JPH10294848A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法

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JPH10294848A
JPH10294848A JP9102915A JP10291597A JPH10294848A JP H10294848 A JPH10294848 A JP H10294848A JP 9102915 A JP9102915 A JP 9102915A JP 10291597 A JP10291597 A JP 10291597A JP H10294848 A JPH10294848 A JP H10294848A
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JP9102915A
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Takashi Igarashi
隆史 五十嵐
Masataka Hasegawa
正孝 長谷川
Atsushi Takei
温 武居
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像合成時の調整を定量化して、熟練度の少な
い作業者でも簡単に画像合成を行えるようにする。 【解決手段】合成画像を結像させて記録するフィルムレ
コーダの出力特性を設定しておいて(ステップ1)、テ
ンプレートに応じた結像レンズのフレア等に基づくかぶ
り量を保存する(ステップ2)。そして、画像、文字の
レベル調整を行って(ステップ3、4)、これらの補正
データを記憶し(ステップ5)、かぶり量等の補正デー
タに基づいて補正し、合成を行った画像をフィルムレコ
ーダを用いて出力する(ステップ6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置及び
画像処理方法に関し、特に露光光学系でフレアの影響が
発生する画像出力手段を用いたときの出力データの補正
を、容易に行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】文字、写真、イラスト等の画像をプリン
ト等に焼き付ける場合、従来は、個々の画像をプリント
に焼き付けて各画像を合成する方法が採られているが、
これらの画像をディジタル化し、合成して一度にフィル
ム等に記録する画像処理装置が開発されてきている。
【0003】図12に示すように、かかる画像処理装置
では、テンプレート21を選択してデザインをコンピュ
ータCRT上で最適となるように作成し、スキャナ、デ
ジタルカメラ等により画像22を入力し、住所氏名、定
形文、自由文等の文字23を、フォント、サイズ、色等
を指定して入力し、テンプレート21に対して画像2
2、文字23を合成する。
【0004】そして、合成した画像を、記録装置として
のフィルムレコーダ等によってネガフィルム24等に記
録する。このフィルムレコーダは、CRTと、結像レン
ズと、カメラと、を備えており、合成画像をCRTに映
し出して結像レンズを介してネガフィルム24に記録す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
光学系を用いた画像処理装置では、露光光学系のフレア
などにより、目標とした色を再現できないときがある。
そして、デザインを決定するテンプレートの種別によ
り、色のかたよりは異なったものとなり、特に、その中
に任意の画像を合成した場合、予想した通りの色にする
ことは、非常に困難である。
【0006】これは、文字などの細線画像を再現すると
きに顕著に現れ、本来、黒く再現されるべき文字が着色
されてしまい、写真などにも色味が変わるなどというよ
うな影響が出る。このような場合でも、色レベルの調
整、枠付け、太らし、細らし等の処理により影響を防止
しなければならない。また、デザイン、文字、画像は、
夫々、異なった特性で入力され、出力装置を前提とした
色処理がされていないために、出力毎に色が異なった
り、バランスが崩れたりする。
【0007】また、画像も複数の画像を当て込もうとす
る場合には一つの入力元から取り込むだけではなく、例
えば、一つはコンピューターから、もう一つはCD−R
OM(compact-disk read-only disk) から、というよう
に、複数の入力元から取り込まれる場合がある。これま
で、これらのデータを一義的に扱い、処理を行うことは
大変困難であり、階調や色味を変更するソフトウエアを
用い、オペレーターが経験的に部分ごとに色を変化させ
たり、細線の太らし、細らしたりする等の作業を行って
いた。
【0008】そして、近年のデジタル画像システムの低
価格化、一般化に伴い、熟練度の少ない作業者でも安定
して大量に処理を行えることが要求されつつある。本発
明はこのような従来の課題に鑑みてなされたもので、熟
練度の少ない作業者でも容易に画像の合成を行うことが
可能な画像処理装置及びその方法を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の発
明にかかる画像処理装置は、図1に示すように、複数の
画像を入力して画像データに変換する画像入力手段と、
該画像手段により変換された複数の画像データを、予め
記憶されている配置情報に基づいて合成する画像合成手
段と、該画像合成手段により合成された画像データを記
録媒体上に光学系を用いて記録する画像出力手段と、を
備えた画像処理装置において、前記配置情報に応じた周
囲画素からの影響量を補正する補正データを記憶する記
憶手段を備えた。
【0010】かかる構成によれば、複数の画像は画像入
力手段により入力され、入力された複数の画像は、画像
合成手段により各画像の配置が配置情報に応じて設定さ
れ、合成される。ここで、補正データ設定手段により複
数の画像の配置情報に応じて補正データが設定され、こ
の補正データは記憶手段に記憶される。
【0011】従って、配置情報に応じて周囲画素の影響
量を補正するときの補正データが定量化されて記憶さ
れ、画像合成作業はこの補正データに基づいて行われ
る。請求項2の発明にかかる画像処理装置では、前記画
像合成手段は、前記入力画像に対する配置情報に基づい
て前記補正データの生成を行い、該補正データに基づい
て各画像情報に対する補正処理を行うように構成されて
いる。
【0012】かかる構成によれば、画像の配置は、入力
画像、文字、構成等と共に、基準となる配置情報により
決定され、各画像情報に対応した補正データが記憶手段
に記憶される。従って、配置情報が選択されたときは、
それに応じた各画像に対する補正データも選択され、補
正データは組み合わせる画像に対して適用される。請求
項3の発明にかかる画像処理装置では、前記画像出力手
段は、画素毎の積算露光量の調整を行うことが可能な記
録媒体への露光手段を備えている。
【0013】かかる構成によれば、記録媒体に記録され
る画像は、露光手段により画素毎に露光量が変調され、
画素毎の補正が可能となる。請求項4の発明にかかる画
像処理装置では、前記露光手段は陰極線管である。かか
る構成によれば、陰極線管によって画素毎に光量が変調
される。請求項5の発明にかかる画像処理装置では、前
記画像入力手段は、少なくともフィルムの画像を読み込
むフィルムスキャナを含んでいる。
【0014】かかる構成によれば、フィルムスキャナに
よりフィルムの画像が読み込まれる。請求項6の発明に
かかる画像処理装置では、前記画像入力手段は、少なく
ともプリントされた画像を読み込むプリントスキャナを
含んでいる。かかる構成によれば、プリントされた画像
はプリントスキャナによって読み込まれる。
【0015】請求項7の発明にかかる画像処理装置で
は、前記記憶手段は、さらに画像入力手段の入力特性を
補正する補正データも記憶するようにした。かかる構成
によれば、画像入力手段により入力された複数の画像
は、この補正データに基づいて補正される。請求項8の
発明にかかる画像処理方法では、複数の画像を合成し、
合成した画像を記録媒体上に光学系を用いて記録する画
像処理方法であって、合成画像を記録するときの出力デ
ータを各画像の配置情報に応じて周囲画素からの影響量
を補正する補正データを生成し、該補正データを記憶
し、該補正データに基づいて前記影響量を補正するよう
にした。
【0016】かかる構成によれば、周囲画素からの影響
量は補正データに基づいて補正される。請求項9の発明
にかかる画像処理方法では、前記補正データを生成する
方法は、記録された合成画像の基準位置における周囲画
素からの影響量を実際に測定し、該基準位置における影
響量に基づいて各位置における影響量を推定して補正デ
ータを生成する方法である。
【0017】かかる構成によれば、基準位置における影
響量が実際に測定され、各位置における影響量が推定さ
れる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図2
〜図11に基づいて説明する。尚、図12と同一要素の
ものについては同一符号を付して説明は省略する。本実
施の形態を示す図2において、画像処理装置は、スキャ
ナ1と、スキャナ1で読み取った画像を入力する画像入
力端末2と、文字を編集して入力する文字入力端末3
と、画像の配置等のデザインを決定する配置情報として
のテンプレートを指定し、テンプレートによる周囲画素
からの影響量であるかぶり量、合成する画像の濃度を含
めた色等を補正して画像、文字等の合成を行う画像合成
端末4と、フィルムレコーダ6を制御し、合成された画
像を出力する画像出力端末5と、合成画像をネガフィル
ムに記録するフィルムレコーダ6と、を備えて構成さ
れ、これらのものは、ネットワーク7を介して接続され
ている。
【0019】また、各端末2〜5には、各作業を行うた
めのディスプレイと、キーボードと、ハードディスク、
フロピーディスクや光磁気ディスク等の記憶装置と、が
備えられ、テンプレートは、画像合成端末4の記憶装置
に記憶され、後述するかぶり量補正用の補正データもテ
ンプレートに関連づけられて記憶される。尚、スキャナ
1には、ネガフィルム、ポジフィルムの画像を読み取る
フィルムスキャナ、あるいは印刷物等を読み込むプリン
トスキャナがある。さらに、画像入力装置としては、C
D−ROM、光磁気ディスク、デジタルカメラ等があ
る。
【0020】フィルムレコーダ6は、画像データをネガ
フィルム等の感光材料に焼き付ける画像出力装置であ
り、図3に示すように、CRT(cathode-ray tube:陰極
線管)11と、色分解フィルタ12と、結像レンズ13
と、ネガフィルム14に記録するカメラ15と、を備え
ている。このようにフィルムレコーダ6は、結像レンズ
13や色分解フィルタ12などを備えているため、フレ
アが発生し、近隣の画素に影響を与える。
【0021】次に図4〜図7のフローチャートに基づい
て動作を説明する。まず、ステップ(図中では「S」と
記してあり、以下同様とする)1では、フィルムレコー
ダ6の出力特性を決定する。フィルムレコーダ6の出力
特性値を設定する例としては図8に示すように、ネガフ
ィルムが本来持っている特性曲線に合わせる方法が有
り、ここでフィルムレコーダが再現できる濃度範囲内で
合わせる方法がある。通常特性曲線において横軸は露光
量(log E) の対数、縦軸は濃度で表され、ネガフィルム
への出力用ルックアップテーブル(以後、「LUT」と
記す)を作成する場合、例えば画像を赤、緑、青各色8
bit のデジタル値で表そうとしたとき、log H で2.0 位
の範囲内で表すのが都合がよい。またLUTの作成例と
しては画素信号と再現濃度を線形な関係で結び付けるよ
うな方法もあり、この方法で本発明が制限されるわけで
はないが、最初の方法が最も実施に適している。
【0022】スキャナで読み込まれた画像データは、カ
ラーマッチングにより出力用の信号に変換される。カラ
ーマッチングとは、スキャナ1の入力特性とフィルムレ
コーダ6の出力特性とが合わないために、そのままでは
色が合わず、入力した画像データの色補正を行って、出
力した時に目的とする色バランス及び階調特性を得るた
めの処理であり、事前に入力したデータと出力したデー
タの信号値とから重回帰分析等により入力に対する出力
用のLUTを作成する。
【0023】これにより入力されたデータは原画と同等
の特性を得ることが可能となる。この処理を、図5のフ
ローチャートに基づいて説明する。ステップ11では、
出力特性を作成するための基準濃度を求めるため、感光
計で通常28段階程度のウェッジを用いてネガフィルム
14に露光を行う(ウェッジ露光)。
【0024】ステップ12では、所定のLUTに例えば
線形のものを用いてウェッジ露光時と同一乳剤番号のネ
ガフィルム14にフィルムレコーダ6で28段のステッ
プウェッジを露光する。ステップ13では、ステップ1
1で露光したネガフィルム14及びステップ12で露光
したネガフィルム14を同一条件で現像する。
【0025】ステップ14では、両方のネガフィルム1
4の濃度を測定する。ステップ15では、光量とネガフ
ィルムの濃度とについてのLUTを作成する。このLU
Tの作成は、専用のLUT作成ソフトウェアによって行
われる。ステップ16では、ステップ15で修正したL
UTを用いて、フィルムレコーダ6で再度ステップ露光
を行う。これにより目標とする基準濃度に対して合って
いるかどうかを確認するためのものである。
【0026】感光計を用いて作成されたネガフィルム1
4の濃度に一致しないときは、ステップ15に戻り、再
度、LUTを作成する。そして、一致したときは、フィ
ルムレコーダ6の調整が終了する。フィルムレコーダ6
の調整が終了したら、図4のステップ2に進み、テンプ
レートのレベル調整を行う。これはテンプレートをネガ
フィルムに記録し、プリントした時に目的とした再現に
なっているかを確認するためのもので、必要によって画
像処理ソフトで修正する。
【0027】更に、テンプレート毎に補正データとして
のかぶり量を色毎に測定する。このかぶりは、フレア等
の影響でネガフィルムに生じた露光量増でネガフィルム
では濃度上昇として現れる。即ち、このテンプレートに
写真などを読み取り、カラーマッチングした画像を合成
する際、予定以上に露光がかかってしまうので、そのか
ぶり量を測定して補正を加える必要がある。
【0028】かぶり量は、画像(写真)を除いたテンプ
レートのみを、感光材料であるネガフィルム14に記録
し、現像して実際に測定することにより求められる。測
定方法としては、写真・文字領域内でのかぶり量を画素
又はエリア毎に測定してその補正量を生成する実測定法
と、写真・文字領域内でのかぶり量を、その周囲のテン
プレート情報から自動的に推定する自動推定法と、があ
る。
【0029】ここで、実測法も2種類あり、後述するよ
うにスキャナ等を用いてかぶり量をエリアまたは画素毎
に実測する方法と、簡易的に全領域を1つの補正量で修
正する方法と、があるが、通常は後の方法で構わない。
この方法では、実際に画像を前述の方法でカラーマッチ
ングのみ行い、合成したものを出力し、見た目で補正量
を決定する方法である。通常、色の評価になれた人で有
れば簡単に補正量を判断することが可能であり、最も簡
単な方法である。
【0030】自動推定法には、ある画素のかぶり量を求
めるのに、1画素の発光で近似するδ関数を用い、実際
にスキャナなどを用いてそのかぶり量を測定し、点拡が
り関数を求め、ある画素での他の画素からの累積かぶり
を求める方法がある。点拡がり関数を用いる方法では、
画素単位での発光量に基づいて関数を求めなければなら
ず、露光量が大変小さく、濃度として表れないことも多
く、測定が非常に困難であり、実用的に難しい。そのた
め、写真・文字領域の画面に画素1個分の線分を引き、
その理論値とのずれを測定する線拡がり関数を求める方
法が実技上、有効である。
【0031】従って、本実施の形態では、できるだけ簡
易にかぶり量を求めることができる線拡がり関数を求め
る方法について説明する。図10は、線拡がり関数(フ
レア関数)を求めるための測定チャートを示す。線分
は、基本的には中心の水平又は垂直1本でも構わない
が、フレア関数の位置依存方向が懸念される場合には、
図10に示すように複数の線分を引いておく。また、こ
の測定チャートには、R、G、B毎に記録したものを個
々に用いることもできるし、3色同時に記録した測定チ
ャートを用い、測定時に分光しても構わない。
【0032】測定精度は、ドラムスキャナのようなもの
で濃度分解能が12bit 以上のものを用いて測定する方
が正確であるが、フラットベットタイプのものでシェー
ディング補正したスキャナを用いて測定しても構わな
い。特に、精度を問うのであればマイクロデンシトメー
タのようなものを用いるのが好ましい。図11は、図1
0の測定チャートの線分を垂直に切ったときの測定結果
を示し、縦軸は濃度を、横軸は距離を示す。ここで、か
ぶりが距離rの間で存在することが分かる。理想的な再
現ができれば理論値のようになるが、実際には、実測値
のように、光学的からフレアや光学系のMTFのために
裾を引いた再現となる。
【0033】このときのぼけ量の絶対値(濃度値)を特
性曲線を用いて露光量に変換し、距離の関数とする。図
9に示すように、求めたい画素Aのかぶり量をかぶりの
影響する半径rの画素内分の画素からのかぶり量を積分
して求める。点拡がり関数のときとは異なり、線拡がり
関数を求める場合、x、y、夫々、1方向の画素をスキ
ャンするのみでかぶり量を推定できる。
【0034】かぶり量Fk (x,y) は次式(1)によって
求められる。
【0035】
【数1】
【0036】・・・・・・・・・(1) 但し、k=r,g,b Fk (x,y) :かぶり関数 Dk (x,y) :座標(x,y) における画素光量 Hk (i,j,D k (x+i,y+j)) :x方向にi画素、y方向に
j画素離れた位置にある画素Dk (x+i,y+j) からのかぶ
り量を求める関数 尚、積分する領域のサイズ及びかぶり関数は、x、y方
向で同じである必要はなく、フレアの等方性が保証でき
ないときには現実に合わせたものにするのが好ましい。
【0037】このかぶり量を求める具体的な処理内容
を、図6のフローチャートに基づいて説明する。ステッ
プ21では、図10に示すような測定チャートをフィル
ムレコーダ6を用いてネガフィルム14に記録する。ス
テップ22では、このネガフィルム14を現像する。
【0038】ステップ23では、測定チャートが記録さ
れた現像済ネガフィルム14をスキャナ1で読み込み、
線分上のかぶり量を測定する。ステップ24では、かぶ
り関数を求める。ステップ25では、テンプレート内の
写真領域の起点、例えば左上の画素を指定する。
【0039】ステップ26では、ステップ24で求めた
かぶり関数に基づいて、指定した点からかぶり量の影響
する半径r以内の画素から画素光量を加算する。ただ
し、これは、点拡がり関数を用いた時の場合で、線拡が
り関数のときは、求めたい画素のx,y方向、それぞれ
1画素分を加算すればよい。ステップ27では、次の画
素を選択する。
【0040】このようにしてステップ26からステップ
27を繰り返し実行する。1ラインが終了したときは、
次のラインの画素を選択する。そして、すべての画素に
ついてかぶり量が求まったとき、ステップ28からステ
ップ29に進む。ステップ29では、かぶり量データを
保存し、このルーチンが終了する。次に、図4のステッ
プ3に進み、文字のレベル調整を行う。
【0041】まず、文字色の定義を行うが、文字のよう
な細線画像を記録しようとした場合、テンプレート、即
ち、その周囲画素の影響から文字が細ったり、特に黒の
再現が正確に行えない、即ち周囲画素により赤みがかっ
たりする場合が多い。このような場合には色のバランス
ずれ量を事前に定義することにより、常に安定した補正
が行える。細ってしまう現象に関しては太らし処理を加
えることにより救済でき、太らし量も事前に設定を行
う。色ずらし量や太らし量は画像の時と同様に事前に一
度出力して補正量を求める方法と、かぶり量から推定す
る方法と、がある。このようにして文字再現に対するレ
ベル調整が行われる。
【0042】ステップ4では、画像記録域に記録される
画像のレベル調整を行う。前述のカラーマッチング係数
に基づいてカラーマッチングの条件は決定される。そし
て、テンプレートの記録濃度を固定した場合に画像が最
適な条件で再現されるようにレベル調整が行われる。ス
テップ5では、文字、画像をレベル調整したときの補正
データを記憶する。尚、記憶場所は、各端末2〜5に内
蔵されたいずれの記憶装置であってもよい。
【0043】ステップ6では、これらの補正データに基
づいて画像の合成を行う。この処理は、図7のフローチ
ャートに基づいて行われる。ステップ31では、画像合
成端末4にてオペレータの指示に基づいてテンプレート
を選択する。テンプレートを選択することにより、選択
されたテンプレートに関連し、画像を合成するときに、
必要な補正データ等も選択される。
【0044】ステップ32では、画像入力端末2にてオ
ペレータの指示に基づいてスキャナ1を選択し、読み込
む画像領域を選択して画像を読み込み、引き続いてステ
ップ33では、前述のカラーマッチング係数を呼び出
し、カラーマッチングを行う。このとき、必要に応じて
画像入力端末2上で読み込んだ画像の明るさや色の修正
を行うこともできる。この際、シャープネスの変換を行
い、画像によってその強弱も調整できる。このシャープ
ネスの変換方法としては、一般的な方法であるがアンシ
ャープネスマスクを用いるのが効果的である。読み込ま
れた画像は画像入力端末2の記憶装置であるハードディ
スクに一旦保存される。
【0045】ステップ34では、文字入力端末3上でオ
ペレータの指示に基づいて文字を入力する。即ち、文字
のフォント、フォントサイズ、色を指定して住所氏名等
を入力し、必要なときは校正を行う。入力された文字デ
ータは一旦文字入力端末3に保存される。
【0046】ステップ35では、画像入力端末2に保存
されている画像、文字入力端末3に保存されている文字
データを、画像合成端末4で読みだして、テンプレー
ト、画像、文字等の合成を行う。これらの画像を合成す
る際にそれぞれの画像に前述の補正処理を行う。このよ
うにして合成したデータによりフィルムレコーダ6のC
RT11の光量が画素毎に制御される。
【0047】ステップ36では、フィルムレコーダ6に
よりネガフィルム14への画像記録を行う。合成画像が
複数枚あるときは、連続して行われる。ステップ37で
は、ステップ36で記録したネガフィルム14の現像を
行う。ステップ38では、テストプリントを行う。テス
トプリントでは、定時間露光で大きな変動はなく、現像
変動を補正するレベルで済む。
【0048】ステップ39では、本焼きを行う。尚、ス
キャナ1、画像入力端末2及びステップ32が画像入力
手段に、画像合成端末4及びステップ35が画像合成手
段に、画像合成端末4及びステップ4、29が記憶手段
に相当する。かかる構成によれば、画像を合成する際の
フレア等を考慮して、各テンプレートに応じたかぶり量
を算出してかぶり補正量を作業前に作成し、記憶してお
くようにしたので、補正量が定量化され、画像合成時の
難しい調整が前記補正量に基づいて自動的に行われるた
め、熟練者でなくても思った通りにテンプレート、画
像、文字を合成することができ、しかも、作業時間も大
幅に低減する。
【0049】また、画像合成に用いる画像、文字のレベ
ル調整を行い、この補正データも記憶するようにしたの
で、例えば、ネガ、ポジフィルム、プリント、CD−R
OM、MO、デジタルカメラ等、異なる入力からの画像
を組み合わせても、レベル差のないきれいな画像を出力
することができる。尚、本実施の形態では、各端末2〜
5をネットワーク7に接続したが、これに限らず、例え
ば、フロッピーディスク、光磁気ディスク等を媒体とし
てシステムを構成してもよい。一方、データを一元管理
し、各端末の負担を軽減すべく、大容量のデータを記憶
できるサーバをこのネットワーク7に接続するることも
できる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
かかる画像処理装置によれば、合成画像の結像に伴って
発生するフレア等による影響を補正するための補正デー
タを記憶するようにしたので、補正量が定量化され、画
像合成の調整が自動的に行われ、熟練度の少ない作業者
でも簡単に画像合成を行うことができる。
【0051】請求項2の発明にかかる画像処理装置によ
れば、補正データは画像処理作業前に予め作成されるこ
とになり、画像情報を選択することによりその画像情報
に対応した補正データを選択することができ、迅速に作
業することができる。請求項3の発明にかかる画像処理
装置によれば、合成画像を精度良く出力することができ
る。
【0052】請求項4の発明にかかる画像処理装置によ
れば、陰極線管によって画素毎に光量を変調することが
できる。請求項5の発明にかかる画像処理装置によれ
ば、フィルムの画像を読み込むことができる。請求項6
の発明にかかる画像処理装置によれば、プリントされた
画像を読み込むことができる。
【0053】請求項7の発明にかかる画像処理装置によ
れば、画像入力も含めて画像合成の補正を定量化するこ
とができる。請求項8の発明にかかる画像処理方法によ
れば、画像合成の作業前に、補正データの設定が行わ
れ、補正データが記憶されるので、熟練度の少ない作業
者でも簡単に画像合成を行うことができる。
【0054】請求項9の発明にかかる画像処理方法によ
れば、簡単にしかも定量的に補正データを設定すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す構成図。
【図2】本発明の実施の形態のシステム図。
【図3】図2のフィルムレコーダの構成図。
【図4】図2の処理内容を示すフローチャート。
【図5】図4の出力特性の設定を示すフローチャート。
【図6】図4のテンプレートのレベル調整処理を示すフ
ローチャート。
【図7】図4の合成画像出力までの処理を示すフローチ
ャート。
【図8】図2の出力特性図。
【図9】図6のフレアの測定方法を示す説明図。
【図10】図6の測定チャートの説明図。
【図11】図6のかぶり関数の説明図。
【図12】画像合成の説明図。
【符号の説明】
1 スキャナ 2 画像入力端末 3 文字入力端末 4 画像合成端末 5 画像出力端末 6 フィルムレコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武居 温 東京都日野市西平山5−19−8

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の画像を入力して画像データに変換す
    る画像入力手段と、 該画像手段により変換された複数の画像データを、予め
    記憶されている配置情報に基づいて合成する画像合成手
    段と、 該画像合成手段により合成された画像データを記録媒体
    上に光学系を用いて記録する画像出力手段と、を備えた
    画像処理装置において、 前記配置情報に応じた周囲画素からの影響量を補正する
    補正データを記憶する記憶手段を備えたことを特徴とす
    る画像処理装置。
  2. 【請求項2】前記画像合成手段は、前記入力画像に対す
    る配置情報に基づいて前記補正データの生成を行い、該
    補正データに基づいて各画像情報に対する補正処理を行
    うように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の
    画像処理装置。
  3. 【請求項3】前記画像出力手段は、画素毎の積算露光量
    の調整を行うことが可能な記録媒体への露光手段を備え
    ていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    画像処理装置。
  4. 【請求項4】前記露光手段は陰極線管であることを特徴
    とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】前記画像入力手段は、少なくともフィルム
    の画像を読み込むフィルムスキャナを含んでいることを
    特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の
    画像処理装置。
  6. 【請求項6】前記画像入力手段は、少なくともプリント
    された画像を読み込むプリントスキャナを含んでいるこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記
    載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】前記記憶手段は、さらに画像入力手段の入
    力特性を補正する補正データも記憶することを特徴とす
    る請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載の画像処理
    装置。
  8. 【請求項8】複数の画像を合成し、合成した画像を記録
    媒体上に光学系を用いて記録する画像処理方法であっ
    て、 合成画像を記録するときの出力データを各画像の配置情
    報に応じて周囲画素からの影響量を補正する補正データ
    を生成し、 該補正データを記憶し、 該補正データに基づいて前記影響量を補正することを特
    徴とする画像処理方法。
  9. 【請求項9】前記補正データを生成する方法は、記録さ
    れた合成画像の基準位置における周囲画素からの影響量
    を実際に測定し、該基準位置における影響量に基づいて
    各位置における影響量を推定して補正データを生成する
    方法であることを特徴とする請求項8に記載の画像処理
    方法。
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