JPH10296708A - セメントモルタル体またはコンクリート体の製造方法、並びにその製造用型枠 - Google Patents

セメントモルタル体またはコンクリート体の製造方法、並びにその製造用型枠

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JPH10296708A
JPH10296708A JP11137697A JP11137697A JPH10296708A JP H10296708 A JPH10296708 A JP H10296708A JP 11137697 A JP11137697 A JP 11137697A JP 11137697 A JP11137697 A JP 11137697A JP H10296708 A JPH10296708 A JP H10296708A
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JP
Japan
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concrete
cement mortar
layer
mortar
surface treatment
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Application number
JP11137697A
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English (en)
Inventor
Hidetada Funakoshi
秀忠 舩越
Masao Kawahara
正雄 川原
Takeshi Kawachi
武 川地
Yoshimasa Hayashi
好正 林
Haruka Ogawa
晴果 小川
Kazufusa Mitani
一房 三谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Schokbeton Japan Co Ltd
Original Assignee
Obayashi Corp
Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Schokbeton Japan Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機能性材料の層をセメントモルタル体やコン
クリート体の表面に効率よく形成することができるとと
もに、当該機能性材料の機能を効果的に発揮させること
ができる経済的なセメントモルタル体またはコンクリー
ト体の製造方法、並びにその製造用型枠を提供する。 【解決手段】 酸性雰囲気および/または中性雰囲気で
安定で少なくともアルカリ性雰囲気で溶解する性質を有
し、打設コンクリート12によって溶解されてその内部
へと浸透するバインダーに対し、溶解し浸透するバイン
ダーとは分離してコンクリート11の表層に付着残留す
る機能性表面処理材および機能性表面処理材をコンクリ
ート11の表層11aに対して一体化させる液媒体を混
合して塗料を形成し、塗料を成形用型枠10の成形面1
0aに塗布して塗膜層14を予め形成し、その後成形用
型枠10内にコンクリート12を打設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セメントモルタル
体やコンクリート体そのものを高機能化する際に、当該
セメントモルタル体やコンクリート体の表層、もしくは
これらがタイル付きの場合にはそれらのタイル目地の表
層に機能性表面処理材の層を効果的に効率よく形成する
ことができる経済的なセメントモルタル体またはコンク
リート体の製造方法、並びにその製造用型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ビルや集合住宅、戸建て住宅な
どの各種建物では、その構造要素としての柱や梁、床、
壁、並びに内装材である天井や内装壁などがコンクリー
ト体やセメントモルタル体で構成されている。
【0003】そして近年にあっては、これらコンクリー
ト体やセメントモルタル体自体に抗菌作用や脱臭・消臭
作用、電波吸収性能、発色作用や保水作用などを付与し
て、装飾性や耐久性、清潔さなど各コンクリート体やセ
メントモルタル体それぞれの使用向きに応じた機能性を
備えさせて高機能化することが行われている。
【0004】例えば、コンクリート体やセメントモルタ
ル体の表面に特殊な塗料を塗布することにより、機能性
を付与する方法がある。従来知られている高機能化用の
塗料はおおよそ、有機樹脂中に抗菌剤や電波吸収剤など
の機能性材料を混入させていて、これを上記コンクリー
ト体等の表面に塗布し、これによりこれらコンクリート
体等の表面に抗菌剤や電波吸収剤などの各種機能性材料
の層を形成するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記塗料を
既に建て込まれた上記柱などや内装壁などに現場で塗布
する塗装作業は、建物内外を巡って行う必要があり煩雑
であるとともに、現場施工であるため雨天時などには施
工できなかった。
【0006】また、特にタイルが貼り付けられることの
多い外壁や浴室、洗面所等の内装壁を構成するコンクリ
ート体やセメントモルタル体にあっては、特にタイル目
地の汚損防止や防カビ、脱臭・消臭を目的として、当該
タイル目地に抗菌剤や脱臭・消臭剤などを含む上記塗料
を塗布することが好ましいが、縦横に格子状に形成され
ているタイル目地のみに対していちいち塗料を塗布する
ことは、さらに煩瑣な作業を強いるものであり、このよ
うなタイル付きのコンクリート体等ではその施工がきわ
めて大変であった。
【0007】他方、従来から知られている塗料は上述し
たように、有機樹脂中に各種の機能性材料を混合して分
散させたものであるが、このような従来の塗料では、機
能性材料が有している本来の機能を十分に発揮させるこ
とができなかった。具体的には、酸化チタンはその表面
が光触媒作用を有していて抗菌性や防汚性を発揮する
が、これを有機樹脂中に分散させて塗料化した場合に
は、その表面が有機樹脂で覆われてしまいほとんどその
機能を発揮させ得なかった。同様に、活性炭やゼオライ
ト、その他複合セラミックスなど表面の活性により消臭
や脱臭機能を発揮するものでも、上記従来法による塗料
化ではその効果が減殺されることとなっていた。
【0008】本発明は上述したような各種課題に鑑みて
創案されたものであり、その目的は機能性材料の層をセ
メントモルタル体やコンクリート体の表面に効率よく形
成することができるとともに、当該機能性材料の機能を
効果的に発揮させることができる経済的なセメントモル
タル体またはコンクリート体の製造方法、並びにその製
造用型枠を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、成形
用型枠内にセメントモルタルもしくはコンクリートを打
設し、その後脱型してセメントモルタル体またはコンク
リート体を製造するに際して、酸性雰囲気および/また
は中性雰囲気で安定であって少なくともアルカリ性雰囲
気で溶解する性質を有し、打設される上記セメントモル
タルまたはコンクリートによって溶解されてその内部へ
と浸透するバインダーに対し、溶解し浸透していく該バ
インダーとは分離して該セメントモルタルの表層もしく
はコンクリートの表層に付着残留する機能性表面処理材
および該機能性表面処理材を該セメントモルタルの表層
もしくはコンクリートの表層に対して一体化させる液媒
体を混合して塗料を形成し、該塗料を上記成形用型枠の
成形面に塗布して該成形面に塗膜層を予め形成し、その
後上記成形用型枠内に上記セメントモルタルもしくはコ
ンクリートを打設することを特徴とする。
【0010】また請求項2の発明は、セメントモルタル
体またはコンクリート体の表面に形成した貼り付けモル
タル層に対し、貼り付け用型枠に目地材を介して配列し
たタイルを貼り付けてタイル付きのセメントモルタル体
またはコンクリート体を製造するに際して、酸性雰囲気
および/または中性雰囲気で安定であって少なくともア
ルカリ性雰囲気で溶解する性質を有し、少なくとも上記
貼り付けモルタルによって溶解されてその内部へと浸透
するバインダーに対し、溶解し浸透していく該バインダ
ーとは分離して該貼り付けモルタルの表層に付着残留す
る機能性表面処理材および該機能性表面処理材を該貼り
付けモルタルの表層に対して一体化させる液媒体を混合
して塗料を形成し、該塗料を上記貼り付け用型枠の上記
目地材に塗布して該目地材に塗膜層を予め形成し、その
後上記目地材とともに上記タイルが配列された上記貼り
付け用型枠を上記貼り付けモルタルに対し付着させるこ
とを特徴とする。
【0011】さらに、請求項3の発明は、目地材を介し
てタイルが配列された成形用型枠内にセメントモルタル
もしくはコンクリートを打設し、その後脱型してタイル
付きのセメントモルタル体またはコンクリート体を製造
するに際して、酸性雰囲気および/または中性雰囲気で
安定であって少なくともアルカリ性雰囲気で溶解する性
質を有し、打設される上記セメントモルタルまたはコン
クリートによって溶解されてその内部へと浸透するバイ
ンダーに対し、溶解し浸透していく該バインダーとは分
離して該セメントモルタルの表層もしくはコンクリート
の表層に付着残留する機能性表面処理材および該機能性
表面処理材を該セメントモルタルの表層もしくはコンク
リートの表層に対して一体化させる液媒体を混合して塗
料を形成し、該塗料を上記成形用型枠内の上記目地材に
塗布して該目地材に塗膜層を予め形成し、その後上記タ
イルが配列された上記成形用型枠内に上記セメントモル
タルもしくはコンクリートを打設することを特徴とす
る。
【0012】そして請求項4の発明は、前記機能性表面
処理材が、少なくとも無機抗菌剤、無機担体に担持させ
た有機抗菌剤、粉体状脱臭剤、粉体状消臭剤、粉体状脱
・消臭剤、電波吸収剤、蓄光作用を有する粉体、蛍光作
用を有する粉体、ホトクロミック作用を有する粉体、遠
赤外線放射性を有する無機粉体、もしくは保水性を有す
る粉体のいずれかを含んでいることを特徴とする。
【0013】他方、請求項5の発明は、セメントモルタ
ル体またはコンクリート体を製造するためにその内部に
セメントモルタルもしくはコンクリートが打設される型
枠において、上記セメントモルタルまたはコンクリート
が打設される該型枠の成形面に、酸性雰囲気および/ま
たは中性雰囲気で安定であって少なくともアルカリ性雰
囲気で溶解する性質を有し、打設される上記セメントモ
ルタルまたはコンクリートによって溶解されてその内部
へと浸透するバインダーに対し、溶解し浸透していく該
バインダーとは分離して該セメントモルタルの表層もし
くはコンクリートの表層に付着残留する機能性表面処理
材および該機能性表面処理材を該セメントモルタルの表
層もしくはコンクリートの表層に対して一体化させる液
媒体を混合して形成した塗料を塗布して、該成形面に塗
膜層を形成したことを特徴とする。
【0014】また、請求項6の発明は、セメントモルタ
ル体またはコンクリート体の表面に形成した貼り付けモ
ルタル層に対し、目地材を介して配列したタイルを貼り
付けるための型枠において、上記型枠の上記目地材に、
酸性雰囲気および/または中性雰囲気で安定であって少
なくともアルカリ性雰囲気で溶解する性質を有し、少な
くとも上記貼り付けモルタルによって溶解されてその内
部へと浸透するバインダーに対し、溶解し浸透していく
該バインダーとは分離して該貼り付けモルタルの表層に
付着残留する機能性表面処理材および該機能性表面処理
材を該貼り付けモルタルの表層に対して一体化させる液
媒体を混合して形成した塗料を塗布して、上記型枠の上
記目地材に塗膜層を形成したことを特徴とする。
【0015】さらに、請求項7の発明は、タイル付きの
セメントモルタル体またはコンクリート体を製造するた
めにその内部に目地材を介してタイルが配列されてセメ
ントモルタルもしくはコンクリートが打設される型枠に
おいて、上記型枠内の上記目地材に、酸性雰囲気および
/または中性雰囲気で安定であって少なくともアルカリ
性雰囲気で溶解する性質を有し、打設される上記セメン
トモルタルまたはコンクリートによって溶解されてその
内部へと浸透するバインダーに対し、溶解し浸透してい
く該バインダーとは分離して該セメントモルタルの表層
もしくはコンクリートの表層に付着残留する機能性表面
処理材および該機能性表面処理材を該セメントモルタル
の表層もしくはコンクリートの表層に対して一体化させ
る液媒体を混合して形成した塗料を塗布して、該目地材
に塗膜層を形成したことを特徴とする。
【0016】請求項1の発明は、構造要素としての柱や
梁、床、壁、並びに内装材である天井や内装壁などのセ
メントモルタル体やコンクリート体を現場打ち用の成形
用型枠やプレキャスト用の成形用型枠を用いて製造する
場合であって、これら成形用型枠の成形面に上記塗料を
塗布して塗膜層を予め形成しておき、その後この成形用
型枠内にセメントモルタル等を打設することでこの打設
作業によってそのままこれらセメントモルタル体等の表
層に塗膜層を付着させて塗料に含まれている機能性表面
処理材の層をセメントモルタル体やコンクリート体の表
層に形成できるようになっている。
【0017】このように成形面に塗料を塗布しておい
て、成形用型枠内にこれらコンクリート等を打設するの
みでそのままコンクリート体等の表層に塗料を塗布する
作業を完了することができるので、きわめて効率よく機
能性表面処理材の層をセメントモルタル体やコンクリー
ト体に形成することができる。
【0018】特に、成形用型枠がプレキャスト用のもの
である場合には、プレキャストによる周知の様々な利
点、例えば天候に左右されず量産することができ、また
現場ではプレハブ工法で建物を効率よく構築でき、さら
に型枠の廃材がでないなどの利点を確保しつつ、当該セ
メントモルタル体やコンクリート体に高機能を付与する
ことができる。
【0019】そして特に本発明に採用される塗料は、打
設されるセメントモルタルやコンクリートが有している
化学的性質自体、すなわちこれらコンクリート等がアル
カリ性を示すことによって、成形用型枠の成形面に塗布
しておくだけでコンクリート等を打設すると直ちにその
バインダーが溶解して当該コンクリート等内に浸透して
いく一方で、これと混合している機能性表面処理材はバ
インダーから分離してこれらコンクリート等の表層に残
留して付着し、また液媒体がこの機能性表面処理材のコ
ンクリート等の表層に対する一体化を促進するので、機
能性表面処理材は被覆されることなく、セメントモルタ
ルやコンクリートの表層に効果的に機能性表面処理材の
層が形成される。
【0020】このようにこれらコンクリート等の打設に
よるバインダーの溶解作用で、セメントモルタルやコン
クリートの表層に機能性表面処理材をその機能を阻害す
ることなく付着させて有効な層を形成させることがで
き、当該機能性表面処理材を効果的に機能させることが
できる。
【0021】そして上記塗料の特性を利用して成形用型
枠に対し当該塗料を塗工するだけであって、高機能化コ
ンクリート体等を高い経済性をもって製造することがで
きる。
【0022】また請求項2の発明は、請求項1と同様に
構造要素や内装材などのセメントモルタル体やコンクリ
ート体を製造する方法、殊にこれらセメントモルタル体
等に対して事後的にタイルを貼り付けてタイル付きのセ
メントモルタル体やコンクリート体を製造する場合であ
って、既に成形されたセメントモルタル体等の表面に貼
り付けモルタル層を形成する一方で、目地材を介してタ
イルを配列した貼り付け用型枠を用意し、この貼り付け
用型枠の目地材に上記塗料を塗布して塗膜層を予め形成
しておき、その後この貼り付け用型枠を目地材およびタ
イルとともに貼り付けモルタル層に付着させることでこ
の貼り付け作業によってそのままタイル目地の貼り付け
モルタルの表層に塗膜層を付着させて塗料に含まれてい
る機能性表面処理材の層を当該タイル目地の表層に形成
できるようになっている。
【0023】このように目地材に塗料を塗布しておい
て、貼り付け用型枠を貼り付けモルタル層に付着させる
のみでそのままタイル目地の表層に塗料を塗布する作業
を完了することができるので、きわめて効率よく機能性
表面処理材の層をタイル付きのセメントモルタル体やコ
ンクリート体のタイル目地に形成することができる。
【0024】そして本請求項の場合でも上記塗料は、少
なくとも貼り付けモルタルが有している化学的性質自体
によって、目地材に塗布しておくだけで貼り付けモルタ
ル層に貼り付けると直ちにそのバインダーが溶解して当
該貼り付けモルタル層内に浸透していく一方で、これと
混合している機能性表面処理材はバインダーから分離し
て貼り付けモルタルの表層に残留して付着し、また液媒
体がこの機能性表面処理材の貼り付けモルタルの表層に
対する一体化を促進するので、機能性表面処理材は被覆
されることなく、貼り付けモルタルのタイル目地の表層
に効果的に機能性表面処理材の層が形成される。
【0025】このように貼り付けモルタル層に対する貼
り付けによるバインダーの溶解作用で、タイル目地の表
層に機能性表面処理材をその機能を阻害することなく付
着させて有効な層を形成させることができ、当該機能性
表面処理材を効果的に機能させることができる。
【0026】そして上記塗料の特性を利用して目地材に
対し当該塗料を塗工するだけであって、高機能化コンク
リート体等を高い経済性をもって製造することができ
る。
【0027】さらに請求項3の発明は、請求項1と同様
に構造要素や内装材などのセメントモルタル体やコンク
リート体をプレキャスト用の成形用型枠を用いて製造す
る方法、殊にこれらセメントモルタル体等の製造段階で
タイルを貼り付けてタイル付きのセメントモルタル体や
コンクリート体を製造する場合であって、これら成形用
型枠内の目地材に上記塗料を塗布して塗膜層を予め形成
しておき、その後この成形用型枠内にこれらセメントモ
ルタル等を打設することでこの打設作業によってそのま
まタイル目地のセメントモルタル体等の表層に塗膜層を
付着させて塗料に含まれている機能性表面処理材の層を
当該タイル目地の表層に形成できるようになっている。
【0028】このように目地材に塗料を塗布しておい
て、当該成形用型枠内にコンクリート等を打設するのみ
でそのままタイル目地の表層に塗料を塗布する作業を完
了することができるので、きわめて効率よく機能性表面
処理材の層をタイル付きのセメントモルタル体やコンク
リート体のタイル目地に形成することができる。
【0029】特に、プレキャスト製法であるので、上述
したプレキャストによる周知の様々な利点を確保しつ
つ、当該タイル付きセメントモルタル体やコンクリート
体のタイル目地に高機能を付与することができる。
【0030】そして本請求項にあっても塗料は、請求項
1と同様に打設されるセメントモルタルやコンクリート
等が有している化学的性質自体によって、成形用型枠の
目地材に塗布しておくだけでこれらコンクリート等を打
設すると直ちにそのバインダーが溶解して当該コンクリ
ート内に浸透していく一方で、これと混合している機能
性表面処理材はバインダーから分離してタイル目地のコ
ンクリート等の表層に残留して付着し、また液媒体がこ
の機能性表面処理材のコンクリート等の表層に対する一
体化を促進するので、機能性表面処理材は被覆されるこ
となく、タイル目地の表層に効果的に機能性表面処理材
の層が形成される。
【0031】このようにこれらコンクリート等の打設に
よるバインダーの溶解作用で、タイル目地の表層に機能
性表面処理材をその機能を阻害することなく付着させて
有効な層を形成させることができ、当該機能性表面処理
材を効果的に機能させることができる。
【0032】そして上記塗料の特性を利用して目地材に
対し当該塗料を塗工するだけであって、高機能化コンク
リート体等を高い経済性をもって製造することができ
る。
【0033】そして請求項4のセメントモルタル体また
はコンクリート体の製造方法の発明にあっては、前記機
能性表面処理材が、少なくとも無機抗菌剤、無機担体に
担持させた有機抗菌剤、粉体状脱臭剤、粉体状消臭剤、
粉体状脱・消臭剤、電波吸収剤、蓄光作用を有する粉
体、蛍光作用を有する粉体、ホトクロミック作用を有す
る粉体、遠赤外線放射性を有する無機粉体、もしくは保
水性を有する粉体のいずれかを含んでいることによっ
て、建物を構成する構造要素や内装材などとしてのセメ
ントモルタル体やコンクリート体に、タイルの有無を問
わずその使用向きにそれぞれ応じた各種の機能性を付与
することができ、これらコンクリート体等の機能性向上
を図ることができる。
【0034】他方、請求項5の発明は、構造要素として
の柱や梁、床、壁、並びに内装材である天井や内装壁な
どのセメントモルタル体やコンクリート体を現場打ちや
プレキャストで製造する場合の製造用型枠であって、こ
の型枠の成形面に上記塗料を塗布して塗膜層を形成する
ようにし、この型枠内にセメントモルタルやコンクリー
トを打設することでこの打設作業によってそのままこれ
らセメントモルタル体等の表層に塗膜層を付着させて塗
料に含まれている機能性表面処理材の層をセメントモル
タル体やコンクリート体の表層に形成することができ
る。
【0035】このように型枠に塗膜層を形成した成形面
を備えることにより、当該型枠内にこれらコンクリート
等を打設するのみでそのままコンクリート体等の表層に
塗料を塗布する作業を完了することができるので、きわ
めて効率よく機能性表面処理材の層をセメントモルタル
体やコンクリート体に形成することができる。
【0036】特に、型枠がプレキャスト用のものである
場合には、上記したプレキャストによる周知の様々な利
点を確保しつつ、当該セメントモルタル体やコンクリー
ト体に高機能を付与することができる。
【0037】そして本請求項にあっても当該塗料は請求
項1の場合と同様に、機能性表面処理材が被覆されるこ
となく、上記コンクリート等の表層に効果的に機能性表
面処理材の層が形成され、このようにこれらコンクリー
ト等の打設によるバインダーの溶解作用で、セメントモ
ルタルやコンクリートの表層に機能性表面処理材をその
機能を阻害することなく付着させて有効な層を形成させ
ることができ、当該機能性表面処理材を効果的に機能さ
せることができる。
【0038】そして上記塗料の特性を利用して型枠に対
し当該塗料を塗工するだけであって、高機能化コンクリ
ート体等を高い経済性をもって製造することができる。
【0039】また請求項6の発明は、請求項5と同様に
構造要素や内装材などのセメントモルタル体やコンクリ
ート体を製造する場合の製造用型枠、殊にこれらセメン
トモルタル体等に対して事後的にタイルを貼り付けてタ
イル付きのセメントモルタル体やコンクリート体を製造
する型枠であって、既に成形されたセメントモルタル体
等の表面に形成した貼り付けモルタル層に対して付着さ
せる、目地材を介してタイルを配列した型枠の当該目地
材に上記塗料を塗布して塗膜層を形成するようにし、こ
の型枠を目地材およびタイルとともに貼り付けモルタル
層に付着させることでこの貼り付け作業によってそのま
まタイル目地の貼り付けモルタルの表層に塗膜層を付着
させて塗料に含まれている機能性表面処理材の層を当該
タイル目地の表層に形成することができる。
【0040】このように塗膜層を形成した目地材を型枠
に備えることにより、型枠を貼り付けモルタル層に付着
させるのみでそのままタイル目地の表層に塗料を塗布す
る作業を完了することができるので、きわめて効率よく
機能性表面処理材の層をタイル付きのセメントモルタル
体やコンクリート体のタイル目地に形成することができ
る。
【0041】そして本請求項の場合でも当該塗料は請求
項2の場合と同様に、機能性表面処理材が被覆されるこ
となく貼り付けモルタル層のタイル目地の表層に効果的
に機能性表面処理材の層が形成され、このように貼り付
けモルタル層に対する貼り付けによるバインダーの溶解
作用で、タイル目地の表層に機能性表面処理材をその機
能を阻害することなく付着させて有効な層を形成させる
ことができ、当該機能性表面処理材を効果的に機能させ
ることができる。
【0042】そして上記塗料の特性を利用して目地材に
対し当該塗料を塗工するだけであって、高機能化コンク
リート体等を高い経済性をもって製造することができ
る。
【0043】さらに請求項7の発明は、請求項5と同様
に構造要素や内装材などのセメントモルタル体やコンク
リート体を製造する場合の成形用型枠、殊にこれらセメ
ントモルタル体等の製造段階でタイルを貼り付けてタイ
ル付きのセメントモルタル体やコンクリート体を製造す
る型枠であって、この型枠内の目地材に上記塗料を塗布
して塗膜層を形成するようにし、この型枠内にこれらセ
メントモルタル等を打設することでこの打設作業によっ
てそのままタイル目地のセメントモルタル等の表層に塗
膜層を付着させて塗料に含まれている機能性表面処理材
の層を当該タイル目地の表層に形成することができる。
【0044】このように塗膜層を形成した目地材を型枠
に備えることにより、型枠内にコンクリート等を打設す
るのみでそのままタイル目地の表層に塗料を塗布する作
業を完了することができるので、きわめて効率よく機能
性表面処理材の層をタイル付きのセメントモルタル体や
コンクリート体のタイル目地に形成することができる。
【0045】特に、プレキャスト製法であるので、上述
したプレキャストによる周知の様々な利点を確保しつ
つ、当該タイル付きセメントモルタル体やコンクリート
体のタイル目地に高機能を付与することができる。
【0046】そして本請求項にあっても当該塗料は請求
項3と同様に、機能性表面処理材が被覆されることな
く、タイル目地の表層に効果的に機能性表面処理材の層
が形成され、このようにこれらコンクリート等の打設に
よるバインダーの溶解作用で、タイル目地の表層に機能
性表面処理材をその機能を阻害することなく付着させて
有効な層を形成させることができ、当該機能性表面処理
材を効果的に機能させることができる。
【0047】そして上記塗料の特性を利用して目地材に
対し当該塗料を塗工するだけであって、高機能化コンク
リート体等を高い経済性をもって製造することができ
る。
【0048】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本発
明は上述したようにビルや集合住宅、戸建て住宅などの
各種建物の構造要素である柱や梁、床、壁、並びに内装
材である天井や内装壁などに適用されるすべてのセメン
トモルタル体やコンクリート体を対象とするが、以下の
説明では壁用コンクリート体を例示して説明する。
【0049】本発明においては、木製、金属製、プラス
チック製、ゴム製、モルタルやコンクリート製等のあら
ゆる型枠を使用することが可能である。
【0050】また塗料は塗装方法によりその粘性や混入
固形分を自由に変更することができ、例えばスプレー塗
装による場合には比較的低粘度に、またスクリーン印刷
による場合には高粘度に設定することが好ましい。
【0051】図1および図2は本発明の第1実施形態で
あって、現場打ち用の型枠10とそれを用いた壁用コン
クリート体11の製造方法を示している。
【0052】図示するように、現場でその内部にコンク
リート12が打設されて壁用コンクリート体11を形成
する成形用型枠10には、コンクリート体11の表層1
1aが接するその成形面10aに予め後述する機能性表
面処理材を含有する塗料13が塗布されて、塗膜層14
が形成される。そして塗膜層14を自然乾燥等により乾
燥させた後、この塗膜層14が形成された成形面10a
を内向きにして組み立てた成形用型枠10の内部に必要
に応じて壁鉄筋15を配筋してコンクリート12を打設
する。これにより打設コンクリート12と塗膜層14と
を直接接触させることができる。その後、養生期間を経
てコンクリート12が硬化したならば、当該成形用型枠
10を脱型することで、機能性表面処理材の層19を有
する壁用コンクリート体11が構築されるようになって
いる。
【0053】図3〜図5は本発明の第2実施形態であっ
て、プレキャスト用の型枠20とそれを用いた壁用コン
クリート体21の製造方法を示している。
【0054】図示するように、工場や現場サイトで製作
されるプレキャスト製の壁用コンクリート体21の場合
にあっては、例えば平打ちであれば、その内部にコンク
リート12が打設されて壁用コンクリート体21を形成
する皿状の成形用型枠20には、コンクリート体21の
表層21aが接する成形面20aである少なくともその
底面に予め後述する機能性表面処理材を含有する塗料1
3が塗布されて、塗膜層14が形成される。そして塗膜
層14を自然乾燥等により乾燥させた後、この塗膜層1
4が形成された成形面20aを有する成形用型枠20の
内部に必要に応じて壁鉄筋15を配筋してコンクリート
12を打設する。これにより打設コンクリート12と塗
膜層14とを直接接触させることができる。その後、養
生期間を経てコンクリート12が硬化したならば、当該
成形用型枠20を脱型することで、機能性表面処理材の
層19を有するプレキャスト製の壁用コンクリート体2
1が成形されるようになっている。このプレキャスト製
の壁用コンクリート体21は、現場に持ち込まれプレハ
ブ工法等で建て込まれて壁を構成することになる。
【0055】図6〜図8は本発明の第3実施形態であっ
て、壁用コンクリート体31に対し事後的にタイル36
を貼り付けるための現場施工用の型枠30とそれを用い
たタイル付き壁用コンクリート体31の製造方法を示し
ている。
【0056】図示するように、例えばポリウレタン製の
板状貼り付け用型枠30には目地材37が互いに間隔を
隔てて配置されるとともに、これら目地材37間にタイ
ル36が配列されている。これら目地材37およびタイ
ル36は貼り付け用型枠30に対し、剥離可能に取り付
けられている。
【0057】他方、現場打設により形成されもしくはプ
レキャスト成形された壁用コンクリート体31の表面に
は、これにタイル36を貼り付けるための貼り付けモル
タル層32が形成されている。そして貼り付け用型枠3
0を介してこの貼り付けモルタル層32にタイル36と
ともに貼り付けられる目地材37には、貼り付けモルタ
ル層32の表層と接する少なくともその貼り付け面側に
予め後述する機能性表面処理材を含有する塗料13がス
クリーン印刷により塗布されて、塗膜層14が形成され
る。そして塗膜層14を自然乾燥等により乾燥させた
後、この塗膜層14が形成された目地材37を有する貼
り付け用型枠30を貼り付けモルタル層32に当てて付
着させる。これによりこの貼り付けモルタル32と塗膜
層14とを直接接触させることができる。次いで、貼り
付け用型枠30の外側から図示しないバイブレーター等
で振動を加えてタイル36を貼り付けモルタル層32に
深く食い込ませ、その後養生期間を経て当該貼り付け用
型枠30を目地材37とともに脱型することで、タイル
目地39に機能性表面処理材の層19を有するタイル付
きの壁用コンクリート体31が形成されるようになって
いる。
【0058】図9〜図14は本発明の第4実施形態であ
って、壁用コンクリート体41に対し製造段階でタイル
36を貼り付けるためのプレキャスト用の型枠40とそ
れを用いたタイル付き壁用コンクリート体41の製造方
法を示している。
【0059】図示するように、バックアップシート48
には目地材37が互いに間隔を隔てて配置されるととも
に、これら目地材37間にタイル36が配列されてい
る。これら目地材37およびタイル36はバックアップ
シート48に対し、剥離可能に取り付けられている。
【0060】そして当該バックアップシート48に備え
た目地材37には、コンクリート体41の表層と接する
少なくともその貼り付け面側に予め後述する機能性表面
処理材を含有する塗料13がスクリーン印刷により塗布
されて、塗膜層14が形成される。そして塗膜層14を
自然乾燥等により乾燥させた後、この塗膜層14が形成
された目地材37を有するバックアップシート48をタ
イル36とともに皿状の型枠40内部に配置し、また必
要に応じて壁鉄筋15を配筋して、その後型枠40内部
にコンクリート12を打設する。これにより打設コンク
リート12と塗膜層14とを直接接触させることができ
る。その後、養生期間を経てコンクリート12が硬化し
たならば、当該型枠40を脱型しかつ目地材37ととも
にバックアップシート48を剥離することで、タイル目
地39に機能性表面処理材の層19を有するプレキャス
ト製のタイル付き壁用コンクリート体41が成形される
ようになっている。このプレキャスト製のタイル付き壁
用コンクリート体41は、現場に持ち込まれプレハブ工
法等で建て込まれて壁を構成することになる。
【0061】ところで、上記各実施形態の成形用型枠1
0,20の成形面10a,20aや目地材37に塗布さ
れる本願発明特有の塗料13について説明すると、この
塗料は、酸性雰囲気および/または中性雰囲気では安定
であり、かつ少なくともアルカリ性雰囲気では溶解する
性質を有するバインダーを含むとともに、このバインダ
ーとは分離する機能性表面処理材およびこの機能性表面
処理材をコンクリートやセメントモルタルの表層に対し
て一体化させる液媒体を含んでいる。
【0062】そしてこの塗料13で形成した上記塗膜層
14は、これに直接接触するコンクリートやセメントモ
ルタルのセメント中の水溶性物質が呈するアルカリによ
って溶け、バインダー成分だけが未硬化のコンクリート
やセメントモルタルの内部に浸透していき、他方、機能
性表面処理材が残留してコンクリートやセメントモルタ
ルの表層に層19をなして付着し一体化する。
【0063】塗料に用いるバインダーは、これにより得
られた塗膜層が酸性雰囲気および/または中性雰囲気で
は安定でありかつアルカリ性雰囲気では容易に水に溶解
する性質を有するものであればよく、例えば、酢酸ビニ
ル系、アクリル系、ウレタン系、ポリエステル系の樹脂
エマルジョンまたは水溶性樹脂およびこれらの混合系等
のほか、ゼラチン、寒天、デンプン等の天然物、CM
C、HEC等の半合成品といわれる物質等を挙げること
ができる。
【0064】機能性表面処理材としては機能毎にさまざ
まなものがあり、また一つの物質で多種の機能を発揮す
るものもあるが、耐アルカリ性を有しかつセメントとの
親和性の良いものが適している。
【0065】無機抗菌剤あるいは無機担体に有機抗菌剤
を担持させたものとしては例えば、酸化チタン、酸化亜
鉛、銅化合物、銀化合物のような無機化合物のほか、あ
る種のアルコキシシランを無機粉体に担持させたものな
どが挙げられる。
【0066】脱臭・消臭作用のある粉体としては例え
ば、活性炭、酸化亜鉛、水酸化マグネシウム、硫酸鉄、
シリカ、ゼオライト、珪酸塩、アルミニウムおよび亜鉛
塩などの複合セラミックスなどが挙げられる。
【0067】蓄光作用、蛍光作用、ホトクロミック作用
を有する粉体としては例えば、硫化亜鉛(銅を賦活剤と
する)、硫化カルシウムストロンチウム(ビスマスを賦
活剤とする)、アルミン酸カルシウム(ユーロピウム、
ネオジウムを賦活剤とする)、酸化チタン−酸化鉄系固
溶体等が挙げられる。
【0068】遠赤外線放射性を有する無機粉体としては
例えば、ジルコニア、チタニア、アルミナ等のセラミッ
クス、コージライト、β−スポジューメン、チタン酸ア
ルミニウム等が挙げられる。
【0069】電波吸収剤としては例えば、フェライト粉
末、導電性酸化チタン、導電性酸化亜鉛、針状ニッケル
粉などが挙げられる。
【0070】保水性粉体としては例えば、ゼオライト、
珪藻土等の物理吸着性の粉体のほか、光触媒性酸化チタ
ンのような表面の触媒作用により空気中の水分を常に保
持しているものなどが挙げられる。これらの粉体を用い
ると、表面の水分により汚れが固着し難く、また水で容
易に洗い流せるという利点がある。
【0071】本発明に適用可能な塗料の各成分の割合
は、バインダーの固形分重量と機能性表面処理材との重
量比が0.2以上であれば良く、消泡剤、増粘剤、水等
を含む液媒体の量および組成は、最終的に機能性表面処
理材をコンクリートやセメントモルタルの表層に一体化
させ得るように調整することになる。
【0072】以下に、実施例と比較例を挙げて本発明を
さらに具体的に説明する。「部」とは、重量基準であ
る。
【0073】
【実施例1】 (塗料配合) 水溶性アクリル系エマルジョン 40部 シリコン系消泡剤 0.2部 浸透剤 0.2部 HEC系増粘剤 0.5部 光触媒性酸化チタン 10部 水 45〜50部
【0074】上記配合の塗料を図6に示したような貼り
付け用型枠の目地材のみにスクリーン印刷により、塗膜
層厚約50μmで塗布し、3時間自然乾燥した。
【0075】(貼り付けモルタル配合) 白色ポルトランドセメント 10部 珪砂 30部 減水剤 0.1部 水 6部
【0076】上記配合の貼り付けモルタルをコンクリー
ト体の表面に塗布し、塗膜層が形成されてタイル貼り付
けの準備が完了した貼り付け用型枠を貼り付けモルタル
層に当て、バイブレーターをかけて押し付けた。さらに
常温で1日間養生した後貼り付け用型枠を取り外したと
ころ、タイル目地にのみ光触媒性酸化チタンが一体化し
たタイル貼り付け面を得ることができた。そのまま2年
間放置したが、タイル目地の表面には全くカビは生え
ず、良好な抗菌性を確保することができた。
【0077】
【比較例】上記実施例1で、目地材に塗膜層を形成しな
かった貼り付け用型枠で形成したタイル目地には6ヶ月
経過後、黒くカビが発生し始めた。
【0078】
【実施例2】 (塗料配合) 酢酸ビニル系エマルジョン 40部 シリコン系消泡剤 0.2部 ザンサンガム系増粘剤 0.4部 エチレングリコール 5.0部 ブチルセロソルブ 1.0部 活性炭 20部 水 38.4部
【0079】上記配合の塗料を図1に示したような木製
の成形用型枠の表面にスプレー塗装により、塗膜層厚約
100μmで塗布し、18時間自然乾燥した。
【0080】(コンクリート配合) ポルトランドセメント 10部 珪砂 30部 粗骨材 35部 減水剤 0.1部 水 6部
【0081】前記塗膜層を形成した成形用型枠に上記配
合のコンクリートを打設し、常温で3日間養生した後型
枠を脱型した。得られた活性炭含有コンクリートは市販
の活性炭含有塗料を塗ったコンクリート面よりも良好な
消臭性能を示した。
【0082】本発明に適用される塗料によって形成した
塗膜層は、本質的にセメント中のアルカリ性物質によっ
て完全に溶解し、未硬化のセメントモルタルやコンクリ
ートと接触するバインダー成分はこれらセメントモルタ
ル等の中に溶解浸透してゆき、他方、バインダー成分と
分離して溶解しない機能性表面処理材はこれらセメント
モルタル等の表層に多く残留分布してモルタルセメント
等の硬化とともにその一成分として固着する。この結
果、機能性表面処理材はその表面が有機樹脂に覆われる
ようなことはなく、本来の機能を十分に発揮することが
できる。
【0083】また本発明によって得られるタイル目地を
含むセメントモルタルやコンクリートの表層部分は、硬
化後にあってはいわゆるポリマーセメント混合モルタル
層(コンクリート層)を形成しており、通常のセメント
モルタルやコンクリートの表面に比べてはるかに強度が
向上するとともに、それだけではなく暴露によるエフロ
レッセンス(白華現象)の発生をも効果的に抑制するこ
とができる。
【0084】また、本発明に適用される塗料によって形
成される塗膜層は、酸性雰囲気および/または中性雰囲
気では溶解しない安定性を有しているので、当該塗膜は
降雨等に晒されても溶出することがなく、きわめて取り
扱い性が良い。
【0085】また上記機能性表面処理材の層は、型枠や
目地材とコンクリートやモルタルとの固着を防止する機
能をも発揮して養生後の離型を良くすることができ、従
って従来の型枠のように型枠とコンクリート等との間に
離型剤を塗布する工程も省略できる利点がある。
【0086】さらに、既に成形されたりあるいは構築さ
れたセメントモルタル体やコンクリート体に後から塗料
を塗工する従来の方法では、これらコンクリート体等か
ら型枠を脱型した後、通常1週間から1ヶ月間もの養生
期間を経た後でなければ当該塗工作業を実施できない
が、本発明では、型枠を脱型する時点で既にこれらコン
クリート体等に対する機能化処理を完了できていて、大
幅な工期短縮を達成することができる。
【0087】
【発明の効果】請求項1の発明にあっては、成形用型枠
の成形面に特有の上記塗料を予め塗布するようにしたの
で、成形用型枠内にコンクリート等を打設するのみでそ
のままコンクリート体等の表層に機能性表面処理材の層
を形成でき、高機能化したセメントモルタル体やコンク
リート体をきわめて効率よく製造することができる。
【0088】また請求項2の発明にあっては、貼り付け
用型枠の目地材に特有の上記塗料を予め塗布するように
したので、貼り付け用型枠を貼り付けモルタル層に付着
させるのみでそのままタイル目地の表層に機能性表面処
理材の層を形成でき、高機能化したタイル付きセメント
モルタル体やコンクリート体をきわめて効率よく製造す
ることができる。
【0089】さらに請求項3の発明にあっては、成形用
型枠内の目地材に特有の上記塗料を予め塗布するように
したので、成形用型枠内にコンクリート等を打設するの
みでそのままタイル目地の表層に機能性表面処理材の層
を形成でき、高機能化したタイル付きセメントモルタル
体やコンクリート体をきわめて効率よく製造することが
できる。
【0090】そして上記いずれの請求項の発明にあって
も上記塗料は、セメントモルタルやコンクリートが呈す
るアルカリ性によって、そのバインダーが溶解して当該
コンクリート等内に浸透していく一方で、これと混合し
ている機能性表面処理材はバインダーから分離してこれ
らコンクリート等の表層に残留して付着し、また液媒体
がこの機能性表面処理材のコンクリート等の表層に対す
る一体化を促進するので、タイル目地を含むセメントモ
ルタルやコンクリートの表層に効果的に機能性表面処理
材の層を形成することができ、当該機能性表面処理材が
有する本来の機能を有効に発揮させることができる。
【0091】以上のように、成形用型枠や目地材に対し
当該塗料を塗工する簡単で効率の良い作業のみで当該塗
料の特性を利用して有効な機能性表面処理材の層を形成
できることから、高機能化コンクリート体等を低コスト
で製造することができる。
【0092】また請求項4の発明にあっては、機能性表
面処理材として、少なくとも無機抗菌剤、無機担体に担
持させた有機抗菌剤、粉体状脱臭剤、粉体状消臭剤、粉
体状脱・消臭剤、電波吸収剤、蓄光作用を有する粉体、
蛍光作用を有する粉体、ホトクロミック作用を有する粉
体、遠赤外線放射性を有する無機粉体、もしくは保水性
を有する粉体のいずれかを含有させるようにしたので、
建物を構成する構造要素や内装材などとしてのセメント
モルタル体やコンクリート体に、タイルの有無を問わず
その使用向きにそれぞれ応じた各種の機能性を付与する
ことができ、これらコンクリート体等の機能性向上を図
ることができる。
【0093】他方、請求項5の発明にあっては、特有の
上記塗料を塗布して塗膜層を形成した成形面を備える型
枠であるので、当該型枠内にコンクリート等を打設する
のみでそのままコンクリート体等の表層に塗料を付着さ
せることができ、高機能化したセメントモルタル体やコ
ンクリート体をきわめて効率よく製造することができ
る。
【0094】また請求項6の発明にあっては、特有の上
記塗料を塗布して塗膜層を形成した目地材を備える貼り
付け用型枠であるので、当該型枠を貼り付けモルタル層
に付着させるのみでそのままタイル目地の表層に塗料を
付着させることができ、高機能化したタイル付きセメン
トモルタル体やコンクリート体をきわめて効率よく製造
することができる。
【0095】さらに請求項7の発明にあっては、特有の
上記塗料を塗布して塗膜層を形成した目地材を備える型
枠であるので、当該型枠内にコンクリート等を打設する
のみでそのままタイル目地の表層に塗料を付着させるこ
とができ、高機能化したタイル付きセメントモルタル体
やコンクリート体をきわめて効率よく製造することがで
きる。
【0096】そして上記いずれの請求項の発明にあって
も当該塗料は、タイル目地を含むセメントモルタルやコ
ンクリートの表層に効果的に機能性表面処理材の層を形
成することができ、当該機能性表面処理材が有する本来
の機能を有効に発揮させることができる。
【0097】以上のようにして、上記塗料を塗工した型
枠や目地材により当該塗料の特性を利用して有効な機能
性表面処理材の層を形成できることから、高機能化コン
クリート体等を低コストで製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る製造方法の第1実施形態の第1工
程を示す側断面図である。
【図2】本発明に係る製造方法の第1実施形態の第2工
程を示す側断面図である。
【図3】本発明に係る製造方法の第2実施形態の第1工
程を示す側断面図である。
【図4】本発明に係る製造方法の第2実施形態の第2工
程を示す側断面図である。
【図5】本発明に係る製造方法の第2実施形態の第3工
程を示す側断面図である。
【図6】本発明に係る製造方法の第3実施形態の第1工
程を示す側断面図である。
【図7】本発明に係る製造方法の第3実施形態の第2工
程を示す側断面図である。
【図8】本発明に係る製造方法の第3実施形態の第3工
程を示す側断面図である。
【図9】本発明に係る製造方法の第4実施形態の第1工
程を示す側断面図である。
【図10】本発明に係る製造方法の第4実施形態の第2
工程を示す側断面図である。
【図11】本発明に係る製造方法の第4実施形態の第3
工程を示す側断面図である。
【図12】本発明に係る製造方法の第4実施形態の第4
工程を示す側断面図である。
【図13】本発明に係る製造方法の第4実施形態の第5
工程を示す側断面図である。
【図14】本発明に係る製造方法の第4実施形態の第6
工程を示す側断面図である。
【符号の説明】
10 現場打ち用の成形用型枠 11 現場打ち壁用コンクリート体 12 コンクリート 13 機能性表面処理材を含有する塗料 14 塗膜層 19 機能性表面処理材の層 20 プレキャスト用の成形用型枠 21 プレキャスト製壁用コンクリート体 30 貼り付け用型枠 31 現場製作タイル付き壁用コンクリート体 32 貼り付けモルタル層 36 タイル 37 目地材 39 タイル目地 40 プレキャスト用の型枠 41 プレキャスト製タイル付き壁用コンクリート体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04G 9/10 103 E04G 9/10 103A (72)発明者 川原 正雄 埼玉県川越市南台1−10−4 株式会社シ ョックベトン・ジヤパン内 (72)発明者 川地 武 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 (72)発明者 林 好正 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 (72)発明者 小川 晴果 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 (72)発明者 三谷 一房 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形用型枠内にセメントモルタルもしく
    はコンクリートを打設し、その後脱型してセメントモル
    タル体またはコンクリート体を製造するに際して、 酸性雰囲気および/または中性雰囲気で安定であって少
    なくともアルカリ性雰囲気で溶解する性質を有し、打設
    される上記セメントモルタルまたはコンクリートによっ
    て溶解されてその内部へと浸透するバインダーに対し、
    溶解し浸透していく該バインダーとは分離して該セメン
    トモルタルの表層もしくはコンクリートの表層に付着残
    留する機能性表面処理材および該機能性表面処理材を該
    セメントモルタルの表層もしくはコンクリートの表層に
    対して一体化させる液媒体を混合して塗料を形成し、 該塗料を上記成形用型枠の成形面に塗布して該成形面に
    塗膜層を予め形成し、 その後上記成形用型枠内に上記セメントモルタルもしく
    はコンクリートを打設することを特徴とするセメントモ
    ルタル体またはコンクリート体の製造方法。
  2. 【請求項2】 セメントモルタル体またはコンクリート
    体の表面に形成した貼り付けモルタル層に対し、貼り付
    け用型枠に目地材を介して配列したタイルを貼り付けて
    タイル付きのセメントモルタル体またはコンクリート体
    を製造するに際して、 酸性雰囲気および/または中性雰囲気で安定であって少
    なくともアルカリ性雰囲気で溶解する性質を有し、少な
    くとも上記貼り付けモルタルによって溶解されてその内
    部へと浸透するバインダーに対し、溶解し浸透していく
    該バインダーとは分離して該貼り付けモルタルの表層に
    付着残留する機能性表面処理材および該機能性表面処理
    材を該貼り付けモルタルの表層に対して一体化させる液
    媒体を混合して塗料を形成し、 該塗料を上記貼り付け用型枠の上記目地材に塗布して該
    目地材に塗膜層を予め形成し、 その後上記目地材とともに上記タイルが配列された上記
    貼り付け用型枠を上記貼り付けモルタルに対し付着させ
    ることを特徴とするセメントモルタル体またはコンクリ
    ート体の製造方法。
  3. 【請求項3】 目地材を介してタイルが配列された成形
    用型枠内にセメントモルタルもしくはコンクリートを打
    設し、その後脱型してタイル付きのセメントモルタル体
    またはコンクリート体を製造するに際して、 酸性雰囲気および/または中性雰囲気で安定であって少
    なくともアルカリ性雰囲気で溶解する性質を有し、打設
    される上記セメントモルタルまたはコンクリートによっ
    て溶解されてその内部へと浸透するバインダーに対し、
    溶解し浸透していく該バインダーとは分離して該セメン
    トモルタルの表層もしくはコンクリートの表層に付着残
    留する機能性表面処理材および該機能性表面処理材を該
    セメントモルタルの表層もしくはコンクリートの表層に
    対して一体化させる液媒体を混合して塗料を形成し、 該塗料を上記成形用型枠内の上記目地材に塗布して該目
    地材に塗膜層を予め形成し、 その後上記タイルが配列された上記成形用型枠内に上記
    セメントモルタルもしくはコンクリートを打設すること
    を特徴とするセメントモルタル体またはコンクリート体
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記機能性表面処理材が、少なくとも無
    機抗菌剤、無機担体に担持させた有機抗菌剤、粉体状脱
    臭剤、粉体状消臭剤、粉体状脱・消臭剤、電波吸収剤、
    蓄光作用を有する粉体、蛍光作用を有する粉体、ホトク
    ロミック作用を有する粉体、遠赤外線放射性を有する無
    機粉体、もしくは保水性を有する粉体のいずれかを含ん
    でいることを特徴とするセメントモルタル体またはコン
    クリート体の製造方法。
  5. 【請求項5】 セメントモルタル体またはコンクリート
    体を製造するためにその内部にセメントモルタルもしく
    はコンクリートが打設される型枠において、 上記セメントモルタルまたはコンクリートが打設される
    該型枠の成形面に、酸性雰囲気および/または中性雰囲
    気で安定であって少なくともアルカリ性雰囲気で溶解す
    る性質を有し、打設される上記セメントモルタルまたは
    コンクリートによって溶解されてその内部へと浸透する
    バインダーに対し、溶解し浸透していく該バインダーと
    は分離して該セメントモルタルの表層もしくはコンクリ
    ートの表層に付着残留する機能性表面処理材および該機
    能性表面処理材を該セメントモルタルの表層もしくはコ
    ンクリートの表層に対して一体化させる液媒体を混合し
    て形成した塗料を塗布して、該成形面に塗膜層を形成し
    たことを特徴とするセメントモルタル体またはコンクリ
    ート体の製造用型枠。
  6. 【請求項6】 セメントモルタル体またはコンクリート
    体の表面に形成した貼り付けモルタル層に対し、目地材
    を介して配列したタイルを貼り付けるための型枠におい
    て、 上記型枠の上記目地材に、酸性雰囲気および/または中
    性雰囲気で安定であって少なくともアルカリ性雰囲気で
    溶解する性質を有し、少なくとも上記貼り付けモルタル
    によって溶解されてその内部へと浸透するバインダーに
    対し、溶解し浸透していく該バインダーとは分離して該
    貼り付けモルタルの表層に付着残留する機能性表面処理
    材および該機能性表面処理材を該貼り付けモルタルの表
    層に対して一体化させる液媒体を混合して形成した塗料
    を塗布して、上記型枠の上記目地材に塗膜層を形成した
    ことを特徴とするセメントモルタル体またはコンクリー
    ト体の製造用型枠。
  7. 【請求項7】 タイル付きのセメントモルタル体または
    コンクリート体を製造するためにその内部に目地材を介
    してタイルが配列されてセメントモルタルもしくはコン
    クリートが打設される型枠において、 上記型枠内の上記目地材に、酸性雰囲気および/または
    中性雰囲気で安定であって少なくともアルカリ性雰囲気
    で溶解する性質を有し、打設される上記セメントモルタ
    ルまたはコンクリートによって溶解されてその内部へと
    浸透するバインダーに対し、溶解し浸透していく該バイ
    ンダーとは分離して該セメントモルタルの表層もしくは
    コンクリートの表層に付着残留する機能性表面処理材お
    よび該機能性表面処理材を該セメントモルタルの表層も
    しくはコンクリートの表層に対して一体化させる液媒体
    を混合して形成した塗料を塗布して、該目地材に塗膜層
    を形成したことを特徴とするセメントモルタル体または
    コンクリート体の製造用型枠。
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