JPH10296766A - カレンダー成形方法 - Google Patents

カレンダー成形方法

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JPH10296766A
JPH10296766A JP10582697A JP10582697A JPH10296766A JP H10296766 A JPH10296766 A JP H10296766A JP 10582697 A JP10582697 A JP 10582697A JP 10582697 A JP10582697 A JP 10582697A JP H10296766 A JPH10296766 A JP H10296766A
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temperature
calender
calender roll
resin
bank
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JP10582697A
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Masashi Arimoto
昌司 有本
Nobukatsu Kato
宣勝 加藤
Kosuke Someya
浩介 染矢
Yoshiharu Kobayashi
義春 小林
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Mitsui Chemicals Inc
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Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた機械的強度を有し、厚み精度の良好な
熱可塑性樹脂フィルムのカレンダー成形方法を提供す
る。 【解決手段】 140〜200℃の温度範囲に制御され
たカレンダーロールに供給する原料樹脂の幅を、第1カ
レンダーロールと第2カレンダーロール間に形成される
バンク幅の0.7〜1倍に制御し、該原料樹脂の温度を
140〜200℃の範囲の温度に制御し、且つ、その温
度バラツキを10℃以下に制御することを特徴とする熱
可塑性樹脂フィルムのカレンダー成形方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂フィ
ルムのカレンダー成形方法に関する。詳しくは、ポリ塩
化ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等の熱可塑性樹
脂からフィルム、シート等を成形する方法であって、優
れた厚み精度、及び、機械的特性を有するフィルム、シ
ート等が得られる熱可塑性樹脂フィルムのカレンダー成
形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン
系樹脂等の熱可塑性樹脂からカレンダー成形方法により
フィルム、シート等を製造する場合、安定剤、滑剤、着
色剤、可塑剤等の各種添加剤を含む熱可塑性樹脂組成物
を、対をなすカレンダーロールに供給して加熱下に圧延
する。通常、原料樹脂の供給は、カレンダーロールの軸
方向に往復稼動するコンベアを用いて、カレンダーロー
ルの対をなす第1ロールと第2ロールに供給する方法が
一般的である。この際、対をなす第1ロールと第2ロー
ルとの間に供給樹脂が滞留してバンク(以下、Aバンク
という)が形成される。原料樹脂が供給された部分のみ
一時的にAバンクが大きくなる。Aバンクが部分的に過
大となると表面温度が低下し、内部と表面部分、または
カレンダーロールの軸方向において温度差が生じること
となる。そのため、混練バラツキ、圧延バラツキ等をき
たし幅方向に均一なフィルムが成形できず、フィルムの
厚み精度が低下するだけでなく、引張強度等の機械的特
性についても優れた品質を有するフィルム等が得難くな
る。
【0003】このような問題を解決する方法として、例
えば、特開平2−258222号公報には、ロールの軸
に対し直角をなす軸により回転可能に固定したストック
ガイドにより、バンク端部近傍の樹脂をロール間に誘導
せしめて圧延する方法が開示されている。しかし、該方
法は、バンク端部近傍、すなわち、ストックガイドの近
傍における樹脂の滞留を防止する方法としては有効であ
るが、ストックガイドから離れた箇所に滞留した樹脂を
表面温度が低下する前にカレンダーロールに導入する方
法としては充分なものではない。その欠点は大きなAバ
ンクが形成された場合に特に顕著に現れ、ストックガイ
ドから離れた箇所のバンクはカレンダーロールに導入さ
れ難いため、Aバンク表面の樹脂は次第に冷却されて、
バンク内部とバンク表面との温度差が大きくなり、樹脂
の流動性に差が生じ、バンク表面の樹脂が硬い層を形成
した状態を呈し、いつまでもロール間に滞留する。その
結果、フィッシュアイが発生したり、焼けコゲ等の熱劣
化物が混入し、さらに、得られるフィルムに厚さバラツ
キが生じて、品質低下の原因となる。
【0004】また、特開平6−63981号公報には、
一対のカレンダーロール間に形成されたバンクを、該カ
レンダーロールの軸方向と同一方向に可動し得るカッタ
ーにより、該バンクの全長にわたって該カレンダーロー
ルの軸方向に切断しながら圧延することを特徴とする合
成樹脂フィルムのカレンダー成形方法が開示されてい
る。該成形方法は、第1ロールと第2ロールとの間に形
成されたAバンクの長期に亘る滞留をなくし、均一な温
度状態で圧延し得る点で優れた方法といえる。しかし、
得られるフィルムの厚み精度が必ずしも充分とはいえな
いものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の問題点に鑑み、優れた機械的強度を有し、且つ、厚み
精度の良好な熱可塑性樹脂フィルムのカレンダー成形方
法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、熱可塑性樹脂フィルムを成形するに際し、カ
レンダーロールに供給する原料樹脂の幅及び温度バラツ
キを特定の範囲内に制御することにより、上記課題が解
決し得ることを見いだし、本発明に到った。
【0007】すなわち、本発明は、熱可塑性樹脂フィル
ムのカレンダー成形方法であって、140〜200℃の
温度範囲に制御されたカレンダーロールに供給する原料
樹脂の幅を数式1〔数5〕
【0008】
【数5】W1=0.7W0〜W0 ・・・・(1) (式中、W1は供給樹脂の幅(cm)、W0は第1カレン
ダーロールと第2カレンダーロール間に形成されるバン
クの幅(cm)を示す)を満足する範囲に制御し、該原
料樹脂の温度を140〜200℃の範囲の温度に制御
し、且つ、その温度バラツキを数式2〔数6〕
【0009】
【数6】10≧(RTmax−RTmin) ・・・・(2) (式中、RTmaxはカレンダーロールに供給される原料
樹脂の最高温度(℃)、RTminはカレンダーロールに
供給される原料樹脂の最低温度(℃)を示す)を満足す
る範囲に制御することを特徴とする熱可塑性樹脂フィル
ムのカレンダー成形方法である。
【0010】本発明の他の態様として、上記構成に加え
さらに、第1カレンダーロールと第2カレンダーロール
間に形成されるバンクの温度バラツキを数式3〔数7〕
【0011】
【数7】15≧(BTmax−BTmin) ・・・・(3) (式中、BTmaxはバンクの最高温度(℃)、BTmin
バンクの最低温度(℃)を示す)を満足する範囲に制御
する熱可塑性樹脂フィルムのカレンダー成形方法が挙げ
られる。そして、原料樹脂の幅を制御する好ましい方法
として、一対の補助ロールをカレンダーロールの前工程
に設置する方法、原料樹脂の温度を制御する好ましい方
法として、赤外線照射装置を備えた温度調節器を挙げる
ことができる。
【0012】本発明によれば、カレンダーロールに対
し、その軸方向の長さ(以下、幅という)と略等しい幅
を有する帯状の原料樹脂を供給することができ、第1カ
レンダーロールと第2カレンダーロールとの間に形成さ
れるバンク(以下、Aバンクという)の偏在をなくすこ
とができる。また、原料樹脂の温度バラツキを少なく抑
えることができる。そのため、カレンダーロールの幅全
域に亘って均一な、混練、圧延が可能となり、得られる
熱可塑性樹脂フィルムの機械的特性が向上するのみなら
ず、フィルムの厚みバラツキを抑制することができる。
本発明が適用できる代表的なフィルムの製造方法とし
て、農業用ポリ塩化ビニル系樹脂フィルムの製造方法が
挙げられる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の概要は、安定剤、滑剤、可塑剤、紫外線
吸収剤、着色剤等の添加剤を含む熱可塑性樹脂原料を、
例えば、ヘンシェルミキサー、リボンブレンダー等の混
合機を用いて混合し、それをバンバリーミキサー等を用
いて混練した後、複数個からなるカレンダーロールに供
給して圧延し、フィルム状に成形する熱可塑性樹脂フィ
ルムのカレンダー成形方法である。通常、成形温度は1
40〜200℃である。また、本発明により成形される
熱可塑性樹脂フィルムの厚みは30〜300μm程度で
ある。
【0014】本発明に用い得る熱可塑性樹脂は、如何な
る種類の樹脂も適用し得る。それらの樹脂として、例え
ば、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−エチレン共重合体、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビ
ニリデン共重合体等のポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体
等のポリオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、アクリロ
ニトリル−アクリル酸エステル共重合体等のポリアクリ
ロニトリル系樹脂等が例示される。これらの内、ポリ塩
化ビニル系樹脂及びポリエチレンが好ましい。特に、ポ
リ塩化ビニル系樹脂が好ましい。上記熱可塑性樹脂に
は、安定剤、滑剤、可塑剤、紫外線吸収剤、着色剤等の
公知の添加剤を加えても良い。
【0015】本発明のカレンダー成形方法を図面を用い
て説明する。[図1]は、本発明が適用できる装置の一
例である逆L型4本構成のカレンダーロール装置の軸方
向と直交する方向の側面図である。[図2]は、同装置
の軸方向の側面図である。これらの図において、予め混
練された原料樹脂1は一対の補助ロール2及び3によっ
て挟持、圧延されて、広幅の帯状樹脂4とされて第1カ
レンダーロール5及び第2カレンダーロール6に供給さ
れる。この際、補助ロール2及び3と第1カレンダーロ
ール5及び第2カレンダーロール6の中間に設置される
赤外線照射型温度調節器7及び8により帯状樹脂4が所
定の温度に制御される。第1カレンダーロール5及び第
2カレンダーロール6に供給された帯状樹脂4はそれら
の間でAバンク9を形成する。Aバンク9は、互いに異
方向に回転する第1カレンダーロール5及び第2カレン
ダーロール6により圧延され、さらに、第3カレンダー
ロール10及び第4カレンダーロール11により圧延さ
れ熱可塑性樹脂フィルム12に成形され、次工程に搬送
され、冷却、賦形される。
【0016】第1カレンダーロール5及び第2カレンダ
ーロール6に供給される原料が帯状樹脂4であるため、
Aバンク9は全幅に亘って大きさが均一でロール軸方向
に対して偏在することがない。さらに、帯状樹脂4が赤
外線照射型温度調節器7及び8により所定の温度に制御
されるため、第1カレンダーロール5及び第2カレンダ
ーロール6による圧延が均一となる。従って、本発明に
より成形される熱可塑性樹脂フィルムは、混練、圧延が
均一になされており、機械的特性が優れる。また、厚み
バラツキが小さい。
【0017】上記の通り、カレンダーロールに供給する
原料樹脂を帯状にする方法として、カレンダーロールの
前に一対の補助ロールを設置する方法、Tダイ式押出機
等を設置する方法等が挙げられる。後者の方法は長時間
運転した場合に、焼け焦げ等の異物が発生したり、Tダ
イ、スクリュー等の掃除が煩雑であるので、前者の方法
が好ましい。補助ロールの直径は特に制限はないが、5
0〜300mm程度がよい。表面はクロムメッキ等を施
すことが好ましい。補助ロールの幅は、カレンダーロー
ルの幅と略同一とすることが好ましい。通常、500〜
3750mm程度である。補助ロールの設置位置は、第
1及び第カレンダーロールとの距離が50〜3000c
m程度となるように設置することが好ましい。
【0018】カレンダーロールの軸方向の全域に均一量
の原料樹脂を供給することを考慮すると、カレンダーロ
ールの軸方向に対する帯状樹脂の幅の下限は、カレンダ
ーロール上に形成されるAバンクの幅(W0)の約0.
7倍程度である。帯状樹脂の幅の上限はAバンクの幅
(W0)と等しくすればよい。
【0019】カレンダーロールに供給する帯状樹脂の温
度は、通常、カレンダーロールと等しい温度に設定す
る。すなわち、熱可塑性樹脂の種類に応じて、140〜
200℃の範囲から適宜選定する。そして、赤外線照射
型温度調節器等により温度調節を行い、帯状樹脂の幅方
向の温度バラツキ、すなわち、幅方向における最高温度
と最低温度との差を10℃以下に抑える。好ましくは3
℃以下に抑える。帯状樹脂の温度バラツキを少なくする
ことを考慮すると、赤外線照射型温度調節器等は帯状樹
脂の表裏両面に設置することが好ましい。赤外線照射型
温度調節器等は、帯状樹脂の全幅を均一に加熱できる加
熱器を備えたものが好ましい。すなわち、加熱器の加熱
可能範囲は、帯状樹脂の幅と略等しいか、またはその幅
より稍々長いことが好ましい。
【0020】カレンダーロールに供給する原料樹脂の形
状を上記の如き帯状に制御し、且つその幅方向における
最高温度と最低温度との差を上記の如く制御することに
より、第1カレンダーロールと第2カレンダーロールと
の間に形成されるAバンクの径は略均一に制御すること
ができる。具体的には、カレンダーロール軸方向におけ
る、Aバンクの最高径と最低径との差をAバンクの設定
径で除した値(以下、Aバンク径の変動という)が0.
1以下となるように制御する。これらの関係をAバンク
径の変動率で示すと数式4〔数8〕
【0021】
【数8】 10≧〔(BΦmax−BΦmin)/BΦSV〕×100 ・・・・(4) (式中、BΦmaxはAバンクの最高径(cm)、BΦmin
はAバンクの最低径(cm)、BΦSVはAバンクの設定
径(cm)を示す)で表される。Aバンクの径は、通
常、1〜50cmに設定することが好ましい。Aバンク
は大きさ(太さ)が均一でカレンダーロール軸方向に偏
在せず、さらに、Aバンクの温度がカレンダーロール幅
方向に均一であるためカレンダーロールギャップにかか
る圧力が軸方向で均一となり、幅方向に厚み精度の優れ
たフィルムが得られる。さらに、混練、圧延が均一にな
されるので、得られるフィルムの引張強度等の機械的特
性が大きく向上する。
【0022】本発明は、上記の逆L型4本構成のカレン
ダーロール装置の他、Z型カレンダーロール装置等の公
知のカレンダーロール装置に広く適用し得るものであ
る。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明についてさらに詳
細に説明する。尚、実施例に示したフィルムの厚み及び
そのバラツキ、並びに、引張強度は下記方法により測定
した値である。 (1)フィルムの厚み及びそのバラツキ(μm) フィルムの幅方向に等間隔で10点、同様の操作をフィ
ルムの長さ方向に等間隔で10回、合計100点の厚み
を測定する。平均値をフィルムの厚みとし、最高値と最
低値との差を厚みバラツキとする。 (2)引張破断伸び率(%) テンシロン式引張試験機(ORIENTEC COR
P.製、形式:UCT−500)を用いて、JIS K
−6732に規定される方法に従って測定する。
【0024】実施例1 〔図1〕に示したように、逆L型4本カレンダーロール
の前工程に一対の補助ロール、さらにその後に赤外線照
射式の温度調節装置を設置した。安定剤、可塑剤、滑
剤、着色剤、紫外線吸収剤等の添加剤を含むポリ塩化ビ
ニル樹脂(重合度1050)をバンバリーミキサーを用
いて170℃で混練した後、首振り式コンベアーを用い
て一対の補助ロールに供給した。補助ロールでポリ塩化
ビニル樹脂を粗圧延して幅が126cmの帯状樹脂と
し、それを赤外線照射式の温度調節装置を用いて温度調
節しながら160℃に調節された第1カレンダーロール
及び第2カレンダーロールに供給した。このときの帯状
樹脂の最高温度は166℃、最低温度は164℃であっ
た。第1カレンダーロール及び第2カレンダーロール間
には幅180cmのAバンクが形成された。第1〜第4
カレンダーロールの温度を160℃、第4カレンダーロ
ールからのフィルムの引取速度を10m/minとし、
帯状樹脂を圧延して、厚み100μm、幅4000m
m、長さ100mのポリ塩化ビニルフィルムを成形し
た。得られたポリ塩化ビニルフィルムについて、フィル
ムの厚み及びそのバラツキ、並びに、引張強度を上記方
法により測定した。主な成形条件及びフィルムの特性を
〔表1〕に示す。
【0025】比較例1 安定剤、可塑剤、滑剤、着色剤、紫外線吸収剤等の添加
剤を含むポリ塩化ビニル樹脂(重合度1050)をバン
バリーミキサーを用いて170℃で混練した後、首振り
式コンベアーを用いて160℃に調節された第1カレン
ダーロール及び第2カレンダーロールに供給した。この
とき、首振り式コンベアーで搬送中の原料樹脂は、赤外
線照射式の温度調節装置による温度調節を行わなかっ
た。以降、実施例1と同様にしてポリ塩化ビニルフィル
ムを成形した。得られたポリ塩化ビニルフィルムについ
て、実施例1と同様にして、フィルムの厚み及びそのバ
ラツキ、並びに、引張強度を上記方法により測定した。
フィルムの特性を〔表1〕に示す。
【0026】実施例2〜3、比較例2〜3 主な成形条件を〔表1〕に示す通りに変更した以外、実
施例1と同様にしてポリ塩化ビニルフィルムを成形し
た。得られたポリ塩化ビニルフィルムについて、実施例
1と同様にして、フィルムの厚み及びそのバラツキ、並
びに、引張強度を上記方法により測定した。フィルムの
特性を〔表1〕に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、優れた機械的特性、並
びに、厚みバラツキの少ない熱可塑性樹脂フィルムを成
形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、逆L型4本構成のカレンダーロール装置の
軸方向と直交する方向の側面図である。
【図2】は、逆L型4本構成のカレンダーロール装置の
軸方向の側面図である。
【符号の説明】
1 原料樹脂 2 補助ロール 3 補助ロール 4 帯状樹脂 5 第1カレンダーロール 6 第2カレンダーロール 7 赤外線照射型温度調節器 8 赤外線照射型温度調節器 9 Aバンク 10 第3カレンダーロール 11 第4カレンダーロール 12 熱可塑性樹脂フィルム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂フィルムのカレンダー成形
    方法であって、140〜200℃の温度範囲に制御され
    たカレンダーロールに供給する原料樹脂の幅を数式1
    〔数1〕 【数1】W1=0.7W0〜W0 ・・・・(1) (式中、W1は供給樹脂の幅(cm)、W0は第1カレン
    ダーロールと第2カレンダーロール間に形成されるバン
    クの幅(cm)を示す)を満足する範囲に制御し、該原
    料樹脂の温度を140〜200℃の範囲の温度に制御
    し、且つ、その温度バラツキを数式2〔数2〕 【数2】10≧(RTmax−RTmin) ・・・・(2) (式中、RTmaxはカレンダーロールに供給される原料
    樹脂の最高温度(℃)、RTminはカレンダーロールに
    供給される原料樹脂の最低温度(℃)を示す)を満足す
    る範囲に制御することを特徴とする熱可塑性樹脂フィル
    ムのカレンダー成形方法。
  2. 【請求項2】 第1カレンダーロールと第2カレンダー
    ロール間に形成されるバンクの温度バラツキを数式3
    〔数3〕 【数3】15≧(BTmax−BTmin) ・・・・(3) (式中、BTmaxはバンクの最高温度(℃)、BTmin
    バンクの最低温度(℃)を示す)を満足する範囲に制御
    することを特徴とする請求項1記載の熱可塑性樹脂フィ
    ルムのカレンダー成形方法。
  3. 【請求項3】 第1カレンダーロールと第2カレンダー
    ロール間に形成されるバンク径の変動率を数式4〔数
    4〕 【数4】 10≧〔(BΦmax−BΦmin)/BΦSV〕×100 ・・・・(4) (式中、BΦmaxはバンクの最高径(cm)、BΦmin
    バンクの最低径(cm)、BΦSVはバンクの設定径(c
    m)を示す)を満足する範囲に制御することを特徴とす
    る請求項1記載の熱可塑性樹脂フィルムのカレンダー成
    形方法。
  4. 【請求項4】 一対の補助ロールを用いて原料樹脂の幅
    を制御することを特徴とする請求項1記載の熱可塑性樹
    脂フィルムのカレンダー成形方法。
  5. 【請求項5】 赤外線照射により原料樹脂の温度を制御
    することを特徴とする請求項1記載の熱可塑性樹脂フィ
    ルムのカレンダー成形方法。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂フィルムが農業用ポリ塩化
    ビニル系樹脂フィルムである請求項1〜5のいずれか1
    項に記載の熱可塑性樹脂フィルムのカレンダー成形方
    法。
JP10582697A 1997-04-23 1997-04-23 カレンダー成形方法 Pending JPH10296766A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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