JPH10294426A - 薄膜キャパシタとその製造方法 - Google Patents

薄膜キャパシタとその製造方法

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JPH10294426A
JPH10294426A JP9101471A JP10147197A JPH10294426A JP H10294426 A JPH10294426 A JP H10294426A JP 9101471 A JP9101471 A JP 9101471A JP 10147197 A JP10147197 A JP 10147197A JP H10294426 A JPH10294426 A JP H10294426A
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JP
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oxygen
thin film
film capacitor
electrode layer
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JP9101471A
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English (en)
Inventor
Takashi Otsuka
隆 大塚
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】酸素欠損による低誘電率層の生成を防止して、
高容量,低リーク電流の薄膜キャパシタを提供する。 【解決手段】誘電体層8とその端部に設けた電極層3,
6との間に、高温で酸素を放出する酸素発生層8を設
け、この酸素発生層8から酸素を発生させることで、誘
電体層5に酸素欠損が発生するのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高密度半導体メモ
リ等に用いられる薄膜キャパシタおよびその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器が高機能化されるに従
い、高容量のメモリが要求されてきている。そこで、ギ
ガビットクラスのDRAMを実現するために、高誘電体
材料からなる薄膜を誘電体層にして薄膜キャパシタを製
造する試みが盛んに行われている。例えば、半導体、集
積回路技術シンポジウム[p103−p108(1992)]に総
説されているように、高い比誘電率と常誘電性とを兼ね
備えたBaxSr1―xTiO3(以下、BSTと略す)を、
スパッタやCVD技術を利用してDRAMの誘電体層に
利用する試みが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、BST
膜をギガビットDRAMへ適用すべく、薄膜化を行なっ
ていくと、比誘電率の低下やリーク電流の増大が著しく
なるという問題が生じた。以下、詳細に説明する。
【0004】薄膜キャパシタは、Al等からなる下部電
極層上に、有機金属を用いた化学気相成長法(以下、M
OCVDと略す)によりBSTからなる誘電体層を形成
し、さらに誘電体層上にAl等からなる上部電極層を形
成したのち、アニール処理を施すことで形成される。こ
こで、MOCVDは400℃前後の熱環境化で行う熱処
理であり、アニール処理も同様に熱処理である。
【0005】このような熱処理(MOCVD,アニール
処理)を行うと、誘電体層(BST)と電極層との界面
に低誘電率層が形成される。これは、次のような理由に
よっていると思われる。すなわち、誘電体層(BST)
にMOCVDやアニール処理の熱を加えると、その熱に
よって電極層が熱酸化(前記界面付近にAl23が形
成)し、その際、電極界面付近の誘電体層が還元されて
酸素欠陥を生じて、酸素欠損が生じた部位に低誘電率層
が形成される。
【0006】誘電体層と電極層との界面に、このような
低誘電率層が形成されることが、比誘電率の低下とリー
ク電流の増加の要因となっていた。特に、比誘電率の高
い誘電体を数100Å程度の薄膜に形成してなる薄膜キ
ャパシタにおいては、低誘電率層の発生によって、比誘
電率やリーク電流が著しく悪化するため、このような低
誘電率層の発生を防止することが求められていた。
【0007】ところで、上記理由から鑑みて、耐酸化性
に優れた白金(Pt)から電極層を構成して低誘電率層
の生成を抑制することが考えられる。しかしながら、白
金(Pt)は微細加工が困難な材料であって、これでは
ギガビットDRAMといった高集積化された薄膜キャパ
シタに適用することは困難であった。
【0008】また、白金(Pt)までは耐酸化性を有し
ないものの、ある程度の耐酸化性を有しかつ微細加工が
可能な材料であるルテニウム(Ru)やイリジウム(I
r)といった金属から電極層を構成することも考えられ
る。この場合、ルテニウム(Ru)やイリジウム(Ir)
は、白金(Pt)比べて酸化性があるため、電極層端面
に、導電性を有するるRuO2やIrO2といった酸化物層
からなる酸素遮蔽膜を形成して、誘電体層から電極層に
向けて酸素が透過することを防止する必要がある。しか
しながら、これら酸素遮蔽膜は、酸素の遮蔽性能ががそ
れほど高くなため、誘電体層の酸素欠損を完全に防止す
るには、1000Å程度の膜厚が必要となり、これでは
ギガビットDRAMといった高集積化された薄膜キャパ
シタに適用することは困難であった。
【0009】したがって、本発明の目的は、電極界面で
の低誘電率層の生成を防いくことで、比誘電率が高く、
かつリーク電流の低い薄膜キャパシタを提供することで
ある。
【0010】
【課題を解決する手段】本発明は、誘電体層とその端部
に設けた電極層との間に、高温で酸素を放出する酸素発
生層を設けることで上記課題を解決している。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の薄膜キ
ャパシタは誘電体層とその端部に設けた電極層との間
に、高温で酸素を放出する酸素発生層を設けることに特
徴を有している。この薄膜キャパシタによれば、薄膜キ
ャパシタの形成時に加わる熱処理によって電極層が熱酸
化する際に必要となる酸素は、熱処理により酸素発生層
から発生する酸素で賄われるため、誘電体層が還元され
ることがなくなる。これにより、誘電体層に酸素欠損が
生じなくなる。このような酸素欠損は低誘電率層を発生
させて誘電体層の比誘電率を低下させる原因となるの
で、酸素欠損が生じなくなった分、比誘電率の高い薄膜
キャパシタが実現できることとなる。
【0012】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に係る薄膜キャパシタにおいて、前記酸素発生層を、
前記誘電体層と前記電極層との界面上に部分的に設ける
ことに特徴を有している。この薄膜キャパシタによれ
ば、酸素発生層が誘電体層と電極層との界面上に部分的
に配置されることにより、酸素発生層が低誘電率の材料
から構成されている場合であっても、薄膜キャパシタの
合成容量に大きな影響を及ぼすことがなく、合成容量は
大きなものとなる。
【0013】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1または2に係る薄膜キャパシタにおいて、前記酸素発
生層を、前記誘電体層の形成温度で酸素を発生させる物
質から構成することに特徴を有している。この薄膜キャ
パシタによれば、誘電体層の形成時に加わる熱処理で電
極層が熱酸化する際に必要となる酸素は、誘電体層形成
時の熱処理により酸素発生層から発生する酸素で賄われ
るため、誘電体層が還元されることがなくなる。これに
より、誘電体層に酸素欠損を生じさせて低誘電率層を発
生させることがなくなり、その分、比誘電率の高い薄膜
キャパシタを実現できることとなる。
【0014】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1または2に係る薄膜キャパシタにおいて、前記酸素発
生層を、薄膜キャパシタのアニール処理温度で酸素を発
生させる物質から構成することに特徴を有している。こ
の薄膜キャパシタによれば、薄膜キャパシタのアニール
処理で電極層が熱酸化する際に必要となる酸素は、アニ
ール処理により酸素発生層から発生する酸素で賄われる
ため、誘電体層が還元されることがなくなる。これによ
り、誘電体層に酸素欠損を生じさせて低誘電率層を形成
させることがなくなり、その分、比誘電率の高い薄膜キ
ャパシタを実現できることとなる。
【0015】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1ないし4のいずれかに係る薄膜キャパシタにおいて、
前記酸素発生層は、銀(Ag)、クロム(Cr)、マンガ
ン(Mn)、バリウム(Ba)、ストロンチウム(Sr)
もしくは希土類のうちの少なくとも一つの酸化物あるい
は過酸化物を含んでいることに特徴を有している。この
薄膜キャパシタによれば、酸素を放出する材料が成膜
時、あるいは、熱処理時に誘電体層に拡散したとして
も、大きく誘電体層の比誘電率が低下したり、大きくリ
ーク電流が増大することは起きない。
【0016】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
1ないし5のいずれかに係る薄膜キャパシタにおいて、
前記誘電体層は、バリウム(Ba),ストロンチウム
(Sr),チタン(Ti)の元素グループ、鉛(Pb),
ジルコニウム(Zr),チタン(Ti)の元素グループ、
あるいはビスマス(Bi),ストロンチウム(Sr),タ
ンタル(Ta)の元素グループのいずれかの元素グルー
プを含む物質であることに特徴を有している。本発明は
これらの誘電体層を備えた薄膜キャパシタに対して特に
有効となる。それは、これら誘電体材料物質が高い比誘
電率を有しているために、薄膜化、すなわち高集積化し
て高容量化しやすく、それが故に、酸素欠損による比誘
電率の低下やリーク電流の低下の影響を顕著に受けるた
めである。
【0017】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
1ないし6のいずれかに係る薄膜キャパシタにおいて、
前記電極層がルテニウム(Ru)もしくはイリジウム
(Ir)、ないしはこれらの酸化物からなることに特徴
を有している。この薄膜キャパシタによれば、電極層と
して比較的酸化しにくいこれらの材料を用いることで、
誘電体層が還元されることがさらになくなり、その分、
誘電体層に酸素欠損を生じさせてそこに低誘電率層が形
成されることを、さらに防止することができる。
【0018】本発明の請求項8に記載の発明は、下部電
極層を形成する工程と、下部電極層上に誘電体層を形成
する工程と、誘電体層上に上部電極層を形成する工程と
を含む薄膜キャパシタの製造方法であって、誘電体層を
形成する工程の前に、誘電体層形成温度で酸素を発生す
る酸素発生層を前記下部電極層上に形成する工程を含む
ことに特徴を有している。この薄膜キャパシタの製造方
法によれば、誘電体層の形成時に加わる熱処理によって
電極層が熱酸化する際に必要となる酸素は、誘電体層形
成時の熱処理により酸素発生層から発生する酸素で賄わ
れるため、誘電体層が還元されることがなくなる。これ
により、誘電体層に酸素欠損が生じてそこに低誘電率層
が生成させることがなくなり、その分、比誘電率の高い
薄膜キャパシタを実現できることとなる。
【0019】本発明の請求項9に記載の発明は、誘電体
層を挟んでその両端に下部電極層および上部電極層を配
置してなる薄膜キャパシタ構造体を形成する工程と、前
記薄膜キャパシタ構造体にアニール処理を施す工程とを
含む薄膜キャパシタの製造方法であって、アニール処理
工程を施す前に、アニール処理温度で酸素を発生させる
酸素発生層を、下部電極層と誘電体層との間、および誘
電体層と上部電極層との間のうちの少なくとも一方に形
成する工程を含むことに特徴を有している。この薄膜キ
ャパシタの製造方法によれば、薄膜キャパシタのアニー
ル処理によって電極層が熱酸化する際に必要となる酸素
は、アニール処理により酸素発生層から発生する酸素で
賄われるため、誘電体層が還元されることがなくなる。
これにより、誘電体層に酸素欠損が生じてそこに低誘電
率層が形成されることがなくなり、その分、比誘電率の
高い薄膜キャパシタを実現できることとなる。
【0020】本発明の請求項10に記載の発明は、請求
項8または9に係る薄膜キャパシタの製造方法であっ
て、前記酸素発生層の形成工程は、酸素発生層の構成元
素もしくは構成元素の酸化物を形成した後、構成元素も
しくはその酸化物に酸素を吸蔵させることで酸素発生層
を形成することに特徴を有している。この薄膜キャパシ
タの製造方法によれば、酸素発生層を容易に形成するこ
とができるようになる。特に、薄膜キャパシタ製造工程
時に一般的に用いられる酸化もしくは過酸化処理によっ
て、酸素発生層の構成元素もしくはその酸化物に酸素を
吸蔵させるようにすれば酸素発生層の形成がより一層容
易になる。
【0021】以下、本発明の実施の形態を図面を参照し
て説明する。なお、以下の実施の形態では、誘電体層を
構成する誘電体としてBSTを用いた例について説明す
る。
【0022】実施の形態1 図1は、本発明の実施の形態1にかかる、薄膜キャパシ
タの断面構成図である。図1において、1はシリコン基
板、1aはシリコン電極、2は絶縁膜、3は下部電極
層、4は酸素発生層、5は誘電体層、6は上部電極層で
あって、この薄膜キャパシタは、下部電極層3と誘電体
層5との間に酸素発生層4を設けたことに特徴を有して
いる。以下、この薄膜キャパシタの製造方法を説明す
る。
【0023】まず、シリコン基板1上に絶縁膜2を形成
し、絶縁膜2に開口部7を形成する。そして、開口部7
内にシリコン電極1aを埋め込み形成し、その上部に下
部電極3を形成する。下部電極層3は、シリコン電極1
aとのコンタクトが取れ、かつ、後述する誘電体層5の
形成工程時およびアニール処理工程時に熱酸化しにくい
(酸素が拡散しにくい)ものであればよい。このような
条件に適したものとして、例えば、チタン(Ti),窒
化チタン(TiN)、ルテニウム(Ru),酸化ルテニウ
ム(RuO2)の各層をスパッタ法により順次積層した下
部電極3やチタン(Ti)/白金(Pt)からなる下部電
極層3がある。
【0024】そして、形成した下部電極3上に、酸素発
生層4を形成する。以下、バリウムの過酸化物BaO2
酸素発生層4として形成した例について説明する。
【0025】BaO2からなる酸素発生層4の成膜は、後
述する誘電体層5の成膜と同様、MOCVDにより形成
することができる。MOCVDは、所望の元素を含む有
機金属を、気化させた状態で反応室に導入し、反応室内
で基板と反応させる方式であり、微細な段差に対しても
カバレッジ良く成膜できる利点があるため、DRAMの
ような微細なキャパシタを形成するときには、スパッタ
や蒸着などの他の物理的成膜法よりも精度良く形成でき
るために多用されている。
【0026】具体的には、BaO2からなる酸素発生層4
は、次のようにして形成する。すなわち、バリウム(B
a)の有機金属材料の原料溶液を気化し、その気化ガス
と酸化性ガスとを、予めシリコン基板1が搬入された反
応炉(図示省略)に導入することで、シリコン基板1の
下部電極層3上に酸素発生層4を成膜する。上記原料溶
液としては、BSTのMOCVD原料の1つである、B
a(DPM)3を酢酸ブチルで希釈したものが適当であ
る。なお、DPMはジピバロイルメタネートを示してお
り、上記酸化性ガスとしては酸素が適当であり、反応炉
の温度は600℃が適当である。
【0027】ここで、酸素発生層4は、下部電極層3上
において、電極表面全面を覆って形成するのではなく部
分的に形成する必要がある。これは次のような理由によ
っている。すなわち、BaO2からなる酸素発生層4は低
誘電率を有する材料であるために、このような酸素発生
層5を電極表面全面を覆って形成すると、薄膜キャパシ
タの合成容量に大きな影響を及ぼす(合成容量を低下さ
せてしまう)。そこで、BaO2からなる酸素発生層4を
下部電極層3上に部分的(島状)に形成することで、合
成容量に対する影響を最小限に止めている。
【0028】BaO2からなる酸素発生層4は下部電極層
3上に極薄く形成することで、結果として下部電極層3
上に部分的に形成するようにしている。具体的には、酸
素発生層4を10〜50Åの厚みで下部電極層3上に形
成することで、下部電極層3表面に部分的に形成した。
なお、下部電極層3表面での酸素発生層4の被覆面積
は、酸素発生層4の厚みを調整することで制御すること
ができる。すなわち、酸素発生層4の厚みが厚くなれば
なるほど下部電極層3表面での酸素発生層4の被覆面積
が大きくなり、反対に、酸素発生層4の厚みが薄くなれ
ばなるほど下部電極層3表面での酸素発生層4の被覆面
積が小さくなる。
【0029】このようにして作成したBaO2からなる酸
素発生層4には、後述する誘電体層5の形成工程(MO
CVD)の加熱温度(400〜500℃)やアニール処
理温度(650℃)で、酸素を放出する特性がある。
【0030】酸素発生層4を形成したのち、下部電極層
3上に、誘電体層5を成膜する。誘電体層5は、酸素発
生層4と同様、MOCVDにより成膜する。すなわち、
例えば、バリウム(Ba)の有機金属材料の原料溶液、
Ba(DPM)3、Sr(DPM)3、TiO(DPM)2
酢酸ブチルに希釈してなる原料溶液を用意し、この原料
溶液を気化させて、酸化性ガスとともに反応炉(図示省
略)に導入し、予め反応炉に搬入されている酸素発生層
4形成済みのシリコン基板1にBSTを500Åの膜厚
で成膜して誘電体層5を形成する。なお、この時、酸化
性ガスには酸素を用い、反応炉の反応温度を400〜5
00℃にするのが適当である。
【0031】誘電体層5の成膜時、MOCVDの処理温
度(400〜500℃)が下部電極層3に加わると、下
部電極層3はその熱によって熱酸化し、その際、電極界
面付近の誘電体層5が還元されて酸素欠陥を生じて、酸
素欠損が生じた部位に低誘電率層が形成される可能性が
ある。しかしながら、この時、酸素発生層4では、MO
CVDの処理温度(400〜500℃)が加わるとこと
により酸素を放出させており、下部電極層3の熱酸化に
必要な酸素は、酸化発生層4から発生する酸素によって
賄われる。そのため、下部電極層3との界面付近の誘電
体層5が還元されることがなく、誘電体層4に還元によ
り酸素欠陥が生じて低誘電率層が形成されることもな
い。
【0032】その後、RuO2からなる上部電極層6をス
パッタ法あるいはMOCVD法により形成した。
【0033】このようにして、下部,上部電極層3,
6、酸素発生層4、および誘電体層5からなる薄膜キャ
パシタ構造体を形成したのち、誘電体層(BST)5を
結晶化させるため、シリコン基板1を減圧下もしくはN
2雰囲気中において、650℃の温度でアニール処理
(熱処理)を行なう。アニール処理が終了して誘電体層
5の結晶化が終了すると薄膜キャパシタができあがる。
【0034】ここで、アニール処理時、アニール処理温
度(650℃)が下部電極層3に加わると、下部電極層
3はその熱によって再度熱酸化し、その際、電極界面付
近の誘電体層5が還元されて酸素欠陥を生じて、酸素欠
損が生じた部位に低誘電率層が形成される可能性があ
る。しかしながら、この時、酸素発生層4では、アニー
ル処理温度(650℃)が加わるとことにより酸素を発
生させており、下部電極層3の熱酸化に必要となる酸素
は、酸化発生層4から発生する酸素によって賄われる。
そのため、電極界面付近の誘電体層5が還元されること
がなく、還元により酸素欠陥を生じて低誘電率層が形成
されることもない。
【0035】以上のようにして製造された薄膜キャパシ
タは、下部電極層3の熱酸化の影響によって誘電体層5
に低誘電率層が生成されることもなく、高誘電率、低リ
ーク電流の性能を備えたものとなる。
【0036】実施の形態2 図2は、本発明の実施の形態2にかかる、薄膜キャパシ
タの断面構成図である。本実施の形態の薄膜キャパシタ
は、基本的には、実施の形態1で説明した薄膜キャパシ
タと同様の構造を備えており、図1と同一ないし同様の
部分には、同一の符号を付し、それらについての説明は
省略する。この薄膜キャパシタは、誘電体層5と上部電
極層6との間に酸素発生層8を設けたことに特徴があ
る。以下、この薄膜キャパシタの製造方法を説明する。
【0037】まず、シリコン基板1上に、絶縁膜2,シ
リコン電極1a,下部電極3を実施の形態1と同様にし
て形成し、さらに、下部電極層3上に、誘電体層5を実
施の形態1と同様の手法(MOCVD)により成膜す
る。
【0038】このようにして形成した誘電体層5上に、
酸素発生層8を実施の形態1と同様の手法(MOCV
D)により形成する。酸素発生層8は誘電体層5表面に
部分的に形成する。酸素発生層8を誘電体層5上に部分
的に形成する理由は実施の形態1の酸素発生層4で説明
したのと同様である。
【0039】酸素発生層8を形成したのち、RuO2から
なる上部電極層6をスパッタ法あるいはMOCVD法に
より形成する。
【0040】このようにして、上下電極層3,6、酸素
発生層8、および誘電体層5からなる薄膜キャパシタ構
造体を形成したのち、誘電体層(BST)5を結晶化さ
せるため、シリコン基板1を減圧下もしくはN2雰囲気
中において、650℃の温度でアニール処理(熱処理)
を行なう。
【0041】アニール処理時、アニール処理温度(65
0℃)が上部電極層6に加わると、上部電極層6はその
熱によって熱酸化し、その際、上部電極層6には誘電体
層5との界面付近が還元されて酸素欠陥を生じ、酸素欠
損が生じた部位に低誘電率層が形成される可能性があ
る。しかしながら、この時、酸素発生層8では、アニー
ル処理温度(650℃)が加わることにより酸素を発生
させており、上部電極層6の熱酸化に必要となる酸素
は、酸化発生層8から発生する酸素によって賄われる。
そのため、上部電極層6との界面付近の誘電体層5が還
元されて酸素欠陥を生じ、そこに低誘電率層が形成され
るといったことも起きない。
【0042】以上のようにして製造された薄膜キャパシ
タは、上部電極層6の熱酸化の影響によって誘電体層5
に低誘電率層が生成されることもなく、高誘電率、低リ
ーク電流の性能を備えたものとなる。
【0043】実施の形態3 図3は、本発明の実施の形態3にかかる、薄膜キャパシ
タの断面構成図である。本実施の形態の薄膜キャパシタ
は、基本的には、実施の形態1で説明した薄膜キャパシ
タと同様の構造を備えており、図1と同一ないし同様の
部分には、同一の符号を付し、それらについての説明は
省略する。この薄膜キャパシタは、下部電極層3と誘電
体層5との間、および誘電体層5と上部電極層6との間
にそれぞれ酸素発生層4,8を設けたことに特徴があ
る。以下、この薄膜キャパシタの製造方法を説明する。
【0044】まず、シリコン基板1上に、絶縁膜2,シ
リコン電極1a,下部電極3を実施の形態1と同様にし
て形成する。
【0045】このようにして形成した誘電体層5上に、
酸素発生層4を実施の形態1と同様の手法(MOCV
D)により形成する。酸素発生層4は下部電極層3表面
に部分的に形成する。酸素発生層4を下部電極層3上に
部分的に形成する理由は実施の形態1の酸素発生層4で
説明したのと同様である。
【0046】さらに、酸素発生層4を形成した下部電極
層3上に、誘電体層5を実施の形態1と同様の手法(M
OCVD)により成膜する。
【0047】誘電体層5の成膜時、MOCVDの処理温
度(400〜500℃)が下部電極層3に加わると、下
部電極層3はその熱によって熱酸化し、その際、下部電
極層3では誘電体層5との界面付近が還元されて酸素欠
陥を生じ、これによって低誘電率層が形成される可能性
がある。しかしながら、この時、酸素発生層4では、誘
電体形成温度(400〜500℃)が加わるとことによ
り酸素を発生させており、下部電極層3の熱酸化に必要
となる酸素は、酸素発生層4から発生する酸素によって
賄われる。そのため、下部電極層3との界面付近の誘電
体層5が還元されて酸素欠陥を生じ、そこに低誘電率層
が形成されるといったことも起きない。
【0048】このようにして形成した誘電体層5上に、
さらに酸素発生層8を実施の形態2と同様の手法(MO
CVD)により形成する。酸素発生層8は誘電体層5表
面に部分的に形成する。酸素発生層8を誘電体層5上に
部分的に形成する理由は実施の形態1の酸素発生層4で
説明したのと同様である。
【0049】酸素発生層8を形成したのち、RuO2から
なる上部電極層6をスパッタ法あるいはMOCVD法に
より形成する。
【0050】このようにして、下部,上部電極層3,
6、酸素発生層4,8、および誘電体層5からなる薄膜
キャパシタ構造体を形成したのち、誘電体層(BST)
5を結晶化させるため、シリコン基板1を減圧下もしく
はN2雰囲気中において、650℃の温度でアニール処
理(熱処理)を行なう。
【0051】アニール処理時、処理温度(650℃)が
下部電極層3,上部電極層6に加わると、下部電極層
3,上部電極層6はその熱によって熱酸化し、その際、
下部電極層3,上部電極層6では誘電体層5との界面付
近が還元されて酸素欠陥を生じて低誘電率層が形成され
る可能性がある。しかしながら、この時、酸素発生層
4,8では、アニール処理温度(650℃)が加わると
ことにより酸素を発生させており、下部電極層3,上部
電極層6の熱酸化に必要となる酸素は、酸化発生層4,
8から発生する酸素によって賄われる。そのため、下部
電極層3,上部電極層6との界面付近の誘電体層5が還
元されて酸素欠陥を生じ、そこに低誘電率層が形成され
るといったことも起きない。
【0052】以上のようにして製造された薄膜キャパシ
タは、下部電極層3,上部電極層6の熱酸化の影響によ
って誘電体層5に低誘電率層が生成されることもなく、
高誘電率、低リーク電流の性能を備えたものとなる。
【0053】ところで、上述した実施の形態1〜3で
は、下部電極層3や上部電極層6を構成する電極材料を
次のものから構成すると説明した。
【0054】・チタン(Ti),窒化チタン(TiN)、
ルテニウム(Ru),酸化ルテニウム(RuO2)の各層
を順次積層したもの、 ・チタン(Ti)/白金(Pt)の積層体、 ・酸化ルテニウム(RuO2) これら電極材料は、比較的酸化しにくいという特徴があ
る。このような特徴を備えた電極材料から下部電極層3
や上部電極層6を構成すれば、誘電体層5が還元される
ことがさらに起きにくくなり、その分、誘電体層5に酸
素欠損を生じさせてそこに低誘電率層が形成されること
を、より以上に防止することができる。また、このよう
な特徴を備えた電極材料としては、この他、イリジウム
(Ir)およびイリジウム(Ir)の酸化物があり、これ
も下部電極層3,上部電極層6の電極材料として用いる
ことができ、その場合においても、上記利点は享受でき
る。
【0055】また、上述した実施の形態1〜3では、酸
素発生層4,8としてBaO2を用いている。BaO2
は、次のような特性がある。すなわち、BaO2を誘電体
に接して形成したのち熱処理を加えると、BaO2はある
程度誘電体に拡散するものの、拡散により誘電体の比誘
電率を低下させたりリーク電流を増大させたたりするこ
とは起きない。そのため、このような特性を備えたBa
2を酸素発生層4,8として用いれば、誘電体層5の
形成工程(MOCVD)やアニール工程による熱で酸素
発生層5の成分が誘電体層5に拡散したとしても、誘電
体層5の比誘電率が低下したり、リーク電流が増大する
といった不都合が起きず、その分、さらに特性の優れた
薄膜キャパシタを得ることができる。
【0056】このような特性を備え、しかも、誘電体層
形成工程やアニール工程で酸素を放出することができる
材料として、BaO2の他に、次のようなものがある。す
なわち、銀(Ag)、クロム(Cr)、マンガン(M
n)、バリウム(Ba)、ストロンチウム(Sr)もしく
は希土類のうちの少なくとも一つの酸化物あるいは過酸
化物である。これらの材料を用いて酸素発生層4,8を
構成しても、高温時の酸素発生作用を発揮したうえで、
上記した利点を享受するができる。例えば、銀(Ag)
の場合では、Ag2OもしくはAgOの組成にしたうえで
用いればよく、そうすれば、熱処理中における雰囲気圧
力の制御により酸素を放出させることが可能となる。ま
た、クロム(Cr)の場合では、Cr23とCrO2との混
合物の組成にして用いればよく、マンガン(Mn)の場
合では、MnO2の組成にして用いればよく、バリウム
(Ba)の場合ではBaO2の組成にして用いればよく、
ストロンチウム(Sr)の場合では、SrO1+Xの組成に
して用いればよく、希土類の例としてCe,Yがあり、
これらの場合においても、上記利点は享受することがで
きる。
【0057】また、マンガン(Mn)、クロム(Cr)の
酸化物(過酸化物)で酸素発生層4,8を構成する場合
では、高温で酸化価数が減少する反応を利用して酸素放
出をすればよい。また、これらの材料(Mn,Cr)で酸
素発生層4,8を構成した場合には、加熱によりこれら
の材料が誘電体層(BST)5に拡散したとしても、粒
界に偏析することになるので、誘電体層5のリーク電流
を抑える働きをする。そのため、誘電体層5の誘電率に
は大きな影響を与えることはなく、リーク電流を低減す
る果が発揮できる。なお、マンガン(Mn)、クロム
(Cr)の酸化物(過酸化物)からなる酸素発生層4,
8は、MOCVD、スパッタ等既存の成膜手法で成膜す
ることができる。
【0058】また、上述した実施の形態1〜3では、誘
電体層5を構成する誘電体としてBST(BaxSr1―x
TiO3)を用いた場合を例にして説明した。しかしなが
ら、本発明は、このような誘電体を用いた場合に限られ
るものではなく、次の特性を有する誘電体を誘電体層5
として用いた場合に特に有効となる。その誘電体とは、
高い比誘電率を有しており、薄膜化、すなわち高集積化
して高容量化しやすく、それが故に、薄膜キャパシタの
誘電体層として構成された場合に酸素欠損による比誘電
率の低下やリーク電流の低下の影響を顕著に受けて薄膜
キャパシタとしての性能を発揮できにくい誘電体であ
る。このような特性を備えた誘電体としては、 ・バリウム(Ba)、ストロンチウム(Sr)、チタン
(Ti)の元素のグループを含む物質(例えば、BST
といったこれら元素を含む酸化物)、 ・鉛(Pb),ジルコニウム(Zr),チタン(Ti)の
元素グループを含む物質(具体的にはこれら元素を含む
物質であって、例えば、PbZrXTi1-X3)、 ・ビスマス(Bi)、ストロンチウム(Sr)、タンタル
(Ta)の元素グループを含むもの(具体的にはこれら
元素を含む物質であって、例えば、SrBi2Ta29)、 が他の例として挙げられる。
【0059】また、上述した実施の形態1〜3では、B
aO2からなる酸素発生層4,8を、MOCVDにより形
成していたが、本発明はこのような方法により酸素発生
層4,8を形成することに限定されるものではなく、こ
れら酸素発生層4,8の材料層を形成したのち、この材
料層を酸化処理ないしは過酸化処理することで、酸素発
生層4,8を形成するようにしていもよい。このように
すれば、酸素発生層4,8をより容易に形成することが
できる。例えば、AgOから構成される酸素発生層4,
8は、次のような酸化処理(過酸化処理)を行うことで
形成できる。
【0060】酸素ガス存在下で、Agをスパッタ(基板
温度300℃)し、AgOを形成する。その後、1atm,
2環境下で、基板温度を500℃に上げることによ
り、酸素を吸蔵したAgOとすることができる。このよ
うにして得たAg酸化膜は、より高温もしくは減圧下
で、酸素放出能力を有している。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、誘電体膜
の形成あるいは熱処理時の酸素欠損を防ぐことができ、
薄膜であっても、高容量の薄膜キャパシタを実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の薄膜キャパシタの構成
を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態2の薄膜キャパシタの構成
を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態3の薄膜キャパシタの構成
を示す断面図である。
【符号の説明】 1 シリコン基板 3 下部電極
層 4 酸素発生層 5 誘電体層 6 上部電極層 8 酸素発生
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/8247 29/788 29/792

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体層とその端部に設けた電極層との
    間に、高温で酸素を放出する酸素発生層を設けることを
    特徴とする薄膜キャパシタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の薄膜キャパシタであっ
    て、 前記酸素発生層を、前記誘電体層と前記電極層との界面
    上に部分的に設けることを特徴とする薄膜キャパシタ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の薄膜キャパシタ
    であって、 前記酸素発生層を、前記誘電体層の形成温度で酸素を発
    生させる物質から構成することを特徴とする薄膜キャパ
    シタ。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の薄膜キャパシタ
    であって、 前記酸素発生層を、薄膜キャパシタのアニール処理温度
    で酸素を発生させる物質から構成することを特徴とする
    薄膜キャパシタ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか記載の薄膜
    キャパシタであって、 前記酸素発生層は、銀(Ag)、クロム(Cr)、マンガ
    ン(Mn)、バリウム(Ba)、ストロンチウム(Sr)
    もしくは希土類のうちの少なくとも一つの酸化物あるい
    は過酸化物を含んでいることを特徴とする薄膜キャパシ
    タ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか記載の薄膜
    キャパシタであって、 前記誘電体層は、バリウム(Ba),ストロンチウム
    (Sr),チタン(Ti)の元素グループ、鉛(Pb),
    ジルコニウム(Zr),チタン(Ti)の元素グループ、
    あるいはビスマス(Bi),ストロンチウム(Sr),タ
    ンタル(Ta)の元素グループのいずれかの元素グルー
    プを含む物質であることを特徴とする薄膜キャパシタ。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか記載の薄膜
    キャパシタであって、 前記電極層がルテニウム(Ru)、もしくはイリジウム
    (Ir)、ないしはこれらの酸化物からなることを特徴
    とする薄膜キャパシタ。
  8. 【請求項8】 下部電極層を形成する工程と、下部電極
    層上に誘電体層を形成する工程と、誘電体層上に上部電
    極層を形成する工程とを含む薄膜キャパシタの製造方法
    であって、 誘電体層を形成する工程の前に、誘電体層形成温度で酸
    素を発生する酸素発生層を前記下部電極層上に形成する
    工程を含むことを特徴とする薄膜キャパシタの製造方
    法。
  9. 【請求項9】 誘電体層を挟んでその両端に下部電極層
    および上部電極層を配置してなる薄膜キャパシタ構造体
    を形成する工程と、前記薄膜キャパシタ構造体にアニー
    ル処理を施す工程とを含む薄膜キャパシタの製造方法で
    あって、 アニール処理工程を施す前に、アニール処理温度で酸素
    を発生させる酸素発生層を、下部電極層と誘電体層との
    間、および誘電体層と上部電極層との間のうちの少なく
    とも一方に形成する工程を含むことを特徴とする薄膜キ
    ャパシタの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項8または9記載の薄膜キャパシ
    タの製造方法であって、 前記酸素発生層の形成工程
    は、酸素発生層の構成元素もしくは構成元素の酸化物を
    形成した後、構成元素もしくはその酸化物に酸素を吸蔵
    させることで酸素発生層を形成することを特徴とする薄
    膜キャパシタの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002277855A (ja) * 2001-03-15 2002-09-25 Sharp Corp Ag合金薄膜の形成方法および情報表示素子
KR100487528B1 (ko) * 2002-06-26 2005-05-03 삼성전자주식회사 피로 현상을 억제하기 위한 금속산화막을 갖는 강유전체캐패시터 및 그 제조방법
JP2013131749A (ja) * 2011-12-20 2013-07-04 Imec 金属−絶縁体−金属スタックおよびその製造方法

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