JPH10294366A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH10294366A
JPH10294366A JP10289697A JP10289697A JPH10294366A JP H10294366 A JPH10294366 A JP H10294366A JP 10289697 A JP10289697 A JP 10289697A JP 10289697 A JP10289697 A JP 10289697A JP H10294366 A JPH10294366 A JP H10294366A
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film
dielectric constant
low
forming
wiring
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JP10289697A
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Nobuo Aoi
信雄 青井
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体基板上の配線パターン同士の間のスペ
ース部のうち狭い幅を有するスペース部に、ダメージを
受けることなく低誘電率膜を形成する。 【解決手段】 半導体基板100の上には、コンタクト
102を有する第1層の層間絶縁膜101が形成され、
該第1層の層間絶縁膜101の上には、複数の配線パタ
ーン105と該複数の配線パターン105同士の間に位
置する複数のスペース部が形成されている。複数のスペ
ース部のうち、最小の幅を有する最小スペース部の3倍
以上の幅を有し且つ配線パターン105によって囲まれ
た閉じた領域には、金属膜よりなる平面状のダミーパタ
ーン106が形成されている。配線パターン105同士
のスペース部及び配線パターン105とダミーパターン
106との間には低誘電率膜107が充填されていると
共に、配線パターン105及びダミーパターン106の
上には第1のCVD酸化膜104が堆積されている。第
1のCVD酸化膜104及び低誘電率膜107の上には
全面に亘って第2のCVD酸化膜108が堆積されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に関し、特に、半導体装置の多層配線構造の
形成プロセスの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの高集積化に伴って、金属配線間
の容量の増加に起因する配線における信号遅延の増大が
LSIの高速化を妨げる現象が問題になっている。金属
配線における信号遅延を低減するためには、金属配線間
の容量を小さくすることが、配線抵抗の低減と合わせて
必要である。
【0003】配線間の容量を小さくするためには、配線
間に存在する絶縁膜として、比誘電率が小さいつまり低
誘電率の絶縁材料を用いて低誘電率膜を形成することが
望まれる。低誘電率膜としては多孔質膜や有機成分を含
む有機絶縁膜が知られているが、これら多孔質膜や有機
絶縁膜は、熱伝導率が小さいために、LSIの動作時に
発生する熱の放散を妨げるので、LSIの熱暴走により
誤動作を引き起こす恐れがある。例えば、ポリイミドや
シロキサンポリマーの熱伝導率はプラズマTEOSの熱
伝導率の約1/5である(C. Jinほか、1996 DUMIC CON
FERENCE PROCEEDINGS p.21)。そこで、金属配線同士の
間隔が相対的に小さいスペース部(以下、狭スペースと
称する。)にのみ、熱伝導率は小さいが比誘電率も小さ
い比誘電率膜を形成する方法が提案されている。
【0004】以下、S-P. Jeng ほか、1994 Symposium o
n VLSI Technology Digest of Technical Papers p.73
に示されている、狭スペース部に比誘電率膜が形成され
た第1の従来例に係る半導体装置及びその製造方法につ
いて、図8(a)〜(e)を参照しながら説明する。
【0005】まず、図8(a)に示すように、半導体基
板10の上に形成された金属よりなる配線パターン11
の上に全面に亘って熱伝導率が高いCVD酸化膜等より
なる第1の絶縁膜12を堆積した後、配線パターン11
の上に存在する第1の絶縁膜12をCMP法又は全面エ
ッチバック法等により除去して、配線パターン11同士
の間の全てのスペース部に第1の絶縁膜12を埋め込
む。
【0006】次に、図8(b)に示すように、狭スペー
ス部に存在する第1の絶縁膜12のみをドライエッチン
グ法により除去した後、図8(c)に示すように、半導
体基板10の上に低誘電率膜13を全面に亘って堆積す
る。
【0007】次に、図8(d)に示すように、配線パタ
ーン11及び広スペース部の第1の絶縁膜12の上に存
在する低誘電率膜13をCMP法又は全面エッチバック
法等により除去して、狭スペース部にのみ低誘電率膜1
3を埋め込む。
【0008】次に、半導体基板10の上に全面に亘って
CVD酸化膜等よりなる第2の絶縁膜14を堆積する。
これにより、狭スペース部にのみ低誘電率膜13が存在
する層間絶縁膜が形成される。
【0009】以下、S-P. Jeng ほか、 Advanced Metall
ization and Interconnect Systemfor ULSI Applicatio
ns in 1955, p.15 に示されている、狭スペース部に比
誘電率膜が形成された第2の従来例に係る半導体装置及
びその製造方法について、図9(a)〜(d)を参照し
ながら説明する。
【0010】まず、図9(a)に示すように、半導体基
板20の上に金属よりなる配線パターン21を形成した
後、図9(b)に示すように、配線パターン21の上
に、等方的に堆積可能(水平方向及び垂直方向にほぼ等
しい厚さで堆積可能)な熱伝導率が小さい低誘電率膜2
2を狭パターン部が完全に埋め込まれるように全面に亘
って堆積する。
【0011】次に、低誘電率膜22に対して異方性の全
面エッチバック法を施して、図9(c)に示すように、
低誘電率膜22を狭スペース部に残存させる一方、広ス
ペース部から除去する。
【0012】次に、図9(d)に示すように、半導体基
板20の上に全面に亘って熱伝導率の高いCVD酸化膜
等よりなる絶縁膜23を堆積する。これにより、原則と
して狭スペース部にのみ低誘電率膜22が存在する層間
絶縁膜が形成される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来例に係る半導体装置及びその製造方法においては、
層間絶縁膜を形成する工程数の増加を招くと共に、層間
絶縁膜がドライエッチングにより受けるダメージを避け
ることができない。
【0014】また、第2の従来例に係る半導体装置及び
その製造方法においては、低誘電率膜としては等方的に
堆積する絶縁膜しか使用できない。低誘電率膜は、平坦
性の高い材料よりなる膜(有機膜、有機シロキサンポリ
マー膜等)が多いため、堆積時に配線パターンの上側に
は薄く堆積される一方、広スペース部には厚く堆積され
てしまうことが多い。このため、全面エッチバック法に
より低誘電率膜を除去する場合、広スペース部の低誘電
率膜を完全に除去できるような条件のときには、狭スペ
ース部の低誘電率膜も上部がエッチングされてしまう。
配線パターンにおいては上部のエッジ部に電界が集中す
るため、狭スペース部の低誘電率膜の上部がエッチング
されてしまうと、狭スペース部の上部に堆積される絶縁
膜に生じる配線間容量が大きくなるので、配線間容量の
低減効果が大幅に低下するという問題がある。
【0015】また、第1及び第2の従来例に係る半導体
装置の製造方法をダマシン構造に適用する場合には、狭
スペース部にのみ低誘電率膜を存在させることができな
いという問題もある。すなわち、図10(a)〜(d)
は、ダマシン構造を有する半導体装置の製造プロセスを
示しており、図10(a)に示すように、半導体基板3
0の上に全面に亘ってCVD酸化膜31を堆積した後、
図10(b)に示すように、CVD酸化膜31における
配線形性領域に開口部31aを形成し、次に、全面に亘
ってCu又はAlよりなる金属膜32を堆積した後、C
VD酸化膜31の上の金属膜32をCMP法により除去
すると、ダマシン構造を有する埋め込み配線33が形成
される。このような構造の埋め込み配線33を有する半
導体装置においては、広スペース部と狭スペース部との
間で絶縁膜の種類を異ならせることができないので、狭
スペース部にのみ低誘電率膜を存在させることができな
いという問題がある。
【0016】本発明は、前記の問題点を一挙に解決し、
工程数の増加を招くことなく、絶縁膜がダメージを受け
ず、狭スペース部にのみ確実に絶縁膜を形成することが
でき、さらに、ダマシン構造を実現できるような半導体
装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
は、半導体基板上の配線層に形成された、金属膜よりな
る複数の配線パターンと、配線層における複数の配線パ
ターン同士の間にそれぞれ形成された複数のスペース部
と、複数のスペース部のうち、最小の幅を有する最小ス
ペース部の3倍以上の幅を有するスペース部に、両隣り
に位置する配線パターンとの間にそれぞれ最小スペース
部の幅以上の間隔を持つように形成されており、半導体
基板に発生する熱を該半導体基板と反対側に伝達する金
属膜よりなる平面状のダミーパターンと、配線パターン
同士の間及び配線パターンとダミーパターンとの間に充
填されており、比誘電率がCVD酸化膜よりも小さい低
誘電率材料よりなる低誘電率膜と、配線パターン、ダミ
ーパターン及び低誘電率膜を覆うように堆積されてお
り、熱伝導率が低誘電率材料よりも大きい高熱伝導率材
料よりなる層間絶縁膜とを備えている。
【0018】本発明に係る半導体装置によると、最小ス
ペース部の3倍以上の幅を有するスペース部に、両隣り
に位置する配線パターンとの間に最小スペース部の幅以
上の距離を持つように形成された金属膜よりなる平面状
のダミーパターンを備えているため、半導体基板に発生
した熱は、熱伝導率が大きい金属膜よりなる平面状のダ
ミーパターンを介して、熱伝導率が大きい高熱伝導率材
料よりなる層間絶縁膜に伝えられる。この場合、最小ス
ペース部の3倍以上の幅を有するスペース部にダミーパ
ターンを配置したため、ダミーパターンと配線パターン
との間に、最小スペース部の幅以上の距離を確保するこ
とができる。
【0019】本発明に係る半導体装置において、層間絶
縁膜はCVD酸化膜よりなることが好ましい。
【0020】また、本発明に係る半導体装置において、
低誘電率膜は、シロキサンポリマー膜、有機高分子膜、
有機無機複合高分子膜又は多孔質絶縁膜よりなることが
好ましい。
【0021】本発明に係る第1の半導体装置の製造方法
は、本発明に係る半導体装置の第1の製造方法であっ
て、半導体基板上に全面に亘って金属膜を堆積する金属
膜堆積工程と、金属膜に対してパターニングを行なっ
て、複数の配線パターンと、該複数の配線パターン同士
の間の複数のスペース部と、該複数のスペース部のうち
最小の幅を有する最小スペース部の3倍以上の幅を有す
るスペース部に配置され、両隣りに位置する配線パター
ンとの間にそれぞれ最小スペース部の幅以上の間隔を持
つ平面状のダミーパターンとを同時に形成するパターニ
ング工程と、配線パターン同士の間及び配線パターンと
ダミーパターンとの間に、比誘電率がCVD酸化膜より
も小さい低誘電率材料を充填して低誘電率膜を形成する
低誘電率膜形成工程と、熱伝導率が比誘電率材料よりも
高い高熱伝導率材料を配線パターン、ダミーパターン及
び低誘電率膜を覆うように堆積して層間絶縁膜を形成す
る層間絶縁膜形成工程とを備えている。
【0022】第1の半導体装置の製造方法によると、半
導体基板上に全面に亘って堆積された金属膜に対してパ
ターニングを行なって、複数の配線パターンと、複数の
スペース部のうち最小の幅を有する最小スペース部の3
倍以上の幅を有するスペース部に平面状のダミーパター
ンとを同時に形成した後、配線パターン同士の間及び配
線パターンとダミーパターンとの間に、比誘電率がCV
D酸化膜よりも小さい低誘電率材料を充填して低誘電率
膜を形成し、その後、熱伝導率が比誘電率材料よりも高
い高熱伝導率材料を配線パターン、ダミーパターン及び
低誘電率膜を覆うように堆積して層間絶縁膜を形成する
ため、最小スペース部の3倍以上の幅を有するスペース
部に金属膜よりなる平面状のダミーパターンを形成する
ことができると共に、配線パターン同士の間及び配線パ
ターンとダミーパターンとの間に充填された低誘電率材
料よりなる低誘電率膜、及び配線パターン、ダミーパタ
ーン及び低誘電率膜を覆う高熱伝導率材料よりなる層間
絶縁膜を形成することができる。
【0023】第1の半導体装置の製造方法において、低
誘電率膜形成工程は、配線パターン及びダミーパターン
の上に全面に亘って低誘電率材料を堆積した後、堆積さ
れた低誘電率材料膜に対してCMP又は全面エッチバッ
クを行なうことにより、低誘電率膜を形成する工程を含
むことが好ましい。
【0024】第1の半導体装置の製造方法は、金属膜堆
積工程とパターニング工程との間に、金属膜の上に絶縁
膜を堆積する絶縁膜堆積工程をさらに備え、パターニン
グ工程は、複数の配線パターン及びダミーパターンの上
に絶縁膜を残存させる工程を含み、低誘電率膜形成工程
は、複数の配線パターン及びダミーパターンの上にそれ
ぞれ残存する絶縁膜同士の間に低誘電率材料を充填する
工程を含むことが好ましい。
【0025】第1の半導体装置の製造方法において、層
間絶縁膜はCVD酸化膜よりなることが好ましい。
【0026】第1の半導体装置の製造方法において、低
誘電率膜は、シロキサンポリマー膜、有機高分子膜、有
機無機複合高分子膜又は多孔質絶縁膜よりなることが好
ましい。
【0027】本発明に係る第2の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上に全面に亘って、比誘電率がCVD酸
化膜よりも小さい低誘電率材料を堆積して低誘電率膜を
形成する低誘電率膜形成工程と、低誘電率膜に対してパ
ターニングを行なって、複数の配線パターン用開口部と
平面状のダミーパターン用開口部とを、該平面状のダミ
ーパターン開口部が複数の配線パターン用開口部同士の
間の複数のスペース領域のうち最小の幅を有する最小ス
ペース領域の3倍以上の幅を有するスペース領域に配置
され且つ両隣りに位置する配線パターン用開口部との間
にそれぞれ最小スペース領域の幅以上の間隔を持つよう
に形成するパターニング工程と、複数の配線用開口部及
びダミーパターン用開口部の内部並びに残存する比誘電
率膜の上に全面に亘って金属膜を堆積する金属膜堆積工
程と、金属膜に対してCMPを行なって残存する比誘電
率膜を露出させることにより、複数の配線パターン用開
口部に金属膜よりなる配線パターンを形成すると共にダ
ミーパターン用開口部に金属膜よりなるダミーパターン
を形成する比誘電率膜露出工程と、熱伝導率が比誘電率
材料よりも高い高熱伝導率材料を配線パターン、ダミー
パターン及び残存する低誘電率膜を覆うように堆積して
層間絶縁膜を形成する層間絶縁膜形成工程とを備えてい
る。
【0028】第2の半導体装置の製造方法によると、半
導体基板上に全面に亘って低誘電率材料を堆積して低誘
電率膜を形成した後、低誘電率膜に対してパターニング
を行なって、複数の配線パターン用開口部と平面状のダ
ミーパターン用開口部とを平面状のダミーパターン開口
部が複数のスペース領域のうち最小の幅を有する最小ス
ペース領域の3倍以上の幅を有するスペース領域に配置
されるように形成し、その後、全面に亘って金属膜を堆
積した後、該金属膜に対してCMPを行なって残存する
比誘電率膜を露出させるため、最小スペース部の3倍以
上の幅を有するスペース部に金属膜よりなる平面状のダ
ミーパターンを形成することができると共に、配線パタ
ーン同士の間及び配線パターンとダミーパターンとの間
に充填された低誘電率材料よりなる低誘電率膜、及び配
線パターン、ダミーパターン及び低誘電率膜を覆う高熱
伝導率材料よりなる層間絶縁膜を形成することができ
る。
【0029】第2の半導体装置の製造方法において、層
間絶縁膜はCVD酸化膜よりなることが好ましい。
【0030】第2の半導体装置の製造方法において、低
誘電率膜は、シロキサンポリマー膜、有機高分子膜、有
機無機複合高分子膜又は多孔質絶縁膜よりなることが好
ましい。
【0031】本発明に係る第3の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上に第1層の配線パターンを形成する第
1層の配線パターン形成工程と、第1層の配線パターン
の上に第1層の層間絶縁膜を形成する第1層の層間絶縁
膜形成工程と、第1層の層間絶縁膜の上に全面に亘っ
て、比誘電率がCVD酸化膜よりも小さい低誘電率材料
を堆積して低誘電率膜を形成する低誘電率膜形成工程
と、第1層の層間絶縁膜及び低誘電率膜に対してパター
ニングを行なって、第1層の層間絶縁膜にコンタクト用
開口部と形成すると共に、低誘電率膜に複数の配線パタ
ーン用開口部と平面状のダミーパターン用開口部とを、
該ダミーパターン開口部が複数の配線パターン用開口部
同士の間の複数のスペース領域のうち最小の幅を有する
最小スペース領域の3倍以上の幅を有するスペース領域
に配置され且つ両隣りに位置する配線パターン用開口部
との間にそれぞれ最小スペース領域の幅以上の間隔を持
つように形成するパターニング工程と、コンタクト用開
口部、複数の配線用開口部及びダミーパターン用開口部
の内部並びに残存する比誘電率膜の上に全面に亘って金
属膜を堆積する金属膜堆積工程と、金属膜に対してCM
Pを行なって残存する比誘電率膜を露出させることによ
り、コンタクト用開口部に金属膜よりなるコンタクトを
形成し、複数の配線パターン用開口部に金属膜よりなる
第2層の配線パターンを形成し、ダミーパターン用開口
部に金属膜よりなるダミーパターンを形成する比誘電率
膜露出工程と、熱伝導率が比誘電率材料よりも高い高熱
伝導率材料を第2層の配線パターン、ダミーパターン及
び残存する低誘電率膜を覆うように堆積して第2層の層
間絶縁膜を形成する第2層の層間絶縁膜形成工程とを備
えている。
【0032】第3の半導体装置の製造方法によると、第
1層の配線パターンの上の第1層の層間絶縁膜の上に全
面に亘って低誘電率膜を形成した後、第1層の層間絶縁
膜及び低誘電率膜に対してパターニングを行なって、第
1層の層間絶縁膜にコンタクト用開口部と形成すると共
に、低誘電率膜に複数の配線パターン用開口部と平面状
のダミーパターン用開口部とを形成し、その後、全面に
亘って金属膜を堆積した後、該金属膜に対してCMPを
行なって比誘電率膜を露出させるため、最小スペース部
の3倍以上の幅を有するスペース部に金属膜よりなる平
面状のダミーパターンを形成することができると共に、
配線パターン同士の間及び配線パターンとダミーパター
ンとの間に充填された低誘電率材料よりなる低誘電率
膜、及び配線パターン、ダミーパターン及び低誘電率膜
を覆う高熱伝導率材料よりなる層間絶縁膜を形成するこ
とができる。
【0033】第3の半導体装置の製造方法において、第
2層の層間絶縁膜はCVD酸化膜よりなることが好まし
い。
【0034】第3の半導体装置の製造方法において、低
誘電率膜は、シロキサンポリマー膜、有機高分子膜、有
機無機複合高分子膜又は多孔質絶縁膜よりなることが好
ましい。
【0035】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図1は本発明の第1の実施形態に係
る半導体装置の断面構造を示し、図2は第1の実施形態
に係る半導体装置の配線パターン及びダミーパターンの
平面構造を示している。
【0036】図1に示すように、トランジスタが形成さ
れた半導体基板100の上に第1層の層間絶縁膜101
が形成され、該第1層の層間絶縁膜101の開口部には
トランジスタと電気的導通をとるためのコンタクト10
2が形成されている。
【0037】図1及び図2に示すように、第1層の層間
絶縁膜101の上には、複数の配線パターン105と該
複数の配線パターン105同士の間に位置する複数のス
ペース部が形成されている。複数のスペース部のうち、
最小の幅を有する最小スペース部の3倍以上の幅を有し
且つ配線パターン105によって囲まれた閉じた領域に
は、金属膜よりなる平面状のダミーパターン106が形
成されており、該ダミーパターン106は隣りに位置す
る配線パターン105との間に最小スペース部の幅以上
の距離をおいて形成されている。尚、最小スペース部の
3倍以上の幅を有し且つ配線パターン105によって囲
まれた領域であっても、半導体基板100に発生する熱
の放散が確保される領域には、ダミーパターン106を
配置する必要はない。
【0038】図1に示すように、配線パターン105同
士のスペース部及び配線パターン105とダミーパター
ン106との間には低誘電率膜107が充填されている
と共に、配線パターン105及びダミーパターン106
の上には第1のCVD酸化膜104が堆積されている。
第1のCVD酸化膜104及び低誘電率膜107の上に
は全面に亘って第2のCVD酸化膜108が堆積されて
いる。尚、第1のCVD酸化膜104は、後述するよう
に配線パターン105同士の間に生じる配線間容量を低
減するためのものであるから、必ずしも必要ではない。
【0039】配線パターン105及びダミーパターン1
06としては、アルミ、アルミ合金、銅若しくは銅の合
金よりなる単独の金属膜又はこれらの材料よりなる膜が
積層された積層金属膜により形成することが好ましい。
このように、配線パターン105とダミーパターン10
6とを同じ材料よりなる金属膜によって形成すると、ダ
ミーパターン106を形成するための工程は特に必要と
しない。
【0040】低誘電率膜107としては、シロキサンポ
リマー膜、有機高分子膜、低誘電率SOG、有機無機複
合膜又は多孔質絶縁膜等を用いることができる。
【0041】第2のCVD酸化膜108としては、CV
Dシリコン酸化膜、CVDふっ素含有シリコン酸化膜、
CVD有機無機複合膜等のように、配線パターン105
同士の間に存在する低誘電率膜107よりも熱伝導率の
大きい絶縁膜膜を使用することが好ましい。また、第2
のCVD酸化膜108に代えて、熱伝導率が低誘電率膜
107よりも大きいSOG膜を用いてもよい。
【0042】[表1]は、低誘電率膜107並びに第1
及び第2のCVD酸化膜104、108を構成すること
ができる一例の絶縁膜材料の比誘電率及び熱伝導率を示
している。
【0043】
【表1】
【0044】以上説明したように、第1の実施形態によ
ると、最小スペース部の3倍以上の幅を有し且つ配線パ
ターン105によって囲まれた閉じたスペース部に、隣
りに位置する配線パターン105との間に最小スペース
部の幅以上の距離をおいて金属膜よりなる平面状のダミ
ーパターン106が形成されているため、半導体基板1
00においてトランジスタ等の駆動によって発生した熱
は、熱伝導率が大きい金属膜よりなる平面状のダミーパ
ターン106を介して第2のCVD酸化膜108に伝え
られた後、やはり熱伝導率が大きい第2のCVD酸化膜
108を介して半導体装置の上部(表面部)に伝えられ
るので、第1の実施形態に係る半導体装置は放熱性に優
れている。この場合、最小スペース部の3倍以上の幅を
有するスペース部にダミーパターン106を配置したた
め、ダミーパターン106と配線パターン105との間
に、最小スペース部の幅以上の距離を確保することがで
きる。
【0045】また、配線パターン105同士の間には低
誘電率膜107が存在しているので、配線パターン10
5同士の間に生じる配線間容量は小さい。特に、第1の
実施形態においては、配線パターン105の上に第1の
CVD酸化膜104が形成されているため、配線パター
ン105同士の間には必ず低誘電率膜107が存在する
ので、発明が解決しようとする課題の項において第2の
従来例について言及した問題が解決する。すなわち、配
線パターン105のエッジ部に電界が集中しても、容量
絶縁膜としては低誘電率膜107が働くので、配線間容
量が大きくなる事態を回避ができる。
【0046】以下、第1の実施形態に係る半導体装置の
製造方法について図3(a)〜(d)を参照しながら説
明する。
【0047】まず、図3(a)に示すように、トランジ
スタが形成された半導体基板100の上に、トランジス
タ領域に開口部を有する第1層の層間絶縁膜101を形
成した後、該第1層の層間絶縁膜101の開口部にコン
タクト102を形成する。その後、第1層の層間絶縁膜
101の上に例えばスパッタ法により全面に亘って厚さ
800nmの金属膜103を堆積した後、該金属膜10
3の上に全面に亘って厚さ200nmの第1のCVD酸
化膜104を堆積する。
【0048】次に、図3(b)に示すように、第1のC
VD酸化膜104及び金属膜103に対してドライエッ
チングを行なって、上部に第1のCVD酸化膜104を
有する金属膜103よりなる、配線パターン105及び
平面状のダミーパターン106を形成する。この場合、
ダミーパターン106は、配線層における、配線パター
ン105の最小スペースの3倍以上の間隔を有し且つ配
線パターン105によって囲まれた閉じた領域に、隣り
に位置する配線パターン105との間に最小スペース部
の幅以上の距離をおいて形成する。
【0049】次に、図3(c)に示すように、半導体基
板100の上に塗布法又はCVD法により全面に亘って
厚さ200nmの低誘電率膜107を堆積する。この場
合、低誘電率膜107は、配線パターン105同士の間
の領域及び配線パターン105とダミーパターン106
との間の領域が完全に埋められるような膜厚に堆積する
ことが好ましい。
【0050】次に、低誘電率膜107を熱処理により硬
化させた後、低誘電率膜107に対して全面エッチバッ
ク又はCMPを行なって、配線パターン105同士の間
及び配線パターン105とダミーパターン106との間
以外に存在する低誘電率膜107を除去する。この全面
エッチバックにおいては、低誘電率膜107が第1のC
VD酸化膜104の上には残存しない一方、第1のCV
D酸化膜104が配線パターン105及びダミーパター
ン106の上に残存するように行なう。
【0051】次に、第1のCVD酸化膜104及び低誘
電率膜107の上に全面に亘って厚さ1μmの第2のC
VD酸化膜108を堆積すると、図1に示した第1の実
施形態に係る半導体装置が得られる。
【0052】(第2の実施形態)第2の実施形態に係る
半導体装置は、第1の実施形態に係る半導体装置から第
1のCVD酸化膜104が除かれた以外は第1の実施形
態と同様の構造であるので、以下においては、第2の実
施形態に係る半導体装置の構造の説明は省略し、製造方
法についてのみ、図4(a)〜(c)及び図5(a)、
(b)を参照しながら説明する。
【0053】まず、図4(a)に示すように、トランジ
スタが形成された半導体基板200の上に、トランジス
タ領域に開口部を有する第1層の層間絶縁膜201を形
成した後、該第1層の層間絶縁膜201の開口部にコン
タクト202を形成する。その後、第1の層間絶縁膜2
01の上に塗布法又はCVD法により全面に亘って厚さ
400nmの低誘電率膜203を堆積する。
【0054】次に、図4(b)に示すように、低誘電率
膜203をフォトリソグラフィによりパターニングし
て、低誘電率膜203に配線パターン形成用開口部20
3a及びダミーパターン形成用開口部203bを形成す
る。この場合、ダミーパターン形成用開口部203b
は、第1の実施形態と同様、最小スペース部の3倍以上
の幅を有し且つ配線パターンによって囲まれた閉じた領
域に、隣りに位置する配線パターンとの間に最小スペー
ス部の幅以上の距離をおく平面状に形成する。
【0055】次に、図4(c)に示すように、半導体基
板200の上に全面に亘ってCVD法により厚さ800
nmの金属膜204を堆積した後、該金属膜204を熱
処理によりフローさせて低誘電率膜203の配線パター
ン形成用開口部203a及びダミーパターン形成用開口
部203bに埋め込む。
【0056】次に、金属膜204に対してCMPを行な
って、図5(a)に示すように、金属膜204よりなる
配線パターン205及び平面状のダミーパターン206
を形成した後、図5(b)に示すように、半導体基板2
00の上に全面に亘ってCVD酸化膜207を堆積して
第2の層間絶縁膜を形成する。
【0057】配線パターン205及びダミーパターン2
06としては、アルミ、アルミ合金、銅若しくは銅の合
金よりなる単独の金属膜又はこれらの材料よりなる膜が
積層された積層金属膜により形成することが好ましい。
配線パターン205が銅又は銅合金よりなる場合には、
該配線パターン205の周囲に金属窒化膜又はシリコン
窒化膜を形成することが好ましい。このようにすると、
配線パターン205を構成する銅の低誘電率膜203へ
の拡散を防止することができる。
【0058】低誘電率膜203としては、シロキサンポ
リマー膜、有機高分子膜、低誘電率SOG、有機無機複
合膜又は多孔質絶縁膜等を用いることができる。
【0059】CVD酸化膜207としては、CVDシリ
コン酸化膜、CVDふっ素含有シリコン酸化膜、CVD
有機無機複合膜等のように、配線パターン205同士の
間に存在する低誘電率膜203よりも熱伝導率の大きい
絶縁膜膜を使用することが好ましい。また、CVD酸化
膜207に代えて、熱伝導率が低誘電率膜203よりも
大きいSOG膜を用いてもよい。
【0060】(第3の実施形態)第3の実施形態に係る
半導体装置は、第1の実施形態に係る半導体装置から第
1のCVD酸化膜104が除かれた以外は第1の実施形
態と同様の構造であるので、以下においては、第3の実
施形態に係る半導体装置の構造の説明は省略し、製造方
法についてのみ、図6(a)〜(c)及び図7(a)、
(b)を参照しながら説明する。
【0061】まず、図6(a)に示すように、トランジ
スタが形成された半導体基板300の上に第1層の層間
絶縁膜301を形成した後、該第1層の層間絶縁膜30
1の上に塗布法又はCVD法により全面に亘って厚さ4
00nmの低誘電率膜302を堆積する。
【0062】次に、図6(b)に示すように、低誘電率
膜302及び第1層の層間絶縁膜301をフォトリソグ
ラフィによりパターニングして、低誘電率膜302に配
線パターン形成用開口部302a及びダミーパターン形
成用開口部302bを形成すると共に、第1層の層間絶
縁膜301にコンタクト用開口部301aを形成する。
この場合、ダミーパターン形成用開口部302bは、第
1の実施形態と同様、最小スペース部の3倍以上の幅を
有し且つ配線パターンによって囲まれた閉じた領域に、
隣りに位置する配線パターンとの間に最小スペース部の
幅以上の距離をおく平面状に形成する。
【0063】次に、図6(c)に示すように、半導体基
板300の上に全面に亘ってCVD法により厚さ800
nmの金属膜303を堆積した後、該金属膜303を熱
処理によりフローさせて低誘電率膜302の配線パター
ン形成用開口部302a及びダミーパターン形成用開口
部302b並びに第1層の層間絶縁膜301のコンタク
ト用開口部301aに埋め込む。
【0064】次に、金属膜303に対してCMPを行な
って、図7(a)に示すように、金属膜303よりなる
コンタクト304、配線パターン305及び平面状のダ
ミーパターン306を形成した後、図7(b)に示すよ
うに、半導体基板300の上に全面に亘ってCVD酸化
膜307を堆積して第2層の層間絶縁膜を形成する。
【0065】配線パターン305及びダミーパターン3
06としては、アルミ、アルミ合金、銅若しくは銅の合
金よりなる単独の金属膜又はこれらの材料よりなる膜が
積層された積層金属膜により形成することが好ましい。
配線パターン305が銅又は銅合金よりなる場合には、
該配線パターン305の周囲に金属窒化膜又はシリコン
窒化膜を形成することが好ましい。このようにすると、
配線パターン305を構成する銅の低誘電率膜302へ
の拡散を防止することができる。
【0066】低誘電率膜302としては、シロキサンポ
リマー膜、有機高分子膜、低誘電率SOG、有機無機複
合膜又は多孔質絶縁膜等を用いることができる。
【0067】CVD酸化膜307としては、CVDシリ
コン酸化膜、CVDふっ素含有シリコン酸化膜、CVD
有機無機複合膜等のように、配線パターン305同士の
間に存在する低誘電率膜302よりも熱伝導率の大きい
絶縁膜膜を使用することが好ましい。また、CVD酸化
膜307に代えて、熱伝導率が低誘電率膜302よりも
大きいSOG膜を用いてもよい。
【0068】
【発明の効果】本発明に係る半導体装置によると、最小
スペース部の3倍以上の幅を有するスペース部には、金
属膜よりなる平面状のダミーパターンが形成されている
ため、半導体基板に発生した熱は、熱伝導率が大きい金
属膜よりなる平面状のダミーパターンを介して、熱伝導
率が大きい高熱伝導率材料よりなる層間絶縁膜に伝えら
れるので、半導体基板に発生した熱の放熱性に優れてい
る。また、配線パターン同士の間及び配線パターンとダ
ミーパターンとの間には、比誘電率がCVD酸化膜より
も小さい低誘電率材料よりなる低誘電率膜が充填されて
いるため、配線パターン同士の間の容量を小さくできる
ので、配線パターンにおける信号遅延を低減することが
できる。
【0069】本発明に係る半導体装置において、層間絶
縁膜をCVD酸化膜により形成すると、熱伝導率が大き
い高熱伝導率材料よりなる層間絶縁膜を確実に形成する
ことができる。
【0070】また、本発明に係る半導体装置において、
低誘電率膜を、シロキサンポリマー膜、有機高分子膜、
有機無機複合高分子膜又は多孔質絶縁膜により形成する
と、比誘電率がCVD酸化膜よりも小さい低誘電率材料
よりなる低誘電率膜を確実に形成することができる。
【0071】第1〜第3の半導体装置の製造方法による
と、最小スペース部の3倍以上の幅を有するスペース部
に金属膜よりなる平面状のダミーパターンを形成できる
と共に、配線パターン同士の間及び配線パターンとダミ
ーパターンとの間に充填された低誘電率材料よりなる低
誘電率膜、及び配線パターン、ダミーパターン及び低誘
電率膜を覆う高熱伝導率材料よりなる層間絶縁膜を形成
できるので、本発明に係る半導体装置を、工程数の増加
を招くことがないと共に低誘電率膜がダメージを受ける
ことなく、製造することができる。
【0072】また、第2の半導体装置の製造方法による
と、半導体基板上に複数の配線パターン用開口部と平面
状のダミーパターン用開口部とを形成した後、全面に亘
って堆積された金属膜をに対してCMPを行なって比誘
電率膜を露出させるため、ダマシン構造を実現すること
ができる。
【0073】また、第3の半導体装置の製造方法による
と、第1層の層間絶縁膜及び低誘電率膜に対してパター
ニングを行なって、第1層の層間絶縁膜にコンタクト用
開口部と形成すると共に、低誘電率膜に複数の配線パタ
ーン用開口部と平面状のダミーパターン用開口部とを形
成した後、全面に亘って金属膜を堆積し、その後、金属
膜に対してCMPを行なって比誘電率膜を露出させるた
め、コンタクトを有するダマシン構造を実現することが
できる。
【0074】第1の半導体装置の製造方法において、低
誘電率膜形成工程が、配線パターン及びダミーパターン
の上に全面に亘って低誘電率材料を堆積した後、堆積さ
れた低誘電率材料膜に対してCMP又は全面エッチバッ
クを行なうことにより、低誘電率膜を形成する工程を含
むと、最小スペース部の3倍以上の幅を有するスペース
部に、金属膜よりなる平面状のダミーパターンを確実に
形成できる。
【0075】また、第1の半導体装置の製造方法が、金
属膜堆積工程とパターニング工程との間に、金属膜の上
に絶縁膜を堆積する絶縁膜堆積工程を備え、パターニン
グ工程が、複数の配線パターン及びダミーパターンの上
に絶縁膜を残存させる工程を含み、低誘電率膜形成工程
が、複数の配線パターン及びダミーパターンの上にそれ
ぞれ残存する絶縁膜同士の間に低誘電率材料を充填する
工程を含むようにすると、配線パターン同士の間には必
ず低誘電率膜が存在するので、配線パターンのエッジ部
に電界が集中しても、容量絶縁膜としては低誘電率膜が
働くので、配線間容量が大きくなる事態を確実に回避す
ることができる。
【0076】また、第1及び第2の半導体装置の製造方
法において、層間絶縁膜をCVD酸化膜により形成する
と共に、第3の半導体装置の製造方法において、第2層
の層間絶縁膜をCVD酸化膜により形成すると、熱伝導
率が大きい高熱伝導率材料よりなる層間絶縁膜を確実に
形成することができる。
【0077】さらに、第1〜第3の半導体装置の製造方
法において、低誘電率膜を、シロキサンポリマー膜、有
機高分子膜、有機無機複合高分子膜又は多孔質絶縁膜に
より形成すると、比誘電率がCVD酸化膜よりも小さい
低誘電率材料よりなる低誘電率膜を確実に形成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の断
面図である。
【図2】前記第1の実施形態に係る半導体装置の配線パ
ターン及びダミーパターンの平面図である。
【図3】(a)〜(d)は、前記第1の実施形態に係る
半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図4】(a)〜(c)は、本発明に係る第2の実施形
態に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図で
ある。
【図5】(a)及び(b)は、前記第2の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図6】(a)〜(c)は、本発明に係る第3の実施形
態に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図で
ある。
【図7】(a)及び(b)は、前記第3の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図8】(a)〜(e)は、第1の従来例に係る半導体
装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図9】(a)〜(d)は、第2の従来例に係る半導体
装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図10】従来のダマシン構造を有する半導体装置の製
造方法の各工程を示す断面図である。
【符号の説明】
100 半導体基板 101 第1層の層間絶縁膜 102 コンタクト 103 金属膜 104 第1のCVD酸化膜 105 配線パターン 106 ダミーパターン 107 低誘電率膜 108 第2のCVD酸化膜 200 半導体基板 201 第1層の層間絶縁膜 202 コンタクト 203 低誘電率膜 203a 配線パターン形成用開口部 203b ダミーパターン形成用開口部 204 金属膜 205 配線パターン 206 ダミーパターン 207 CVD酸化膜 300 半導体基板 301 第1層の層間絶縁膜 301a コンタクト用開口部 302 低誘電率膜 302a 配線パターン形成用開口部 302b ダミーパターン形成用開口部 303 金属膜 304 コンタクト 305 配線パターン 306 ダミーパターン 307 CVD酸化膜

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上の配線層に形成された、金
    属膜よりなる複数の配線パターンと、 前記配線層における前記複数の配線パターン同士の間に
    それぞれ形成された複数のスペース部と、 前記複数のスペース部のうち、最小の幅を有する最小ス
    ペース部の3倍以上の幅を有するスペース部に、両隣り
    に位置する前記配線パターンとの間にそれぞれ前記最小
    スペース部の幅以上の間隔を持つように形成されてお
    り、前記半導体基板に発生する熱を該半導体基板と反対
    側に伝達する金属膜よりなる平面状のダミーパターン
    と、 前記配線パターン同士の間及び前記配線パターンと前記
    ダミーパターンとの間に充填されており、比誘電率がC
    VD酸化膜よりも小さい低誘電率材料よりなる低誘電率
    膜と、 前記配線パターン、ダミーパターン及び低誘電率膜を覆
    うように堆積されており、熱伝導率が前記低誘電率材料
    よりも大きい高熱伝導率材料よりなる層間絶縁膜とを備
    えていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記層間絶縁膜はCVD酸化膜よりなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記低誘電率膜は、シロキサンポリマー
    膜、有機高分子膜、有機無機複合高分子膜又は多孔質絶
    縁膜よりなることを特徴とする請求項1に記載の半導体
    装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板上に全面に亘って金属膜を堆
    積する金属膜堆積工程と、 前記金属膜に対してパターニングを行なって、複数の配
    線パターンと、該複数の配線パターン同士の間の複数の
    スペース部と、該複数のスペース部のうち最小の幅を有
    する最小スペース部の3倍以上の幅を有するスペース部
    に配置され、両隣りに位置する前記配線パターンとの間
    にそれぞれ前記最小スペース部の幅以上の間隔を持つ平
    面状のダミーパターンとを同時に形成するパターニング
    工程と、 前記配線パターン同士の間及び前記配線パターンと前記
    ダミーパターンとの間に、比誘電率がCVD酸化膜より
    も小さい低誘電率材料を充填して低誘電率膜を形成する
    低誘電率膜形成工程と、 熱伝導率が前記比誘電率材料よりも高い高熱伝導率材料
    を前記配線パターン、ダミーパターン及び低誘電率膜を
    覆うように堆積して層間絶縁膜を形成する層間絶縁膜形
    成工程とを備えていることを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 前記低誘電率膜形成工程は、前記配線パ
    ターン及びダミーパターンの上に全面に亘って前記低誘
    電率材料を堆積した後、堆積された低誘電率材料膜に対
    してCMP又は全面エッチバックを行なうことにより、
    前記低誘電率膜を形成する工程を含むことを特徴とする
    請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記金属膜堆積工程と前記パターニング
    工程との間に、前記金属膜の上に絶縁膜を堆積する絶縁
    膜堆積工程をさらに備え、 前記パターニング工程は、前記複数の配線パターン及び
    ダミーパターンの上に前記絶縁膜を残存させる工程を含
    み、 前記低誘電率膜形成工程は、前記複数の配線パターン及
    び前記ダミーパターンの上にそれぞれ残存する前記絶縁
    膜同士の間に前記低誘電率材料を充填する工程を含むこ
    とを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記層間絶縁膜はCVD酸化膜よりなる
    ことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 前記低誘電率膜は、シロキサンポリマー
    膜、有機高分子膜、有機無機複合高分子膜又は多孔質絶
    縁膜よりなることを特徴とする請求項4に記載の半導体
    装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 半導体基板上に全面に亘って、比誘電率
    がCVD酸化膜よりも小さい低誘電率材料を堆積して低
    誘電率膜を形成する低誘電率膜形成工程と、 前記低誘電率膜に対してパターニングを行なって、複数
    の配線パターン用開口部と平面状のダミーパターン用開
    口部とを、該平面状のダミーパターン開口部が前記複数
    の配線パターン用開口部同士の間の複数のスペース領域
    のうち最小の幅を有する最小スペース領域の3倍以上の
    幅を有するスペース領域に配置され且つ両隣りに位置す
    る前記配線パターン用開口部との間にそれぞれ前記最小
    スペース領域の幅以上の間隔を持つように形成するパタ
    ーニング工程と、 前記複数の配線用開口部及び前記ダミーパターン用開口
    部の内部並びに残存する前記比誘電率膜の上に全面に亘
    って金属膜を堆積する金属膜堆積工程と、 前記金属膜に対してCMPを行なって残存する前記比誘
    電率膜を露出させることにより、前記複数の配線パター
    ン用開口部に前記金属膜よりなる配線パターンを形成す
    ると共に前記ダミーパターン用開口部に前記金属膜より
    なるダミーパターンを形成する比誘電率膜露出工程と、 熱伝導率が前記比誘電率材料よりも高い高熱伝導率材料
    を前記配線パターン、ダミーパターン及び残存する前記
    低誘電率膜を覆うように堆積して層間絶縁膜を形成する
    層間絶縁膜形成工程とを備えていることを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記層間絶縁膜はCVD酸化膜よりな
    ることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造
    方法。
  11. 【請求項11】 前記低誘電率膜は、シロキサンポリマ
    ー膜、有機高分子膜、有機無機複合高分子膜又は多孔質
    絶縁膜よりなることを特徴とする請求項9に記載の半導
    体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 半導体基板上に第1層の配線パターン
    を形成する第1層の配線パターン形成工程と、 前記第1層の配線パターンの上に第1層の層間絶縁膜を
    形成する第1層の層間絶縁膜形成工程と、 前記第1層の層間絶縁膜の上に全面に亘って、比誘電率
    がCVD酸化膜よりも小さい低誘電率材料を堆積して低
    誘電率膜を形成する低誘電率膜形成工程と、 前記第1層の層間絶縁膜及び前記低誘電率膜に対してパ
    ターニングを行なって、前記第1層の層間絶縁膜にコン
    タクト用開口部と形成すると共に、前記低誘電率膜に複
    数の配線パターン用開口部と平面状のダミーパターン用
    開口部とを、該ダミーパターン開口部が前記複数の配線
    パターン用開口部同士の間の複数のスペース領域のうち
    最小の幅を有する最小スペース領域の3倍以上の幅を有
    するスペース領域に配置され且つ両隣りに位置する前記
    配線パターン用開口部との間にそれぞれ前記最小スペー
    ス領域の幅以上の間隔を持つように形成するパターニン
    グ工程と、 前記コンタクト用開口部、前記複数の配線用開口部及び
    前記ダミーパターン用開口部の内部並びに残存する前記
    比誘電率膜の上に全面に亘って金属膜を堆積する金属膜
    堆積工程と、 前記金属膜に対してCMPを行なって残存する前記比誘
    電率膜を露出させることにより、前記コンタクト用開口
    部に前記金属膜よりなるコンタクトを形成し、前記複数
    の配線パターン用開口部に前記金属膜よりなる第2層の
    配線パターンを形成し、前記ダミーパターン用開口部に
    前記金属膜よりなるダミーパターンを形成する比誘電率
    膜露出工程と、 熱伝導率が前記比誘電率材料よりも高い高熱伝導率材料
    を前記第2層の配線パターン、ダミーパターン及び残存
    する前記低誘電率膜を覆うように堆積して第2層の層間
    絶縁膜を形成する第2層の層間絶縁膜形成工程とを備え
    ていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第2層の層間絶縁膜はCVD酸化
    膜よりなることを特徴とする請求項12に記載の半導体
    装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記低誘電率膜は、シロキサンポリマ
    ー膜、有機高分子膜、有機無機複合高分子膜又は多孔質
    絶縁膜よりなることを特徴とする請求項12に記載の半
    導体装置の製造方法。
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