JPH10296511A - チャックにおける把握荷重担持方法、チャックのマスタジョウ支持構造及びマスタジョウ - Google Patents
チャックにおける把握荷重担持方法、チャックのマスタジョウ支持構造及びマスタジョウInfo
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- JPH10296511A JPH10296511A JP12489597A JP12489597A JPH10296511A JP H10296511 A JPH10296511 A JP H10296511A JP 12489597 A JP12489597 A JP 12489597A JP 12489597 A JP12489597 A JP 12489597A JP H10296511 A JPH10296511 A JP H10296511A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ワーク内径把握時のマスタジョウの倒れを防
止し、把握精度を向上させ、また、チャックボディとマ
スタジョウとに無理な力が加わることを防止することで
ある。 【解決手段】 バックプレート前面13のマスタジョウ
4と対応する位置に荷重受け部材14を設け、この荷重
受け部材14の付加的荷重負担面38とマスタジョウ4
の突出部15の付加的受け面39とを摺接する。ワーク
内径把握時の把握荷重を前後側荷重負担面と前後側受け
面35,36との間で担持すると共にプランジャ孔内面
32より内方で付加的荷重負担面38と付加的受け面3
9との間で担持することでマスタジョウの倒れを防止
し、また、荷重負担面積を広くすることでチャックボデ
ィ2とマスタジョウ4とに無理な力が加わることを防止
する。
止し、把握精度を向上させ、また、チャックボディとマ
スタジョウとに無理な力が加わることを防止することで
ある。 【解決手段】 バックプレート前面13のマスタジョウ
4と対応する位置に荷重受け部材14を設け、この荷重
受け部材14の付加的荷重負担面38とマスタジョウ4
の突出部15の付加的受け面39とを摺接する。ワーク
内径把握時の把握荷重を前後側荷重負担面と前後側受け
面35,36との間で担持すると共にプランジャ孔内面
32より内方で付加的荷重負担面38と付加的受け面3
9との間で担持することでマスタジョウの倒れを防止
し、また、荷重負担面積を広くすることでチャックボデ
ィ2とマスタジョウ4とに無理な力が加わることを防止
する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マスタジョウ本体の
チャック中心寄り背面から突出部が設けられ、ワーク把
握時にマスタジョウの前後側受け面とジョウ案内溝の前
後側荷重負担面との間で把握荷重を担持するチャックに
おける把握荷重担持方法、チャックのマスタジョウ支持
構造及びマスタジョウに関し、詳しくは前記把握荷重担
持に加えて、少なくともプランジャ孔より内方におい
て、把握荷重を担持するチャックにおける把握荷重担持
方法、チャックのマスタジョウ支持構造及びマスタジョ
ウに関するものである。
チャック中心寄り背面から突出部が設けられ、ワーク把
握時にマスタジョウの前後側受け面とジョウ案内溝の前
後側荷重負担面との間で把握荷重を担持するチャックに
おける把握荷重担持方法、チャックのマスタジョウ支持
構造及びマスタジョウに関し、詳しくは前記把握荷重担
持に加えて、少なくともプランジャ孔より内方におい
て、把握荷重を担持するチャックにおける把握荷重担持
方法、チャックのマスタジョウ支持構造及びマスタジョ
ウに関するものである。
【0002】
【従来の技術】マスタジョウ本体の、チャック中心寄り
部分背面から後方に突出部を設けてあるマスタジョウを
備えたチャックが公知である(特公昭63−44484
号等)。この従来のチャックを本願を示す図1、図2、
図6を利用して説明する。チャック1には、チャック本
体7の円周方向を等分する位置に設けられた半径方向の
ジョウ案内溝9にマスタジョウ4が装着してあり、チャ
ック本体7内のプランジャ孔5に軸方向に摺動可能にウ
ェッジプランジャ6が嵌装してある。ジョウ案内溝9
は、プランジャ孔5より前方にある前側荷重負担面10
と、プランジャ孔5によってチャックの半径方向内端が
決定されて、前側荷重負担面10の長さより相当短くな
っている後側荷重負担面11とを備えている。マスタジ
ョウ4は、マスタジョウ本体33のチャック1中心寄り
部分背面から後方に楔係合部22を備えた突出部15が
設けられ、また、前側受け面35と、楔係合部22の加
工、形成上の理由及び後側荷重負担面11の長さに合わ
せて前側受け面35より短くなっている後側受け面36
が設けられている。この突出部15の楔係合部22とウ
ェッジプランジャ6の楔溝23との楔面係合によってウ
ェッジプランジャ6がチャック軸方向に摺動するとマス
タジョウ4がジョウ案内溝9を半径方向に摺動し、チャ
ック1はワークを把持開放するようになっており、ワー
クの内径把握時に生じる把握荷重(反力)M1はジョウ
案内溝9の前側荷重負担面10と前記マスタジョウ4の
前側受け面35との半径方向外側部分と、後側荷重負担
面11と後側受け面36の半径方向内方部分で荷重W
1,W2として担持し、外形把握時に生じる把握荷重M
2は前側荷重負担面10と前側受け面35の半径方向内
側部分を後側荷重負担面11と後側受け面36との半径
方向外側部分で荷重W4,W5として担持している。
部分背面から後方に突出部を設けてあるマスタジョウを
備えたチャックが公知である(特公昭63−44484
号等)。この従来のチャックを本願を示す図1、図2、
図6を利用して説明する。チャック1には、チャック本
体7の円周方向を等分する位置に設けられた半径方向の
ジョウ案内溝9にマスタジョウ4が装着してあり、チャ
ック本体7内のプランジャ孔5に軸方向に摺動可能にウ
ェッジプランジャ6が嵌装してある。ジョウ案内溝9
は、プランジャ孔5より前方にある前側荷重負担面10
と、プランジャ孔5によってチャックの半径方向内端が
決定されて、前側荷重負担面10の長さより相当短くな
っている後側荷重負担面11とを備えている。マスタジ
ョウ4は、マスタジョウ本体33のチャック1中心寄り
部分背面から後方に楔係合部22を備えた突出部15が
設けられ、また、前側受け面35と、楔係合部22の加
工、形成上の理由及び後側荷重負担面11の長さに合わ
せて前側受け面35より短くなっている後側受け面36
が設けられている。この突出部15の楔係合部22とウ
ェッジプランジャ6の楔溝23との楔面係合によってウ
ェッジプランジャ6がチャック軸方向に摺動するとマス
タジョウ4がジョウ案内溝9を半径方向に摺動し、チャ
ック1はワークを把持開放するようになっており、ワー
クの内径把握時に生じる把握荷重(反力)M1はジョウ
案内溝9の前側荷重負担面10と前記マスタジョウ4の
前側受け面35との半径方向外側部分と、後側荷重負担
面11と後側受け面36の半径方向内方部分で荷重W
1,W2として担持し、外形把握時に生じる把握荷重M
2は前側荷重負担面10と前側受け面35の半径方向内
側部分を後側荷重負担面11と後側受け面36との半径
方向外側部分で荷重W4,W5として担持している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のチャックで
は、後側荷重負担面長さが前側のそれと比べて短いこと
から、内径把握時には外形把握時に比べて把握反力によ
るマスタジョウのチャックボディに対する傾斜が大き
く、把握精度が低下する問題があった。ワークの内径把
握時では前後側受け面と前後側荷重負担面との間の把握
荷重の負担は、後側荷重負担面が短いため内径把握時の
マスタジョウの後側受け面とチャック本体の後側荷重負
担面との間のチャック半径方向内方に作用する荷重W2
を担持する面積が外径把握時のそれより小さくなるか
ら、前後側受け面と前後側荷重負担面とに担持される荷
重負担が外径把握時に比べて大きくなり、このために前
後側受け面と前後側荷重負担面との間の面圧が高くなり
各面の摩耗が外径把握時より速く、また、チャックボデ
ィとマスタジョウとに無理な力が加わり破損する恐れが
あり、また、チャックの把握力を増大することが困難で
あった。本願の課題は、内径把握時の把握荷重によって
生じる上記問題を解決することである。
は、後側荷重負担面長さが前側のそれと比べて短いこと
から、内径把握時には外形把握時に比べて把握反力によ
るマスタジョウのチャックボディに対する傾斜が大き
く、把握精度が低下する問題があった。ワークの内径把
握時では前後側受け面と前後側荷重負担面との間の把握
荷重の負担は、後側荷重負担面が短いため内径把握時の
マスタジョウの後側受け面とチャック本体の後側荷重負
担面との間のチャック半径方向内方に作用する荷重W2
を担持する面積が外径把握時のそれより小さくなるか
ら、前後側受け面と前後側荷重負担面とに担持される荷
重負担が外径把握時に比べて大きくなり、このために前
後側受け面と前後側荷重負担面との間の面圧が高くなり
各面の摩耗が外径把握時より速く、また、チャックボデ
ィとマスタジョウとに無理な力が加わり破損する恐れが
あり、また、チャックの把握力を増大することが困難で
あった。本願の課題は、内径把握時の把握荷重によって
生じる上記問題を解決することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題の解決のため、
チャックにおける把握荷重担持方法として、マスタジョ
ウ本体のチャック中心寄り部分から後方に突出部を設
け、チャックボディ内のプランジャ孔に移動可能に嵌装
されたウエッジプランジャの軸方向移動で突出部との間
の楔面係合により、マスタジョウがチャックボデイのジ
ョウ案内溝に沿って半径方向に移動してワークを把持開
放するチャックであって、ワーク把握時にマスタジョウ
の前後側受け面とジョウ案内溝の前後側荷重負担面との
間で把握荷重を担持するようになっているチャックの荷
重担持方法において、前記マスタジョウの前後側受け面
とジョウ案内溝の前後側荷重負担面との間での荷重担持
に加えて、少なくともプランジャ孔より内方において、
把握荷重を担持する(請求項1)。
チャックにおける把握荷重担持方法として、マスタジョ
ウ本体のチャック中心寄り部分から後方に突出部を設
け、チャックボディ内のプランジャ孔に移動可能に嵌装
されたウエッジプランジャの軸方向移動で突出部との間
の楔面係合により、マスタジョウがチャックボデイのジ
ョウ案内溝に沿って半径方向に移動してワークを把持開
放するチャックであって、ワーク把握時にマスタジョウ
の前後側受け面とジョウ案内溝の前後側荷重負担面との
間で把握荷重を担持するようになっているチャックの荷
重担持方法において、前記マスタジョウの前後側受け面
とジョウ案内溝の前後側荷重負担面との間での荷重担持
に加えて、少なくともプランジャ孔より内方において、
把握荷重を担持する(請求項1)。
【0005】好適には、少なくともプランジャ孔より内
方において、内径把握時に後側受け面とジョウ案内溝の
後側荷重負担面の半径方向内方部分で受ける荷重と同じ
方向の荷重を付加的に担持する(請求項2)。
方において、内径把握時に後側受け面とジョウ案内溝の
後側荷重負担面の半径方向内方部分で受ける荷重と同じ
方向の荷重を付加的に担持する(請求項2)。
【0006】または、チャックにおける把握荷重担持方
法として、マスタジョウ本体のチャック中心寄り部分か
ら後方に突出部を設け、チャックボディ内のウエッジプ
ランジャの軸方向移動で突出部との間の楔面係合によ
り、マスタジョウがチャックボデイのジョウ案内溝に沿
って半径方向に移動してワークを把持開放するようにな
っており、ワーク把握時に、マスタジョウの前側受け面
とジョウ案内溝の前側荷重負担面との間、及び、マスタ
ジョウの後側受け面とジョウ案内溝の後側荷重負担面と
の間で把握荷重を担持し、ワーク内径把握時と外径把握
時との前記前後受け面と前後荷重負担面との荷重負担能
力の間に差があるチャックにおいて、前記荷重負担能力
の差を小さくするように少なくともプランジャ孔より内
方において、把握荷重を担持するようにした(請求項
3)。
法として、マスタジョウ本体のチャック中心寄り部分か
ら後方に突出部を設け、チャックボディ内のウエッジプ
ランジャの軸方向移動で突出部との間の楔面係合によ
り、マスタジョウがチャックボデイのジョウ案内溝に沿
って半径方向に移動してワークを把持開放するようにな
っており、ワーク把握時に、マスタジョウの前側受け面
とジョウ案内溝の前側荷重負担面との間、及び、マスタ
ジョウの後側受け面とジョウ案内溝の後側荷重負担面と
の間で把握荷重を担持し、ワーク内径把握時と外径把握
時との前記前後受け面と前後荷重負担面との荷重負担能
力の間に差があるチャックにおいて、前記荷重負担能力
の差を小さくするように少なくともプランジャ孔より内
方において、把握荷重を担持するようにした(請求項
3)。
【0007】上記方法において具体的には、マスタジョ
ウの突出部とチャックボデイとの間で、または、マスタ
ジョウの突出部とチャックボデイが取り付けられるチャ
ック取付部材との間で、把握荷重を担持する(請求項
4、5)。
ウの突出部とチャックボデイとの間で、または、マスタ
ジョウの突出部とチャックボデイが取り付けられるチャ
ック取付部材との間で、把握荷重を担持する(請求項
4、5)。
【0008】前記チャックにおける把握荷重担持方法を
実施するためのチャックのマスタジョウ支持構造とし
て、マスタジョウ本体のチャック中心寄り部分から後方
に突出部を設け、チャックボディ内のプランジャ孔に移
動可能に嵌装されたウエッジプランジャの軸方向移動で
突出部との間の楔面係合により、マスタジョウがチャッ
クボデイのジョウ案内溝に沿って半径方向に摺動移動し
てワークを把持開放するチャックであって、ワーク把握
時にマスタジョウの前後側受け面とジョウ案内溝の前後
側荷重負担面との間で把握荷重を担持するようになって
いるチャックにおいて、前記突出部と、チャックボデイ
またはチャックボデイを取り付けるチャック取付部材と
の間に、後側受け面とジョウ案内溝の後側荷重負担面の
半径方向内方部分で受ける荷重と同じ方向の荷重を担持
する付加的荷重担持構造を備えた(請求項6)。
実施するためのチャックのマスタジョウ支持構造とし
て、マスタジョウ本体のチャック中心寄り部分から後方
に突出部を設け、チャックボディ内のプランジャ孔に移
動可能に嵌装されたウエッジプランジャの軸方向移動で
突出部との間の楔面係合により、マスタジョウがチャッ
クボデイのジョウ案内溝に沿って半径方向に摺動移動し
てワークを把持開放するチャックであって、ワーク把握
時にマスタジョウの前後側受け面とジョウ案内溝の前後
側荷重負担面との間で把握荷重を担持するようになって
いるチャックにおいて、前記突出部と、チャックボデイ
またはチャックボデイを取り付けるチャック取付部材と
の間に、後側受け面とジョウ案内溝の後側荷重負担面の
半径方向内方部分で受ける荷重と同じ方向の荷重を担持
する付加的荷重担持構造を備えた(請求項6)。
【0009】前記付加的荷重担持構造は、少なくともプ
ランジャ孔より内方で後側受け面とジョウ案内溝の後側
荷重負担面の半径方向内方部分で受ける荷重と同じ方向
の荷重を担持するように設けてあり、具体的にはチャッ
クボデイまたはチャックボデイを取り付けるチャック取
付部材と突出部との何れか一方には付加的受け部分を、
他方には付加的荷重負担部分を設けて構成される(請求
項7、8)。
ランジャ孔より内方で後側受け面とジョウ案内溝の後側
荷重負担面の半径方向内方部分で受ける荷重と同じ方向
の荷重を担持するように設けてあり、具体的にはチャッ
クボデイまたはチャックボデイを取り付けるチャック取
付部材と突出部との何れか一方には付加的受け部分を、
他方には付加的荷重負担部分を設けて構成される(請求
項7、8)。
【0010】具体的には、チャックボデイまたはチャッ
クボデイを取り付けるチャック取付部材と突出部とのい
ずれか一方の部材には、プランジャ孔内に位置する部分
を備え、他方の部材と対向する荷重受け部材を一体的に
設け、荷重受け部材と他方の部材の対向部分が夫々付加
的受け部分と付加的荷重負担部分に形成されている。前
記突出部は、補強部と、その補強部の半径方向内側に設
けられ、補強部より幅広で、上下面が楔面に形成されて
いる楔係合部とから成り、ウエッジプランジャには楔係
合部と係合する楔溝と前記補強部を収容する収容溝とを
有する案内溝を形成し、前記荷重受け部材は、案内溝に
収容される部分を備えている。より具体的には付加的受
け部分と付加的荷重負担部分とは、マスタジョウの半径
方向移動時に互いに摺接する付加的受け面と付加的荷重
負担面である(請求項9、10、11)。
クボデイを取り付けるチャック取付部材と突出部とのい
ずれか一方の部材には、プランジャ孔内に位置する部分
を備え、他方の部材と対向する荷重受け部材を一体的に
設け、荷重受け部材と他方の部材の対向部分が夫々付加
的受け部分と付加的荷重負担部分に形成されている。前
記突出部は、補強部と、その補強部の半径方向内側に設
けられ、補強部より幅広で、上下面が楔面に形成されて
いる楔係合部とから成り、ウエッジプランジャには楔係
合部と係合する楔溝と前記補強部を収容する収容溝とを
有する案内溝を形成し、前記荷重受け部材は、案内溝に
収容される部分を備えている。より具体的には付加的受
け部分と付加的荷重負担部分とは、マスタジョウの半径
方向移動時に互いに摺接する付加的受け面と付加的荷重
負担面である(請求項9、10、11)。
【0011】また、前記チャックにおける把握荷重担持
方法を実施するためのチャックのマスタジョウ支持構造
として、マスタジョウ本体のチャック中心寄り部分から
後方に突出部を設け、チャックボディ内のプランジャ孔
に移動可能に嵌装されたウエッジプランジャの軸方向移
動で突出部との間の楔面係合により、マスタジョウがチ
ャックボデイのジョウ案内溝に沿って半径方向に摺動移
動してワークを把持開放するチャックであって、ワーク
把握時にマスタジョウの前後側受け面とジョウ案内溝の
前後側荷重負担面との間で把握荷重を担持するようにな
っているチャックにおいて、チャックボデイまたはチャ
ックボデイを取り付けるチャック取付部材と突出部との
何れか一方には付加的受け部分を、他方には付加的荷重
負担部分を設け、付加的受け部分と付加的荷重負担部分
との少なくとも一方を面として他方の部材との間でマス
タジョウの半径方向移動時にプランジャ孔の内方で相対
摺動するように構成してある(請求項12)。
方法を実施するためのチャックのマスタジョウ支持構造
として、マスタジョウ本体のチャック中心寄り部分から
後方に突出部を設け、チャックボディ内のプランジャ孔
に移動可能に嵌装されたウエッジプランジャの軸方向移
動で突出部との間の楔面係合により、マスタジョウがチ
ャックボデイのジョウ案内溝に沿って半径方向に摺動移
動してワークを把持開放するチャックであって、ワーク
把握時にマスタジョウの前後側受け面とジョウ案内溝の
前後側荷重負担面との間で把握荷重を担持するようにな
っているチャックにおいて、チャックボデイまたはチャ
ックボデイを取り付けるチャック取付部材と突出部との
何れか一方には付加的受け部分を、他方には付加的荷重
負担部分を設け、付加的受け部分と付加的荷重負担部分
との少なくとも一方を面として他方の部材との間でマス
タジョウの半径方向移動時にプランジャ孔の内方で相対
摺動するように構成してある(請求項12)。
【0012】そして、チャックボデイまたはチャックボ
デイを取り付けるチャック取付部材と突出部とのいずれ
か一方の部材には、プランジャ孔内に位置する部分を備
え、他方の部材と対向する荷重受け部材を一体的に設
け、荷重受け部材と他方の部材の対向部分が夫々付加的
受け部分と付加的荷重負担部分に形成されている(請求
項13)。これらの請求項において、より具体的にはプ
ランジャ孔により後側荷重負担面のチャック半径方向内
端が定まり、プランジャ孔前端より前方にある前側荷重
負担面のチャック半径方向内端より、半径方向外側に位
置している(請求項14)。
デイを取り付けるチャック取付部材と突出部とのいずれ
か一方の部材には、プランジャ孔内に位置する部分を備
え、他方の部材と対向する荷重受け部材を一体的に設
け、荷重受け部材と他方の部材の対向部分が夫々付加的
受け部分と付加的荷重負担部分に形成されている(請求
項13)。これらの請求項において、より具体的にはプ
ランジャ孔により後側荷重負担面のチャック半径方向内
端が定まり、プランジャ孔前端より前方にある前側荷重
負担面のチャック半径方向内端より、半径方向外側に位
置している(請求項14)。
【0013】マスタジョウは、マスタジョウ本体のチャ
ック中心寄り部分から後方に突出部を設け、チャック本
体内のプランジャ孔に移動可能に嵌装されたウエッジプ
ランジャの軸方向移動で突出部との間の楔面係合によ
り、チャックボデイのジョウ案内溝に沿って半径方向に
摺動移動してワークを把持開放するためのマスタジョウ
であって、ワーク把握時にジョウ案内溝の前後側荷重負
担面との間で把握荷重を担持する前後側受け面を有する
マスタジョウにおいて、マスタジョウの前記突出部に
は、チャックボデイへ組込んだ状態でプランジャ孔より
内方となり、チャックボデイもしくは、チャックボデイ
を取り付けるチャック取付部材との間で荷重を受ける荷
重受け部材を一体的に備えている(請求項15)。
ック中心寄り部分から後方に突出部を設け、チャック本
体内のプランジャ孔に移動可能に嵌装されたウエッジプ
ランジャの軸方向移動で突出部との間の楔面係合によ
り、チャックボデイのジョウ案内溝に沿って半径方向に
摺動移動してワークを把持開放するためのマスタジョウ
であって、ワーク把握時にジョウ案内溝の前後側荷重負
担面との間で把握荷重を担持する前後側受け面を有する
マスタジョウにおいて、マスタジョウの前記突出部に
は、チャックボデイへ組込んだ状態でプランジャ孔より
内方となり、チャックボデイもしくは、チャックボデイ
を取り付けるチャック取付部材との間で荷重を受ける荷
重受け部材を一体的に備えている(請求項15)。
【0014】また、マスタジョウは、マスタジョウ本体
のチャック中心寄り部分から後方に突出部を設け、チャ
ック本体内のプランジャ孔に移動可能に嵌装されたウエ
ッジプランジャの軸方向移動で突出部との間の楔面係合
により、チャックボデイのジョウ案内溝に沿って半径方
向に摺動移動してワークを把持開放するためのマスタジ
ョウであって、ワーク把握時にジョウ案内溝の前後側荷
重負担面との間で把握荷重を担持する前後側受け面を有
し、前側受け面長さに比べて後側受け面長さが短くなっ
ているマスタジョウにおいて、マスタジョウの前記突出
部には、実質的に後側受け面長さを半径方向内方へ延長
し、チャックボデイもしくは、チャックボデイを取り付
けるチャック取付部材との間で、後側受け面とジョウ案
内溝の後側荷重負担面の半径方向内方部分で受ける荷重
と同じ方向の荷重を受ける荷重受け部材を一体的に備え
ている(請求項16)。
のチャック中心寄り部分から後方に突出部を設け、チャ
ック本体内のプランジャ孔に移動可能に嵌装されたウエ
ッジプランジャの軸方向移動で突出部との間の楔面係合
により、チャックボデイのジョウ案内溝に沿って半径方
向に摺動移動してワークを把持開放するためのマスタジ
ョウであって、ワーク把握時にジョウ案内溝の前後側荷
重負担面との間で把握荷重を担持する前後側受け面を有
し、前側受け面長さに比べて後側受け面長さが短くなっ
ているマスタジョウにおいて、マスタジョウの前記突出
部には、実質的に後側受け面長さを半径方向内方へ延長
し、チャックボデイもしくは、チャックボデイを取り付
けるチャック取付部材との間で、後側受け面とジョウ案
内溝の後側荷重負担面の半径方向内方部分で受ける荷重
と同じ方向の荷重を受ける荷重受け部材を一体的に備え
ている(請求項16)。
【0015】前記マスタジョウは、突出部が半径方向外
側に設けられる外側補強部と半径方向内側に設けられる
内側補強部と内外側補強部より幅広で上下面が楔面に形
成されている楔係合部とから成り、断面形状が十字形状
である(請求項17)。
側に設けられる外側補強部と半径方向内側に設けられる
内側補強部と内外側補強部より幅広で上下面が楔面に形
成されている楔係合部とから成り、断面形状が十字形状
である(請求項17)。
【0016】
【発明の実施の形態】次に本願の実施の形態について図
1から図6により説明する。図1に示すようにチャック
1はチャックボディ2とチャックボディ2に半径方向摺
動自在に装着されるトップジョウ3を備えたマスタジョ
ウ4とチャックボディ2内のプランジャ孔5に軸方向
(前後方向)に摺動自在に嵌装されマスタジョウ4を駆
動するウェッジプランジャ6とから構成されている。チ
ャックボディ2はチャック本体7とチャック本体7後部
に取付けられるバックプレート8とからなる。チャック
本体7内には軸方向に延びるプランジャ孔5が設けられ
ている。また、円周方向を等分する位置(本実施形態で
は3等分する位置)にジョウ案内溝9が放射状に形成さ
れており、各ジョウ案内溝9において前側荷重負担面1
0はプランジャ孔5の先端5aより前方であって、その
チャック半径方向内端10aはプランジャ孔5に連続す
る小径孔5bにより定まっている。尚、小径孔5bは必
ずあるわけではなく、チャック半径方向内端10aは前
側荷重負担面10どうしの交点により定まることもあ
る。後側荷重負担面11は、そのチャック半径方向内端
11aがプランジャ孔5によって定まっており、内端1
1aは内端10aより半径方向外方にある。そのため、
前側荷重負担面10に対して後側荷重負担面11が短く
なっている。また、チャック本体7には円周方向におい
てジョウ案内溝9と対応した位置に収容孔12が設けら
れている。収容孔12はプランジャ孔5に向けて開口
し、チャック本体7の半径方向外側に所定の肉厚を有し
ており、その開口寸法がウェッジプランジャ6の楔溝2
3の幅と略同様となっている(図4)。
1から図6により説明する。図1に示すようにチャック
1はチャックボディ2とチャックボディ2に半径方向摺
動自在に装着されるトップジョウ3を備えたマスタジョ
ウ4とチャックボディ2内のプランジャ孔5に軸方向
(前後方向)に摺動自在に嵌装されマスタジョウ4を駆
動するウェッジプランジャ6とから構成されている。チ
ャックボディ2はチャック本体7とチャック本体7後部
に取付けられるバックプレート8とからなる。チャック
本体7内には軸方向に延びるプランジャ孔5が設けられ
ている。また、円周方向を等分する位置(本実施形態で
は3等分する位置)にジョウ案内溝9が放射状に形成さ
れており、各ジョウ案内溝9において前側荷重負担面1
0はプランジャ孔5の先端5aより前方であって、その
チャック半径方向内端10aはプランジャ孔5に連続す
る小径孔5bにより定まっている。尚、小径孔5bは必
ずあるわけではなく、チャック半径方向内端10aは前
側荷重負担面10どうしの交点により定まることもあ
る。後側荷重負担面11は、そのチャック半径方向内端
11aがプランジャ孔5によって定まっており、内端1
1aは内端10aより半径方向外方にある。そのため、
前側荷重負担面10に対して後側荷重負担面11が短く
なっている。また、チャック本体7には円周方向におい
てジョウ案内溝9と対応した位置に収容孔12が設けら
れている。収容孔12はプランジャ孔5に向けて開口
し、チャック本体7の半径方向外側に所定の肉厚を有し
ており、その開口寸法がウェッジプランジャ6の楔溝2
3の幅と略同様となっている(図4)。
【0017】バックプレート8はチャック本体7の背面
に取付けられ、その前面にはジョウ案内溝9と対応する
円周方向位置でプランジャ孔5内側に位置し、荷重受け
部材14が一体に固着されている。荷重受け部材14は
バックプレート前面13からリテーナ28の切欠部2
9、ウェッジプランジャ6の案内溝20内を通って、そ
の前面がマスタジョウ4の突出部15の後端面に摺接す
る、付加的荷重負担部分としての付加的荷重負担面38
となっている。バックプレート8の後端部はスピンドル
18の前端にチャックボディ2を貫通するチャック取付
ボルト19により取付けられる。
に取付けられ、その前面にはジョウ案内溝9と対応する
円周方向位置でプランジャ孔5内側に位置し、荷重受け
部材14が一体に固着されている。荷重受け部材14は
バックプレート前面13からリテーナ28の切欠部2
9、ウェッジプランジャ6の案内溝20内を通って、そ
の前面がマスタジョウ4の突出部15の後端面に摺接す
る、付加的荷重負担部分としての付加的荷重負担面38
となっている。バックプレート8の後端部はスピンドル
18の前端にチャックボディ2を貫通するチャック取付
ボルト19により取付けられる。
【0018】次にマスタジョウ4を駆動するウェッジプ
ランジャ6について説明する。環状のウェッジプランジ
ャ6には案内溝20がチャックボディ2に設けたジョウ
案内溝9と対応した円周方向位置に形成されている。こ
の案内溝20は、図4に示すように半径方向外方に向け
て開口しており、マスタジョウ4の補強部17を収容可
能な収容溝21と収容溝21より半径方向内側でマスタ
ジョウ4の楔係合部22と係合する楔溝23とから構成
され、楔溝23は軸方向前方に向かって所定の下がり勾
配となっている。また、ウェッジプランジャ6にはチャ
ックボディ2に固着されるワーク挿通孔24を有するパ
イロットブッシング25の後端部分外周面と相対摺動す
る摺動孔26が前側に設けられ、後側のリテーナ取付孔
27にリテーナ28が一体に取付けられている。リテー
ナ28はウェッジプランジャ6の案内溝20と同様にチ
ャックボディ2に設けたジョウ案内溝9と対応した円周
方向位置に楔係合部22の幅より僅かに広い幅を有する
切欠部29が形成されている(図5)。ウェッジプラン
ジャ6の後端部分にはリテーナ28とによりドロースク
リュ30が挟着されており、ドロースクリュ30にはド
ローパイプ30aを介して図示しない回転シリンダのピ
ストンロッドが連結されている。このウェッジプランジ
ャ6の外周面31がチャックボディ2のプランジャ孔内
周面32に軸方向摺動可能に嵌装されている。
ランジャ6について説明する。環状のウェッジプランジ
ャ6には案内溝20がチャックボディ2に設けたジョウ
案内溝9と対応した円周方向位置に形成されている。こ
の案内溝20は、図4に示すように半径方向外方に向け
て開口しており、マスタジョウ4の補強部17を収容可
能な収容溝21と収容溝21より半径方向内側でマスタ
ジョウ4の楔係合部22と係合する楔溝23とから構成
され、楔溝23は軸方向前方に向かって所定の下がり勾
配となっている。また、ウェッジプランジャ6にはチャ
ックボディ2に固着されるワーク挿通孔24を有するパ
イロットブッシング25の後端部分外周面と相対摺動す
る摺動孔26が前側に設けられ、後側のリテーナ取付孔
27にリテーナ28が一体に取付けられている。リテー
ナ28はウェッジプランジャ6の案内溝20と同様にチ
ャックボディ2に設けたジョウ案内溝9と対応した円周
方向位置に楔係合部22の幅より僅かに広い幅を有する
切欠部29が形成されている(図5)。ウェッジプラン
ジャ6の後端部分にはリテーナ28とによりドロースク
リュ30が挟着されており、ドロースクリュ30にはド
ローパイプ30aを介して図示しない回転シリンダのピ
ストンロッドが連結されている。このウェッジプランジ
ャ6の外周面31がチャックボディ2のプランジャ孔内
周面32に軸方向摺動可能に嵌装されている。
【0019】次にマスタジョウ4について説明する。マ
スタジョウ4はマスタジョウ本体33とマスタジョウ本
体33のチャック中心寄り部分背面から後方に一体形成
された突出部15とから構成される。マスタジョウ本体
33は幅広部34が設けられており、幅広部34の左右
には前側受け面35と組付状態で略プランジャ孔5外側
から半径方向外方に形成された前側受け面35より短い
後側受け面36とを備えている。突出部15は補強部1
7と補強部17より幅広で軸方向前方に向かって所定の
下がり勾配となる楔係合部22が設けられて図4に示す
ように断面形状が逆T字形状に形成されている。このマ
スタジョウ4はチャックボディ2のジョウ案内溝9に摺
動可能に装着され、前側受け面35が前側荷重負担面1
0と摺接し、後側受け面36が後側荷重負担面11と摺
接し、補強部17が収容溝21を通って収容孔12内に
突出しており、楔係合部22の上下楔面22a,22b
と前記ウェッジプランジャ6の楔溝23の外内楔面23
a,23bとが夫々楔面係合する。また、突出部15後
面はチャックボディ2に設けた荷重受け部材14の付加
的荷重負担面38に摺接する付加的荷重負担部分として
の付加的受け面39としてあり、付加的受け面39と付
加的荷重負担面38とによって付加的荷重担持構造37
を構成する。尚、荷重受け部材14はバックプレート前
面13に一体形成しても良い。
スタジョウ4はマスタジョウ本体33とマスタジョウ本
体33のチャック中心寄り部分背面から後方に一体形成
された突出部15とから構成される。マスタジョウ本体
33は幅広部34が設けられており、幅広部34の左右
には前側受け面35と組付状態で略プランジャ孔5外側
から半径方向外方に形成された前側受け面35より短い
後側受け面36とを備えている。突出部15は補強部1
7と補強部17より幅広で軸方向前方に向かって所定の
下がり勾配となる楔係合部22が設けられて図4に示す
ように断面形状が逆T字形状に形成されている。このマ
スタジョウ4はチャックボディ2のジョウ案内溝9に摺
動可能に装着され、前側受け面35が前側荷重負担面1
0と摺接し、後側受け面36が後側荷重負担面11と摺
接し、補強部17が収容溝21を通って収容孔12内に
突出しており、楔係合部22の上下楔面22a,22b
と前記ウェッジプランジャ6の楔溝23の外内楔面23
a,23bとが夫々楔面係合する。また、突出部15後
面はチャックボディ2に設けた荷重受け部材14の付加
的荷重負担面38に摺接する付加的荷重負担部分として
の付加的受け面39としてあり、付加的受け面39と付
加的荷重負担面38とによって付加的荷重担持構造37
を構成する。尚、荷重受け部材14はバックプレート前
面13に一体形成しても良い。
【0020】このチャック1においてウェッジプランジ
ャ6が図1において左側に摺動しすると、ウェッジプラ
ンジャ6とマスタジョウ4の楔面係合によりマスタジョ
ウ4がジョウ案内溝9を半径方向内側に摺動して突出部
後端面(付加的受け面)39が荷重受け部材前端面(付
加的荷重負担面)38を摺動し、トップジョウ3がワー
クを外径把握する。この状態では図6に示すように前側
受け面35と前側荷重負担面10の半径方向内側部分と
後側受け面36と後側荷重負担面11の半径方向外側部
分とでマスタジョウ4を図6において反時計方向に回転
させようとする把握反力(把握荷重)M2を荷重W4,
W5として担持する。また、ワークの内径把握時にはウ
ェッジプランジャ6が図6において右側に摺動し、マス
タジョウ4がジョウ案内溝9を半径方向外側に摺動し、
付加的受け面39が付加的荷重負担面38を摺動する。
そして、前側受け面35と前側荷重負担面10の半径方
向外側部分と後側受け面36と後側荷重負担面11の半
径方向内側部分とで、夫々マスタジョウ4を時計方向に
回転させようとする把握反力M1を荷重W1,W2とし
て担持する。これと同時に、後側受け面36と後側荷重
負担面11の半径方向内側部分で受ける荷重W2を生じ
させている把握反力M1の一部が受け面39と負担面3
8の間で前記荷重W2と同じ方向の荷重W3として担持
される。これにより、荷重を担持する面が増加して外形
把握時にチャックボディ2とマスタジョウ4との間の荷
重W4,W5を担持する面積と荷重W1,W2,W3を
担持する面積が略同一またはそれ以上にでき、前後側受
け面35,36と前後側荷重負担面10,11との間の
面圧を小さくできると共に、マスタジョウ4が、チャッ
クボディ2のプランジャ孔5で途切れている後側荷重負
担面11下端より更にプランジャ孔内面32内方で付加
的受け面39により、支持されているから、内径把握時
におけるマスタジョウ4のチャックボディ2に対する傾
きを少なくでき把握精度が向上する。この実施形態で
は、マスタジョウとしては従来のものを流用できるか
ら、安価に実施可能である。
ャ6が図1において左側に摺動しすると、ウェッジプラ
ンジャ6とマスタジョウ4の楔面係合によりマスタジョ
ウ4がジョウ案内溝9を半径方向内側に摺動して突出部
後端面(付加的受け面)39が荷重受け部材前端面(付
加的荷重負担面)38を摺動し、トップジョウ3がワー
クを外径把握する。この状態では図6に示すように前側
受け面35と前側荷重負担面10の半径方向内側部分と
後側受け面36と後側荷重負担面11の半径方向外側部
分とでマスタジョウ4を図6において反時計方向に回転
させようとする把握反力(把握荷重)M2を荷重W4,
W5として担持する。また、ワークの内径把握時にはウ
ェッジプランジャ6が図6において右側に摺動し、マス
タジョウ4がジョウ案内溝9を半径方向外側に摺動し、
付加的受け面39が付加的荷重負担面38を摺動する。
そして、前側受け面35と前側荷重負担面10の半径方
向外側部分と後側受け面36と後側荷重負担面11の半
径方向内側部分とで、夫々マスタジョウ4を時計方向に
回転させようとする把握反力M1を荷重W1,W2とし
て担持する。これと同時に、後側受け面36と後側荷重
負担面11の半径方向内側部分で受ける荷重W2を生じ
させている把握反力M1の一部が受け面39と負担面3
8の間で前記荷重W2と同じ方向の荷重W3として担持
される。これにより、荷重を担持する面が増加して外形
把握時にチャックボディ2とマスタジョウ4との間の荷
重W4,W5を担持する面積と荷重W1,W2,W3を
担持する面積が略同一またはそれ以上にでき、前後側受
け面35,36と前後側荷重負担面10,11との間の
面圧を小さくできると共に、マスタジョウ4が、チャッ
クボディ2のプランジャ孔5で途切れている後側荷重負
担面11下端より更にプランジャ孔内面32内方で付加
的受け面39により、支持されているから、内径把握時
におけるマスタジョウ4のチャックボディ2に対する傾
きを少なくでき把握精度が向上する。この実施形態で
は、マスタジョウとしては従来のものを流用できるか
ら、安価に実施可能である。
【0021】次に他の実施形態を説明する。前記実施形
態と同一部分には同一の符号を付けてある。図7、図8
に示す第2の実施形態ではマスタジョウ4の突出部15
後端に荷重受け部材14をボルトにより一体に取り付け
てあり、荷重受け部材14はウェッジプランジャ6の案
内溝20内を軸方向後方に向けて挿通してプランジャ孔
5内方に収容されており、バックプレート前面13を付
加的荷重負担面38とし、それと対向する荷重受け部材
後端面を付加的受け面39としてバックプレート前面1
3に摺接している。これによってワークの内径把握時の
把握荷重による後側受け面36と後側荷重負担面11の
半径方向内側部分で受ける荷重と同じ方向の荷重を受け
る付加的荷重担持構造37を構成している。荷重受け部
材14とリテーナ28の切欠部底面40の間にはマスタ
ジョウ4が半径方向内側に摺動した際に切欠部底面40
と荷重受け部材14の内側面41とが当接し、マスタジ
ョウ4の半径方向内側への摺動を妨げない適宜な隙間を
有している。
態と同一部分には同一の符号を付けてある。図7、図8
に示す第2の実施形態ではマスタジョウ4の突出部15
後端に荷重受け部材14をボルトにより一体に取り付け
てあり、荷重受け部材14はウェッジプランジャ6の案
内溝20内を軸方向後方に向けて挿通してプランジャ孔
5内方に収容されており、バックプレート前面13を付
加的荷重負担面38とし、それと対向する荷重受け部材
後端面を付加的受け面39としてバックプレート前面1
3に摺接している。これによってワークの内径把握時の
把握荷重による後側受け面36と後側荷重負担面11の
半径方向内側部分で受ける荷重と同じ方向の荷重を受け
る付加的荷重担持構造37を構成している。荷重受け部
材14とリテーナ28の切欠部底面40の間にはマスタ
ジョウ4が半径方向内側に摺動した際に切欠部底面40
と荷重受け部材14の内側面41とが当接し、マスタジ
ョウ4の半径方向内側への摺動を妨げない適宜な隙間を
有している。
【0022】図9は第3の実施形態であり、第2の実施
形態と略同様であり、マスタジョウ4の突出部15の後
端に軸方向後方に突出する荷重受け部材14を一体成形
したものである。
形態と略同様であり、マスタジョウ4の突出部15の後
端に軸方向後方に突出する荷重受け部材14を一体成形
したものである。
【0023】図10は第4の実施形態であり、第2の実
施形態と同様にマスタジョウ4の突出部15の後端に荷
重受け部材14を一体に取り付けてあり、この荷重受け
部材14がプランジャ孔5を挿通して、バックプレート
前面側に設けられた孔42の壁面(付加的荷重負担面3
8)に摺動可能に当接されて付加的荷重担持構造37を
構成している。
施形態と同様にマスタジョウ4の突出部15の後端に荷
重受け部材14を一体に取り付けてあり、この荷重受け
部材14がプランジャ孔5を挿通して、バックプレート
前面側に設けられた孔42の壁面(付加的荷重負担面3
8)に摺動可能に当接されて付加的荷重担持構造37を
構成している。
【0024】図11は第5の実施形態であり、これは第
1の実施形態において荷重受け部材14をプランジャ孔
5の内周面32に一体に固着したものである。また、上
記第1の実施形態から第5の実施形態においてチャック
本体7の後端部にバックプレート8を取付けたものをチ
ャックボディ2として説明したが、チャック本体7のみ
をチャックボディ2として、このチャック1をチャック
取付部材に取付けるようにしても良く、例えば、第6の
実施形態として図12に示すようにスピンドル18に固
着したチャックアダプタ(チャック取付部材)44にチ
ャック1を取り付け、チャックアダプタ44の前面のマ
スタジョウ4の突出部15と対応する位置に前端面38
が突出部後端面16と相対摺動可能な荷重受け部材14
を一体に設けて、荷重受け部材14と突出部15とを付
加的荷重担持構造37として把握荷重を担持してもよ
い。
1の実施形態において荷重受け部材14をプランジャ孔
5の内周面32に一体に固着したものである。また、上
記第1の実施形態から第5の実施形態においてチャック
本体7の後端部にバックプレート8を取付けたものをチ
ャックボディ2として説明したが、チャック本体7のみ
をチャックボディ2として、このチャック1をチャック
取付部材に取付けるようにしても良く、例えば、第6の
実施形態として図12に示すようにスピンドル18に固
着したチャックアダプタ(チャック取付部材)44にチ
ャック1を取り付け、チャックアダプタ44の前面のマ
スタジョウ4の突出部15と対応する位置に前端面38
が突出部後端面16と相対摺動可能な荷重受け部材14
を一体に設けて、荷重受け部材14と突出部15とを付
加的荷重担持構造37として把握荷重を担持してもよ
い。
【0025】尚、荷重受け部材の幅はリテーナ28の切
欠部29の幅と同一まで広げることが可能である。例え
ば、図13は、マスタジョウ4の突出部15の後端に設
けた荷重受け部材14Aを逆T字形状とし、この荷重受
け部材14Aの幅広部45の幅を楔係合部22の幅と同
一として、更に荷重負担面を広くして面圧を小さくでき
る。また、マスタジョウ4は図14、図15に示すよう
に半径方向内側に設けられる内側補強部46と半径方向
外側に設けられる外側補強部47と内外側補強部46,
47より幅広で楔溝23と係合する楔係合部22とから
突出部15が構成され、突出部15の断面形状が十字形
状をしていても良い。
欠部29の幅と同一まで広げることが可能である。例え
ば、図13は、マスタジョウ4の突出部15の後端に設
けた荷重受け部材14Aを逆T字形状とし、この荷重受
け部材14Aの幅広部45の幅を楔係合部22の幅と同
一として、更に荷重負担面を広くして面圧を小さくでき
る。また、マスタジョウ4は図14、図15に示すよう
に半径方向内側に設けられる内側補強部46と半径方向
外側に設けられる外側補強部47と内外側補強部46,
47より幅広で楔溝23と係合する楔係合部22とから
突出部15が構成され、突出部15の断面形状が十字形
状をしていても良い。
【0026】上述の形態では、すべて付加的受け面と付
加的荷重負担面は互いに面接触するもので説明してきた
が、マスタジョウの倒れ防止の観点からは、面接触であ
る必要はなく、少なくとも後側荷重負担面の内端より更
にチャック中心寄りで内径把握時の把握反力を受けるよ
うにしてあればよく、例えば少なくとも一方のみを面と
する構成でもよい。勿論、面接触であれば、受圧面積が
広がり、把握荷重による面圧を小さくできることは上述
のとおりである。
加的荷重負担面は互いに面接触するもので説明してきた
が、マスタジョウの倒れ防止の観点からは、面接触であ
る必要はなく、少なくとも後側荷重負担面の内端より更
にチャック中心寄りで内径把握時の把握反力を受けるよ
うにしてあればよく、例えば少なくとも一方のみを面と
する構成でもよい。勿論、面接触であれば、受圧面積が
広がり、把握荷重による面圧を小さくできることは上述
のとおりである。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ワークの
内径把握時の把握荷重を前側荷重負担面と前側受け面と
の間、後側荷重負担面と後側受け面との間の荷重担持に
加えてプランジャ孔より内方で付加的荷重担持構造によ
り担持するので内径把握時のマスタジョウのチャックボ
ディに対する倒れが小さくでき、把握精度が向上する。
また、付加的荷重担持構造を互いに摺接する面構造とし
たので把握荷重を受ける面積が増加し、各面に加わる面
圧が低下し、チャックボディとマスタジョウとの摩耗が
小さくなる。また、チャックボディとマスタジョウとの
間に無理な力が作用しなくなり、チャックの破損を防止
でき、チャックの把握力を増すことが可能となる。ま
た、荷重受け部材を設けるだけの簡易な構成であるか
ら、安価に実施可能である。
内径把握時の把握荷重を前側荷重負担面と前側受け面と
の間、後側荷重負担面と後側受け面との間の荷重担持に
加えてプランジャ孔より内方で付加的荷重担持構造によ
り担持するので内径把握時のマスタジョウのチャックボ
ディに対する倒れが小さくでき、把握精度が向上する。
また、付加的荷重担持構造を互いに摺接する面構造とし
たので把握荷重を受ける面積が増加し、各面に加わる面
圧が低下し、チャックボディとマスタジョウとの摩耗が
小さくなる。また、チャックボディとマスタジョウとの
間に無理な力が作用しなくなり、チャックの破損を防止
でき、チャックの把握力を増すことが可能となる。ま
た、荷重受け部材を設けるだけの簡易な構成であるか
ら、安価に実施可能である。
【図1】チャックの断面図である。
【図2】図1のII視図である。
【図3】チャック本体の正面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図1のV−V線断面図である。
【図6】ワーク内径把握時と外径把握時の荷重負担状態
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図7】第2の実施形態である。
【図8】第2の実施形態のマスタジョウを示す斜視図で
ある。
ある。
【図9】第3の実施形態である。
【図10】第4の実施形態である。
【図11】第5の実施形態である。
【図12】第6の実施形態である。
【図13】T字形状をした荷重受け部材を取付けたマス
タジョウの斜視図である。
タジョウの斜視図である。
【図14】突出部の断面形状が十字形状をしたマスタジ
ョウの側面図である。
ョウの側面図である。
【図15】図14のXV視図である。
1 チャック 2 チャックボディ 4 マスタジョウ 5 プランジャ孔 6 ウェッジプランジャ 9 ジョウ案内溝 10 前側荷重負担面 11 後側荷重負担面 14 荷重受け部材 15 突出部 17 補強部 20 案内溝 21 収容溝 22 楔係合部 23 楔溝 33 マスタジョウ本体 35 前側受け面 36 後側受け面 37 付加的荷重担持構造 38 付加的荷重負担面 39 付加的受け面 44 チャックアダプタ(チャック取付部材)
Claims (17)
- 【請求項1】 マスタジョウ本体のチャック中心寄り部
分から後方に突出部を設け、チャックボディ内のプラン
ジャ孔に移動可能に嵌装されたウエッジプランジャの軸
方向移動で突出部との間の楔面係合により、マスタジョ
ウがチャックボデイのジョウ案内溝に沿って半径方向に
移動してワークを把持開放するチャックであって、ワー
ク把握時にマスタジョウの前後側受け面とジョウ案内溝
の前後側荷重負担面との間で把握荷重を担持するように
なっているチャックの荷重担持方法において、前記マス
タジョウの前後側受け面とジョウ案内溝の前後側荷重負
担面との間での荷重担持に加えて、少なくともプランジ
ャ孔より内方において、把握荷重を担持することを特徴
とするチャックにおける把握荷重担持方法。 - 【請求項2】 少なくともプランジャ孔より内方におい
て、後側受け面とジョウ案内溝の後側荷重負担面の半径
方向内方部分で受ける荷重と同じ方向の荷重を付加的に
担持することを特徴とする請求項1記載のチャックにお
ける把握荷重担持方法。 - 【請求項3】 マスタジョウ本体のチャック中心寄り部
分から後方に突出部を設け、チャックボディ内のウエッ
ジプランジャの軸方向移動で突出部との間の楔面係合に
より、マスタジョウがチャックボデイのジョウ案内溝に
沿って半径方向に移動してワークを把持開放するように
なっており、ワーク把握時に、マスタジョウの前側受け
面とジョウ案内溝の前側荷重負担面との間、及び、マス
タジョウの後側受け面とジョウ案内溝の後側荷重負担面
との間で把握荷重を担持し、ワーク内径把握時と外径把
握時との前記前後受け面と前後荷重負担面との荷重負担
能力の間に差があるチャックにおいて、前記荷重負担能
力の差を小さくするように少なくともプランジャ孔より
内方において、把握荷重を担持するようにしたことを特
徴とするチャックにおける把握荷重担持方法。 - 【請求項4】 マスタジョウの突出部とチャックボデイ
との間で、把握荷重を担持することを特徴とする請求項
1〜3の何れか1項記載のチャックにおける把握荷重担
持方法。 - 【請求項5】 マスタジョウの突出部とチャックボデイ
が取り付けられるチャック取付部材との間で、把握荷重
を担持することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項
記載のチャックにおける把握荷重担持方法。 - 【請求項6】 マスタジョウ本体のチャック中心寄り部
分から後方に突出部を設け、チャックボディ内のプラン
ジャ孔に移動可能に嵌装されたウエッジプランジャの軸
方向移動で突出部との間の楔面係合により、マスタジョ
ウがチャックボデイのジョウ案内溝に沿って半径方向に
摺動移動してワークを把持開放するチャックであって、
ワーク把握時にマスタジョウの前後側受け面とジョウ案
内溝の前後側荷重負担面との間で把握荷重を担持するよ
うになっているチャックにおいて、前記突出部と、チャ
ックボデイまたはチャックボデイを取り付けるチャック
取付部材との間に、後側受け面とジョウ案内溝の後側荷
重負担面の半径方向内方部分で受ける荷重と同じ方向の
荷重を担持する付加的荷重担持構造を備えたことを特徴
とするチャックのマスタジョウ支持構造。 - 【請求項7】 付加的荷重担持構造は、少なくともプラ
ンジャ孔より内方で後側受け面とジョウ案内溝の後側荷
重負担面の半径方向内方部分で受ける荷重と同じ方向の
荷重を担持するように設けてあることを特徴とする請求
項6記載のチャックのマスタジョウ支持構造。 - 【請求項8】 チャックボデイまたはチャックボデイを
取り付けるチャック取付部材と突出部との何れか一方に
は付加的受け部分を、他方には付加的荷重負担部分を設
けて付加的荷重担持構造を構成して成る請求項6または
7記載のチャックのマスタジョウ支持構造。 - 【請求項9】 チャックボデイまたはチャックボデイを
取り付けるチャック取付部材と突出部とのいずれか一方
の部材には、プランジャ孔内に位置する部分を備え、他
方の部材と対向する荷重受け部材を一体的に設け、荷重
受け部材と他方の部材の対向部分が夫々付加的受け部分
と付加的荷重負担部分に形成されていることを特徴とす
る請求項8記載のチャックのマスタジョウ支持構造。 - 【請求項10】 突出部は、補強部と、その補強部の半
径方向内側に設けられ、補強部より幅広で、上下面が楔
面に形成されている楔係合部とから成り、ウエッジプラ
ンジャには楔係合部と係合する楔溝と前記補強部を収容
する収容溝とを有する案内溝を形成し、前記荷重受け部
材は、案内溝に収容される部分を備えていることを特徴
とする請求項9記載のチャックのマスタジョウ支持構
造。 - 【請求項11】 付加的受け部分と付加的荷重負担部分
とは、マスタジョウの半径方向移動時に互いに摺接する
付加的受け面と付加的荷重負担面であることを特徴とす
る請求項8〜10のいずれか1項記載のチャックのマス
タジョウ支持構造。 - 【請求項12】 マスタジョウ本体のチャック中心寄り
部分から後方に突出部を設け、チャックボディ内のプラ
ンジャ孔に移動可能に嵌装されたウエッジプランジャの
軸方向移動で突出部との間の楔面係合により、マスタジ
ョウがチャックボデイのジョウ案内溝に沿って半径方向
に摺動移動してワークを把持開放するチャックであっ
て、ワーク把握時にマスタジョウの前後側受け面とジョ
ウ案内溝の前後側荷重負担面との間で把握荷重を担持す
るようになっているチャックにおいて、チャックボデイ
またはチャックボデイを取り付けるチャック取付部材と
突出部との何れか一方には付加的受け部分を、他方には
付加的荷重負担部分を設け、付加的受け部分と付加的荷
重負担部分との少なくとも一方を面として他方の部材と
の間でマスタジョウの半径方向移動時にプランジャ孔の
内方で相対摺動するように構成してあることを特徴とす
るチャックのマスタジョウ支持構造。 - 【請求項13】 チャックボデイまたはチャックボデイ
を取り付けるチャック取付部材と突出部とのいずれか一
方の部材には、プランジャ孔内に位置する部分を備え、
他方の部材と対向する荷重受け部材を一体的に設け、荷
重受け部材と他方の部材の対向部分が夫々付加的受け部
分と付加的荷重負担部分に形成されていることを特徴と
する請求項12記載のチャックのマスタジョウ支持構
造。 - 【請求項14】 プランジャ孔により後側荷重負担面の
チャック半径方向内端が定まり、プランジャ孔前端より
前方にある前側荷重負担面のチャック半径方向内端よ
り、半径方向外側に位置していることを特徴とする請求
項6から請求項13いずれか1項記載のチャックのマス
タジョウ支持構造。 - 【請求項15】 マスタジョウ本体のチャック中心寄り
部分から後方に突出部を設け、チャック本体内のプラン
ジャ孔に移動可能に嵌装されたウエッジプランジャの軸
方向移動で突出部との間の楔面係合により、チャックボ
デイのジョウ案内溝に沿って半径方向に摺動移動してワ
ークを把持開放するためのマスタジョウであって、ワー
ク把握時にジョウ案内溝の前後側荷重負担面との間で把
握荷重を担持する前後側受け面を有するマスタジョウに
おいて、マスタジョウの前記突出部には、チャックボデ
イへ組込んだ状態でプランジャ孔より内方となり、チャ
ックボデイもしくは、チャックボデイを取り付けるチャ
ック取付部材との間で荷重を受ける荷重受け部材を一体
的に備えたことを特徴とするマスタジョウ。 - 【請求項16】 マスタジョウ本体のチャック中心寄り
部分から後方に突出部を設け、チャック本体内のプラン
ジャ孔に移動可能に嵌装されたウエッジプランジャの軸
方向移動で突出部との間の楔面係合により、チャックボ
デイのジョウ案内溝に沿って半径方向に摺動移動してワ
ークを把持開放するためのマスタジョウであって、ワー
ク把握時にジョウ案内溝の前後側荷重負担面との間で把
握荷重を担持する前後側受け面を有し、前側受け面長さ
に比べて後側受け面長さが短くなっているマスタジョウ
において、マスタジョウの前記突出部には、実質的に後
側受け面長さを半径方向内方へ延長し、チャックボデイ
もしくは、チャックボデイを取り付けるチャック取付部
材との間で、後側受け面とジョウ案内溝の後側荷重負担
面の半径方向内方部分で受ける荷重と同じ方向の荷重を
受ける荷重受け部材を一体的に備えたことを特徴とする
マスタジョウ。 - 【請求項17】 突出部が半径方向外側に設けられる外
側補強部と半径方向内側に設けられる内側補強部と内外
側補強部より幅広で上下面が楔面に形成されている楔係
合部とから成り、断面形状が十字形状であることを特徴
とする請求項15又は請求項16記載のマスタジョウ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12489597A JP3305982B2 (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | チャックにおける把握荷重担持方法、チャックのマスタジョウ支持構造及びマスタジョウ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12489597A JP3305982B2 (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | チャックにおける把握荷重担持方法、チャックのマスタジョウ支持構造及びマスタジョウ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10296511A true JPH10296511A (ja) | 1998-11-10 |
JP3305982B2 JP3305982B2 (ja) | 2002-07-24 |
Family
ID=14896768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12489597A Expired - Fee Related JP3305982B2 (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | チャックにおける把握荷重担持方法、チャックのマスタジョウ支持構造及びマスタジョウ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3305982B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6411619B1 (ja) * | 2017-12-01 | 2018-10-24 | 株式会社北川鉄工所 | チャック及びその製造方法 |
-
1997
- 1997-04-28 JP JP12489597A patent/JP3305982B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP6411619B1 (ja) * | 2017-12-01 | 2018-10-24 | 株式会社北川鉄工所 | チャック及びその製造方法 |
WO2019107142A1 (ja) * | 2017-12-01 | 2019-06-06 | 株式会社北川鉄工所 | チャック及びその製造方法 |
JP2019098467A (ja) * | 2017-12-01 | 2019-06-24 | 株式会社北川鉄工所 | チャック及びその製造方法 |
CN111417479A (zh) * | 2017-12-01 | 2020-07-14 | 株式会社北川铁工所 | 卡盘及其制造方法 |
US11141798B2 (en) | 2017-12-01 | 2021-10-12 | Kitagawa Iron Works Co., Ltd. | Chuck and method for manufacturing same |
CN111417479B (zh) * | 2017-12-01 | 2022-04-12 | 株式会社北川铁工所 | 卡盘及其制造方法 |
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