JPH10295918A - 遊技台のデータ表示システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各遊技台ごとに設けられるデータ表示装置に
当該台以外の他の台についてのデータも表示することが
できる遊技台のデータ表示システムを提供することを目
的とする。 【解決手段】 各パチンコ台２のデータ通信表示装置３
と各パチンコ台２を管理する中央制御部１とが通信ライ
ン１０を介して情報の授受を行うように構成されて成
り、前記中央制御部１はパチンコ台２から通知された台
情報、例えば、大当たり回数、確立変動状態の回数、ス
タート回数、アウト球数、セーフ球数などから、例え
ば、大当たり回数を選択し、これに台番号を付加して他
の各パチンコ台２のデータ通信表示装置３に伝送し、各
パチンコ台２のデータ通信表示装置３は、前記他の台に
おける台情報である台番号および大当たり回数を表示画
面上に表示するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、遊技台のデータ表
示システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】特開平２−１７７９８８号公報（Ａ６３
Ｆ ７／０２）には、パチンコ島における表示装置が開
示されている。この従来技術は、呼出ランプ等では僅か
な情報しか伝達することができないという点に鑑み、多
くの情報表示が可能な画像表示装置を例えば各パチンコ
台の上部位置に配置した技術であり、この画像表示装置
によって、遊技トラブルに関する情報、遊技機器の使用
説明に関する情報、時刻に関する情報を遊技者に知らせ
ることができるように構成されている。

【０００３】一方、近年においては、例えばパチンコホ
ール内の所定の箇所に設けたデータ端末装置により、所
望のパチンコ台についての大当たり回数や確立変動状態
の回数といった情報、それらの前日における情報、前々
日における情報等を知ることができるようになってい
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
データ端末装置によりどのパチンコ台が大当たりをした
のか、その回数はどれくらいかといった情報を得るに
は、遊技を中断して一々データ端末の設置場所まで出向
かなければならないという煩わしさがある。即ち、従来
においては、或るパチンコ台で遊技をしながら他のパチ
ンコ台における大当たりを即座に知り、更にはその大当
たり回数がどれくらいかといった情報を入手することは
できなかった。なお、大当たりが出た場合に当該台の呼
出ランプが点滅されるので、他の遊技台が大当たりにな
ったことは知り得るが、何番の台なのか、更にはその台
の本日の大当たり回数は幾つなのかといった情報を別の
パチンコ台で遊技しながら知ることはできない。また、
大当たり台の台番号を放送で知らせるシステムもある
が、この放送による場合には聞き漏らすことが多い。

【０００５】この発明は、上記の事情に鑑み、各遊技台
のデータ表示装置に当該台以外の他の台についてのデー
タも表示することができる遊技台のデータ表示システム
を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明の遊技台のデー
タ表示システムは、データ表示装置を備える各遊技台と
これら遊技台を管理する制御部とが情報の授受を行うよ
うに構成されて成り、前記制御部は遊技台から通知され
た台情報を他の遊技台又は他の遊技台のデータ表示装置
に伝送し、各遊技台のデータ表示装置は、前記他の台に
おける台情報を表示画面上に表示するように構成されて
いることを特徴とする。

【０００７】上記の構成であれば、各遊技台のデータ表
示装置に当該台以外の他の台についての台情報も表示す
ることができる。ここで、各遊技台から制御部へ通知さ
れる台情報としては、大当たり回数、確立変動状態の回
数、スタート回数、アウト球数、セーフ球数などが挙げ
られ、各遊技台のデータ表示装置に伝送される他の台に
ついての台情報としては、大当たり回数、確立変動状態
の回数、該当する台の台番号といったものが挙げられ
る。

【０００８】前記データ表示装置は、自身の台情報を表
示画面上に表示するとともに、受け取った前記他の台に
おける台情報を表示画面の一部を用いて表示するように
構成されていてもよい。これによれば、他の台における
台情報によって自身の台情報が分からなくなってしまう
事態を防止することができる。

【０００９】前記制御部は遊技場全体の遊技台から台情
報の通知を受け、遊技場内の全ての他の遊技台又は他の
遊技台のデータ表示装置に対して当該台情報を伝送する
ように構成されていてもよい。これによれば、遊技者は
遊技場内のどの遊技台にいても遊技場内の全ての他の遊
技台における台情報を得ることができる。

【００１０】前記制御部は遊技台を集合させた島に属す
る遊技台から台情報の通知を受け、当該島に属する他の
遊技台又は他の遊技台のデータ表示装置に対して当該台
情報を伝送するように構成されていてもよい。島には一
般に同一機種の遊技台が配置されるので、遊技者はいま
遊技をしている遊技台と同種の他の遊技台における台情
報を得ることができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
に基づいて説明する。

【００１２】図１は、この実施の形態のデータ表示シス
テムを有したパチンコ場の構成を示した図である。パチ
ンコ場におけるコントロール室に設けられている中央制
御部１は、各パチンコ台２のデータ通信表示装置３から
通信ライン１０を通じて台情報を入手し、この台情報に
基づいて各パチンコ台２の管理情報（緊急情報等も含
む）などを生成し、前記管理情報或いはこの発明にかか
る他のパチンコ台の台情報を通信ライン１０を通じて各
パチンコ台２のデータ通信表示装置３に送出するように
なっている。ここで、中央制御部１と各データ通信表示
装置３との接続形態としては、中央制御部１と各データ
通信表示装置３とをそれぞれ接続する形態や、中央制御
部１と各データ通信表示装置３とをバス形式で接続して
通信ライン１０にコマンドを流して各データ通信表示装
置３と通信する形態などが考えられる。データ通信の実
行は、例えば、通信処理部において事象（イベント）の
発生を待ち、事象が発生した場合に事象の種類を判別
し、現在の状態と前記事象の種類とから処理内容を決定
し、この処理に基づくデータ送受信を行う方式などが考
えられる。そして、中央制御１側では、各パチンコ台２
ごとに遷移状態を管理しておくことで、それぞれのパチ
ンコ台の状態を適正に管理し、所望のデータ通信処理を
実行することができる。

【００１３】データ通信表示装置３は、各パチンコ台２
の上部位置に設けられている。各データ通信表示装置３
は、各パチンコ台２自体に組み込まれていてもよいし、
各パチンコ台２に対応したパチンコ島側に設けられてい
てもよいものである。

【００１４】図２は、データ通信表示装置３の回路構成
を示したブロック図である。処理部３０は、パチンコ台
２にて生成される台情報（大当たり、確立変動状態の発
生、、スタート、アウト、セーフなど）を受け取り、当
該台情報に基づいて所定の集計処理を行ったり、当該台
情報や集計処理した台情報（大当たり回数情報等）を中
央制御部１へ伝送するようになっている。更に、かかる
集計処理により得られた台情報や中央制御部１から伝送
されてくる台情報（他の台の大当たり回数やその台の台
番号情報）に基づく表示用画像データの生成処理（例え
ば、台番号として“１２５”を受け取ったときに「１２
５番台」という表示画像データを図示しない表示データ
メモリから読み出す処理）を行う。記憶部３１は、前記
集計処理にて得られる台情報、具体的には、自機の本日
の大当たり回数、前日の大当たり回数、前々日の大当た
り回数、及びスタート回数や、前記中央制御部１から伝
送されてくる台情報を記憶する。データ表示部３２は、
ブラウン管や液晶ディスプレイ装置等から成り、前記処
理部３０から表示用画像データを得て画像表示を行う。

【００１５】図３は、データ通信表示装置３のデータ表
示部３２上に表示されたデータ表示例を示す説明図であ
って、特に中央制御部１から他の台の大当たり回数やそ
の台の台番号情報が伝送されてきた時に、その情報に基
づいて生成した画像を当該データ表示部３２の一部（下
部側）を用いて割込表示させた状態を示している。

【００１６】次に、中央制御部１で行われる処理を図４
のフローチャートを用いて説明し、データ通信表示装置
３で行われる処理を図５のフローチャートを用いて説明
する。まず、中央制御部１では、図４に示すように、パ
チンコホールの始業に際してデータクリア（初期設定）
処理を行い（ステップ１）、次にパチンコ台から大当た
り回数通知があるか否かを判断する（ステップ２）。パ
チンコ台から大当たり回数通知があれば、その台番号と
大当たり回数を全てのパチンコ台２…における処理部３
０…に通知し（ステップ３）、ステップ４に進む。一
方、大当たり回数通知がなければ、直ちにステップ４に
進み、システム終了か否するまで上記処理を続行する。

【００１７】各データ通信表示装置３の処理部３０は、
パチンコホールの始業に際して大当たり回数を“０”と
する初期設定を行った後（ステップ１１）、大当たりが
発生したか否かを判断する（ステップ２）。大当たりが
発生したなら、大当たり回数をインクリメントし（ステ
ップ１３）、このインクリメントされた大当たり回数を
中央制御部１に通知し（ステップ１４）、ステップ１５
に進む。一方、大当たりが発生していなければ直ちにス
テップ１５に進む。ステップ１５では、中央制御部１か
ら図４のステップ３に基づく通知があるか否かを判断
し、通知がなければステップ１２に進み、通知があれ
ば、その通知のあった台番号と大当たり回数をデータ表
示部３２において割込表示を所定時間行う（ステップ１
６）。

【００１８】以上説明したように、この実施の形態によ
れば、各パチンコ台において自身の本日の大当たり回
数、前日の大当たり回数、及び前々日の大当たり回数と
いった台情報を表示することができる他、他のパチンコ
台において大当たりが発生した場合に、その台が、何番
の台なのか、更にはその台の本日の大当たり回数は幾つ
なのかといった台情報をも表示することが可能となる。
従って、遊技を止めて一々データ表示端末の設置場所ま
で出向いて情報を収集するといった煩わしさを無くすこ
とができる。

【００１９】図６は、他の実施の形態のデータ表示シス
テムを有したパチンコ場の構成例を示した図である。こ
の構成例では、パチンコ場の各島に島制御部１０が設け
られていて、各島制御部１０が島の管理を行い、中央制
御部１が島制御部１０を介してパチンコ場全体の管理を
行うようになっている。ここで、上記の中央制御部１の
代わりに各島制御部１０が前述の図４の処理を各島単位
で行うようにしてもよいものである。各島制御部１０
は、島に属するパチンコ台２で大当たりが発生したとき
には、そのパチンコ台の台番号情報と大当たり回数情報
をその島に属する各パチンコ台２に送出する。一般に、
遊技者はいま遊技をしているパチンコ台と同種の他のパ
チンコ台の状況が気掛かりになっているものであり、異
種の他のパチンコ台の状況にはあまり関心がない。島に
は同種のパチンコ台が配置されるのが一般的であるか
ら、このように島単位で大当たりをしたパチンコ台の情
報を他のパチンコ台に通知する場合には、遊技者の要求
に適合したデータ提供が行われることになる。

【００２０】なお、以上の実施の形態では、或るパチン
コ台で大当たりが発生した場合に他のパチンコ台に通知
するようにしたが、その他、或るパチンコ台が確立変動
状態になったときに他のパチンコ台に通知するようにし
てもよいものである。また、中央制御部１（或いは、島
制御部１０）が各パチンコ台のデータ通信表示装置３か
ら大当たり回数を取得するようにしたが、中央制御部１
（或いは、島制御部１０）が各パチンコ台から大当たり
情報を得て、それを集計して各パチンコ台の大当たり回
数を取得するようにしてもよいものである。また、この
発明の遊技台のデータ表示システムは、パチンコ台以外
の遊技台にも用いることができる。

【００２１】更に、各データ通信表示装置側で表示画像
データを用意するのではなく、中央制御部１から直に表
示画像データをパチンコ台のデータ通信表示装置に送信
するようにしてもよいものである。特に、パチンコ台ご
とにテレビやビデオ映像の表示を行うための表示装置を
備える場合には、当該表示装置にデータ通信表示装置の
機能を兼ねさせることで、このような構成を簡単に実現
できる。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように、各遊技台ごとに設
けられるデータ表示装置に当該台以外の他の台について
の台情報も表示し得るので、他の台についての台情報を
別の台で遊技をしながら知ることができるという効果を
奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この実施の形態のデータ表示システムを有した
パチンコ場の構成を示した図である。

【図２】この実施の形態のデータ通信表示装置の回路構
成を示したブロック図である。

【図３】この実施の形態のデータ表示システムにおける
表示例を示す説明図である。

【図４】この実施の形態の中央制御部の制御内容を示す
フローチャートである。

【図５】この実施の形態のデータ通信表示装置の制御内
容を示すフローチャートである。

【図６】他の実施の形態のデータ表示システムを有した
パチンコ場の構成例を示した図である。

【符号の説明】

１ 中央制御部 ２ パチンコ台 ３ データ表示装置 １０ 島制御部 ３０ 処理部 ３１ 記憶部 ３２ 表示部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 データ表示装置を備える各遊技台とこれ
   ら遊技台を管理する制御部とが情報の授受を行うように
   構成されて成り、前記制御部は遊技台から通知された台
   情報を他の遊技台又は他の遊技台のデータ表示装置に伝
   送し、各遊技台のデータ表示装置は、前記他の台におけ
   る台情報を表示画面上に表示するように構成されている
   ことを特徴とする遊技台のデータ表示システム。
2. 【請求項２】 前記データ表示装置は、自身の台情報を
   表示画面上に表示するとともに、受け取った前記他の台
   における台情報を表示画面の一部を用いて表示するよう
   に構成されていることを特徴とする請求項１に記載の遊
   技台のデータ表示システム。
3. 【請求項３】 前記制御部は遊技場全体の遊技台から台
   情報の通知を受け、遊技場内の全ての他の遊技台又は他
   の遊技台のデータ表示装置に対して当該台情報を伝送す
   るように構成されていることを特徴とする請求項１又は
   請求項２に記載の遊技台のデータ表示システム。
4. 【請求項４】 前記制御部は遊技台を集合させた島に属
   する遊技台から台情報の通知を受け、当該島に属する他
   の遊技台又は他の遊技台のデータ表示装置に対して当該
   台情報を伝送するように構成されていることを特徴とす
   る請求項１又は請求項２に記載の遊技台のデータ表示シ
   ステム。