JPH10296635A - ウエットブラスト装置 - Google Patents

ウエットブラスト装置

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JPH10296635A
JPH10296635A JP10580097A JP10580097A JPH10296635A JP H10296635 A JPH10296635 A JP H10296635A JP 10580097 A JP10580097 A JP 10580097A JP 10580097 A JP10580097 A JP 10580097A JP H10296635 A JPH10296635 A JP H10296635A
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JP
Japan
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layer
flow
guide plate
nozzle
upper layer
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Application number
JP10580097A
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English (en)
Inventor
Masashi Ito
政司 伊藤
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH10296635A publication Critical patent/JPH10296635A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエットブラスト加工法において、長期に渡
って高精度の加工精度を維持する。 【解決手段】 ノズル4の流体通路を分割板22によって
上層4b、下層4cに分割する。そして、上層4bには
砥粒供給装置に連通する管路24を合流させている。よっ
て、上層4bにのみ砥粒が供給され、上層4bを流れる
水流はスラリー流となる。このため、ノズル4の先端開
口部4aでは、上層4bから吐出されるスラリー流29
と、下層4cから吐出される水流30とからなる2層流31
を形成することができる。ガイド板12は下層4c側に設
けられているので、2層流31のうちガイド板12と直接的
に接触するのは、水流30の方である。したがって、稼動
時間の累積と共にガイド板12が研磨されてしまうことが
なく、ガイド板12による整流効果を長期に渡って維持す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体に砥粒を混入
させ被加工物に吹き付けることにより、研削加工、表面
処理加工等を行うウエットブラスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、無数の砥粒を超高速で被加工
物に衝突させ、その表面を加工するブラスト加工法が、
梨地仕上げ、表面研削、洗浄、ピーニング加工等、さま
ざまな用途に用いられている。このブラスト加工法に
は、砥粒を気体の圧力で吐出させるいわゆるドライブラ
スト加工法と、砥粒を液体に混入させて吹きつける、い
わゆるウエットブラスト加工法とがある。
【0003】さて、このウエットブラスト加工法は、ド
ライブラスト加工法に比べ以下に列記するような利点を
有している。 液体を使用する為、衝撃熱(加工熱)を液体により効
率的に排出することができる。 砥粒が液体と混合された状態で用いられるので、砥粒
の微細粒度の制限が原則的にない。 被加工物と砥粒との衝突、摩擦によって生ずる静電気
は液体をアースして逃げる為、被加工物および装置に帯
電現象を生じない。 被加工面(露出した母材)は液体で覆われ、変質する
ことなく次工程に送ることができる。 加工による研削屑、破砕した砥粒等は液体中に混合さ
れる為、粉塵を生じない。また、汚れの再付着もない。 液体が緩衝材として働く為、加工物への研磨材の埋め
込みがない。 液体に防錆剤、脱脂剤等の処理液を混入すれば、2次
加工が同時に行える。
【0004】上記ウエットブラスト加工法を実施する為
の加工装置の従来例としては、特開平4-146080号公報等
にその詳細が開示されている。ここで、従来のウエット
ブラスト加工装置の一例を、図4に示して簡単に説明す
る。ブラストタンク1には、必要な砥粒と液体(水)と
を貯留している。また、ブラストタンク1は、砥粒の停
滞がないように底部をブラストポンプ2の吸入口に向け
て最適な傾斜角度で絞り込んでいる。ブラストタンク1
内の砥粒および水は、ブラストポンプ2により、加工室
3のノズル4へと供給される。ノズル4では、ブラスト
タンク1から送り込まれるスラリー(砥粒と水との混合
物)に、吸気口5から取り込んだエアを混入させ、図示
しない被加工物に噴射する。なお、ブラストポンプ2に
吸引されたスラリーの一部は、攪拌用バイパス管路6を
通り、ブラストタンク1内の砥粒と水とを攪拌して、安
定したスラリーを提供する為に用いられる。
【0005】また、図4のウエットブラスト加工装置
は、ブラストタンク2の液面近傍において該ブラストタ
ンクと連通する1次水洗タンク7を有する。この1次水
洗タンク7は、ブラストタンク1のオーバーフローを受
け取ることにより、比較的砥粒の少ないスラリーを蓄え
る。そして、1次水洗タンク7内のスラリーを1次水洗
ポンプ8でくみ上げ、分離装置9で砥粒と水とを分離し
た後に、加工室3のシャワー10に水を供給する。なお、
1次水洗タンク7にも、攪拌用バイパス管路11を備え得
ている。
【0006】ところで、ウエットブラスト加工法では、
砥粒の噴射媒体として液体を用いるので、被加工物に噴
射する際に液体の流れが不規則に変化し易く、通常の砥
石を用いた加工法と比較すると、高精度の加工を行うこ
とが困難であった。この問題を解決する手法として、ノ
ズル4から吐出されるスラリーの整流効果を高めるべ
く、図5に示すようなガイド板12を設けた例がある。こ
のように、スラリーの整流効果を高めることにより加工
精度を高めた例としては、特開平8-168964号公報等にそ
の詳細が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ガイド板12
を設けることによりスラリーの整流効果を高めた従来例
には、以下のような問題点が存在していた。すなわち、
スラリーは水に砥粒を混入してなるものであることか
ら、稼動時間の累積と共にガイド板12自体が研磨される
ことになる。そして、時間が経過するに従ってガイド板
12がガイド板としての働きをなさなくなり、これによる
整流効果の低下を来すことになる。したがって整流効果
を維持する為には、ガイド板12をノズル4に対して着脱
自在とし、メンテナンス時に交換する必要があった。
【0008】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、ガイド板12の消耗を防
ぎ、ウエットブラスト加工法において長期に渡って高精
度の加工精度を維持することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為の
本発明に係る手段は、液体に砥粒を混入させ噴射ノズル
から高圧噴射して被加工物に吹き付けるウエットブラス
ト装置であって、流体供給手段と連通する噴射ノズルの
流体通路を第1層、第2層に分割し、該第2層にはその
先端開口部にノズル軸と平行な流体ガイドを設け、前記
第1層には砥粒供給手段と連通する管路を合流させてな
ることを特徴とする。
【0010】本発明においては、噴射ノズルの流体通路
を第1層、第2層に分割し、第1層にのみ砥粒供給手段
と連通する管路を合流させていることから、第1層が液
体と砥粒とが混合したスラリー流を、第2層が液体のみ
からなる流れを形成し、噴射ノズルの先端開口部では、
これらが重なり合った2層流を形成する。また、該第2
層にはその先端開口部にノズル軸と平行な流体ガイドを
設け、該流体ガイドによって前記2層流を整流する。し
たがって、該流体ガイドは、前記2層流のうち液体のみ
からなる流れに対し直接的に接触する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。ここで、従来例と同一部分若
しくは相当する部分については同一符号で示し、詳しい
説明を省略する。
【0012】図2、図3には、本発明の実施の形態に係
るウエットブラスト装置を示している。タンク13は、複
数の浄化槽13a,13b,13cを有しており、第1浄化槽
13aに回収されたスラリーが、第2浄化槽13bを通過し
第3浄化槽13cに至るまでの間に、砥粒、粉塵等は液体
(水)と分離される。よって、第3浄化槽13c内にはほ
ぼ水のみが貯留されている。この第3浄化槽13cの水を
高圧ポンプ14でくみ上げ、管路15を介してノズル4に送
り込む。ノズル4はその中心軸が略水平となるように固
定されており、さらにその先端部には、ノズル軸と平行
にガイド板(流体ガイド)12が設られけている。
【0013】被加工物16は、チャック17によってガイド
板12の上に位置するよう把持されている。チャック17は
駆動装置18によって回転駆動することが可能である。ま
た、チャック17および駆動装置18はスライダ19に支持さ
れている。スライダ19は、送りモータ20およびボールね
じ21によって昇降自在である。したがって、被加工物16
は回転自在に支持され、かつ、ガイド板4との距離を自
由に調節することが可能となっている。ノズル4から噴
射されたスラリーは、ガイド板12上を流れることによっ
て平滑に整流され、被加工物16に加工を施した後、タン
ク13の第1浄化槽13aに回収される。
【0014】ところで、本発明の実施の形態に係るノズ
ル4は、図1に示すようにその流体通路内に分割板22を
設け、該流体通路の中間部から先端開口部4aにかけて
を第1層4b(以下、上層という)、第2層4c(以
下、下層という)に分割している。そして、スラリーを
整流する為のガイド板12は、下層4c側に固定してい
る。また、上層4bには砥粒供給装置23(図2、図3)
に連通する管路24を合流させている。
【0015】また、図2に示すように、砥粒供給装置23
は複数(23a,23b,23c)設けられており、各々が砥
粒タンク25(25a,25b,25c)を有している。そし
て、各砥粒タンク内の砥粒の粒度を変えておく。また、
管路24には砥粒の流量センサ26(26a,26b,26c)を
設けており、砥粒の供給量を正確に検出することができ
る。そして、流量センサ26の検出信号に基づいて、制御
装置27において砥粒供給装置23の流量制御を行う。さら
に、ノズル4にも流量センサ28を設け、ここでの砥粒の
流量を検出し、制御装置27に検出信号を送信することに
より、砥粒供給量の検出精度を向上させている。また、
加工中において砥粒の供給を受ける砥粒タンク25を変え
ることにより、ノズル4に供給する砥粒の粒度を変更す
ることも容易である。
【0016】上記構成をなす本発明の実施の形態から得
られる作用効果は、以下の通りである。図1に示すよう
に、流体通路を分割板22によって上層4b、下層4cに
分割したノズル4に、タンク13の第3浄化槽13cに貯留
された水を高圧ポンプ14でくみ上げ、供給している。す
ると、ノズル4の上層4b、下層4cのいずれにも水流
が形成される。ところで、上層4bには、砥粒供給装置
23(図2、図3)に連通する管路24を合流させている。
よって、砥粒供給装置23を制御して上層4bに砥粒を供
給することにより、上層4bを流れる水流のみがスラリ
ー流となる。そして、図1に示すように、ノズル4の先
端開口部4aにおいて、上層4bから吐出されるスラリ
ー流29と、下層4cから吐出される水流30からなる2層
流31を形成する。
【0017】さて、ガイド板12は下層4c側に設けられ
ているので、2層流31のうちガイド板12と直接的に接触
するのは、水流30の方である。したがって、従来のごと
く稼動時間の累積と共にガイド板12が研磨されてしまう
ことを防ぎ、ガイド板12による整流効果の低下を回避す
ることができる。また、図3に示すように、被加工物16
はガイド板12の上方に位置するように支持されているこ
とから、2層流31のうちスラリー流29を効率的に被加工
物16に当てることができる。以上のごとく、ガイド板12
によって2層流31を整流し、加工精度を高めると共に、
ガイド板12の摩耗を防ぎ、加工精度を長期に渡って維持
することができる。したがって、ガイド板12をノズル4
と一体形成し、コストの低減を図ることもできる。
【0018】
【発明の効果】本発明はこのように構成したので、以下
のような効果を有する。本発明に係るウエットブラスト
装置を用いることにより、噴射ノズルから吐出される砥
粒と流体との混合液を整流し、加工精度を向上させると
共に、流体ガイドの消耗を防ぎ、ウエットブラスト加工
法において長期に渡って高精度の加工精度を維持するこ
とが可能となる。したがって、本発明に係るウエットブ
ラスト装置を用いることにより、低公害かつ高精度の加
工を安定して行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るウエットブラスト装
置の、ノズル近傍を示す概略断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るウエットブラスト装
置の要部平面図である。
【図3】図1に示すウエットブラスト装置の正面図であ
る。
【図4】従来のウエットブラスト装置を示す摸式図であ
る。
【図5】従来のウエットブラスト装置に用いられている
噴射ノズルの該略図である。
【符号の説明】
4 ノズル 4a 先端開口部 4b 上層 4c 下層 12 ガイド板 22 分割板 24 管路 29 スラリー流 30 水流 31 2層流

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体に砥粒を混入させ噴射ノズルから高
    圧噴射して被加工物に吹き付けるウエットブラスト装置
    であって、流体供給手段と連通する噴射ノズルの流体通
    路を第1層、第2層に分割し、該第2層にはその先端開
    口部にノズル軸と平行な流体ガイドを設け、前記第1層
    には砥粒供給手段と連通する管路を合流させてなること
    を特徴とするウエットブラスト装置。
JP10580097A 1997-04-23 1997-04-23 ウエットブラスト装置 Pending JPH10296635A (ja)

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JP10580097A JPH10296635A (ja) 1997-04-23 1997-04-23 ウエットブラスト装置

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JP10580097A JPH10296635A (ja) 1997-04-23 1997-04-23 ウエットブラスト装置

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JPH10296635A true JPH10296635A (ja) 1998-11-10

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ID=14417201

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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