来、このヒステリシス制御を行うため
に、スピードダウン制御の開始と停止の受信バッファの
残量は、CPU121により一旦初期設定されると、固
定されたままであった。しかし、プリンタ側のデータ処
理の負荷は記録ヘッドの状態や記録モードによって左右
される。その結果として、スピードダウン制御の開始と
停止の残量しきい値が固定であると、不必要に長くBU
SY信号を出力してしまい、スループットを低下させる
という問題があった。
【0011】よって、本発明の目的は、上述の点に鑑
み、ヒステリシス制御を行うための、開始と停止の受信
バッファの残量を、記録ヘッドの状態や記録モード等に
よって変更することにより、ホスト側のタイムアウトエ
ラーを防ぎ、かつ、記録装置のスループット向上を図る
ようにした、記録装置、記録方法、および、記録手順を
記憶した記憶媒体を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係る発明は、被記録媒体上に記録ヘッ
ドを用いて画像情報を記録する記録装置において、外部
装置から送出されてくるデータを受信して記憶する一時
記憶手段と、前記一時記憶手段の記憶残量に応じて、前
記外部装置からのデータ受信間隔を通常時よりも広げる
ためのスピードダウン制御を行う制御手段と、前記スピ
ードダウン制御を開始する前記一時記憶手段の記憶残量
値と、前記スピードダウン制御を終了する前記一時記憶
手段の記憶残量値とを、当該記録装置の状態に応答して
個別に設定する設定手段とを具備したものである。
【0013】ここで、前記記録装置の状態とは、前記記
録ヘッドの温度である(請求項2)。
【0014】また、前記記録装置の状態とは、当該記録
装置が設定されている記録モードである(請求項3)。
【0015】さらに、前記記録装置の状態とは、前記記
録ヘッドの温度と、当該記録装置が設定されている記録
モードの両方を併せた状態である(請求項4)。
【0016】前記記録ヘッドは、インクを吐出して記録
を行うインクジェットヘッドである(請求項5)。
【0017】あるいは、前記記録ヘッドは、熱エネルギ
ーを利用してインクを吐出するヘッドであって、該イン
クに付与する熱エネルギーを発生する素子を有する(請
求項6)。
【0018】請求項7に係る発明は、被記録媒体上に記
録ヘッドを用いて画像情報を記録するにあたり、外部装
置から送出されてくるデータを受信して記憶する一時記
憶手段の記憶残量に応じて、前記外部装置からのデータ
受信間隔を通常時よりも広げるスピードダウン制御を行
う場合、前記スピードダウン制御を開始するための前記
一時記憶手段の記憶残量値と、前記スピードダウン制御
を終了するための前記一時記憶手段の記憶残量値とを、
当該記録装置の状態に応答して個別に設定する。
【0019】また、被記録媒体上に記録ヘッドを用いて
画像情報を記録するにあたり、外部装置から送出されて
くるデータを受信して記憶する一時記憶手段の記憶残量
に応じて、前記外部装置からのデータ受信間隔を通常時
よりも広げるスピードダウン制御を行う場合、前記スピ
ードダウン制御を開始するための前記一時記憶手段の記
憶残量値と、前記スピードダウン制御を終了するための
前記一時記憶手段の記憶残量値とを、当該記録装置の状
態に応答して個別に設定する手順をプログラムの形態に
て、記憶媒体に記憶させることもできる(請求項1
1)。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に詳述するインクジェット記
録装置は、記録ヘッドの走査方向とは直角の方向に配列
された複数の印字素子を記録ヘッドに有し、複数の印字
素子を用いて被記録媒体上に記録を行うと共に、走査の
度に所定量の被記録媒体送りがなされるインクジェット
記録装置のうち、ホスト側から送られて来るプリントデ
ータを受信し、これを一時保存しておくためのメモリ
(受信バッファ)を持ち、前記受信バッファの空き容量
がある一定量より少ない場合は、ホスト側からのデータ
受信間隔を通常よりも広げる制御(スピードダウン制
御)を行い、かつ、スピードダウン制御を開始する受信
バッファの残量と、スピードダウン制御を終了する受信
バッファの残量とを、各々別に設定できるようにした構
造(ヒステリシス構造)を持つものにおいて、このヒス
テリシス構造を定める受信バッファの残り容量を、プリ
ンタ側の状態によって可変設定するものである。
【0021】ここで、プリンタ側の状態とは、記録ヘッ
ドの温度とする。
【0022】また、プリンタ側の状態とは、記録モード
とする。
【0023】あるいは、プリンタ側の状態とは、記録ヘ
ッドの温度と記録モードの両方である。
【0024】以下、図1〜図4を参照して、本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0025】図1は、本発明の実施の形態の一例を表わ
したブロック図である。
【0026】図1において、初めにCPU21は、RO
M形態のプログラムメモリ24に格納されているスピー
ドダウン制御を行うための、スピードダウンON用初期
残量しきい値とスピードダウンOFF用初期残量しきい
値とを、スピードダウンON/OFF制御回路50に設
定する。
【0027】ホスト−プリンタ間は、いわゆるセントロ
ニクスインターフェースによって接続されている。プリ
ントデータはホスト装置100からプリンタ側のI/F
制御ブロック22へ送られ、さらに、受信バッファ25
Aへ送られる。CPU21は受信バッファ25Aから記
録データを読み出し、プリントデータか制御用コマンド
かを識別する。制御用コマンドには、解像度、モノクロ
/カラー等記録モードに関する情報があり、CPU21
はこれらを記録モードレジスタ25Cに設定する。
【0028】ここで、スピードダウンON/OFF制御
回路50は、初期残量しきい値、記録モード信号、ヘッ
ド温度信号より、新たな各残量しきい値を作成する。
【0029】一方、記録データは一旦記録バッファ領域
(図示せず)に転送され、記録ヘッド9においてプリン
トができるよう、CPU21により加工される。このデ
ータ加工作業は、記録バッファに、所定の容量以上のデ
ータが蓄えられてから実行される。データ加工作業中
は、受信バッファ25Aから記録バッファへのデータ転
送は中断される。この間、受信バッファ25Aはデータ
をため続ける。その後、記録バッファ内の記録データが
全て記録ヘッドデータ回路(図示せず)に転送される
と、再び受信バッファ25Aから記録バッファへのデー
タ転送が行われる。
【0030】この間、スピードダウンON/OFF制御
回路50は、受信バッファ25Aの残量信号と、新たな
スピードダウンON用残量しきい値とを比較し、受信バ
ッファ25Aの開き容量が前記しきい値より小さくなる
と、スピードダウンON信号を出力する。この信号は、
I/F制御回路22内のBUSY信号制御ブロック22
Aに入力され、BUSY信号を通常より長く出力する制
御を行う。次に、受信バッファ25Aの残量信号と、新
たなスピードダウンOFF用残量しきい値とを比較し、
受信バッファ25Aの空き容量が前記しきい値より大き
くなると、スピードダウンOFF信号を出力する。この
結果、BUSY信号は通常の長さに戻る。
【0031】実際に、記録ヘッド9によりプリント動作
が始まると、記録ヘッド9の温度は上昇する。通常、プ
リンタは最適なプリント動作を行うために、記録ヘッド
9の温度がある一定以上になると、記録ヘッドの温度を
下げるためにウエイト動作を行う。従って、記録ヘッド
9の温度が上昇するとプリンタ側の処理時間が長くな
り、BUSY信号を長くする必要がある。
【0032】また、プリンタ側の負荷は解像度やパス数
といった記録モードによっても変化する。解像度が高い
場合、あるいはパス数が少ない場合は記録バッファにた
めておくデータ量は増え、その結果データ処理時間が長
くなる。
【0033】このため、本実施の形態においては、記録
ヘッドの温度および記録モードによってスピードダウン
ON用/OFF用残量しきい値を変更することにより、
よりきめ細かなスピードダウン制御を実施する。
【0034】図2は、本発明の好適な一実施の形態とし
て、電気熱変換体を吐出エネルギー発生手段に有するい
わゆるインクジェット方式のカラーインクジェット記録
装置の構成例を示す。
【0035】図2において、用紙またはプラスチックシ
ートなどの記録媒体1は記録領域の上下に配置された一
対の搬送ローラ2,3によって支持され、シート送りモ
ータ70で駆動される搬送ローラ2によって矢印A方向
へ搬送される。搬送ローラ2,3の前方にはこれと平行
にガイドシャフト5が設けられている。このガイドシャ
フト5に沿って、キャリッジ6がキャリッジモータ71
の出力によりベルト8を介して矢印B方向に往復駆動さ
れる。
【0036】キャリッジ6には、インクジェットヘッド
である記録ヘッド9が搭載されている。この記録ヘッド
9は、カラー記録用であり、キャリッジの操作方向に配
置され、それぞれ、シアン(C),マゼンタ(M),イ
エロー(Y),ブラック(Bk)の各色のインクに対応
させて設けた4個の記録ヘッド、すなわち黒ヘッド9
A、シアンヘッド9B、マゼンタヘッド9C、イエロー
ヘッド9Dからなっている。各記録ヘッド9A〜9Dの
前面、すなわち記録媒体1の記録面と所定間隔(例えば
0.8mm)をおいて対向する面には、複数(例えば4
8個または64個)のインク吐出口をキャリッジの操作
方向と交差させる方向として縦一列に配置したインク吐
出部(図示せず)が設けられている。
【0037】記録装置の外装ケース(不図示)に取付け
られる操作パネル160には、オンライン/オフライン
に切換えキー60A、メニューキー60B、選択キー6
0C、確定キー60D等のキー設定部のほか、アラーム
LED61BやパワーLED61A、LCDパネル等を
含む表示部が設けられている。
【0038】図3は、カラーインクジェット記録装置の
制御系を示すブロック図である。
【0039】図3において、マイクロプロセッサ形態の
CPU21は、インターフェース22を介してホスト装
置100に接続されており、ホスト装置100からRA
M形態のワーキングメモリ25に記憶された指令信号
(コマンド)や記録データ、ならびにROM形態のプロ
グラムメモリ24や不揮発性メモリのデータメモリ23
等に格納されたプログラムやプリンタ設定データに基づ
いて記録動作を制御する。
【0040】本実施の形態における受信バッファ25
A、記録バッファ25B、記録モードレジスタ25C
は、このワーキングメモリ25の内部に置かれる。
【0041】CPU21は出力ポート26を介してキャ
リッジモータ制御回路42、およびシート送りモータ制
御回路44を制御する。キャリッジモータ制御回路42
はキャリッジモータ71を駆動し、キャリッジ6を移動
させる。シート送りモータ制御回路44は搬送機構43
を駆動し、被記録媒体1を移動させる。
【0042】上述した操作パネル160(図2参照)上
の各操作キー60A〜60Dからの出力は、入力ポート
32を介してCPU21に伝達され、またアラームLE
D61BやパワーLED61A、LCDパネル等の表示
素子に対しては、出力ポート36を介して制御信号が供
給される。
【0043】また、図3において、電源回路28から
は、制御ロジック回路(図示せず)を動作させるための
ロジック駆動電圧VCC(例えば5V)、各種モータ駆
動電圧VM(例えば30V)、記録ヘッド9の電気熱変
換体11(図4参照)に通電し発熱させるためのヒート
電圧VH(例えば25V)が出力される。
【0044】次に、記録ヘッド90の詳細な制御方法に
ついて、図4を参照して説明する。
【0045】図4は、記録ヘッド9(記録ヘッド9A〜
9Dのいずれでも同じ)におけるインク吐出部の一部分
の縦断面図と、記録ヘッド9を制御するための制御回路
を模式的に示した図である。
【0046】図4において、10Aはインク液路、13
は記録ヘッド内に充填されているインクである。被記録
媒体1に対向する面には、縦方向に所定ピッチで複数の
インク吐出口10が形成されている。各インク吐出口1
0近傍に設けられた電気熱変換体(発熱抵抗など)11
を駆動(通電加熱)すると、インク13に膜沸騰現象が
発生し、バブル(泡)12を発生せしめ、このバブルに
よる圧力によりインクを吐出させ、飛翔インク滴13A
を形成する。飛翔インク滴13Aは記録媒体1上にパタ
ーンを形成し、ドットパターンによる記録が行われる。
この後、電気熱変換体11の駆動を停止すると記録ヘッ
ドノズル内部は冷却され、バブル(泡)12は消失す
る。
【0047】各記録ヘッド9A〜9Dには、電気熱変換
体10への通電をオン/オフするためのヒートドライバ
14が設けられ、上述の駆動を行うための記録ヘッド制
御回路29がキャリッジ6に設けられている。この記録
ヘッド制御回路29は、記録データシリアル/パラレル
変換回路16へ記録データ、クロック、ラッチ信号を送
り、ヒート信号発生回路17にはヒート信号を送る。記
録データシリアル/パラレル変換回路16の出力とヒー
ト信号発生回路17の出力はANDゲートに入力され、
ヒートドライバ14の駆動信号となる。
【0048】また、各記録ヘッド9A〜9Dには温度−
抵抗変換素子18が設けられており、その出力信号は既
述のA/D変換回路30(図3参照)に入力される。こ
のA/D変換回路30の出力は、スピードダウン制御回
路50に入力される。
【0049】なお、これまで説明してきた実施の形態に
おいては、スピードダウン制御用しきい値を変更する条
件として、記録モードと記録ヘッドの両方であったが、
どちらか一方の条件によって変更するものであってもよ
い。
【0050】また、インクジェット記録装置のみなら
ず、サーマルプリンタ、あるいは、他の形態のプリンタ
にも本発明を適用し得ることは勿論である。
【0051】なお、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適
用しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプロ
グラムを供給することによって達成される場合にも適用
できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成
するためのソフトウエアによって表されるプログラムを
格納した記憶媒体を該システム或は装置に読み出すこと
によって、そのシステム或は装置が、本発明の効果を享
受することが可能となる。
【0052】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0053】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0054】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0055】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0056】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0057】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0058】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0059】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0060】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、ヒ
ステリシス制御を行うための、開始と停止の受信バッフ
ァの残量を、記録ヘッドの状態や記録モード等によって
変更することにより、ホスト側のタイムアウトエラーを
防ぎ、かつ、記録装置のスループット向上を図ることが
できる。
【0062】より具体的には、インターフェースのスピ
ードダウン制御用のしきい値を、例えば記録ヘッド温度
信号および/または記録モード信号によって変更するこ
とにより、不必要にスループットを下げることのないプ
リント動作を可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明を適応したカラーインクジェットプリン
タの主要部を示す模式的斜視図である。
【図3】本発明を適用したカラーインクジェット記録装
置の制御系を示すブロック図である。
【図4】記録ヘッドの断面を模式的に表した図である。
【図5】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 被記録媒体 2,3 搬送送りローラ 5 ガイドシャフト 6 キャリッジ 8 ベルト 9 記録ヘッド 9A シアン用記録ヘッド 9B マゼンタ用記録ヘッド 9C イエロー用記録ヘッド 9D ブラック用記録ヘッド 10 インク吐出口 10A インク液路 11 電気熱変換体 12 バブル(泡) 13 インク 13A 飛翔インク滴 14 ヒートドライバ 16 記録データシリアル/パラレル変換回路 17 ヒート信号発生回路 18 温度−抵抗変換素子 21 CPU 22 インターフェース 23 データメモリ 24 プログラムメモリ 25 ワーキングメモリ 28 電源装置 29 記録ヘッド制御回路 30 A/D変換回路 50 スピードダウン制御回路 70 シート送りモータ 71 キャリッジモータ 100 ホスト装置

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録媒体上に記録ヘッドを用いて画像
    情報を記録する記録装置において、 外部装置から送出されてくるデータを受信して記憶する
    一時記憶手段と、 前記一時記憶手段の記憶残量に応じて、前記外部装置か
    らのデータ受信間隔を通常時よりも広げるためのスピー
    ドダウン制御を行う制御手段と、 前記スピードダウン制御を開始する前記一時記憶手段の
    記憶残量値と、前記スピードダウン制御を終了する前記
    一時記憶手段の記憶残量値とを、当該記録装置の状態に
    応答して個別に設定する設定手段とを具備したことを特
    徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記記録装置の状態
    とは、前記記録ヘッドの温度であることを特徴とする記
    録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記記録装置の状態
    とは、当該記録装置が設定されている記録モードである
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記記録装置の状態
    とは、前記記録ヘッドの温度と、当該記録装置が設定さ
    れている記録モードの両方を併せた状態であることを特
    徴とする記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記記録ヘッドは、
    インクを吐出して記録を行うインクジェットヘッドであ
    ることを特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記記録ヘッドは、
    熱エネルギーを利用してインクを吐出するヘッドであっ
    て、該インクに付与する熱エネルギーを発生する素子を
    有することを特徴とする記録装置。
  7. 【請求項7】 被記録媒体上に記録ヘッドを用いて画像
    情報を記録するにあたり、外部装置から送出されてくる
    データを受信して記憶する一時記憶手段の記憶残量に応
    じて、前記外部装置からのデータ受信間隔を通常時より
    も広げるスピードダウン制御を行う場合、前記スピード
    ダウン制御を開始するための前記一時記憶手段の記憶残
    量値と、前記スピードダウン制御を終了するための前記
    一時記憶手段の記憶残量値とを、当該記録装置の状態に
    応答して個別に設定することを特徴とする記録方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記記録装置の状態
    とは、前記記録ヘッドの温度であることを特徴とする記
    録方法。
  9. 【請求項9】 請求項7において、前記記録装置の状態
    とは、当該記録装置が設定されている記録モードである
    ことを特徴とする記録方法。
  10. 【請求項10】 請求項7において、前記記録装置の状
    態とは、前記記録ヘッドの温度と、当該記録装置が設定
    されている記録モードの両方を併せた状態であることを
    特徴とする記録方法。
  11. 【請求項11】 被記録媒体上に記録ヘッドを用いて画
    像情報を記録するにあたり、外部装置から送出されてく
    るデータを受信して記憶する一時記憶手段の記憶残量に
    応じて、前記外部装置からのデータ受信間隔を通常時よ
    りも広げるスピードダウン制御を行う場合、前記スピー
    ドダウン制御を開始するための前記一時記憶手段の記憶
    残量値と、前記スピードダウン制御を終了するための前
    記一時記憶手段の記憶残量値とを、当該記録装置の状態
    に応答して個別に設定する手順をプログラムの形態にて
    記憶したことを特徴とする記録手順を記憶した記憶媒
    体。
JP11114197A 1997-04-28 1997-04-28 記録装置、記録方法、および、記録手順を記憶した記憶媒体 Pending JPH10297032A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100340415C (zh) * 2003-01-31 2007-10-03 佳能株式会社 信息处理装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100340415C (zh) * 2003-01-31 2007-10-03 佳能株式会社 信息处理装置
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